JPH0722978Y2 - ケーブル布設装置 - Google Patents

ケーブル布設装置

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JPH0722978Y2
JPH0722978Y2 JP8292289U JP8292289U JPH0722978Y2 JP H0722978 Y2 JPH0722978 Y2 JP H0722978Y2 JP 8292289 U JP8292289 U JP 8292289U JP 8292289 U JP8292289 U JP 8292289U JP H0722978 Y2 JPH0722978 Y2 JP H0722978Y2
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trough
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勉禎 八田
昌司 池田
允 吉川
雅三 戸ノ本
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、洞道内にケーブルを布設する装置に関し、特
に、作業台車等のような大きな装置を使用せずに、ケー
ブルラックの上の部分に配置したトラフ内に、ケーブル
を布設することが出来るようにするとともに、ケーブル
をローラ部材によって案内する際に、ケーブル案内部材
に振動等が発生することを防止出来るようにする装置に
関する。
(従来の技術) 高圧送電線用の洞道内では、作業用通路を挟んで、その
両側にケーブルラックを配置しており、それぞれのケー
ブルラックには、上下方向に複数のトラフ支持材を設け
て、各トラフ支持材に設けたトラフ内に、3本ずつの高
圧送電ケーブルを収容させるようにしている。また、前
記ケーブルは、275kVのOFケーブルの場合、1m当たりの
重量が35kg程度で、径が13〜4cm程度ある。前述したよ
うな洞道において、低い位置に設けたトラフ支持材にケ
ーブルを布設する際には、例えば特公昭55−38885号公
報等に示されるような作業台車を用いることが出来、洞
道の中央部の床に延線されたケーブルを、作業台車に設
けたローラ部材手段によって上方に案内し、その持上げ
たケーブルを端部から順にトラフ支持材内に送り込むよ
うにして、ケーブルの布設の作業を連続して行うことが
出来るようにされる。
ところが、前述したような従来の作業台車は、ケーブル
ラックの上部のトラフ支持材が2m以上も高い位置に設け
られている場合には、台車の作業床が高い位置に設定さ
れることと、その安定性が良くない等の理由により、非
常に作業性が良くないという問題がある。そこで、上部
のトラフに対してケーブルを布設する際には、実公昭60
−15840号公報等に示されるように、安定性を向上させ
た作業台車を用いるようにする場合がある。前記従来例
に示される作業台車は、台車の上部にガイドレールに案
内される手段を設け、走行車輪を洞道の床に設けた溝に
沿って移動させる。また、前記台車の作業台には、ケー
ブルを側部に案内するためのガイド手段を設けていて、
ケーブルをトラフに向けて移動させる際に、その作業を
容易に行い得るようにしている。
しかしながら、前述したように構成された台車を用いた
場合でも、特に高い位置に設けたトラフに対しては、ケ
ーブル布設の作業を能率良く行い得ないという問題が残
っている。そこで、前述したようなケーブル布設の問題
を解決するために、第4図および第5図に示されるよう
に、洞道1の中央部に列設された支柱2に対して、取付
けブラケット30を配置し、前記ブラケット30に支持アー
ム42を介してケーブル案内部材40を支持させ、前記ケー
ブル案内部材40のローラ部材41を用いて、ケーブル20を
案内する方法が提案された。
前記ケーブル案内部材を用いるケーブル布設装置は、洞
道内の所定の区間毎にケーブル送り出し装置25を配置
し、前記ケーブル送り出し装置によりケーブルを移動さ
せるようにするとともに、洞道のマンホールの部分に配
置したケーブル送り出し装置と、巻き取り装置とを駆動
することにより、ケーブルの延線の作業を容易にするこ
とが出来る。そして、洞道内の所定の長さに亘って、ケ
ーブルを延線した後で、短い区間を区切ってスライド棒
50を取付け、そのスライド棒を配置した区間でケーブル
案内部材を揺動させて、ケーブル20をスライド棒を介し
てトラフ15に移動させるようにする。したがって、前述
した方法によってケーブルを布設する場合には、作業台
車等のような大掛かりな設備を必要とせず、作業を容易
に行うことが出来る。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前述したようなケーブル案内部材を支柱
から片持ち状に突出させて、ケーブルの支持を行うよう
に構成した場合に、前記ローラ部材がケーブルを移動さ
せる際に、その表面の凹凸に当って振動したり、騒音が
発生しやすい等の問題がある。つまり、ケーブルとして
OFケーブルを用いる場合に、第6図に示されるように、
ケーブル20の表面にはコルゲート21が形成されているた
めに、そのケーブルの表面の凹凸が、軸42に回転可能に
支持させたローラ部材41の表面に衝突して、前記ケーブ
ル案内部材40に対して矢印x−y方向の振動を発生させ
る。
前述したような原因による振動は、洞道のケーブル案内
部材の全てに発生することになるので、ケーブルを延線
する際には、洞道の内部にケーブル案内部材から発生す
る騒音が充満することになる。そして、その騒音に加え
て振動が発生するものであるために、作業環境が非常に
劣悪になり、事故の発生や、作業能率の低下等の多くの
問題が発生する原因となっている。
(考案の目的) 本考案は、上記したようなケーブル布設に際しての欠点
を解消するもので、ケーブルをローラ部材を用いて長さ
方向に移動させる際に、支柱に支持アームを介してロー
ラ部材を片持ち状に支持するケーブル案内部材に、振動
等が発生することを防止出来るようにする手段を提供す
ることを目的としている。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、洞道内に上下方向に多数の棚にトラフを設け
たケーブルラックを配置し、前記洞道の長さ方向に所定
の間隔を介して支柱を列設し、前記支柱に配置するケー
ブル案内部材を用いて、ケーブルラックにケーブルを布
設する装置に関する。本考案においては、前記洞道内に
列設する支柱に対して、ケーブルラックの棚の高さに合
せて取付けブラケットを各々配置し、前記取付けブラケ
ットに対して支持アームを揺動可能に設け、前記支持ア
ームにローラ部材を設けたケーブル案内部材を配置し、
前記各ケーブル案内部材の支持アームの自由側端部に、
これ等端部同士を連結接続する1本のワイヤを配置し、
前記ブラケットとトラフとの間にスライド棒を配置し
て、ローラ部材と棚との間でケーブルの横移動の案内を
行う手段を構成し、前記ブラケットに支持される支持ア
ームを揺動させた状態で、ローラ部材のケーブル支持面
をスライド棒の支持面よりも下方に位置させ、ケーブル
ラックの棚にケーブルを移載する作業に対応させる手段
を構成している。
(作用) したがって、本考案のケーブル布設装置においては、表
面にコルゲートが形成されているケーブルをローラ部材
によって案内する際に、各ケーブル案内部材が振動を発
生しても、その振動が隣接するケーブル案内部材との間
で、ワイヤにより伝達されるので、それぞれのケーブル
案内部材から発生する騒音が相互に打消され、振動と騒
音の発生を減少させることが出来るようになる。また、
本考案に使用されるケーブル布設装置は、各支柱に取付
けられる取付けブラケットと、前記ブラケットに設けら
れるケーブル案内部材、および、ケーブルを横方向に移
動させるためのスライド棒のみであり、それ等の各作業
部材を、構成の簡単なものとすることが出来る。さら
に、本考案の装置を用いて、ケーブルの布設の作業を行
うに際しては、ケーブル案内部材によってケーブルを長
さ方向に移動させることと、スライド棒上で摺動させる
ことにより、前記ケーブルを横方向へ移動させる動作を
行うことが出来るので、トラフ上へのケーブルの移動の
作業を容易に出来る。
(実施例) 図示された例に従って、本考案のケーブル布設装置を説
明する。第1図に示される本考案の実施例は、洞道の内
部に設けられる支柱2に対して、ケーブルの搬送用のケ
ーブル案内部材40と、ケーブルをトラフ15に向けて移動
させるためのスライド棒50との構成を示している。この
図示される例において、洞道内部に列設される各支柱2
に対して、所定の高さで取付けブラケット30を取付け、
各取付けブラケットに設けたブロック35に対して、ケー
ブル案内部材40を取付けるようにしている。また、前記
ブラケット30に対して、支柱の反対側にまでスライド棒
支持ブラケット33を延長し、前記支持ブラケット33に設
けた孔34を介して、スライド棒50の端部を支持させる。
前記ケーブル案内部材40に対する支持手段において、ブ
ロック35には、支持アーム42の端部を固定支持するため
のピン37と、支持アームの下部を支持するためのピン39
とが配置されている。そして、前記2本のピン37、39に
よって、ブロック35に対して支持アーム42を支持するこ
とにより、ケーブル20を各ケーブル案内部材40に沿って
移動させることが出来る。前記ケーブル案内部材40にお
いて、ローラ部材41の端部から突出される軸に固定具46
を設け、前記固定具46を介してワイヤ45を固定するよう
にしている。このワイヤは、洞道内に配置された全ての
ケーブル案内部材40を接続するように配置されている。
そして、各ケーブル案内部材40は、その支持アームの端
部がワイヤ45により接続されるので、ローラ部材41上を
ケーブル20が移動する際に、支持アームが振れたりする
ことと、ローラ部材に細かい振動が加えられること等に
よって、騒音が発生することを防止出来る。
前記ケーブル案内部材40に対して、同一の取付けブラケ
ット30を介して取付けられるスライド棒50は、スライド
棒支持ブラケット33に設けた孔34に端部を挿入し、他端
部は端支持ブラケット53、ネジ54、アーム55を介して、
トラフ支持材12に保持される。なお、アーム55のトラフ
支持材12に対する取付け部分には、アーム取付け部材56
を配置し、前記部材56を取付けネジ57により固定し、ア
ーム55の端部を摺動と揺動が可能な状態に支持させるよ
うにすることが出来る。そして、前述したように、アー
ムを支持する場合には、トラフ15のケーブルの収容位置
に合せて、スライド棒50のトラフ上での突出長さを変化
させることが出来、ケーブル20の布設の作業を容易に行
うことが出来る。
第2図に示される例は、列設されたケーブル案内部材40
……に対して、その端部をワイヤ45で接続し、そのロー
ラ部材列によりケーブル20を案内する場合の例を示して
いる。前記第2図に示されるように、本考案のケーブル
案内装置においては、例えば、ケーブル20が第6図に示
されたように、表面がコルゲートを有していて、前記ケ
ーブルの表面の凹凸がローラ部材41に対して順次衝突
し、ケーブル案内部材に対して振動や揺動させるような
力を加えることになる。しかしながら、本考案において
は、前述したように、ケーブル20が移動する際に、前記
ケーブルの表面の凹凸によって加えられる振動は、ワイ
ヤ45で接続されたケーブル案内部材の全部に対して、同
一の位相の振動とはならない。そして、各々のケーブル
案内部材に加えられた振動が、支持アームの先端部を接
続するワイヤ45を介して相互に伝達されることによって
打ち消されるようになる。したがって、ケーブルを移動
させる際に、各ケーブル案内部材には大きな振動等が発
生することが防止される。また、ケーブル案内部材に振
動が発生しないことにより、従来のケーブル案内部材の
場合のように、洞道内で騒音が発生することも防止され
る。
本考案のケーブル布設装置は、第3図に示されるよう
に、洞道内に列設された支柱2……に対して取付けられ
る。この第3図に示される実施例において、区間Aはケ
ーブルの延線を行っている状態を示し、区間Bはローラ
部材による支持状態を解除して、スライド棒50にケーブ
ルを支持させた状態を、区間Cはケーブルをトラフ内に
収容した状態を示している。すなわち、本考案のケーブ
ル布設方式においては、区間Aに示されるようにして、
ケーブル20をケーブル案内部材40のローラ部材41により
案内する状態で、ケーブル送り出し装置25によって長さ
方向に移動させ、所定の布設区間全部にケーブルを延線
する。
なお、前記ケーブル送り出し装置25は、取付けブラケッ
トによって支柱2に支持されているが、ケーブルを延線
する際に、そのケーブルの長さ方向に引張り力が付与さ
れるので、この張力に対向させるために、両側の支柱に
対してワイヤ等の連接部材27を接続して、1つの支柱に
のみ力が作用することがないようにされる。前述したよ
うにして、ローラ部材に沿ってケーブル20を延線した後
で、前記ケーブルをトラフ15に移載する際には、一定の
区間(例えば、35m程度の長さ)に区切って、取付けブ
ラケット30とトラフ支持材12との間を接続するような状
態で、各支柱2の部分に符号a1で示されるようにして、
スライド棒50を取付ける。
そして、前記スライド棒を設けた部分で、区間Bに示さ
れるようにして、ケーブル案内部材を揺動させるための
作業が行われる。このケーブル案内部材を揺動させるた
めの構成は、第1図に示されたように、取付けブラケッ
トの取付けブロック35に対して、支持アーム42を支持す
るピン39を引抜くことによって行われる。つまり、支持
アーム42の端部をブロック35に支持した状態で、支持ピ
ン39を引き抜くと、ケーブル案内部材40は支持ピン37を
中心にして下方に揺動して、符号b1部分に示されるよう
にして、ケーブル20に対する支持状態から解放される。
したがって、ケーブル20はスライド棒50の上にのみ支持
される状態となり、前記スライド棒の傾斜にしたがっ
て、ケーブルの自重により摺動して、トラフ15に向けて
移動され得るようになる。
前述したようにして、ケーブル案内部材の揺動の動作を
区間Bを全体に亘って行うと、ケーブルがトラフ15内に
収容されている区間Cに続いて、ケーブル20は区間Cに
近接する位置から、順次スライド棒50の上を滑ってトラ
フ方向に摺動し、符号c1部分で示すようにして、トラフ
15内に収容され、位置決めが行われるようになる。その
ケーブルの摺動に際して、作業員は、トラフ内の所定の
位置に、前記ケーブルを位置決めする補助作業のみを行
うようにすることによって、トラフ15内の任意の位置に
ケーブルを固定させることが出来る。そして、所定の区
間Bの部分で、ケーブルをスライド棒に沿ってトラフ15
に向けて摺動させて、移載する作業が終了すると、その
区間Bの間はスライド棒50を取り外して、次の区間Aに
移動させ、前記区間Aで、各ケーブル案内部材に対応さ
せる位置に、スライド棒を装着する作業を行う。
前述したようにして、所定の区間毎に区切った状態で、
ケーブル案内部材からスライド棒を介してケーブルを移
動させてトラフ内に収容される作業を繰返して行い、ケ
ーブルの所定の長さに亘って洞道内でのケーブルの布設
を行うようにする。
また、本考案の実施例において、比較的短い区間毎に区
切った状態で、スライド棒を取付ける作業を行うことに
より、作業員の数の問題と、同時に設置するスライド棒
の数の問題等に対応させることが出来るようにする。そ
して、前記短いケーブル送り出し装置の区間に対応させ
て、ケーブルをトラフに向けて移動させる作業を行うこ
とによって、同時に洞道内に入る作業員の数を少なくす
ることが出来るとともに、スライド棒等の部材を多く使
用することがないようになる。さらに、比較的短い区間
を限ってケーブルの移動の作業を行うようにすることに
よって、単位長さ当たりの重量が大きいOFケーブル等に
対して、取扱い作業を容易に行い得るようにすることが
出来る。なお、ケーブルをスライド棒に沿って移動させ
る際に、ケーブル送り出し装置25のキャタピラー装置の
ケーブルに対する挟持状態を解除しておくと、ケーブル
はケーブル送り出し装置から容易に離脱され、トラフに
向けて移動される。
前記ケーブルの布設の作業は、トラフ内に3本のケーブ
ルを収容させる場合には、前記ケーブルを布設する区間
全体に亘って3回繰返して行い、そのケーブルの布設の
都度、短い区間毎にスライド棒の取付け、取外しの動作
を繰返して行うものとされる。また、前述したようにし
て、1本のケーブルに対応する区間で、洞道内のケーブ
ルの布設の作業が終了すると、支柱に取付けたブラケッ
トとケーブル案内部材を全部取り外す。そして、次の作
業区間に対応させて、洞道内の支柱に対してブラケット
を介してケーブル案内部材の取付けを行い、ケーブルを
延線してトラフに収容する作業を行う。
前記動作を行うために、本考案のケーブル布設装置は、
第4図に詳細に説明されるように構成されたケーブル案
内部材40と、スライド棒50とを用いるようにする。第4
図に示される本考案の実施例において、洞道の巾方向の
中央部に配置される支柱2には、ケーブルを布設するト
ラフ15の高さに対応させて、取付けブラケット30を取付
けるようにしている。前記取付けブラケット30は、支柱
2の上下方向に、所定の間隔で形成されるネジ孔3……
に対して、上下のピン孔31、31aを介してネジを差込む
ことによって、取付けるようにしているもので、前記ネ
ジ孔3……に対する取付け位置を変化させることによ
り、支柱2の任意の高さの位置に取付けブラケットを装
着させることが出来る。なお、本考案のスライド棒50
は、ブラケット33に設けた孔34に一端部を挿入し、他端
部は端部支持ブラケット53とL字状に曲げられたアーム
55を介して、トラフ支持材12の端部に支持されるように
なっている。
前述したように、トラフ支持材12の端部にアーム55を取
付けるために、本考案の実施例においては、チャンネル
材により構成されたトラフ支持材の端部に、略コの字状
のアーム取付け部材56を組合せ、固定用ネジ57で締付け
るような手段を用いている。そして、前述したようにし
て、スライド棒50の一方の端部をブラケット33の孔34に
挿入し、他方の端部付近をアーム55を介して、トラフ支
持材12に支持させることによって、支柱2とトラフ支持
材との間でスライド棒50を支持させて、ケーブル20が載
置された場合にその荷重を支持出来るようにされる。
また、本考案のスライド棒50は、支柱2からトラフ15に
向けて下降する状態に傾斜されており、その傾斜角度は
ケーブルが自重で滑ることが出来る程度に設定される。
さらに、前記スライド棒50のトラフ15側の端部は、図示
されるように、傾斜角度を大きくするように曲げて、ト
ラフの上部分に突出させるように配置される。前述した
ように構成されたスライド棒とケーブル案内部材との2
つの部材は、第3図および第4図に示されるようにし
て、洞道1内の支柱2に取付けられる。そして、例え
ば、洞道1の側部に配置されたケーブルラック10に、側
柱11を介して多数段にトラフ支持部材12……を取付け、
それぞれのトラフ支持部材に対してトラフ15……を設け
た場合に、その最上部に設けたトラフに対してケーブル
を布設する際に、特に有効に使用することが出来る。
本考案の図示される実施例において、トラフ15は密閉型
防災トラフとして構成されているもので、略U字状の下
部材16に対して、接続部17、17を介して上部材18を取付
け、上下の部材16、18によって内部を密閉した状態で、
ケーブルの収容部分を構成する。
前述したようなトラフ15を構成する上下の部材は、FRP
または鉄板等で構成されるもので、ケーブルから発生さ
れる熱が、外部に漏れ出すことがないようにされるとと
もに、外部で発生した障害が他のケーブルに影響するこ
とがないようにされる。また、3本のケーブルを収容し
た場合に、そのケーブルから発生される熱を除去するた
めに、トラフ15の上部に冷却水用パイプ23が配置され
る。そして、前記パイプ23の内部に低温の水を通すこと
により、トラフの内部を冷却し、ケーブルの熱が上昇す
ることを防止出来るようにする。
本考案の実施例において、洞道内に多数のトラフを配置
した場合に、各トラフ15にそれぞれ3本ずつのケーブル
を収容させて、各々が高圧送電線の回路を形成するよう
にしている。また、本考案の洞道において、高い位置に
配置されたローラ部材に沿ってケーブル20を移動させる
ために、第5図に示されるようなケーブル送り出し装置
25を用いることが出来る。
前記ケーブル送り出し装置25は、通常ケーブルの移動に
用いられるキャタピラ方式の装置を用いることが出来る
もので、ローラ部材の位置と同じ高さに、前記ケーブル
送り出し装置25を取付けブラケット30aを介して支柱2
に取付け、キャタピラ手段によってケーブル20を上下か
ら挟んだ状態で延線して、ケーブルの長さ方向に移動さ
せることが出来るようにする。前記ケーブル送り出し装
置25は、一般のケーブル布設工事を行う場合と同様に、
35m程度の間隔を持って洞道の内部に配置され、ケーブ
ルに対する延線を行うことが出来るようにされる。ま
た、前記ケーブル送り出し装置25を1本の支柱2に支持
された場合に、その特定の支柱に対してのみケーブルに
対する延線張力が付与されることになり、種々の不都合
が発生するので、本考案の装置においては、ケーブル送
り出し装置を取付けた支柱に対して、第3図に示された
ように、両側の支柱から連接部材27を接続している。そ
して、前記連接部材27によって、ケーブル送り出し装置
を支持する支柱に付与される負荷を分散させることが出
来るようにしている。
また、前述した本考案のケーブルの延線作業を行うため
に、第5図に示されたような作業台車5を用いることが
出来る。この図示される作業台車5は、走行車輪8、8
を介して洞道の床4上を移動し、溝4aにガイドされるガ
イド車輪9と、支柱に摺動するガイド部材7とを設けて
いる。そして、作業台6に乗った作業員が、ケーブル案
内部材やスライド棒等の部材の取付け、取外し、ケーブ
ルの移動の案内の動作を行うことが出来るようにする。
前記本考案の実施例において、OFケーブルを洞道内に布
設する場合の例で説明を行ったが、本考案が適用される
ケーブルとしては、CVケーブル等の他の種類の高圧送電
ケーブルに対しても、本考案の装置を適用することが出
来る。なお、本考案のローラ部材をワイヤで接続する手
段は、ケーブル案内部材が片持ち状に支持される場合
に、そのローラ部材に加えられる振動等を、隣接するケ
ーブル案内部材間で相互に打ち消すことが出来るもの
で、ケーブルがコルゲートを有するものである場合に
は、特に、その騒音や振動の発生を抑制することが出来
る。また、ケーブルが凹凸を有しないものである場合に
も、前記ケーブルの移動によって発生する振動等を抑制
することが可能になる。
(考案の効果) 本考案の装置は、上記したような構成を有するものであ
るから、表面にコルゲートが形成されているケーブルを
ローラ部材によって案内する際に、各ケーブル案内部材
が振動を発生しても、その振動が隣接するケーブル案内
部材との間で支持アームを接続するワイヤを介して相互
に伝達されることによって打消されるようになり、振動
と騒音の発生を減少させることが出来るようになる。ま
た、本考案に使用されるケーブル布設装置は、各支柱に
取付けられる取付けブラケットと、前記ブラケットに設
けられるケーブル案内部材、および、ケーブルを横方向
に移動させるためのスライド棒のみであり、それ等の各
作業部材を、構成の簡単なものとすることが出来る。
さらに、本考案の装置を用いて、ケーブルの布設の作業
を行うに際しては、ケーブル案内部材によってケーブル
を長さ方向に移動させることと、スライド棒上で自重に
よって摺動させることにより、前記ケーブルを横方向へ
移動させる動作を行うことが出来るので、トラフ上への
ケーブルの移動の作業を容易に行い得るものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のケーブルの延線装置の構成を示す斜視
図、第2図はケーブル案内部材とケーブルとの関係を示
す側面図、第3図は本考案の装置によるケーブル布設作
業の状態を示す説明図、第4図は支柱にケーブル案内部
材を設けた部分での洞道の構成を示す説明図、第5図は
ケーブル送り出し装置と台車との構成を示す説明図であ
り、第6図はケーブル表面の凹凸がローラ部材に与える
影響を示す説明図である。 図中の符号 1……洞道、2……支柱、4……床、5……作業台車、
10……ケーブルラック、11……側柱、12……トラフ支持
部材、15……トラフ、20……ケーブル、21……表面のコ
ルゲート、23……冷却水用パイプ、25……ケーブル送り
出し装置、27……連接部材、30……取付けブラケット、
31……ピン孔、33……スライド棒支持ブラケット、34…
…孔、35……ローラ部材支持ブロック、40……ケーブル
案内部材、41……ローラ部材、42……支持アーム、45…
…ワイヤ、46……ワイヤ固定具、50……スライド棒、55
……アーム、56……アーム取付け部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】洞道内に上下方向に多数の棚にトラフを設
    けたケーブルラックを配置し、前記洞道の長さ方向に所
    定の間隔を介して支柱を列設し、前記支柱に配置するケ
    ーブル案内部材を用いて、ケーブルラックにケーブルを
    布設する装置において、 前記洞道内に列設する支柱に対して、ケーブルラックの
    棚の高さに合せて取付けブラケットを各々配置し、 前記取付けブラケットに対して支持アームを揺動可能に
    設け、前記支持アームにローラ部材を設けたケーブル案
    内部材を配置し、 前記各ケーブル案内部材の支持アームの自由側端部に、
    これ等端部同士を連結接続する1本のワイヤを配置し、 前記ブラケットとトラフとの間にスライド棒を配置し
    て、ローラ部材と棚との間でケーブルの横移動の案内を
    行う手段を構成し、 前記ブラケットに支持される支持アームを揺動させた状
    態で、ローラ部材のケーブル支持面をスライド棒の支持
    面よりも下方に位置させ、ケーブルラックの棚にケーブ
    ルを移載する作業に対応させることを特徴とするケーブ
    ル布設装置。
JP8292289U 1989-07-14 1989-07-14 ケーブル布設装置 Expired - Lifetime JPH0722978Y2 (ja)

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JP8292289U JPH0722978Y2 (ja) 1989-07-14 1989-07-14 ケーブル布設装置

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