JPH07230405A - オブジェクト指向データベース管理装置 - Google Patents

オブジェクト指向データベース管理装置

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Publication number
JPH07230405A
JPH07230405A JP6022738A JP2273894A JPH07230405A JP H07230405 A JPH07230405 A JP H07230405A JP 6022738 A JP6022738 A JP 6022738A JP 2273894 A JP2273894 A JP 2273894A JP H07230405 A JPH07230405 A JP H07230405A
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JP
Japan
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data
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computable
area
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Application number
JP6022738A
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Inventor
Hiroshi Hayata
宏 早田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Publication of JPH07230405A publication Critical patent/JPH07230405A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】計算可能形式と格納形式とのデータ形式変換時
に使用されるメモリ上およびデータベースを格納するデ
ィスク上での記憶効率を向上する。 【構成】データベース装置7に格納される永続オブジェ
クトの格納形式と該永続オブジェクトを計算機C1,C
2がアクセスする際の計算可能形式とのデータ形式変換
をメモリ6上で行う場合、データ構造管理部5が前記格
納形式と前記計算可能形式とのデータサイズの大小を判
別し、データ形式変換部4がデータ形式変換後のデータ
サイズが大でない場合は、データ形式変換前のデータが
格納されているメモリ6の所定領域内で前記データ形式
変換を行い、データ形式変換後のデータサイズが大であ
る場合は、データ形式変換前のデータが格納されている
前記メモリ6の所定領域外にデータ形式変換後のデータ
を格納する別領域を設けて前記データ形式変換を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベースに格納さ
れた永続オブジェクトの二次記憶上の格納形式と該永続
オブジェクトを所定の計算機が用いる際の計算可能形式
とのデータ形式変換を必要とするオブジェクト指向デー
タベース管理装置に関し、特にデータ形式変換に用いら
れるメモリの効率的な使用を可能とするものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オブジェクト指向データベース管
理装置では、データを永続性をもつオブジェクト(永続
オブジェクト)として管理している。永続オブジェクト
は、それぞれの永続オブジェクトのデータ構造(クラ
ス)定義に応じた格納形式でデータベースファイルに格
納され、あるオブジェクト指向言語でのクラス定義に応
じた計算可能形式で表現されてメモリ上に一時格納され
る。この永続オブジェクトでは、この格納形式と計算可
能形式との2つのデータ形式間のデータ変換が行われ、
格納形式でデータベースファイルに格納され、計算可能
形式でメモリ上に一時記憶される。
【0003】この永続オブジェクトの格納形式と計算可
能形式との変換に関して、特開平3−137730号公
報には、格納形式から計算可能形式への変換を行ってデ
ータベースからメモリに移行させるメソッドと計算可能
形式から格納形式への変換を行ってメモリからデータベ
ースへ移行させるメソッドとをクラス定義にもたせるオ
ブジェクト指向コンピュータシステムが記載されてい
る。
【0004】また、IEEEのソフトウェアエンジニア
リング部会の論文「ワーキング・ウィッズ・パーシステ
ント・オブジェクト(Working with Persistent Object
s:ToSwizzle or Not to Swizzle)」(「J.エリオッ
ト、B.モス」(J.Eliot,B.Moss)著,「米国電気電子
技術者協会:ソフトウェア・エンジニアリング会報」
(IEEE Transaction on Software Engineering)Vol.18
No.8,August 1992)には、格納形式と計算可能形式と
の変換時におけるメモリ上で領域確保の方式として、同
一領域でその場変換(in-place swizzling)する方式
(以下、「その場変換方式」という。)と、格納形式と
計算可能形式のそれぞれに別領域を設けて変換(copy s
wizzling)する方式(以下、「別領域変換方式」とい
う。)との2つの方式があり、それぞれの方式は性能上
と実装上とのトレードオフがあることが記載されてい
る。
【0005】すなわち、その場変換方式は、データベー
スの格納形式をメモリ上の所定のメモリ領域に読み込
み、この所定のメモリ領域内で、格納形式を計算可能形
式に変換する。また、データベースへの格納時には、所
定のメモリ領域内で計算可能形式を格納形式に変換す
る。従って、このその場変換方式を採用すると、計算可
能形式のデータサイズと格納形式のデータサイズとが等
しいことが条件となるが、メモリ上に新たな領域を確保
する必要なない。
【0006】一方、別領域変換方式は、格納形式を所定
のメモリ領域に読み込み、計算可能形式への変換データ
を一時記憶するための別のメモリ領域を割り付けて、格
納形式を計算可能形式に変換する。また、データベース
への格納時には、格納形式への変換データを一時記憶す
るための別の領域を割り付けて、計算可能形式を格納形
式に変換する。従って、この別領域変換方式を採用する
と、データサイズの制約はなくなるが、変換時にメモリ
上でそれぞれのデータ形式のためのメモリ領域が必要と
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、計算可
能形式のデータサイズは、利用するプラットフォームや
言語処理系、例えばアドレス可能な領域や整数型の表現
サイズなどに依存する。また、それぞれの永続オブジェ
クトが計算可能となる時に持つべき情報、例えば型情報
や仮想関数のテーブルキャッシュなどの多さもオブジェ
クト指向データベース管理システムの機能に応じて変化
する可能性がある。従って、データ変換に際しては柔軟
性が要求されるのが現実である。
【0008】このため、その場変換方式を採用する場
合、計算可能形式と格納形式とのデータサイズとが等し
いという制約条件を満足させるためには、データ変換時
に、大きいデータサイズに合わせたメモリ領域およびを
決定する必要がある。
【0009】しかし、大きいデータサイズに合わせたメ
モリ領域を決定すると、決定されたメモリ領域には、実
際には使用されない領域をメモリ上に確保する必要があ
るとともに、データベースを格納するディスク上の領域
も大きいデータサイズに合わせる必要があるため、メモ
リ上のみならずディスク上での記憶効率も低下するとい
う問題点があった。
【0010】一方、後者の別領域変換方式を採用する
と、データサイズの制約はなくなるが、データ変換時に
メモリ上でそれぞれのデータ形式のためのメモリ領域が
必要となるためメモリ上での記憶効率が低下し、この記
憶効率の低下はプロセスサイズの増大を招き、結果的に
システムの性能低下をもたらすという問題点があった。
【0011】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、計算可能形式と格納形式とのデータ変換時に使用さ
れるメモリ上およびデータベースを格納するディスク上
での記憶効率を向上することができるオブジェクト指向
データベース管理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、データベース
に格納される永続オブジェクトの二次記憶上の格納形式
及び該永続オブジェクトを一時記憶上で処理する際の計
算可能形式の相互のデータ形式変換を所定のメモリ上で
行うオブジェクト指向データベース管理装置において、
前記格納形式と前記計算可能形式とのデータサイズの大
小を判別する判別手段と、前記データサイズの判別結果
を基に、データ形式変換後のデータサイズがデータ形式
変換前のデータサイズより小さい場合は、データ形式変
換前のデータが格納されている前記所定のメモリの領域
内で前記データ形式変換を行い、データ形式変換後のデ
ータサイズがデータ形式変換前のデータサイズより大き
い場合は、データ形式変換前のデータが格納されている
前記所定のメモリの領域とは異なる領域に前記データ形
式変換を行う変換手段とを具備したことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明では、データベースに格納される永続オ
ブジェクトの二次記憶上の格納形式と該永続オブジェク
トを一時記憶で処理する際の計算可能形式(一時記憶上
でのデータ形式)とのデータ変換を所定のメモリ(一時
記憶と同一であってもよいし、別の何らかの記憶手段で
あってもよい)上で行う場合、判別手段が、前記格納形
式と前記計算可能形式とのデータサイズの大小を判別す
る。この判別結果をもとに、変換手段が、データ形式変
換後のデータサイズがデータ形式変換前のデータサイズ
より小さい場合、すなわち格納形式から計算可能形式へ
のデータ形式変換時では、計算可能形式のデータサイズ
が格納形式のデータサイズに比べて等しいか、小である
場合、あるいは計算可能形式から格納形式へのデータ形
式変換時では格納形式のデータサイズが計算可能形式の
データサイズに比べて等しいか、小である場合は、デー
タ形式変換前のデータが格納されている前記所定のメモ
リの領域内で前記データ形式変換を行う。一方、データ
形式変換後のデータサイズがデータ形式変換前のデータ
サイズより大である場合、すなわち格納形式から計算可
能形式へのデータ形式変換時では計算可能形式のデータ
サイズが格納形式のデータサイズより大である場合、あ
るいは計算可能形式から格納形式へのデータ形式変換時
では格納形式のデータサイズが計算可能形式のデータサ
イズより大である場合は、データ形式変換前のデータが
格納されている前記所定のメモリの領域とは異なる領域
で前記データ形式変換を行う。
【0014】これにより、データ形式変換の都度、最も
メモリ使用効率の良いデータ形式変換方式が用いられる
ので、メモリの使用効率が向上する。
【0015】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例につ
いて説明する。
【0016】図1は、本発明の第1の実施例であるオブ
ジェクト指向データベース管理システムの構成を示す図
である。
【0017】図1において、オブジェクト指向データベ
ース管理システムは、ネットワークN、このネットワー
クNに接続される計算機C1,C2、およびこのネット
ワークに接続されるとともにデータベース装置7を接続
するオブジェクト指向データベース管理装置1から構成
される。
【0018】オブジェクト指向データベース管理装置1
は、メモリ6、メモリ管理部3、データ形式変換部4、
データ構造管理部5、およびデータ入出力部2を有して
いる。
【0019】メモリ6は、データバッファとして機能す
る。
【0020】データ入出力部2は、データベース装置7
の図示しないディスク上のデータベースファイルの指定
データを、メモリ6上の指定領域へ読み込む処理、ある
いはメモリ6上の指定データをデータベース装置7の図
示しないディスク上のデータベースファイルの指定位置
に書き込む処理を行う。
【0021】メモリ管理部3は、メモリ6に対するデー
タ領域の割付と解放を行うことにより、メモリ管理を行
う。
【0022】データ形式変換部4は、指定されたデータ
を格納形式から計算可能形式への変換あるいは計算可能
形式から格納形式への変換処理を行う。
【0023】データ構造管理部5は、クラス定義毎の格
納形式および計算可能形式のデータサイズをデータ構造
オブジェクト5aとして管理する。
【0024】制御部Cは、データ入出力部2、メモリ管
理部3、データ形式変換部4およびデータ構造管理部5
間における制御を行う。
【0025】次に、データベースの格納形式および計算
機C1,C2の計算可能形式について説明する。
【0026】図2は、データベース装置7における永続
オブジェクトの格納形式および計算機C1,C2の計算
可能形式の一例を示す図である。
【0027】図2(a)は、データベース装置7に格納
される永続オブジェクトの格納形式の一例を示してお
り、プログラム言語の1つであるC++言語を用いて、
従業員を表すオブジェクトのクラス定義の例を示したも
のである。すなわち、 である。
【0028】ここで、「class employee」は、従業員
(employee)のクラスを意味し、この従業員のクラスに
は、共通の性質(属性)として、5つの属性がまとめら
れている。すなわち、共通の属性として、従業員の名前
(name)、従業員の年齢(age)、従業員の年収(salar
y)、従業員の社員番号(my_id)、および従業員の所属
(belong_to)である。
【0029】このクラス定義からデータベース装置7に
生成される永続オブジェクトの格納形式は、クラス(識
別子),名前(name)の属性の値(識別子),年齢(ag
e)の属性の値(整数),年収(salary)の属性の値
(整数),社員番号(my_id)の属性の値(整数)およ
び所属(belong_to)の属性の値(識別子)の6個のス
ロットからなり、識別子は96ビット、整数は32ビッ
トで表現されている。従って、この格納形式のデータサ
イズは、56バイトとなる。ここで、識別子は計算可能
形式におけるポインタに対応するものである。なお、こ
こで示す属性以外は、永続オブジェクトのデータ構造を
規定するクラスオブジェクトを、識別子を用いることに
より参照される。
【0030】図2(b)は、計算機C1の計算可能形式
の一例を示しており、図2(a)で示したクラス定義に
より定義された永続オブジェクトに対するものである。
この計算可能形式は、データベースファイル(ポイン
タ),クラス(ポインタ),仮想関数のテーブル(ポイ
ンタ),名前の属性の値(ポインタ),年齢の属性の値
(整数),年収の属性の値(整数),社員番号の属性の
値(ポインタ)および所属の属性の値(ポインタ)の8
個のスロットからなる。このスロットには、属性以外
に、永続オブジェクトが保持されるデータベースファイ
ルを表すオブジェクトへの参照時、該オブジェクトのデ
ータ構造を規定するクラスオブジェクトへの参照時、該
永続オブジェクトで起動される仮想関数の実体を規定す
る仮想関数のテーブルへの参照時に用いられるポインタ
が表現されている。ここで、計算機C1は、32ビット
で処理する32ビットマシンであるため、各スロットは
32ビット構成することにより、計算可能となる。従っ
て、この計算可能形式のデータサイズは、32バイトと
なる。
【0031】図2(c)は、計算機C2の計算可能形式
の一例を示しており、図2(a)で示したクラス定義に
より定義された永続オブジェクトに対するものである。
この計算可能形式は、計算機C1と同様なスロット構成
となる。すなわち、データベースファイル(ポイン
タ),クラス(ポインタ),仮想関数のテーブル(ポイ
ンタ),名前の属性の値(ポインタ),年齢の属性の値
(整数),年収の属性の値(整数),社員番号の属性の
値(ポインタ)および所属の属性の値(ポインタ)の8
個のスロットから構成される。しかし、計算機C2は、
64ビットで処理する64ビットマシンであるため、各
スロットは64ビット構成することにより、計算可能と
なる。従って、この計算可能形式のデータサイズは、6
4バイトとなる。
【0032】このように計算機の性能により、計算可能
形式のデータサイズが、格納 形式のデータサイズと異
なる。特に、上述した計算機C1の計算可能形式のデー
タサイズ(32バイト)は、格納形式のデータサイズ
(56バイト)より小さいサイズであり、計算機C2の
計算可能形式のデータサイズ(64バイト)は、格納形
式のデータサイズ(56バイト)より大きいサイズとな
っている。
【0033】次に、このような格納形式と計算可能形式
との変換の概要について説明する。本発明の変換の概要
は、メモリ上での格納形式と計算可能形式との変換をデ
ータサイズに応じて、その場変換方式あるいは別領域変
換方式を用いる。すなわち、データサイズの大きいもの
から小さいものへの変換時は、その場変換方式により変
換し、データサイズの小さいものから大きいものへの変
換時には、別領域変換方式を用いる。
【0034】まず、その場変換方式を用いる場合につい
て説明する。
【0035】図3は、その場変換方式によりデータ変換
を行う場合の例を説明する図である。
【0036】図3(a)は、データベース装置7内の格
納形式で格納された永続オブジェクトを、メモリ6上で
計算機C1が計算可能な計算可能形式のデータに変換す
る状態を示している。すなわち、データベース装置7の
領域E1のデータサイズを有する永続オブジェクトは、
その格納形式でメモリ6の領域E2に書き込まれる。そ
して、変換される計算可能形式のデータサイズは、計算
機C1に対するものであるため、変換後の領域E3のデ
ータサイズは領域E1のデータサイズよりも小さい。こ
のため、領域E2の格納形式のデータは、領域E2内の
領域E3に、計算可能形式のデータとしてデータ変換さ
れる。その後、計算機C1では、計算可能形式に変換さ
れた領域E3内にあるデータを操作することになる。こ
の場合は、計算機C1による永続オブジェクトの参照時
に該当する。
【0037】一方、図3(b)は、計算機C2が永続オ
ブジェクトとしてクラス定義する際のメモリ6上での計
算可能形式から格納形式への変換する状態を示してい
る。すなわち、計算機C2が永続オブジェクトのクラス
定義をしようとする計算可能形式のデータの領域E14
は、メモリ6上の領域E13に書き込まれる。そして、
変換される格納形式の領域E12のデータサイズは、計
算可能形式の領域E13のデータサイズよりも小さい。
このため、領域E13の計算可能形式のデータは、領域
E13内の領域E12に、格納形式のデータとしてデー
タ変換される。その後、データ変換された格納形式のデ
ータは、メモリ6の領域E12からデータベース装置7
の領域E11に格納される。
【0038】次に、別領域変換方式を用いる場合につい
て説明する。
【0039】図4は、別領域変換方式によりデータ変換
を行う場合の例を説明する図である。
【0040】図4(a)は、データベース装置7内の格
納形式で格納された永続オブジェクトを、メモリ6上で
計算機C2が計算可能な計算可能形式のデータに変換す
る状態を示している。すなわち、データベース装置7の
領域E21のデータサイズを有する永続オブジェクト
は、その格納形式でメモリ6の領域E22に書き込まれ
る。そして、変換される計算可能形式のデータサイズ
は、計算機C2に対するものであるため、変換後の領域
E23のデータサイズは領域21のデータサイズよりも
大きい。このため、格納形式のデータの領域E22とは
別領域に、変換後の計算可能形式のデータが記憶される
領域E23が確保される。そして、領域E22の格納形
式のデータは計算可能形式のデータに変換され領域E2
3に記憶される。その後、計算機C2は、計算可能形式
に変換された領域E23内のデータを介してデータベー
スを参照することになる。なお、この場合は、計算機C
2による永続オブジェクトの参照時に該当する。
【0041】一方、図4(b)は、計算機C1が永続オ
ブジェクトとしてクラス定義する際のメモリ6上での計
算可能形式から格納形式への変換する状態を示してい
る。すなわち、計算機C1が永続オブジェクトのクラス
定義をしようとする計算可能形式のデータの領域E34
は、メモリ6上の領域E33に書き込まれる、そして、
変換される格納形式の領域32のデータサイズは、計算
可能形式の領域E33のデータサイズよりも大きい。こ
のため、計算可能形式のデータの領域E33とは別領域
に、変換後の格納形式のデータが記憶される領域E32
が確保される。そして、領域E33の計算可能形式のデ
ータは格納形式の変換され領域E32に記憶される。そ
の後、領域E32に記憶された格納形式のデータは、デ
ータベース装置7の領域E31に格納される。
【0042】次に、オブジェクト指向データベース管理
装置1におけるデータ変換処理をフローチャートに基づ
いて説明する。
【0043】図5は、オブジェクト指向データベース管
理装置1における格納形式から計算可能形式へのデータ
変換処理手順を示すフローチャートである。
【0044】図5において、まずオブジェクト指向デー
タベース管理装置1が、ネットワークNに接続された計
算機C1あるいは計算機C2から参照すべき永続オブジ
ェクトの指示を受けると、制御部Cは、データ入出力部
2に指定された永続オブジェクトの読み込みを指示す
る。そしてデータ入出力部2は、指定された永続オブジ
ェクトの格納形式データをデータベース装置7から読み
込み、メモリ6に書き込む(ステップ101)。次に、
データ構造管理部5は、メモリ6に書き込まれた永続オ
ブジェクトのデータ構造、すなわちクラスの識別子を獲
得する(ステップ102)。さらに、データ構造管理部
5は、該識別子から、保持しているデータ構造オブジェ
クトを得(ステップ103)、該データ構造オブジェク
トから計算可能形式のデータサイズを獲得する(ステッ
プ104)。
【0045】その後、データ形式変換部4は、獲得され
た格納形式のデータサイズと計算可能形式のデータサイ
ズとを比較し、その大小を判別する(ステップ10
5)。その結果、計算可能形式のデータサイズが格納形
式のデータサイズ以下である場合、その場変換方式を採
用して変換することになる。すなわち、図3(a)に示
すように、メモリ6上の格納形式のメモリ領域を利用し
て、データ形式変換部4は計算可能形式にデータ変換を
行い、データ変換後のデータが該格納形式のメモリ領域
内に生成される(ステップ106)。その後、制御部C
は、該格納形式のメモリ領域を変換された計算可能形式
のデータが格納されている位置として計算機に通知する
(ステップ107)。
【0046】一方、計算可能形式のデータサイズが格納
形式のデータサイズより小さい場合、別領域変換方式を
採用して変換することになる。すなわち、図4(a)に
示すように、メモリ管理部3は、メモリ6上の格納形式
のメモリ領域とは別の位置に、計算可能形式のデータサ
イズ分のメモリ領域を確保する(ステップ108)。そ
の後、データ形式変換部4は、格納形式のメモリ領域と
計算可能形式のメモリ領域を利用して、格納形式から計
算可能形式のデータに変換し、計算可能形式のメモリ領
域に変換後の計算可能形式のデータを生成する(ステッ
プ109)。そして、メモリ管理部2は、ステップ10
9のデータ形式変換終了により、格納形式のメモリ領域
の解放を行う(ステップ110)。そして、制御部C
は、この計算可能形式のメモリ領域を計算可能形式のデ
ータが格納されている位置として計算機に通知する(ス
テップ111)。
【0047】このように、計算機が所望の永続オブジェ
クトを参照する場合に、計算可能形式のデータサイズと
格納形式のデータサイズとの大小により、それぞれ効率
的なデータ変換方式を採用してデータ変換を行う。
【0048】次に、計算可能形式から格納形式へのデー
タ変換処理について説明する。
【0049】図6は、オブジェクト指向データベース管
理装置1における計算可能形式から格納形式へのデータ
変換処理手順を示すフローチャートである。
【0050】図6において、まずオブジェクト指向デー
タベース管理装置1が、ネットワークNに接続された計
算機C1あるいは計算機C2から処理する永続オブジェ
クトの指示を受けると、この計算可能形式のデータはメ
モリ6上に格納される。そして、データ構造管理部5
は、該永続オブジェクトからデータ構造オブジェクトを
獲得し(ステップ201)、このデータ構造オブジェク
トから計算可能形式のデータサイズと格納形式のデータ
サイズを獲得する(ステップ202)。
【0051】その後、データ形式変換部4は、獲得され
た格納形式のデータサイズと計算可能形式のデータサイ
ズとを比較し、その大小を判別する(ステップ20
3)。その結果、計算可能形式のデータサイズが格納形
式のデータサイズ以上である場合、その場変換方式を採
用して変換する。すなわち、図3(b)に示すように、
メモリ6上の計算可能形式のメモリ領域を利用して、デ
ータ形式変換部4は格納形式にデータ変換を行い、デー
タ変換後のデータが該計算可能形式のメモリ領域内に生
成される(ステップ204)。その後、制御部Cは、デ
ータ入出力部2を介して該計算可能形式のメモリ領域内
の格納形式のデータサイズ分のみのデータをデータベー
ス装置7に書き込む処理を行う(ステップ205)。
【0052】一方、計算可能形式のデータサイズが格納
形式のデータサイズより大きい場合、別領域変換方式を
採用して変換することになる。すなわち、図4(b)に
示すように、メモリ管理部3は、メモリ6上の計算可能
形式のメモリ領域とは別の位置に、格納形式のデータサ
イズ分のメモリ領域を確保する(ステップ206)。そ
の後、データ形式変換部4は、計算可能形式のメモリ領
域と格納形式のメモリ領域を利用して、計算可能形式か
ら格納形式のデータに変換し、格納形式のメモリ領域に
変換後の格納形式のデータを生成する(ステップ20
7)。そして、メモリ管理部2は、ステップ207のデ
ータ変換終了により、計算可能形式のメモリ領域の解放
を行う(ステップ208)。そして、制御部Cは、デー
タ入出力部2を介して該格納形式のメモリ領域に記憶さ
れた格納形式のデータサイズ分のみのデータをデータベ
ース装置7に書き込む処理を行う(ステップ209)。
【0053】このようにして、計算可能形式から格納形
式へのデータ変換が、それぞれのデータサイズに応じて
効率的に行われる。
【0054】次に、第2の実施例について説明する。
【0055】図7は、本発明の第2の実施例であるオブ
ジェクト指向データベース管理システムの構成を示す図
である。なお、説明の便宜上図1と同一構成部分につい
ては同一符号を付している。
【0056】図7において、図1に示した第1の実施例
と異なる構成は、データ構造管理部51の構成である。
すなわち、データ構造管理部51は、決定情報T1およ
び決定情報T2を有している。この決定情報T1は、計
算機C1で有効な情報であり、決定情報T2は、計算機
C2で有効な情報である。
【0057】決定情報T1は、計算機C1がデータベー
ス装置7に格納される永続オブジェクトの定義時、ある
いは定義してある永続オブジェクトの参照時に獲得され
る格納形式と計算可能形式のデータサイズから判明さ
れ、決定されたデータ変換方式を指示する情報を保持し
ている。
【0058】同様に、決定情報T2は、計算機C2がデ
ータベース装置7に格納される永続オブジェクトの定義
時、あるいは定義してある永続オブジェクトの参照時に
獲得される格納形式と計算可能形式のデータサイズから
判明され、決定されたデータ変換方式を指示する情報を
保持している。
【0059】この決定情報T1,T2を用いることによ
り、計算機C1あるいは計算機C2が、その後データベ
ースをアクセスする毎に、識別子をもとにデータ構造オ
ブジェクトを獲得し、データサイズを判定する必要がな
くなる。
【0060】すなわち、第2の実施例におけるオブジェ
クト指向データベース管理装置における格納形式と計算
可能形式とのデータ変換処理は、決定情報T1,T2が
保持された以降の場合、図5におけるステップ101〜
104の処理を行う必要がなく、また図6におけるステ
ップ201〜202の処理を行う必要がなくなる。
【0061】従って、決定情報T1,T2の保持以降に
おいて、格納形式と計算可能形式とのデータ変換処理の
一部が削除されるため、第1の実施例に比べてさらに効
率的なデータ変換処理が行われることになる。
【0062】なお、上記実施例においては、オブジェク
ト指向データベース管理装置1がネットワークNに接続
され、計算機C1,C2のデータベースのアクセス管理
を集中管理する構成を示したが、計算機C1あるいは計
算機C2がそれぞれ、オブジェクト指向データベース管
理装置の機能を有するようにして、分散処理するように
してもよい。
【0063】この場合、第1の実施例あるいは第2の実
施例をそれぞれ適用することができるが、第2の実施例
を適用する場合には、データ変換の決定情報は1対1に
決定されるため、その適用効果が大となる。また、この
場合では、オブジェクト指向データベース管理装置1の
機能は、単なるデータベースとの間の入出力機能を有す
るのみとなる。
【0064】しかし、ネットワークNに接続される計算
機は計算機C1,C2に限定されるものではなく、図示
しない計算機C3,C4等が接続されるものである。従
って、ネットワークNに接続される計算機C3,C4等
の性能機能によっては、集中管理する必要が生じるの
で、オブジェクト指向データベース管理装置1の機能を
そのまま維持するようにしてもよいのは、もちろんであ
る。
【0065】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明で
は、データベースに格納される永続オブジェクトの二次
記憶上の格納形式と該永続オブジェクトを一時記憶上で
処理する際の計算可能形式とのデータ変換を所定のメモ
リ上で行う場合、判別手段が、前記格納形式と前記計算
可能形式とのデータサイズの大小を判別し、この判別結
果をもとに、変換手段が、データ形式変換後のデータサ
イズがデータ形式変換前のデータサイズより大でない場
合、データ形式変換前のデータが格納されている前記所
定のメモリの領域内で前記データ形式変換を行い、デー
タ形式変換後のデータサイズがデータ形式変換前のデー
タサイズより大である場合、データ形式変換前のデータ
が格納されている前記所定のメモリの領域外にデータ形
式変換後のデータを格納する別領域を設けて前記データ
形式変換を行うようにしている。
【0066】従って、データ形式変換の都度、最もメモ
リ使用効率の良いデータ形式変換方式が用いられるの
で、メモリの使用効率が向上するという利点を有する。
【0067】また、データ形式変換時の格納形式および
計算可能形式のデータサイズの大小関係を記憶すること
により、データ形式変換の都度、格納形式および計算可
能形式のデータサイズを判別する必要がないため、変換
処理時間の短縮が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例であるオブジェクト指向
データベース管理システムの構成を示す図。
【図2】データベース装置7における永続オブジェクト
の格納形式および計算機C1,C2の計算可能形式の一
例を示す図。
【図3】その場変換方式によりデータ変換を行う場合の
例を説明する図。
【図4】別領域変換方式によりデータ変換を行う場合の
例を説明する図。
【図5】オブジェクト指向データベース管理装置1にお
ける格納形式から計算可能形式へのデータ変換処理手順
を示すフローチャート。
【図6】オブジェクト指向データベース管理装置1にお
ける計算可能形式から格納形式へのデータ変換処理手順
を示すフローチャート。
【図7】本発明の第2の実施例であるオブジェクト指向
データベース管理システムの構成を示す図。
【符号の説明】
1 オブジェクト指向データベース管理装置 2 デー
タ入出力部 3 メモリ管理部 4 データ形式変換部 5 データ
構造管理部 6 メモリ 7 データベース装置 C1,C2 計算
機 N ネットワーク

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースに格納される永続オブジェ
    クトの二次記憶上の格納形式及び該永続オブジェクトを
    一時記憶上で処理する際の計算可能形式の相互のデータ
    形式変換を所定のメモリ上で行うオブジェクト指向デー
    タベース管理装置において、 前記格納形式と前記計算可能形式とのデータサイズの大
    小を判別する判別手段と、 前記データサイズの判別結果を基に、データ形式変換後
    のデータサイズがデータ形式変換前のデータサイズより
    小さい場合は、データ形式変換前のデータが格納されて
    いる前記所定のメモリの領域内で前記データ形式変換を
    行い、データ形式変換後のデータサイズがデータ形式変
    換前のデータサイズより大きい場合は、データ形式変換
    前のデータが格納されている前記所定のメモリの領域と
    は異なる領域に前記データ形式変換を行う変換手段とを
    具備したことを特徴とするオブジェクト指向データベー
    ス管理装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0962560A (ja) * 1995-08-30 1997-03-07 Fuji Xerox Co Ltd データベース装置
WO1997029422A1 (fr) * 1996-02-05 1997-08-14 Athena Telecom Lab, Inc. Procede et appareil de gestion d'objets et structure de donnees
JPH09311801A (ja) * 1996-05-24 1997-12-02 Sony Corp データベース装置及びデータベース検索方法
JP2007265164A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Nec Corp 高効率キャッシュシステム、高効率キャッシュ格納方法、及び高効率キャッシュ操作プログラム

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