JP3471838B2 - 循環順編成ファイルの管理方法 - Google Patents

循環順編成ファイルの管理方法

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JP3471838B2
JP3471838B2 JP03141293A JP3141293A JP3471838B2 JP 3471838 B2 JP3471838 B2 JP 3471838B2 JP 03141293 A JP03141293 A JP 03141293A JP 3141293 A JP3141293 A JP 3141293A JP 3471838 B2 JP3471838 B2 JP 3471838B2
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和義 入澤
博嗣 針間
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は循環順編成ファイルの管
理方法、特に、ICカードのようなメモリ容量に制限が
あるような情報記録媒体に適した循環順編成ファイルの
管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】限られたメモリを効率良く使用するため
の一方法として、循環順編成ファイルを作成する方法が
知られている。この方法では、メモリ上に定義されたn
個の記録場所を循環させて用いることによりレコードが
記録される。たとえば、〜の5つの記録場所を定義
し、ここにレコードA,B,C,D,…を記録する場
合、まず、レコードA〜Eをそれぞれ記録場所〜に
記録する。そして、次のレコードFを記録するときに
は、記録場所のレコードAの上にレコードFを記録す
る。その結果、最も古いレコードAは消去されることに
なる。同様に、記録場所のレコードBの上に次のレコ
ードGを記録する。こうして、記録場所〜を循環さ
せて用い、最も古いレコードから消去してゆき新しいレ
コードを記録するようにし、常に最新の5レコードが記
録されている状態にする。このように、レコードが次々
と更新されていくようなファイルを記録する場合には、
この循環順編成ファイルの形式で記録するようにすれ
ば、限られたメモリを有効に利用することが可能にな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した循環順編成フ
ァイルでは、新たなレコードの追加書込によりレコード
番号の更新処理を行わねばならない場合がある。たとえ
ば、5つのレコードA〜Eがそれぞれ記録場所〜に
記録されていたとする。ここで、最も古いレコードから
順にレコード番号#1,#2,…を割り当てることにす
れば、レコードA〜Eの当初のレコード番号は#1〜#
5となる。この状態で、次のレコードFを追加書込する
と、上述したように、記録場所のレコードAがレコー
ドFに置換され、この時点で記録場所〜に記録され
ているレコードは、F,B,C,D,Eとなる。したが
って、いままでレコード番号#2が割り当てられていた
レコードBの新たなレコード番号は#1となり、同様
に、レコードC,D,Eのレコード番号も1ずつ繰り上
がり、最も新しいレコードFのレコード番号が#5とな
る。
【0004】このようなレコード番号の管理を行うため
に、従来は、メモリ上にレコードを記録する領域ととも
にレコード番号を記録する領域を設け、新たなレコード
の追加書込を行うたびにレコード番号の記録更新を行う
という管理を行っている。しかしながら、ICカードの
ような比較的メモリ容量の小さな情報記録媒体では、メ
モリをできるだけ効率良く使用する必要があり、レコー
ド番号を管理するために限りあるメモリを専有するとい
う管理方法は好ましくない。また、新たなレコードの追
加書込を行うたびにレコード番号の記録の更新作業を行
うという処理も効率的ではない。
【0005】そこで本発明は、より効率的な循環順編成
ファイルの管理方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 本願第1の発明
は、メモリ上に定義されたn個の記録場所にレコードを
記録する際に、この記録場所を循環させる方式を採る循
環順編成ファイルを、現存する最も古いレコードを第1
のレコードとして以下古い順にレコード番号を割当てる
取決めによって管理する方法において、n個の記録場所
のうちの1つを示すアドレスポインタと、記録場所の循
環が完了したか否かを示すローテーションフラグと、を
用意し、レコード記録前の初期状態において、アドレス
ポインタを1番目の記録場所を示すようにセットすると
ともに、ローテーションフラグを循環未了を示すように
セットし、新たなレコードの追加書込を行う場合には、
アドレスポインタが示しているi番目の記録場所に新た
なレコードを書き込むとともに、アドレスポインタが
(i+1)番目の記録場所を新たに示すように更新する
処理を行い、追加書込の処理において、(i+1)>n
となる場合には、アドレスポインタを1番目の記録場所
を新たに示すように更新するとともに、ローテーション
フラグを循環完了を示すようにセットし、レコード番号
によって指定された特定の記録済レコードに対する書き
換えまたは読み出しを行う場合に、ローテーションフラ
グが循環未了を示しているときには、1番目の記録場所
に記録されているレコードを第1のレコードと認識し、
以下アドレスポインタが示している記録場所の直前の記
録場所までレコードが昇順に記録されているものと認識
して書き換えまたは読み出しを行い、レコード番号によ
って指定された特定の記録済レコードに対する書き換え
または読み出しを行う場合に、ローテーションフラグが
循環完了を示しているときには、アドレスポインタが示
している記録場所に記録されているレコードを第1のレ
コードと認識し、以下アドレスポインタが示している記
録場所の直前の記録場所までレコードが昇順に記録され
ているものと認識して書き換えまたは読み出しを行い、
レコード番号を記録しておくことなしにレコード番号の
認識を行うようにしたものである。
【0007】(2) 本願第2の発明は、メモリ上に定義
されたn個の記録場所にレコードを記録する際に、この
記録場所を循環させる方式を採る循環順編成ファイル
、現存する最も新しいレコードを第1のレコードとし
て以下新しい順にレコード番号を割当てる取決めによっ
管理する方法において、n個の記録場所のうちの1つ
を示すアドレスポインタと、記録場所の循環が完了した
か否かを示すローテーションフラグと、を用意し、レコ
ード記録前の初期状態において、アドレスポインタを1
番目の記録場所を示すようにセットするとともに、ロー
テーションフラグを循環未了を示すようにセットし、新
たなレコードの追加書込を行う場合には、アドレスポイ
ンタが示しているi番目の記録場所に新たなレコードを
書き込むとともに、アドレスポインタが(i+1)番目
の記録場所を新たに示すように更新する処理を行い、追
加書込の処理において、(i+1)>nとなる場合に
は、アドレスポインタを1番目の記録場所を新たに示す
ように更新するとともに、ローテーションフラグを循環
完了を示すようにセットし、レコード番号によって指定
された特定の記録済レコードに対する書き換えまたは読
み出しを行う場合に、ローテーションフラグが循環未了
を示しているときには、アドレスポインタが示している
記録場所の直前の記録場所に記録されているレコードを
第1のレコードと認識し、以下1番目の記録場所までレ
コードが降順に記録されているものと認識して書き換え
または読み出しを行い、レコード番号によって指定され
た特定の記録済レコードに対する書き換えまたは読み出
しを行う場合に、ローテーションフラグが循環完了を示
しているときには、アドレスポインタが示している記録
場所の直前の記録場所に記録されているレコードを第1
のレコードと認識し、以下アドレスポインタが示してい
る記録場所までレコードが降順に記録されているものと
認識して書き換えまたは読み出しを行い、 レコード番号
を記録しておくことなしにレコード番号の認識を行う
うにしたものである。
【0008】
【作 用】本願発明による循環順編成ファイルの管理方
法では、n個の記録場所のうちの1つを示すアドレスポ
インタと、記録場所の循環が完了したか否かを示すロー
テーションフラグと、が用意される。ここで、アドレス
ポインタは、次に追加書込を行うべき記録場所を常に指
し示すポインタとして用いられる。レコード番号の管理
は、このアドレスポインタとローテーションフラグを利
用して行うことができる。すなわち、ローテーションフ
ラグにより、記録場所の循環が完了しているか、未了で
あるかを認識し、それぞれの場合で別個のレコード番号
の認識処理が行われる。このため、従来のように、レコ
ード番号を管理するための記録領域を設ける必要はなく
なり、効率的な循環順編成ファイルの管理が可能にな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づいて説
明する。はじめに、一般的な循環順編成ファイルの基本
概念を図1に基づいて簡単に説明しておく。ここでは、
図1(a) に示すように、メモリ上に5つの記録領域〜
が定義されている単純な例を示す。この記録領域は、
5つのレコードを記録した時点で満杯となる。満杯とな
るまでは、記録領域〜の順に、順次レコードを記録
してゆく。すなわち、一番最初のレコードAは、図1
(b) に示すように記録領域に記録する。このレコード
Aのレコード番号は#1である。ここでは、各レコード
のレコード番号を、図のようにレコード名の右欄に記す
ことにする。2番目のレコードBは、図1(c) に示すよ
うに記録領域に記録する。同様に、3〜5番目のレコ
ードC,D,Eは、図1(d) に示すように記録領域〜
に記録する。こうして、定義した記録領域が満杯にな
ると、記録領域の循環を行う。すなわち、続く6番目の
レコードFは、図1(e) に示すように記録領域に上書
きして記録する。この結果、レコードAは消去されるこ
とになる。同様に、7番目のレコードGは、図1(f) に
示すように記録領域に上書きして記録する。この結
果、レコードBは消去されることになる。このように、
記録領域を→→→→→→→→→→
→→……と、循環させて用い、古いレコードの上に
次々と上書きして記録してゆくのが特徴である。
【0010】ここで、各レコードのレコード番号に着目
すると、記録領域が一巡するまでは更新の必要はない
が、一巡した後は新たなレコードを追加書き込みするた
びに更新の必要があることがわかる。すなわち、図1
(d) に示す状態までは、レコードA〜Eにはそれぞれレ
コード番号#1〜#5が割り当てられているが、図1
(e)に示す状態では、レコードBが#1,レコードCが
#2,レコードDが#3…と繰り上がり、更に、図1
(f) に示す状態では、レコードCが#1,レコードDが
#2…と繰り上がっている。これは、現存する最も古い
レコードの番号を#1として以下新しい順に番号を割り
当てる取決め(以下、First In First Out の頭文字を
とって「FIFO方式」と呼ぶ)を行った場合である
が、この他に、最も新しいレコードの番号を#1として
以下新しい順に番号を割り当てる取決め(以下、First
In Last Out の頭文字をとって「FILO方式」と呼
ぶ)を行うこともできる。このようなレコード番号の管
理を行うために、従来は、メモリ上にレコード番号を記
録するための領域を設け、レコードの書き込み処理とと
もにそのレコード番号の書き込みを行っていた。しかし
ながら、ICカードなどの情報記録媒体では、メモリ容
量に限りがあるため、できるだけメモリを節約するのが
好ましい。本発明による管理方法では、このようなレコ
ード番号の記録を行う必要はない。以下、この方法を具
体例に基づいて説明する。
【0011】ここでは、図2に示すように、メモリ上に
5つの記録領域〜を定義し、この5つの記録領域を
用いて循環順編成ファイルを形成する場合を例にとって
説明する。本発明では、アドレスポインタAPとローテ
ーションフラグRFとを定義し、これらを用いてファイ
ル管理を行う。アドレスポインタは、5つの記録場所の
うちの1つを示す機能をもったポインタであれば、どの
ような方法で実現してもかまわない。以下の説明では、
このアドレスポインタAPを、図2に示すように、記録
場所〜のいずれかを指示する矢印で表すことにす
る。一方、ローテーションフラグRFは、記録場所の循
環が完了したか否かの二値状態を示すフラグである。す
なわち、図1(a) 〜(c) に示すように、記録場所が一巡
するまでの状態を「循環未了」と呼んでローテーション
フラグRF=0で表し、図1(e) ,(f) に示すように、
記録場所が一巡した後の状態を「循環完了」と呼んでロ
ーテーションフラグRF=1で表すことにする。また、
後に「昇順」および「降順」という文言を用いるが、図
2に示すように、記録場所→→→→→→
……と循環させる方向を「昇順」、→→→→
→→……と循環させる方向を「降順」と呼ぶことに
する。
【0012】図3は、本発明による追加書込の手順を示
す流れ図である。この手順を図4に示す具体例に即して
説明する。いま、図4(a) に示すような初期状態におい
て、最初のレコードAを記録する場合を考える。まず、
図3のステップS11において、アドレスポインタAP
が示しているi番目の記録場所に新たなレコードAを書
き込む処理が行われる。初期状態においては、i=1で
あり、アドレスポインタAPは記録場所を指示してい
るので、レコードAは記録場所に書き込まれることに
なる。続いて、ステップS12において、(i+1)>
nか否かが判断される。ここで、nは定義された記録場
所の総数であり、この例ではn=5である。初期状態に
おいては、i=1であるから、(1+1)>5ではない
ので、ステップS13へと進むことになる。このステッ
プS13では、アドレスポインタAPに(i+1)番目
の記録場所を指示させる。この結果、アドレスポインタ
APは、2番目の記録場所を指示するようになる。以
上で、最初のレコードAを追加書込する手順は完了であ
る。図4(b) はこのときの状態を示す。2〜4番目のレ
コードB,C,Dを追加書込する手順も同様に行われ
る。その結果、図4(c) に示すように、レコードB,
C,Dは、それぞれ記録場所,,に記録され、ア
ドレスポインタAPは記録場所を指示するようにな
る。
【0013】続いて、図4(c) に示す状態において、5
番目のレコードEを記録する処理を考える。まず、図3
のステップS11において、アドレスポインタAPが示
しているi番目の記録場所に新たなレコードEを書き込
む処理が行われる。図4(c)に示すように、アドレスポ
インタAPは記録領域を指示しておりi=5である。
そこで、レコードEは記録場所に書き込まれることに
なる。続いて、ステップS12における判断では、(5
+1)>5となるので、ステップS14へと進むことに
なる。このステップS14では、アドレスポインタAP
に1番目の記録場所を指示させるとともに、ローテーシ
ョンフラグRFを循環完了を示すようにセットする。こ
の結果、アドレスポインタAPは、1番目の記録場所
を指示するようになり、ローテーションフラグRF=1
となる。図4(d) はこのときの状態を示す。こうして、
図4(c) に示す状態から図4(d) に示す状態に遷移する
ときに、アドレスポインタAPを記録場所に戻す処理
と、ローテーションフラグRF=1にする処理と、が同
時に行われる。このような2つの特別な処理を同時に行
うようにすることは、処理時間を短縮する上で好まし
い。
【0014】この図4(d) に示す状態において、6番目
のレコードFを記録する処理は次のようになる。まず、
図3のステップS11において、アドレスポインタAP
が示しているi番目の記録場所に新たなレコードFを書
き込む処理が行われる。この時点では、再びi=1とな
っており、アドレスポインタAPは記録場所を指示し
ているので、レコードFは記録場所に書き込まれるこ
とになる。この書き込みにより、もともと記録されてい
たレコードAは消去されてしまう。続いて、ステップS
12において、(i+1)>nか否かが判断される。こ
こではi=1であるから、(1+1)>5ではないの
で、ステップS13へと進むことになる。このステップ
S13では、アドレスポインタAPに(i+1)番目の
記録場所を指示させる。この結果、アドレスポインタA
Pは、2番目の記録場所を指示するようになる。図4
(e) はこのときの状態を示す。7番目のレコードGを追
加書込する手順も同様に行われる。その結果、図4(f)
に示すように、レコードGは、記録場所に上書き記録
され、アドレスポインタAPは記録場所を指示するよ
うになる。
【0015】さて、以上のような方法により追加書き込
みが行われ、ファイルの内容が次々と更新されてゆくこ
とになるが、次に、このようなファイルに対して書き換
えあるいは読み出しを行う処理を説明する。ファイルに
対しての書き換え/読み出し処理を行うためには、レコ
ード番号の認識を行う必要がある。たとえば、ICカー
ドの場合、リーダ/ライタ装置側から「#3のレコード
を書き換えよ」とか、「#1のレコードを読み出せ」と
いった命令が与えられ、この命令に応じて特定のレコー
ドの書き換えや読み出しを行う必要がある。本発明によ
るファイルの管理方法では、次のような方法によって、
レコード番号の認識を行い、レコードの書き換え/読み
出し処理を行っている。
【0016】前述したように、レコード番号の定義に
は、現存する最も古いレコードの番号を#1として以下
古い順に番号を割り当てる「FIFO方式」と、最も新
しいレコードの番号を#1として以下新しい順に番号を
割り当てる「FILO方式」と、があるが、ここではま
ず「FIFO方式」を採った場合の書き込み/読み出し
処理の手順を、図5の流れ図に基づいて説明する。図4
に記した各レコード番号#1〜#5は、この「FIFO
方式」の場合のものである。図4(a) 〜(d) までは、レ
コードA〜Eに、#1〜#5が割り当てられているが、
図4(e) ,(f) の状態では、それぞれ1番ずつ繰り上が
った割り当てとなるように更新されている。本発明で
は、このように割り当てられたレコード番号の認識を、
アドレスポインタAPとローテーションフラグRFとを
利用することによって行うことができる。
【0017】まず、図5のステップS21において、ロ
ーテーションフラグRF=1か否かが判断される。本発
明の特徴は、このように、ローテーションフラグRFの
値が0か1かで、別な認識手順を行う点にある。そこ
で、まず図4(c) に示す状態において、レコード番号の
認識を行う場合を考える。この場合、ローテーションフ
ラグRF=0であり循環未了であるから、ステップS2
1からステップS22へと進む。ステップS22では、
1番目の記録場所のレコードを#1と認識する。すなわ
ち、図4(c) における記録場所のレコードAがレコー
ド#1として認識されることになる。そして、続くステ
ップS23において、以下、アドレスポインタAPが指
示している記録場所の直前の記録場所まで、レコードが
昇順に記録されていると認識する。すなわち、図4(c)
において、アドレスポインタAPが指示している記録場
所の直前の記録場所まで、レコードが昇順に記録さ
れていると認識される。その結果、レコードA,B,
C,Dが#1,#2,#3,#4と認識されることにな
り、これは図4(c) に示す結果に一致する。
【0018】次に、図4(f) に示す状態において、レコ
ード番号の認識を行う場合を考える。この場合、ローテ
ーションフラグRF=1であり循環完了であるから、ス
テップS21からステップS24へと進む。ステップS
24では、アドレスポインタAPが指示している記録場
所のレコードを#1と認識する。すなわち、図4(f)に
おける記録場所のレコードCがレコード#1として認
識されることになる。そして、続くステップS23にお
いて、以下、アドレスポインタAPが指示している記録
場所の直前の記録場所まで、レコードが昇順に記録され
ていると認識する。すなわち、図4(f) において、アド
レスポインタAPが指示している記録場所の直前の記
録場所まで、レコードが昇順に記録されていると認識
される。その結果、レコードC,D,E,F,Gが#
1,#2,#3,#4,#5と認識されることになり、
これは図4(f) に示す結果に一致する。
【0019】このように本発明によれば、レコード番号
を記録しておくことなしにレコード番号の認識を行うこ
とができる。こうしてレコード番号の認識が完了した
ら、ステップS25において、認識したレコード番号に
基づいて、レコードの書き換え/読み出し処理を行う。
【0020】次に、「FILO方式」を採った場合の書
き込み/読み出し処理の手順を、図6および図7に基づ
いて説明する。図6はレコードの追加書込の手順を示す
図であり、この追加書込の手順およびレコードの記録位
置については、図4と全く同じである。ただ、図4に記
した各レコード番号#1〜#5は、「FIFO方式」の
場合のものであるのに対し、図6に記した各レコード番
号#1〜#5は、「FILO方式」の場合のものである
点だけが異なる。したがって、図6においては、最も新
しいレコードが#1となり、現存する最も古いレコード
が#5となる。このようなレコード番号の割り当てを行
う場合であっても、図7に示す手順によれば、アドレス
ポインタAPとローテーションフラグRFとを利用する
ことによってレコード番号の認識を行うことができる。
【0021】まず、図7のステップS31において、ロ
ーテーションフラグRF=1か否かが判断される。前述
したように、本発明の特徴は、このように、ローテーシ
ョンフラグRFの値が0か1かで、別な認識手順を行う
点にある。そこで、まず図6(c) に示す状態において、
レコード番号の認識を行う場合を考える。この場合、ロ
ーテーションフラグRF=0であり循環未了であるか
ら、ステップS31からステップS32へと進む。ステ
ップS32では、アドレスポインタAPが指示している
記録場所の直前の記録場所のレコードを#1と認識す
る。すなわち、図6(c) においてアドレスポインタAP
が指示している記録場所の直前の記録場所のレコー
ドDがレコード#1として認識されることになる。そし
て、続くステップS33において、以下、1番目の記録
場所までレコードが降順に記録されていると認識する。
すなわち、図6(c) において、1番目の記録場所ま
で、レコードが降順に記録されていると認識される。そ
の結果、レコードD,C,B,Aが#1,#2,#3,
#4と認識されることになり、これは図6(c) に示す結
果に一致する。
【0022】次に、図6(f) に示す状態において、レコ
ード番号の認識を行う場合を考える。この場合、ローテ
ーションフラグRF=1であり循環完了であるから、ス
テップS31からステップS34へと進む。ステップS
34では、ステップS32と同様に、アドレスポインタ
APが指示している記録場所の直前の記録場所のレコー
ドを#1と認識する。すなわち、図6(f) においてアド
レスポインタAPが指示している記録場所の直前の記
録場所のレコードGがレコード#1として認識される
ことになる。そして、続くステップS33において、以
下、アドレスポインタAPが指示している記録場所ま
で、レコードが降順に記録されていると認識する。すな
わち、図4(f) において、アドレスポインタAPが指示
している記録場所まで、レコードが降順に記録されて
いると認識される。その結果、レコードG,F,E,
D,Cが#1,#2,#3,#4,#5と認識されるこ
とになり、これは図6(f) に示す結果に一致する。
【0023】こうして「FILO方式」の場合でも、
「FIFO方式」の場合と同様に、レコード番号を記録
しておくことなしにレコード番号の認識を行うことがで
きる。こうしてレコード番号の認識が完了したら、ステ
ップS36において、認識したレコード番号に基づい
て、レコードの書き換え/読み出し処理を行う。
【0024】以上、本発明を図示する実施例に基づいて
説明したが、本発明はこの実施例のみに限定されるもの
ではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特
に、上述の実施例では、説明の便宜上、記録場所の総数
n=5とした単純な例を示したが、nは任意の数でかま
わない。
【0025】
【発明の効果】以上のとおり本発明に係る循環順編成フ
ァイルの管理方法によれば、アドレスポインタAPとロ
ーテーションフラグRFとによって、レコード番号の認
識を行うようにしたため、より効率的な循環順編成ファ
イルの管理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一般的な循環順編成ファイルの基本概念を示す
図である。
【図2】本発明に係る循環順編成ファイルの管理方法の
初期設定状態を示す図である。
【図3】本発明に係る循環順編成ファイルの管理方法に
おけるレコードの追加書込処理の手順を示す流れ図であ
る。
【図4】図3に示す手順により追加書込を実施した状態
および「FIFO方式」によるレコード番号を示す図で
ある。
【図5】本発明に係る循環順編成ファイルの管理方法に
おける「FIFO方式」によるレコード番号の認識処理
の手順を示す流れ図である。
【図6】図3に示す手順により追加書込を実施した状態
および「FILO方式」によるレコード番号を示す図で
ある。
【図7】本発明に係る循環順編成ファイルの管理方法に
おける「FILO方式」によるレコード番号の認識処理
の手順を示す流れ図である。
【符号の説明】
A〜G…レコード AP…アドレスポインタ RF…ローテーションフラグ 〜…記録場所 #1〜#5…レコード番号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−242350(JP,A) A.V. エイホ 外2名 著 / 大野 義夫 訳,情報処理シリーズ11 データ構造とアルゴリズム,日本,培風 館,1987年 3月10日,第1版,p. 32 −− 53 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリ上に定義されたn個の記録場所に
    レコードを記録する際に、この記録場所を循環させる方
    式を採る循環順編成ファイルを、現存する最も古いレコ
    ードを第1のレコードとして以下古い順にレコード番号
    を割当てる取決めによって管理する方法であって、 前記n個の記録場所のうちの1つを示すアドレスポイン
    タと、記録場所の循環が完了したか否かを示すローテー
    ションフラグと、を用意し、 レコード記録前の初期状態において、前記アドレスポイ
    ンタを1番目の記録場所を示すようにセットするととも
    に、前記ローテーションフラグを循環未了を示すように
    セットし、 新たなレコードの追加書込を行う場合には、前記アドレ
    スポインタが示しているi番目の記録場所に新たなレコ
    ードを書き込むとともに、前記アドレスポインタが(i
    +1)番目の記録場所を新たに示すように更新する処理
    を行い、 前記追加書込の処理において、(i+1)>nとなる場
    合には、前記アドレスポインタを1番目の記録場所を新
    たに示すように更新するとともに、前記ローテーション
    フラグを循環完了を示すようにセットし、レコード番号によって指定された特定の 記録済レコード
    に対する書き換えまたは読み出しを行う場合に、前記ロ
    ーテーションフラグが循環未了を示しているときには、
    1番目の記録場所に記録されているレコードを第1のレ
    コードと認識し、以下前記アドレスポインタが示してい
    る記録場所の直前の記録場所までレコードが昇順に記録
    されているものと認識して書き換えまたは読み出しを行
    い、レコード番号によって指定された特定の 記録済レコード
    に対する書き換えまたは読み出しを行う場合に、前記ロ
    ーテーションフラグが循環完了を示しているときには、
    前記アドレスポインタが示している記録場所に記録され
    ているレコードを第1のレコードと認識し、以下前記ア
    ドレスポインタが示している記録場所の直前の記録場所
    までレコードが昇順に記録されているものと認識して書
    き換えまたは読み出しを行い、 レコード番号を記録しておくことなしにレコード番号の
    認識を行う ことを特徴とする循環順編成ファイルの管理
    方法。
  2. 【請求項2】 メモリ上に定義されたn個の記録場所に
    レコードを記録する際に、この記録場所を循環させる方
    式を採る循環順編成ファイルを、現存する最も新しいレ
    コードを第1のレコードとして以下新しい順にレコード
    番号を割当てる取決めによって管理する方法であって、 前記n個の記録場所のうちの1つを示すアドレスポイン
    タと、記録場所の循環が完了したか否かを示すローテー
    ションフラグと、を用意し、 レコード記録前の初期状態において、前記アドレスポイ
    ンタを1番目の記録場所を示すようにセットするととも
    に、前記ローテーションフラグを循環未了を示すように
    セットし、 新たなレコードの追加書込を行う場合には、前記アドレ
    スポインタが示しているi番目の記録場所に新たなレコ
    ードを書き込むとともに、前記アドレスポインタが(i
    +1)番目の記録場所を新たに示すように更新する処理
    を行い、 前記追加書込の処理において、(i+1)>nとなる場
    合には、前記アドレスポインタを1番目の記録場所を新
    たに示すように更新するとともに、前記ローテーション
    フラグを循環完了を示すようにセットし、レコード番号によって指定された特定の 記録済レコード
    に対する書き換えまたは読み出しを行う場合に、前記ロ
    ーテーションフラグが循環未了を示しているときには、
    前記アドレスポインタが示している記録場所の直前の記
    録場所に記録されているレコードを第1のレコードと認
    識し、以下1番目の記録場所までレコードが降順に記録
    されているものと認識して書き換えまたは読み出しを行
    い、レコード番号によって指定された特定の 記録済レコード
    に対する書き換えまたは読み出しを行う場合に、前記ロ
    ーテーションフラグが循環完了を示しているときには、
    前記アドレスポインタが示している記録場所の直前の記
    録場所に記録されているレコードを第1のレコードと認
    識し、以下前記アドレスポインタが示している記録場所
    までレコードが降順に記録されているものと認識して書
    き換えまたは読み出しを行い、 レコード番号を記録しておくことなしにレコード番号の
    認識を行う ことを特徴とする循環順編成ファイルの管理
    方法。
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A.V. エイホ 外2名 著 / 大野 義夫 訳,情報処理シリーズ11 データ構造とアルゴリズム,日本,培風館,1987年 3月10日,第1版,p. 32 −− 53

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