JPH07235341A - 配線切換盤のマトリクスボード - Google Patents
配線切換盤のマトリクスボードInfo
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- JPH07235341A JPH07235341A JP2246694A JP2246694A JPH07235341A JP H07235341 A JPH07235341 A JP H07235341A JP 2246694 A JP2246694 A JP 2246694A JP 2246694 A JP2246694 A JP 2246694A JP H07235341 A JPH07235341 A JP H07235341A
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- Japan
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- wiring
- board
- wiring pattern
- wires
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- Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)
- Structure Of Telephone Exchanges (AREA)
- Telephonic Communication Services (AREA)
- Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
- Structure Of Printed Boards (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 情報配線システムにおいて使用する情報配線
盤のマトリクスボードにおいて、クロストークを低減さ
せる。 【構成】 1次側の信号線に接続される第1の配線パタ
ーン22a、22bと2次側の信号線に接続される第2
の配線パターン23a、23bとが立体的に交差される
ように配置され、前記第1の配線パターン22a、22
bと第2の配線パターン23a、23bの内、任意の配
線間を接続することができるようにした配線切換盤のマ
トリクスボード21において、前記第1、第2の配線パ
ターン22a、22b、23a、23bを対線毎により
対構造にしており、より対構造により、平行2線をなす
対線間の電磁結合を低減し、マトリクスボード21にお
けるクロストークの低減がなされるのである。
盤のマトリクスボードにおいて、クロストークを低減さ
せる。 【構成】 1次側の信号線に接続される第1の配線パタ
ーン22a、22bと2次側の信号線に接続される第2
の配線パターン23a、23bとが立体的に交差される
ように配置され、前記第1の配線パターン22a、22
bと第2の配線パターン23a、23bの内、任意の配
線間を接続することができるようにした配線切換盤のマ
トリクスボード21において、前記第1、第2の配線パ
ターン22a、22b、23a、23bを対線毎により
対構造にしており、より対構造により、平行2線をなす
対線間の電磁結合を低減し、マトリクスボード21にお
けるクロストークの低減がなされるのである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報配線システムにお
いて使用する情報配線盤のマトリクスボードに関するも
のである。
いて使用する情報配線盤のマトリクスボードに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、オフィスや工場等において、様々
な情報を伝送するために、ツイストペアケーブルや同軸
ケーブルを用いた情報配線システムが広く用いられてい
る。この種のシステムで伝送される情報の形態として
は、電話回線やファクシミリ等のアナログ信号に限ら
ず、LAN端末のディジタル信号も含まれることが多
い。また、情報の内容についても、音声信号、ディジタ
ル信号、画像信号といったあらゆるメディアが含まれ
る。このような様々な情報機器を統一的なアーキテクチ
ャに基づいてネットワーク構成した統合情報配線システ
ムにおいては、オフィスのレイアウト変更等の理由で、
情報配線の変更が必要となる場合に備えて、一般的に配
線切換盤を備えている。この配線切換盤での1次側信号
線と2次側信号線間の配線は、図12に示すように、マ
トリクスボード11により行われる。12は両面基板の
片面に形成された1次側配線パターンであり、13は両
面基板の他方の面に形成された2次側配線パターンであ
る。各配線パターン12、13は、共に平行配線され、
互いには、立体的に直交するように配置されており、両
配線パターンの交点(クロスポイント)にはスルーホー
ルをなす接続穴15が穿設されている。1次側配線パタ
ーン12と2次側配線パターン13との接続は、2つの
接続片14a、14bを有する接続部材14により行
う。1次側配線パターン12は1次側I/O16を介し
て1次側信号線(図示せず)に接続され、2次側配線パ
ターン13は1次側I/O17を介して2次側信号線
(図示せず)に接続される。ここで、1次側配線パター
ン12と2次側配線パターン13は対線(ペア線)で1
つの信号を送るようになっており、対線12aと対線1
3aを接続させる場合には、接続穴15a、15bにそ
れぞれ接続片14a、14bを挿入することにより対線
を同時に接続させることができる。このようにして、接
続部材14により、任意の対線間を接続することができ
る。
な情報を伝送するために、ツイストペアケーブルや同軸
ケーブルを用いた情報配線システムが広く用いられてい
る。この種のシステムで伝送される情報の形態として
は、電話回線やファクシミリ等のアナログ信号に限ら
ず、LAN端末のディジタル信号も含まれることが多
い。また、情報の内容についても、音声信号、ディジタ
ル信号、画像信号といったあらゆるメディアが含まれ
る。このような様々な情報機器を統一的なアーキテクチ
ャに基づいてネットワーク構成した統合情報配線システ
ムにおいては、オフィスのレイアウト変更等の理由で、
情報配線の変更が必要となる場合に備えて、一般的に配
線切換盤を備えている。この配線切換盤での1次側信号
線と2次側信号線間の配線は、図12に示すように、マ
トリクスボード11により行われる。12は両面基板の
片面に形成された1次側配線パターンであり、13は両
面基板の他方の面に形成された2次側配線パターンであ
る。各配線パターン12、13は、共に平行配線され、
互いには、立体的に直交するように配置されており、両
配線パターンの交点(クロスポイント)にはスルーホー
ルをなす接続穴15が穿設されている。1次側配線パタ
ーン12と2次側配線パターン13との接続は、2つの
接続片14a、14bを有する接続部材14により行
う。1次側配線パターン12は1次側I/O16を介し
て1次側信号線(図示せず)に接続され、2次側配線パ
ターン13は1次側I/O17を介して2次側信号線
(図示せず)に接続される。ここで、1次側配線パター
ン12と2次側配線パターン13は対線(ペア線)で1
つの信号を送るようになっており、対線12aと対線1
3aを接続させる場合には、接続穴15a、15bにそ
れぞれ接続片14a、14bを挿入することにより対線
を同時に接続させることができる。このようにして、接
続部材14により、任意の対線間を接続することができ
る。
【0003】図13は、情報配線システムの概略構成図
であり、配線切換盤1のマトリクスボード11の1次側
はHUB2やLANボード3、交換機4等が接続され、
25対のツイストペア線で一括して配線され、マトリク
スボード11の2次側から各種端末機5や電話機6へ
は、4対のツイストペア線7および情報コンセント8を
用いて配線される。
であり、配線切換盤1のマトリクスボード11の1次側
はHUB2やLANボード3、交換機4等が接続され、
25対のツイストペア線で一括して配線され、マトリク
スボード11の2次側から各種端末機5や電話機6へ
は、4対のツイストペア線7および情報コンセント8を
用いて配線される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、配線切換盤
1の省スペース化からマトリクスボード11の配線パタ
ーン12、13は高密度化し、また、近年、LANの信
号伝送速度が高速化し、従来の平行配線のマトリクスボ
ード11では、クロストーク性能が満足できないという
問題があった。
1の省スペース化からマトリクスボード11の配線パタ
ーン12、13は高密度化し、また、近年、LANの信
号伝送速度が高速化し、従来の平行配線のマトリクスボ
ード11では、クロストーク性能が満足できないという
問題があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなしたもので
あり、その目的とするところは、クロストークを低減し
た配線切換盤のマトリクスボードを提供することにあ
る。
あり、その目的とするところは、クロストークを低減し
た配線切換盤のマトリクスボードを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
1次側の信号線に接続される第1の配線パターンと2次
側の信号線に接続される第2の配線パターンとが立体的
に交差されるように配置され、前記第1の配線パターン
と第2の配線パターンの内、任意のパターン間を接続す
ることができるようにした配線切換盤のマトリクスボー
ドにおいて、前記第1、第2の配線パターンを対線毎に
より対構造にしたことを特徴とするものである。
1次側の信号線に接続される第1の配線パターンと2次
側の信号線に接続される第2の配線パターンとが立体的
に交差されるように配置され、前記第1の配線パターン
と第2の配線パターンの内、任意のパターン間を接続す
ることができるようにした配線切換盤のマトリクスボー
ドにおいて、前記第1、第2の配線パターンを対線毎に
より対構造にしたことを特徴とするものである。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、少なくともクロストーク量の多い近接する
対線に対しては、より対構造における単位長あたりのピ
ッチ数を互いに素な数にするようにしたことを特徴とす
るものである。
明において、少なくともクロストーク量の多い近接する
対線に対しては、より対構造における単位長あたりのピ
ッチ数を互いに素な数にするようにしたことを特徴とす
るものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、少なくとも4層以上の多層
基板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターン
を形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一
方の線と他方の線を別の層に形成し、かつ前記各線を同
一面においてクランク状に形成することにより、より対
構造となるようにしたことを特徴とするものである。
求項2記載の発明において、少なくとも4層以上の多層
基板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターン
を形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一
方の線と他方の線を別の層に形成し、かつ前記各線を同
一面においてクランク状に形成することにより、より対
構造となるようにしたことを特徴とするものである。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求
項3記載の発明において、少なくとも4層以上の多層基
板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターンを
形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一方
の線と他方の線を別の層に形成し、かつ、スルーホール
にて互いに相手側の層と入れ替わるようにすることによ
り、より対構造となるようにしたことを特徴とするもの
である。
項3記載の発明において、少なくとも4層以上の多層基
板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターンを
形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一方
の線と他方の線を別の層に形成し、かつ、スルーホール
にて互いに相手側の層と入れ替わるようにすることによ
り、より対構造となるようにしたことを特徴とするもの
である。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、前記スルーホールを、多層基板の断面方向
に対して斜め方向に形成したことを特徴とするものであ
る。
明において、前記スルーホールを、多層基板の断面方向
に対して斜め方向に形成したことを特徴とするものであ
る。
【0011】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記スルーホールを、スルーホール間の距
離を一定にするべく形成したことを特徴とするものであ
る。
明において、前記スルーホールを、スルーホール間の距
離を一定にするべく形成したことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項7記載の発明は、請求項1または請
求項2記載の発明において、前記各対線をより対線とし
て前記多層基板内に埋め込んだことを特徴とするもので
ある。
求項2記載の発明において、前記各対線をより対線とし
て前記多層基板内に埋め込んだことを特徴とするもので
ある。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明にあっては、1次側の信号
線に接続される第1の配線パターンと2次側の信号線に
接続される第2の配線パターンとが立体的に交差される
ように配置され、前記第1の配線パターンと第2の配線
パターンの内、任意のパターン間を接続することができ
るようにした配線切換盤のマトリクスボードにおいて、
前記第1、第2の配線パターンを対線毎により対構造に
しており、より対構造により、平行2線をなす対線間の
電磁結合を低減し、マトリクスボードにおけるクロスト
ークの低減がなされるのである。
線に接続される第1の配線パターンと2次側の信号線に
接続される第2の配線パターンとが立体的に交差される
ように配置され、前記第1の配線パターンと第2の配線
パターンの内、任意のパターン間を接続することができ
るようにした配線切換盤のマトリクスボードにおいて、
前記第1、第2の配線パターンを対線毎により対構造に
しており、より対構造により、平行2線をなす対線間の
電磁結合を低減し、マトリクスボードにおけるクロスト
ークの低減がなされるのである。
【0014】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明において、少なくともクロストーク量の多い
近接する対線に対しては、より対構造における単位長あ
たりのピッチ数を互いに素な数にすることにより、近接
する対線のより対のピッチ間隔が同じにならないように
し、クロストークがさらに低減されるのである。
記載の発明において、少なくともクロストーク量の多い
近接する対線に対しては、より対構造における単位長あ
たりのピッチ数を互いに素な数にすることにより、近接
する対線のより対のピッチ間隔が同じにならないように
し、クロストークがさらに低減されるのである。
【0015】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつ
を用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配
線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の
線を別の層に形成し、かつ前記各線を同一面においてク
ランク状に形成することにより行っており、多層基板の
上方から見たとき、各配線パターンはより対構造とな
り、より対としての効果を奏するのである。
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつ
を用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配
線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の
線を別の層に形成し、かつ前記各線を同一面においてク
ランク状に形成することにより行っており、多層基板の
上方から見たとき、各配線パターンはより対構造とな
り、より対としての効果を奏するのである。
【0016】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至請求項3記載の発明において、より対構造の形成手
段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつを
用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配線
パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の線
を別の層に形成し、かつ、スルーホールにて互いに相手
側の層と入れ替わるようにすることにより行っている。
乃至請求項3記載の発明において、より対構造の形成手
段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつを
用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配線
パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の線
を別の層に形成し、かつ、スルーホールにて互いに相手
側の層と入れ替わるようにすることにより行っている。
【0017】請求項5記載の発明にあっては、請求項4
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを多層基板の断面方向に対して斜め方向に形成
している。
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを多層基板の断面方向に対して斜め方向に形成
している。
【0018】請求項6記載の発明にあっては、請求項5
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを、スルーホール間の距離が一定になるように
形成することにより、マトリクスボード上での線路のイ
ンピーダンスが一定になるようにしている。
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを、スルーホール間の距離が一定になるように
形成することにより、マトリクスボード上での線路のイ
ンピーダンスが一定になるようにしている。
【0019】請求項7記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、より対線を基板内に埋め込むことにより行
っている。
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、より対線を基板内に埋め込むことにより行
っている。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、本発明に係るマトリクスボード21を示
す模式図である。マトリクスボード21は図2に示すよ
うに4層基板で構成され、各層A、B、C、Dに配線パ
ターンが形成される。22aは1次側配線パターンであ
り、層Aに形成される。22bも1次側配線パターンで
あり、層Bに形成される。配線パターン22a、22b
は1次側I/O16を介して1次側信号線(図示せず)
に接続されるのである。23aは2次側配線パターンで
あり、層Cに形成される。23bも2次側配線パターン
であり、層Dに形成される。配線パターン23a、23
bは2次側I/O17を介して2次側信号線(図示せ
ず)に接続されるのである。図3は便宜的に、4層基板
の内、層A、Bのみを上面からみた場合の模式図であ
り、実線は層Aの配線パターンを示し、点線は層Bの配
線パターンを示す。1次側配線パターン22a、22b
は対をなすものであり、各々、クランク状に形成するこ
とにより、より対線を成している。図4は便宜的に、4
層基板の内、層C、Dのみを上面からみた場合の模式図
であり、実線は層Cの配線パターンを示し、点線は層D
の配線パターンを示す。2次側配線パターン23a、2
3bは対をなすものであり、各々、クランク状に形成す
ることにより、より対線を成している。25a、25b
は1次側配線パターン22a、22bと2次側配線パタ
ーン23a、23bとのクロスポイントにスルーホール
で形成された接続穴である。図12で示した接続片14
を接続穴25a、25bに差し込むことにより、1次側
の配線パターンと2次側の配線パターンとを電気的に接
続することができるのである。
する。図1は、本発明に係るマトリクスボード21を示
す模式図である。マトリクスボード21は図2に示すよ
うに4層基板で構成され、各層A、B、C、Dに配線パ
ターンが形成される。22aは1次側配線パターンであ
り、層Aに形成される。22bも1次側配線パターンで
あり、層Bに形成される。配線パターン22a、22b
は1次側I/O16を介して1次側信号線(図示せず)
に接続されるのである。23aは2次側配線パターンで
あり、層Cに形成される。23bも2次側配線パターン
であり、層Dに形成される。配線パターン23a、23
bは2次側I/O17を介して2次側信号線(図示せ
ず)に接続されるのである。図3は便宜的に、4層基板
の内、層A、Bのみを上面からみた場合の模式図であ
り、実線は層Aの配線パターンを示し、点線は層Bの配
線パターンを示す。1次側配線パターン22a、22b
は対をなすものであり、各々、クランク状に形成するこ
とにより、より対線を成している。図4は便宜的に、4
層基板の内、層C、Dのみを上面からみた場合の模式図
であり、実線は層Cの配線パターンを示し、点線は層D
の配線パターンを示す。2次側配線パターン23a、2
3bは対をなすものであり、各々、クランク状に形成す
ることにより、より対線を成している。25a、25b
は1次側配線パターン22a、22bと2次側配線パタ
ーン23a、23bとのクロスポイントにスルーホール
で形成された接続穴である。図12で示した接続片14
を接続穴25a、25bに差し込むことにより、1次側
の配線パターンと2次側の配線パターンとを電気的に接
続することができるのである。
【0021】本実施例によれば、1次側配線パターン2
2a、22bと2次側配線パターン23a、23bの各
対線が多層基板の上方から見たとき、より対線の構成、
つまり、ツイストペア線としての構成になっており、よ
り対線としての効果を奏することになり、クロストーク
を低減することができるのである。
2a、22bと2次側配線パターン23a、23bの各
対線が多層基板の上方から見たとき、より対線の構成、
つまり、ツイストペア線としての構成になっており、よ
り対線としての効果を奏することになり、クロストーク
を低減することができるのである。
【0022】なお、本実施例では、1次側配線パターン
22a、22bと2次側配線パターン23a、23bの
対をなす配線パターンをクランク形状にすることで、よ
り対線を形成したが、波線形状等のクランク形状以外の
形であっても、対線となる形状であればよいのである。
また、1次側の配線パターン22a、22bと2次側の
配線パターン23a、23bとの接続を、接続片14を
接続穴25a、25bに差し込むことにより行ったが、
他の手段により接続するようにしてもよいのである。
22a、22bと2次側配線パターン23a、23bの
対をなす配線パターンをクランク形状にすることで、よ
り対線を形成したが、波線形状等のクランク形状以外の
形であっても、対線となる形状であればよいのである。
また、1次側の配線パターン22a、22bと2次側の
配線パターン23a、23bとの接続を、接続片14を
接続穴25a、25bに差し込むことにより行ったが、
他の手段により接続するようにしてもよいのである。
【0023】図5は、本発明に係る他の実施例を示す模
式図であり、1次側の配線パターン22a、22bと2
次側の配線パターン23a、23bの各対線において、
クロストーク量の多い近接する対線に関しては、よりピ
ッチの単位長当たりのピッチ数を2、3、5、7、11
のように、互いに素な数にしている。このようにするこ
とにより、よりピッチ間隔が同じにならなくなるので、
クロストークの低減の効果が高められるのである。
式図であり、1次側の配線パターン22a、22bと2
次側の配線パターン23a、23bの各対線において、
クロストーク量の多い近接する対線に関しては、よりピ
ッチの単位長当たりのピッチ数を2、3、5、7、11
のように、互いに素な数にしている。このようにするこ
とにより、よりピッチ間隔が同じにならなくなるので、
クロストークの低減の効果が高められるのである。
【0024】図6は、本発明に係る他の実施例を示す模
式図であり、(a)は4層基板の内、層Aと層Bの部分
の一部を示す斜視図であり、(b)は上面からみた平面
図である。本実施例は、図3で示した実施例において、
1次側の配線パターン22a、22bの各対線を同一面
上に形成するのではなく、スルーホールSを介して1つ
のクランク形状毎に上下面を入れ替えるように形成した
ものである。このようにすることにより、より対の効果
がさらに向上するのである。
式図であり、(a)は4層基板の内、層Aと層Bの部分
の一部を示す斜視図であり、(b)は上面からみた平面
図である。本実施例は、図3で示した実施例において、
1次側の配線パターン22a、22bの各対線を同一面
上に形成するのではなく、スルーホールSを介して1つ
のクランク形状毎に上下面を入れ替えるように形成した
ものである。このようにすることにより、より対の効果
がさらに向上するのである。
【0025】なお、スルーホールSの位置は必ずしも対
線に対して対象にする必要はなく、図7に示すように、
ずれてもかまわないのである。また、図8で示したよう
に、1組の対線22a、22bに関して、よりピッチ数
とスルーホールSの数とは必ずしも一致させる必要はな
いのである。
線に対して対象にする必要はなく、図7に示すように、
ずれてもかまわないのである。また、図8で示したよう
に、1組の対線22a、22bに関して、よりピッチ数
とスルーホールSの数とは必ずしも一致させる必要はな
いのである。
【0026】図9は、本発明に係る他の実施例を示す模
式図であり、1次側の配線パターン22a、22bのよ
り対線の形成方法として、基板の上面から見た場合に
は、各1次側の配線パターン22a、22bは直線上に
形成されているが、スルーホールSを利用することによ
り、基板の断面方向でクランク形状となるようにしてい
るのである。
式図であり、1次側の配線パターン22a、22bのよ
り対線の形成方法として、基板の上面から見た場合に
は、各1次側の配線パターン22a、22bは直線上に
形成されているが、スルーホールSを利用することによ
り、基板の断面方向でクランク形状となるようにしてい
るのである。
【0027】以上の実施例では、スルーホールSは4層
基板に対して垂直方向に形成されていたが、図10のよ
うに斜め方向に形成してもよい。
基板に対して垂直方向に形成されていたが、図10のよ
うに斜め方向に形成してもよい。
【0028】また、スルーホールSを直線上に形成する
のではなく、図11に示すように曲線上に形成し、線間
距離dを一定にすれば、対線の線間インピーダンスを一
定することができるのである。
のではなく、図11に示すように曲線上に形成し、線間
距離dを一定にすれば、対線の線間インピーダンスを一
定することができるのである。
【0029】なお、図6乃至図11において、実線は層
Aの配線パターンを示し、点線は層Bの配線パターンを
示しており、また、1次側の配線パターン22a、22
bが形成される層A、層Bについて述べたが、2次側の
配線パターン23a、23bの形成される層C、層Dに
も適用されるものである。
Aの配線パターンを示し、点線は層Bの配線パターンを
示しており、また、1次側の配線パターン22a、22
bが形成される層A、層Bについて述べたが、2次側の
配線パターン23a、23bの形成される層C、層Dに
も適用されるものである。
【0030】以上の実施例においては、一次側および2
次側の信号線として、多層基板に形成した配線パターン
を利用していたが、芯線を絶縁材で被覆したより対線を
プリント基板に埋め込んだものを使用してもよいのであ
る。
次側の信号線として、多層基板に形成した配線パターン
を利用していたが、芯線を絶縁材で被覆したより対線を
プリント基板に埋め込んだものを使用してもよいのであ
る。
【0031】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあ
っては、1次側の信号線に接続される第1の配線パター
ンと2次側の信号線に接続される第2の配線パターンと
が立体的に交差されるように配置され、前記第1の配線
パターンと第2の配線パターンの内、任意のパターン間
を接続することができるようにした配線切換盤のマトリ
クスボードにおいて、前記第1、第2の配線パターンを
対線毎により対構造にしたので、平行2線をなす対線間
の電磁結合を低減し、クロストークを低減したマトリク
スボードが提供できた。
っては、1次側の信号線に接続される第1の配線パター
ンと2次側の信号線に接続される第2の配線パターンと
が立体的に交差されるように配置され、前記第1の配線
パターンと第2の配線パターンの内、任意のパターン間
を接続することができるようにした配線切換盤のマトリ
クスボードにおいて、前記第1、第2の配線パターンを
対線毎により対構造にしたので、平行2線をなす対線間
の電磁結合を低減し、クロストークを低減したマトリク
スボードが提供できた。
【0032】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明において、少なくともクロストーク量の多い
近接する対線に対しては、より対構造における単位長あ
たりのピッチ数を互いに素な数にするようにしたので、
近接する対線のより対のピッチ間隔が同じにならなくな
り、クロストークがさらに低減されるのである。
記載の発明において、少なくともクロストーク量の多い
近接する対線に対しては、より対構造における単位長あ
たりのピッチ数を互いに素な数にするようにしたので、
近接する対線のより対のピッチ間隔が同じにならなくな
り、クロストークがさらに低減されるのである。
【0033】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつ
を用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配
線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の
線を別の層に形成し、かつ前記各線を同一面においてク
ランク状に形成することにより、多層基板の上方から見
たとき、各配線パターンはより対構造となり、より対線
としての効果を奏し、クロストークを低減したマトリク
スボードが提供できた。
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、少なくとも4層以上の多層基板の2層ずつ
を用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各配
線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方の
線を別の層に形成し、かつ前記各線を同一面においてク
ランク状に形成することにより、多層基板の上方から見
たとき、各配線パターンはより対構造となり、より対線
としての効果を奏し、クロストークを低減したマトリク
スボードが提供できた。
【0034】請求項4および請求項5記載の発明にあっ
ては、請求項1乃至請求項3記載の発明において、より
対構造の形成手段として、少なくとも4層以上の多層基
板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターンを
形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一方
の線と他方の線を別の層に形成し、かつ、スルーホール
にて互いに相手側の層と入れ替わるようにしたので、ク
ロストークを低減したマトリクスボードが提供できた。
ては、請求項1乃至請求項3記載の発明において、より
対構造の形成手段として、少なくとも4層以上の多層基
板の2層ずつを用いて前記第1、第2の配線パターンを
形成し、各配線パターンを構成する複数の各対線の一方
の線と他方の線を別の層に形成し、かつ、スルーホール
にて互いに相手側の層と入れ替わるようにしたので、ク
ロストークを低減したマトリクスボードが提供できた。
【0035】請求項6記載の発明にあっては、請求項5
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを、スルーホール間の距離が一定になるように
形成するようにしたので、マトリクスボード上での線路
のインピーダンスが一定になるようになった。
記載の発明において、より対構造を形成するためのスル
ーホールを、スルーホール間の距離が一定になるように
形成するようにしたので、マトリクスボード上での線路
のインピーダンスが一定になるようになった。
【0036】請求項7記載の発明にあっては、請求項1
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、より対線を基板内に埋め込むようにしたの
で、クロストークを低減したマトリクスボードが提供で
きた。
または請求項2記載の発明において、より対構造の形成
手段として、より対線を基板内に埋め込むようにしたの
で、クロストークを低減したマトリクスボードが提供で
きた。
【図1】本発明の一実施例に係るマトリクスボードを示
す模式図である。
す模式図である。
【図2】同上に係る4層基板を示す斜視図である。
【図3】同上に係る上部2層を上面から見た状態を示す
模式図である。
模式図である。
【図4】同上に係る下部2層を上面から見た状態を示す
模式図である。
模式図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図11】本発明の他の実施例を示す模式図である。
【図12】従来のマトリクスボードを示す模式図であ
る。
る。
【図13】情報配線システムの概略構成図である。
16 1次側I/O 17 2次側I/O 21 マトリクスボード 22a 1次側配線パターン 22b 1次側配線パターン 23a 2次側配線パターン 23b 2次側配線パターン 25a 接続穴 25b 接続穴 A 層 B 層 C 層 D 層 S スルーホール
フロントページの続き (72)発明者 佐瀬 貴郎 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸本 英治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】 1次側の信号線に接続される第1の配線
パターンと2次側の信号線に接続される第2の配線パタ
ーンとが立体的に交差されるように配置され、前記第1
の配線パターンと第2の配線パターンの内、任意のパタ
ーン間を接続することができるようにした配線切換盤の
マトリクスボードにおいて、前記第1、第2の配線パタ
ーンを対線毎により対構造にしたことを特徴とする配線
切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項2】 少なくともクロストーク量の多い近接す
る対線に対しては、より対構造における単位長あたりの
ピッチ数を互いに素な数にするようにしたことを特徴と
する請求項1記載の配線切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項3】 少なくとも4層以上の多層基板の2層ず
つを用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各
配線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方
の線を別の層に形成し、かつ前記各線を同一面において
クランク状に形成することにより、より対構造となるよ
うにしたことを特徴とする請求項1または請求項2記載
の配線切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項4】 少なくとも4層以上の多層基板の2層ず
つを用いて前記第1、第2の配線パターンを形成し、各
配線パターンを構成する複数の各対線の一方の線と他方
の線を別の層に形成し、かつ、スルーホールにて互いに
相手側の層と入れ替わるようにすることにより、より対
構造となるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請
求項3記載の配線切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項5】 前記スルーホールを、多層基板の断面方
向に対して斜め方向に形成したことを特徴とする請求項
4記載の配線切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項6】 前記スルーホールを、スルーホール間の
距離を一定にするべく形成したことを特徴とする請求項
5記載の配線切換盤のマトリクスボード。 - 【請求項7】 前記各対線をより対線として前記多層基
板内に埋め込んだことを特徴とする請求項1または請求
項2記載の配線切換盤のマトリクスボード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246694A JPH07235341A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 配線切換盤のマトリクスボード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2246694A JPH07235341A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 配線切換盤のマトリクスボード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07235341A true JPH07235341A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12083490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2246694A Withdrawn JPH07235341A (ja) | 1994-02-21 | 1994-02-21 | 配線切換盤のマトリクスボード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07235341A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009170884A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 回路基板及びこれを含む表示装置 |
JPWO2008050706A1 (ja) * | 2006-10-24 | 2010-02-25 | パナソニック株式会社 | プリント配線板、プリント配線板の製造方法、および電気機器 |
-
1994
- 1994-02-21 JP JP2246694A patent/JPH07235341A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2008050706A1 (ja) * | 2006-10-24 | 2010-02-25 | パナソニック株式会社 | プリント配線板、プリント配線板の製造方法、および電気機器 |
JP5106411B2 (ja) * | 2006-10-24 | 2012-12-26 | パナソニック株式会社 | プリント配線板およびプリント配線板の製造方法 |
JP2009170884A (ja) * | 2008-01-18 | 2009-07-30 | Samsung Electronics Co Ltd | 回路基板及びこれを含む表示装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010508 |