JPH07229652A - 冷凍機 - Google Patents

冷凍機

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JPH07229652A
JPH07229652A JP1926294A JP1926294A JPH07229652A JP H07229652 A JPH07229652 A JP H07229652A JP 1926294 A JP1926294 A JP 1926294A JP 1926294 A JP1926294 A JP 1926294A JP H07229652 A JPH07229652 A JP H07229652A
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伸 本田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡素な方法で冷凍機の例えば膨張弁入口の冷
媒を始動時のみ冷却することにより、始動性能を向上し
た冷凍機を提供する。 【構成】 冷却装置10は、配管9とフィン11と吸湿
材12と通気性部材13とから構成される。例えばアル
ミニウム、銅を材料とする円板からなるフィン11は、
互いに平行になるように配管9に挿入され配管9にろう
付される。配管9の外周表面からフィン11の外周縁部
近傍までフィン11の表面に接触するように吸湿材12
を充填しながら筒状の通気性部材13で吸湿材12とフ
ィン11とを外側から包み固定される。蒸気圧縮式冷凍
機は、冷凍回路において受液器と膨張弁との間に付加す
る前記冷却装置10により配管9およびフィン11の表
面から潜熱を奪い熱交換を行なうため、始動時に高温冷
媒の放熱を促進し冷凍性能または成績係数を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般の冷凍機、詳細に
は、蒸気圧縮式冷凍機、吸収式冷凍機、吸着式冷凍機等
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、一般の蒸気圧縮式冷凍機は、
圧縮機、凝縮器、受液器、膨張弁、蒸発器の順に配管接
続した冷凍回路からなり、性能向上のため膨張弁入口の
冷媒に過冷却度を与えることが有効であることが知られ
ている。このため、例えば図10に示す従来例の冷凍機
のように、圧縮機1、凝縮器2、受液器3、冷却用熱交
換器6、膨張弁4、蒸発器5の順に配管9で接続した冷
凍回路や、同様に特開平4−92714号公報に示され
る車両用冷房装置のように、受液器の入口側と出口側に
凝縮器と冷却用熱交換器とを配設したものがある。
【0003】このような蒸気圧縮式冷凍機は、受液器の
出口側に冷却用熱交換器を配設することにより、受液器
を出た飽和液冷媒を低温空気や低温水と熱交換してさら
に冷却し、特に冷凍機の性能の向上を可能にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この種の冷凍
機によると、前記従来例のものは、受液器3の出口側に
配設される冷却用熱交換器6の構造がU字形状に同一平
面上で複数回折返した形状の配管と配管との間に波形状
の放熱フィンを有する一般的な熱交換器の構造であり、
また、特開平4−92714号公報に示されるものは、
受液器の出口側に配設される冷却用熱交換器が凝縮器と
同様の構造である。このため、両者とも冷却用熱交換器
の構造により容積、重量、コストが増大するという問題
がある。
【0005】また、冷凍機の定常運転時には、冷凍負荷
が小さいため冷凍性能の向上はさほど要求されないにも
かかわらず、前記従来例および特開平4−92714号
公報に示されるものは常時作動させるため、冷媒の圧力
損失が増加するという問題や送風機の追加により電力が
増加するという問題がある。本発明は、このような問題
を解決するためになされたもので、簡素な方法で冷凍機
の例えば膨張弁入口の冷媒を始動時のみ冷却することに
より、始動時の性能を向上した冷凍機を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めの本発明による冷凍機は、請求項1では、冷媒圧縮
機、凝縮器、受液器、減圧装置、蒸発器を配管により接
続した冷凍機であって、前記受液器と前記減圧装置との
間に外気中の水分の吸湿と蒸発を行える冷却器を配し、
前記冷却器に吸湿した水分を前記受液器出口側の冷媒温
度により蒸発させることを特徴とする。
【0007】また、本発明による冷凍機は、請求項2で
は、冷媒が流通する配管と、この配管の外周面に固定さ
れ径方向外側に拡がるフィンと、少なくとも前記フィン
の外表面に接触し水分の吸湿と蒸発とが可能な吸湿材を
有する前記冷却器を備えたことを特徴とする。また、本
発明による冷凍機は、請求項3または4では、好ましく
は、前記フィンの外表面または前記配管の外表面あるい
はその両方に接着される前記吸湿材や、前記フィンまた
は前記配管と、前記フィンまたは前記配管とを覆う通気
性部材との間に充填される前記吸湿材を有する前記冷却
器を備えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明による冷凍機は、請求項5で
は、好ましくは、ゼオライト、シリカゲル、活性アルミ
ナ、活性炭、吸湿性高分子樹脂、臭化リチウム水溶液、
塩化カルシウム水溶液からなる群から選ばれる1種類ま
たは2種類以上である前記吸湿材を有する前記冷却器を
備えたことを特徴とする。また、本発明による冷凍機
は、請求項6では、冷媒圧縮機、凝縮器、受液器、減圧
装置、蒸発器を配管により接続した冷凍機であって、前
記冷媒圧縮機と前記凝縮器との間に外気中の水分の吸湿
と蒸発を行える冷却器を配し、前記冷却器に吸湿した水
分を前記冷媒圧縮機出口側の冷媒温度により蒸発させる
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の冷凍機は、高温冷媒が流通する管に吸
湿材または吸収液を接触させるという簡素な方法により
吸湿材または吸収液が含有する水分と蒸発、吸収させる
冷媒冷却器を備えるため、始動時の冷凍性能または成績
係数を改善することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例)本発明を蒸気圧縮式冷凍機に適用した第
1実施例を図1〜図3に示す。図2に示すように、蒸気
圧縮式冷凍機20は、圧縮機1と凝縮器2と受液器3と
膨張弁4と蒸発器5と冷却器10と、これらを接続する
配管9とから構成される。圧縮機1から吐出された冷媒
は、凝縮器2、受液器3、冷却器10、膨張弁4、蒸発
器5を経由して圧縮機1に至る冷凍回路を循環する。
【0011】図1に示すように、冷却器10は、配管9
とフィン11と吸湿材12と通気性部材13とから構成
される。配管9は、例えばアルミニウム、銅を材料と
し、円筒形状からなり管内を冷媒が流れる。フィン11
は、例えばアルミニウム、銅を材料とし、配管9と同軸
状の複数の円板から構成され、配管9を流れる冷媒と吸
湿材12との間の熱交換を容易にするため配管9の外周
縁に環状に設けられる。
【0012】配管9の軸方向に隣合う各フィン11は、
互いに平行になるように設定され、各フィン11の間隔
は、吸湿材12の水蒸気の出入りが困難にならない程度
の例えば1〜5mm程度の一定間隔である。また、配管
9の外周表面からフィン11の外周端部までの長さは、
冷却器10に要求される冷却量および吸湿材12の充填
量の関係から決定されるが、例えば5〜40mm程度で
ある。
【0013】吸湿材12は、例えばゼオライト、シリカ
ゲル、活性アルミナ、活性炭等の吸着剤、吸湿性高分子
樹脂等を材料とし、フィン11の外表面または前記配管
の外表面あるいはその両方に接触するように充填され、
空気中の水分を吸収し補水させるために使用される。吸
湿材12の充填量は、例えばカーエアコン用にシリカゲ
ルを使用する場合、50〜200g程度である。また、
吸湿材12にシリカゲルを使用した場合、シリカゲルの
粒径は、水蒸気の出入りが困難にならない程度の例えば
10μm以上の粒径である。
【0014】通気性部材13は、水蒸気を抵抗なく容易
に通過させることができる例えば木綿、化学繊維、金属
を材料とし、配管9の外周表面からフィン11の外周縁
部近傍まで充填された吸湿材12をフィン11と共に外
側から包み固定する。このため、通気性部材13は、吸
湿材12が脱落しない形状であれば良く例えば筒状の
布、筒状の網、またはセラミック、焼結金属、発泡金属
を材料とした通気性が良好な成形部材を使用してもよ
い。
【0015】配管9の軸方向に対する冷却器10の長さ
は、冷却器10に要求される冷却量および吸湿材12の
充填量の関係から決定され、カーエアコン用に使用する
場合、例えば50mm程度である。組立て時、複数の各
フィン11が互いに平行になるように配管9をフィン1
1に挿入した後、配管9とフィン11とをろう付し、配
管9の外周表面からフィン11の外周縁部近傍までフィ
ン11の表面に接触するように吸湿材12を充填しなが
ら筒状の通気性部材13で吸湿材12とフィン11とを
外側から包み固定する。通気性部材13は、吸湿材12
が外に漏れ出ない程度に端部13aを配管9に接着また
はかしめることにより固定される。
【0016】蒸気圧縮式冷凍機20の冷媒回路の動作を
冷媒の流れに沿って説明する。初期始動時、外気温に近
い温度の低圧気体の冷媒は、圧縮機1で断熱圧縮され高
温高圧気体に変化した後、凝縮器2に送られ、外部へ熱
を放熱し例えば50℃程度の高温高圧液体になる。その
後、高温高圧液体の冷媒は、受液器3で一時貯蔵された
後、冷却器10に送られ、冷却器10により吸湿材12
が補水していた水分の大部分を水蒸気として気化させる
まで冷媒は冷却され受液器出口より低温の高圧液体にな
る。さらに冷媒は、膨張弁4に送られ、冷媒の一部が膨
張弁4により霧状になってさらに温度が低下し、例えば
0℃程度の低温低圧気液二相状態に変化した後、蒸発器
5に送られ外部から吸熱し低温低圧の気体になり再び圧
縮機1に送られ循環する。この冷媒の循環による蒸発器
5の吸熱作用により、蒸発器5を流通する空気は冷却さ
れる。
【0017】定常運転時、冷却器10の吸湿材12が補
水していた水分の大部分が水蒸気になり気化が完了して
いるため、蒸気圧縮式冷凍機20の冷媒回路は、冷却器
10が付加されていない場合と同様の動作をする。次に
前記蒸気圧縮式冷凍機20の動作に基づいて冷却器10
の作動を説明する。
【0018】蒸気圧縮式冷凍機20の始動直後、高温高
圧液体の冷媒が冷却器10の配管9を通過するため、冷
却器10の配管9、フィン11および、これらに接触あ
るいは熱交換可能に固定される吸湿材12が加熱され
る。このとき、図3に示すような吸湿特性を有する例え
ばシリカゲル、活性アルミナを材料とする吸湿材12
は、平衡吸湿量が吸湿材12の温度の上昇に伴い実線で
示す曲線15上の点Aから点Bへ向かって徐々に減少し
始めるため、補水していた水分を気化させ、通気性部材
13を通して外部へ水蒸気の放出を開始する。これと同
時に吸湿材12は、接触する配管9およびフィン11の
表面から水分を気化するための潜熱を奪うため、配管9
およびフィン11は冷却され、また配管9を通過する冷
媒も冷却される。これにより、受液器3から出た高温高
圧液体の冷媒は、冷却器10により放熱を促進し、蒸気
圧縮式冷凍機20の冷凍性能または成績係数を向上させ
る。この作動は、吸湿材12が補水していた水分をすべ
て水蒸気として気化させ、通気性部材13を通して外部
へ放出するまで持続される。冷却器10における水分放
出後は、冷却効果が生じないため蒸気圧縮式冷凍機20
は、冷却器10が付加されていない冷凍機と同様の冷凍
性能または成績係数である。
【0019】蒸気圧縮式冷凍機20の停止後、高温高圧
の液体の冷媒が自然放熱等により外気温程度まで温度が
低下することに伴い、配管9、フィン11および、これ
らに接触する吸湿材12も同様に外気温程度まで温度が
低下する。これにより、図3に示すような吸湿特性を有
する例えばシリカゲル、活性アルミナを材料とする吸湿
材12は、平衡吸湿量が吸湿材12の温度の低下に伴い
実線で示す曲線15上の点Bから点Aへ向かって徐々に
増加し始めるため、自発的に外気中の水蒸気を吸湿して
補水する。したがって、保守作業者による冷却器10へ
の給水作業を必要としない。
【0020】以上のことから、受液器3と膨張弁4との
間に付加した冷却器10は、配管9およびフィン11の
表面から潜熱を奪い熱交換を行なうため、従来例で示し
た顕熱による熱交換を行なう冷却用熱交換器6と比較し
て熱交換効率を著しく向上させることが可能であり、蒸
気圧縮式冷凍機20の始動時に高温冷媒の放熱を促進し
始動時の冷凍性能または成績係数を改善させることがで
きる。
【0021】なお、本発明では、フィンの形状は、円板
に限らず配管を流れる冷媒と吸湿材との間の熱交換が可
能であれば、矩形、多角形、その他複雑な形状でもよ
い。また、配管とフィンとの固定方法は、配管をフィン
に圧入する方法や、配管をフィンに挿入後に配管を拡管
し圧着する方法等でもよい。さらに、配管とフィンとを
一体成形した配管を用いてもよい。
【0022】(第2実施例)本発明の第2実施例を図4
に示す。第2実施例による蒸気圧縮式冷凍機は、冷却器
10を圧縮機1と凝縮器2との間に付加した点が第1実
施例の蒸気圧縮式冷凍機20と異なる。図4に示すよう
に、蒸気圧縮式冷凍機30の冷媒回路は、圧縮機1と凝
縮器2と受液器3と膨張弁4と蒸発器5と冷却器10
と、これらを接続する配管9とから構成され、この冷媒
回路を流れる冷媒は、圧縮機1から冷却器10、凝縮器
2、受液器3、膨張弁4、蒸発器5を経由して圧縮機1
に至る冷凍回路を循環する。
【0023】蒸気圧縮式冷凍機30の冷媒回路の動作を
冷媒の流れに沿って説明する。始動時、外気温に近い温
度の低圧気体の冷媒は、圧縮機1で断熱圧縮され高温高
圧の気体に変化した後、冷却器10に送られ、冷却器1
0により吸湿材12が補水していた水分の大部分を水蒸
気として気化させるまで冷媒は冷却され圧縮機出口の気
体より低温の高圧気体になる。その後、この高圧気体の
冷媒は、凝縮器2に送られ、外部へ熱を放熱し高圧液体
になる。さらに冷媒は、受液器3で一時貯蔵された後、
膨張弁4に送られ、膨張弁4により例えば0℃程度の低
温低圧気液二相状態に変化した後、蒸発器5に送られ外
部から吸熱し低温低圧の気体になり再び圧縮機1に送ら
れ循環する。この冷媒の循環による蒸発器5の吸熱作用
により、蒸発器5を流通する空気は冷却される。
【0024】定常運転時は、第1実施例と同様、蒸気圧
縮式冷凍機30の冷媒回路は、冷却器10が付加されて
いない場合と同様の動作をする。この第2実施例による
と、圧縮機1と凝縮器2との間に付加した冷却器10
が、蒸気圧縮式冷凍機30の始動時に凝縮器2の補助的
役割を果し高温冷媒の放熱を促進するため始動時の冷凍
性能または成績係数を改善させることができる。
【0025】(第3実施例)本発明の第3実施例を図5
および図6に示す。第3実施例は、吸湿材を凝縮器の放
熱面上に接着したことにより、第2実施例の冷却器10
の機能を凝縮器にもたせた点が第2実施例と異なる。図
5および図6に示すように、凝縮器40は、チューブ4
1とコルゲートフィン42と吸湿材43とから構成され
る。
【0026】チューブ41は、高圧に耐えるように横断
形状が矩形の四辺状に形成された筒状の管をU字形状に
同一平面上で複数回折返した形状を有する。チューブ4
1の内部に冷媒が流れ、またU字形状に折返した隣合う
チューブ41の間には、コルゲートフィン42が設けら
れる。コルゲートフィン42は、U字形状に折返したチ
ューブ41の間隔に適合した波状の薄板から構成され、
波状の山部と谷部とでチューブ41に接触するようにろ
う付等により固定される。また、コルゲートフィン42
の表面は、通風抵抗の増加を極力抑えるため粒径の極め
て小さい吸湿材43が接着される。この場合、吸湿材4
3が接着されるにより固定されるため通気性部材は必要
ない。
【0027】この第3実施例によると、この凝縮器40
に接着された吸湿材43が凝縮器40の表面から潜熱を
奪い熱交換を行なうため、凝縮器40を冷凍回路に使用
した場合、第2実施例の冷却器10を付加した場合と同
様、蒸気圧縮式冷凍機の始動時に高温冷媒の放熱を促進
し始動時の冷凍性能または成績係数を改善させることが
可能である。
【0028】(第4実施例)本発明の第4実施例を図7
および図8に示す。第4実施例による冷却器は、フィン
の形状をひげ状にして、このひげ状のフィンの表面に吸
湿材を接着した点が第1実施例の冷却器10と異なる。
図7および図8に示すように、冷却器50は、配管9と
スパイラルフィン51と吸湿材12とから構成される。
【0029】スパイラルフィン51は、配管9に接触す
る帯状の基部51と、基部51の表面から配管9の径方
向外側へ伸びるひげ状のひげ部52とから構成され、配
管9の外周面に螺旋状に巻付け固定される。吸湿材12
は、配管9の表面およびスパイラルフィン51のひげ部
52の表面に接着される。
【0030】この第4実施例によると、配管9の表面お
よびスパイラルフィン51のひげ部52の表面に接着さ
れた吸湿材12が配管9およびスパイラルフィン51の
表面から潜熱を奪い熱交換を行なうため、冷却器50を
冷凍回路に使用した場合、第1実施例の冷却器10を付
加した場合と同様、蒸気圧縮式冷凍機の始動時に高温冷
媒の放熱を促進し始動時の冷凍性能または成績係数を改
善させることが可能である。なお、スパイラルフィンの
代わりにスカイブドフィン等を使用しても同様の効果が
得られる。
【0031】(第5実施例)本発明の第5実施例を図9
に示す。第5実施例による冷却器は、吸湿材12に代わ
りに液体状の吸収液を使用し、この吸収液が貯溜される
液槽を設けた点が第1実施例の冷却器10と異なる。図
9に示すように、冷却器60は、配管9とフィン11と
液槽61と吸収液62と通気性部材63とから構成され
る。
【0032】配管9は、第1実施例と同様のフィン11
を備え、液槽61の一方の側面から他方の側面へ貫通す
る。液槽61は、上部に開口部を有する容器からなり、
配管9のフィン11により液槽61に貯溜される吸収液
62と熱交換する。吸収液62は、例えば臭化リチウム
水溶液、塩化カルシウム水溶液からなり、吸収液62に
よりフィン11の全部が浸されるところまで吸収液62
が液槽61に貯溜されている。
【0033】通気性部材63は、大気中の塵等が液槽6
1へ侵入するのを防止するため、液槽61の開口部全面
を覆うように設けられる。この第5実施例によると、液
槽61に溜められた吸収液62がフィン11の表面から
潜熱を奪い熱交換を行なうため、冷却器60を冷凍回路
に使用した場合、第1実施例の冷却器10を付加した場
合と同様、蒸気圧縮式冷凍機の始動時に高温冷媒の放熱
を促進し始動時の冷凍性能または成績係数を改善させる
ことが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明の冷凍機によると、配管内を流れ
る高温冷媒と熱交換を行なうことにより冷媒を冷却する
ことができる冷却器を冷凍回路に使用することにより、
冷却器に水分が残存する期間中の冷凍性能または成績係
数を改善させることができ、構造上の容積、重量、コス
トが削減できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による冷却器の部分断面図
である。
【図2】本発明の第1実施例による蒸気圧縮式冷凍機の
冷媒回路を示す回路図である。
【図3】本発明の第1実施例による冷却器の吸湿材の吸
湿材温度に対する平衡吸湿量を示す吸湿特性図である。
【図4】本発明の第2実施例による冷凍機の冷媒回路を
示す回路図である。
【図5】本発明の第3実施例による吸湿材を接着した凝
縮器の概略構成図である。
【図6】本発明の第3実施例の図5に示す円内拡大図で
ある。
【図7】本発明の第4実施例による冷却器の概略構成図
である。
【図8】本発明の第4実施例の図7に示す円内拡大断面
図である。
【図9】本発明の第5実施例による冷却器の概略構成図
である。
【図10】従来の冷凍機の冷媒回路を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機(冷媒圧縮機) 2 凝縮器 3 受液器 4 膨張弁 5 蒸発器 9 配管 10 冷却機 11 フィン 12 吸湿材 13 通気性部材 20 蒸気圧縮式冷凍機 40 凝縮器 41 チューブ(配管) 42 コルゲートフィン(フィン) 43 吸湿材 62 吸収液(吸湿材)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機、凝縮器、受液器、減圧装
    置、蒸発器を配管により接続した冷凍機であって、 前記受液器と前記減圧装置との間に外気中の水分の吸湿
    と蒸発を行える冷却器を配し、 前記冷却器に吸湿した水分を前記受液器出口側の冷媒温
    度により蒸発させることを特徴とする冷凍機。
  2. 【請求項2】 前記冷却器は、冷媒が流通する配管と、
    この配管の外周面に固定され径方向外側に拡がるフィン
    と、少なくとも前記フィンの外表面に接触し水分の吸湿
    と蒸発とが可能な吸湿材を備えることを特徴とする請求
    項1記載の冷凍機。
  3. 【請求項3】 前記吸湿材は、前記フィンの外表面また
    は前記配管の外表面あるいはその両方に接着されること
    を特徴とする請求項2記載の冷凍機。
  4. 【請求項4】 前記吸湿材は、前記フィンまたは前記配
    管と、前記フィンまたは前記配管とを覆う通気性部材と
    の間に充填されることを特徴とする請求項2記載の冷凍
    機。
  5. 【請求項5】 前記吸湿材は、ゼオライト、シリカゲ
    ル、活性アルミナ、活性炭、吸湿性高分子樹脂、臭化リ
    チウム水溶液、および塩化カルシウム水溶液からなる群
    から選ばれる1種類または2種類以上であることを特徴
    とする請求項2、3または4記載の冷凍機。
  6. 【請求項6】 冷媒圧縮機、凝縮器、受液器、減圧装
    置、蒸発器を配管により接続した冷凍機であって、 前記冷媒圧縮機と前記凝縮器との間に外気中の水分の吸
    湿と蒸発を行える冷却器を配し、 前記冷却器に吸湿した水分を前記冷媒圧縮機出口側の冷
    媒温度により蒸発させることを特徴とする冷凍機。
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