JPH07231944A - 親綱支持金物 - Google Patents

親綱支持金物

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JPH07231944A
JPH07231944A JP2706094A JP2706094A JPH07231944A JP H07231944 A JPH07231944 A JP H07231944A JP 2706094 A JP2706094 A JP 2706094A JP 2706094 A JP2706094 A JP 2706094A JP H07231944 A JPH07231944 A JP H07231944A
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rope
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Yukihiko Adachi
之彦 足立
Daizaburo Meguro
大三郎 目黒
Yasuhisa Hishijima
康久 比志島
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KAWAGUCHI KINZOKU KOGYO KK
MIYAJI KENSETSU KOGYO KK
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KAWAGUCHI KINZOKU KOGYO KK
MIYAJI KENSETSU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全帯のフックが親綱支持金物(支持点)に
きても盛替える必要はなく、しかも、補助金物を用いず
に、フックを容易に支持点を通過させる。 【構成】 親綱支持金物の主な構成は、吊り金具10を
有するブラケット11と上カバー6からなる支持金物本
体7と、支持金物本体7に回転自在に支持された回転体
1と、回転体1に支持された下カバー13とである。回
転体1の外周部にはV字形の切り込み2a,2bが形成
され、ブラケット11の下部には、回転体1の回転軸3
を回転可能に保持する穴12がある。下カバー13は、
すべり軸受け14に回転体1の溝部1aが回転自在に係
合していることで、回転体1に吊下げられている。上カ
バー6は、ブラケット11と同様に回転軸3に回転自在
に支持されている。フック(不図示)を引っ張って、下
カバー13と上カバー6との間の間隙35および回転体
1の切り込み2aに入れ、間隙35を通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば橋梁や建築構造
物等を架設する高所作業者の安全を確保するための親綱
の支持金物に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、橋梁や建築構造物等を架設する
高所作業者は、安全を確保するため、安全帯(安全ベル
ト)を着用する。図6に示すように、この安全帯24
は、身体に巻いて着用する帯部分25と、一端がこの帯
部分25の所望の部位に接続され、他端 にフック18
を有するロープ22よりなる。このフック18を、作業
者の身体の重さがかかってもこれを支持し得るものに引
っ掛ける必要がある。ところで、橋桁等の長尺の構造物
の架設作業では、親綱と称するロープを張って、これに
安全帯のフックを引っ掛けることが多い。例えば、図7
に示すように、一対の主桁1A,1Bの間に横繋ぎを取
付けるために、主桁1Aの上フランジに沿って張られた
親綱23に安全帯のフック18を引っ掛け、作業者は作
業の進行とともにフック18を引っ張りながら移動す
る。親綱23は通常の場合、主桁1Aの長さに合わせて
数10m(メートル)にわたって張ることが多い。この
ため、親綱23は、その両端の緊張のみでは垂れ下がり
が大きく、安全帯を支持するという機能を果たさないの
で、図8に示すように、親綱23をその中間点の数箇所
で、仮設柱26a,26b,26cにより支持する。そ
して、作業者は、親綱に安全帯のフックを引っ掛け、フ
ックの付いたロープを手で引っ張りながら移動するが、
フックが親綱の中間支持点にくると、フックを一旦親綱
から取外して、支持点をかわしてからフックを親綱に再
度引っ掛け直さなければならない。この動作を盛替えと
いう。このように、高所作業で親綱を張り渡し、その中
間点を所々支持金具で支持するとき、安全帯のフックを
親綱に掛けたまま、このフックが支持金物を通過できる
ものはなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、盛替
えの間に、安全帯の有効性が失われるだけでなく、親綱
の支持点が作業者の位置より高いところにある場合に
は、作業者が盛替えのために支持金物のところまで登っ
ていかなければならず、そこに危険性が発生し、また、
作業効率の低下をきたすことになる。このため、作業者
の安全帯の使用が不完全になり、墜落災害という重大な
事態を招くという問題点がある。
【0004】ところで、図9の(a)および図10に示
すように、鋼製ワイヤーロープである親綱20を用い
て、一対の風車型回転体21a,21bを具備した安全
器21をこの親綱20上を滑らせて、フック18が支持
金具19を通過できる支持金物がある。すなわち、先端
部に複数のコロ28a,28bをそれぞれ有する2個の
風車型回転体21a,21bは、支軸27により連結さ
れている。フック18を引っ張ることにより、一対の風
車型回転体21a,21bは矢印Xで示すように回転し
て、コロ28a,28bが安全器21上に順次載るとと
もに、安全器21が矢印Yで示すように親綱20上をス
ライドする(図9の(b),(c)参照)。これによ
り、フック18が支持金具19を通過するものである。
しかし、このものは、安全器21をスムースに滑らすに
は、親綱20を強固に緊張しなければならないし、構造
組立上、安全器21はフック18とペアになって移動す
るものなので、作業者はこの安全器21のあるところで
しか使用できない。
【0005】本発明は、上記従来技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、作業者が親綱の支持金物
(支持点)に来る度に、安全帯のフックを盛替える必要
はなく、しかも、補助金物としての安全器を用いない
で、安全帯のフックを若干の人力によって支持点を通過
できる、親綱支持金物を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の親綱支持金物は、吊り金具を有する支持金物
本体と、該支持金物本体に回転自在に支持された回転体
と、該回転体に支持された親綱支持部材とを備えてな
り、前記回転体には、その外周に半径方向内方に切り込
まれた略V字型の切り込みが形成されるとともに、その
側面外周面に溝部が円弧状に形成され、前記親綱支持部
材は、前記溝部に係合して相対的に前記回転体の周縁部
を通過させる軸受けを有するとともに、親綱を係止する
ものであり、前記親綱に掛けられた安全帯のリング状の
フックを、前記切り込みに入れて引っ張ることにより、
前記回転体が回転して前記フックが、前記支持金物本体
と前記親綱支持部材との間を通過するように構成されて
いることを特徴とするものである。また、前記回転体に
は回転中心としての回転軸が固定され、該回転軸の一端
にはカムが設けられており、前記回転体の外周には、前
記カムの形状に合わせた所定数の前記切り込みが形成さ
れており、前記支持金物本体は、前記回転体の前記回転
軸を回転自在に保持する穴および前記吊り金具を有する
ブラケットと、前記親綱支持部材に対して間隙をおい
て、前記回転軸に回転可能に設けられた上カバーと、該
上カバーに設けられた、前記回転体の前記カムを押し付
けて、前記回転体を前記上カバーに対して所定角度毎に
一定位置に固定するスプリング機構とから構成されてい
る。さらに、前記間隙を形成する前記上カバーおよび前
記親綱支持部材の互いの対向部には、前記支持金物本体
の中心線上の一点を中心とした円弧状の周面がそれぞれ
形成されていることにより、前記間隙の前記一点を中心
とした曲率半径は一定になっており、また、前記回転体
の前記切り込みの端部と前記上カバーの円弧状下縁とで
略V字形の溝が形成されている。
【0007】
【作用】上記のとおりに構成された請求項1の本発明で
は、支持金物本体を吊り金具を介して作業現場の所定の
位置に吊下げ、また、親綱支持部材により親綱を支持す
る。安全帯のフックを引っ張ることにより、フックを回
転体の切り込みに入れ、回転体を軸受けによりスムース
に回転させる。これにより、フックは支持金物本体と親
綱支持部材との間をスムースに通過する。通過した後も
回転体は、その円周に設けた切り込みに、フックが入れ
るような位置にくるようにすればよい。請求項2の発明
では、回転体の切り込みを例えば相反する方向に向くよ
うに外周部に2箇所設ければ、この切り込みに安全帯の
フックが入り込んで、回転体を180度回転させること
により、フックが親綱支持金物をスムースに通過でき
る。また、フックを両方向から親綱支持金物を通過させ
ることができる。上カバーとブラケットは別体であり、
それぞれ個別に回転体の回転軸に対して回転自在になっ
ている。これにより、親綱の張力の変動などの何等かの
要因により、ブラケットが傾いても、上カバーと親綱支
持部材の間を安全帯のフックが通過できるように、上カ
バーと親綱支持部材との間の間隙はほぼ一定している。
また、フックは、上カバーと親綱支持部材の端部が接触
している状態でも、この接触部における上カバーの丸み
部とスプリング機構の緩衝作用により若干の人力で上カ
バーと親綱支持部材との間の間隙に入り込むことができ
る。請求項3に記載の発明では、上カバーの円弧状の下
縁部と回転体の切り込みにより略V字形の溝が形成さ
れ、これにより、回転体を回すための回転トルクが得易
くなり、すなわちくさび効果が得られる。その結果、フ
ックは、前記V字形の溝をこじあけていくようになり、
その作用により回転体をスムースに回転させる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は本発明の親綱支持金物の一実施例
の正面図、図2は本実施例の縦断面図である。
【0009】図1および図2に示すように、この親綱支
持金物の主な構成は、吊り金具10を有する支持金物本
体7としてのブラケット11および上カバー6と、この
ブラケット11に回転軸3を介して回転自在に支持され
た回転体1と、回転体1に支持された親綱支持部材とし
ての下カバー13とである。回転体1には、その外周部
に半径方向内方に切り込まれた略V字型の切り込み2
a,2bが形成されるとともに、その側面外周面に溝部
1a,1bが円弧状に形成されている。下カバー13は
前記溝部1a,1bに係合して相対的に前記回転体1の
周縁部を通過させるすべり軸受け14を有するととも
に、親綱17を係止するものである。そして、図示しな
い安全帯のフックは、上カバー6と下カバー13との間
の間隙35を通って本発明の親綱支持金物を通過するも
のである。
【0010】回転体1は、その外周部に相反する方向に
向く略V字型の切り込み2a,2bが形成されているこ
とにより、2つの扇形状部29a,29bを有し、後述
する下カバー13に具備したすべり軸受け14が抜け落
ちないように保持できる溝部1a,1bを両扇形状部2
9a,29bにそれぞれ備えている。ブラケット11
は、断面コの字形状の部材であり、上部に本発明の親綱
支持金物を橋桁や足場等に固定するための吊り金具10
を具備し、下部に後述する回転体1の回転軸3を回転可
能に保持する穴12を有する。回転体1の回転軸3は、
回転体1とはその中に組込まれた押しボルト4で固定さ
れている。この回転軸3の一端には、ローラー5を端部
に取付けられた略長円形のカム3aが固定され、回転体
1は、後述するスプリング機構9の中に組込まれた押圧
部9bによりカム3aの長辺側が押圧されカム3aが水
平になるような一定位置に固定されるようになってい
る。この一定位置とは、図1に示すように、安全帯のフ
ックが切り込み2aに入るように、2つの切り込み2
a,2bが親綱17の延長方向を向く位置である。下カ
バー13は、一対の板部材が後述する複数のスペーサ1
6と該スペーサ16に挿入された皿ボルト(不図示)と
により連結されたものであり、各板部材にはサラボルト
15によりテフロン等で形成された円弧状のすべり軸受
け14が設けられている。円弧状のすべり軸受け14の
代りに、下カバー13にコロ軸受けを円弧状に配置して
もよい。この下カバー13は、すべり軸受け14に回転
体1の一方の溝部1aが案内されていることにより、回
転体1に回転自在に吊下げられている。そして、親綱1
7を挟む下カバー13を構成する両側の板を、内側に雌
ねじを有する円筒状のスペーサ16を介して両側から前
記皿ボルト(不図示)で締付ける。このスペーサ16は
親綱17を回転体1に接触しないように屈曲させて支持
するとともに、下カバー13の一対の板部材を親綱17
が入るように保持するものである。また、親綱17に下
カバー13を装着する際に、下カバー13を分解する必
要がないように、下カバー13の両端部の親綱固定ピン
30を引き抜くことができる。さらに、下カバー13を
親綱17に固定した状態において、親綱17にその径方
向に力を加えて前記固定を確実にするための部材(不図
示)を設けるとよい。
【0011】上カバー6は、下カバー13と同様に一対
の板部材から構成され、ブラケット11と同様に回転軸
3に対して回転自在に支持され、ブラケット11の外側
に設けられている。この上カバー6には後述するスプリ
ング機構9が設けられている。また、上カバー6の両端
部には、下カバー13が過度に回転して上カバー6の間
に入らないように、ストッパー6a,6bがそれぞれ設
けられている。スプリング機構9は、上カバー6に固定
されたケーシング8aと、一端に前記カム3aを押圧す
るための押圧部9bを備えた、ケーシング8aに軸方向
に移動自在に設けられた軸部9aと、ケーシング8a内
に軸部9aに巻回されて設けられた、軸部9aを前記カ
ム3a側(下方側)に付勢するためのコイルばね8とか
ら構成されている。スプリング機構9の押圧部9bは、
回転体1が回転したとき、回転軸3の一端のカム3aが
回転するため、その短辺と長辺の差だけ上下できるよう
になっている。そして、回転体1をその2つの切り込み
2a,2bが水平に並ぶ一定位置に固定するため、スプ
リング機構9は回転体1のカム3aの長辺部が水平にな
るように、コイルばね8の弾性力により押圧部9bを介
して前記長辺部を押し付ける働きをする。また、上カバ
ー6の下縁部および下カバー13の上縁部は、それぞれ
支持金物本体7の中心線上の一点Pを中心とした円弧状
の円弧状下縁32および円弧状上縁33になっており、
これらの間に形成される円弧上の間隙35の曲率半径は
前記一点Pを中心に一定になり、上カバー6で制限され
ているため、フックが通り抜けできる程度しか開かな
い。これにより、回転体1の切り込み2a,2bにフッ
クが深く入り込まないために、回転体1を回転させるた
めの回転トルクが大きくなり、フックの通過がスムース
になる。また、回転体1の前記切り込み2a,2bの端
部が前記間隙35に重なっていることで、V溝31が形
成されている。
【0012】図1、図3および図4の(a)に示すよう
に、例えば、高所で作業をする作業者101は、安全帯
のリング状のフック18を親綱17に引っ掛け、フック
18の付いたロープ22を例えば手で引っ張りながら移
動するが、フック18が親綱17の中間支持点である親
綱支持金物100にくると、従来では、フック18を一
旦親綱17から取外して、中間支持点をかわしてからフ
ック18を親綱17に再度引っ掛け直さなければならな
かった。ところが、本実施例では、この盛替えという作
業が不要になる。すなわち、安全帯のロープ22を下斜
めに引っ張ることにより、図4の(b)に示すように、
フック18は矢印Aで示すように移動して回転体1の一
方の切り込み2aおよび間隙35に入り、回転体1を回
転させると同時に、フック18は、下カバー13の円弧
状上縁33を滑りつつ、間隙35を通って親綱支持金物
100からみて反対側に抜けていく(図4の(c)参
照)。この際、スプリング機構9の押圧部9bは、回転
体1のカム3aにより、コイルばね8の弾性力に対抗し
て上昇する。そして、フック18の通り抜けが終ると、
スプリング機構9により回転体1が一定位置に固定さ
れ、結果的に180度回転して初期の状態になる(図4
の(d)参照)。この一定位置とは、回転体1の切り込
み2a,2bが間隙35に重なって、次のフックが切り
込み2aに容易に入り込むような位置である。なお、コ
イルばね8の選定は、回転体1があまりにも回転しずら
くないように、その弾性力が設定される。
【0013】本実施例では、回転体1の切り込み2a,
2bを相反する方向に向くように外周部に2箇所設け、
この切り込み2aに安全帯のフックが入り込んで、回転
体1を180度回転させることにより、フックが親綱支
持金物をスムースに通過できるものを示した。すなわ
ち、回転軸3の一端に設けられたカム3aの形状が長円
形であり、このカム3aの形状に合わせて回転体1の外
周には、2つの切り込み2a,2bが形成されている
が、スプリング機構9により回転体1が一定位置に固定
されるように、例えばカム3aの形状が三角形あるいは
四角形の場合には、それぞれ切り込みを3つあるいは4
つ設ければ良い。これらの場合、フックが親綱支持金物
を通過する際に、回転体1はそれぞれ120度、90度
回転することになる。
【0014】このように、本実施例の親綱支持金物で
は、親綱に安全帯のフックを引っ掛けたままでも、支持
金物をスムースに通り抜けるため、フック脱着中の墜落
の危険性はなく、フック脱着という面倒な作業や墜落の
危険性はなく、安全作業上非常に効果的である。
【0015】ここで、本実施例の特有の効果について説
明する。この親綱支持金物を現場で他の物体に支持する
とき、他の物体の状態や親綱の張力、張り角度などによ
って、過大な外力がかからないように、部品間の相対的
な関係に柔軟性がなくてはならない。すなわち、図5に
示すように、本実施例の場合、上カバー6とブラケット
11は別体であり、それぞれ個別に回転体1の回転軸3
に体して回転自在になっている。これにより、親綱17
の張力の変動などの何等かの要因により、ブラケット1
1が角度AOCや角度AOC’で示すように傾いても、
上カバー6と下カバー13の間を安全帯のフックが通過
できるように、上カバー6と下カバー13の間の間隙3
5は、上カバー6と下カバー13が図1のようにほぼ一
定の状態にあるときばかりでなく、図5のように片側で
接触している場合もあるので、安全帯のフックが前記接
触側から通過しようとするとき、フックが上カバー6の
端部の丸み部34を押し上げて、間隙35に入り込むこ
とができるように、スプリング機構9によって緩衝作用
をもたらせることができるようになっている。フックは
続いて、上カバー6の円弧状下縁32と回転体1の切り
込み2aが形成するV溝31に対してくさび作用を与え
るので、回転体1を小さな人力で回転させることができ
る。このように、スプリング機構9の緩衝作用とくさび
作用によって回転体1をスムースに回転させる。
【0016】上記実施例では、上カバーとブラケットは
別体であり、それぞれ個別に回転体の回転軸に体して回
転自在になっているものを示したが、これに限られず、
親綱支持金物にその強度以上の外力がかからないよう
に、親綱を緊張することがなければ、上カバーとブラケ
ットを一体としてもよい。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおりに構成さ
れているので、以下に記載するような効果を奏する。請
求項1に記載の本発明は、親綱に安全帯フックを引っ掛
けたままでも、支持金物をスムースに通り抜けるため、
安全帯フック脱着中の墜落の危険性はなく、安全帯フッ
クの脱着という面倒な作業や墜落の危険性はなく、安全
作業上非常に効果的である。請求項2に記載の発明は、
上記効果の他、何等かの要因により、ブラケットが傾い
ても、上カバーと親綱支持部材との間を安全帯のフック
が通過できるように、上カバーと親綱支持部材との間の
間隙はほぼ一定しており、スプリング機構の緩衝作用に
よりフックは、若干の人力で上カバーと親綱支持部材と
の間の間隙に入り、さらに、常に入れるような状態にあ
る回転体の切り込みの間に入る。これにより、回転体が
スムースに回転し、フックも間隙をスムースに通過す
る。請求項3に記載の発明は、上記効果の他、フック
が、回転体の切り込みと前記間隙との重なり部のV溝に
入ると、くさび作用により回転体を回すような回転トル
クが得易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の親綱支持金物の一実施例の正面図であ
る。
【図2】本発明の親綱支持金物の一実施例の縦断面図で
ある。
【図3】本実施例の親綱支持金物の使用状態を説明する
ための図である。
【図4】本実施例の親綱支持金物をフックが通り抜ける
ときの状態を示す概略図であり、(a)はフックが親綱
支持金物を通過する前の状態、(b)はフックが親綱支
持金物を通過する途中の前半の状態、(c)はフックが
親綱支持金物を通過する途中の後半の状態、(d)はフ
ックが親綱支持金物を通過した後の状態を示している。
【図5】本実施例の親綱支持金物の詳細な動作を説明す
るための正面図である。
【図6】安全帯を示す概略図である。
【図7】主桁の上フランジに沿って張られた親綱に安全
帯のフックを引っ掛け、作業者が主桁間の作業をしてい
る状態を示す概略図である。
【図8】主桁に沿って中間を支持して親綱を張った状態
を示す概略図である。
【図9】従来の支持金物と安全器の使用状態の概略図で
ある。
【図10】図9の側面図である。
【符号の説明】
1 回転体 1A,1B 主桁 1a,1b 溝部 2a,2b 切り込み 3 回転軸 3a カム 4 押しボルト 5 ローラー 6 上カバー 6a,6b ストッパー 7 支持金物本体 8 コイルばね 8a ケーシング 9 スプリング機構 9a 軸部 9b 押圧部 10 吊り金具 11 ブラケット 12 穴 13 下カバー(親綱支持部材) 14 すべり軸受け 15 サラボルト 16 スペーサ 17 親綱 18 フック 19 支持金具 20 親綱 21 安全器 21a,21b 風車型回転体 22 ロープ 23 親綱 24 安全帯 25 帯部分 26a,26b,26c 仮設柱 27 支軸 28a,28b コロ 29a,29b 扇形状部 30 親綱固定ピン 31 V溝 32 円弧状下縁 33 円弧状上縁 34 丸み部 35 間隙 100 親綱支持金物 101 作業者

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り金具を有する支持金物本体と、 該支持金物本体に回転自在に支持された回転体と、 該回転体に支持された親綱支持部材とを備えてなり、 前記回転体には、その外周に半径方向内方に切り込まれ
    た略V字型の切り込みが形成されるとともに、その側面
    外周面に溝部が円弧状に形成され、 前記親綱支持部材は、前記溝部に係合して相対的に前記
    回転体の周縁部を通過させる軸受けを有するとともに、
    親綱を係止するものであり、 前記親綱に掛けられた安全帯のリング状のフックを、前
    記切り込みに入れて引っ張ることにより、前記回転体が
    回転して前記フックが、前記支持金物本体と前記親綱支
    持部材との間を通過するように構成されていることを特
    徴とする親綱支持金物。
  2. 【請求項2】 前記回転体には回転中心としての回転軸
    が固定され、該回転軸の一端にはカムが設けられてお
    り、前記回転体の外周には、前記カムの形状に合わせた
    所定数の前記切り込みが形成されており、 前記支持金物本体は、 前記回転体の前記回転軸を回転自在に保持する穴および
    前記吊り金具を有するブラケットと、 前記親綱支持部材に対して間隙をおいて、前記回転軸に
    回転可能に設けられた上カバーと、 該上カバーに設けられた、前記回転体の前記カムを押し
    付けて、前記回転体を前記上カバーに対して所定角度毎
    に一定位置に固定するスプリング機構とから構成されて
    いる、請求項1に記載の親綱支持金物。
  3. 【請求項3】 前記間隙を形成する前記上カバーおよび
    前記親綱支持部材の互いの対向部には、前記支持金物本
    体の中心線上の一点を中心とした円弧状の周面がそれぞ
    れ形成されていることにより、前記間隙の前記一点を中
    心とした曲率半径は一定になっており、また、前記回転
    体の前記切り込みの端部と前記上カバーの円弧状下縁と
    で略V字形の溝が形成されている請求項2に記載の親綱
    支持金物。
JP2706094A 1994-02-24 1994-02-24 親綱支持金物 Expired - Fee Related JP2752318B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016087300A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 株式会社Screenホールディングス 安全帯係止機構および基板処理装置
CN114197904A (zh) * 2021-12-27 2022-03-18 安徽开盛津城建设有限公司 一种外架搭设人员保护装置

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