JPH0723358B2 - ピロールの新規アロイル誘導体 - Google Patents
ピロールの新規アロイル誘導体Info
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- JPH0723358B2 JPH0723358B2 JP26360185A JP26360185A JPH0723358B2 JP H0723358 B2 JPH0723358 B2 JP H0723358B2 JP 26360185 A JP26360185 A JP 26360185A JP 26360185 A JP26360185 A JP 26360185A JP H0723358 B2 JPH0723358 B2 JP H0723358B2
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D207/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
- C07D207/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom
- C07D207/30—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
- C07D207/34—Heterocyclic compounds containing five-membered rings not condensed with other rings, with one nitrogen atom as the only ring hetero atom with only hydrogen or carbon atoms directly attached to the ring nitrogen atom having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P37/00—Drugs for immunological or allergic disorders
-
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明はピロールの新規アロイル誘導体に関するもので
ある。更に詳しくいえば、本発明はピロール−2−カル
ボン酸の4−アロイル誘導体に関するものである。
ある。更に詳しくいえば、本発明はピロール−2−カル
ボン酸の4−アロイル誘導体に関するものである。
本発明は、下記一般式(I): (ここで、 R1は低級アルルキル基、フェニル基または水素原子を表
し、 Xは水素、OHまたはメチルスルフィニル基を表し、 Yは水素またはA′と一緒に二重結合を形成し、 Aは水素またはOHを表し、 A′は水素またはYと一緒に二重結合を形成し、 Bは水素またはOH基を表し、 B′は水素またはCと一緒に二重結合を形成し、 Cは水素またはB′と一緒に二重結合を形成し、 C′は水素、OH基またはメチルスルフィニル基(SOC
H3)を表す。
し、 Xは水素、OHまたはメチルスルフィニル基を表し、 Yは水素またはA′と一緒に二重結合を形成し、 Aは水素またはOHを表し、 A′は水素またはYと一緒に二重結合を形成し、 Bは水素またはOH基を表し、 B′は水素またはCと一緒に二重結合を形成し、 Cは水素またはB′と一緒に二重結合を形成し、 C′は水素、OH基またはメチルスルフィニル基(SOC
H3)を表す。
ただし、 X、Y、A、A′、B、B′、CおよびC′が同時に水
素を表すことはなく、 A′とYとが一緒に二重結合を形成し且つB′とCとが
一緒に二重結合を形成する場合にはX、A、BおよびC
は水素ではない) で示されるピロール−2−カルボン酸の新規4−アロイ
ル誘導体を目的とするものである。
素を表すことはなく、 A′とYとが一緒に二重結合を形成し且つB′とCとが
一緒に二重結合を形成する場合にはX、A、BおよびC
は水素ではない) で示されるピロール−2−カルボン酸の新規4−アロイ
ル誘導体を目的とするものである。
本発明による化合物は、例えばアルカリ金属、アルカリ
土類金属、鉄、アルミニウムまたはマグネシウムなどと
の酸塩または例えばアルキルアミン、ジアルキルアミ
ン、アリールアルキルアミン、トリアルキルアミン、環
状アミン、塩基性アミノ酸、アミノアルコール、あるい
はジヒドロピリジン、ルチジンまたはコリジンなどの環
状塩基との有機塩などとしてあるいは遊離酸として存在
し得る。
土類金属、鉄、アルミニウムまたはマグネシウムなどと
の酸塩または例えばアルキルアミン、ジアルキルアミ
ン、アリールアルキルアミン、トリアルキルアミン、環
状アミン、塩基性アミノ酸、アミノアルコール、あるい
はジヒドロピリジン、ルチジンまたはコリジンなどの環
状塩基との有機塩などとしてあるいは遊離酸として存在
し得る。
上記一般式(I)においてXがOH基またはメチルスルフ
ィニル基であり、および/またはBがOH基でありかつ
B′が水素であり、および/またはC′がOH基またはメ
チルスルフィニル基でありかつCが水素である化合物は
不斉中心を1〜3個有している。このため本発明の化合
物もしくは酵素学的に分離することができる。これらジ
アステレオマーはその光学異性体によって分割すること
もできる。
ィニル基であり、および/またはBがOH基でありかつ
B′が水素であり、および/またはC′がOH基またはメ
チルスルフィニル基でありかつCが水素である化合物は
不斉中心を1〜3個有している。このため本発明の化合
物もしくは酵素学的に分離することができる。これらジ
アステレオマーはその光学異性体によって分割すること
もできる。
ジアステレオマーおよび光学異性体も本発明の範囲には
いる。
いる。
種々の置換基の種類に従って、同様に興味ある3種のサ
ブグループに上記化合物を分けることができる。即ち、 (i) 以下の一般式(IA): ただし、Xはメチルスルフィニル基でありかつC′は水
素であるか、あるいはXが水素でありかつC′がメチル
スルフィニル基であり、Aは水素またはOH基であり、R1
は上記定義通りである、 で示される4−ナフトイル誘導体; (ii) 以下の一般式(IB): ただし、XはOH基であり、AはOH基でありかつBおよび
C′は水素であり、またはBおよびC′が夫々OH基であ
り、かつXおよびAが水素であり、R1は上記定義通りで
ある、 で示されるジヒドロノフタリンジオール;および (iii) 以下の一般式(IC): ここでナフタリン環はOH基またはメチルスルフィニル基
を含むことができる、 で示される脱アルキル誘導体。
ブグループに上記化合物を分けることができる。即ち、 (i) 以下の一般式(IA): ただし、Xはメチルスルフィニル基でありかつC′は水
素であるか、あるいはXが水素でありかつC′がメチル
スルフィニル基であり、Aは水素またはOH基であり、R1
は上記定義通りである、 で示される4−ナフトイル誘導体; (ii) 以下の一般式(IB): ただし、XはOH基であり、AはOH基でありかつBおよび
C′は水素であり、またはBおよびC′が夫々OH基であ
り、かつXおよびAが水素であり、R1は上記定義通りで
ある、 で示されるジヒドロノフタリンジオール;および (iii) 以下の一般式(IC): ここでナフタリン環はOH基またはメチルスルフィニル基
を含むことができる、 で示される脱アルキル誘導体。
これらすべての式において、ナフタリン環は1位または
2位においてカルボニル基に結合されている。
2位においてカルボニル基に結合されている。
一般式(I)の化合物およびその無機または有機塩基と
の付加塩は興味ある薬理特性によって特徴付けられる。
これらは、特に免疫特性、とりわけ免疫−抑制特性を示
す。しかしながら、(3−メチルスルフィニルナフトイ
ル−1)−および(3−ヒドロキシまたは5−ヒドロキ
シ−ナフトイル−1)−ピロリル−カルボン酸誘導体な
どのある種の化合物はその投与量によっては免疫抑制も
しくは免疫刺激性を示す。
の付加塩は興味ある薬理特性によって特徴付けられる。
これらは、特に免疫特性、とりわけ免疫−抑制特性を示
す。しかしながら、(3−メチルスルフィニルナフトイ
ル−1)−および(3−ヒドロキシまたは5−ヒドロキ
シ−ナフトイル−1)−ピロリル−カルボン酸誘導体な
どのある種の化合物はその投与量によっては免疫抑制も
しくは免疫刺激性を示す。
これら化合物の極めて低い毒性のために、これらは自己
免疫疾患、例えば狼瘡、多関節性リウマチ、インシュリ
ン依存性若年性糖尿病、筋病(筋ジストロフィーなど
の)およびある種の腎臓疾患などの治療用のヒトまたは
動物の医薬としての用途が見出されている。これらはま
た臓器移植もしくは組織移植の際の拒絶現象を解消する
ためにも有利である。
免疫疾患、例えば狼瘡、多関節性リウマチ、インシュリ
ン依存性若年性糖尿病、筋病(筋ジストロフィーなど
の)およびある種の腎臓疾患などの治療用のヒトまたは
動物の医薬としての用途が見出されている。これらはま
た臓器移植もしくは組織移植の際の拒絶現象を解消する
ためにも有利である。
免疫刺激性の場合、気管支炎などの慢性病の治療または
瘢痕形成の促進のためのヒトまたは動物用医薬として使
用できる。
瘢痕形成の促進のためのヒトまたは動物用医薬として使
用できる。
このため、有効成分として少なくとも1種の一般式
(I)の化合物またはその有機もしくは無機塩基との付
加塩を、製薬上許容される不活性かつ無毒の佐剤または
ビヒクルと組合せて、もしくは混合物として含有する薬
理組成物として提供される。
(I)の化合物またはその有機もしくは無機塩基との付
加塩を、製薬上許容される不活性かつ無毒の佐剤または
ビヒクルと組合せて、もしくは混合物として含有する薬
理組成物として提供される。
上記ビヒクルまたは佐剤は非経口、経消火器、経直腸ま
たは局所投与に適したものの1種である。このために、
例えば水溶液、生理塩溶液、殿粉、セルロース、アルキ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキ
シメチル殿粉、アルカリ土類金属燐酸塩または炭酸塩、
燐酸マグネシウム、カカオバターまたはポリエチレング
リコールステアレートなどを例示できる。
たは局所投与に適したものの1種である。このために、
例えば水溶液、生理塩溶液、殿粉、セルロース、アルキ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキ
シメチル殿粉、アルカリ土類金属燐酸塩または炭酸塩、
燐酸マグネシウム、カカオバターまたはポリエチレング
リコールステアレートなどを例示できる。
本発明の薬理組成物は、裸剤もしくは被覆剤、糖衣錠
剤、ピル、ゲル剤、軟質カプセル剤、飲用溶液または懸
濁剤、アンプル、多投与型小壜または自動注入用シリン
ジに分配できる注射用溶液、坐剤または直腸用カプセル
および粘膜に適用するためのクリームまたは加圧処方物
の形で提供される。
剤、ピル、ゲル剤、軟質カプセル剤、飲用溶液または懸
濁剤、アンプル、多投与型小壜または自動注入用シリン
ジに分配できる注射用溶液、坐剤または直腸用カプセル
および粘膜に適用するためのクリームまたは加圧処方物
の形で提供される。
使用する薬用量は投与経路、体重および年令あるいは治
療上の指針によって大巾に変化する。一般的には単位投
与量は25〜1,500mgの範囲内であり、毎日の投与量は25
〜2,000mg/大人の範囲内である。
療上の指針によって大巾に変化する。一般的には単位投
与量は25〜1,500mgの範囲内であり、毎日の投与量は25
〜2,000mg/大人の範囲内である。
上記一般式(I)の化合物は、以下の一般式(II): で示されるアロイル−ピロリル−2−カルボン酸から、
本出願人によるフランス特許第2,405,246号(昭和54年
日本特許出願公開第73768号)明細書に記載された、有
機化学の一般的な方法によって得られる。
本出願人によるフランス特許第2,405,246号(昭和54年
日本特許出願公開第73768号)明細書に記載された、有
機化学の一般的な方法によって得られる。
また、これら化合物は、例えば動物にアロイル−ピロリ
ル−2−カルボン酸を投与し、その尿などの生理液から
単離され、また通常の物理的方法によって抽出できる。
ル−2−カルボン酸を投与し、その尿などの生理液から
単離され、また通常の物理的方法によって抽出できる。
本発明の化合物は精製後、マススペクトルなどのより近
代的な分析法によって特徴付けすることができる。
代的な分析法によって特徴付けすることができる。
以下の実施例は本発明を例示するものである。しかし本
発明の範囲は以下の実施例によって何等制限されない。
発明の範囲は以下の実施例によって何等制限されない。
実施例1 基準物質としてのN−メチル−4−(ナフトイル−1)
−ピロリル−2−カルボン酸につき、マススペクトルに
よって得た主な値を以下の第1表に示す。
−ピロリル−2−カルボン酸につき、マススペクトルに
よって得た主な値を以下の第1表に示す。
実施例2 N−メチル−4−(ナフトイル−1)−ピロリル−2−
カルボン酸(上記物質)と、合成および尿からの抽出に
よって得た4−(ナフトイル−1)−ピロリル−2−カ
ルボン酸との特性スペクトルの比較を行った。即ち、CM
SO(ジメチルスルオキサイド)中でのNMRスペクトルを
比較して第1図に示した。第1図において夫々(A)は
上記基準物質、(B)は合成して得た上記化合物、
(C)は尿からの抽出により得た上記化合物のNMRスペ
クトルである。また、以下の第2表に抽出により得たN
−脱メチル誘導体のマススペクトルの主な値およびその
ジアゾメタン処理後の同様な結果を夫々示した。
カルボン酸(上記物質)と、合成および尿からの抽出に
よって得た4−(ナフトイル−1)−ピロリル−2−カ
ルボン酸との特性スペクトルの比較を行った。即ち、CM
SO(ジメチルスルオキサイド)中でのNMRスペクトルを
比較して第1図に示した。第1図において夫々(A)は
上記基準物質、(B)は合成して得た上記化合物、
(C)は尿からの抽出により得た上記化合物のNMRスペ
クトルである。また、以下の第2表に抽出により得たN
−脱メチル誘導体のマススペクトルの主な値およびその
ジアゾメタン処理後の同様な結果を夫々示した。
また、以下の第3表に合成により得たN−脱メチル誘導
体のマススペクトルにより得られる主な値を示した。同
様にジアゾメタン処理後の値を併せて示した。
体のマススペクトルにより得られる主な値を示した。同
様にジアゾメタン処理後の値を併せて示した。
実施例3 N−メチル−(5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジ
ヒドロ−ナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸 以下の第4表に(5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロナ
フトイル−1)−誘導体のマススペクトルによる結果の
主な値を示した。またジアゾメタンによる処理後の値を
も同様に示した。
ヒドロ−ナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸 以下の第4表に(5,6−ジヒドロキシ−5,6−ジヒドロナ
フトイル−1)−誘導体のマススペクトルによる結果の
主な値を示した。またジアゾメタンによる処理後の値を
も同様に示した。
実施例4 N−メチル−4−(3,4−ジヒドロキシ−3,4
−ジヒドロナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン
酸 標記誘導体のマススペクトル測定により得られた主な値
を以下の第5表に、ジアゾメタン処理後の値と共に示し
た。
−ジヒドロナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン
酸 標記誘導体のマススペクトル測定により得られた主な値
を以下の第5表に、ジアゾメタン処理後の値と共に示し
た。
また、抽出により得られた実施例3の(5,6−ジヒドロ
キシ−5,6−ジヒドロナフトイル−1)誘導体および実
施例4の(3,4−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフトイ
ル−1)誘導体のDMSO中でのNMRスペクトルデータを第
2図に夫々A、Bとして示した。
キシ−5,6−ジヒドロナフトイル−1)誘導体および実
施例4の(3,4−ジヒドロキシ−3,4−ジヒドロナフトイ
ル−1)誘導体のDMSO中でのNMRスペクトルデータを第
2図に夫々A、Bとして示した。
実施例5:N−メチル−4−(3−ヒドロキシナフトイル
−1)−ピロリル−2−カルボン酸およびN−メチル−
4−(5−ヒドロキシナフトイル−1)−ピロリル−2
−カルボン酸 抽出法により得た標記2種の化合物につきマススペクト
ル測定を行い、得られた主な値を、ジアゾメタン処理後
の値とともに夫々第6表および第7表に示した。
−1)−ピロリル−2−カルボン酸およびN−メチル−
4−(5−ヒドロキシナフトイル−1)−ピロリル−2
−カルボン酸 抽出法により得た標記2種の化合物につきマススペクト
ル測定を行い、得られた主な値を、ジアゾメタン処理後
の値とともに夫々第6表および第7表に示した。
第7表:N−メチル−4−(5−ヒドロキシナフトイル−
1)−ピロリル−2−カルボン酸誘導体 電子衝撃 295 1.9%(分子ピーク) 281 0.4%(CH2損) 279 1.2%(O損) 278 0.6%(H2O損) 250 2.2%(COOH損) 234 0.8%(250−O) 220 2.0% 211 4.0% 180 1.2% 172 3.4% 166 1.9% 152 4.0% 122 21% 105 31% 99 30% 91 23% 86 24% 電子衝撃 84 46% 77 26% 58 100% ジアゾメタン処理後 電子衝撃 化学的イオン化 323 16%(ジメチル) 324 98%(ジメチル・+H+) 309 48%(モノメチル) 310 100%(モノメチル・+
H+) 292 16% 280 30%(不明) 264 12% 250 50% 180 21% 166 100% 更に、(4−ヒドロキシナフトイル−1)誘導体を含む
上記2種の誘導体につき、DMSO中でのNMRスペクトル測
定を行い、夫々第3図に示した。第3図において(A)
は3−ヒドロキシナフトイル−1誘導体に関し、また
(B)は5−ヒドロキシナフトイル誘導体に関するもの
である。
1)−ピロリル−2−カルボン酸誘導体 電子衝撃 295 1.9%(分子ピーク) 281 0.4%(CH2損) 279 1.2%(O損) 278 0.6%(H2O損) 250 2.2%(COOH損) 234 0.8%(250−O) 220 2.0% 211 4.0% 180 1.2% 172 3.4% 166 1.9% 152 4.0% 122 21% 105 31% 99 30% 91 23% 86 24% 電子衝撃 84 46% 77 26% 58 100% ジアゾメタン処理後 電子衝撃 化学的イオン化 323 16%(ジメチル) 324 98%(ジメチル・+H+) 309 48%(モノメチル) 310 100%(モノメチル・+
H+) 292 16% 280 30%(不明) 264 12% 250 50% 180 21% 166 100% 更に、(4−ヒドロキシナフトイル−1)誘導体を含む
上記2種の誘導体につき、DMSO中でのNMRスペクトル測
定を行い、夫々第3図に示した。第3図において(A)
は3−ヒドロキシナフトイル−1誘導体に関し、また
(B)は5−ヒドロキシナフトイル誘導体に関するもの
である。
実施例6 N−メチル−4−(3−メチルスルフィニル
ナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸およびN
−メチル−4−(6−メチルスルフィニルナフトイル−
1)ピロリル−2−カルボン酸 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で抽出することに
より得られた上記2種の化合物につきマススペクトル測
定を行い、得られた主な値を夫々第8表および第9表
に、ジアゾメタン処理後の値と共に示した。
ナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸およびN
−メチル−4−(6−メチルスルフィニルナフトイル−
1)ピロリル−2−カルボン酸 高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で抽出することに
より得られた上記2種の化合物につきマススペクトル測
定を行い、得られた主な値を夫々第8表および第9表
に、ジアゾメタン処理後の値と共に示した。
更に、HPLCで抽出することにより得た上記2種の化合物
につき、DMSO中でのNMR測定を行い、第4図に示したよ
うなチャートを得た。第4図において(A)は(3−メ
チルスルフィニルナフトイル−1)誘導体に関するもの
であり、(B)は(6−メチルスルフィニルナフトイル
−1)誘導体に対して得られた結果である。また、HPLC
により得た(3−メチルスルフィニルナフトイル−1)
誘導体に8.46、8.22および8.01ppmにおける連続的照射
後に得られたカップリングおよびNMRスペクトルの芳香
核部分の解釈を第5図に示した。更に、同様な処理をN
−メチル−4−(6−メチルスフルィニルナフトイル−
1)−ピロリル−2−カルボン酸誘導体についても実施
し、結果を第6図に示した。
につき、DMSO中でのNMR測定を行い、第4図に示したよ
うなチャートを得た。第4図において(A)は(3−メ
チルスルフィニルナフトイル−1)誘導体に関するもの
であり、(B)は(6−メチルスルフィニルナフトイル
−1)誘導体に対して得られた結果である。また、HPLC
により得た(3−メチルスルフィニルナフトイル−1)
誘導体に8.46、8.22および8.01ppmにおける連続的照射
後に得られたカップリングおよびNMRスペクトルの芳香
核部分の解釈を第5図に示した。更に、同様な処理をN
−メチル−4−(6−メチルスフルィニルナフトイル−
1)−ピロリル−2−カルボン酸誘導体についても実施
し、結果を第6図に示した。
実施例7 本実施例では本発明の化合物の免疫抑制剤としての検査
を行った。
を行った。
比較のための化合物としてアザチオプリン(Azathiopri
ne)とN−メチル−4−(ナフトイル−1)−ピロリル
−2−カルボン酸を選んだ。
ne)とN−メチル−4−(ナフトイル−1)−ピロリル
−2−カルボン酸を選んだ。
A):試験管内ロゼットテストによる本発明の化合物の
活性 このテストは二十日ネズミC57BL/6Jの脾臓細胞で羊の赤
血球について実施した。
活性 このテストは二十日ネズミC57BL/6Jの脾臓細胞で羊の赤
血球について実施した。
アザチオプリンと比較した場合における、本発明の化合
物によるロゼットの形成に関する改善を以下のような結
果として総めた。
物によるロゼットの形成に関する改善を以下のような結
果として総めた。
(a) アザチオプリンは1〜10μg/mlの範囲内の濃度
でロゼット形成を阻害した。
でロゼット形成を阻害した。
(b) N−メチル−4−(ナフトイル−1)−ピロリ
ル−2−カルボン酸は同様に1〜10μg/mlの範囲の濃度
で、同じ割合でロゼットの形成を阻害した。
ル−2−カルボン酸は同様に1〜10μg/mlの範囲の濃度
で、同じ割合でロゼットの形成を阻害した。
(c)4−(ナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボ
ン酸は、N−メチル誘導体と同程度の阻害活性を有す
る。
ン酸は、N−メチル誘導体と同程度の阻害活性を有す
る。
(d) N−メチル−5−ヒドロキシ誘導体も同程度の
阻害剤であるが、これは更に微小濃度の下で免疫刺激活
性をも有している。
阻害剤であるが、これは更に微小濃度の下で免疫刺激活
性をも有している。
(e) N−メチル−4−(5,6−ジヒドロキシ−5,6−
ジヒドロナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸
およびN−メチル−4−(3−メチルスルフィニルナフ
トイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸はN−メチル
−4−(ナフトイル−)−ピロリル−2−カルボン酸と
ほぼ匹敵し得る活性を有する。
ジヒドロナフトイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸
およびN−メチル−4−(3−メチルスルフィニルナフ
トイル−1)−ピロリル−2−カルボン酸はN−メチル
−4−(ナフトイル−)−ピロリル−2−カルボン酸と
ほぼ匹敵し得る活性を有する。
(f) N−メチル−4−(3−ヒドロキシナフトイル
−1)誘導体は1〜10μg/mlの範囲の濃度において中程
度の免疫刺激活性を有している。
−1)誘導体は1〜10μg/mlの範囲の濃度において中程
度の免疫刺激活性を有している。
結局、本発明のN−メチル−4−ナフトイル−ピロリル
−2−カルボン酸誘導体は、アザチオプリンと同程度の
濃度で、試験管内でのロゼット形成を改良する。N−メ
チル−4−(3−ヒドロキシナフトイル−1)−ピロリ
ル−2−カルボン酸誘導体は、ロゼット形成を刺激する
という特異性を有している。
−2−カルボン酸誘導体は、アザチオプリンと同程度の
濃度で、試験管内でのロゼット形成を改良する。N−メ
チル−4−(3−ヒドロキシナフトイル−1)−ピロリ
ル−2−カルボン酸誘導体は、ロゼット形成を刺激する
という特異性を有している。
B):リンパ芽球転換テストにおける本発明の化合物の
活性 このリンパ芽球転換テストに関連して、本発明の化合物
は5〜50μg/mlの範囲の投与量で、抗有糸分裂活性を示
す。例えば3−メチルスルフィニルおよびN−脱メチル
誘導体などのいくつかの化合物は更にコンカナバリンA
並びにLPS〔エシェリヒア コリ(E. coli)のリポポリ
サッカライド〕に対して低い濃度で刺激剤活性を示す。
これらいくつかの化合物に対して免疫刺激活性が証明さ
れたことは更に別の治療上の用途を期待することができ
る。
活性 このリンパ芽球転換テストに関連して、本発明の化合物
は5〜50μg/mlの範囲の投与量で、抗有糸分裂活性を示
す。例えば3−メチルスルフィニルおよびN−脱メチル
誘導体などのいくつかの化合物は更にコンカナバリンA
並びにLPS〔エシェリヒア コリ(E. coli)のリポポリ
サッカライド〕に対して低い濃度で刺激剤活性を示す。
これらいくつかの化合物に対して免疫刺激活性が証明さ
れたことは更に別の治療上の用途を期待することができ
る。
第1図〜第4図は本発明の化合物のNMR測定の結果を示
すチャートであり、 第5図および第6図はNMR測定結果を芳香族部分のカッ
プリングにつき解釈した結果を示す図である。
すチャートであり、 第5図および第6図はNMR測定結果を芳香族部分のカッ
プリングにつき解釈した結果を示す図である。
Claims (8)
- 【請求項1】下記一般式(I)で表されるピロール−2
−カルボン酸のナフトイル誘導体: (ここで、 R1は低級アルルキル基、フェニル基または水素原子を表
し、 Xは水素、OHまたはメチルスルフィニル基を表し、 Yは水素またはA′と一緒に二重結合を形成し、 Aは水素またはOHを表し、 A′は水素またはYと一緒に二重結合を形成し、 Bは水素またはOH基を表し、 B′は水素またはCと一緒に二重結合を形成し、 Cは水素またはB′と一緒に二重結合を形成し、 C′は水素、OH基またはメチルスルフィニル基(SOC
H3)を表す。 ただし、 X、Y、A、A′、B、B′、CおよびC′が同時に水
素を表すことはなく、 A′とYとが一緒に二重結合を形成し且つB′とCとが
一緒に二重結合を形成する場合にはX、A、BおよびC
は水素ではない) - 【請求項2】一般式(I)の化合物の無機または有機塩
である特許請求の範囲第1項に記載の誘導体。 - 【請求項3】下記一般式(IA)で表される特許請求の範
囲第1項に記載の誘導体: (ここで、 R1は上記定義のものを表し、 Bは水素またはOH基であり、しかも、 Xがメチルスルフィニル基で且つC′が水素であるか、
Xが水素で且つC′がメチルスルィニル基である) - 【請求項4】下記一般式(IB)で表される特許請求の範
囲第1項に記載の誘導体: (ここで、 R1は上記定義のものを表し、 XがOH基で、AがOH基で、しかも、BとC′とが水素で
あるか、BとC′とが各々OH基で且つXとAとが水素で
ある) - 【請求項5】下記一般式(IC)で示される特許請求の範
囲第1項に記載の誘導体: (ただし、ナフタリン環は1つのOH基または1つのメチ
ルスルフィニル基で置換されている) - 【請求項6】N−メチル−4−(3−メチルスルフィニ
ルナフトイル−1)−ピロール−2−カルボン酸である
特許請求の範囲第1項に記載の誘導体。 - 【請求項7】N−メチル−4−(3−ヒドロキシナフト
イル−1)−ピロール−2−カルボン酸である特許請求
の範囲第1項に記載の誘導体。 - 【請求項8】N−メチル−4−(5−ヒドロキシナフト
イル−1)−ピロール−2−カルボン酸である特許請求
の範囲第1項に記載の誘導体。
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
ZA859174A ZA859174B (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62126165A JPS62126165A (ja) | 1987-06-08 |
JPH0723358B2 true JPH0723358B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=25578170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26360185A Expired - Lifetime JPH0723358B2 (ja) | 1985-11-29 | 1985-11-22 | ピロールの新規アロイル誘導体 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0223890B1 (ja) |
JP (1) | JPH0723358B2 (ja) |
ZA (1) | ZA859174B (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2624855B1 (fr) * | 1987-12-21 | 1990-07-06 | Rolland Sa A | Nouveau procede d'obtention d'acides aroylpyrrole carboxyliques |
US5073566A (en) * | 1989-11-30 | 1991-12-17 | Eli Lilly And Company | Angiotensin ii antagonist 1,3-imidazoles and use thereas |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1592996A (en) * | 1977-10-10 | 1981-07-15 | Rolland Sa A | Acylated pyrrole carboxylic acids and derivatives thereof |
FR2564831B3 (fr) * | 1984-05-25 | 1986-09-05 | Rolland Sa A | Nouveaux derives des acides aroyl- ou hydroaroyl n-alcoyl pyrrolyl-2 carboxyliques et nouvelles compositions pharmaceutiques a action immuno-suppressive |
JPS61111955A (ja) * | 1984-11-06 | 1986-05-30 | 日本特殊陶業株式会社 | 着色磁器の製造方法 |
-
1985
- 1985-11-22 JP JP26360185A patent/JPH0723358B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1985-11-22 EP EP85402270A patent/EP0223890B1/fr not_active Expired - Lifetime
- 1985-11-29 ZA ZA859174A patent/ZA859174B/xx unknown
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP0223890A1 (fr) | 1987-06-03 |
ZA859174B (ja) | 1986-06-26 |
JPS62126165A (ja) | 1987-06-08 |
EP0223890B1 (fr) | 1990-11-22 |
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