JPH07229286A - 制振層付き金属管およびこの金属管に使用される制振材 - Google Patents

制振層付き金属管およびこの金属管に使用される制振材

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JPH07229286A
JPH07229286A JP6020998A JP2099894A JPH07229286A JP H07229286 A JPH07229286 A JP H07229286A JP 6020998 A JP6020998 A JP 6020998A JP 2099894 A JP2099894 A JP 2099894A JP H07229286 A JPH07229286 A JP H07229286A
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JP
Japan
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vibration
metallic pipe
damping
damping material
damping layer
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JP6020998A
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Inventor
Matsuichi Nakamura
松市 中村
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Daiwa Steel Tube Industries Co Ltd
Original Assignee
Daiwa Steel Tube Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量で作業性がよく、しかも、製造コストも低
減できる衝撃音の小さい金属管および既成の金属管を用
いてこの金属管を簡単に得ることができる制振材を提供
することを目的としている。 【構成】二枚の樹脂フィルムが一体に重ねられるととも
に、2枚の樹脂フィルムの間にガスが充填された多数の
小室が所望ピッチで全面に設けられた層が、制振層とし
て金属管の内面に沿って設けられている構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば、足場材等と
して使用される制振層付き金属管およびこの金属管に使
用される制振材に関する。
【0002】
【従来の技術】建築現場などで足場材としては、通常、
金属管が使用されているが、金属管は、運搬や解体など
の際に、金属管同士あるいは地面等に衝突する等して金
属独特の高い衝撃音を発するため、特に住宅地に隣接す
るような建築現場や機材センター等では、この衝撃音を
いかに防ぐかが大きな問題である。そこで、この金属管
による衝撃音を防止する方法として、制振材として金属
管の内部に砂などの充填材を詰めたり、金属管内面を制
振材となる合成樹脂またはその発泡体によって被覆した
りする方法(特開平3−72159号公報参照)が提案
されている。
【0003】すなわち、これらの方法は、いずれも金属
管の内壁面に沿って振動数の異なる異質の制振層を設
け、この制振層によって金属管の衝撃による振動を防
ぎ、大きな金属音が発生しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の方法で
は、つぎのような問題がある。すなわち、砂を金属管内
に充填する方法は、重量が重くなり過ぎて作業性の点で
問題がある。一方、金属管の内壁面を合成樹脂で被覆す
る方法は、樹脂層をかなりの厚みにしないと制振効果が
十分でないため、コストがかかりすぎるとともに、やは
り重量が重くなり過ぎて作業性の点で問題がある。
【0005】他方、金属管の内壁面を合成樹脂発泡体で
被覆する方法は、それ自体は重量的に問題がないが、足
場材などとして使用される場合、金属管が雨に曝され
て、この雨水が合成樹脂発泡体に吸収されて金属管の重
量が重くなると言う問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みて、軽量
で作業性がよく、しかも、製造コストも低減でき、衝撃
音の小さい金属管および既成の金属管を用いてこの金属
管を簡単に得ることができる制振材を提供することを目
的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかる制振層付き金属管は、二枚の
樹脂フィルムが一体に重ねられるとともに、2枚の樹脂
フィルムの間にガスが充填された多数の小室が所望ピッ
チで全面に設けられた樹脂層が、制振層として金属管の
内面に沿って設けられている構成とした。上記構成にお
いて、金属管としては、防錆のために表面に亜鉛メッキ
されたり、塗装された鋼管が一般的であるが、金属製で
あれば、その他の材質の管でも構わない。
【0008】制振層を構成する樹脂フィルムの材質とし
ては、特に限定されないが、たとえば、ポリエチレン,
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレ
フタレート等が挙げられ、これらのうちポリエチレンが
価格や取扱いやすさなどから特に好ましい。樹脂フィル
ムの厚みは、薄い方が好ましく、一般に小室を設けるた
めに膨出部を形成するフィルムで30〜120μm、膨
出部を設けない側のフィルムで18〜60μm程度であ
る。
【0009】また、小室の外径、高さは、特に限定され
ないが、金属管本体が40〜50mmφ程度のものであれ
ば、外径が5〜32mm、高さが2〜13mm程度が好まし
い。また、小室間の距離は、できるだけ狭い方が好まし
い。小室に充填されるガスとしては、空気が一般的であ
るが、その他の不活性ガスでも構わない。制振層は、上
記樹脂層を2層以上積層したものでも構わない。また、
制振層は、金属管に一体になっていても、分離自在にな
っていても構わない。
【0010】一方、本発明にかかる制振材は、二枚の樹
脂フィルムが一体に重ねられ、2枚の樹脂フィルムの間
にガスが充填された多数の小室が所望ピッチで全面に設
けられており、かつ、前記小室が一方の樹脂フィルム側
にのみ突出したシート材が、前記小室の突出した側を内
側にして所望径の筒状に成形された層を少なくとも最外
部に備えている構成とした。上記構成において、制振材
は、特に限定されないが、たとえば、シート材を筒状に
丸めるとともに、端部を重ね合わせ、この重ね合わせ部
を接合することで得られる。
【0011】また、制振材は、2枚のシート材を小室が
突出した側を対向させて重ね合わせ、この積層シートを
筒状に成形して得るようにしても構わない。シート材の
重ね合わせ部の接合方法は、特に限定されないが、ヒー
トシール、接着剤、両面テープなどの粘着シート等が挙
げられる。制振材の長さは、装着する金属管と略同じ程
度の長さがあればよいが、長尺にしてドラムなどに巻回
しておき、使用時に所望長さだけ巻き戻して使用するよ
うにしてもよい。
【0012】
【作用】上記本発明の制振層付き金属管によれば、金属
管に外部から衝撃が加わっても制振層でその振動が抑え
られ、大きな金属音を発することがない。また、制振層
が2枚の樹脂フィルムを重ね合わせただけのものである
ので、管全体の重量が金属管のみの重量と殆ど変わらな
い。一方、上記本発明の制振材によれば、既成の金属管
の内径と略同じ外径を有するものを選択し、金属管の内
部に挿入することによって、金属管内部に2枚の樹脂フ
ィルムからなる制振層が形成される。
【0013】すなわち、金属管は内部に制振層が形成さ
れているので、外部から衝撃が加わっても制振層でその
振動が抑えられ、大きな金属音を発することがなくな
る。
【0014】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1〜図3は本発明に
かかる制振層付き金属管の1実施例をあらわしている。
図に示すように、この制振層付き金属管1は、金属管2
と制振層3とを備えている。金属管2は、内外面が亜鉛
めっきされた鋼管、あるいは、外面が亜鉛めっきされ、
内面が塗料でコーティングされた鋼管である。
【0015】制振層3は、筒状の制振材4から形成され
ている。すなわち、制振材4は、図4に示すように、2
枚の樹脂フィルム51,52が重ね合わされ、この樹脂
フィルム51,52の間に空気を充填して形成した多数
の小室53が所望ピッチで形成されるとともに、この小
室53が一方の樹脂フィルム52側へのみ突出した2枚
の樹脂シート5を、小室53側を対面させて接着剤を介
して接合一体化させて積層シートを得たのち、この積層
シートを筒状に巻きその端部の重ね合わせ部を接着剤で
接合して得られている。そして、このような制振材4を
用いて、制振層3は、つぎのようにして形成されてい
る。
【0016】まず、金属管2の内面に接着剤を塗布した
のち、図5(a)に示すように制振材4を折り畳んだ状
態で金属管2に挿入し、その両端部41,42を金属管
2の端部から出す。つぎに、図5(b)に示すように、
一方の端部41を封止したのち、他方の端部42から筒
内に空気を吹き込んで制振材4を膨らませ、その外壁を
金属管3の内壁面に密着することで金属管2の内壁面に
沿って密着一体化する。
【0017】この制振層付き金属管1は、以上のように
なっているので、つぎのような効果を奏する。 金属管2の内面に制振層3が形成されているので、
外部から衝撃を受けても、制振層3によって衝撃による
振動が吸収され、大きな金属音を発することがない。し
たがって、騒音公害の問題を解決することができる。 制振層3が2枚の樹脂フィルム51,52を重ね合
わせただけで形成されているので、総重量が金属管2と
殆ど同じであるため、従来の制振層付き金属管に比べて
軽く作業性がよい。 制振層3に吸水性がないため、雨に濡れても重量が
重くなることがない。一方、上記制振材4によれば、外
側面に小室53が突出していないので、金属管2に挿入
した時、金属管2の内壁面にその外周面が確実に密着
し、より制振効果の高い金属管とすることができる。
【0018】本発明にかかる制振層付き金属管および制
振材は、上記の実施例に限定されない。たとえば、上記
の実施例では、制振層3が金属管2と一体化されていた
が、分離自在としても構わない。分離自在にしておけ
ば、不要になった時分別回収が容易である。また、上記
の実施例では、制振材4が2枚の樹脂シート5を重ね合
わせて形成されていたが、勿論一層でも構わない。
【0019】さらに、上記の実施例では、金属管2の内
面全面に制振層3が設けられていたが、制振層3は、金
属管2の長手方向に帯状に設けたり、所定ピッチで島状
に設けてもよい。また、上記の実施例では、小室53が
円形であったが、楕円形や多角形でも構わないし、隣合
う小室の大きさを異ならせても構わない。
【0020】
【発明の効果】以上のように構成されているので、本発
明にかかる金属管は、外部から衝撃が加わっても大きな
金属音を発することがない。したがって、建築現場の足
場組み立て作業および解体作業時等においても、近隣の
住宅に騒音公害をまきちらす恐れがない。
【0021】また、制振層が2枚の樹脂フィルムを重ね
合わせただけで形成されているので、その重量も殆ど従
来の金属管と変わらず、作業性を阻害するという恐れも
ない。勿論、制振層が吸水して重くなると言うこともな
い。一方、本発明にかかる制振材は、既成の金属管に挿
入するだけで、既成の金属管をコストをかけず簡単に本
発明の金属管にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる金属管の一部切欠断面斜視図で
ある。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1の金属管の製造方法の1例を模式的にあら
わす図である。
【図5】制振層の形成方法の1例をあらわす図である。
【符号の説明】
1 制振層付き金属管 2 金属管 3 制振層 4 制振材 5 樹脂シート 51 樹脂フィルム 52 樹脂フィルム 53 小室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二枚の樹脂フィルムが一体に重ねられると
    ともに、2枚の樹脂フィルムの間にガスが充填された多
    数の小室が所望ピッチで全面に設けられた樹脂シートか
    らなる層が、制振層として金属管の内面に沿って設けら
    れている制振層付き金属管。
  2. 【請求項2】二枚の樹脂フィルムが一体に重ねられ、2
    枚の樹脂フィルムの間にガスが充填された多数の小室が
    所望ピッチで全面に設けられており、かつ、前記小室が
    一方の樹脂フィルム側にのみ突出したシート材が、前記
    小室の突出した側を内側にして所望径の筒状に成形され
    た層を少なくとも最外部に備えている筒状の制振材。
JP6020998A 1994-02-18 1994-02-18 制振層付き金属管およびこの金属管に使用される制振材 Pending JPH07229286A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103541459A (zh) * 2013-11-08 2014-01-29 同济大学 一种混合消能减振装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103541459A (zh) * 2013-11-08 2014-01-29 同济大学 一种混合消能减振装置

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