JPH07234911A - カ−ドのイメ−ジ読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 変形カ−ドの形状に倣ってイメ−ジ読取部が
対応し、正しい画像読取りが出来ること。 【構成】 筐体２の中にイメ−ジセンサの受光側レンズ
３が設けられてこのレンズ３の光軸ａの両側に図で左右
にＬＥＤ等の光源４、４が配置されると共に、光源４、
４は紙面の垂直方向に複数組設けられている。受光側レ
ンズ３の後側にはイメ−ジセンサのＣＣＤアレイ等の受
光素子からなるイメ−ジ読取部５が配置されている。筐
体２の下面には投受光窓６が設けられている。投受光窓
６の下側のカ−ド通路７ではカ−ド８が搬送される。筐
体２の下側の左右にはロ−ラからなる凸出部９が軸10で
回転自在に軸承されている。筐体２の長手方向の両側は
支持枠11に夫々軸部12で揺動自在に軸承されている。支
持枠11は基枠13に上下方向に進退自在に保持されて付勢
手段のバネ14で下方に進出付勢されている。凸出部９は
カ−ド８のエンボスの領域以外の部分と対向する位置に
設けられ、凸出部９の凸出量は１〜３ｍｍに設定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、曲がり等の変形カ−ド
に対応するカ−ドのイメ−ジ読取装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来磁気カ−ド、ＩＣカ−ド或はエンボ
スカ−ド、バ−コ−ドカ−ド等では、使用の確認やセキ
ユリティ−の為にイメ−ジ読取りを行うものが多く、エ
ンボスカ−ド、バ−コ−ドカ−ド等では必須のことで、
例えば特開平１−128167号公報で提案されている。とこ
ろが、カ−ド８は変形（湾曲）し易く、図７（ａ）のよ
うに、イメ−ジ読取装置１の光が変形カ−ド８′に当た
ると、湾曲頂点に垂直に当たる時以外は反射光がそれて
受光出来ないので、図７（ｂ）のように読取りイメ−ジ
に陰影ｂが発生し、一様な画像デ−タが得られず、正し
い画像読取りが出来ない欠点があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、変形カ−ドでは、読取りイメ−ジに陰影が発生
し、一様な画像デ−タが得られず、正しい画像読取りが
出来ないことである。本発明の目的は上記欠点に鑑み、
変形カ−ドの形状に倣ってイメ−ジ読取部が対応し、正
しい画像読取りが出来るカ−ドのイメ−ジ読取装置を提
案することである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】本発明は、カ−ド通路に
イメ−ジセンサを臨ませ、カ−ドのエンボス或は画像を
読取る装置に於て、イメ−ジセンサを進退・揺動自在に
支持してカ−ド通路側に進出付勢し、イメ−ジセンサの
イメ−ジ読取部のカ−ド走行方向の前後にカ−ドと当た
る凸出部を設けたことを要旨とするものである。

【０００５】

【作用】凸出部９が変形カ−ド８′の上にバネ14で付勢
されて載せられると、変形カ−ド８′の形状に沿って筐
体２が揺動変位される。上記のように変形カ−ド８′の
形状に沿って筐体２が載せられると、筐体２は変形カ−
ド８′の面に対して垂直方向の姿勢となり、光源４、４
の光はカ−ド面に当たった後反射光はイメ−ジセンサの
受光側レンズ３の光軸ａと一致するので、レンズ３を通
ってイメ−ジセンサのＣＣＤアレイ等の受光素子からな
るイメ−ジ読取部５で読取られる。

【０００６】

【実施例】以下、図示の実施例で本発明を説明する。図
１はカ−ドのイメ−ジ読取装置の内部構成を示す側面
図、図２はカ−ドのイメ−ジ読取装置の外観側面図、図
３はカ−ドのイメ−ジ読取装置の底面図、図４はイメ−
ジ読取装置が組み込まれたカ−ドリ−ダの側面図、図５
はイメ−ジ読取装置が組み込まれたカ−ドリ−ダの要部
平面図である。

【０００７】カ−ドのイメ−ジ読取装置１は図１から図
３のように、筐体２の中にイメ−ジセンサの受光側レン
ズ３が設けられてこのレンズ３の光軸ａの両側に図で左
右にＬＥＤ等の光源４、４が配置されると共に、光源
４、４は紙面の垂直方向に複数組設けられている。受光
側レンズ３の後側にはイメ−ジセンサのＣＣＤアレイ等
の受光素子からなるイメ−ジ読取部５が配置されてい
る。筐体２の下面には投受光窓６が設けられている。投
受光窓６の下側のカ−ド通路７ではカ−ド８が搬送され
る。筐体２の下側の左右にはロ−ラからなる凸出部９が
軸10で回転自在に軸承されている。筐体２の長手方向の
両側は支持枠11に夫々軸部12で揺動自在に軸承されてい
る。支持枠11は基枠13に上下方向に進退自在に保持され
て付勢手段のバネ14で下方に進出付勢されている。

【０００８】イメ−ジ読取装置１が組み込まれたカ−ド
リ−ダは図４、図５のように、基枠13のカ−ド通路７の
上下に複数組の送りロ−ラ15とパットロ−ラ16が配置さ
れている。更にカ−ド通路７の上下に磁気ヘッド17と、
サ−マルプリンタ18とパットロ−ラ19が夫々配置されて
いる。基枠13の奥側にはカ−ド８のストッカ−20が設け
られている。基枠13にはカ−ド通路７の一側にカ−ド挿
入出口21が設けられている。カ−ド挿入出口21側の磁気
ヘッド17の前側にイメ−ジセンサが収容された筐体２が
配置されている。カ−ド８には磁気ストライプ8aやエン
ボス8bやバ−コ−ドが設けられている。

【０００９】上記筐体２の凸出部９はカ−ド８のエンボ
ス8bの領域以外の部分と対向する位置に設けられてい
る。凸出部９の凸出量は、エンボス8bの高さが約０．８
ｍｍであるからカ−ドの湾曲も考慮して１〜３ｍｍに設
定されている。イメ−ジ読取装置１で読取られる画像
は、エンボス、カ−ドの模様、マ−ク、絵、バ−コ−ド
等である。

【００１０】イメ−ジ読取装置１の動作は、図１、図２
のように湾曲した変形カ−ド８′がイメ−ジセンサが収
容された筐体２の投受光窓６の下側に送り込まれると、
凸出部９が変形カ−ド８′の上にバネ14で付勢されて載
せられると共に、変形カ−ド８′の形状に沿って筐体２
が揺動変位される。上記のように変形カ−ド８′の形状
に沿って筐体２が載せられると、筐体２は変形カ−ド
８′の面に対して垂直方向の姿勢となり、光源４、４の
光はカ−ド面に当たった後反射光はイメ−ジセンサの受
光側レンズ３の光軸ａと一致するので、レンズ３を通っ
てイメ−ジセンサのＣＣＤアレイ等の受光素子からなる
イメ−ジ読取部５で読取られる。

【００１１】上記のようにカ−ドのイメ−ジ読取装置が
構成されてると、カ−ド８が変形した変形カ−ド８′で
あっても、変形カ−ド８′の形状に倣ってイメ−ジ読取
部５が対応し、カ−ドのエンボス8b或は画像は正しく読
取られて正しい画像読取りが出来て、読取りイメ−ジに
陰影が発生せず、一様な画像デ−タが得られる。

【００１２】図６は凸出部の変形例で、図６はカ−ドの
イメ−ジ読取装置の外観側面図である。

【００１３】変形例では、凸出部９′が筐体２に一体に
半円状の凸曲面に突出形成されている。凸出部９′のカ
−ド８との当接面には摩擦係数の小さい樹脂等が接着や
コ−ティングで付加されている。他の構成は上記実施例
と略同一である。

【００１４】上記説明では、筐体２の付勢手段としてバ
ネ14を用いたが、板バネ、コイルバネ、ネジリコイルバ
ネ等を用いてもよい。又、イメ−ジセンサの構造、構成
は他の構造、構成であってもよい。

【００１５】

【発明の効果】本発明は上述のように構成されたから、
カ−ドが変形した変形カ−ドであっても、変形カ−ドの
形状に倣ってイメ−ジ読取部が対応し、カ−ドのエンボ
ス或は画像は正しく読取られて正しい画像読取りが出来
て、読取りイメ−ジに陰影が発生せず、一様な画像デ−
タが得られる等優れた効果を奏するカ−ドのイメ−ジ読
取装置を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】カ−ドのイメ−ジ読取装置の内部構成を示す側
面図である。

【図２】カ−ドのイメ−ジ読取装置の外観側面図であ
る。

【図３】カ−ドのイメ−ジ読取装置の底面図である。

【図４】イメ−ジ読取装置が組み込まれたカ−ドリ−ダ
の側面図である。

【図５】イメ−ジ読取装置が組み込まれたカ−ドリ−ダ
の要部平面図である。

【図６】凸出部の変形例で、カ−ドのイメ−ジ読取装置
の外観側面図である。

【図７】（ａ）従来の変形カ−ドにイメ−ジ読取装置が
対応した構成を示す要部側面図と（ｂ）画像デ−タの説
明図である。

【符号の説明】

１ イメ−ジ読取装置 ３、４、５、６ イメ−ジセンサ構成部品 ５ イメ−ジ読取部 ７ カ−ド通路 ８、８′ カ−ド 8b エンボス ９、９′ 凸出部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 カ−ド通路にイメ−ジセンサを臨ませ、
   カ−ドのエンボス或は画像を読取る装置に於て、イメ−
   ジセンサを進退・揺動自在に支持してカ−ド通路側に進
   出付勢し、イメ−ジセンサのイメ−ジ読取部のカ−ド走
   行方向の前後にカ−ドと当たる凸出部を設けたカ−ドの
   イメ−ジ読取装置。
2. 【請求項２】 凸出部を回転自在のロ−ラとした請求項
   １記載のカ−ドのイメ−ジ読取装置。
3. 【請求項３】 カ−ドのエンボス領域以外の部分と対向
   する位置に凸出部を設けた請求項１又は２記載のカ−ド
   のイメ−ジ読取装置。
4. 【請求項４】 凸出部の凸出量を１〜３ｍｍとした請求
   項１から３記載のカ−ドのイメ−ジ読取装置。