JPH07234875A - 機械翻訳装置 - Google Patents

機械翻訳装置

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JPH07234875A
JPH07234875A JP6026560A JP2656094A JPH07234875A JP H07234875 A JPH07234875 A JP H07234875A JP 6026560 A JP6026560 A JP 6026560A JP 2656094 A JP2656094 A JP 2656094A JP H07234875 A JPH07234875 A JP H07234875A
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function word
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JP6026560A
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Mutsumi Kawagoe
睦 川越
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械翻訳後の文章中の機能語の探索が容易な
機械翻訳装置を提供する。 【構成】 機械翻訳装置は、入力部と、第一言語の文の
構造を解析して第一言語の文の意味構造を生成する構文
解析部と、第一言語の文の意味構造の中から機能語を判
別する必須要素判定部22及び任意要素変換制御部24
と、第一言語の文の意味構造を第二言語の文の意味構造
に変換する変換部200と、生成された第二言語の文の
意味構造を用いて第二言語の訳文を生成する第二言語文
生成部と、この第二言語文生成部によって生成された訳
文の構成要素の内、機能語を他の構成要素と異なる表示
属性で表示する表示部400とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、第1言語の文章を第2
言語の文章に翻訳する機械翻訳装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の国際化に伴って、ある言語
で書かれた文書を別の言語に翻訳する機会や、母国語以
外の言語で書かれた文書を読む機会が増大している。こ
のため、翻訳作業や読解作業を支援する様々な装置が開
発されている。このような装置の一つに、機械翻訳装置
がある。従来の機械翻訳装置としては、「機械翻訳サミ
ット」(オーム社、長尾真編、1989)に多くの装置
が紹介されている。また、特開平2−112068に
は、外国語の読解を支援するための装置の一例が示され
ている。
【0003】図19は、従来の機械翻訳装置の主要な構
成を示すブロック図である。図示された機械翻訳装置
は、変換制御部1201、必須要素判定部1202、必
須要素変換部1203、任意要素変換部1204を備え
ている。この機械翻訳装置は、原文の構成要素を考慮し
て、翻訳動作を行っている。例えば、図20に示すよう
に、日本語の文章の構成を必須要素と任意要素に判別
し、各々異なる訳語変換処理を適用している。
【0004】ここで、必須要素とは、文中に含まれる動
詞を中心とした場合に、この動詞に対して文法上必要と
される文の構成要素を意図し、例えば、主語、目的語、
補語等が該当する。これに対し、任意要素とは、その動
詞に対して文法上特に使用されることが必須とされない
文の構成要素を意図する。この従来の機械翻訳装置の動
作をさらに具体的に説明すると、必須要素判定部120
2は、動詞「買った(買う)」の文法情報に基づき、こ
の動詞に対して「主語」と「目的語」が必要であること
を認識する。そして、原文中から主語と目的語を必須要
素として抽出する。抽出された必須要素は、必須要素変
換部1203によって訳語が検索される。
【0005】また、必須要素判定部1202によって必
須要素でないと判定された他の構成要素は、任意要素と
して任意要素変換部1204に出力される。図20に示
す文章のように、任意要素には、名詞、副詞、形容詞等
の任意語と、名詞等に付属して働きをなす機能語とが含
まれている。そこで、任意要素変換部1204は、各任
意要素の品詞情報を参照して任意要素を任意語と機能語
に判別する。例えば、任意要素「本屋で1000円で」
中、「本屋」、「1000円」は任意語として、また
「(本屋)で」、「(1000円)で」は機能語として
判別される。
【0006】そして、任意要素変換部1204は、翻訳
辞書を参照して任意語の訳語を抽出する。また、機能語
の訳語に対しては、機能語が付属する任意語の意味情報
を参照して、予め種々の意味情報に対応付けて設定され
た機能語の変換規則に従って訳語が選択される。例え
ば、機能語「(本屋)で」の場合、任意語「本屋」が
「場所」を示す意味情報を有するため、変換規則「で+
場所→in」に従って訳語「in」が選択される。
【0007】上記のような動作によって選択された訳語
に対し、英語の文法規則及び文生成規則が適用されて図
20に示す英語の訳文が生成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
機械翻訳装置は、必須要素に対する翻訳の適正度に比べ
て、任意要素、特に機能語の翻訳の適正度が低いもので
あった。これは、上記したように、機能語が付属する任
意語の意味情報に基づいて一義的に設定された訳語の変
換規則に従って機能語の訳語が選択されるためである。
例えば、機能語「(本屋)で」は、本屋の場所如何で
は、例えば訳語「at」が選択される方が適切な場合が
あるが、上記の例では「in」が一義的に選択されてい
る。このために、このようにして変換された翻訳文につ
いては、使用者が、後処理として翻訳文の検証を行って
いる。
【0009】ところが、従来の機械翻訳装置は、翻訳結
果の文章の各単語を同じ表示形態で表示するため、使用
者が翻訳語の検証作業において、機能語を検索すること
が困難であるという問題点を有していた。したがって、
本発明は上記のような問題点を解消するためになされた
もので、翻訳後の文章中の機能語の探索が容易な機械翻
訳装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を解決するため
に、請求項1に係る機械翻訳装置は、第一言語の文を入
力する入力手段と、入力された第一言語の文の構造を解
析して第一言語の文の意味構造を生成する構文解析手段
と、第一言語の文の意味構造の中から機能語を判別する
機能語判別手段と、構文解析手段によって生成された第
一言語の文の意味構造を第二言語の文の意味構造に変換
する変換手段と、変換手段によって生成された第二言語
の文の意味構造を用いて第二言語の訳文を生成する訳文
生成手段と、訳文生成手段によって生成された訳文の構
成要素の内、機能語判別手段によって判別された第一言
語の機能語に対応する第二言語の機能語を他の構成要素
と異なる表示形態で表示する表示手段とを備えている。
【0011】請求項2の発明に係る機械翻訳装置は、請
求項1の発明に対し、機能語の変換処理の態様を指定す
るための変換指示を格納する機能語変換指示格納手段を
さらに備えている。そして、変換手段は、機能語変換指
示格納手段に格納された変換指示に従って、機能語判別
手段によって判別された機能語を第二言語に変換する第
一変換部と、第一言語の意味構造中の機能語以外の構成
要素を第二言語に変換する第二変換部とを備え、第一変
換部によって変換された第二言語の機能語と第二変換部
によって変換された第二言語の構成要素とに基づいて第
二言語の文の意味構造を生成する。
【0012】請求項3の発明に係る機械翻訳装置は、請
求項2の発明に対し、さらに、第一変換部が変換した第
二言語の機能語を格納する機能語格納手段を備えてい
る。そして、表示手段は、訳文生成手段から受け取った
訳文と機能語格納手段から受け取った機能語とを表示す
る。
【0013】
【作用】請求項1の発明に係る機械翻訳装置において、
入力手段から入力された第一言語の文は構文解析手段に
よって第一言語の文の意味構造に変換される。変換手段
は、変換された第一言語の意味構造をさらに第二言語の
意味構造に変換する。そして、変換手段によって生成さ
れた第二言語の文の意味構造を用いて第二言語の訳文を
生成する。また、機能語判別手段は、構文解析手段によ
って生成された第一言語の文の意味構造の中から機能語
を判別する。この機能語の判別情報は表示手段に渡され
る。表示手段は、訳文生成手段によって生成された訳文
の構成要素の内、機能語判別手段によって判別された第
一言語に機能語に対応する第二言語の機能語を他の構成
要素と異なる表示形態で表示する。
【0014】請求項2の発明において、機能語変換指示
格納手段は、機能語の変換処理の態様を指定するための
変換指示を格納する。そして、変換手段の第一変換部
は、機能語変換指示格納手段に格納された変換指示に従
って、第一言語の機能語を第二言語に変換する。また、
第二変換部は、機能語以外の構成要素を第二言語の変換
する。さらに、変換手段は第二言語の機能語と他の構成
要素とに基づいて第二言語の文の意味構造を生成する。
【0015】請求項3の発明において、機能語格納手段
は、第一変換部が変換した第二言語の機能語を格納す
る。例えば、機能語変換指示格納手段から指定された機
能語の変換指示によって第一変換部が変換した機能語が
複数存在する場合には、複数の機能語を格納する。そし
て、表示手段は、訳文生成手段から受け取った訳文と機
能語格納手段から受け取った機能語とを表示する。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて詳
細に説明する。 (第1実施例)図1は、本発明の第1実施例による機械
翻訳装置の構成を示すブロック図である。図1を参照し
て、第1実施例の機械翻訳装置は、第一言語の文章(原
文)を入力するための入力部100と、原文を第二言語
の文章(訳文)に変換するための翻訳処理部200と、
翻訳処理部200から参照される種々の辞書を格納した
辞書部300と、原文及び訳文を表示するための表示部
400とに大別される。
【0017】入力部100は、原文を入力するものであ
り、例えば、キーボード、ペン入力装置、さらには外部
の記憶装置等から原文を読み込む装置等から構成され
る。翻訳処理部200は、さらに構文解析部10と変換
部20と第二言語文生成部30とを備えている。辞書部
300は、構文解析部10から参照される第一言語単語
辞書40及び第一言語文法辞書50と、変換部20から
参照される変換辞書60及び変換規則辞書70と、第二
言語生成部30から参照される文生成規則辞書80とを
備えている。
【0018】第一言語単語辞書40は、図3に例示する
ように、単語辞書部40aと活用語尾辞書部40bとを
備える。単語辞書部40aは、見出し語と、品詞、活用
型、意味情報等が相互に関連付けて格納されている。ま
た、活用語尾辞書部40bは、単語辞書部40aに含ま
れる動詞、形容詞、形容動詞等の活用型を有する単語の
活用語尾情報を格納している。
【0019】また、第一言語文法辞書50は、図4に例
示するように、原文の単語間の係り受けを規定するため
の情報が格納されている。構文解析部10は、上述の第
一言語単語辞書40及び第一言語文法辞書50を参照し
て入力部100から入力された原文の構造を解析し、原
文の意味構造を生成する。意味構造は、図9に例示され
るように、単語間の関係がネットワークの形式で求めら
れている。
【0020】変換部20は、変換辞書60及び変換規則
辞書70を参照して、構文解析部10から与えられた原
文の意味構造を訳文の意味構造に変換する。訳文の意味
構造が図12に例示されている。この変換部20の詳細
な構成が図2に示されている。変換部20は、変換制御
部21、必須要素判定部22、必須要素変換部23、任
意要素変換制御部24、任意語変換部25、機能語変換
部26及び表示形態一時記憶部27とを有する。
【0021】必須要素判定部22は、原文の意味構造の
中から必須要素と任意要素とを判定する。例えば、動詞
と、この動詞の文法規則に基づいて必要とされる要素、
例えば、主語、目的語等の要素は必須要素と判定し、こ
れら以外の要素を任意要素と判定する。必須要素変換部
23は、必須要素判定部22において判定された必須要
素を変換辞書60を検索して訳語を検出する。
【0022】任意要素変換制御部24は、任意要素をそ
の品詞情報に基づいてさらに任意語と機能語とに分割
し、各々任意語変換部25と機能語変換部26に出力し
て訳語に変換する変換動作を制御する。任意語変換部2
5は、変換辞書60を参照して任意語の訳語を選択す
る。機能語変換部26は、変換規則辞書70を参照して
機能語の訳語を選択する。
【0023】表示形態一時記憶部27は、入力部100
から入力された機能語の変換処理の態様を指示する変換
指示情報を格納する。変換指示情報としては、機能語の
表示形態を示す「第一言語のまま」や「第二言語で表
示」等の指示が与えられる。この表示形態情報は任意要
素変換制御部24から参照され、機能語変換部26の訳
語変換処理の制御に使用される。例えば、変換指示情報
が「第一言語のまま」の場合、任意要素変換制御部24
は、機能語の変換処理を行わないように機能語変換部2
6の動作を制御する。
【0024】第二言語文生成部30は、変換部20によ
って変換された第二言語の文の意味構造に対して、文生
成規則辞書80から文章を構成するために必要な文生成
規則、例えば単複数、大小文字表示規則等を読み出して
第二言語の文字列を生成する。そして、生成した第二言
語の文字列を表示制御部400aに引き渡す。また、同
時に、文字列中の機能語の識別情報も引き渡される。
【0025】表示部400は、表示制御部400aと表
示装置400bを備える。表示制御部400aは、第二
言語文生成部30から第二言語の文字列を受け取り、表
示データを生成する。この際、機能語の識別情報に基づ
いて機能語部分の表示形態を他の文字と異なる表示形態
で表示するための表示データを生成する。例えば、機能
語部分について網掛け、下線、太字、字体変更等の表示
属性が用いられる。
【0026】表示装置400bは、表示データに基づい
て訳文を表示する。表示された訳文は、機能語が他の単
語と識別表示される。機能語が網掛け表示された訳文の
表示例が図13に示されている。図13(a)は、機能
語に対する変換指示が「第一言語のまま」の場合を示
し、図13(b)は、「第二言語で表示」の場合を示し
ている。
【0027】上記のような構成において、辞書部300
はハードディスク、磁気記録装置、光ディスク装置等を
使用したデータベース構造を有する。また、表示部40
0は、CRT、液晶表示装置が適用され、翻訳処理部2
00は、CPUの制御の基に動作する処理プログラムに
よって実現される。次に、上記のように構成された機械
翻訳装置の動作について図7に示すフローチャートに従
って説明する。
【0028】まず、使用者は、入力部100から翻訳す
べき第一言語の文字列を入力する。さらに、機能語を
「第一言語のまま」で表示するか、「第二言語で表示す
る」かの機能語の変換指示を入力する。入力された変換
指示は表示形態一時記憶部27に格納される。第一言語
の文字列が入力されると、構文解析部10は、形態素解
析を行い、図8に示すように入力文字列をかな漢字混じ
り文に変換する。そして、識別された各単語毎に、図3
に示す単語辞書40a、活用語尾辞書40b及び図4に
示す第一言語文法辞書50を検索して品詞情報や意味情
報及び単語間の接続情報等を抽出する。例えば、
「彼」、「が」は各々名詞、助詞であり、この助詞が
「人間」または「組織」を示すような名詞に接続された
場合には、その名詞が「主語」になるといった情報が得
られる。また、「本屋で」、「1000円で」は、各々
「場所+で」、「価格+で」という関係が得られる。こ
のような構文解析および意味解析の結果、入力文字列か
ら図9に示されるような第一言語の意味構造が生成され
る(S1)。
【0029】第一言語の文の意味構造が生成されると、
必須要素判定部22は、変換辞書部60の動詞辞書60
aを参照して、まず動詞の訳語とその文法コード並びに
訳出条件を検索する。例えば、動詞「買う」に対して
は、訳語「buy」と、文法コード「他動詞(主語と目
的語)」並びに訳出条件「主語→subj、目的語→o
bj」が検索される。この結果、この動詞は主語と目的
語を必要とすることが判明する。従って、この原文にお
いては、必須要素として主語と目的語が判別され、それ
以外の要素は任意要素と判別される。図10は、必須要
素判定部22によって判別された結果を意味構造を用い
て概念的に示したものである(S2)。
【0030】必須要素変換部23は、必須要素判定部2
2の判定を基に、必須要素の第一言語の単語を変換用の
動詞辞書60a及び名詞辞書60bを参照して第二言語
の訳語に変換する。例えば、主語「彼」に対しては訳語
「he」が、また目的語「本」に対しては「book」
が引き当てられる(S3)。さらに、変換制御部21
は、任意要素変換制御部24に対して任意要素の変換処
理を指示する。任意要素変換制御部24は、任意要素に
含まれる各単語の品詞情報を調べ、名詞、形容詞、副詞
等であれば任意語と判定し、助詞等であれば機能語と判
定する。図11に示す例では、「本屋」、「1000
円」は任意語と判定され、「で」は機能語と判定されて
いる(S4)。
【0031】その後、任意語変換部25は、任意語と判
定された第一言語の単語を変換用の動詞辞書60a及び
名詞辞書60bを検索して、その訳語を抽出する(S
5)。この処理の結果、図12(b)に示すような第二
言語の意味構造が得られる。図から分かるように、この
時点では、機能語の変換処理は行われていない。次に、
任意要素変換制御部24は、表示形態一時記憶部27に
記憶された機能語の変換指示情報を参照する。この指示
が「第一言語のまま」であれば次の機能語変換処理をス
キップしてステップS8に進み、図12(b)に示すよ
うな意味構造を第二言語文生成部30に出力する。ま
た、指示が「第二言語で表示」であれば、次の処理を行
う(S6)。
【0032】変換指示が「第二言語で表示」である場
合、機能語変換部26は、第一言語の機能語部分を受け
取り、変換規則辞書70を参照して機能語の変換処理を
行う。例えば、最初の機能語「(本屋)で」の場合、意
味構造より「場所+で」と意味情報「建物」の情報が与
えられ、図6に示す変換規則を検索してこれらの情報に
該当する前置詞「at、in、on」が選択される。そ
して、この例のように候補が複数の場合には、さらに、
細かい意味情報を適用して消去法的に候補を選択する。
また、追加した意味情報によっても単一の訳語を選択で
きなくなった場合には、予め定めた優先順位に従って最
先の訳語を選択する。その結果、この例の場合は追加の
意味情報を用いても前置詞「at」、「in]が選択さ
れ、最終的に優先度が高く設定されていた「in」が選
択される。このような機能語の変換処理の結果、図12
(a)に示すような第二言語の意味構造が生成される
(S7)。
【0033】変換部20で生成された第二言語の意味構
造は第二言語文生成部30に引き渡される(S8)。第
二言語文生成部30は、受け取った意味構造を基に、文
生成規則辞書80から抽出した第二言語の文生成規則を
適用して第二言語の訳文を生成する。文生成規則辞書8
0からは、大文字/小文字の表記規則、単数/複数の表
記規則等の規則が参照される。そして、意味構造で表現
されていた訳文が第二言語の文字列の形態に変換される
(S9)。変換された第二言語の文字列は、表示制御部
400aに出力される。この時、同時に機能語の識別情
報、例えば、訳文の文字列中の機能語の位置情報も引き
渡される。
【0034】表示制御部400aは、受け取った訳文を
表示データに変換する。そして、機能語に対しては、網
掛け表示等の表示データを付加する。表示装置400b
は、表示制御部400aによって生成された表示データ
に基づいて訳文を表示する。表示装置400bの画面上
に表示された訳文の例を図13(a)、(b)に示す。
図13(a)は、機能語を第二言語に変換した上で、他
の単語と識別できるように網掛け表示したものであり、
図13(b)は、機能語を変換することなく表示させた
ものである。
【0035】このように、機能語が他の単語と異なる表
示形態で表示されると、使用者は、機械翻訳処理後の検
証作業において、機能語の場所を容易に見つけ出すこと
ができる。このために、機能語の適正の判断処理を迅速
に、かつ漏れなく行うことができる。なお、上記実施例
では、日本語から英語への変換処理において、機能語と
して助詞、前置詞が該当する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、文中において単独は意
味をなさず、名詞や動詞等に付属して働きをなすもの、
例えば冠詞、複数表現文字等を含めてもよい。
【0036】また、上記実施例において、入力部100
から第一言語の文の意味構造が入力として与えられるよ
うに構成されて場合には、形態素解析、構文解析、意味
解析に関わる処理部は省略することができる。 (第2実施例)図14は、本発明の第2実施例による機
械翻訳装置の主に変換部200の詳細な構成を示すブロ
ック図であり、第1実施例の説明における図2に対応す
るものである。この第2実施例の機械翻訳装置は、第1
実施例の装置に対して、第二言語の機能語候補が複数存
在する場合の機能語の表示形態を改善したものである。
【0037】図14に示すように、第2実施例の機械翻
訳装置は、表示形態一時記憶部504に、図15に示す
ような機能語の変換指示情報を格納している。例えば、
「指示1」は、選択された機能語を第一言語で表示する
指示、すなわち機能語の変換処理を行わない指示を示し
ている。これらの指示は、翻訳動作開始時に、使用者が
予め入力部から与えておくものとする。あるいは、予め
格納されたいくつかの指示例の中から選択するように構
成されたものでもよい。
【0038】任意要素変換制御部501は、表示形態一
時記憶部504に記憶された機能語変換指示を読み込
み、その指示に従って任意語の変換動作を制御する。ま
た、第1実施例に対して新たに付加された機能語候補一
時記憶部503は、機能語変換部502において生成さ
れた機能語候補を格納する。格納された機能語候補は、
表示処理時に表示制御部400cに引き渡される。
【0039】なお、図14中、図2に示す第1実施例の
各部と同一の符号が付された各処理部は、第1実施例の
場合と同様の構成及び動作をなすものであり、その内容
については再度の説明を省略する。以下、この実施例の
特徴的な動作について図18に示すフローチャートを参
照して説明する。
【0040】文字列入力から任意語の変換処理までは、
第1実施例と同様の処理が行われる(S1〜S5)。次
に、機能語の変換処理において、任意要素変換制御部5
01は、表示形態一時記憶部504に記憶されている機
能語変換指示情報を読み込んで、第一言語の機能語と機
能語の変換指示を機能語変換部502に渡す。
【0041】機能語変換部502は、任意要素変換制御
部501から受けた機能語変換指示に従って機能語候補
を作成する。例えば、「指示1」の場合、第二言語の訳
語を選択することなく、第一言語の機能語を機能語候補
一時記憶部503に格納する。また、指示2及び指示3
の場合、第二言語の訳語を選択する。第1実施例中で説
明したように、複数の第二言語の機能語候補が選択され
た場合において、前者の指示の場合には、最優位の訳語
を選択し、後者の指示の場合には、訳語の全ての候補を
選択して機能語候補一時記憶部503に格納する。指示
2に対応する格納状態が図16に例示されている(S8
01、S802)。
【0042】第二言語文生成部40では、変換制御部2
1から変換された第二言語の意味表現を受け取り、文生
成規則辞書を参照して第二言語の文字列を生成して表示
制御部400cに出力する(S9)。表示制御部400
cは、第二言語文生成部30によって生成された第二言
語の文字列と機能語候補一時記憶部503に記憶された
機能語候補の情報を用いて訳語の表示データを生成す
る。表示装置400bは、表示データに基づいて訳文を
画面上に表示する。指示1が指定された場合の表示例が
図17(a)に、また指示2が指定された場合の表示例
が図17(b)に示されている(ステップS803)。
【0043】このように、第2実施例の機械翻訳装置
は、機能語の変換処理の形態を指定できるので、操作者
の要求に応じた機能語の変換形態で識別表示が可能とな
る。
【0044】
【発明の効果】このように、請求項1の発明に係る機械
翻訳装置は、機能語判別手段によって判別された機能語
に対して表示手段が他の単語と異なる表示属性で表示す
る様に構成されているので、操作者は、翻訳文章中から
機能語を容易に識別することができる。これによって、
機械翻訳処理語の検証作業、特に翻訳精度の低い機能語
の検証作業を迅速に、かつ漏れなく行うことが可能とな
る。
【0045】また、請求項2の発明においては、さら
に、機能語の変換処理の態様を指示する指示情報を格納
する機能語変換指示格納手段を設け、これに格納された
変換指示に従って機能語の変換処理を行うように構成さ
れているので、例えば機能語を未変換のまま表示させる
ことも可能となる。これによって、機能語に対する機械
翻訳の精度が低いと判断すれば、機能語を未変換のまま
機械翻訳処理を終了させ、操作者自身による機能語の変
換処理を継続させるといった使用方法を選択することが
できる。
【0046】さらに、請求項3の発明においては、請求
項2の発明に加え、機能語格納手段を備え、例えば複数
の機能語の訳語候補が存在した場合に、候補の全てを表
示することができるように構成されているので、操作者
自身による機能語変換処理時に、有用な機能語候補を提
示することができる。これにより、機械翻訳語の検証作
業を簡便に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による機械翻訳装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】図1に示す変換部の詳細な構成を示すブロック
図である。
【図3】図1に示す第一言語単語辞書の内容例を示す説
明図であり、(a)は単語辞書の内容を示し、(b)は
活用語尾辞書の内容を示している。
【図4】図1に示す第一言語文法辞書の内容例を示す説
明図である。
【図5】図1に示す変換辞書の内容例を示す説明図であ
り、(a)は動詞辞書の内容を示し、(b)は名詞辞書
の内容を示している。
【図6】図1に示す変換規則辞書の内容例を示す説明図
である。
【図7】第1実施例の機械翻訳装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図8】図1に示す構文解析部における形態素解析前後
の文章例を示す説明図である。
【図9】図1に示す構文解析部で生成された原文の意味
構造を表現した意味構造図である。
【図10】図9に示す原文を必須要素と任意要素とに判
別した状態を意味構造を利用して概念的に示した概念図
である。
【図11】図9に示す原文の任意要素の構成を概念的に
示した説明図である。
【図12】図1に示す変換部によって生成された第二言
語の意味構造を示す意味構造図であり、(a)は機能語
を第二言語の訳語に変換した例を示し、(b)は機能語
を変換しない例を示している。
【図13】図1に示す表示装置の画面上に表示された訳
文の例を示す画面表示図であり、(a)は機能語を第二
言語に変換した例を示し、(b)は変換しない例を示し
ている。
【図14】本発明の第2実施例による機械翻訳装置の変
換部の構成を主に示すブロック図である。
【図15】図14に示す表示形態一時記憶部に格納され
た機能語変換指示の一例を示す説明図である。
【図16】図14に示す機能語候補一時記憶部に格納さ
れた機能語候補の一例を示す説明図である。
【図17】第2実施例の機械翻訳装置の表示例を示す画
面表示図であり、(a)は図15に示す「指示1」の場
合の表示例を示し、(b)は「指示3」の場合を示して
いる。
【図18】第2実施例の機械翻訳装置の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図19】従来の機械翻訳装置の主要な構成を示すブロ
ック図である。
【図20】翻訳例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 構文解析部 20 変換部 21 変換制御部 22 必須要素判定部 23 必須要素変換部 24 任意要素変換制御部 25 任意語変換部 26 機能語変換部 27 表示形態一時記憶部 30 第二言語文生成部 40 第一言語単語辞書 50 第一言語文法辞書 60 変換辞書 70 変換規則辞書 80 文生成規則辞書 100 入力部 200 翻訳処理部 300 辞書部 400 表示部 400a、400c 表示制御部 400b 表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一言語の文を入力する入力手段と、 入力された第一言語の文の構造を解析して第一言語の文
    の意味構造を生成する構文解析手段と、 前記第一言語の文の意味構造の中から機能語を判別する
    機能語判別手段と、 前記構文解析手段によって生成された前記第一言語の文
    の意味構造を第二言語の文の意味構造に変換する変換手
    段と、 前記変換手段によって生成された前記第二言語の文の意
    味構造を用いて第二言語の訳文を生成する訳文生成手段
    と、 前記訳文生成手段によって生成された前記訳文の構成要
    素の内、前記機能語判別手段によって判別された第一言
    語の機能語に対応する第二言語の機能語を他の構成要素
    と異なる表示形態で表示する表示手段とを備えたことを
    特徴とする、機械翻訳装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の機械翻訳装置は、さら
    に、 前記機能語の変換処理の態様を指定するための変換指示
    を格納する機能語変換指示格納手段を備えており、 前記変換手段は、前記機能語変換指示格納手段に格納さ
    れた前記変換指示に従って、前記機能語判別手段によっ
    て判別された前記機能語を第二言語に変換する第一変換
    部と、前記第一言語の意味構造中の前記機能語以外の構
    成要素を第二言語に変換する第二変換部とを備え、前記
    第一変換部によって変換された前記第二言語の機能語と
    前記第二変換部によって変換された第二言語の前記構成
    要素とに基づいて第二言語の文の意味構造を生成するこ
    とを特徴とする、請求項1記載の機械翻訳装置。
  3. 【請求項3】 該機械翻訳装置は、さらに、 前記第一変換部が変換した第二言語の機能語を格納する
    機能語格納手段を備えており、 前記表示手段は、前記訳文生成手段から受け取った前記
    訳文と前記機能語格納手段から受け取った前記機能語と
    を表示することを特徴とする、請求項2記載の機械翻訳
    装置。
JP6026560A 1994-02-24 1994-02-24 機械翻訳装置 Pending JPH07234875A (ja)

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