JPH07231092A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH07231092A
JPH07231092A JP19346894A JP19346894A JPH07231092A JP H07231092 A JPH07231092 A JP H07231092A JP 19346894 A JP19346894 A JP 19346894A JP 19346894 A JP19346894 A JP 19346894A JP H07231092 A JPH07231092 A JP H07231092A
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JP
Japan
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film
diffusion layer
low resistance
insulating film
sidewall
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JP19346894A
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English (en)
Inventor
Takashi Yoshitomi
崇 吉富
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パンチスルーの発生、ゲート抵抗の増加、ソ
ース(ドレイン)拡散層の寄生抵抗の増加、ソース(ド
レイン)拡散層と半導体基板との間の寄生容量の増加、
リーク電流の増加の問題を同時に改善できるMOS構造
を有する半導体装置およびその製造方法を提供するこ
と。 【構成】 ドレイン拡散層10a、ソース拡散層10
b、ゲート絶縁膜9を有するシリコン基板1と、チャネ
ル領域を境にして二つに分離され、SiO2 膜3、多結
晶シリコン膜4、TiSi2 膜5、SiN膜6からなる
積層膜と、この積層膜の側壁に設けられ、ドレイン拡散
層10a(ソース拡散層10b)、SiN膜6に接続す
る側壁BSG膜8a(8b)と、側壁BSG膜8a(8
b)の内側に設けられ、多結晶シリコン膜4、TiSi
2 膜5に接続する側壁多結晶シリコン膜7a(7b)
と、ゲート絶縁膜9上に設けられ、チャネル長方向にS
iN膜6上にまで延在するゲート電極11とを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置に係り、特
にMOS製造を有する半導体装置、及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピューターや通信機器の重要
部分には、多数のトランジスタや抵抗等を電気回路を達
成するように結び付け、1チップ上に集積化して形成し
た大規模集積回路(LSI)が多用されている。このた
め、機器全体の性能は、LSI単体の性能と大きく結び
付いている。LSI単体の性能向上は、集積度を高める
こと、つまり、素子の微細化により実現できる。
【0003】図8は、従来のMOSトランジスタの構造
を示す素子断面図である。MOSトランジスタの場合、
スケーリング則に従って微細化を行うと、以下のような
問題がある。
【0004】すなわち、短チャネル効果によるパンチス
ルーの発生や、ゲート電極86の縮小によるゲート抵抗
の増加や、ソース拡散層83(ドレイン拡散層85)の
寄生抵抗の増加や、ソース拡散層83(ドレイン拡散層
85)と半導体基板81との間の寄生容量の増加や、リ
ーク電流の増加等の問題が顕在化する。
【0005】また、従来ソースおよびドレインを低抵抗
化するために行われているソース、ドレインおよびゲー
ト上にシリサイド膜を形成するサリサイド工程には、シ
リサイド膜80を厚くするとソース、ドレイン拡散層の
接合位置が近くなるため、リーク電流が増加するという
避けられない問題があった。なお、図中82はフィール
ド酸化膜、84はゲート酸化膜を示している。
【0006】そこで、このような問題を軽減するために
図9に示すような構造のMOSトランジスタが提案され
た。このMOSトランジスタの特徴は、ゲート電極86
がソース電極(ドレイン電極)の一部として機能する厚
い多結晶シリコン膜87に形成された溝を介してゲート
酸化膜84にコンタクトしていることにある。多結晶シ
リコン膜87には不純物がドープされ、低抵抗になって
いる。また、多結晶シリコン膜87とゲート電極86と
は、酸化膜88によって電気的に分離されている。
【0007】このような構造であれば、ゲート電極86
をチャネル長方向に大きくできるので、チャネル長が短
くなってもゲート抵抗の増加を抑制できる。また、ソー
ス拡散層83(ドレイン拡散層85)は、低抵抗の多結
晶シリコン膜87を介して図示しないソース電極(ドレ
イン電極)にコンタクトすることになるので、ソース拡
散層83(ドレイン拡散層85)の寄生抵抗の増加を防
止できる。
【0008】更に、ソース拡散層83(ドレイン拡散層
85)の形成は、多結晶シリコン膜87を介して基板表
面にイオン注入することにより行われるので、ソース拡
散層83(ドレイン拡散層85)を浅く形成でき、短チ
ャネル効果によるパンチスルーを抑制できる。
【0009】しかしながら、ソース拡散層83(ドレイ
ン拡散層85)の面積は図5のそれと変わらないので、
ソース拡散層83(ドレイン拡散層85)と半導体基板
81との間の寄生容量、リーク電流についての問題は未
解決のままである。また、より高速のMOSトランジス
タを考える場合にはソース、ドレイン電極間の電流経路
の低抵抗化が必要であり、前記低抵抗多結晶シリコン膜
87では不十分である。
【0010】上記寄生容量、リーク電流の問題を解決で
きるMOSトランジスタとして、図10に示す構造のも
のが提案されている。また、多結晶シリコン膜87をパ
ターニングする際、チャネル領域に損傷が発生すること
が懸念される。
【0011】このMOSトランジスタの特徴は、フィー
ルド絶縁膜82がチャネル長方向に長く形成され、相対
的にソース拡散層83(ドレイン拡散層85)がチャネ
ル長方向に短く形成されていることにある。
【0012】このような構造であれば、ソース拡散層8
3(ドレイン拡散層85)の面積が小さくなり、ソース
拡散層83(ドレイン拡散層85)と半導体基板81と
の間の寄生容量の増加や、リーク電流の増加を防止でき
る。
【0013】しかしながら、ゲート電極86の大きさや
ソース拡散層83(ドレイン拡散層85)の深さは、図
8のそれと変わらないので、パンチスルーや、ゲート抵
抗の問題を解決できない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、MOSト
ランジスタの微細化を進めると、短チャネル効果による
パンチスルーの発生(第1の問題)、ゲート電極の縮小
化によるゲート抵抗の増加(第2の問題)や、ソース拡
散層(ドレイン拡散層)の寄生抵抗の増加(第3の問
題)、ソース拡散層(ドレイン拡散層)と半導体基板と
の間の寄生容量の増加(第4の問題)、リーク電流の増
加(第5の問題)という問題があった。
【0015】しかしながら、第1の問題、第2の問題、
第3の問題を解決できる構造のMOSトランジスタや、
第4の問題、第5の問題を解決できる構造のMOSトラ
ンジスタは提案されていたが、第1〜第5の問題を全て
解決できる構造のMOSトランジスタは提案されていな
かった。
【0016】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、その目的とするところは、上記五つの問題を全て
解決できるMOS構造を有する半導体装置およびその製
造方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の半導体装置は、半導体基板の表面に形成
されたソース拡散層およびドレイン拡散層と、前記ソー
ス拡散層と前記ドレイン拡散層との間のチャネル領域上
に設けられたゲート絶縁膜と、前記半導体基板の表面側
から順に、下部絶縁膜、低抵抗膜、上部絶縁膜が積層さ
れてなり、前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層およ
び前記チャネル領域上に開口を有する積層膜と、前記開
口の側壁に設けられ、前記ドレイン拡散層とドレイン側
の前記低抵抗膜とにコンタクトする第1の側壁低抵抗
膜、並びに前記開口の側壁に設けられ、前記ソース拡散
層とソース側の前記低抵抗膜とにコンタクトする第2の
側壁低抵抗膜と、前記第1および第2の側壁低抵抗膜の
側壁に設けられ、前記第1および第2の側壁低抵抗膜の
表面をそれぞれ被覆する第1の側壁絶縁膜および第2の
側壁絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜上に設けられ、チャネ
ル長方向において前記上部絶縁膜上にまで延在するゲー
ト電極とを備えていることを特徴とする。
【0018】また、上記目的を達成するために本発明の
半導体装置の製造方法は、半導体基板上に下部絶縁膜、
低抵抗膜および上部絶縁膜を順次堆積する工程と、これ
らの上部絶縁膜、低抵抗膜、下部絶縁膜をエッチング加
工し、開口溝を形成する工程と、開口溝の低抵抗膜の両
側壁にそれぞれ第1の側壁低抵抗膜および第2の側壁低
抵抗膜を形成する工程と、これら第1および第2の側壁
低抵抗膜の表面を、それぞれ被覆する第1および第2の
側壁絶縁膜を形成する工程と、基板の表面にソース拡散
層およびドレイン拡散層を形成する工程と、開口溝の露
出した基板表面に、ゲート絶縁膜を形成する工程と、こ
のゲート絶縁膜上に設けられ、チャネル長方向におい
て、前記上部絶縁膜上にまで延在するゲート電極を形成
する工程とを具備することを特徴とする。
【0019】
【作用】本発明によれば、ドレイン拡散層(ソース拡散
層)は第1(第2)の側壁低抵抗膜、第1(第2)の側
壁絶縁膜にコンタクトしている。このため、例えば、第
1(第2)の側壁低抵抗膜や第1(第2)の側壁絶縁膜
中に不純物を含ませ、熱拡散等によりドレイン拡散層
(ソース拡散層)を形成できる。このドレイン拡散層
(ソース拡散層)の深さは、拡散温度や拡散時間等によ
り抑制できるので、ドレイン拡散層(ソース拡散層)を
浅く形成できる。したがって、短チャネル効果によるパ
ンチスルー(第1の問題)を抑制できる。
【0020】また、ドレイン拡散層(ソース拡散層)が
浅くなっても、ドレイン拡散層(ソース拡散層)は第1
(第2)の側壁低抵抗膜を介して低抵抗膜にコンタクト
しているので、ドレイン拡散層(ソース拡散層)の寄生
抵抗が増加するという問題(第3の問題)はない。
【0021】更に、ドレイン拡散層(ソース拡散層)の
面積は、拡散源である第1(第2)の側壁低抵抗膜、第
1(第2)の側壁絶縁膜の厚さなどを抑制することによ
り小さくできる。したがって、リーク電流の増加(第5
の問題)、ソース拡散層(ドレイン拡散層)と半導体基
板との間の寄生容量の増加(第4の問題)を小さくでき
る。
【0022】更に、低抵抗膜は第1の高融点金属シリサ
イド膜と多結晶シリサイド膜とすると、十分に低抵抗に
できると同時に、下部絶縁膜を備えることによりサリサ
イド工程特有のシリサイド膜を厚膜化した時のリーク電
流の問題が解決できる。
【0023】更に、前記開口溝の側壁を第1の高融点金
属シリサイド膜および第2の高融点金属シリサイド膜と
することで、より電流経路の抵抗を下げることができ、
高速化を図れる。
【0024】更にまた、第2の高融点金属シリサイド膜
に耐弗酸性の膜を用いることで第1の高融点金属シリサ
イド膜は耐弗酸か否かにかかわらず、抵抗が特に低い膜
を用いることが可能となる。
【0025】更に、ゲート電極は、上部絶縁膜上にまで
延在しているので、ゲート電極の縮小化によってチャネ
ル長が短くなってもゲート抵抗が増加(第2の問題)す
るのを防止できる。特にチャネル長方向について上部絶
縁膜上にまで延在していることが好ましい。
【0026】更に、低抵抗膜が下部絶縁膜上に存在する
ため、下部絶縁膜により素子を分離することが可能であ
る。よって、図5,6,7に示す従来の構造より製造プ
ロセスを短縮することができるようになる。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら実施例を説明す
る。図1,図2は、本発明の第1の実施例に係るMOS
トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【0028】先ず、図1(a)に示すように、シリコン
基板1上にフィールド酸化膜2を形成し、シリコン基板
1の表面を素子形成領域と素子分離領域とに区分する。
次に図1(b)に示すように、全面に厚さ100nmの
SiO2 膜3、厚さ200nm、ボロン濃度5×1020
cm-3の多結晶シリコン膜4を順次形成する。ボロンの
導入は、多結晶シリコン膜4の堆積と同時に行ってもよ
いし、或いはアンドープの多結晶シリコン膜4の堆積後
に、イオン注入法または固相拡散等を用いて導入しても
よい。
【0029】次に多結晶シリコン膜4上にTiSi2
5となる厚さ40nmの図示しないTi膜、厚さ90n
mのTiN膜をスパッタリング法により形成した後、R
TA(Rapid Thermal Annealin
g)法により上記Ti膜、TiN膜と多結晶シリコン膜
4とを反応させ、TiSi2 膜5を形成する。Ti膜等
の未反応の膜は、例えば、硫酸過水系のウエット処理に
より除去する。この後、TiSi2 膜5上に厚さ100
nmのSiN膜6を形成する。
【0030】次に図1(c)に示すように、フォトリソ
グラフィ法とRIE(Reactive Ion Et
ching)法とを用いて、チャネル領域上のSiN膜
6、TiSi2 膜5、多結晶シリコン膜4、SiO2
3をエッチング除去し、チャネル領域上の基板表面を露
出させるとともに、SiN膜6、TiSi2 膜5、多結
晶シリコン膜4、SiO2 膜3を二つに分離する。
【0031】次に図1(d)に示すように、側壁多結晶
膜7a,7bとなるボロンがドープされた多結晶シリコ
ン膜を全面に形成した後、この多結晶シリコン膜をRI
E法を用いて全面エッチングし、溝の側壁に選択的に残
置させ、二つの独立の側壁多結晶シリコン膜7a,7b
を形成する。ボロンの導入は、多結晶シリコン膜の堆積
と同時に行ってもよいし、その代わりに、アンドープの
多結晶シリコン膜の堆積後に、イオン注入法または多結
晶シリコン膜4からの固相拡散を用いて導入してもよ
い。
【0032】次に図2(a)に示すように、側壁ボロン
ドープSiO2 (BSG)膜8a,8bとなるボロン濃
度が5×1021cm-3のBSG膜を全面に堆積した後、
このBSG膜をRIE法を用いて全面エッチングし、溝
の側壁に選択的に残置させ、側壁多結晶シリコン膜7
a,7bをそれぞれ覆う側壁BSG膜8a,8bを形成
する。 次に図2(b)に示すように、加速電圧100
keV,ドーズ量1×1013cm-3の条件でAsイオン
をチャネル領域となる基板表面に注入した後、熱酸化に
よりチャネル領域上に厚さ4nmのゲート絶縁膜9を形
成する。このとき、側壁多結晶シリコン膜7a,7bお
よび側壁BSG膜8a,8b中のボロンが基板表面に拡
散し、ドレイン拡散層10a、ソース拡散層10bが形
成される。
【0033】ここで、側壁多結晶シリコン膜7a,7b
および側壁BSG膜8a,8b中のボロン濃度や、RT
Aの温度や時間を制御することにより、ドレイン拡散層
10a、ソース拡散層10bを浅く形成でき、短チャネ
ル効果によるパンチスルー(第1の問題)を抑制でき
る。
【0034】また、ドレイン拡散層10a、ソース拡散
層10bが浅くなっても、ドレイン拡散層10a、ソー
ス拡散層10bはそれぞれ側壁多結晶シリコン膜7a,
7bを介して多結晶シリコン膜4に接続しているので、
ドレイン拡散層10a,ソース拡散層10bの寄生抵抗
が増加するという問題(第3の問題)はない。
【0035】更に、ドレイン拡散層10a、ソース拡散
層10bの面積は、拡散源である側壁多結晶シリコン膜
7a,7bおよび側壁BSG膜8a,8bの厚さなどを
制御することにより小さくできる。このため、リーク電
流(第5の問題)、ドレイン拡散層10a(ソース拡散
層10b)とシリコン基板1との間の寄生容量(第4の
問題)を小さくできる。
【0036】次に図2(c)に示すように、ゲート電極
11となるボロンがドープされた多結晶シリコン膜を全
面に堆積した後、フォトリソグラフィ法とRIE法とを
用いて、この多結晶シリコン膜を加工し、ゲート電極1
1を形成する。
【0037】ここで、ゲート電極11のチャネル長方向
の寸法を、溝からはみだす領域でチャネル長よりも大き
くすれば、つまり、チャネル長方向にゲート電極11が
SiN膜6上にまで延在するように形成すれば、素子の
微細化によってチャネル長が短くなっても、ゲート抵抗
の増加(第2の問題)を効果的に抑制できる。
【0038】また、このゲート電極11の形成工程は、
ドレイン拡散層10a、ソース拡散層10bの形成工程
の後に行われるので、ドレイン拡散層10a、ソース拡
散層10bに導入された不純物の活性化に必要な熱処理
工程の温度よりも低い融点のゲート電極材料を用いるこ
とができ、ゲート構造だけでなく、材料の点でもゲート
抵抗の低減化を図れる。
【0039】次にゲート電極11をマスクとしてSiN
膜6をエッチングし、TiSi2 膜5を露出させた後、
全面にTiSi2 膜12となる図示しない厚さ40nm
のTi膜、厚さ90nmのTi膜を堆積する。次でRT
A法により上記Ti膜、TiN膜とゲート電極12とを
反応させ、TiSi2 膜12を形成するとともに、Ti
Si2 膜5の厚膜化を行う。そして、Ti膜等の未反応
の膜は、硫酸過水系等のウエット処理により除去する。
【0040】最後に、従来法通りに層間絶縁膜の堆積、
コンタクトホール(ソース、ドレインコンタクト用)の
開孔、ソース電極、ドレイン電極の形成等の工程を経て
MOSトランジスタが完成する。
【0041】図3,図4は本発明の第2の実施例に係る
MOSトランジスタの製造方法を示す工程断面図であ
る。先ず、図3(a)に示すように、先の実施例と同様
にシリコン基板21上にフィールド酸化膜22を形成し
た後、全面に長さ100nmのSiO2 膜23、厚さ2
00nm、ボロン濃度5×1020cm-3の多結晶シリコ
ン膜24、TiSi2 膜25、厚さ100nmのSiN
膜26を順次形成した後、チャネル領域上のSiO2
23、多結晶シリコン膜24、TiSi2 膜25、Si
N膜26を除去し、これらを二つに分離する。
【0042】次に図3(b)に示すように、弗酸系のウ
エット処理により、SiO2 膜23、を横方向に100
nmエッチングした後、このSiO2 膜23が除去され
て形成された溝をボロンがドープされた多結晶シリコン
膜27a,27bにより埋め込む。これは例えば全面に
ボロンがドープされた多結晶シリコン膜を堆積した後、
この多結晶シリコン膜をRIE法によりエッチング加工
することにより形成できる。なお、多結晶シリコン膜2
7a,27bはアンドープとし、多結晶シリコン膜24
からの固相拡散により不純物を導入してもよい。
【0043】次に図3(c)に示すように側壁BSG膜
28a,28bとなるボロン濃度が5×1021cm-3
BSG膜を全面に堆積した後、このBSG膜をRIE法
によりエッチングし、二つの独立の側壁BSG膜28
a,28bを形成する。
【0044】次に図4(a)に示すように、加速電圧1
00keV,ドーズ量1×1013cm-3の条件でAsイ
オンをチャネル領域となる基板表面に注入した後、熱酸
化によりチャネル領域上に厚さ4nmのゲート絶縁膜2
9を形成する。このとき、多結晶シリコン膜27a,2
7bおよび側壁BSG膜28a,28b中のボロンが基
板表面に拡散し、ドレイン拡散層30a、ソース拡散層
30bが形成される。
【0045】ここで、多結晶シリコン膜27a,27b
および側壁BSG膜28a,28b中のボロン濃度や、
熱酸化の温度や時間を抑制することにより、ドレイン拡
散層30a、ソース拡散層30bを浅く形成でき、短チ
ャネル効果によるパンチスルー(第1の問題)を抑制で
きる。
【0046】また、ドレイン拡散層30a、ソース拡散
層30bが浅くなっても、ドレイン拡散層30a、ソー
ス拡散層30bはそれぞれ多結晶シリコン膜27a,2
7bを介して多結晶シリコン膜24に接続しているの
で、ドレイン拡散層30a、ソース拡散層30bの寄生
抵抗が増加するという問題(第3の問題)はない。 更
に、ドレイン拡散層30a、ソース拡散層30bの面積
は、拡散源である多結晶シリコン膜27a,27bおよ
び側壁BSG膜28a,28bの厚さなどを抑制するこ
とにより小さくできる。このため、リーク電流(第5の
問題)、ドレイン拡散層30a(ソース拡散層30b)
とシリコン基板21との間の寄生容量(第4の問題)を
小さくできる。
【0047】次に図4(b)に示すように、ゲート電極
31となるリンがドープされた多結晶シリコン膜を全面
に堆積した後、フォトリソグラフィ法とRIE法とを用
いて、この多結晶シリコン膜を加工し、ゲート電極31
を形成する。
【0048】ここで、ゲート電極31のチャネル長方向
の寸法を、チャネル上の溝からはみだす領域でチャネル
長よりも大きくすれば、つまり、チャネル長方向にゲー
ト電極31がSiN膜26上にまで延在するように形成
すれば、素子の微細化によってチャネル長が短くなって
も、ゲート抵抗の増加(第2の問題)を効果的に抑制で
きる。
【0049】次にゲート電極31をマスクとしてSiN
膜26をエッチングし、TiSi2膜25を露出させた
後、全面にTiSi2 膜32となる厚さ40nmのTi
膜、厚さ90nmのTiN膜を堆積する。次でRTA法
により上記Ti膜、TiN膜とゲート電極31とを反応
させ、TiSi2 膜32を形成するとともに、TiSi
2 膜25の厚膜化を行う。そして、Ti膜等の未反応の
膜は、硫酸過水系等のウエット処理により除去する。
【0050】最後に、従来法通りに層間絶縁膜の堆積、
コンタクトホール(ソース、ドレインコンタクト用)の
開孔、ソース電極、ドレイン電極の形成等の工程を経て
MOSトランジスタが完成する。
【0051】図5,図6は本発明の第3の実施例に係る
MOSトランジスタの製造方法を示す工程断面図であ
る。先ず、図5(a)に示すように、先の実施例と同様
にシリコン基板41上にフィールド酸化膜42を形成し
た後、全面に厚さ100nmののSiO2 膜43、厚さ
200nm、ボロン濃度5×1020cm-3の多結晶シリ
コン膜44、TiSi2 膜45、厚さ100nmのSi
N膜46を順次形成した後、チャネル領域上の多結晶シ
リコン膜44、TiSi2 膜45、SiN膜46をエッ
チング処理により除去し、これらを二つに分離する。こ
のエッチング処理の際において、先の2つの実施例と異
なるのは下層絶縁膜のSiO2 膜43の除去を行わない
点である。なお、TiSi2 膜45に代えて同様に抵抗
の低いコバルトシリサイド膜を用いてもよい。
【0052】次に基板31の表面に50nmのPt膜
(図示せず)をスパッタリング法により堆積した後、R
TA法による熱処理を行う。その後、硫酸過水系の処理
より未反応の膜の除去を行うことにより図5(b)に示
すようにPtSi膜45a,45bを多結晶シリコン膜
44の側部に選択的に形成し、いわゆるサリサイド化す
る。
【0053】ここで、多結晶シリコン膜の側部を多結晶
シリコン膜に比べて更に抵抗率の低いPtSi膜45
a,45bとすることで、電流経路のさらなる低抵抗化
が図られる。
【0054】また、基板31の表面1には、SiO2
43が残置されているため、サリサイド化の際のマスク
となり基板31のチャネル領域は保護され、完成したM
OSトランジスタは良好なトランジスタ特性を得られ
る。
【0055】更に、PtSi膜45a,45bを形成す
る際にはTiSi2 膜45の側部表面にもPtSi膜が
形成される。TiSi2 膜は酸系に侵されやすいが、P
tSi膜は耐弗酸性に優れるため、後の工程において、
SiO2 膜43を除去するための希弗酸処理を行っても
TiSi2 膜45の後退はない。このようにPtSi膜
を用いることでシリサイド膜の中でも、特に低抵抗であ
るTiSi2 膜およびCoSi膜を多結晶シリコン膜4
4上に用いることが可能となる。
【0056】次に図5(c)に示すように、SiO2
42をRIE法によりエッチングし、基板41の表面を
露出させた後、この露出した基板41の表面の酸化膜の
除去、およびSiO2 膜43を100nm程後退させる
ために希弗酸処理し、続いて50nmのボロンドープ多
結晶シリコン層を基板31の表面に滞積し、次の処理を
行うことによりボロンドープ多結晶ポリシリコン膜44
a,44b,47a,47bを形成する。つまり80n
mのエッチング処理が行える時間だけ、RIE法による
処理を行う。
【0057】なお、多結晶シリコン膜47a,47bは
アンドープとし、多結晶シリコン44からの固相拡散に
より不純物を導入してもよい。更にまた、アンドープの
多結晶シリコン堆積の後、イオン注入法もしくは気相拡
散によりボロンを添加してもよい。
【0058】次に図6(a)に示すように基板41の表
面にボロン濃度が5×1021cm-3のBSG膜を堆積
し、RIE法により多結晶シリコン膜側壁47a,47
bの側壁にBSG側壁膜48a,48bを形成する。
【0059】次に図6(b)に示すように、加速電圧1
00keV,ドーズ量1×1013cm-3の条件でAsイ
オンをチャネル領域となる基板表面に注入した後、熱酸
化によりチャネル領域上に厚さ4nmのゲート絶縁膜4
9を形成する。このとき、多結晶シリコン膜47a,4
7bおよび側壁BSG膜48a,48b中のボロンが基
板41表面に拡散し、ドレイン拡散層50a、ソース拡
散層50bが形成される。
【0060】ここで、多結晶シリコン膜47a,47b
および側壁BSG膜48a,48b中のボロン濃度や、
熱酸化の温度や時間を制御することにより、ドレイン拡
散層50a、ソース拡散層50bを浅く形成でき、短チ
ャネル効果によるパンチスルー(第1の問題)を抑制で
きる。
【0061】前記チャネル領域のAsイオンの注入は短
チャネル効果の制御およびトランジスターのしきい値の
調整のためのチャネルストッパーを形成するものであ
り、本実施例では、このチャネルストッパー形成後にソ
ース、ドレイン拡散層50a,50bを形成している。
逆にソース、ドレイン拡散層を形成した後にチャネルス
トッパーを形成する場合には、ソース、ドレイン拡散層
間の実行チャネル長が長くなるため、チャネル領域が高
抵抗となり、駆動力の低下が問題となるが本実施例によ
ればこのような問題は回避できる。
【0062】また、ドレイン拡散層50a、ソース拡散
層50bが浅くなっても、ドレイン拡散層50a、ソー
ス拡散層50bはそれぞれ多結晶シリコン膜47a,4
7bを介して多結晶シリコン膜44に接続しているの
で、ドレイン拡散層40a、ソース拡散層50bの寄生
抵抗が増加するという問題(第3の問題)はない。
【0063】更に、ドレイン拡散層50a、ソース拡散
層50bの面積は、拡散源である多結晶シリコン膜47
a,47bおよび側壁BSG膜48a,48bの厚さな
どを制御することにより小さくできる。このため、リー
ク電流(第5の問題)、ドレイン拡散層50a(ソース
拡散層50b)とシリコン基板41との間の寄生容量
(第4の問題)を小さくできる。
【0064】次に図6(c)に示すように、ゲート電極
51となるリンがドープされた多結晶シリコン膜を全面
に堆積した後、フォトリソグラフィ法とRIE法とを用
いて、この多結晶シリコン膜を加工し、ゲート電極51
を形成する。
【0065】ここで、ゲート電極51のチャネル長方向
の寸法を、チャネル上の溝からはみだす領域でチャネル
長よりも大きくすれば、つまり、チャネル長方向にゲー
ト電極51がSiN膜46上にまで延在するように形成
すれば、素子の微細化によってチャネル長が短くなって
も、ゲート抵抗の増加(第2の問題)を効果的に抑制で
きる。
【0066】次にゲート電極51をマスクとしてSiN
膜46をエッチングし、TiSi2膜45を露出させた
後、全面にTiSi2 膜52となる厚さ40nmのTi
膜、厚さ90nmのTiN膜を堆積する。次でRTA法
により上記Ti膜、TiN膜とゲート電極51とを反応
させ、TiSi2 膜52を形成するとともに、TiSi
2 膜45のこ厚膜化を行う。そして、Ti膜等の未反応
の膜は、硫酸過水系等のウエット処理により除去する。
【0067】最後に、従来法通りに層間絶縁膜の堆積、
コンタクトホール(ソース、ドレインコンタクト用)の
開孔、ソース電極、ドレイン電極の形成等の工程を経て
MOSトランジスタが完成する。
【0068】なお、本発明は上述した第1乃至第3の実
施例に限定されるものではない。例えば、上記実施例で
は、p型MOSトランジスタの場合について説明した
が、本発明はCMOSトランジスタにも適用できる。具
体的には、例えば、第1の実施例において以下のように
プロセスを変更すればよい。
【0069】すなわち、p型MOS領域の多結晶シリコ
ン膜4、ゲート電極11にはn型不純物をドープし、p
型MOS領域の多結晶シリコン膜4、ゲート電極11に
はp型不純物をドープする。これは例えばフォトリソグ
ラフィ法を用いてp型MOS領域をレジストパターンで
覆った状態でn型不純物のドープを行い、同様にn型M
OS領域をレジストパターンで覆った状態でp型不純物
のドープを行うことによりできる。
【0070】また、側壁多結晶シリコン膜7a,7bは
アンドープとし、多結晶シリコン膜4からの不純物の固
相拡散により不純物の導入を行う。更に、側壁BSG膜
8a,8bとして、CVD法により形成されたアンドー
プのSiO2 膜、或いは側壁多結晶シリコン膜7a,7
bを熱酸化して形成された熱酸化膜を用いる。
【0071】更にまた、n型MOS領域のチャネル領域
にはp型不純物をイオン注入し、p型MOS領域のチャ
ネル領域にはn型不純物をイオン注入する。これは例え
ばフォトリソグラフィ法を用いてn型MOS領域の素子
領域以外をレジストパターンで覆った状態でp型不純物
のイオン注入を行い、同様にp型MOS領域の素子領域
以外をレジストパターンで覆った状態でn型不純物のイ
オン注入を行うことによりできる。
【0072】なお、第2の実施例および第3の実施例に
おいても上記と同様な変更を施すことによりCMOSト
ランジスタを形成できる。また、第1の実施例におい
て、図1(c)または図2(b)の工程で、チャネル領
域の露出した基板表面上にシリコンをエピタキシャル成
長させることにより、基板表面のダメージを回復でき
る。同様に、第2の実施例において、図3(a)または
図4(a)の工程で、チャネル領域の露出した基板表面
上にシリコンエピタキシャル成長させることにより、基
板表面のダメージを回復できる。
【0073】更に同様に第3の実施例において、図5
(c)の工程でチャネル領域の露出した基板表面上にシ
リコンをエピタキシャル成長させることにより、基板表
面のダメージを回復できる。
【0074】また、上記第3の実施例で、低抵抗膜とし
て用いたPtSi膜に代えて、PtSi膜と同じく耐弗
酸性の金属膜例えばWSi2 膜およひMoSi2 膜を用
いることにより、側壁多結晶シリコン膜となる多結晶シ
リコン層の堆積に先立ち、図1(d),図3(b)およ
び図5(c)の酸化膜除去を目的とした弗酸性の処理が
可能となり、後の側壁多結晶シリコン膜7a,7b,2
7a,27b,47a,47bの単結晶化および低抵抗
化に有効である。
【0075】また、上記第1乃至第3の実施例におい
て、側壁多結晶シリコン膜7a,7b,27a,27
b,47a,47bは、後に熱処理することにより再結
晶化させることも可能である。この熱処理は、例えば、
窒素雰囲気中で温度を600℃で、2時間程行う。
【0076】また上記第1乃至第3の実施例で、側壁多
結晶シリコン膜7a,7b,27a,27b,47a,
47bの形成後に全面に金属膜例えばTi膜系をスパッ
タリング法により滞積し、続いてRTA法による熱処理
および硫酸化水系の処理を行い、側壁絶縁膜、ゲート電
極を形成することにより図7(a)に示すようなTiS
2 膜54a,54bからなる側壁シリサイド膜を有す
る構造のMOSFETが得られる。このように側壁多結
晶シリコン膜の7a,7b,27a,27b,47a,
47bの表面を金属シリサイド膜とすることで、更に低
抵抗な電流経路を得ることが可能となる。
【0077】また、上記第1乃至次第3の実施例では、
一重の側壁絶縁膜8a,8b,28a,28b,48
a,48bとしたが図7(b)に示すようにこの側壁絶
縁膜の表面に同じ絶縁体もしくは異なる絶縁体からなる
第3,第4の側壁絶縁膜53a,53bを有する構造と
することにより、ゲート電極11,31,51とソー
ス、ドレイン電極との絶縁性を確実なものとできる。こ
の第3,第4の側壁絶縁膜は図2(a),図4(a),
図6(b)に示す工程で、CVD法により表面に絶縁体
を堆積することにより行われる。
【0078】また、上記実施例ではゲート電極材料とし
て多結晶シリコンを用いたが、その代りに、アルミニウ
ム等の低抵抗金属、あるいはフェルミエネルギーがシリ
コンのエネルギーバンドギャップの中央にある金属を用
いてもよい。
【0079】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施できる。また、上記実施例では素
子分離領域を最初に形成しているか、第1の実施例にお
けるSiO2 膜3、第2の実施例におけるSiO2 膜2
3を素子分離領域としても用いてもよい。この場合、最
初の素子分離工程が不要となり、工程数を大幅に削減で
きる。
【0080】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、短
チャネル効果によるパンチスルーの発生、ゲート電極の
縮小によるゲート抵抗の増加、ソース拡散層(ドレイン
拡散層)の寄生抵抗の増加、ソース拡散層(ドレイン拡
散層)と半導体基板との間の寄生容量の増加並びにリー
ク電流の増加の問題を同時に改善できるMOS構造を有
する半導体装置を提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るMOSトランジス
タの前半の製造方法を示す工程断面図
【図2】本発明の第1の実施例に係るMOSトランジス
タの後半の製造方法を示す工程断面図
【図3】本発明の第2の実施例に係るMOSトランジス
タの前半の製造方法を示す工程断面図
【図4】本発明の第2の実施例に係るMOSトランジス
タの後半の製造方法を示す工程断面図
【図5】本発明の第3の実施例に係るMOSトランジス
タの前半の製造方法を示す工程断面図
【図6】本発明の第3の実施例に係るMOSトランジス
タの後半の製造方法を示す工程断面図
【図7】本発明の他の実施例に係るMOSトランジスタ
の断面図
【図8】従来のMOSトランジスタの構造を示す素子断
面図
【図9】従来の別のMOSトランジスタの構造を示す素
子断面図
【図10】従来の更に別のMOSトランジスタの構造を
示す素子断面図
【符号の説明】
1,21,41…シリコン基板 2,22,42…フィールド酸化膜 3,23,43…SiO2 膜(下部絶縁膜) 4,24,44…多結晶シリコン膜(低抵抗膜) 5,25,45…TiSi2 膜(低抵抗膜) 6,26,46…SiN膜(上部絶縁膜) 7a,7b,27a,27b,47a,47b…側壁多
結晶シリコン膜(第1,第2の側壁低抵抗膜) 8a,8b,28a,28b,48a,48b…側壁B
SG膜(第1,第2の側壁絶縁膜) 9,29,49…ゲート絶縁膜 10a,30a,50a…ドレイン拡散層 10b,30b,50b…ソース拡散層 11,31,51…ゲート電極 11,32,52…TiSi2
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/43 7514−4M H01L 29/78 301 S

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板の表面に形成されたソース拡散
    層およびドレイン拡散層と、 前記ソース拡散層と前記ドレイン拡散層との間のチャネ
    ル領域上に設けられたゲート絶縁膜と、 前記半導体基板の表面側から順に、下部絶縁膜、低抵抗
    膜、上部絶縁膜が積層されてなり、前記ソース拡散層、
    前記ドレイン拡散層および前記チャネル領域上に開口を
    有する積層膜と、 前記開口の側壁に設けられ、前記ドレイン拡散層とドレ
    イン側の前記低抵抗膜とにコンタクトする第1の側壁低
    抵抗膜、並びに前記開口の側壁に設けられ、前記ソース
    拡散層とソース側の前記低抵抗膜とにコンタクトする第
    2の側壁低抵抗膜と、 前記第1および第2の側壁低抵抗膜の側壁に設けられ、
    前記第1および第2の側壁低抵抗膜の表面をそれぞれ被
    覆する第1の側壁絶縁膜および第2の側壁絶縁膜と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられ、チャネル長方向におい
    て前記上部絶縁膜上にまで延存するゲート電極と、 を具備してなることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】前記下部絶縁膜は、素子分離領域として用
    いられることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
    置。
  3. 【請求項3】前記低抵抗膜は、多結晶シリコン膜と第1
    の高融点金属シリサイド膜とからなることを特徴とする
    請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記低抵抗膜の開口側壁に第2の高融点金
    属シリサイド膜が形成され、前記低抵抗膜は、第1およ
    び第2の高融点金属シリサイド膜を介して側壁低抵抗膜
    に接続されることを特徴とする請求項3記載の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】前記第2の高融点金属シリサイド膜は耐弗
    酸性の膜であることを特徴とする請求項4記載の半導体
    装置。
  6. 【請求項6】半導体基板上に下部絶縁膜、低抵抗膜およ
    び上部絶縁膜を順次堆積する工程と、 前記上部絶縁
    膜、前記低抵抗膜および下部絶縁膜をエッチングし開口
    溝を形成する工程と、 前記低抵抗膜開口溝の両側壁にそれぞれ第1の側壁低抵
    抗膜および第2の側壁低抵抗膜を形成する工程と、 前記第1の側壁低抵抗膜および前記第2の側壁低抵抗膜
    の表面をそれぞれ被覆する第1の側壁絶縁膜および第2
    の側壁絶縁膜を形成する工程と、 前記基板の表面にソース拡散層およびドレイン拡散層を
    形成する工程と、 前記開口溝の露出した基板表面にゲート絶縁膜を形成す
    る工程と、 前記ゲート絶縁膜上に設けられ、チャネル長方向におい
    て、前記上部絶縁膜上にまで延在するゲート電極を形成
    する工程とを具備したことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】前記第1および第2の側壁絶縁膜を形成す
    る工程の後に、前記基板の表面に短チャネル効果を抑制
    するためのイオン注入を行う工程を含むことを特徴とす
    る請求項6記載の半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】前記開口溝の低抵抗膜の露出面を金属シリ
    サイド膜化する工程を含む請求項6記載の半導体装置の
    製造方法。
  9. 【請求項9】前記低抵抗膜はP型又はn型の不純物が導
    入された半導体膜であって、この低抵抗膜からの固相拡
    散によりソース拡散層およびドレイン拡散層を形成する
    ことを特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】前記開口溝を形成する工程の後に、前記
    下部絶縁膜の一部を除去し、後退せしめる工程と、 前記後退した下部絶縁膜の部分に導電膜を埋め込む工程
    を具備したことを特徴とする請求項6記載の半導体装置
    の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6544827B2 (en) 1998-08-24 2003-04-08 Nec Corporation Metal-gate field effect transistor and method for manufacturing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6544827B2 (en) 1998-08-24 2003-04-08 Nec Corporation Metal-gate field effect transistor and method for manufacturing the same

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