JPH01141185A - 鉄骨構造物用走行装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は送電線架設用鉄塔などの鉄骨構造物に沿って移
動する鉄骨構造物用走行装置に関するものである。

「従来技術とその問題点」 従来、送電線架設用鉄塔における送電線支持箇所の観察
点検作業、送電線補修部品の鉄塔上方への運搬作業、前
記補修部品による送電線の補修作業等は、これらを作業
員が鉄塔に登って実施しなければならないので多大の労
力と危険とを伴うものであった。

そのｔ二め、監視用テレビカメラや補修部品、補修作業
用機器等を搭載し得、かつ鉄塔に沿って自走し得る走行
装置の開発が望まれている。

本発明は、正に上述の目的に適う鉄骨構造物用走行装置
を提供するものである。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、鉄骨構造物を構成する構成材の長さ方向に沿
って、レールと給電用導体とを相互に電気的に絶縁状態
に、かつ平行に敷設し、前記レールに動力伝達機構を介
して走行移動自在に走行枠体を支持させ、該走行枠体に
前記給電用導体に摺接する集電子および前記動力伝達機
構を駆動させるモータを具設するとともに、前記集電子
とモータとを電気的に接続してなる鉄骨構造物用走行装
置である。

「実施例」 以下、本発明に係る鉄骨構造物用走行装置を送電線の鉄
塔を対象とした場合の実施例について第１図ないし第４
図を参照して説明する。

第１図および第２図は本発明の第１実施例を示すもので
あって、これは、第４図に示すような送電線の鉄塔（鉄
骨構造物）ｌにおける構成材２を利用して、その長平方
向に沿ってレール３と給電用導体４とを相互に電気的に
絶縁状態に、かつ平行に敷設し、該レール３に走行枠体
５をローラ６・７および動力伝達機構１０を介して走行
移動自在に支持するとともに、該走行枠体５に、給電用
導体４に対して摺接状態の集電子（ブラシ）８と前記動
力伝達機構１０を駆動させるモータ９とを具設してなる
ものである。

そして、前記レール３は、複数の取り付はブラケット１
１を介して構成材２に間隔を有して平行に配設され、ま
た前記給電用導体４は、レール３の両側に絶縁スペーサ
１３を介在させて該レール３に電気的に絶縁状態に、か
つ平行に取り付けられる。

前記走行枠体５には、集電子８を給電用導体４に抑圧状
態とするためのスプリング１４および絶縁部材１５と、
集電器８とモータ９との接続線１６とか配設されている
。

前記モータ９には、減速機が具備されているとと乙に、
前記動力伝達機構ＩＯは、回転駆動軸１７に取り付けら
れたピニオン１８と、該ピニオン１８が噛み合うラック
１９をレール３に設けてなるいわゆるラック・ピニオン
機構とされている。

なお、第１図において符号２０はテレビカメラ、符号２
１は地上との間で伝送信号を送受信するとと乙に、テレ
ビカメラ２０や各作業機器との間で信号を中継するため
の無線操縦用受信機である。

また、第３図は、本発明の第２実施例を示すものであっ
て、このものは、取り付はブラケット１１に、レール３
と離間状態に絶縁物からなるサポート部材２２を配設し
て、該サポート部材２２の両側に給電用導体４を取り付
けるとともに、サポート部材２２に走行枠体５に取り付
けたサポートローラ２３を係合させてなる点で第１実施
例と異なる構成を有、している。なお、この場合にあっ
ても、走行枠体５に前述したテレビカメラ２０、無線操
縦送受信機２１や、他の作業機器などが搭載される。ま
た、第３図における動力伝達機構１０は、スプロケット
とレール３に形成した穴との組み合わせ構造となってい
る。

上記本発明の鉄骨構造物用走行装置は、鉄骨構造物（鉄
塔）ｌの構成材２の外側に、レール３を取り付はブラケ
ット１１によって取り付け、地上からの無線による指令
信号を無線操縦送受信機２１に送ることによって、走行
枠体５を構成材２に沿って目的の箇所まで移動させ、さ
らに、走行枠体５に搭載したテレビカメラ２０や他の作
業機器などを自由に遠隔操縦して必要な作業を行なうも
のである。

即ち、給電用導体４から集電子８を介してモータ９やテ
レビカメラ２０などに必要な電力の供給がなされるとと
もに、無線操縦送受信機２１によりモータ９を運転する
ことによって、動力伝達機構１０を介して走行枠体５を
レール３に沿って移動させ、走行枠体５に搭載した作業
機器を駆使して各種作業を実施したり、走行枠体５に補
修部品を搭載してこれを鉄塔上方に運搬したり、テレビ
カメラ２゜によって鉄塔あるいは送電線支持箇所を観察
点検したりする。

このように、走行枠体５をレール３によりガイドして構
成材２に沿って移動させることにより、作業者が鉄塔ｌ
に登ることなく各種作業を実施することができる。そし
て走行枠体５はレール３の長さ分だけの走行範囲を有す
ることになるので、鉄塔ｌの高さの制限を受けることが
ない。

なお、上述の実施例に代えて次のようにすることもでき
る。

■レール３を例えばエンジニアリングプラスチックから
なる絶縁レールとして、その両側に給電用導体４を取り
付けるようにすること。

■給電用導体４を１本として、レール３あるいは構成材
２との間で電路を形成すること。

■モータ９が交流モータである場合などにおいて、給電
用導体４を３本以上とすること。

■鉄塔以外の建造物、橋梁等の鉄骨構造物に適用するこ
と。

「発明の効果」 本発明による鉄骨構造物用走行装置によれば、従来のよ
うに作業員が鉄骨構造物に登ることなく該鉄骨構造物に
関係する各種作業を行なうことができる。そして特に給
電用導体からの給電によってモータを運転して走行枠体
を移動させるものであるので、該走行枠体にモータ駆動
用電力供給のための電線を接続したり、バッテリーを搭
載させたり、エンジンを搭載させたりする必要がなく、
したがって走行装置の保守管理、整備点検等が容易であ
り、取扱い性に優れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る鉄骨構造物用走行装置の第１実施
例を示す正面図、第２図は第１図の■−ｕ線矢視図、第
３図は第２実施例を示す第２図と同様の平断面図、第４
図は鉄骨構造物の一例としての鉄塔を示す概略斜視図で
ある。 １・・・・・・鉄骨構造物、 ２・・・・・・構成材、 ３・・・・・・レール、 ４・・・・・・給電用導体、 ５・・・・・・走行枠体、 ６・・・・・・ローラ、 ７・・・・・・ローラ、 ８・・・・・・集電子（ブラシ）、 ９・・・・・・モータ、 １０・・・・・・動力伝達機構、 １１・・・・・・取り付はブラケット、１３・・・・・
・絶縁スペーサ、 １４・・・・・・スプリング、 １５・・・・・・絶縁部材、 １６・・・・・・接続線、 １７・・・・・・回転駆動軸、 １８・・・・・・ピニオン、 １９・・・・・・ラック、 ２０・・・・・・テレビカメラ、 ２Ｉ・・・・・・無線操縦用送受信機、２２・・・・・
・サポート部材、 ２３・・・・・・サポートローラ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　鉄骨構造物（１）を構成する構成材（２）の長さ方向
   に沿って、レール（３）と給電用導体（４）とを相互に
   電気的に絶縁状態に、かつ平行に敷設し、前記レール（
   ３）に動力伝達機構（１０）を介して走行移動自在に走
   行枠体（５）を支持させ、該走行枠体（５）に前記給電
   用導体（４）に摺接する集電子（８）および前記動力伝
   達機構（１０）を駆動させるモータ（９）を具設すると
   ともに、前記集電子（８）とモータ（９）とを電気的に
   接続してなることを特徴とする鉄骨構造物用走行装置。