JPH0722976Y2 - 配電線用走行ロボット - Google Patents
配電線用走行ロボットInfo
- Publication number
- JPH0722976Y2 JPH0722976Y2 JP3491289U JP3491289U JPH0722976Y2 JP H0722976 Y2 JPH0722976 Y2 JP H0722976Y2 JP 3491289 U JP3491289 U JP 3491289U JP 3491289 U JP3491289 U JP 3491289U JP H0722976 Y2 JPH0722976 Y2 JP H0722976Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distribution line
- distribution
- wheels
- distribution lines
- traveling robot
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は配電線の点検等のために該配電線上を走行する
ロボットに関する。
ロボットに関する。
[従来の技術] 従来、線路の点検等のために空中に架線された電線に沿
って走行するロボットとしては、架空送電線や架空地線
等の1本の架空ケーブルにロープウェイのゴンドラ式に
吊り下げ支持されて、該架空ケーブル上に車輪が転動す
ることにより走行する、懸垂式の走行ロボットが知られ
ている。
って走行するロボットとしては、架空送電線や架空地線
等の1本の架空ケーブルにロープウェイのゴンドラ式に
吊り下げ支持されて、該架空ケーブル上に車輪が転動す
ることにより走行する、懸垂式の走行ロボットが知られ
ている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、1本の架空ケーブルに吊り下げ支持され
る上記従来の懸垂式走行ロボットは、その重量バランス
をとるのが難かしいために左右に揺れ易く、そのためそ
の走行安定性に欠けるという問題があるばかりでなく、
架空送電線や架空地線等とは異なり、線路直下の近接し
た位置にしばしば構造物等が存在する市街地の配電線路
においては、該構造物が懸垂式走行ロボットの走行を妨
げる障害物となるので、上記懸垂式の走行ロボットを使
用することができないものとなる。
る上記従来の懸垂式走行ロボットは、その重量バランス
をとるのが難かしいために左右に揺れ易く、そのためそ
の走行安定性に欠けるという問題があるばかりでなく、
架空送電線や架空地線等とは異なり、線路直下の近接し
た位置にしばしば構造物等が存在する市街地の配電線路
においては、該構造物が懸垂式走行ロボットの走行を妨
げる障害物となるので、上記懸垂式の走行ロボットを使
用することができないものとなる。
[課題を解決するための手段] 本考案の走行ロボットは上記の点に鑑みなされたもので
あって、横に並んだ2本の配電線上をそれぞれ転動する
複数の車輪と、これら車輪を介して両配電線間にまたが
るとともに、該配電線の上方位置に支持される架台と、
前記車輪を回転させる駆動部とからなり、かつ両配電線
相互の導通を遮断する電気的絶縁構造を有することを特
徴とする。
あって、横に並んだ2本の配電線上をそれぞれ転動する
複数の車輪と、これら車輪を介して両配電線間にまたが
るとともに、該配電線の上方位置に支持される架台と、
前記車輪を回転させる駆動部とからなり、かつ両配電線
相互の導通を遮断する電気的絶縁構造を有することを特
徴とする。
[作用] 本考案の走行ロボットは、2本の配電線にまたがって搭
載されるので左右の揺れが規制され、その走行安定性に
優れたものとなる。また、両配電線相互が導通状態とな
るのを遮断する電気的絶縁構造を有するので、活線状態
にある配電線においても短絡事故の発生の恐れなく使用
することができる。
載されるので左右の揺れが規制され、その走行安定性に
優れたものとなる。また、両配電線相互が導通状態とな
るのを遮断する電気的絶縁構造を有するので、活線状態
にある配電線においても短絡事故の発生の恐れなく使用
することができる。
[実施例] 以下、本考案の配電線用走行ロボットを点検用走行ロボ
ットに適用した実施例を示す第1図ないし第3図を参照
して説明する。
ットに適用した実施例を示す第1図ないし第3図を参照
して説明する。
この走行ロボット1は、横に並んだ2本の配電線2間に
またがって走行するもので、各配電線2上をそれぞれ転
動する複数の車輪3と、これら車輪3を介して両配電線
2間にまたがるとともに、該配電線2の上方位置に支持
される架台4と、前記車輪3を回転させる駆動部5と、
該駆動部5の運転を遠隔操作によって制御する制御器
と、配電線2を撮影するカメラ装置6とから構成されて
いる。
またがって走行するもので、各配電線2上をそれぞれ転
動する複数の車輪3と、これら車輪3を介して両配電線
2間にまたがるとともに、該配電線2の上方位置に支持
される架台4と、前記車輪3を回転させる駆動部5と、
該駆動部5の運転を遠隔操作によって制御する制御器
と、配電線2を撮影するカメラ装置6とから構成されて
いる。
前記車輪3は、架台4の両側部に2個ずつ合計4個配設
されており、前2輪同士と後ろ2輪同士がそれぞれシャ
フト7により連結されており、そのシャフト7は、架台
4の両側部に配設したスリーブ部材8の中に挿入されて
いる。また、各車輪3の外側を覆うようにカバー9が設
けられて架台4に固定されている。
されており、前2輪同士と後ろ2輪同士がそれぞれシャ
フト7により連結されており、そのシャフト7は、架台
4の両側部に配設したスリーブ部材8の中に挿入されて
いる。また、各車輪3の外側を覆うようにカバー9が設
けられて架台4に固定されている。
そして、この実施例の場合は、前記シャフト7、各スリ
ーブ部材8、カバー9が絶縁物によって形成されること
により、各シャフト7を介して連結状態となる両車輪3
間、および各車輪3と架台4との間が相互に電気的絶縁
状態となる絶縁構造に構成されている。つまり、走行ロ
ボット1が2本の配電線2間にまたがっても、両配電線
相互が導通短絡を生じることのない電気的絶縁構造を有
しているものである。
ーブ部材8、カバー9が絶縁物によって形成されること
により、各シャフト7を介して連結状態となる両車輪3
間、および各車輪3と架台4との間が相互に電気的絶縁
状態となる絶縁構造に構成されている。つまり、走行ロ
ボット1が2本の配電線2間にまたがっても、両配電線
相互が導通短絡を生じることのない電気的絶縁構造を有
しているものである。
また、前記駆動部5は架台4の中に収納されており、前
記シャフト7を回転させるモータ10およびバッテリ11か
ら構成され、シャフト7を正逆両方向に回転させて、架
台4を配電線2に沿って前進、後進し得る機能を有して
いる。
記シャフト7を回転させるモータ10およびバッテリ11か
ら構成され、シャフト7を正逆両方向に回転させて、架
台4を配電線2に沿って前進、後進し得る機能を有して
いる。
前記制御器は、地上の送信機(図示略)と架台4に取り
付けた受信器12とから構成され、前記駆動部5を無線操
縦によって制御するものである。符号12aはアンテナを
示す。
付けた受信器12とから構成され、前記駆動部5を無線操
縦によって制御するものである。符号12aはアンテナを
示す。
カメラ装置6は、架台4前部に立設したブラケット13に
ピン14によって垂直回動自在に支持されており、該ブラ
ケット13が架台4の一部に形成した旋回テーブル15上に
設けられていることにより、図示略の駆動部によって水
平旋回、垂直回動させられて任意の方向に向けることが
できるようになっている。そして、その駆動部は地上か
ら無線操縦されるとともに、撮影した映像は地上に送信
される。
ピン14によって垂直回動自在に支持されており、該ブラ
ケット13が架台4の一部に形成した旋回テーブル15上に
設けられていることにより、図示略の駆動部によって水
平旋回、垂直回動させられて任意の方向に向けることが
できるようになっている。そして、その駆動部は地上か
ら無線操縦されるとともに、撮影した映像は地上に送信
される。
このように構成された走行ロボット1は、両配電線2の
間にまたがるように搭載され、地上からの無線操縦によ
って配電線2上をその長さ方向に沿って走行移動しつつ
カメラ装置6を同様に無線操縦によって作動させて、配
電線2や電柱その他の点検対象物を撮影する。撮影され
た映像は、地上に送信されて、該地上においてモニタに
映し出され、配電線2等の点検対象物の状況観察が行な
われるとともに、必要に応じて観察部の詳細分析等のた
めに録画される。
間にまたがるように搭載され、地上からの無線操縦によ
って配電線2上をその長さ方向に沿って走行移動しつつ
カメラ装置6を同様に無線操縦によって作動させて、配
電線2や電柱その他の点検対象物を撮影する。撮影され
た映像は、地上に送信されて、該地上においてモニタに
映し出され、配電線2等の点検対象物の状況観察が行な
われるとともに、必要に応じて観察部の詳細分析等のた
めに録画される。
そして、この点検作業において、走行ロボット1は、そ
の架台4の両側部が2本の配電線2のそれぞれに支持さ
れるから、左右に横揺れすることなく安定した走行を行
うことができる。また、シャフト7、スリーブ部材8、
カバー9が絶縁物によって形成された電気的絶縁構造を
有するため、たとえ走行ロボット1が活線状態にある2
組の配電線2間に跨っても、両配電線2が導通して相間
短絡事故を生じる恐れが全くなく、したがって停電区間
を設けることなく、必要に応じて任意作業を実施するこ
とができる。
の架台4の両側部が2本の配電線2のそれぞれに支持さ
れるから、左右に横揺れすることなく安定した走行を行
うことができる。また、シャフト7、スリーブ部材8、
カバー9が絶縁物によって形成された電気的絶縁構造を
有するため、たとえ走行ロボット1が活線状態にある2
組の配電線2間に跨っても、両配電線2が導通して相間
短絡事故を生じる恐れが全くなく、したがって停電区間
を設けることなく、必要に応じて任意作業を実施するこ
とができる。
また、走行ロボット1の上記絶縁構造は、図示実施例の
構成の他、各車輪を絶縁物によって構成する、あるいは
シャフトと架台を絶縁物によって構成するなど種々の構
成を採ることが可能であり、要は、2本の配電線2間の
導通が遮断されればよいものである。なお、本考案の走
行ロボットは、線路の点検作業の他にも種々の機能をも
たせることができる。たとえば架台にマニピュレータ等
を搭載するなどにより、配電線路の補修作業を行なった
り、配電線等の延線作業を行なったりするように機能さ
せることもできる。
構成の他、各車輪を絶縁物によって構成する、あるいは
シャフトと架台を絶縁物によって構成するなど種々の構
成を採ることが可能であり、要は、2本の配電線2間の
導通が遮断されればよいものである。なお、本考案の走
行ロボットは、線路の点検作業の他にも種々の機能をも
たせることができる。たとえば架台にマニピュレータ等
を搭載するなどにより、配電線路の補修作業を行なった
り、配電線等の延線作業を行なったりするように機能さ
せることもできる。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案の配電線用走行
ロボットによれば、次のような効果を奏することができ
る。
ロボットによれば、次のような効果を奏することができ
る。
(i)走行ロボットは、2本の配電線間にまたがった状
態で該配電線の上方位置を走行するから、その走行安定
性がすこぶる優れたものとなるとともに、線路下に障害
物等があってもこれに関係なく走行することができる。
態で該配電線の上方位置を走行するから、その走行安定
性がすこぶる優れたものとなるとともに、線路下に障害
物等があってもこれに関係なく走行することができる。
(ii)両配電線間の導通が遮断される電気的絶縁構造を
有するから、配電線がたとえ活線状態であっても短絡事
故の発生を防止することができ、そのため活線下におい
て種々の作業を実施することができる。
有するから、配電線がたとえ活線状態であっても短絡事
故の発生を防止することができ、そのため活線下におい
て種々の作業を実施することができる。
第1図は本考案に係る配電線用走行ロボットの一実施例
を示す平面図、第2図はその正面図、第3図は第2図の
III−III線に沿う矢視断面図である。 1……走行ロボット、2……配電線、3……車輪、4…
…架台、5……駆動部、6……カメラ装置、7……シャ
フト、8……スリーブ部材、9……カバー、12……受信
器。
を示す平面図、第2図はその正面図、第3図は第2図の
III−III線に沿う矢視断面図である。 1……走行ロボット、2……配電線、3……車輪、4…
…架台、5……駆動部、6……カメラ装置、7……シャ
フト、8……スリーブ部材、9……カバー、12……受信
器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 大森 茂男 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内 (72)考案者 向井 文孝 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉電 線株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】横に並んだ2本の配電線(2)上をそれぞ
れ転動する複数の車輪(3)と、これら車輪(3)を介
して両配電線(2)間にまたがるとともに、該配電線
(2)の上方位置に支持される架台(4)と、前記車輪
(3)を回転させる駆動部(5)とからなり、かつ両配
電線(2)相互の導通を遮断する電気的絶縁構造を有す
ることを特徴とする配電線用走行ロボット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3491289U JPH0722976Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 配電線用走行ロボット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3491289U JPH0722976Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 配電線用走行ロボット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02125511U JPH02125511U (ja) | 1990-10-16 |
JPH0722976Y2 true JPH0722976Y2 (ja) | 1995-05-24 |
Family
ID=31539803
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3491289U Expired - Lifetime JPH0722976Y2 (ja) | 1989-03-28 | 1989-03-28 | 配電線用走行ロボット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722976Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015515250A (ja) * | 2012-03-30 | 2015-05-21 | エルファー エルエルシー | 伝送ライン上を移動し、支援するよう構成されたモバイルデバイス |
-
1989
- 1989-03-28 JP JP3491289U patent/JPH0722976Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02125511U (ja) | 1990-10-16 |
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