JPH0723278U - 溶出試験器 - Google Patents

溶出試験器

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JPH0723278U
JPH0723278U JP5746993U JP5746993U JPH0723278U JP H0723278 U JPH0723278 U JP H0723278U JP 5746993 U JP5746993 U JP 5746993U JP 5746993 U JP5746993 U JP 5746993U JP H0723278 U JPH0723278 U JP H0723278U
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JP
Japan
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flask
ring
stirring
lid
stirring shaft
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Application number
JP5746993U
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English (en)
Inventor
知秀 中川
一彦 馬場
健太郎 林
Original Assignee
富山産業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フラスコに対する撹拌用シャフトの上下位置
決めを高精度で行える溶出試験器を提供する。 【構成】 フラスコ1を恒温水槽2の蓋7のフラスコセ
ット穴7a,13cに嵌め込み、フランジ部1aの下面
1bを、フラスコセット穴7a,13cに設けたスペー
サー用ねじリング13の上面13eに当接させて位置決
めする。そして、撹拌用シャフト5の撹拌部5aの底と
フラスコ1の底との間を一定の隙間Tに設定するため
に、該隙間Tと同じ外径Dのボール8をフラスコ1内に
入れ、ねじリング13を回して上下移動させ、ボール8
に撹拌部5aの底が接触するようにフラスコ1の上下位
置を微調節する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば錠剤の溶出試験を行うための溶出試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような溶出試験器としては、図7に示すように、多数個(関係法 令では6個)のフラスコ1に試験液をそれぞれ入れ、各フラスコ1を、人間の体 温に相当する恒温水槽2に浸けて、各フラスコ1に溶出試験用錠剤3を入れ、モ ータ4で回転される撹拌用シャフト5により、各フラスコ1内の試験液を50〜 100rpm程度の回転速度で撹拌する。上記錠剤3が溶解すると、各フラスコ 1毎に試験液を別の試験管等に入れて、錠剤3の溶出状態等を測定する。なお、 図7の撹拌用シャフト5はパドル法であるが、回転バスケット法でも良い。
【0003】 上記各フラスコ1は、図8に詳細に示すように、恒温水槽2の蓋7のフラスコ セット穴7aに上方から嵌め込み、フランジ部1aの下面1bを蓋7の上面7b に当接させて位置決めする。そして、上記撹拌用シャフト5の撹拌羽根部5aの 底とフラスコ1の底との間の隙間Tを、関係法令で規定された25mm(±2. 5mm)に設定するために、外径Dが25mmのプラスチック製ボール8をフラ スコ1内に入れ、該ボール8に撹拌羽根部5aの底が接触するように撹拌用シャ フト5の上下位置を微調節した後、チャック6(図7参照)で撹拌用シャフト5 を締め付けて固定することにより、フラスコ1に対する撹拌用シャフト5の上下 位置決めを行う。その後、紐8aを引っ張ってボール8をフラスコ1の外に取り 出す。なお、回転バスケット法では、バスケットの底とフラスコ1の底との間を 隙間Tに設定する。
【0004】 上記従来のチャック6は、工作用ボール盤等に多用されている爪形のチャック であるから、撹拌用シャフト5の上下位置の微調節は容易に行えるものの、溶出 試験時に、チャック6の操作リングの締め回しと緩め回しの操作は、現場の測定 作業者が溶出試験毎にチャック6の個数だけ行う必要があるので、時間がかかる うえ、その労力も大きい。また、締め回しが弱いと試験中に撹拌用シャフト5が 自重でチャック6から抜け外れて落下する等の幾多の問題があった。
【0005】 このため、本出願人は、実願平4−84592号において、撹拌用シャフトの 押上げと捻り回しだけのワンタッチ操作のみで、簡単かつ迅速に、撹拌用シャフ トを取付け及び取外しできるチャック装置を新規に提案した。該チャック装置は 、チャックに対して撹拌用シャフトの上下位置を微調節できないが、取付け精度 が高いことから、上記隙間Tの公差(±2.5mm)の範囲内で、フラスコに対 する撹拌用シャフトの上下位置決めを行うことができる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、溶出試験によっては、測定のバラツキをより減少させるために 、上記公差をより厳しくすることが要求される場合がある。
【0007】 そこで、本考案の目的は、フラスコに対する撹拌用シャフトの上下位置決めを 高精度で行える溶出試験器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案は、試験液を入れたフラスコを恒温水槽蓋 にセットし、該フラスコ内に撹拌用シャフトを挿入し、該シャフトの撹拌部の底 と上記フラスコの底との間に一定の隙間を隔てた状態で、フラスコ内に溶出試験 用錠剤等を入れて、上記シャフトを回転させる溶出試験器において、 上記恒温水槽蓋のフラスコセット穴に、該蓋の上面と上記フラスコのフランジ 部の下面との間に介入するスペーサー用ねじリングを上下移動可能に設けたこと を特徴としている。
【0009】
【作用】
本考案によれば、フラスコを恒温水槽の蓋のフラスコセット穴に嵌め込み、フ ランジ部の下面を、フラスコセット穴に設けたスペーサー用ねじリングの上面に 当接させて位置決めする。そして、撹拌用シャフトの撹拌部の底とフラスコの底 との間を一定の隙間に設定するために、該隙間と同じ外径のボールをフラスコ内 に入れ、ねじリングを回して上下移動させ、ボールに撹拌部の底が接触するよう にフラスコの上下位置を微調節する。これにより、フラスコに対する撹拌用シャ フトの上下位置決めを高精度で行える。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図示の実施例により詳細に説明する。 なお、図7以下の従来技術と同一構成・作用の箇所は同一番号を付して詳細な 説明は省略する。 図5はヘッド部10aを下降Dさせた溶出試験器10の正面図、図6はヘッド 部10aを上昇Uさせた溶出試験器10の側面図であり、ヘッド部10aを上昇 Uさせた位置で、試験液を入れた多数個(図5では6個)のフラスコ1を、人間 の体温に相当する恒温水槽2に浸けると共に、撹拌羽根部5aを有する撹拌用シ ャフト5をチャック11にそれぞれ取付ける。
【0011】 その後、ヘッド部10aを下降Dさせて、対応するフラスコ1内に撹拌羽根部 5aを入れ、各フラスコ1に溶出試験用錠剤を入れた後、撹拌用シャフト5をモ ータで回転させて、各フラスコ1内の試験液を撹拌羽根部5aで撹拌し、各フラ スコ1内の試験液を一定量、一定数取り出して測定する。測定が終了すると、ヘ ッド部10aを再び上昇Uさせた後、撹拌用シャフト5をチャック11から取外 して洗浄する。
【0012】 上記恒温水槽2の上方には蓋7が設けられ、該蓋7には、図1〜図3に詳細に 示すように、各フラスコ1を上方から嵌め込むフラスコセット穴7aがそれぞれ 形成されている。
【0013】 上記蓋7の下面7cには、各フラスコセット穴7aに対応して、フラスコセッ ト穴7aの内径よりも僅かに小径のめねじ穴12aを有するめねじリング12を 、フラスコセット穴7aと同軸に接着固定する。
【0014】 また、上記蓋7の上面7bには、各フラスコセット穴7aに対応して、上記め ねじリング12のめねじ穴12aに上方から螺合するおねじ部13aを有するお ねじリング13を設ける。該おねじリング13には、上記蓋7の上面7bに当接 する大径のフランジ部13bと、上記フラスコ1を嵌め込む嵌合穴13cとを形 成する。
【0015】 該おねじリング13のフランジ部13bの外周面にはローレット加工を施して 、指等でおねじリング13を回せるようにする。該おねじリング13を1回転さ せると、例えば、ねじピッチが1.5mmである場合には、おねじリング13が 1.5mmだけ上方又は下方に移動(昇降)する。
【0016】 上記構成であれば、図2のように、フラスコ1を恒温水槽2の蓋7のおねじリ ング13の嵌合穴13cに上方から嵌め込み、フランジ部1aの下面1bを、お ねじリング13のフランジ部13bの上面13eに当接させて位置決めする。そ して、撹拌用シャフト5の撹拌羽根部5aの底とフラスコ1の底との間を一定の 隙間(25mm)Tに設定するために、該隙間Tと同じ外径(25mm)Dのプ ラスチック製ボール8をフラスコ1内に入れる。
【0017】 その後、溶出試験器10のヘッド部10aを下降Dさせて、対応するフラスコ 1内に撹拌羽根部5aを入れる。このとき、図2のように、ボール8と撹拌羽根 部5aとの間にギャップtが有るときは、上記隙間はT+tとなるが、ギャップ tが公差(±2.5mm)の範囲内にあり、溶出試験に差し支えがなければ、紐 8aを引っ張ってボール8をフラスコ1の外に取り出した後、上述と同様にして 溶出試験を行う。
【0018】 一方、上記ギャップtが公差の範囲内であるが、測定のバラツキをより減少さ せるために、上記公差をより厳しく、例えば0mmに近付けることが要求される 場合には、図1に示すように、おねじリング13を回して、該おねじリング13 を上方に移動させる。
【0019】 これにより、おねじリング13のフランジ部13bとともにフラスコ1のフラ ンジ部1aも上方に移動されてフラスコ1が上動し、ボール8が撹拌羽根部5a の底に接触した時点でおねじリング13の回しを停止すると、上記公差が0mm に近付くようになる。その後、紐8aを引っ張ってボール8をフラスコ1から取 り出した後、上述と同様にして溶出試験を行う。
【0020】 上記のように、おねじリング13を回してボール8に撹拌羽根部5aの底が接 触するようにフラスコ1の上下位置を微調節することで、フラスコ1に対する撹 拌用シャフト5の上下位置決めを高精度で行えるようになる。
【0021】 図4(A)に示すように、おねじリング13のフランジ部13bの下面凹部1 3fと蓋7の上面7bとの間にリング状のバネワッシャ15を介設しておねじリ ング13にフリクションを付与すると、おねじリング13の不必要な回りを防止 できる。また、図4(B)に示すように、めねじリング12の横穴12bにボー ル16とスプリング17を嵌入してプラグ18で閉塞し、ボール16をスプリン グ17の付勢力でおねじリング13のおねじ部13aに当接させると、同様に、 おねじリング13の不必要な回りを防止できる。さらに、図示しないが、上記お ねじ部13aとめねじ穴12aを摩擦抵抗が大きい角ねじに形成してもよい。
【0022】 なお、上記蓋7のフラスコセット穴7aに、めねじリング12のめねじ穴12 aと同径のめねじを直接形成すれば、めねじリング12を省略することができる 。また、おねじリング13を蓋7の下面に7cに固定し、めねじリング12を上 方からおねじリング13に螺合して、めねじリング12を回して上方又は下方に 移動する構成としてもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上の説明より明らかなように、本考案の溶出試験器は、スペーサー用ねじリ ングを回すことにより、ボールに撹拌用シャフトの撹拌部の底が接触するように フラスコの上下位置を微調節できるから、フラスコに対する撹拌用シャフトの上 下位置決めを高精度で行えるようになり、測定のバラツキをより減少させること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のねじリングの上方移動時の断面図
【図2】 ねじリングの下方移動時の断面図
【図3】 ねじリングの要部拡大断面図
【図4】 (A)(B)は、ねじリングの回り止め構造
の要部拡大断面図
【図5】 溶出試験器の正面図
【図6】 図5の側面図
【図7】 従来の溶出試験器の正面図
【図8】 図7の要部拡大断面図
【符号の説明】
1…フラスコ、1a…フランジ部、1c…下面、2…恒
温水槽、5…撹拌用シャフト、5a…撹拌羽根部、7…
蓋、7a…フラスコセット穴、7b…上面、10…溶出
試験器、11…チャック、12…めねじリング、12a
…めねじ穴、13…おねじリング、13a…おねじ部、
13c…嵌合穴、13e…上面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験液を入れたフラスコを恒温水槽蓋に
    セットし、該フラスコ内に撹拌用シャフトを挿入し、該
    シャフトの撹拌部の底と上記フラスコの底との間に一定
    の隙間を隔てた状態で、フラスコ内に溶出試験用錠剤等
    を入れて、上記シャフトを回転させる溶出試験器におい
    て、 上記恒温水槽蓋のフラスコセット穴に、該蓋の上面と上
    記フラスコのフランジ部の下面との間に介入するスペー
    サー用ねじリングを上下移動可能に設けたことを特徴と
    する溶出試験器。
JP5746993U 1993-09-28 1993-09-28 溶出試験器 Pending JPH0723278U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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