JPH0723420B2 - ポリエステル系ポリイソシアネート組成物 - Google Patents

ポリエステル系ポリイソシアネート組成物

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JPH0723420B2
JPH0723420B2 JP59126438A JP12643884A JPH0723420B2 JP H0723420 B2 JPH0723420 B2 JP H0723420B2 JP 59126438 A JP59126438 A JP 59126438A JP 12643884 A JP12643884 A JP 12643884A JP H0723420 B2 JPH0723420 B2 JP H0723420B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はポリウレタン系の発泡材・被覆材・接着剤・注
型樹脂等の製造の原料として用いられる新規なポリエス
テル系ポリイソシアネート組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、脂肪族のポリイソシアネートは耐候性に優れた無
黄変性のポリウレタン樹脂原料として使用出来る事が知
られている。これら無黄変型のポリイソシアネートの代
表製品としては、ヘキサメチレンジイソシアネート(以
下HMDIという)や2,2,4−(又は2,4,4−)トリメチルヘ
キサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシア
ネート(以下IPDIという)等のジイソシアネートモノマ
ーが有るが、これらは常温での蒸気圧が比較的高い為に
その刺激性や吸入による毒性が問題となる。従って一般
的に用いられる脂肪族系ポリイソシアネートは、HMDIや
IPDI等をブタンジオールの如きジオール類やトリメチロ
ールプロパンの如きトリオール類と反応させたアダクト
体、または水、第3級ブタノール等のビュレット化剤と
反応させたビュレット体、もしくは触媒により3量体化
したイソシアヌレート体等にオリゴマー化し、かつ未反
応モノマーを除去し蒸気圧を下げたものである。
これら脂肪族系ポリイソシアネートオリゴマーは概して
平均分子量600〜1500程度、NCO含有率11〜24重量%程度
のものであり、もっぱらポリオール類等の主剤と組み合
せる為の塗料用硬化剤として用いられている。
一方ポリウレタン樹脂分野では、この様な塗料用硬化剤
にとどまらず、例えば発泡材分野、接着剤分野・湿気硬
化塗料分野等で更に平均分子量の大きなものとか、相溶
性や作業性(例えば他樹脂との混合特性、ポリオールと
の配合比等)を改良した物性を有するNCO末端のポリエ
ステルウレタンプレポリマーが必要とされる事が多く、
またこの様な分野でも無黄変の要求が高まってきてい
る。
かくの如きポリエステル系ポリイソシアネートとして
は、HMDIやIPDI等ジイソシアネートモノマーと比較的分
子量の大きいポリエステルジオール又はトリオール類等
を反応させたものや、前記ジイソシアネートのオリゴマ
ーとポリエステルジオール類を反応させたものが有る。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらジイソシアネートモノマーとジオール、ト
リオールの組合せでは、その目的に応じ比較的自由に所
望の粘度・NCO含有量・官能基数・分子量等の物性を得
る事は可能であるが、反応生成物中にジイソシアネート
モノマーが必然的に残存し、その刺激性・毒性の為に使
用が制限される。
一方アダクト体やビュレット体、イソシアヌレート体の
如きオリゴマーと高分子ジオールとの反応生成物は、上
記の如きジイソシアネートモノマーの毒性の問題は緩和
されるが、オリゴマー中には一分子中に4個以上のNCO
基を有する多量体が多数存在する為、ポリイソシアネー
ト製造時に非常にゲル化しやすく、またゲル化に至らな
いまでも粘度が高すぎたりして目的に応じた物性を持つ
ポリイソシアネートを得る事が困難であるという欠点を
有する。
従って、当業界ではジイソシアネートモノマーの刺激性
・毒性の問題が無く、かつ目的に応じて自由に物性の選
択が出来る無黄変性ポリエステル系ポリイソシアネート
の出現が待たれていた。
本発明はこのような要求にこたえ得る新規なポリエステ
ル系ポリイソシアネートを提供する事を目的とするもの
である。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者らは上記問題点を解決すべく鋭意研究の結果、
1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ンと2官能性ポリエステルジオールによる反応生成物を
含むポリエステル系ポリイソシアネート組成物によりそ
の目的を達成し得る事を見出し本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明は、1,8−ジイソシアナト−4−イソシア
ナトメチルオクタンと、数平均分子量200〜10,000の2
官能性ポリエステルジオールとを、NCO/OHの当量比3〜
20で反応させることにより得られる、下記一般式(1)
で示される化合物を含むことを特徴とするポリエステル
系ポリイソシアネート組成物に関するものである。
〔一般式(1)中、R1,R2,R3はそれぞれ独立に下記一般
式(2)又は−NCOを示し、かつR1,R2,R3のうち少なく
とも1つは一般式(2)の構造を有しており、 (一般式(2)中、R4,R5はそれぞれ独立に下記一般式
(3)又は−NCOを示し、 かつ、一般式(2)及び(3)の中のZは式 なる3官能性残基を示し、Qは数平均分子量200〜10,00
0のポリエステルジオールから両末端水酸基を除いた残
基を表す。〕 本発明のポリエステル系ポリイソシアネート組成物は、
1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ンと数平均分子量200〜10,000の2官能性ポリエステル
ジオールを反応させる事により製造される。
1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ンは例えば特開昭56−127341号公報にみられる如く、1,
8−ジアミノ−4−アミノメチルオクタンもしくはその
塩をホスゲンと反応させる事により得られる。
2官能性ポリエステルジオールとしては例えばフタル
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸等のジカル
ボン酸類とエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール等のジオール
類との重縮合反応生成物や、上記ジオール類を開始剤と
した例えばε−カプロラクトン等の環状エステル類の開
環重合反応生成物等で数平均分子量が200〜10,000のも
のが挙げられる。またヒマシ油等水酸基を有する脂肪酸
のトリグリセリドから脱水反応等により1個の水酸基を
処理した如き油脂系ジオール類も好適に用いる事が出来
る。これらポリエステルジオール類は適宜混合して用い
る事も可能である。
ポリエステルジオールの数平均分子量が200より小さい
とポリイソシアネート製造工程でゲル化が起こりやすく
なり、また10,000より大きい場合には生成物の粘度や他
の樹脂との相溶性に欠点が生じる場合があり好ましくな
い。
反応は一般的には常温〜180℃、好ましくは60〜140℃で
行なわれる。反応温度が低すぎる場合は反応完結に長時
間を要し、また反応温度が高すぎる場合は副反応の生成
が起り好ましくない。反応の際、必要に応じて例えばベ
ンゼン、トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素、酢
酸ブチル、酢酸エチル、エチレングリコールモノエチル
エーテルアセテートの如きエステル類、2−ブタノン、
4−メチル−2−ペンタノンの如きケトン類等のような
不活性溶剤や、例えば錫系化合物や第三級アミン系化合
物の如き反応促進触媒を用いる事が出来る。
反応に供する1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナト
メチルオクタンとポリエステルジオールの仕込比は生成
するポリエステル系ポリイソシアネート組成物の物性に
大きな影響を及ぼすため目的に応じて慎重に選択する必
要が有るが、NCO/OHの当量比で3〜20より選択される。
NCO/OHの当量比が小さい程生成するプレポリマーの平均
分子量及び粘度が増大し、NCO含有量が低下する。この
当量比が3未満の場合、製造工程でゲル化を起しやす
く、また20を越えると1,8−ジイソシアナト−4−イソ
シアナトメチルオクタンの改質効果に乏しい。
かくして得られたポリエステル系ポリイソシアネート組
成物は、前記一般式(1)で示される化合物群及び場合
によっては更に高分子化された化合物、及び未反応で残
存する1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチル
オクタンを含み得るポリイソシアネート混合物である。
また所望によっては前述したHADIやIPDI等のアダクト
体、ビュレット体、イソシアヌレート体等の既存のポリ
イソシアネート化合物と混合して用いることも可能であ
る。
本発明のポリエステル系ポリイソシアネート組成物は、
熱や光に対し安定な無黄変型であるにもかかわらず、HM
DIやIPDIの如き揮発性の比較的高いジイソシアネートモ
ノマーを全く含有しない為、刺激臭や吸入による毒性の
心配が無く、またポリエステルジオールの構造及び分子
量、更に製造時のNCO/OH当量比を選択する事により、分
子量・粘度・NCO含有量・他樹脂との相溶性・混合特性
・配合比・硬化特性等、更にはポリオールと配合硬化後
のポリウレタン樹脂の硬度・強伸度・可撓性・基材との
密着性等の物性を目的に応じ自由に発現させる事が可能
である。
本発明のポリエステル系ポリイソシアネート組成物は二
液硬化型無黄変ポリウレタン樹脂のイソシアネート成分
として、また一液型無黄変湿気硬化性樹脂として使用さ
れる。
二液型ポリウレタン樹脂のイソシアネート成分として用
いる場合は、例えばアクリル系ポリオール、ポリエステ
ル系ポリオール、ポリエーテル系ポリオール、末端水酸
基化ポリオレフィン系ポリオール及びその水素添加物、
エポキシ系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオール
等一分子内に2個以上の水酸基を有する樹脂や、3,3′
−ジクロロ−4,4′−ジアミノジフエニルメタンやその
変性体の如きポリアミン類等多価活性水素化合物と組合
せて硬化させる。得られるポリウレタン樹脂はフォーム
・注型樹脂・接着剤、塗料、シーラント、床材、エラス
トマー及びコーティング剤等多岐の用途に使用出来る。
一液型無黄変湿気硬化性樹脂として本発明のポリエステ
ル系ポリイソシアネート組成物を使用する場合は、その
NCO含有量が12%以下の比較的低いものが有効である。
このようなNCO含量の低いポリエステル系ポリイソシア
ネート組成物は1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナ
トメチルオクタンとポリエステルポリオールとをNCO/OH
のモル比3〜4.5程度で反応する事により得られる。
得られたポリイソシアネート組成物は無溶剤系又は溶剤
希釈系にて必要に応じ触媒・顔料その他の添加剤を加え
て用いる事により塗料・接着剤・床材・シーラント・コ
ーティング剤等の分野での一液型湿気硬化樹脂として有
用である。
以下実施例により本発明を具体的に説明する。
なお実施例中に用いた測定機器及び測定方法は以下の通
りである。
(測定機器) 粘度:エミラ回転粘度計 赤外線吸収スペクトル(IR):日本分光工業(株)IR−
1 ゲルパーミエイションクロマトグラフイー(GPC):島
津製作所LC−3A(カラムHSG−40+HSG−20+HSG−15) (測定方法) NCO含有率:JIS K−1556に準じて行った。
平均分子量:ポリスチレン標品によるGPC検量線より算
出した。
塗膜物性:JIS K−5400に準じて行った。
実施例1 分子量1200のポリカプロラクトンジオール159gと1,8−
ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタン100g
に触媒としてジブチル錫ジラウレート0.002gを加え、10
0℃にて4時間反応させた。(NCO/OH当量比=4.5) 得られたポリエステル系ポリイソシアネート組成物の25
℃における粘度は6000cps、NCO含有量は14.1重量%であ
った。
GPC分析から、このものは19重量%の1,8−ジイソシアナ
イト−4−イソシアナトメチルオクタン及び81重量%の
分子量1000以上の高分子量体からなり、ポリイソシアネ
ート組成物全体の重量平均分子量は6500、数平均分子量
は1000であった。
また得られたポリイソシアネート組成物の赤外吸収スペ
クトル分析からは、2240cm-1にNCO基吸収、1720cm-1
エステル結合及びウレタン結合の重なった吸収、1520cm
-1にウレタン基に起因するアミド吸収が認められ、GPC
の結果とあわせて、一般式(1)の構造を有する事が確
認された。
このものは常温において全く有臭感は無く、安全に取扱
う事が可能であった。
第1図にこのポリエステル系ポリイソシアネート組成物
の赤外線吸収スペクトルを、第2図にそのGPC溶出曲線
を示す。
実施例2 分子量1200のポリカプロラクトンジオール238gと1,8−
ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタン100g
をトルエンで50重量%に希釈し触媒としてジブチル錫ジ
ラウレート0.005gを加え、80℃にて6時間反応させた。
(NCO/OHモル比=3) 得られた不揮発分50重量%のポリエステル系ポリイソシ
アネート組成物溶液の25℃における粘度は110cps、NCO
含有量は4.1重量%であった。
GPC分析から、このものは約8重量%の1,8−ジイソシア
ナト−4−イソシアナトメチルオクタン及び約92重量%
の分子量1000以上の高分子量体から成り、ポリイソシア
ネート組成物全体の重量平均分子量は18000、数平均分
子量は2100であった。
また赤外吸収スペクトルは実施例1と同様に、2240c
m-1、1720cm-1、1520cm-1に特徴的な吸収を示した。
実施例3 分子量1200のポリカプロラクトンジオールの代りに、分
子量3000のポリカプロラクトンジオール596gを使用する
以外は実施例2と同様に反応を行った。(NCO/OH当量比
=3) 得られた不揮発分50重量%のポリエステル系ポリイソシ
アネート組成物溶液の25℃における粘度は470cps、NCO
含有量は2.1重量%であった。
実施例4 アジピン酸とエチレングリコールの重縮合生成物である
分子量1100のポリエステルジオール82gと1,8−ジイソシ
アナト−4−イソシアナトメチルオクタン100gを酢酸ブ
チルで50重量%に希釈し、ジブチル錫ジラウレート0.01
gを加え、100℃にて2時間反応させた。(NCO/OH当量比
=8) 得られた不揮発分50重量%のポリエステル系ポリイソシ
アネート組成物溶液の25℃における粘度は10cps、NCO含
有量は11.2重量%であった。
GPC分析からこのものは18.5重量%の1,8−ジイソシアナ
ト−4−イソシアナトメチルオクタン及び81.5重量%の
分子量1000以上の高分子量体からなり、ポリイソシアネ
ート組成物全体の重量平均分子量は3400、数平均分子量
は600であった。
実施例5 ヒマシ油系ジオール(ユーリックH−53:伊藤製油)45g
と1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオク
タン100gを、ジブチル錫ジラウレート0.003gを触媒とし
て100℃、2時間反応させた。
得られたポリエステル系ポリイソシアネート組成物の25
℃における粘度は、95cps、NCO含有量は31.5重量%であ
った。
GPC分析からこのものは49.2重量%の1,8−ジイソシアナ
ト−4−イソシアナトメチルオクタン及び50.8重量%の
分子量1000以上の高分子量体からなり、ポリイソシアネ
ート組成物全体の重量平均分子量は1200、数平均分子量
は380であった。
比較例1 1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ン100gの代りに、HMDIのビュレット体(NCO含量=23.3
%、25℃における粘度1900cp)を216g使用したこと以外
は実施例2と同様に反応を行った。
本系は実施例2と同様NCO/OH当量比=3であるが、100
℃で1時間加熱した時点でゲル化した。
比較例2 1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ン100gの代りにHMDIを100g使用したこと以外は実施例2
と同様に反応を行った。
得られたポリイソシアネート組成物は25℃における粘度
2100cp、NCO含有量は10.2重量%であった。このものは
遊離のHMDIを15.6重量%含有しており強い刺激臭を有し
ていた。
応用例1 実施例1で得られたポリエステル系ポリイソシアネート
組成物とアクリルポリオール(アクリディックA−801:
大日本インキ化学工業製)をNCO/OH比率1.0に配合し
(A−801/ポリイソシアネート重量比=1.9/1)、これ
にシンナーとして酢酸エチル/トルエン/酢酸ブチル/
キシレン/酢酸セロソルブ(重量比=30/30/20/15/5)
の混合溶剤を加え、フオードカップ#4で20秒/20℃に
調製した。得られた塗料溶液をエアスプレーガンにて乾
燥膜厚50μになるように塗装し、20℃/65%RH下で10日
間放置後の物性を測定した。
得られたポリウレタン樹脂塗膜は、第1表に示した如く
優れた性能を有していた。
比較応用例1 1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタ
ンとアクリルポリオール(アクリディックA−801)をN
CO/OH当量比率1.0に配合し(A−801/ポリイソシアネー
ト重量比13.3/1)、以下応用例1と同様に塗装し、物性
を測定した。
得られたポリウレタン樹脂塗膜は第1票に示した如く、
可撓性に欠点を有していた。
応用例2 実施例2で得られたポリエステル系ポリイソシアネート
組成物100gにジブチル錫ジラウレート0.3gを加え、応用
例3と同様にシンナーで希釈し塗装した。
得られた塗膜は20℃/65RH%下で25時間以内に湿気硬化
し、同条件下10日放置後の物性は第1表に示した如く優
れたものであった。
応用例3 実施例1で得られたポリエステル系ポリイソシアネート
組成物と分子量2000、水酸基価56のポリプロピレングリ
コールとをNCO/OH比率1.0に配合し、上部開放金型内で8
0℃、20分加熱硬化させてポリウレタン樹脂を成型し
た。ポリエステル系ポリイソシアネート組成物とポリプ
ロピレングリコールは均一に相溶し、得られたポリウレ
タン樹脂を無色透明であった。
比較例3 実施例1のポリエステル系ポリイソシアネート組成物の
代りに、比較例1で用いたHMDIのビュレット体を用いた
こと以外は実施例10と同様にしてポリウレタン樹脂を得
た。HMDIのビュレット体とポリプロピレングリコールと
は均一に相溶せず、得られたポリウレタン樹脂も白濁不
透明であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例1で得られたポリエステル系ポリイソ
シアネート組成物の赤外線吸収スペクトルを、第2図は
そのGPC溶出曲線を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナト
    メチルオクタンと、数平均分子量200〜10,000の2官能
    性ポリエステルジオールとを、NCO/OHの当量比3〜20で
    反応させることにより得られる、下記一般式(1)で示
    される化合物を含むことを特徴とするポリエステル系ポ
    リイソシアネート組成物。 〔一般式(1)中、R1,R2,R3はそれぞれ独立に下記一般
    式(2)又は−NCOを示し、かつR1,R2,R3のうち少なく
    とも1つは一般式(2)の構造を有しており、 (一般式(2)中、R4,R5はそれぞれ独立に下記一般式
    (3)又は−NCOを示し、 かつ、一般式(2)及び(3)の中のZは式 なる3官能性残基を示し、Qは数平均分子量200〜10,00
    0のポリエステルジオールから両末端水酸基を除いた残
    基を表す。〕
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