JPH07232792A - 液体収納袋 - Google Patents
液体収納袋Info
- Publication number
- JPH07232792A JPH07232792A JP6024367A JP2436794A JPH07232792A JP H07232792 A JPH07232792 A JP H07232792A JP 6024367 A JP6024367 A JP 6024367A JP 2436794 A JP2436794 A JP 2436794A JP H07232792 A JPH07232792 A JP H07232792A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bag
- liquid storage
- storage bag
- fiber
- rubber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 軽量化と膜材の薄肉化を図って取扱いを容易
にし、折り畳み時の収納スペースも減少させた液体収納
袋を提供する。 【構成】 袋を構成する可撓性膜材2の基布5を高強度
のアラミド繊維又は高分子量ポリエチレン繊維で構成し
て繊維のフィラメントサイズを小さくした。これにより
基布5の表面の凹凸も少なくなるので、ゴム系被覆材6
も薄くして均一にコーティングすることができ、軽量で
膜材も薄い袋を作れる。
にし、折り畳み時の収納スペースも減少させた液体収納
袋を提供する。 【構成】 袋を構成する可撓性膜材2の基布5を高強度
のアラミド繊維又は高分子量ポリエチレン繊維で構成し
て繊維のフィラメントサイズを小さくした。これにより
基布5の表面の凹凸も少なくなるので、ゴム系被覆材6
も薄くして均一にコーティングすることができ、軽量で
膜材も薄い袋を作れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、界面活性剤、ラテック
ス、凝集剤等の工業用液体、或いは、水、ワイン、アミ
ノ酸溶液等の食品用液体の輸送、貯蔵や軽油、重油、ジ
ェット燃料等、液体燃料の静置貯蔵に使用する液体収納
袋に関する。
ス、凝集剤等の工業用液体、或いは、水、ワイン、アミ
ノ酸溶液等の食品用液体の輸送、貯蔵や軽油、重油、ジ
ェット燃料等、液体燃料の静置貯蔵に使用する液体収納
袋に関する。
【0002】
【従来の技術】首記の液体収納袋は、基布の両面に、ス
プレッド法、カレンダー法又はラミネート法でゴム系被
覆材を設けた構造の可撓性膜材で作られるものであっ
て、液体を収納していないときは小さく折り畳むことが
でき、トラックや船などによる液体輸送では片荷輸送の
問題を解消できるものとして知られている。また、適当
な場所があれば簡単に据え付けることができるので、仮
設基地等での飲料水、燃料類の静置貯蔵タンクなどとし
ても重宝されている。
プレッド法、カレンダー法又はラミネート法でゴム系被
覆材を設けた構造の可撓性膜材で作られるものであっ
て、液体を収納していないときは小さく折り畳むことが
でき、トラックや船などによる液体輸送では片荷輸送の
問題を解消できるものとして知られている。また、適当
な場所があれば簡単に据え付けることができるので、仮
設基地等での飲料水、燃料類の静置貯蔵タンクなどとし
ても重宝されている。
【0003】この袋を構成する可撓性膜材の基布は、袋
の強度を受けもつ部材であり、ナイロンもしくはポリエ
ステルの繊維を平織又は2×2のバスケット織して作ら
れている。
の強度を受けもつ部材であり、ナイロンもしくはポリエ
ステルの繊維を平織又は2×2のバスケット織して作ら
れている。
【0004】一方、被覆材は、収納液体の透過を防ぎ、
同時に基布の耐環境性能、耐摩耗性を向上させる役目を
するもので、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、クロロ
プレンゴムなどが用いられている。
同時に基布の耐環境性能、耐摩耗性を向上させる役目を
するもので、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、クロロ
プレンゴムなどが用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】基布にナイロンやポリ
エステルを用いた従来の液体収納袋は、可撓性膜材に例
えば150〜400kg/cm2 の強度を持たせる場合、フ
ィラメントサイズが400〜1600デニールの繊維を
必要とし、膜材の厚さが1.1〜1.6mm、重量が12
00〜1700g/m2ぐらいになる。このため、袋が重
く、また、膜材が厚いために折り畳んだ時に嵩張り、運
搬、展張、収納の作業性が悪く、収納スペースも多く必
要とする問題があった。
エステルを用いた従来の液体収納袋は、可撓性膜材に例
えば150〜400kg/cm2 の強度を持たせる場合、フ
ィラメントサイズが400〜1600デニールの繊維を
必要とし、膜材の厚さが1.1〜1.6mm、重量が12
00〜1700g/m2ぐらいになる。このため、袋が重
く、また、膜材が厚いために折り畳んだ時に嵩張り、運
搬、展張、収納の作業性が悪く、収納スペースも多く必
要とする問題があった。
【0006】本発明は、可撓性膜材の軽量化、薄肉化を
図って袋の取扱いを容易にし、収納スペースも削減する
ことを課題としている。
図って袋の取扱いを容易にし、収納スペースも削減する
ことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、可撓性膜材の基布をアラミド繊
維又は超高分子量ポリエチレン繊維で構成する。
め、本発明においては、可撓性膜材の基布をアラミド繊
維又は超高分子量ポリエチレン繊維で構成する。
【0008】これ等の繊維は、フィラメントサイズが2
00〜840デニールのものが好ましい。
00〜840デニールのものが好ましい。
【0009】また、基布は、この繊維を平織又は2×2
のバスケット織したものが好ましい。
のバスケット織したものが好ましい。
【0010】基布の両面に設ける被覆材は、従来と同じ
ゴム系材料、即ちニトリルゴム、ポリウレタンゴム、ク
ロロプレンゴムなどを使用する。
ゴム系材料、即ちニトリルゴム、ポリウレタンゴム、ク
ロロプレンゴムなどを使用する。
【0011】
【作用】アラミド繊維や超高分子量ポリエチレン繊維
は、高強度繊維として知られている。本発明では、この
高強度繊維で基布を構成したので、従来品と同一強度を
フィラメントサイズの小さい繊維で得て糸密度を下げ、
繊維使用量を減少させることができる。
は、高強度繊維として知られている。本発明では、この
高強度繊維で基布を構成したので、従来品と同一強度を
フィラメントサイズの小さい繊維で得て糸密度を下げ、
繊維使用量を減少させることができる。
【0012】また、基布のフィラメントサイズが小さい
と基布表面の凹凸が少なくなり、被覆材を薄く均一にコ
ーティングすることが可能になるので被覆材の使用量も
減少し、これにより膜材の軽量化、薄肉化が図れる。
と基布表面の凹凸が少なくなり、被覆材を薄く均一にコ
ーティングすることが可能になるので被覆材の使用量も
減少し、これにより膜材の軽量化、薄肉化が図れる。
【0013】
【実施例】図1(a)に本発明の液体収納袋の一例を示
す。この袋1は、型取りした可撓性膜材2を数枚、液密
に継ぎ合わせて作られたもので、適当な箇所にガス抜き
バルブ3と液体の注排出口4を有している。
す。この袋1は、型取りした可撓性膜材2を数枚、液密
に継ぎ合わせて作られたもので、適当な箇所にガス抜き
バルブ3と液体の注排出口4を有している。
【0014】可撓性膜材2は、図1(b)に示すよう
に、基布5の両面にゴム系被覆材6をラミネートするな
どして作られている。この膜材の基布5は、フィラメン
トサイズが200〜840デニールのアラミド繊維又は
超高分子量ポリエチレン繊維を平織もしくは2×2のバ
スケット織にしたものである。この基布5は、従来の基
布よりも薄くて軽いもので同一強度を得ることができ
る。例えば、アラミド繊維製基布の場合、厚さ0.52
mm、重量325g/m2のナイロン繊維製基布と同一強度
を、厚さ0.26mm、重量150g/m2のもので確保で
き、厚さ、重量ともに約50%低減する。
に、基布5の両面にゴム系被覆材6をラミネートするな
どして作られている。この膜材の基布5は、フィラメン
トサイズが200〜840デニールのアラミド繊維又は
超高分子量ポリエチレン繊維を平織もしくは2×2のバ
スケット織にしたものである。この基布5は、従来の基
布よりも薄くて軽いもので同一強度を得ることができ
る。例えば、アラミド繊維製基布の場合、厚さ0.52
mm、重量325g/m2のナイロン繊維製基布と同一強度
を、厚さ0.26mm、重量150g/m2のもので確保で
き、厚さ、重量ともに約50%低減する。
【0015】被覆材6は、工業用液体を収納する袋の場
合には、クロロプレンゴムを用いる。また、食品用液体
を収納する場合には害の無いウレタンゴムを、燃料収納
用途では、ニトリルゴムかウレタンゴムを用いる。
合には、クロロプレンゴムを用いる。また、食品用液体
を収納する場合には害の無いウレタンゴムを、燃料収納
用途では、ニトリルゴムかウレタンゴムを用いる。
【0016】なお、ここで用いるアラミド繊維の具体例
としては、ケブラー、テクノーラ(いずれも商品名)が
あり、また、超高分子量ポリエチレンとしては、テクミ
ロン、ダイマール、スペクトラ(いずれも商品名)があ
る。
としては、ケブラー、テクノーラ(いずれも商品名)が
あり、また、超高分子量ポリエチレンとしては、テクミ
ロン、ダイマール、スペクトラ(いずれも商品名)があ
る。
【0017】以下は、38m3の静置式タンクを本発明の
液体収納袋と従来の液体収納袋で構成したときの可撓性
膜材の厚さ及び重量と袋全体の重量を比較したものであ
る。
液体収納袋と従来の液体収納袋で構成したときの可撓性
膜材の厚さ及び重量と袋全体の重量を比較したものであ
る。
【0018】タンク全体の重量 ・従来品 本体140kg以下、金具10kg 合計
150kg以下 ・本発明品 本体120kg以下、金具10kg 合計
130kg以下 可撓性膜材 ・従来品 厚さ1.2mm、重量1300g/m2 ・本発明品 厚さ1.0mm、重量1000g/m2 このケースでは、タンクの総重量及び膜材の厚さが共に
従来品に比べて1割以上少なくなっており、移動に必要
な人員を5人から4人に減らせる。
150kg以下 ・本発明品 本体120kg以下、金具10kg 合計
130kg以下 可撓性膜材 ・従来品 厚さ1.2mm、重量1300g/m2 ・本発明品 厚さ1.0mm、重量1000g/m2 このケースでは、タンクの総重量及び膜材の厚さが共に
従来品に比べて1割以上少なくなっており、移動に必要
な人員を5人から4人に減らせる。
【0019】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の液体収納袋
は、軽量化と膜材の薄肉化が図れ、取扱いの容易化と、
折り畳み時の体積減少による収納スペースの削減に効果
がある。
は、軽量化と膜材の薄肉化が図れ、取扱いの容易化と、
折り畳み時の体積減少による収納スペースの削減に効果
がある。
【図1】(a):本発明の液体収納袋の一例を示す斜視
図 (b):同上の袋を構成する可撓性膜材の断面図
図 (b):同上の袋を構成する可撓性膜材の断面図
1 液体収納袋 2 可撓性膜材 3 ガス抜きバルブ 4 液体の注排出口 5 膜布 6 被覆材
Claims (3)
- 【請求項1】 基布とゴム系被覆材とから成る可撓性膜
材で作られる液体収納袋であって、前記基布が、アラミ
ド繊維又は超高分子量ポリエチレン繊維で構成されてい
ることを特徴とする液体収納袋。 - 【請求項2】 前記基布として、フィラメントサイズが
200〜840デニールの繊維を平織又は2×2のバス
ケット織して成るものを用いた請求項1記載の液体収納
袋。 - 【請求項3】 前記被覆材として、ニトリルゴム、ポリ
ウレタンゴム、クロロプレンゴムのいずれかを用いた請
求項1又は2記載の液体収納袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6024367A JPH07232792A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 液体収納袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6024367A JPH07232792A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 液体収納袋 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07232792A true JPH07232792A (ja) | 1995-09-05 |
Family
ID=12136229
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6024367A Pending JPH07232792A (ja) | 1994-02-22 | 1994-02-22 | 液体収納袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07232792A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107697484A (zh) * | 2016-08-08 | 2018-02-16 | 上海鸿研物流技术有限公司 | 液体运输系统和内衬袋及使用方法 |
US11491742B2 (en) | 2017-09-28 | 2022-11-08 | Kolon Industries, Inc. | Aramid fabric having excellent adhesion to polyurethane matrix resin and excellent tensile strength, method for producing same, aramid fabric prepreg comprising same and aramid fabric/thermoplastic polyurethane matrix resin composite comprising same |
-
1994
- 1994-02-22 JP JP6024367A patent/JPH07232792A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107697484A (zh) * | 2016-08-08 | 2018-02-16 | 上海鸿研物流技术有限公司 | 液体运输系统和内衬袋及使用方法 |
US11655076B2 (en) | 2016-08-08 | 2023-05-23 | Shanghai Hongyan Returnable Transit Packagings Co., Ltd | Liquid transport system and a liner bag and a method of using the same |
US11491742B2 (en) | 2017-09-28 | 2022-11-08 | Kolon Industries, Inc. | Aramid fabric having excellent adhesion to polyurethane matrix resin and excellent tensile strength, method for producing same, aramid fabric prepreg comprising same and aramid fabric/thermoplastic polyurethane matrix resin composite comprising same |
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