JPH0723016Y2 - 回転電機の固定子巻線端部支持装置 - Google Patents

回転電機の固定子巻線端部支持装置

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JPH0723016Y2
JPH0723016Y2 JP13092289U JP13092289U JPH0723016Y2 JP H0723016 Y2 JPH0723016 Y2 JP H0723016Y2 JP 13092289 U JP13092289 U JP 13092289U JP 13092289 U JP13092289 U JP 13092289U JP H0723016 Y2 JPH0723016 Y2 JP H0723016Y2
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synthetic resin
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insulating
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嘉延 中村
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、回転電機の固定子巻線端部支持装置、例え
ばタービン発電機の固定子巻線端部の支持装置に関する
ものである。
〔従来の技術〕 第3図は例えば特開昭61−262044号公報に示された従来
の固定子巻線端部支持装置の断面図であり、図において
(1)は固定子巻線端部、(2)は絶縁リング、(3)
は押え板、(4)は絶縁仕切板、(5)は固定子鉄心、
(6)は支え、(13),(14),(15)はボルトであ
る。また、第4図は巻線端部(1)の円周方向における
間隙の支持を示す図であり、(10)は線輪(1a)(1b)
間に充填する。例えば、常温硬化性又は熱硬化性の合成
樹脂コンパウンド、(11a)(11b)は同様の合成樹脂コ
ンパウンドを封入した可撓性の絶縁スリーブ部材例えば
絶縁スリーブであって、これらにより巻線間支持部材
(12)が構成されている。
次に動作について説明する。
一般に発電機の端部では、回転子巻線端部、固定子巻線
端部から発生する漏洩磁束が存在し、これが固定子巻線
端部と鎖交するため、固定子巻線端部には電磁力が作用
し、振動発生の原因となっている。
電磁力には通常の運転時に作用する定常的な電磁力の他
に発電所あるいは系統で発生した短絡事故による過渡的
な電磁力がある。特にこの過渡的な電磁力は、定常的な
電磁力の10〜15倍にも達することがある。
従って、固定子巻線端部は定常的な電磁力、過渡的な電
磁力によって損傷されることのないように強固に固定か
つ支持される必要があり、従来から種々の支持方式が考
えられてきた。すなわち、小容量の発電機に対しては固
定子巻線端部を絞り紐等で一体化することによって、ほ
ぼコイルの剛性のみで電磁力を支持する方式がとられて
きた。
一方、大容量の発電機では、発電機効率等の観点から固
定子巻線に冷却能率の良い水冷却コイルが採用されるた
め、コイルの断面積は小容量機よりも小さくなり、コイ
ルの剛性のみで支持する方式では支持できなくなった。
そこで、コイルの外周側に大型の絶縁リングを設置し、
剛性を補強する構造が採用されている。
この大容量の発電機における固定子巻線端部としては、
前記第3図に示すようなものがある。すなわち、第3図
は従来の水冷却コイルを有する発電機の固定子巻線端部
支持構造の一例を示すもので、固定子の巻線端部(1)
の外周側に絶縁リング(2)が配設され、内周側に押え
板(3)を、また上口,下口巻線間には間隔片(4)を
配設し、これらをボルト(13),(14),(15)によっ
て強固に一体化し固定している。また、この一体化され
た固定子巻線端部全体は、固定子鉄心(5)側から支え
(6)によって支持される。
また、この巻線端部(1)の円周方向における間隙の支
持は、前記第4図に示す通りである。
このように構成されう合成樹脂コンパウンド(10)およ
び絶縁スリーブ(11a)(11b)は、第4図における断面
II−IIを示す第5図のように、絶縁リング(2)又は間
隔片(4)の鉄心(5)側および線輪端側の隣合う線輪
間の支持を、伸縮自在な絶縁スリーブ(11a)(11b)の
中に合成樹脂コンパウンドを詰め込み、未硬化の状態で
締付ボルト(13)又は(14)を取り囲むように配置する
ことにより、線輪側面に沿った支持を行なうとともに、
巻線間支持部材(12)の脱落を防止している。そして絶
縁スリーブ間の線輪の間隙には、合成樹脂コンパウンド
(10)が詰め込まれるとともに絶縁スリーブ(11a)(1
1b)を拡張して線輪を密着させ、その後に常温又は加熱
して合成樹脂コンパウンド(10)および絶縁スリーブ間
の合成樹脂コンパウンドを硬化させる。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の回転電機の固定子巻線端部支持装置は以上のよう
に構成されているので、ボルトを取巻いている合成樹脂
コンパウンドが硬化後ボルトに接着してしまうため、ボ
ルトの増締めや分解時の引抜きが困難であるという課題
があった。
この考案は上記のような課題を解決するためになされた
もので、ボルトの増締めや分解のための引抜きが容易な
固定子巻線端部支持装置を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この考案に係る固定子巻線端部支持装置は、ボルトに絶
縁管を被せるようにしたものである。
〔作用〕
この考案におけるボルトは、絶縁管内を通されれている
ため、合成樹脂コンパウンドが接着することはなく、増
締め,引抜きが容易である。
〔考案の実施例〕
以下、この考案の一実施例を図について説明する。
第1図はこの考案の一実施例における固定子巻線端部支
持装置の支持構造図、第2図は第1図のI−I線による
断面図である。
図において、(20)はボルト(13),(14),(15)と
合成樹脂コンパウンド(10)が接しないようにボルトに
被せられた絶縁管である。他は第3図,第4図,第5図
に示す従来の固定子巻線端部支持装置と同様であるので
その説明を省略する。
第1図に示すように、絶縁リング(2)または間隔片
(4)の鉄心(5)側および線輪端側の隣合う線輪間の
支持を、伸縮自在な絶縁スリーブ(11a),(11b)の中
に合成樹脂コンパウンドを詰め込み、未硬化の状態でボ
ルト(13)または(14)が通されている絶縁管(20)を
取り囲むように配置することにより、線輪側面に沿った
支持を行なうと共に、巻線間支持部材(12)の脱落を防
止している。そして絶縁スリーブ間の線輪の間隙には、
合成樹脂コンパウンド(10)がボルト(15)が通されて
いる絶縁管(20)を取り巻くように詰め込まれると共に
絶縁スリーブ(11a),(11b)を拡張して線輪を密着さ
せ、その後に常温又は加熱して合成樹脂コンパウンド
(10)及び絶縁スリーブ(11a),(11b)内の合成樹脂
コンパウンドを硬化させる。
このように絶縁管(20)内にボルト(13),(14),
(15)を通すことで、合成樹脂コンパウンド(10)およ
び絶縁スリーブ(11a),(11b)内の合成樹脂コンパウ
ンドを硬化させても、ボルト(13),(14),(15)に
は接着しないため、ボルトの増締めや引抜きが容易であ
る。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案によれば、ボルトは絶縁管に通
されているため、従来の装置のように合成樹脂コンパウ
ンドがボルトに接着して硬化するということはない。従
って、ボルトの増締めや分解のための引抜きが容易にな
り、固定子巻線端部支持装置のメインテナンス作業性が
向上するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による固定子巻線端部支持
装置を示す支持構造図、第2図は第1図のI−I線によ
る断面図、第3図は従来の水冷却コイルを有する発電機
の固定子巻線端部支持装置の支持構造概念図、第4図は
従来の固定子巻線端部の隣合う線輪間の支持構造図、第
5図は第4図のII−II線による断面図である。 図において、(1)は固定子巻線端部、(2)は絶縁リ
ング、(3)は押え板、(4)は絶縁仕切板、(5)は
固定子鉄心、(6)は支え、(10)は合成樹脂コンパウ
ンド、(11)は絶縁スリーブ部材、(12)は巻線間支持
部材、(13),(14),(15)はボルト、(20)は絶縁
管である。 なお、図中同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子巻線端部の外周側に設けられた絶縁
    リング、上記固定子巻線端部の線輪の間隙に詰められた
    合成樹脂コンパウンド、この合成樹脂コンパウンド部分
    を貫通し上記固定子巻線端部を上記絶縁リングに固定す
    る締付ボルト、この締付ボルトの上記合成樹脂コンパウ
    ンドを貫通する部分を取り囲み合成樹脂コンパウンドの
    締付ボルトへの接着を防止する絶縁管を備えた回転電機
    の固定子巻線端部支持装置。
JP13092289U 1989-11-08 1989-11-08 回転電機の固定子巻線端部支持装置 Expired - Fee Related JPH0723016Y2 (ja)

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