JPH07229596A - 安全装置及びスイッチ - Google Patents

安全装置及びスイッチ

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JPH07229596A
JPH07229596A JP4518794A JP4518794A JPH07229596A JP H07229596 A JPH07229596 A JP H07229596A JP 4518794 A JP4518794 A JP 4518794A JP 4518794 A JP4518794 A JP 4518794A JP H07229596 A JPH07229596 A JP H07229596A
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JP
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cam
plug
drive arm
door
contact
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Application number
JP4518794A
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English (en)
Inventor
Yoshiki Okada
芳樹 岡田
Koji Sawai
康二 沢井
Ikuo Shibuya
▲いく▼夫 渋谷
Hideo Niwa
英夫 丹羽
Chikahiro Nonoyama
親弘 野々山
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Sanmei Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanmei Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業員が安全柵内に入る場合、そのことを他
者に対して視覚的に知らせて自身の安全を図るようにす
ることが出来、しかもその場合、例え安全柵外の者がそ
の視覚的な知らせを見過ごした場合においても更に自身
の安全を図るようにすることが出来る安全装置を提供す
る。 【構成】 安全柵の出入口近くに取付ける本体には、プ
ラグが着脱自在に備わっており、それを抜き取ることに
よって出入口の扉のロックを解除できる。又そのプラグ
はその存在を表示する表示部を備える。作業員がプラグ
を抜いて安全柵内に入ると、そのことを表示部の非存在
によって他者に知らすことが出来る。本体に、プラグの
抜き取りにより非導通となるように備えられた端子は、
柵外の者が表示部の非存在を見落とした場合、電気的な
指示でもって柵内の者の安全を確保する為に利用でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動中の機械に人が近
づいて事故を起こしたりすることを防止するためにその
機械を人の行き来する場所から遮蔽するように設けられ
ている安全柵において、上記機械へ向けての作業員の出
入の為に設けられている出入口に備えさせることによ
り、上記機械の点検作業や保守作業の為に作業員が安全
柵の中に入った際に、他人による上記機械の誤った起動
を防止して上記作業員の安全を図ることができるように
した安全装置、及び該安全装置において用いることの出
来るスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】上記安全柵における出入口の周縁部に取
付けたケース内に、上記出入口を閉ざす為の扉に取付け
た操作キーが該ケースの透孔を通して出入することによ
って作動位置と非作動位置との間を回動するようにした
カムと、上記扉が閉じられていることにより上記操作キ
ーが上記ケース内に入り込んでいて上記カムが作動位置
にある状態では導通状態となって上記機械の作動を許容
し、扉が開かれることにより上記操作キーが上記ケース
から退出し上記カムが非作動位置に回ったときには非導
通状態となって上記機械の作動を阻止するようにしたス
イッチとを備えている安全装置がある。このような安全
装置においては、作業員が上記扉を開けて安全柵の中に
入りそこで作業をする場合には、上記扉を開いたままに
しておくことにより、他の作業員が誤って機械の起動ス
イッチを操作しても機械の作動を阻止することが出来、
柵内の作業員の安全を図ることが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記安全装置で
は、誤って扉を閉じると上記した他の作業員にとっては
柵内に人がいるかいないか判らず、しかも上記スイッチ
が導通状態となって機械の作動が可能な状態となる為、
上記した他の作業員が機械の起動スイッチを操作すると
機械は作動を開始し、上記柵内の作業員を危険に晒す問
題点がある。又上記スイッチの接点が導通状態のまま溶
着していたりすると、上記のように扉を開いていても上
記スイッチは導通状態のままである。このとき上記した
他の作業員が上記扉の開いていることに気付かず上記機
械の起動スイッチを操作すると機械は作動を開始し、柵
内の作業員を危険に晒す問題点もある。
【0004】本願発明の安全装置は上記従来技術の問題
点(技術的課題)を解決する為に提供するものである。
第1の目的は、作業員が安全柵の中に入って作業をする
場合、安全柵内に人がいることを他の作業員に対して視
覚的に知らしめることができて、他の作業員に機械の起
動スイッチを操作させぬようにし、その結果柵内の作業
員の安全を確保することが出来るようにした安全装置を
提供することである。第2の目的は、作業員が安全柵の
中に入っている場合、上記視覚的な知らせが出ているこ
とを上記他の作業員が見過ごして機械の起動スイッチを
操作しても、機械の作動が阻止されるようにすることが
できるようにした安全装置を提供することである。第3
の目的は、作業員が安全柵の中に入ろうとする場合、上
記視覚的な知らせを出すことを忘れることなく確実に行
わせ得るようにした安全装置を提供することである。第
4の目的は、安全柵の扉を開けるためにそのロックの解
除操作をする場合、該解除操作に伴って確実にロックの
解除が行われるようにした安全装置を提供することであ
る。第5の目的は、出入口の扉が閉じているときに安全
装置におけるスイッチの接点に溶着が生じていても、作
業員が安全柵内に入る為に扉を開けたときには、上記の
スイッチを強制的に開放させて上記機械の作動阻止機能
が確実に発揮されるようにした安全装置を提供すること
である。第6の目的は、上記扉開放中における機械の作
動阻止の目的に用いることの出来るスイッチにおいて、
通常の使用状態では固定接点に対する可動接点の溶着を
生じ難く、仮に溶着が生じてもスイッチを開放操作する
ときには可動接点を確実に固定接点から切り放すことが
出来るようにしたスイッチを提供することである。他の
目的及び利点は図面及びそれに関連した以下の説明によ
り容易に明らかになるであろう。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本願発明における安全装置は、安全柵における出入
口の周縁部と上記出入口を閉ざす為の扉との内の何れか
一方に備えさせる為の本体には、上記周縁部と上記扉と
の内の何れか他方に備えさせる操作キーを進入させる為
の透孔を備え、上記本体内には、上記操作キーが上記透
孔を通して本体内に進入することにより非作動位置から
作動位置に回動されて操作キーと嵌合状態となり、退出
することにより作動位置から非作動位置に回動して上記
嵌合が解けるようにしたカムと、上記カムに設けられて
いる係合部に対し該カムが作動位置に回動した状態にお
いて係脱するようにした係止体を備えさせ、上記操作キ
ーの進入により上記カムが作動位置に回動した状態で
は、上記係止体が上記係合部と係合してカムの回動が阻
止され上記操作キーの退出が阻止されるようにしている
安全装置において、上記本体には、内部に一対の端子と
進退自在な受動部材とを備えているプラグ受を備えさせ
ると共に、上記受動部材と上記係止体とは、受動部材の
前進により上記係止体を上記係合部に係合させ、受動部
材の後退により上記係止体を上記係合部から離脱させる
為の連繋機構でもって連繋させ、一方、上記プラグ受に
対し抜き差し自在な差込部とその差込状態において外部
に露出する表示部とを備えているプラグを有し、上記差
込部には、差込部を上記プラグ受に差し込んだ状態にお
いては上記一対の端子間を電気的に導通状態にし、抜脱
させた状態では非導通状態にする為の導通部材と、プラ
グ受に対する差込部の差込により上記受動部材を前進さ
せ、プラグ受からの差込部の抜脱により上記受動部材を
後退させる為の操作杆とを備えさせたものである。
【0006】
【作用】作業員が安全柵の扉を開けてその中に入ろうと
する場合、本体のプラグ受からプラグを抜き取ると、係
止体によるカムの係止が解け扉を開けることができる。
上記プラグの抜き取りにより本体から表示部が非存在と
なる。その非存在は、人が安全柵内に入っていることを
第三者に視覚的に知らせる。又上記のようにプラグを抜
き取った場合、上記プラグ受の一対の端子間は非導通状
態となる。従って該非導通を機械の作動阻止に利用する
ことにより、第三者が表示部の非存在に気付かず誤って
機械の起動スイッチを操作しても機械の作動が阻止され
るようにすることができる。上記プラグの抜き取りの場
合、引き戻し部材が被戻し部を機械的に引くと、係止体
はカムとの嵌合状態から強制的に離脱される。上記カム
に連なるスイッチが、駆動アームの蹴面が被動体の第2
摺擦面に当接する構成の場合、固定接点と可動接点とに
溶着があっても、駆動アームが回動することにより上記
蹴面が上記第2摺擦面を押し、上記被動体は強制的に回
動されて可動接点が固定接点から離反する。
【0007】
【実施例】以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。図1において、1は安全柵を必要とする例えばプレ
ス機、工作機等の機械、2は機械1に人が近づくことを
阻止するために人の往来する場所と機械1とを遮蔽する
状態例えば機械の周囲を取り囲む状態に設けられた安全
柵である。該安全柵2の一部には作業員の出入り用の出
入口3が設けられ、かつそこには扉4が備えてある。5
は扉4が閉状態ではそれをロックし、扉4を開いて作業
員が安全柵2内に入った状態ではその作業員の安全を確
保する為の安全装置を示す。6は該安全装置5における
本体で、例えば上記出入口3の周縁3aに取り付けてあ
る。該本体6の詳細は後述する。7は安全装置5におけ
る操作キーで、例えば上記扉4において上記本体6と対
応する位置に取り付けてある。該操作キー7は本体6に
おけるカム24の回動操作及びカム24との嵌合の為のもの
であり、例えば図3に示されるように構成されている。
即ち7aはカムを回動させる為にカムと係合するようにし
た係合部、7bはカム24との嵌合の為にカム24におけるキ
ー抜止部27を受け入れるようにした受入部で、透孔を例
示する。7cは本体6のケースと当接した際にその衝撃を
緩和するためのクッション体、7dは安全柵2に対する取
付部で、ねじ止用の透孔7eを備える。尚図1の8は機械
1の操作を行う為の操作盤である。
【0008】次に上記安全装置5の本体6を詳細に示す
図2、4、5について説明する。10はケースで、内蔵す
る種々の構成を相互に組み合わす為の基枠をなすと共に
それらの構成が外部から見えぬように収納し、且つ内部
の電気的機構を油や水から保護する為のものである。11
は凹状のケース本体、12は本体11の開口部を着脱自在に
塞ぐ為の蓋で、これらは何れも金属製或いは合成樹脂材
料製である。13は本体11に対し蓋12を止着する為のねじ
棒、14は本体11と蓋12との間に介在させた防水用のパッ
キンである。15は本体11に備えられた取付部で、安全柵
2に対して該安全装置本体6の取付けを行う為の部分で
あり、取付用のねじ棒を挿通する為の透孔16を備えさせ
た構造を例示する。17は仕切壁で、ケース10内の空間を
カムの収納の為の部屋18と、カムのロック及びその解除
をするための機構やカムに連動するスイッチを収納する
為の部屋19とに仕切る為のものである。次に21は操作キ
ー7を導入する為の透孔で、所定形状の操作キー7は支
障無く進入させ異形の物体例えば操作キーよりも幅広或
いは厚みが著しく大きい物体の進入は阻止する為に操作
キー7の幅及び厚みに対応した大きさのスリット状に形
成してある。22はもう一つの透孔で、該安全装置5の本
体6をその前面側から操作キーが進入する状態となる場
所に取付けて用いる場合に利用される透孔であり、上記
透孔21と同様のスリット状に形成してある。
【0009】次に上記ケース10に内蔵された構成につい
て説明する。24は操作キー7と嵌合して扉を閉状態でロ
ックする為、及び操作キーの進入及び退出に連動回動し
て扉の開閉確認用のスイッチを作動させる為のカムで、
耐久性の高い硬質材例えば鋼材で形成され、軸体24aに
よってケース10に回動自在に取り付けてあり、操作キー
7の進入及び退出により、非作動位置と作動位置との間
の回動を行う。上記非作動位置とは操作キー7が未進入
でそれによる回動操作を何等受けていない状態のときの
位置を言い、例えば図5に示されている状態である。又
作動位置とは操作キー7が進入してそれによる回動操作
を受け操作キーと嵌合している状態のときの位置を言
い、例えば図6に示されている状態である。上記カム24
と軸体24aとは例えばカム24と軸体24aとに跨るように
設けられた図13のピン24bによって一体回動するよう
に連結してある。図5に示される25〜29はカム24に備わ
っている種々の機能部を示し、25は操作キー7における
係合部7aを受け入れる為の受入部、26は操作キー7の進
入時において上記係合部7aを受ける為の受面、27は操作
キーと嵌合してその抜脱を阻止する為のキー抜止部、27
aは操作キー7の退出時において上記係合部7aを受るた
めの受面、28は係止体を係合させる為の係合部、29は係
止体の受止部で、カム24の外周面をもって構成してあ
る。
【0010】次に31はカム24をその作動位置において係
止してカム24の戻り回動を阻止する為の係止体で、カム
24の係合部28に対して嵌合させるための嵌合部31aを有
しており、図9の嵌合位置と図5の離脱位置との間の位
置替えを自在に備わっている。例えば仕切壁17に形成さ
れた保持孔32に進退自在に挿通されている。33は部屋19
に水分や油分が進入することを防止するためのパッキン
である。34は後述の引き戻し部材64を位置させる為に設
けたスリットである。35,36は後述の連繋機構との連繋
の為の部分で、35は押し力を受る為の被押部、36は引き
戻し力を受る為の被戻し部で、係止体31に止着したピン
を例示する。
【0011】次に上記係止体31を操作するための操作機
構38について説明する。40はプラグを保持するためのプ
ラグ受で、該プラグ受40に保持された状態のプラグを外
部から認識し易くする為にケース本体11の前面に備えさ
せてあり、支承用の基枠39でもってケース本体11に取付
けてある。以下プラグ受40について説明する。41はプラ
グにおける差込部の差し込みを案内する為の案内筒で、
上記基枠39に取り付けてある。42は差込部の差し込みの
向き(周方向の向き)を案内する為の案内子で、案内筒
41にねじ込んだねじ棒を例示する。43はプラグ受40の底
壁をなす為の基材で、上記案内筒41を介して基枠39に取
り付けてある。44は後述の受動部材47及び操作杆80を進
退ガイドする為のガイド孔で、直円筒状に形成してあ
る。該ガイド孔44における主体部45aは操作杆80を横ず
れなく進退ガイドする為のものであり、案内筒41で囲ま
れたプラグ受入空間40aの底部に開口する入口部45b
は、後述の受動部材47と操作杆80との相互の連結部の連
結及びその解除の為の操作杆80の横移動を許容する横動
許容部となっていて、上記横移動を行いうるだけの余裕
が出来るよう上記主体部45aよりも大径に形成してあ
る。46は後述の進退部材をその倒れを防止した状態で進
退ガイドするためのガイド部で、スリット状に形成して
ある。
【0012】次に47は後述のプラグにおける操作杆から
の駆動力を受る為の受動部材で、丸棒状をしておって上
記ガイド孔44内に進退自在に備えさせてあり、上記入口
部45b側の端部には、操作杆80との着脱自在な連結の為
の連結部48を備える。49は連結部48における持出部で、
半円形の断面形状に形成してある。50a,50bは被押部、
51は被引部、52は後述の引部の入り込みを許すための凹
部を示す。53は後述の連繋機構60における進退部材61と
の干渉防止の為の欠如部、54は進退部材との連繋の為の
連繋片で、受動部材47の下端部に横向きに嵌挿したピン
を例示し、受動部材47の回動防止の為に、基材43に設け
た上下方向の溝58(図10の(A)参照)に沿って上下
動するようにしてある。55は常態では受動部材47の連結
部48における持出部49を上記入口部45bに位置させる為
に受動部材47を上向きに付勢するばねである。56はケー
ス外部からガイド孔44を通して操作室19内に水分や油分
が入ることを防止する為のパッキンである。57,57はプ
ラグが装着状態であるときに導通信号を得る為の、即ち
相互間が導通状態となるようにした一対の端子で、ピン
の抜き差しが自在なソケットを例示する。
【0013】次に上記受動部材47と係止体31とを連繋さ
せる連繋機構60について説明する。61は進退部材で、前
記スリット46に案内されて係止体31の進退方向と同方向
への進退が自在となっている。62は上記受動部材47との
連繋部で、受動部材47の縦方向の動きを横方向に変換し
て進退部材61に伝えるようにしたものであり、図示の如
く斜面に形成されたガイド溝を例示する。63は係止体31
の被押部35をばね65を介して押す為の押部、64は被戻し
部36を直接的に即ち剛体どうしが連繋する状態で引くた
めの引き戻し部材を夫々示す。
【0014】次に67は上記進退部材61に施錠してその進
退を拘束するための施錠機構を示す。68は該機構におい
て進退部材61に形成した被係合部で、透孔を例示する。
69はストッパで、進退部材61の面方向の動きは阻止さ
れ、面方向と直交する方向への進退は自在となるように
設けられている。70はストッパ69を被係合部68に対する
係合準備の為に進退部材61の側に付勢するばねである。
71は上記被係合部68に対するストッパ69の係合を解除す
るための解除装置で、一例として固定鉄心72と、コイル
ボビンによって固定鉄心72へ向けての進退のみが許容さ
れている可動鉄心73と、それらに磁束を及ぼす為のコイ
ル74とからなるソレノイドが用いてあり、可動鉄心73と
ストッパ69とを一体形成することによって、ストッパ69
との連繋を行うと共に、ストッパ69を上記のように進退
自在に支承するようにしてある。
【0015】次に76は上記操作機構38を操作するための
プラグを示す。76aは前記プラグ受40に対して抜き差し
自在に装着するための差込部で、前記案内筒41内に円滑
に入り、且つ、受動部材47の連結部48に対し操作杆80の
連結部81を連結する為の操作杆80の横動操作を案内筒41
内において行い得るよう、案内筒41の内径よりもやや小
さい直径に形成してあり、前記案内子42をがたつき無く
スムーズに通すことの出来る幅の案内溝79を軸線と平行
に形成してある。77はプラグ76の抜き差し操作の為の取
っ手部を示し、握ることによって差し込み操作を行い易
くする為の握り部77aと指を掛けることによって抜き取
り操作を行い易くする為の手掛かり環78とから構成され
ている。また上記取っ手部77は、プラグ76の差込部76a
をプラグ受40に差し込んだ状態ではケース10の外部に露
出状態となり、安全柵における扉が閉状態にロックされ
ていることの表示及びプラグの存在の表示の為の表示部
となる。80はプラグ受40の受動部材47を操作する為に差
込部76aに備えさせた操作杆で、ガイド孔44における主
体部45aへのがたつきのない状態での差し込みを可能に
する為に主体部45aの内径と対応する直径に形成してあ
り、先端部には受動部材47の連結部48と対応した連結部
81が備えてある。即ち、82は持ち出し部で、前記持ち出
し部49の対向側を補完するよう半円形の断面形状に形成
してある。83a,83bは前記被押部50a,50bを夫々押す為
の押部、84は被引部51を引くための引部、85は被引部51
の入り込みを許す為の凹部を夫々示す。上記引部84と上
記被引部51とは、操作杆80がそれら引部84と上記被引部
51を介して受動部材47を引っ張った際にその引っ張りに
対して最も高い強度が得られるように、両者の形状及び
大きさを同じく形成してある。86は前記一対の端子57,
57を導通させる為の導通部材で、端子57,57の間隔と同
間隔に備えられた一対の導電ピン86a,86aと、両導電ピ
ン間を導通させる電線87とで構成してある。図2の88は
操作盤8との電気接続用のコネクタで、多端子型のもの
が用いてあり、各々の端子は上記端子57,57やソレノイ
ドコイル74及び後述のスイッチにおける固定接点の端子
に夫々接続している。
【0016】次に安全柵2に対する上記構成の安全装置
5の適用を説明する。図1に示すように例えば扉4が開
放している状態において、本体6を出入口3の周縁部3a
に取付け、操作キー7は扉4を閉じた際に本体6の透孔
21を通って本体6内に進入するよう、扉4において上記
本体6と対応する位置に取り付ける。本体6を扉4に取
付け、操作キー7を周縁部3aに取付けても良い。
【0017】次に扉4を閉じてその閉状態をロックする
場合について説明する。この際の動作は、扉4を閉じる
際の動作と、プラグ76を差し込む際の動作との2段階で
行われる。扉4を閉じる際の動作は以下の通りである。
扉4が未だ開いているとき本体6の内部の状態は図5の
通りである。扉4を閉じると、操作キー7は図6の如く
ケース10の透孔21から進入し、先端がカム24のキー受部
26に当接してカム24を図示の如く作動位置まで回す。こ
の状態では、キー抜止部27が操作キー7における受入部
7bに入り、操作キー7の係合部7aの反進入方向側に位置
する。
【0018】次にプラグ76を差し込む際の動作は以下の
通りである。先ずプラグ76の差込部76aを図6のように
プラグ受40に望ませる。この場合、差込部76aの先部76
bが案内筒41に入り案内溝79に案内子42が入るようにす
ると、操作杆80や導電ピン86aが見えなくてもそれらを
ガイド孔44の入口部45bや端子57に夫々正しく望ませる
ことが出来る。更にプラグ76を押し進め、プラグ76を図
6の如くやや傾けて連結部81が入口部45bにおいてやや
横ずれする状態で引部84を被引部51の前を通過させる。
そして図7に示す如く操作杆80と受動部材47とを両者の
軸心が一致する状態で各々の連結部81,48において連結
させる。
【0019】更にプラグ76を進めると図8に示す如く操
作杆80は受動部材47を前進させる。受動部材47の前進に
伴い、連繋片54はガイド溝62内を図における下方に進む
ため、進退部材61は係止体31に向けて図における左方に
進む。進退部材61の上記進行は押部63からばね65を介し
て係止体31の被押部35に伝わり、係止体31はカムの側に
向け前進して嵌合部31aが図9の如く係合部28に嵌合す
る。これによりカム24は回動を阻止される状態となり、
操作キー7は戻ることが出来ず、扉4は閉状態にロック
される。
【0020】尚図9の如く上記係止体31の嵌合部31aが
係合部28と嵌合する嵌合位置に到達した時、それまでの
図5、6、7、8の過程では進退部材61の側壁に当接し
ていたストッパ69は、ばね70の付勢力により被係合部68
に係合し、進退部材61の後退を阻止する状態となる。こ
の状態においては、受動部材47は上方へ戻ることが出来
ない。又受動部材47と操作杆80とはそれらの連結部48,
81において一体に連結しているため、即ち受動部材47及
び操作杆80は夫々ガイド孔44の主体部45aに位置して共
に横ずれ出来ず、引部84は被引部51から外れ得ぬ為、最
早プラグ76の差込部76aをプラグ受40から抜き取ること
が出来なくなる。このことは部外者がプラグ76を不用意
に引いて係止体31の嵌合部31aを係合部28から離脱さ
せ、上記ロックを解除することを防止するに役立つ。又
上記のようにプラグ76の差込部76aを完全に挿した場
合、二つの端子57は導電部材86によって導通され、そこ
に導通信号が得られる。この信号は例えば操作盤8に与
えられ、機械1の動作を許容する信号として利用され
る。
【0021】次に作業者が機械1の点検や保守をするた
めに扉4を開けて安全柵2の中に入る場合について説明
する。この場合には、先ず図示外の周知の制御装置或い
は図1の操作盤8からロックの解除信号を施錠機構67に
与える。例えばソレノイド71のコイル74へ電流を供給す
る。すると可動鉄心73が固定鉄心72に引き寄せられ、ス
トッパ69が被係合部68から外れる。そうしたならば、上
記解除信号によりストッパ69が被係合部68から外れてい
る状態が継続されている間に、プラグ76をプラグ受40か
ら引き抜く。その引き抜き過程においては、先ず図9の
状態からプラグ76を上方に引くと、図8の如く受動部材
47は操作杆80と一体となって後退即ち上方に移動する。
この場合、操作杆80及び受動部材47はガイド孔44の主体
部45aによって何れも横ずれが規制されているため、連
結部81が連結部48から外れることはない。上記受動部材
47の上方への移動により連繋片54がガイド溝62に沿って
上方に移動するため、進退部材61は図の右方に向けて後
退する。すると引き戻し部材64により係止体31の被戻し
部36が引かれ、係止体31は進退部材61と一体になって後
退し、図8の状態を経て図7の如くカム24の係合部28か
ら離脱し離脱位置に移動する。又プラグ76の差込部76a
における操作杆80は図8の状態から図7の状態に至り、
更に図6の状態を経て受動部材47から離脱する。
【0022】このようになった状態では、カム24は回動
がフリーとなるため、扉4を開き方向に移動させると、
操作キー7は係合部7aがカムのキー抜止部27を引いてカ
ム24を戻り方向に図5の如く非作動位置まで回動させ、
透孔21を通して退出する。このようにして扉4を開き作
業者は安全柵2の中に入ることが出来る。尚上記係止体
31を係合部28から離脱させる場合、上記のように係止体
31は引き戻し部材64により被戻し部36が引かれ、進退部
材61と一体になって後退するため、係止体31の先端部31
aの側壁がカム24の係合部28の側壁に食いつき状態とな
っていても(例えば扉4を開けようとする力によって操
作キー7を反進入方向に引き戻す力が加わると、その力
によってカム24に図9の時計方向の力が加わり、その結
果、上記のような食いつきが生ずる場合がある)、係止
体31は確実に係合部28から離脱される。尚引部84及び被
引部51は、上記食いつきを離す為にプラグ76を大きい力
で引いても引部84及び被引部51が破損することがないよ
う、両者共に上記引き方向の寸法を大きくして耐剪断力
を大きくしてある。
【0023】上記作業者が安全柵2の中に入る場合に
は、上記抜き取ったプラグ76を携えて入る。そうするこ
とによって、安全装置の本体6においては表示部77が非
存在となるため、出入口3の近くに立ち寄る他の作業員
に対して、誰かが扉4を開けて安全柵2の中に入ってい
るということを視覚的に知らせることができる。また上
記のようにプラグ76を携えて柵2内に入ると、他人が扉
4を誤って閉じても扉4が閉状態でロックされることを
防止することが出来る。即ち上記扉4を閉じる場合の動
作説明から明らかなように、扉4を閉じてカム24が図6
にように回っても、プラグ76を挿さぬ限り係止体31はカ
ム24を係止せぬ為、扉4が閉状態でロックされることは
無い。
【0024】次に上記作業者が安全柵2内での作業を終
了しそこから出るときの操作を説明する。先ず作業員が
安全柵2の外に出る。次に上記扉4を閉じプラグ76をプ
ラグ受40に差し込む。この操作により扉4は前述の説明
のようにして閉状態にロックされる。
【0025】上記作業員が安全柵2の外に出た後の操作
を、先にプラグ76を挿し込み次に扉4を閉じる順序で行
った場合の動きは次の通りである。先ずプラグ76を差し
込むと、図11に示す如く受動部材47の前進により進退
部材61は左方に進行し、被係合部68にストッパ69が係合
する。従ってプラグ76は抜き取り不能となる。しかし係
止体31の前方にはカム24における受止部29が存在してい
るため、係止体31はその受止部29に当接し、ばね65が押
し縮められ付勢力を蓄積する。その後扉4を閉じると前
述のようにカム24が回り、カム24が図9のように作動位
置まで回ると係止体31は上記ばね65に蓄積された付勢力
により前進して嵌合部31aが係合部28に嵌合する。
【0026】次に、上記安全装置の本体6において、プ
ラグ76を抜いた際に係止体31をカム24から強制的に引き
外す必要のない場合、例えば係止体とカムとの滑りを良
くして両者の食いつきが生じ難くした場合には、連繋機
構60において引き戻し部64を設けず、又ばね65の一端及
び他端を夫々押部63及び被押部35に固着して、進退部材
61の進退により上記ばね65を介して係止体31を進退さ
せ、嵌合部31aをカム24の係合部28に嵌脱させるように
してもよい。尚この場合、係止体31をカム24から離脱さ
せる操作の場合には、上記押部63は引き部として機能
し、被押部35は被引き部として機能する。
【0027】次に前記カム24の位置決機構やカム24に連
繋するスイッチを示す図12乃至図16において、Aは
カム24を非作動位置と作動位置とに位置決するための位
置決機構、Bは扉4の開放状態と閉鎖状態に応じた導通
及び非導通の電気信号を出力する為のスイッチ、Cは上
記カム24が取付けられている軸体24aとスイッチBとを
連繋させるための連繋機構を夫々示す。
【0028】図12及び図14に示される上記位置決機
構Aはディテント機構ともばれる周知の機構で、101は
押部材102を出没自在に保持するためのホルダ、102は押
部材で、カムとの摩擦を小さくする為に硬質の球体を用
いてある。103は押し部材102をカム24の外周面に押し付
けるための付勢部材で圧縮コイルばねが用いてある。10
4,105は夫々カム24の非作動位置及び作動位置を位置決
する為の位置決用凹部である。上記位置決機構Aはカム
24が非作動位置にある状態では上記押部材102がカム24
の凹部104に係合し、また作動位置にある状態では凹部1
05に係合し、各々の位置でカム24を安定状態に保持す
る。
【0029】次に上記スイッチBについて図12、1
5、16に基づき説明する。107はスイッチBにおける
種々の部材を取付けてそれらを保持する為の基枠を示
し、ケース10における本体11をもって構成した例を示
す。別体構成の基枠を本体11に取付けても良い。108は
駆動アームで、操作力を加えることによってスイッチの
作動を行わせる為の部材であり、一端に備えられた枢着
部109を基枠107に枢着、例えば軸体24aに対し回動自在
に装着して、他端が回動自在となるようにしてある。11
0は駆動アーム108の先端の蹴面を示す。111は駆動アー
ムの他端に押片を保持する為に備えられた保持孔で、枢
着部109を中心とする半径方向に向けて形成し蹴面110の
中央部に開口させてある。112は押片で、保持孔111に出
没自在に備えられ、常時突出方向に付勢する為に、保持
孔111の孔底との間に圧縮コイルばね113を配設してあ
る。図17の(A)、(B)に示す114及び図18の
(B)、(C)に示す114aは駆動アームの回動範囲を規
制する為のストッパで、上記回動範囲を仮想的な基準線
L1(駆動アーム108の回動中心108a即ち駆動軸24aの
中心と次に述べる被動体115の回動中心115a即ち支持軸1
16の中心とを結ぶ直線)を中心として例えば±30゜に
規制するようにしてあり、ケースの本体11における区画
壁17に取付けてある。
【0030】次に115はスイッチBにおける被動体で、
駆動アーム108から駆動力を受けて接点を速断及び速投
する為のものであり、基枠107に枢着例えば本体11に取
付けた支持軸116に回動自在に装着してある。該被動体1
15の回動範囲は、後述する可動接点が固定接点に当接す
ることによって上記基準線L1を中心に±15゜の範囲
に規制されるようにしてある。117は被動体115における
可動接点の操作部で、被動体115の回動によって可動接
点を動かす為に可動接点を保持するようにしてあり、そ
の保持の為の保持孔118を有している。該操作部117は可
動接点を電気的に他とは絶縁した状態に保持するために
絶縁材料例えば合成樹脂材料で形成してある。119は上
記押片112の先端の駆動面112aを摺擦させる為の第1摺
擦面を示し、駆動アーム108の側に湾曲した凹面に形成
してあり、上記駆動面112aを当接させてある。該第1摺
擦面119の形状は、上記被動体115が上記基準線L1を中
心に何れの側に反転した状態においても、上記駆動アー
ム108の回動中心108aから第1摺擦面119までの距離が、
被動体115が反転した側における第1摺擦面119の端部に
おいて最も小さくそれとは反対側の端部に向かうに従い
順次大きくなる形状に形成してある。図19に示す120
は上記駆動アーム108の蹴面110を当接させる為の第2摺
擦面を示し、基準線L1から離れた位置において蹴面11
0の回動軌跡110aの内側に入るように、即ち回動中心108
aから第2摺擦面120までの距離L2が上記回動中心108a
から上記回動軌跡110aまでの距離L3よりも短くなるよ
うに構成してある。例えば本例では、上記第1摺擦面11
9において上記駆動アーム108の回動中心からの距離が、
蹴面110までの距離よりも短くなっている部分をもって
構成した例を示す。上記基準線L1から離れた位置と
は、駆動アーム108が図17の(A)〜(D)、図18
の(A)〜(C)のように回動していく過程において、
押片112が第1摺擦面119を押す力によって図17の
(D)から図18の(A)のように被動体115の反転が
行われる場合の駆動アーム108の回動範囲よりも離れた
位置を言う。上記第2摺擦面120は、被動体115が図19
の状態から反転した場合には、その反転した側において
上記基準線L1から離れた位置に符号120'で示すように
形成されるようにしてある。
【0031】次に図12及び図15に示す121は固定接
点を保持する為の接点保持具で、絶縁材料例えば合成樹
脂材料で形成されてケース10の本体11に止着してある。
122は可動接点131,135が上記保持孔118から側方へ脱落
することを防止する為の脱落防止壁で、合成樹脂材料で
上記接点保持具121と一体形成したものを例示する。次
に図12、15、16に示す123,124はスイッチBにお
ける固定接点で、両者間に導通信号又は非導通信号を得
る為に二つで一組となっている。125〜127は各固定接点
における周知の部材で、125は保持具121に保持された固
定接点板、126は接点玉、127はリード線接続用の端子を
夫々示す。上記固定接点123,124の各端子127は前記コネ
クタ88を介して操作盤8に接続され、例えば固定接点12
3,124相互間が導通状態では上記機械1の作動を許容し
非導通状態では作動を阻止する制御のために利用する。
128,129はもう一組の固定接点で、上記固定接点123,124
とは導通及び非導通の関係が逆となるようにしたもので
あることを除いて上記固定接点と同様の構成で説明が重
複するので、その重複する説明は省略する。
【0032】次に131は固定接点123,124間を導通又は非
導通にさせる為の可動接点、135は上記固定接点128,129
間を導通又は非導通にさせる為の可動接点で、これらは
いずれも可動接点板132とそれに取付けた接点玉133,134
とから構成され、上記保持孔118に装着してある。136は
各可動接点131,135を各々に対応する固定接点に弾力的
に圧接させて良導通状態を達成させるためのばねで、両
可動接点131,135を相互に離反する方向に付勢するもの
である。
【0033】次に上記連繋機構Cについて図12、1
3、17に基づき説明する。該機構Cは、上記カム24の
回動に伴い90゜の角度を回動する軸体24aと、60゜
の角度しか回動しない駆動アーム108とを連繋させるた
めのもので、両者を30゜の遊びを有する状態で連繋さ
せるようにしてある。140は該機構Cにおける駆動片
で、上記軸体24aに固着例えば打ち込んだピンを例示す
る。141は駆動片140の駆動力を受けてそれを駆動アーム
108に伝達する為の伝達部材で、上記駆動片140と対峙す
る受部142,143を有しており、上記駆動アーム108と一体
化例えば枢着部109と一体に形成してある。144は上記駆
動片140と受部142,143との間に形成した隙間で、軸体24
aと伝達部材141との間に、上記カム24と駆動アーム108
との回動角度の差の角度(この例では30゜)の遊びを
持たせるためのものである。
【0034】上記構成のスイッチBの作動を図17及び
図18に基づき説明する。駆動アーム108が図17の
(A)、(B)のようにストッパ114に当接している状
態、例えば駆動アーム108の回動中心108aと被動体115の
回動中心115aとを結ぶ直線L1に対して駆動アーム108
が30゜(上記直線L1を基準に反時計回り方向をプラ
ス、時計回り方向をマイナスで示す)の位置にあるとき
には、ばね113から押片112に加えられる付勢力によって
押片112の駆動面112aが第1摺擦面119を押す矢印112b方
向の力は、被動体115を矢印115bのように時計回り方向
に付勢し、可動接点131は図16の(A)に示すように
固定接点123,124に圧接されて固定接点123,124間が導通
状態となっている。
【0035】上記駆動アーム108を図17の(B)の状
態から時計回りに回動させると、押片112の駆動面112a
は第1摺擦面119を摺動して進む。この過程において、
同図の(C)の状態(駆動アーム108が15゜の位置)
では矢印112b方向の付勢力は被動体115を未だ矢印115b
方向に付勢している。しかし同図(D)の状態(駆動ア
ーム108が例えば−5゜の位置)となると駆動面112aか
らの押力によって第1摺擦面119が受ける力の方向は被
動体115の回動中心115aを通る方向となる為、被動体115
は時計回り方向にも反時計回り方向にも回動方向の付勢
力を受なくなる。そして駆動アーム108が上記−5゜の
位置を僅かに越える(図18の(A)の−5゜−αで、
αは高々1゜程度)と、押片112が第1摺擦面119を押す
力は被動体115を反時計回り方向に付勢する為、図18
の(A)のように被動体115は矢印115c方向に急速に反
転する。従って図16の(B)のように可動接点131は
固定接点123,124から離れて固定接点123,124間は非導通
状態となり、代わりに可動接点135が固定接点128,129に
圧接して固定接点128,129間が導通状態となる。引き続
き駆動アーム108が図18の(B)、(C)のように−
30゜の位置まで回動するとストッパ114aに受止められ
てそこで安定状態となる。
【0036】次に上記スイッチBの動作の場合において
固定接点123,124と可動接点131とが溶着(接点玉125,12
6と接点玉133,134との溶着)している場合について説明
する。この場合には、駆動アーム108が図18の(A)
の状態となっても上記溶着のために被動体115は反転せ
ず図17の(D)の位置にある。しかし駆動アーム108
が更に僅か回動すると、図19に示すように駆動アーム
108の蹴面110において駆動アーム108の回動方向の先行
側の部分が第2摺擦面120に当接し、駆動アーム108が更
に回動すると、上記先行側の部分の蹴面110は軌跡110a
に沿って第2摺擦面120を摺擦していく為、第2摺擦面1
20は被動体115の回動中心115aを中心に反時計回り方向
の押力120aを受ける。この為、被動体115は矢印115c方
向に強制的に押し回され、その結果可動接点131は固定
接点123,124から離反される。そして上記説明と同様に
図18の(B)、(C)の状態となる。
【0037】上記駆動アーム108が図18の(C)、
(B)の状態から反時計回り方向に回動する場合には、
上記説明とは動きの方向が反対となるのみで全く同様の
動作が行われて図17の(B)、(A)及び図16の
(A)の状態となる。
【0038】次に上記安全装置における扉4の開閉とス
イッチBの動作との関係を説明する。先ず扉4が閉じて
いる状態では、操作キー7とカム24との関係、連繋機構
Cの状態、スイッチBの状態は図17の(A)に示され
るようになっている。この状態では固定接点123,124間
が導通状態である。
【0039】次に扉4を開く際の関連動作を説明する。
上記状態から扉4を開き始めると、操作キー7は図17
の(B)のように左方に向けて退出を開始する。この移
動によりカム24は時計回り方向に回動し、軸体24aを介
して駆動片140が同方向に回動する。この場合カム24が
時計回り方向に最初の30゜を回動する間は、図17の
(A)に示されている駆動片140と受部142との間の隙間
144によりカム24の動きは伝達部材141に伝わらず操作ア
ーム108は回動をしない。操作キー7の退出が更に進ん
でカム24の回動角が30゜となると図17の(B)のよ
うに駆動片140が受部142に当接し、その後は同図の
(C)、(D)に示されるようにカム24と駆動アーム10
8とは一体状態で回動する。尚(C)、(D)における
カム24の時計回り方向の回動角度は夫々45゜、65゜
である。カム24が上記65゜から僅かな角度αを更に回
動すると、図18の(A)に関連して前述したように、
スイッチBの被動体115が急速に反転して前記固定接点1
23,124間が非導通となり、固定接点128,129間が導通状
態となる。このとき、押片112はばね113により付勢され
ており、しかも回動中心108aから第1摺擦面119までの
距離が前述のように構成されており、又伝達部材141と
駆動片140との間には隙間144があるので、駆動アーム10
8は図18の(B)のようにストッパ114aによって受止
められる位置まで軸体24aに先行して回動する。その後
操作キー7の退出が進むと図18の(C)のようにカム
24は90゜の回動角度にまで至りそこで停止する。尚上
記扉を開く場合において固定接点123,124と可動接点131
とに溶着があった場合は、図17の(D)から図18の
(B)の状態に至る間において、前記したと同様の動作
が行われ上記溶着が解かれる。
【0040】次に、開いている扉を閉じる際には、上記
扉4を開く際の動作とは動きの方向が反対となるのみで
全く同様の動作が行われて、図1の(A)の状態とな
る。
【0041】
【発明の効果】以上のように本願発明は、請求項1の構
成により第1乃至第3の目的を達成して、作業員が安全
柵の中で作業をしている場合、そのことを表示部の非存
在でもって第三者に対し視覚的に知らせることができ、
その結果、第三者に機械の起動スイッチを操作させぬよ
うにして、柵内の作業員の安全を確保出来る効果があ
り、しかもその場合、第三者が上記視覚的な知らせを見
過ごして機械の起動スイッチを操作しても、プラグの非
存在により電気的に機械の作動を阻止するようにできて
作業員の安全を確保でき、更に、作業員が安全柵の中に
入ろうとする場合、扉のロックを解く操作により必然的
に上記視覚的な知らせを出させ得る効果がある。請求項
2の構成により第4の目的を達成して、プラグを抜くと
カムを係止している係止体を強制的にカムから引き離す
ことが出来て、扉のロックを確実に解除できる効果があ
る。更に請求項3の構成により第5の目的を達成して、
扉の閉状態において安全装置におけるスイッチの接点に
溶着が生じていても、作業員が扉を開けることにより、
スイッチにおける駆動アームの蹴面が被動体の第2摺擦
面を押し、上記被動体を強制的に回動させて可動接点を
固定接点から強制的に離反させることが出来、上記機械
の作動阻止機能を確実に発揮させられる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】安全装置の使用状態を示す斜視図。
【図2】安全装置の本体の正面図。
【図3】操作キーの正面図。
【図4】係止体が嵌合位置にある状態において安全装置
の本体の一部を図9のIV−IV線位置で破断した状態を示
す一部破断図。
【図5】操作キーが未進入状態でプラグが除去されてい
る状態のときの安全装置の本体の縦断面図。
【図6】操作キーが進入しプラグをプラグ受に望ませた
状態のときの安全装置の縦断面図。
【図7】プラグにおける操作杆の連結部がプラグ受にお
ける受動部材の連結部と連結した状態のときの安全装置
の縦断面図。
【図8】プラグを少し押し込んだ状態のときの安全装置
の縦断面図。
【図9】プラグが完全に押し込まれ係止体がカムと嵌合
した状態のときの安全装置の縦断面図。
【図10】(A)は図9におけるX−X線断面図、
(B)はプラグ受の端子とプラグの導通部材を示すため
の断面図。
【図11】操作キーが進入していない状態でプラグを完
全に押し込んだ状態のときの安全装置の縦断面図。
【図12】カムとスイッチとの関係を示す安全装置の本
体の一部破断正面図。
【図13】図12におけるXIII−XIII線断面図。
【図14】(A)はカムを作動位置で位置決した状態に
おける図12のXIV−XIV線断面図、(B)はカムを非作
動位置で位置決した状態における同様の断面図。
【図15】図12におけるXV−XV線断面図。
【図16】(A)は図15におけるXVI−XVI線断面図、
(B)は被動体が反転した状態を示す同様の断面図。
【図17】(A)〜(D)はカムと連繋機構とスイッチ
との関連動作を説明する為の断面図(多くの線の輻輳に
よる図の不明瞭化を防ぐため駆動アームのハッチングは
省略した)。
【図18】(A)〜(C)はカムと連繋機構とスイッチ
との関連動作を説明する為の断面図で、図17の動作に
続く動作を説明する為の図(多くの線の輻輳による図の
不明瞭化を防ぐため駆動アームのハッチングは省略し
た)。
【図19】駆動アームの蹴面が被動体の第2摺擦面を押
すときの状態を示す拡大断面図(多くの線の輻輳による
図の不明瞭化を防ぐため駆動アームのハッチングは省略
した)。
【符号の説明】
6 本体 7 操作キー 24 カム 31 係止体 40 プラグ受 47 受動部材 57 端子 76 プラグ 77 表示部 80 操作杆 86 導通部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丹羽 英夫 名古屋市瑞穂区牛巻町6番10号 三明電機 株式会社内 (72)発明者 野々山 親弘 名古屋市瑞穂区牛巻町6番10号 三明電機 株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安全柵における出入口の周縁部と上記出
    入口を閉ざす為の扉との内の何れか一方に備えさせる為
    の本体には、上記周縁部と上記扉との内の何れか他方に
    備えさせる操作キーを進入させる為の透孔を備え、上記
    本体内には、上記操作キーが上記透孔を通して本体内に
    進入することにより非作動位置から作動位置に回動され
    て操作キーと嵌合状態となり、退出することにより作動
    位置から非作動位置に回動して上記嵌合が解けるように
    したカムと、上記カムに設けられている係合部に対し該
    カムが作動位置に回動した状態において係脱するように
    した係止体を備えさせ、上記操作キーの進入により上記
    カムが作動位置に回動した状態では、上記係止体が上記
    係合部と係合してカムの回動が阻止され上記操作キーの
    退出が阻止されるようにしている安全装置において、上
    記本体には、内部に一対の端子と進退自在な受動部材と
    を備えているプラグ受を備えさせると共に、上記受動部
    材と上記係止体とは、受動部材の前進により上記係止体
    を上記係合部に係合させ、受動部材の後退により上記係
    止体を上記係合部から離脱させる為の連繋機構でもって
    連繋させ、一方、上記プラグ受に対し抜き差し自在な差
    込部とその差込状態において外部に露出する表示部とを
    備えているプラグを有し、上記差込部には、差込部を上
    記プラグ受に差し込んだ状態においては上記一対の端子
    間を電気的に導通状態にし、抜脱させた状態では非導通
    状態にする為の導通部材と、プラグ受に対する差込部の
    差込により上記受動部材を前進させ、プラグ受からの差
    込部の抜脱により上記受動部材を後退させる為の操作杆
    とを備えさせたことを特徴とする安全装置。
  2. 【請求項2】 上記連繋機構は、上記受動部材の後退に
    伴って、上記係止体に備えられた被戻し部を係止体がカ
    ムの係合部から離脱する方向に機械的に引く為の引き戻
    し部材を備えることを特徴とする請求項1記載の安全装
    置。
  3. 【請求項3】 安全柵における出入口の周縁部と上記出
    入口を閉ざす為の扉との内の何れか一方に備えさせる為
    の本体には、上記周縁部と上記扉との内の何れか他方に
    備えさせる操作キーを進入させる為の透孔を備え、上記
    本体内には、上記操作キーが上記透孔を通して本体内に
    進入することにより非作動位置から作動位置に回動し、
    退出することにより作動位置から非作動位置に回動する
    ようにしたカムを内蔵し、上記カムには、カムが非作動
    位置にあるときには非導通状態となりカムが作動位置に
    あるときには導通状態となるようにしたスイッチを連繋
    させている安全装置において、上記スイッチの構成は、
    基枠に対して一端が枢着され他端を回動自在にしてある
    駆動アームの他端には半径方向に向けて出没自在の押片
    を備えさせると共に、その押片は常時は突出方向に付勢
    してあり、一方、上記基枠に対しては、電気の可動接点
    を固定接点に対して接離させるための操作部を有する被
    動体を上記操作部の揺動運動を可能に枢着し、上記被動
    体には、上記押片の先端の駆動面を摺擦させる為にその
    駆動面と対向する第1摺擦面を備えさせてそこに該駆動
    面を当接させると共に、上記被動体において上記駆動ア
    ームの回動中心と被動体の回動中心とを結ぶ仮想的な直
    線から離れた位置には、上記駆動アームの先端の蹴面を
    当接させる為に、上記駆動アームの回動中心からの距離
    が駆動アームの回動中心から上記蹴面までの距離よりも
    短い第2摺擦面を備えさせた構成であり、しかも上記駆
    動アームは上記カムに対し連動回動可能に連繋させてあ
    って、常態においては上記カムの回動に伴う上記駆動ア
    ームの回動によって上記押片の駆動面が被動体の第1摺
    擦面を摺擦していくことにより被動体が上記押片の付勢
    力により急速に反転して上記可動接点が固定接点に接離
    され、上記可動接点が固定接点に溶着している場合にお
    いては、上記カムの回動に伴う上記駆動アームの回動に
    より上記蹴面が上記第2摺擦面に当接して、上記蹴面か
    ら第2摺擦面に加わる力により上記被動体を反転させて
    上記可動接点を固定接点から離反させるようにしたこと
    を特徴とする安全装置。
  4. 【請求項4】 基枠に対して一端が枢着され他端を回動
    自在にしてある駆動アームの他端には半径方向に向けて
    出没自在の押片を備えさせると共に、その押片は常時は
    突出方向に付勢してあり、一方、上記基枠に対しては、
    電気の可動接点を固定接点に対して接離させるための操
    作部を有する被動体を上記操作部の揺動運動を可能に枢
    着し、上記被動体には、上記押片の先端の駆動面を摺擦
    させる為にその駆動面と対向する第1摺擦面を備えさせ
    てそこに該駆動面を当接させると共に、上記被動体にお
    いて上記駆動アームの回動中心と被動体の回動中心とを
    結ぶ仮想的な直線から離れた位置には、上記駆動アーム
    の先端の蹴面を当接させる為に、上記駆動アームの回動
    中心からの距離が駆動アームの回動中心から上記蹴面ま
    での距離よりも短い第2摺擦面を備えさせて、常態にお
    いては上記駆動アームの回動によって上記押片の駆動面
    が被動体の第1摺擦面を摺擦していくことにより被動体
    が上記押片の付勢力により急速に反転して上記可動接点
    が固定接点に接離され、上記可動接点が固定接点に溶着
    している場合においては、上記駆動アームの回動により
    上記蹴面が上記第2摺擦面に当接して、上記蹴面から第
    2摺擦面に加わる力により上記被動体を反転させて上記
    可動接点を固定接点から離反させるようにしたことを特
    徴とするスイッチ。
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