JPH07232938A - 複層窓 - Google Patents

複層窓

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JPH07232938A
JPH07232938A JP6024418A JP2441894A JPH07232938A JP H07232938 A JPH07232938 A JP H07232938A JP 6024418 A JP6024418 A JP 6024418A JP 2441894 A JP2441894 A JP 2441894A JP H07232938 A JPH07232938 A JP H07232938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
transparent plate
ultraviolet ray
organic material
material solution
Prior art date
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Pending
Application number
JP6024418A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuyoshi Yamamoto
信義 山本
Takeshi Matsumoto
猛 松本
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】紫外線による劣化が防止された調光遮熱複層窓
を得る。 【構成】第1の透明板状体11と表面に紫外線透過防止
層14を有する第2の透明板状体12とが、紫外線透過
防止層14が中空層16側に向かうように対向しして複
層体2を構成し、第3の透明板状体13が室内側となる
ように、複層体2とが温度に依存して着消色する有機材
料溶液15を介して対向した複層窓。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物、車両、船舶な
どに使用する耐紫外線調光遮熱性を有する複層窓に関す
る。
【0002】
【従来の技術】室内に入射する光を遮断したり、室内の
様子の室外からの視認を防ぐ窓として、近年、液晶表示
素子や、エレクトロクロミック素子等を用い、これらの
材料をガラス板等の2枚の透明板状体の間に封入した調
光窓が提案されている。
【0003】一方で、温度に応じて透明から白濁する有
機材料溶液、及びその溶液を透明板状体に積層した調光
窓が、特開昭51−11081号公報、特公昭61−7
948号公報、特公平1−36841号公報、特表昭6
3−500042号公報等に開示されている。特開昭5
1−11081号公報には、ヒドロキシプロピルセルロ
ースの水溶液と水溶性高分子化合物からなる組成物、特
公昭61−7948号公報記載のN−イソプロピル−ア
クリル(又はメタクリル)アミド重合体と水とを含有す
る組成物を透明板状体に積層した材料が記載されてい
る。特公平1−36841号公報には、セルロース膜に
N−イソプロピルアクリルアミドをグラフト重合させた
フィルム材料が記載されている。特表昭63−5000
42号公報には、温度に依存して透光性を可逆的に変え
るゲルが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
有機材料溶液は、長期間屋外に曝されると紫外線照射に
より劣化し、変色、ヘイズの増加等が生じてしまう。こ
のような劣化を防ぐには、有機材料溶液中に紫外線吸収
剤を溶解もしくは分散させる方法があるが、劣化の防止
効果を高めるには紫外線吸収剤を大量に溶解もしくは分
散させなければならず、透明性が損なわれるという欠点
を有している。
【0005】透明板状体の中に紫外線吸収剤を溶解もし
くは分散させた例として、ガラスの組成中に紫外線吸収
物質を添加した例が提案されているが、高価なものとな
ってしまい、実用レベルとはいえない。また、透明板状
体の表面に紫外線吸収剤をコーティングすることや紫外
線遮断機能を有するフィルムを透明板状体へ積層するこ
とにより紫外線照射による劣化を防ぐ方法も提案されて
いるが、長期間雨水や外気に触れることによりコーティ
ング膜やフィルムが劣化したり、剥離する欠点を有して
おり、さらに、コーティングプロセスが高価であるとい
う欠点も有している。
【0006】本発明の目的は、従来技術が有する前述の
欠点を解消しようとすることにあり、従来知られていな
かった複層窓を新規に提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、第1の透明板状体と紫
外線透過防止層を有する第2の透明板状体とが中空層を
介して前記紫外線透過防止層を中空層側に配して対向す
る複層体と、該複層体に温度に依存して着消色する有機
材料溶液を介して対向する第3の透明板状体とから少な
くともなっていて、第3の透明板状体が室内側に配され
ることを特徴とする複層窓を提供するものである。
【0008】
【作用】本発明における複層窓は、2枚の透明板状体の
間に介在されている温度に依存して着消色する有機材料
溶液に太陽光が照射することによって温度が上昇し、こ
の有機材料溶液が着色、白濁化する。こうして、太陽光
及び太陽光の熱エネルギーを遮断し、太陽光に照射によ
って生じる室内の温度上昇が効果的に防止される。一
方、低温時には有機材料溶液は消色して、複層窓は透視
性に優れ、太陽光及び太陽光の熱エネルギーが室内に取
り込まれる。
【0009】太陽光の照射にともない複層窓には紫外線
が照射されるが、本発明の複層窓は、有機材料溶液より
も室外側に紫外線透過防止層を有しているため、この有
機材料溶液には紫外線が照射されない。こうして、有機
材料溶液が紫外線によって劣化することが防止され、耐
久性に富んだ調光遮熱複層窓が得られる。
【0010】また、本発明における紫外線透過防止層
は、2枚の透明板状体の間に介在されている中空層側に
配されているため、この紫外線透過防止層は、雨水、外
気等に直接触れず、その耐久性は高いものである。
【0011】
【実施例】以下に、図面に基づいて本発明の実施例を説
明する。
【0012】[実施例1]図1は、本発明における複層
窓の一例を示す概略断面図である。ガラス板からなる第
1の透明板状体11と表面に紫外線透過防止層14を有
する第2の透明板状体12とは、中空層16を介して対
向して複層体2を構成している。この際、第1の透明板
状体11と第2の透明板状体12とは、紫外線透過防止
層14が中空層16側に向かうように対向し、第1の透
明板状体11が室外側となるように配される。
【0013】複層窓1は、第3の透明板状体13が室内
側となるように、第3の透明板状体13と複層体2とが
温度に依存して着消色する有機材料溶液15を介して対
向して構成されている。
【0014】こうして構成された複層窓1は、太陽光の
照射により温度が上昇し、太陽光の遮断が要求される場
合、温度上昇によって自動的に有機材料溶液15が白濁
して着色し、太陽光及び太陽光の熱エネルギーの室内へ
の照射を遮断することができる。逆に、温度が低く太陽
光のエネルギを室内に取り入れることが要求される場
合、有機材料溶液15が消色して透明となり、太陽光は
室内に十分透過する。
【0015】また、有機材料溶液15よりも室外側に紫
外線透過防止層14が配されているため、有機材料溶液
15の紫外線による劣化が防止されている。さらに、紫
外線透過防止層14は中空層16に向かって配されてい
るため、雨水、外気等に直接触れず耐久性に富んでい
る。
【0016】[実施例2]図2は、本発明における複層
窓の一例を示す概略断面図である。ガラス板からなる第
1の透明板状体11と表面に紫外線透過防止層14を有
する第2の透明板状体12とは、中空層16を介して対
向して複層体2を構成している。この際、第1の透明板
状体11と第2の透明板状体12とは、紫外線透過防止
層14が中空層16側に向かうように対向し、第2の透
明板状体11が室外側となるように配される。
【0017】複層窓1は、第3の透明板状体13が室内
側となるように、第3の透明板状体13と複層体2とが
温度に依存して着消色する有機材料溶液15を介して対
向して構成されている。
【0018】こうして構成された複層窓1は、実施例1
と同様に、太陽光の照射により温度が上昇して太陽光の
遮断が要求される場合、温度上昇によって自動的に有機
材料溶液15が白濁して着色し、太陽光及び太陽光の熱
エネルギーの室内への照射を遮断することができる。逆
に、温度が低く太陽光のエネルギを室内に取り入れるこ
とが要求される場合、有機材料溶液15が消色して透明
となり、太陽光は室内に十分透過する。
【0019】また、有機材料溶液15よりも室外側に紫
外線透過防止層14が配されているため、有機材料溶液
15の紫外線による劣化が防止されている。さらに、紫
外線透過防止層14は中空層16に向かって配されてい
るため、雨水、外気等に直接触れず耐久性に富んでい
る。
【0020】本発明における複層窓が上記実施例に限定
されないことはもちろんであり、例えば、上記実施例の
複層窓は3枚の透明板状体をん用いているが、これ以上
であってもよい。
【0021】また、透明板状体としては、単板のガラス
板やそれ自身がすでに複層化されたガラス板、さらには
合成樹脂製中間膜を介して接合された合わせガラス等が
用いられる。また、有機透明樹脂板も、本発明の透明板
状体に用いることができ、ポリカーボネート板、アクリ
ル樹脂板、塩化ビニル樹脂板等が使用できる。さらに、
これらの透明板状体には、熱線反射性能、防曇性能等の
各種機能コーティングが施されていてもよく、またそれ
自身熱線吸収性能を有するガラス板や、強化処理の施さ
れたガラス板や、網入りガラス板等も用いることができ
る。
【0022】紫外線透過防止層としては、紫外線吸収剤
のコーティング、紫外線遮断機能を有するフィルムを透
明板状体へ積層する等が例示される。紫外線吸収剤とし
ては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム等の無機化
合物、ベンゾフェノン誘導体、ベンゾトリアゾール誘導
体等の有機化合物等が使用できる。
【0023】温度に依存して着消色する有機材料溶液
は、通常は温度が上昇すると白濁して着色し、温度が下
降すると白濁が消えて消色して光透過性を有するもので
ある。その材料としては、ヒドロキシプロピルセルロー
ス水溶液、N−イソプロピル−アクリル(又はメタクリ
ル)アミド重合体の水溶液、ポリビニルメチルエーテル
水溶液等の高分子化合物溶液、非イオン界面活性剤溶液
等が例示される。
【0024】さらにこれらの有機材料溶液に、無機塩
類、無機酸類、アルカリ類、アルコール類などを添加す
ることによって、有機材料溶液の着消色の温度依存性の
調整ができ、所望の温度で有機材料溶液が白濁するよう
に制御することができる。
【0025】中空層としては、空気、乾燥空気、アルゴ
ンなどの不活性ガス等の気体が使用できる。さらに、中
空層を介して対向する2枚の透明板状体の周縁部には、
通常乾燥剤を含むスペーサ(図示せず)が備えられて中
空層を形成するものであるが、このスペーサの形状や材
質等には特に制限はなく、適宜のものが使用できる。
【0026】[比較例]図3は比較例に係る窓構造を示
す概略断面図である。比較例を示す。ガラス板からなる
透明板状体21と表面に紫外線透過防止層14を有する
透明板状体22とは、温度に依存して着消色する有機材
料溶液15を介して対向して、透明板状体21が室内側
となるように配されている。この際、紫外線透過防止層
14が最も室外側に配されるように、透明板状体22の
有機材料溶液15に向かう対向面は、紫外線透過防止層
14を有する面とは逆の面である。
【0027】こうして構成された窓は、実施例1や実施
例2と同様に、太陽光の照射により温度が上昇して太陽
光の遮断が要求される場合、温度上昇によって有機材料
溶液15が白濁して着色し、太陽光及び太陽光の熱エネ
ルギーの室内への照射を遮断することができる。逆に、
温度が低く太陽光のエネルギを室内に取り入れることが
要求される場合、有機材料溶液15が消色して透明とな
り、太陽光は室内に十分透過する。
【0028】しかしながら、紫外線透過防止層14が室
外に向かっては剥き出しであるため、雨水、外気等に直
接触れ、実施例1や実施例2の紫外線透過防止層に比べ
て極めて耐久性が低いものとなった。
【0029】
【発明の効果】本発明における複層窓によれば、温度に
依存して着消色する有機材料溶液よりも室外側に紫外線
透過防止層を有しているため、太陽光の照射にともない
複層窓に紫外線が照射されても、この有機材料溶液には
紫外線が照射されない。こうして、有機材料溶液が紫外
線によって劣化することが防止され、耐久性に富んだ調
光遮熱複層窓が得られる。
【0030】また、本発明における紫外線透過防止層
は、2枚の透明板状体の間に介在されている中空層側に
配されているため、この紫外線透過防止層は、雨水、外
気等に直接触れず、その耐久性は高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における複層窓の一例を示す概略断面図
【図2】本発明における複層窓の一例を示す概略断面図
【図3】比較例に係る窓構造の一例を示す概略断面図
【符号の説明】
11:透明板状体A 12:透明板状体B 13:透明板状体C 14:紫外線の透過を防止する機構 15:温度に応じて透明から白濁する有機材料溶液 16:中空層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の透明板状体と紫外線透過防止層を有
    する第2の透明板状体とが中空層を介して前記紫外線透
    過防止層を中空層側に配して対向する複層体と、該複層
    体に温度に依存して着消色する有機材料溶液を介して対
    向する第3の透明板状体とから少なくともなっていて、
    第3の透明板状体が室内側に配されることを特徴とする
    複層窓。
  2. 【請求項2】前記紫外線透過防止層は紫外線吸収剤が被
    膜されたものであることを特徴とする請求項1の複層
    窓。
  3. 【請求項3】前記紫外線透過防止層は紫外線遮断機能を
    有するフィルム紫外線吸収剤が被膜されたものであるこ
    とを特徴とする請求項1の複層窓。
  4. 【請求項4】前記有機材料溶液が高分子化合物を含有す
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれかの複層窓。
  5. 【請求項5】前記有機材料溶液が非イオン界面活性剤を
    含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの複
    層窓。
  6. 【請求項6】前記有機材料溶液には、着消色する温度を
    制御する物質が含有されていることを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかの複層窓。
JP6024418A 1994-02-22 1994-02-22 複層窓 Pending JPH07232938A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000191346A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Central Glass Co Ltd 防眩性複層ガラス
WO2008102822A1 (ja) 2007-02-20 2008-08-28 Fujifilm Corporation 紫外線吸収剤を含む高分子材料
WO2009022736A1 (ja) 2007-08-16 2009-02-19 Fujifilm Corporation ヘテロ環化合物、紫外線吸収剤及びこれを含む組成物
CN102116958A (zh) * 2011-03-03 2011-07-06 福耀玻璃工业集团股份有限公司 一种调光夹层玻璃的制作方法

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