JPH07231136A - パルスレーザ発振器とレーザマーカ - Google Patents

パルスレーザ発振器とレーザマーカ

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JPH07231136A
JPH07231136A JP6019132A JP1913294A JPH07231136A JP H07231136 A JPH07231136 A JP H07231136A JP 6019132 A JP6019132 A JP 6019132A JP 1913294 A JP1913294 A JP 1913294A JP H07231136 A JPH07231136 A JP H07231136A
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JP
Japan
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laser
slab
switch
thickness direction
mechanical
Prior art date
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Pending
Application number
JP6019132A
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English (en)
Inventor
Kiwamu Takehisa
究 武久
Koji Kuwabara
皓二 桑原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】パルスレーザ発振器100はレーザ媒質にスラ
ブ1が用いられ、フラッシュランプ2a,2bによりパ
ルス動作する。レーザの共振器間に置かれたシリンドリ
カルレンズ5aと5bの間でレーザ光がスラブ1の厚み
方向のみに集光され、集光線6が形成される。この集光
線6の位置にメカニカルQスイッチである回転チョッパ
7が設置される。すなわち、回転チョッパ7のスリット
8が集光線6の位置に来ると、Qスイッチがオンになっ
て、立ち上がりの速いパルスレーザ光9が取り出され
る。 【効果】固体レーザに対して、立ち上がりの速いQスイ
ッチを提供することができ、レーザマーカによりICパ
ッケージをマーキングすると、すすが生じないマーキン
グをすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パルス動作の固体レー
ザ発振器、及びICパッケージなどをマーキングするた
めのレーザマーカに関する。
【0002】
【従来の技術】フラッシュランプ励起の固体レーザを光
源に用いたレーザマーカにより、特にICパッケージに
マーキングする場合、パルス幅は0.1〜0.3msが好
ましいとされている。パルス幅はフラッシュランプの発
光時間を制御することで決められる。これより長いパル
ス幅では、マーキングされたICパッケージに生じるす
すが多くなることがある。また、0.1ms 以下のパル
ス幅では、すすの発生を少なくできることが、例えば、
特開平2−133185 号公報において明示されている。
【0003】そこで、励起光源としてフラッシュランプ
が用いられた固体レーザでは、レーザ出力を落さずにパ
ルス幅を短くするために、Qスイッチが用いられること
があり、特にEO(電気光学)−Qスイッチが多く用い
られる。ただし、EO−Qスイッチの光学素子が、発振
する高ピークパワーのレーザ光によってダメージを生じ
ることがある。また、この光学素子は高価であることが
問題になっていた。
【0004】これに対して、CO2 レーザなどの気体レ
ーザでは、Qスイッチにダメージの生じないシャッタ式
のメカニカルQスイッチを用いることがある。尚、メカ
ニカルQスイッチのシャッタとして高速回転チョッパを
用いたCO2 レーザに関しては、例えば、平成5年度春
季応用物理学関係連合講演会講演予稿集,第957頁,
29a−Z−6において示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、メカニカル
Qスイッチを固体レーザに適用すると、以下で説明する
問題が生じることがあった。すなわち、メカニカルQス
イッチのシャッタなどを通過させる位置では、できるだ
け小さいスポット径になるようにレーザ光を集光させる
のが望ましい。その理由は、シャッタがレーザ光路を横
切ることで、Qスイッチを動作させることになるため、
Qスイッチの立上り時間を短くするには、レーザ光路の
断面が小さい(すなわちスポット径が小さい)方が有利
になるからである。
【0006】これに対して、ロッド状の固体レーザ媒質
が用いられた一般的なロッド型レーザでは、レーザ動作
時に熱レンズ効果が生じて、レーザ光のビーム拡がり角
が増大する。その結果、スポット径が大きくなるため、
Qスイッチの立上り時間が長くなってしまうことがあっ
た。
【0007】さらに、レーザ出力が変化すると、発生す
る熱量が変化するため、熱レンズ効果が変化することが
ある。その結果、熱レンズ効果の大きさを決めるレンズ
としての焦点距離が変化していくため、シャッタを移動
させるためのレーザ光の集光点の位置が変化することが
ある。そのため、最も小さいスポットサイズとなる位置
で常にシャッタを移動させることができないことがあ
り、その結果、最小のスポットサイズよりも多少大きい
ところを用いることになり、Qスイッチの立上り時間が
長くなることがあった。
【0008】本発明の第1の目的は、固体レーザにおい
て、立上りの速いメカニカルQスイッチを提供すること
にあり、本発明の第2の目的は、大面積のICパッケー
ジにすすの生じないレーザマーカを提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明はレーザ媒質にスラブ状の固体を用
い、レーザ共振器中でスラブの厚み方向のみを集光し、
かつシャッタ式のメカニカルQスイッチを設ける。
【0010】また、上記第2の目的を達成するために、
レーザマーカの光源として請求項1のパルスレーザ発振
器を用いたものである。
【0011】
【作用】一般にレーザ媒質にスラブ状の固体を用いたス
ラブレーザと呼ばれるレーザでは、図2に示したよう
に、長方形断面のレーザ光が取り出される。このレーザ
光では、スラブの厚み方向と幅方向に関するビーム拡が
り角が大きく異なり、厚み方向の拡がり角は一般に数mr
adであるのに対して、幅方向の拡がり角は数十mradと1
桁程度も大きい。そのため、レーザ光をレンズなどで集
光するならば、焦点でのスポットサイズの厚み方向の大
きさを、幅方向よりも1桁程度小さくすることができ、
これは、ロッド型レーザの場合に比べて数分の一程度小
さくすることができる。したがって、スラブの厚み方向
のみが集光された集光線にメカニカルQスイッチのシャ
ッタなどが移動するようにすれば、立上り時間を従来の
数分の一程度にすることができる。
【0012】しかも、スラブレーザでは、広く知られて
いるように、熱レンズ効果は極めて小さく、特にスラブ
の厚み方向では、熱レンズ効果はほとんど生じない。し
たがって、発振するレーザ光をスラブの厚み方向のみに
集光させた集光線の位置(焦点位置)は、レーザ動作中
ほとんど変化しない。それにより、スポットサイズの最
も小さい焦点位置で常にシャッタを移動させることがで
きる。
【0013】また、固体レーザとして代表的なYAGレ
ーザでは、レーザ遷移の寿命(自然放出寿命)は約0.
2ms である。この時間程度では、レーザ遷移の上準
位に蓄積されたエネルギ(反転分布のエネルギ)が自然
放出してなくなる割合は小さい。したがって、フラッシ
ュランプの発光時間を0.2ms 程度と従来と同程度で
も、Qスイッチ動作すれば、レーザ出力を低下させず
に、パルス幅を短くすることができる。しかも、YAG
レーザにおけるQスイッチ動作では、パルス幅を1μs
以下に短くすることができるため、このパルス幅のレー
ザ光によるマーキングでは、すすはほとんど発生しな
い。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0015】図1は、本発明の一実施例であるパルスレ
ーザ発振器100の斜視図である。パルスレーザ発振器
100はレーザ媒質にスラブ1が用いられた固体レーザ
であり、フラッシュランプ2a,2bによりパルス動作
する。レーザの共振器を形成する全反射鏡3と出力鏡4
との間に、スラブ1と2枚のシリンドリカルレンズ5
a,5bが置かれている。これらのシリンドリカルレン
ズ5aと5bの間でレーザ光がスラブ1の厚み方向のみ
に集光され、集光線6が形成されている。この集光線6
の位置にメカニカルQスイッチである回転チョッパ7が
設置されている。すなわち、回転チョッパ7が回転し
て、そのスリット8が集光線6の位置に来ると、Qスイ
ッチがオンになって、立ち上がりの速いパルスレーザ光
9が取り出される。
【0016】このように、パルスレーザ発振器100は
スラブレーザとなっているため、スラブ1の厚み方向の
ビーム拡がり角は約1mradと、一般的なロッド型レーザ
の拡がり角10mradの1/10である。その結果、シリ
ンドリカルレンズ5aの焦点距離が100mmならば、集
光線6の太さ(スポット径)は約0.1mm になる。一
方、ロッド型レーザの場合は、焦点距離100mmのレン
ズでレーザ光を集光するならば、そのスポット径は約1
mmになるため、回転チョッパ7の回転数が一定ならば、
回転チョッパ7がレーザ光を完全にカットする状態か
ら、スリット8内にレーザ光の全体を完全に通過させる
までの時間を、ロッド型レーザに比べて、約1/10程
度短くすることができる。それにより、パルスレーザ光
9は、立上り時間が1/10程度短い急峻なパルス波形
となる。
【0017】図3は図1に示した本発明のパルスレーザ
発振器100を用いた液晶マスク式YAGレーザマーカ
200の構成を示した斜視図である。
【0018】液晶マスク式YAGレーザマーカ200の
光源にはパルスレーザ発振器100が用いられている。
取り出される長方形断面のパルスレーザ光9はビーム拡
大器10によりビーム断面が拡大され液晶マスク11を
照射する。液晶マスク11を通過すると、マーキングさ
せるべきパターンを形成するレーザ光のみが偏光ビーム
スプリッタ12で反射して、結像レンズ13に入る。こ
の結像レンズ13により、液晶マスク11で形成させた
パターン状に、レーザ光がICパッケージ14に対して
転写され、これにマーキングする。
【0019】光源として用いられているパルスレーザ発
振器100ではスラブ1にYAG結晶が用いられてい
る。また、回転チョッパ7は約1000prm で回転して
おり、回転チョッパ7の直径約10cm前後の部分でレー
ザの集光線6を横切っている。それによると、集光線6
を横切る回転チョッパ7の速度は約500cm/sになる
ため、集光線6を横切る時間は20μsになる。これに
よりQスイッチによるレーザ発振の立上り時間が数十μ
sになるため、ICパッケージ14に対して全くすすが
生じないで鮮明なマーキングをすることができる。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、固体レーザに対して、
立ち上がりの速いQスイッチを提供することができる。
【0021】また、本発明のパルスレーザ発振器を用い
たレーザマーカによりICパッケージをマーキングする
と、フラッシュランプの発光時間を従来と同程度の0.
2ms前後のままでも、レーザのパルス幅を0.1ms 以
下にできるため、すすが発生しないだけでなく、フラッ
シュランプの寿命が短くなることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパルスレーザ発振器の斜視図。
【図2】スラブの説明図。
【図3】本発明のレーザマーカの説明図。
【符号の説明】
1…スラブ、2a,2b…フラッシュランプ、3…全反
射鏡、4…出力鏡、5a,5b…シリンドリカルレン
ズ、6…レーザ光の集光線、7…回転チョッパ、8…ス
リット、9…パルスレーザ光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/092

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ媒質にスラブを用い、レーザ共振器
    中で前記スラブの厚み方向のみを集光し、シャッタ式の
    メカニカルQスイッチを設けたことを特徴とするパルス
    レーザ発振器。
  2. 【請求項2】請求項1のパルスレーザ発振器を光源とし
    て用いたレーザマーカ。
JP6019132A 1994-02-16 1994-02-16 パルスレーザ発振器とレーザマーカ Pending JPH07231136A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001091255A1 (en) * 1998-08-25 2001-11-29 Toni Ilorinne A dye laser for generating laser pulses of long duration
JP2003069176A (ja) * 2001-08-28 2003-03-07 Kyocera Corp サファイア基板とその製造方法およびこれを用いた電子装置とその製造方法
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WO2015059731A1 (ja) * 2013-10-21 2015-04-30 究 武久 酸素分子レーザ発振器

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