JPH0723535U - 緩衝材 - Google Patents

緩衝材

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JPH0723535U
JPH0723535U JP5796493U JP5796493U JPH0723535U JP H0723535 U JPH0723535 U JP H0723535U JP 5796493 U JP5796493 U JP 5796493U JP 5796493 U JP5796493 U JP 5796493U JP H0723535 U JPH0723535 U JP H0723535U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 第1に、使用時にハニカムコアが部分的に座
屈して、緩衝対象物との間に隙間を生じることが大幅に
減少し、第2に、緩衝対象物が衝撃発生初期に大きな衝
撃荷重を受けることも防止され、もって緩衝対象物の損
傷,破損,欠陥等が防止される、緩衝材を提案する。更
に第3に、大小各種大きさの衝撃荷重に対し、容易に対
応可能な緩衝材をも提案する。 【構成】 中空柱状のセル8の平面的集合体であるハニ
カムコア7を用いた緩衝材6であって、ハニカムコア7
は、セル軸方向3を緩衝対象物Aに向けると共に、初期
荷重値を軽減,除去すべくセル壁9が予め一部座屈され
ている。更に、金属製のハニカムコア7と非金属製のハ
ニカムコア7とを、多段に組み合わせて用いたり、又
は、このように一部座屈されたハニカムコア7と別の未
座屈のハニカムコアとを、多段に組み合わせて用いるよ
うにしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は緩衝材に関する。すなわち、対象物の例えば梱包に使用される緩衝材 に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、このような従来例の緩衝材の1例を示す正断面説明図であり、梱包当 初の状態を示し、図6は、従来例の緩衝材の他の例を示す正断面説明図であり、 (1)図は梱包当初の状態を示し、(2)図は隙間が生じた状態を示す。これら の図面にも示すように、機械,製品,果物,野菜,その他各種の物品等の緩衝対 象物Aの例えば梱包用の緩衝材1として、ハニカムコア2が用いられているが、 このようなハニカムコア2は従来、そのセル軸方向3を緩衝対象物Aに向けると 共に、何ら加工されることなくそのまま、例えば外箱Bと緩衝対象物A間に介装 されていた。そして、外部から衝撃荷重が加わった際には、緩衝材1たるハニカ ムコア2が座屈することにより、衝撃荷重を緩和,吸収し、緩衝対象物Aを保護 していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。第1に 、梱包された緩衝対象物Aや外部からの衝撃荷重により、使用時において緩衝材 1たるハニカムコア2が、部分的に座屈してしまうことが多々あり、特に緩衝対 象物Aの形状や重量に対応して、例えば下位のハニカムコア2が局部的な荷重を 受け、部分的に座屈しやすかった。そして図6の(2)図に示すように、このよ うに形成された座屈部4に対応しその空間に見合った分、緩衝対象物Aとハニカ ムコア2との間には隙間Cが発生する。もって、このような隙間Cに起因して、 例えば運搬中に全体的な重心ずれが生じる、外部からの衝撃荷重のハニカムコア 2による緩和,吸収がスムースに行われなくなる、等々により緩衝対象物Aが損 傷,破損し欠陥が生じやすく、問題となっていた。
【0004】 第2に、図4の(2)図は、このような従来のハニカムコア2を用いた緩衝材 1について、緩衝能力テストを実施したグラフである。すなわち同図は、ハニカ ムコア2の座屈進行状態つまり衝撃荷重の緩和,吸収状況を、時間的経過に従っ て表わしたものであり、従来はまず、高い初期荷重Pの値が示され、次に、低い 平均した値の波打ち荷重Qで推移し、最後に、全部座屈されると再び高い最終荷 重Rの値へと上昇する。さて、このように従来の緩衝材1は、ハニカムコア2が 座屈を開始する初期荷重Pの値が非常に高いので、緩衝対象物Aが衝撃発生初期 に大きな衝撃荷重を受けやすく、もって、この面から緩衝対象物Aが損傷,破損 し欠陥が生じやすい、という問題も指摘されていた。
【0005】 本考案は、このような実情に鑑み、上記従来例の問題点を解決すべくなされた ものであって、ハニカムコアのセル壁の一部を予め座屈しておくことにより、第 1に、ハニカムコアが部分的に座屈して緩衝対象物との間に隙間を生じることが 大幅に減少し、第2に、緩衝対象物が衝撃発生初期に大きな衝撃荷重を受けるこ とも防止される、緩衝材を提案することを目的とする。更に、請求項2および請 求項3では、金属製のハニカムコアと非金属製のハニカムコアとの組み合わせや 、未座屈のハニカムコアとの組み合わせにより、上述に加え第3に、大小各種大 きさの衝撃荷重に容易に対応可能である、緩衝材を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成する本考案の技術的手段は、次のとおりである。まず、請求項 1については次のとおり。すなわちこの緩衝材は、中空柱状のセルの平面的集合 体であるハニカムコアを用いた緩衝材であって、該ハニカムコアは、セル軸方向 を緩衝対象物に向けてなると共に、初期荷重値を軽減,除去すべくセル壁が予め 一部座屈されている。次に、請求項2については次のとおり。すなわちこの緩衝 材は、請求項1の緩衝材について、金属製の該ハニカムコアと非金属製の該ハニ カムコアとが、組み合わせて用いられている。又、請求項3については次のとお り。すなわちこの緩衝材は、請求項1の緩衝材で用いられた該ハニカムコアと、 これとは別の未座屈のハニカムコアとが、組み合わせて用いられている。
【0007】
【作用】
本考案は、このような手段よりなるので、次のごとく作用する。この緩衝材で は、ハニカムコアがセル軸方向を緩衝対象物に向けて配されると共に、そのセル 壁の一部が座屈され、初期荷重値が予め軽減,除去されている。そして使用に際 しては、初期荷重値以下の衝撃荷重によって座屈が進行し、緩衝対象物への衝撃 荷重が緩和,吸収される。そこで第1に、この緩衝材のハニカムコアは、このよ うに予め座屈され初期荷重値が軽減,除去されている。そこで使用時において、 局部的な荷重を受け部分的に座屈してしまうことは大幅に減少し、緩衝対象物と ハニカムコア間の隙間の発生も、最小限に抑えられる。第2に、同様の理由によ り、緩衝対象物が衝撃発生初期に大きな衝撃荷重を受けることもなくなる。
【0008】 更に請求項2では、このようなハニカムコアとして、金属製のものと非金属製 のものとが、組み合わせて用いられ、請求項3では、このように一部座屈された ハニカムコアと未座屈のハニカムコアとが、組み合わせて用いられている。そこ で上述に加え第3に、大きな衝撃荷重が加わる部位に、金属製のハニカムコアや 未座屈のハニカムコアを配することにより、大小各種大きさの衝撃荷重に対し、 容易に対応可能となる。
【0009】
【実施例】
以下本考案を、図面に示すその実施例に基づいて、詳細に説明する。図1は本 考案の第1実施例の正断面説明図であり、(1)図は緩衝対象物Aや外箱Bと共 に示したもの、(2)図はその要部を示し、(3)図は変形例を示す。図2は同 第2,3,4実施例の正断面説明図であり、(1)図は第2実施例を、(2)図 は第3実施例を、(3)図は第4実施例を示す。図3はこれらにシート材5を付 設した例の正断面説明図であり、(1)図は第1実施例に片面面材として付設し たものを、(2)図は第1実施例に両面面材として付設したものを、(3)図は 第3実施例に中仕切板として付設したものを示す。図4は緩衝能力テストのグラ フであり、(1)図は本考案に係る緩衝材6に関するもの、(2)図は従来例の 緩衝材1(図5,図6参照)に関するものである。図7は、ハニカムコア7の斜 視図である。
【0010】 この緩衝材6は、中空柱状のセル8の平面的集合体であるハニカムコア7を用 いてなる。まず、これらについて詳述すると、緩衝材6の緩衝対象物Aとしては 、機械,製品,果物,野菜,その他各種の物品が考えられ、更に緩衝材6の使用 形態も各種考えられるが、図示例では梱包用として用いられたものが示されてお り、ダンボールケースたる外箱Bと緩衝対象物Aとの間に、緩衝材6が介装され ている。
【0011】 この緩衝材6のハニカムコア7としては、アルミ,スチール,鉛,その他の金 属製のものや、非金属製のもの、例えばガラス,ケブラー,カーボン,その他の 繊維強化プラスチック(FRP)製のもの、アクリル,塩化ビニール,その他の 樹脂製のもの、紙や繊維を主成分としたもの、その他各種のものが用いられる。 ハニカムコア7は図7にも示したように、セル壁9により各々独立空間に区画さ れた中空柱状のセル8の平面的集合体よりなり、セル壁9そしてセル8の断面形 状は、図示の正六角形のほか、三角形,四角形,台形,その他各種形状のものが 可能である。そしてハニカムコア7は、一般的に重量比強度に優れ、軽量である と共に高い剛性・強度を備え、又、整流効果,平面精度,保温性,遮音性等にも 優れ、単位容積当りの表面積が大である、等々の特性が知られている。そして、 このようなハニカムコア7は、母材シートを切断,接着剤塗布,重積,接着,展 張する展張方式か、又は、母材シートを波板にコルゲート加工した後、切断,接 合,積層するコルゲート方式により、成形される。
【0012】 そして、例えば梱包用に用いられるこの緩衝材6のハニカムコア7は、そのセ ル軸方向3を緩衝対象物Aに向けてなると共に、加えられる初期荷重値を軽減, 除去すべく、そのセル壁9が予め一部座屈されている。
【0013】 これらについて詳述すると、ハニカムコア7は各図中に示したように、まず剛 性・強度に優れたその厚み方向つまりセル軸方向3を、緩衝対象物Aに向け、そ のセル端面を緩衝対象物Aに当接させている。そして、図1の(1)図に示した 例では、上下2個のハニカムコア7が縦向きに用いられ、それぞれ上下のセル端 面の中央部が、緩衝対象物Aの形状に合わせて大きく切り欠かれている。勿論こ の緩衝材6のハニカムコア7は、その他各種の個数や向きにて用いられ、例えば 前述した図5のように、左右の横向きのものと下位の縦向きのものの計3個が用 いられる場合、前述した図6のように、左右の横向きのものと上下の縦向きのも のの計4個が用いられる場合、等々が考えられる。いずれにしてもハニカムコア 7は、外部からの衝撃荷重が加わる緩衝対象物Aの外側を、覆っている。
【0014】 これと共に、この緩衝材6のハニカムコア7は、セル壁9が予め一部座屈され 、座屈部10が形成されている。すなわち各図にも示したように、このハニカム コア7は、衝撃発生初期の初期荷重P(前述した図4の(2)図参照)に相当す る圧縮力が加えられ、セル壁9の一部が予め座屈されており、その初期荷重Pの 値が軽減,除去されている。図4の(1)図は、このようなハニカムコア7の事 後の座屈進行状態、つまり衝撃荷重の緩和,吸収状況を、時間的経過に従って表 わしたものであり、この図4(1)図のハニカムコア7では、図4の(2)図の 従来のハニカムコア2のように、高い初期荷重Pの値は軽減,除去されており、 より低い平均した値の波打ち荷重Qにて推移し、最終荷重Rに至っている。なお 図示例の座屈部10は、図2の(3)図の第4実施例を除き、ハニカムコア7が 緩衝対象物Aに当接するセル端面に形成されている。
【0015】 さて、図1の(1)図,(2)図に示した第1実施例の緩衝材6では、このよ うに一部座屈されたハニカムコア7が、上下でそれぞれ、単品の1段にて用いら れている。なお、図1の(3)図では、このような単品たるハニカムコア7が、 途中に空間を存しつつ左右に分割された変形例が示されている。
【0016】 次に、図2の(1)図に示した第2実施例の緩衝材6では、この一部座屈され たハニカムコア7が、それぞれ、2段等の複数段に重ねられて用いられると共に 、例えば、その一方の緩衝対象物A側のハニカムコア7が金属製よりなり、他方 の外側のハニカムコア7が非金属製よりなる。勿論、これらを逆に配した組み合 わせ例も可能である。
【0017】 更に、図2の(2)図,(3)図に示した第3,4実施例の緩衝材6では、こ の一部座屈されたハニカムコア7と、これとは別の全く座屈されていない未座屈 のハニカムコア2(従来例のものと同一のもの)とが、それぞれ、2段等の複数 段に重ねられて用いられている。そして、図2の(2)図の第3実施例では、緩 衝対象物A側に一部座屈されたハニカムコア7が位置し、図2の(3)図の第4 実施例では、緩衝対象物A側に未座屈のハニカムコア2が位置しており、これら のハニカムコア2の緩衝対象物Aに対応する端面の中央部が、その形状に合わせ て大きく切り欠かれている。
【0018】 なお、図3はこれらにシート材5が付設された例が示されている。そして、図 3の(1)図の緩衝材6では、前述した図1の(1)図,(2)図の第1実施例 のハニカムコア7について、緩衝対象物A側のセル端面に、シート材5が片面面 材として付設されている。図3の(2)図の緩衝材6では、同第1実施例のハニ カムコア7について、両セル端面にシート材5が両面面材として付設されている 。図3の(3)図の緩衝材6では、前述した図2の(2)図の第3実施例の2段 に組み合わせたハニカムコア7とハニカムコア2間に、シート材5が中仕切板と して介装されている。勿論、このような中仕切板としてのシート材5は、前述し た図2の(1)図の第2実施例や、図2の(3)図の第4実施例についても、同 様に介装可能である。なお、このようなシート材5は、緩衝対象物A,外箱B, 更にはハニカムコア7,ハニカムコア2等が、相互間の接触により損傷すること を防止すべく機能する。
【0019】 本考案は、以上のように構成されている。そこで以下のようになる。すなわち この緩衝材6では、ハニカムコア7がセル軸方向3を緩衝対象物Aに向けて配さ れると共に、ハニカムコア7に予め衝撃発生初期の初期荷重P(図4の(2)図 参照)に相当する圧縮力が加えられ、そのセル壁9の一部が座屈されて座屈部1 0が形成されており、初期荷重Pの値が予め軽減,除去されている(図4の(1 )図参照)。そこで、事後の使用に際しては、このような初期荷重Pの値以下の 衝撃荷重によって、ハニカムコア7のセル壁9の座屈が進行し、緩衝対象物Aへ の衝撃荷重を緩和,吸収する。そしてこの緩衝材6は、例えば緩衝対象物Aの梱 包用として外箱Bと緩衝対象物A間に介装され、次の第1,第2のようになる。
【0020】 第1に、この緩衝材6のハニカムコア7は、このようにセル壁9の一部が予め 座屈され、初期荷重Pの値が軽減,除去されている。そこで使用時において、ハ ニカムコア7が、梱包された緩衝対象物Aや外部からの衝撃荷重により、特に緩 衝対象物Aの形状や重量に対応して局部的な荷重を受け、部分的に座屈してしま うことは大幅に減少する。つまりこのハニカムコア7は、座屈しやすい箇所が予 め座屈されているので、事後の衝撃発生初期に座屈しにくくなってる。従って、 この緩衝材6では各実施例を通じ、このような座屈に伴う緩衝対象物Aとハニカ ムコア7間の隙間C(図6の(2)図参照)の発生も、最小限に抑えられる。つ まり、前述した図5や図6の従来例の緩衝材1にて指摘されていた、座屈部4に よる隙間Cの発生がほとんど回避される。第2に、同様にこの緩衝材6のハニカ ムコア7は、セル壁9の一部が予め座屈され、初期荷重Pの値が軽減,除去され ている。従って、この緩衝材6では各実施例を通じ、緩衝対象物Aが衝撃発生初 期に大きな衝撃荷重を受けることなく、より低い平均した値の波打ち荷重Qを受 けるに止まる(図4の(1)図参照)。
【0021】 更に、図2の(1)図の第2実施例の緩衝材6では、このように一部座屈され たハニカムコア7として、金属製のものと非金属製のものとが、組み合わせて用 いられている。又、図2の(2)図,(3)図の第3,第4実施例の緩衝材6で は、このように一部座屈されたハニカムコア7と、これとは別の未座屈のハニカ ムコア2とが、組み合わせて用いられている。そこで、上述に加え更に次のよう になる。
【0022】 すなわち第3に、第2実施例の緩衝材6では、大きな衝撃荷重が加わる部位( 図示例では緩衝対象物A側のもの)には、剛性・強度が高い金属製の一部座屈さ れたハニカムコア7を配し、より小さな衝撃荷重が加わる部位(図示例では外側 のもの)には、非金属製の一部座屈されたハニカムコア7を配するようにする。 又、第3,第4実施例の緩衝材6では、大きな衝撃荷重が加わる部位(第3実施 例では外側のもの、第4実施例では緩衝対象物A側のもの)には、剛性・強度が 高い未座屈のハニカムコア2を配し、より小さな衝撃荷重が加わる部位(第3実 施例では緩衝対象物A側のもの、第4実施例では外側のもの)には、一部座屈さ れたハニカムコア7を配するようにする。これらの緩衝材6は、このようにして 大小各種大きさの衝撃荷重に対し、容易に対応可能である。
【0023】
【考案の効果】
本考案に係る緩衝材は、以上説明したように、ハニカムコアのセル壁の一部を 予め座屈してなることにより、次の効果を発揮する。
【0024】 まず第1に、使用時にハニカムコアが部分的に座屈して緩衝対象物との間に隙 間を生じることは、大幅に減少する。このようにこの緩衝材では、緩衝対象物と の間の隙間の発生が、最小限に抑えられるので、例えば運搬中における全体的な 重心ずれが防止され、外部からの衝撃荷重もスムースに緩和,吸収され、もって 、緩衝対象物が損傷,破損しにくく欠陥も生じにくく、確実に保護されるように なる。第2に、緩衝対象物が衝撃発生初期に、大きな衝撃荷重を受けることも防 止される。もってこの緩衝材では、この面からも緩衝対象物が損傷,破損しにく く欠陥も生じにくく、確実に保護される。
【0025】 更に、請求項2および請求項3の緩衝材では、金属製のハニカムコアと非金属 製ハニカムコアとの組み合わせや、未座屈のハニカムコアとの組み合わせにより 、上述に加え次の効果を発揮する。
【0026】 すなわち第3に、大小各種大きさの衝撃荷重に対し、容易に対応可能である。 そこでこの緩衝材では、この面からも、緩衝対象物が損傷,破損しにくく欠陥も 生じにくく、確実に保護される。このように、この種従来例に存した問題点が一 掃される等、本考案の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る緩衝材の第1実施例の正断面説明
図であり、(1)図は緩衝対象物や外箱と共に示したも
の、(2)図はその要部を示し、(3)図は変形例を示
す。
【図2】同第2,3,4実施例の正断面説明図であり、
(1)図は第2実施例を、(2)図は第3実施例を、
(3)図は第4実施例を示す。
【図3】シート材を付設した例の正断面説明図であり、
(1)図は第1実施例に片面面材として付設したもの
を、(2)図は第1実施例に両面面材として付設したも
のを、(3)図は第3実施例に中仕切板として付設した
ものを示す。
【図4】緩衝能力テストのグラフであり、(1)図は本
考案に係る緩衝材に関するもの、(2)図は従来例の緩
衝材に関するものである。
【図5】従来例の緩衝材の1例を示す正断面説明図であ
り、梱包当初の状態を示す。
【図6】従来例の緩衝材の他の例を示す正断面説明図で
あり、(1)図は梱包当初の状態を示し、(2)図は隙
間が生じた状態を示す。
【図7】ハニカムコアの斜視図である。
【符号の説明】
1 緩衝材(従来例のもの) 2 ハニカムコア 3 セル軸方向 4 座屈部(従来例のもの) 5 シート材 6 緩衝材(本考案のもの) 7 ハニカムコア 8 セル 9 セル壁 10 座屈部 A 緩衝対象物 B 外箱 C 隙間 P 初期荷重 Q 波打ち荷重 R 最終荷重

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空柱状のセルの平面的集合体であるハ
    ニカムコアを用いた緩衝材であって、該ハニカムコア
    は、セル軸方向を緩衝対象物に向けてなると共に、初期
    荷重値を軽減,除去すべくセル壁が予め一部座屈されて
    いること、を特徴とする緩衝材。
  2. 【請求項2】 請求項1の緩衝材であって、金属製の該
    ハニカムコアと非金属製の該ハニカムコアとが、組み合
    わせて用いられていること、を特徴とする緩衝材。
  3. 【請求項3】 請求項1の緩衝材で用いられた該ハニカ
    ムコアと、これとは別の未座屈のハニカムコアとが、組
    み合わせて用いられていること、を特徴とする緩衝材。
JP1993057964U 1993-09-30 1993-09-30 緩衝材 Expired - Fee Related JP2601974Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020001010A (ko) * 2000-06-23 2002-01-09 박흥표 하니콤 포장재의 제조방법
US10974770B2 (en) 2016-02-24 2021-04-13 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Network structure, shock-absorbing body, vehicle, and design method of network structure

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