JPH07228374A - 印字装置の自動用紙給紙機構 - Google Patents

印字装置の自動用紙給紙機構

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JPH07228374A
JPH07228374A JP2146094A JP2146094A JPH07228374A JP H07228374 A JPH07228374 A JP H07228374A JP 2146094 A JP2146094 A JP 2146094A JP 2146094 A JP2146094 A JP 2146094A JP H07228374 A JPH07228374 A JP H07228374A
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JP
Japan
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paper
sheet
pressing force
separating plate
roller
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Pending
Application number
JP2146094A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Sakurai
喜彦 櫻井
Hisashi Yuasa
久 湯浅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 給紙ミスをなくし、信頼性に優れた装置を提
供する。 【構成】 用紙分離用板7を給紙ローラ6に対して接
近,離間する方向に移動させて、用紙に対する押し付け
力を変化させるカム9と、押し付け力が最大となるカム
9の基準位置を検出するセンサ12と、給紙ローラ6に
よる用紙の給紙動作が終了したことを検出するセンサ1
5と、給紙動作に伴って、カム9を回転させて押し付け
力を最大の状態から徐々に弱め、センサ15が用紙の通
過を検出すると、カム9を基準位置に戻す自動給紙装置
制御部20を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字装置、特にシリア
ルプリンタのカット紙の自動給紙装置の構造に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図12は従来の自動用紙給紙機構を備え
た印字装置の概略側面図である。図において、101は
用紙102を収納する用紙収納ケースで、図示しないサ
イドフレームに固定されたベースフレーム103と回転
支点104により結合されており、該回転支点104を
中心に回転運動ができるようになっている。105は前
記用紙収納ケース101を押し上げるスプリングであ
る。
【0003】106は用紙102を給紙する給紙ロー
ラ、107はこの給紙ローラ106に対向配置された用
紙分離用板、108はこの用紙分離用板107の回転支
点、109はこの回転支点108を中心に用紙分離用板
107を回転させて、該用紙分離用板107を給紙ロー
ラ106に押しつけるスプリングであり、用紙102は
スプリング105により用紙収納ケース101が押し上
げられることでその最上位の1枚が給紙ローラ106に
押しつけられている。
【0004】110は給紙ローラ106により繰り出さ
れた用紙102を搬送するローラ、111はこのローラ
110により搬送される用紙102を案内するガイド
板、112は繰り出された用紙の先端を検知するセンサ
である。113は搬送されてきた用紙102に印字を行
う印字部で、印字ヘッド,プラテン等から構成される。
【0005】図13は上述した従来の自動用紙給紙機構
の制御ブロック図である。114は前記給紙ローラ10
6を回転させるパルスモータ、115はこのパルスモー
タ114を駆動するモータドライバ、116は前記セン
サ112からの出力を受けるとともに、モータドライバ
115を制御する自動給紙装置制御部である。
【0006】この自動給紙装置制御部116は、モータ
ドライバ115に制御信号を送ってパルスモータ114
の回転,停止を制御するとともに、センサ112からの
出力を受けて、パルスモータ114を停止させるタイミ
ングを検出する。なお、自動給紙装置制御部116,モ
ータドライバ115は制御基板上に搭載され、パルスモ
ータ114,センサ112との間はコネクタ等を介して
接続される。また、この制御基板はプリンタ側の図示し
ない制御装置に接続されて、プリンタ側からの制御信号
を受けて稼働する。
【0007】図14は従来の自動用紙給紙装置を備えた
印字装置の動作の流れを示すフローチャートで、以下
に、従来の作用を説明する。図示しないプリンタ側の制
御装置からの印字情報により用紙ロード信号が送られて
くると(SA1)、自動給紙装置制御部116はモータ
ドライバ115に制御信号を送り、パルスモータ114
を回転させる(SA2)。
【0008】これにより給紙ローラ106が回転し、ス
プリング105により該給紙ローラ106に押しつけら
れている用紙収納ケース101内の用紙102が送りだ
される。このとき、用紙102は用紙分離用板107と
給紙ローラ106との間に挟み込まれる形で進入し、給
紙ローラ106と用紙102との間の摩擦力によって1
枚ずつに分離されて繰り出される。
【0009】自動給紙装置制御部116はパルスモータ
114を回転させながらセンサ112の出力を監視し
(SA3)、センサ112の出力がON状態、すなわち
センサ112が用紙102の先端を検出していない状態
にあっては、パルスモータ114を回転させ続ける(S
A2)。センサ112の出力がOFF状態、すなわちセ
ンサ112が用紙102の先端を検出すると、自動給紙
装置制御部116は所定量パルスモータ114を回転さ
せた後その回転を停止させる制御信号をモータドライバ
115に送る(SA4)。
【0010】ここで、このセンサ112が用紙102の
先端を検出してからのパルスモータ114の回転量は、
用紙102の先端がセンサ112を通過してから印字部
113に吸入されるまでの量であり、各装置毎に決めら
れている。用紙102が印字部113に吸入されると
(SA5)、印字ヘッドにより印字がなされる(SA
6)。
【0011】このとき、上述したように用紙102が印
字部113に吸入されると、パルスモータ114の回転
は停止して給紙ローラ106の回転は停止し、後続する
用紙102は繰り出されない状態となっている。そし
て、先行する用紙102の後端がセンサ112を通過し
て、その出力がONとなると、1枚の印字動作が終了し
たと判断し、2枚目以降に印字すべき印字情報があって
図示しないプリンタ側の制御装置からの印字情報により
用紙ロード信号が送られてくると、自動給紙装置制御部
116はモータドライバ115に制御信号を送り、パル
スモータ114を回転させて2枚目の用紙102を上記
と同様の動作で給紙し、印字を実行する。
【0012】ここで、1枚ずつ順次用紙102を繰り出
して行くと、用紙収納ケース101内における用紙10
2の総厚は徐々に薄くなって行くが、用紙収納ケース1
01はベースフレーム103と回転支点104で結合さ
れているとともに、ベースフレーム103との間のスプ
リング105により給紙ローラ106方向に押され、こ
れにより、用紙102は常に給紙ローラ106に押しつ
けられているので、最後の用紙102まで繰り出すこと
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の自動用紙給紙機構では、用紙分離用板をスプリ
ングにより給紙ローラに押しつけているので、この押し
つけ力は一定である。上記構成の自動用紙給紙機構にお
いては、用紙の摩擦を利用して用紙分離用板により用紙
を1枚ずつ分離させているが、用紙1枚の厚さの違い
(45kg〜110kg紙等)により、摩擦抵抗および
用紙のフィード力が変わるため、用紙の厚さに応じて用
紙分離用板の押しつけ力を最適なものに調整する必要が
あるが、上述したように、この押しつけ力を調整できな
いので、適切な厚さ以外の用紙は、用紙が薄い場合であ
ると2枚以上重なって送られる重送が発生したり、用紙
が厚い場合であるとホッピングミスが発生する等、給紙
ミスが起こるという問題がある。
【0014】本発明は、このような問題を解決するため
になされたもので、用紙分離用板と給紙ローラとによる
用紙に対する押し付け力を調整可能として、給紙ミスを
なくし、信頼性に優れた装置を提供することを目的とす
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、第1の発明は、用紙分離用板を給紙ローラに対し
て接近,離間する方向に移動させて、給紙ローラと用紙
分離用板との間に挟み込まれる用紙に対する該給紙ロー
ラの押し付け力を順次変動させる押し付け力変動機構
と、前記用紙分離用板と給紙ローラによる用紙に対する
押し付け力が最大となる押し付け力変動機構の基準位置
を検出する押し付け力検出手段と、用紙が給紙ローラと
用紙分離用板との間を通過をしたことを検出する用紙位
置検出手段と、前記押し付け力変動機構を制御して、基
準位置にある該押し付け力変動機構を給紙動作に伴って
押し付け力が弱くなるようにし、用紙位置検出手段で用
紙の通過を検出すると、押し付け力変動機構を基準位置
に戻す制御手段とを備える。
【0016】また、第2の発明は、用紙分離用板を給紙
ローラに対して接近,離間する方向に移動させて、給紙
ローラと用紙分離用板との間に挟み込まれる用紙に対す
る該給紙ローラの押し付け力を順次変動させる押し付け
力変動機構と、用紙の用紙厚を判別し、この用紙厚に基
づいてヘッドギャップを形成する自動紙厚調整機構と、
用紙分離用板と給紙ローラによる用紙に対する押し付け
力が最適となるように、前記自動紙厚調整機構で求めた
用紙厚に基づいて、押し付け力変動機構を制御する制御
手段とを備える。
【0017】ここで、上記押し付け力変動機構は、半径
が順次変化するカムで、該カムの外周が用紙分離用板に
接しているものである。
【0018】
【作用】上述した第1の発明は、給紙動作に伴って用紙
分離用板と給紙ローラによる用紙に対する押し付け力を
弱くして行くと、用紙厚に応じて押し付け力が最適なと
ころで用紙の繰り出しが開始される。そして、用紙が繰
り出されると、押し付け力を最大に戻して、次の用紙の
繰り出しに備える。
【0019】また、第2の発明は、用紙厚に応じたヘッ
ドギャップを形成するために自動紙厚調整機構で求めた
用紙厚に基づいて、用紙分離用板と給紙ローラによる用
紙に対する押し付け力を最適となるようにした後、用紙
の繰り出しを行う。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
1は、本発明の第1の実施例における自動用紙給紙機構
の制御ブロック図、図2は第1の実施例における自動用
紙給紙機構を備えた印字装置の概略側面図であり、ま
ず、図2を用いて第1の実施例における自動用紙給紙機
構を説明する。
【0021】図において、1は用紙2を収納する用紙収
納ケースで、図示しないサイドフレームに固定されたベ
ースフレーム3と回転支点4により結合されており、該
回転支点4を中心に回転運動ができるようになってい
る。5は前記用紙収納ケース1を押し上げるスプリング
である。6は用紙2を給紙する給紙ローラ、7はこの給
紙ローラ6に対向配置された用紙分離用板、8はこの用
紙分離用板7の回転支点、9は前記用紙分離用板と接触
するカム面を有するカム、10はこのカム9の回転軸で
あり、このカム9が回転軸10を中心に回転すること
で、用紙分離用板7が回転支点8を中心に回転して、給
紙ローラ6に対して接近したり離れたりするようになっ
ており、カム9のカム曲線の曲率が最大の所で用紙分離
用板7に接する時、該用紙分離用板7の給紙ローラ6に
対する押し付け力が最大となるようにカム9は実装さ
れ、この状態からカム9が回転軸10を中心に所定の方
向に回転すると、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対す
る押し付け力が徐々に弱くなる構造となっている。
【0022】ここで、図3はカム9の位置を検出するた
めの機構を示す説明図で、11はカム9の回転軸10の
一端に取り付けられたスリットディスク、12はこのス
リットディスク11のスリットの有無を検出するセンサ
で、このセンサ12の出力からスリットの有無およびス
リットの数を数えることで、カム9の位置および回転量
を判別できる。そして、このカム9の回転量から該カム
9によって位置の変化する用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力の変化を判別できるようになって
いる。
【0023】図2に戻り、13は給紙ローラ6により繰
り出された用紙2を搬送するローラ、14はこのローラ
13により搬送される用紙2を案内する用紙ガイド板、
15は前記給紙ローラ6の近傍に配置され、繰り出され
た用紙の通過を検知するセンサである。16はプリンタ
を構成する印字部で、印字ヘッド16a,プラテン16
b等から構成される。
【0024】次に、図1を用いて本実施例の自動用紙給
紙機構の制御系の説明を行う。17は図2で説明した給
紙ローラ6を回転させるパルスモータ、18はカム9を
回転させるパルスモータ、19はこれらパルスモータ1
7,18を駆動するモータドライバ、20は用紙の通過
を検出するセンサ15およびスリットディスク11のス
リットを検出するセンサ12の出力を受けるとともに、
モータドライバ15を制御する自動給紙装置(CSF)
制御部である。
【0025】この自動給紙装置制御部20は、センサ1
5の出力から用紙の位置を判別すると共に、センサ12
の出力からカム9の位置を判別しており、これらの情報
等に基づいてモータドライバ19に制御信号を送って、
パルスモータ17,18の回転,停止を制御する。な
お、自動給紙装置制御部20,モータドライバ19は制
御基板上に搭載され、センサ12,15,パルスモータ
17,18との間はコネクタ等を介して電気的に接続さ
れる、また、この制御基板はプリンタ本体側の図示しな
い制御装置にコネクタ等を介して電気的に接続され、プ
リンタ本体からの制御信号を受けて稼働する。
【0026】図4は第1の実施例における自動給紙動作
の流れを示すフローチャート、図5は用紙の厚さとカム
の位置との関係を示す説明図、図6はカムの回転による
用紙分離用板の給紙ローラに対する押し付け力の変化を
示すグラフであり、以下に、第1の実施例の作用を説明
する。給紙ローラ6はパスルモータ17により回転し、
スプリング5により押し付けられている用紙収納ケース
1内の用紙2を送り出す。この時、用紙2は用紙分離用
板7と給紙ローラ6との間に挟み込まれる形で進入し、
給紙ローラ6と用紙2との摩擦力および用紙2と用紙分
離用板7との摩擦力によって1枚ずつ分離して印字部1
6に用紙2が給紙され印字が行われる。
【0027】ここで、一般的にプリンタで使用される用
紙には、上質紙等の紙厚の薄い物からはがき用紙等の紙
厚の厚い物まであり、これに対応するために、第1の実
施例では以下に示す手順を実行する。プリンタ側からの
印字情報により、自動給紙装置制御部20はモータドラ
イバ19を制御して、パルスモータ18を駆動してカム
9を矢印a方向に回転させる(SB1)。カム9が矢印
a方向に回転すると、スリットディスク11も矢印a方
向に回転し、スリットディスク11が矢印a方向に回転
すると、センサ12がスリット孔を検出しなくなる。自
動給紙装置制御部20は、センサ12の出力からスリッ
ト孔が無くなったと判別すると(SB2)、パルスモー
タ18の駆動を停止する(SB3)。このときのカム9
の位置がカム9の基準位置で、このカム9の基準位置
は、図5(a)に示すように、用紙分離用板7と給紙ロ
ーラ6との隙間がゼロで、用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力が最大となる位置であり、この時
の押し付け力の大きさを図6“A”に示す。
【0028】カム9が基準位置となったところで、自動
給紙装置制御部20は用紙ロード信号を受け(SB
4)、モータドライバ19を制御して、パルスモータ1
7を駆動して給紙ローラ6を矢印b方向に回転させる
(SB5)。続いて、パルスモータ18を駆動してカム
9を矢印c方向(用紙分離用板7の給紙ローラ6に対す
る押し付け力が弱くなる方向)へ回転させる(SB
6)。上述したように、カム9を基準位置から矢印c方
向に回転させると、図6“B”に示すように、用紙分離
用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力が弱まって行
く。このとき、ある時点までは、給紙ローラ6による用
紙2のフィード力より用紙分離用板7の給紙ローラ6に
対する押し付け力の方が強く、用紙2の先端が給紙ロー
ラ6と用紙分離用板7との間に入り込むことができず、
該用紙2は送られない。
【0029】そして、カム9が回転することで用紙分離
用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力が弱まって行
くと、給紙ローラ6が用紙2をフィードする力によって
用紙分離用板7と給紙ローラ6との間に隙間ができ、用
紙2の厚みが薄い場合には、図5(b)に示すように、
用紙分離用板7と給紙ローラ6との間の隙間が小さい時
点で、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け
力が給紙ローラ6が用紙2をフィードする力より弱くな
って、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け
力が用紙収納ケース1に収納された用紙2の厚さに対し
て最適となり、また、用紙2の厚みが厚い場合には、図
5(c)に示すように、用紙分離用板7と給紙ローラ6
との間の隙間が大きくなった時点で、用紙分離用板7の
給紙ローラ6に対する押し付け力が給紙ローラ6が用紙
2をフィードする力より弱くなって、用紙分離用板7の
給紙ローラ6に対する押し付け力が用紙収納ケース1に
収納された用紙2の厚さに対して最適となり、1枚の用
紙2の先端が給紙ローラ6と用紙分離用板7との間に入
り込んで、該給紙ローラ6による搬送が開始される。な
お、この時の押し付け力の大きさを図6“C”に示す。
【0030】給紙ローラ6により用紙2の給紙が開始さ
れた後、センサ15が該用紙2の先端を検出するまで
は、パルスモータ18の駆動は続けられ、カム9は矢印
c方向に回転し続ける(SB6)。そして、自動給紙装
置制御部20は、センサ15の出力がOFFとなったこ
とにより、該センサ15が用紙2の先端を検出したと判
別すると(SB7)、モータドライバ19を制御してパ
ルスモータ18の駆動を停止してカム9の矢印c方向へ
の回転を停止させる(SB8)。この時の用紙分離用板
7の給紙ローラ6に対する押し付け力の大きさを、図6
“D”に示す。
【0031】次に、モータドライバ19を制御してパル
スモータ18を逆方向に駆動し、カム9を矢印a方向に
回転させる。これにより、用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力が図6“E”に示すように徐々に
強くなり、このように、カム9を矢印a方向に回転させ
て、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力
が、給紙ローラ6による用紙2のフィード力より若干強
くなった時点でパルスモータ18の駆動を停止する(S
B9)。この時の用紙分離用板7の給紙ローラ6に対す
る押し付け力の大きさを、図6“F”に示す。なお、こ
の時のカム9の回転量は予め実験的に求めておき、これ
をパルスモータ18のステップ数としてモータドライバ
19に与える。
【0032】さらに、自動給紙装置制御部20は、セン
サ15の出力がOFFとなって該センサ15が用紙2の
先端を検出したと判別した後、モータドライバ18を制
御してパルスモータ17を任意量駆動し続け、用紙2の
先端を印字部16のプラテンにかかる位置まで送り込ん
だ後、パルスモータ17の駆動を停止し、給紙ローラ6
の回転を停止させる(SB10)。
【0033】これにより、給紙ローラ6により繰り出さ
れた最上位の用紙2は、印字部16でプラテンにより送
られながら印字が行われる(SB11,12)。この
時、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力
の大きさは、図6“G”に示すように、給紙ローラ6に
よる用紙2のフィード力より若干強い時点で一定であ
り、これにより、搬送される最上位の用紙につられて、
最上位以降の用紙が重なって搬送されることはない。
【0034】そして、自動給紙装置制御部20は、セン
サ15の出力がONとなったことにより、印字が行われ
ている用紙2の後端が該センサ15を通過したと判別す
ると(SB13)、モータドライバ19を制御してパル
スモータ18を駆動し、カム9を矢印a方向に回転させ
(SB1)、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押
し付け力を図6“H”に示すように強めていく。そし
て、センサ12の出力からカム9が基準位置(用紙分離
用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力が最大となる
位置:図6“I”)にきたと判別すると(SB2)、パ
ルスモータ18の駆動を停止する(SB3)。
【0035】このように、用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力を変化させながら、給紙ローラ6
を回転させて用紙2を搬送することで、用紙2を1枚の
み確実に繰り出し,搬送できる最適なフィード力が得ら
れた時点で用紙2の搬送が開始されるので、これら一連
の動作を用紙1枚1枚について行うことで、用紙厚に関
係なく最適な状態で用紙を搬送することができる。
【0036】図7は本発明の第2の実施例における自動
用紙給紙機構を備えた自動給紙装置およびプリンタの制
御ブロック図である。なお、本実施例の自動用紙給紙機
構を備えたプリンタの構成は、第1の実施例図2で説明
したものと同様であり、自動給紙装置として、複数枚の
用紙2を収納する用紙収納ケース1、この用紙収納ケー
ス1から用紙2を繰り出す給紙ローラ6、この給紙ロー
ラ6により2枚以上の用紙2が一度に繰り出されないよ
うにする用紙分離用板7、この用紙分離用板7の給紙ロ
ーラ6に対する押し付け力を変化させるためのカム9、
給紙ローラ6により繰り出された用紙2を搬送するロー
ラ13、このローラ13により搬送される用紙2を案内
する用紙ガイド板14、繰り出された用紙2の通過を検
出するセンサ15等を備えている。また、プリンタは、
印字部16として、印字ヘッド16a,プラテン16b
と、これらを移動させる機構等を備えている。
【0037】さらに、カム9の回転量を判別するため
に、第1の実施例図3で説明したように、カム9の回転
軸10にはスリットディスク11が備えられているとと
もに、このスリットディスク11のスリットを検出する
センサ12が備えられている。次に、図7を用いて、ま
ず、本実施例における自動給紙装置の制御系の説明を行
う。
【0038】なお、給紙ローラ6を回転させるパルスモ
ータ17、カム9を回転させるパルスモータ18、これ
らパルスモータ17,18を駆動するモータドライバ1
9は、第1の実施例図1で説明したものと同様である。
21は用紙2の通過を検出するセンサ15およびカム9
の回転量を検出するセンサ12の出力を受けると共に、
後述するプリンタの制御部からの情報を受けて、モータ
ドライバ15を制御し、用紙2を一枚ずる印字部16に
送り込ませる自動給紙装置(CSF)制御部である。
【0039】この自動給紙装置制御部21は、センサ1
5の出力から用紙の位置を判別すると共に、センサ12
の出力からカム9の位置を判別しており、これらの情報
と後述するプリンタの制御部からの情報等に基づいて、
モータドライバ19に制御信号を送って、パルスモータ
17,18の回転,停止を制御する。なお、自動給紙装
置制御部21,モータドライバ19は制御基板上に搭載
され、センサ12,15,パルスモータ17,18との
間はコネクタ等を介して電気的に接続される、また、こ
の制御基板はプリンタ本体側の図示しない制御装置にコ
ネクタ等を介して電気的に接続され、プリンタ本体から
の制御信号を受けて稼働する。
【0040】次に、上記構成からなる自動給紙装置を制
御するプリンタの制御系について説明する。なお、この
プリンタは、いわゆる自動紙厚調整機構を備えたプリン
タである。22は印字ヘッド16aをプラテン16bに
対して接近,離間する方向に移動させるオートギャップ
(AG)モータ、23はこのAGモータ22と同期して
回転するスリットディスクのスリットを検出するオート
ギャップ(AG)スリットセンサ、24は前記印字ヘッ
ド26aをプラテン16bに接近する方向に移動させた
時に、該印字ヘッド16aがプラテン16bに接触した
ことを検出するオートギャップ(AG)センサである。
【0041】25はプリンタ本体の制御部で、自動給紙
装置側とは、インタフェース(IF)部26を介して接
続されており、自動給紙装置制御部21は、制御部25
からの信号を受けて自動給紙動作を行うものである。な
お、上記構成のプリンタには、リボンを送るためのリボ
ンフィード(RF)モータ26、制御部25からの制御
信号を受けて印字ヘッド16,AGセンサ24,RFモ
ータ26を駆動するドライバ部27、印字ヘッド16を
列方向に移動させるスペース(SP)モータ28、プラ
テン16bを回転させるラインフィード(LF)モータ
29、各種用紙の有無を検出する帳票ペーパエンド(P
E)センサ30,単票PEセンサ31、これらと制御部
25とをつなぐ中継部32、使用する用紙の種類を切り
換える連/単切換センサ33、カバーの開閉を検出する
フロントカバーオープンセンサ34、各種操作を行うた
めの操作部35、電源36、各部を冷却するためのDC
ファン37等が備えられている。
【0042】以下に、上記構成の自動紙厚調整機構を備
えたプリンタにおける自動紙厚調整動作の作用を説明す
る。制御部25は、初期動作として、用紙2がプラテン
16b上に無い状態において、AGモータ22を駆動し
て、プラテン16bから離れたホームポジションにある
印字ヘッド16aをプラテン16bに近づく方向に移動
させる。
【0043】この時、AGスリットセンサ23は、AG
モータ22が駆動されることで回転するスリットディス
クのスリットを検出しており、制御部25は、AGモー
タ22の駆動を開始してからのスリット数をカウントす
る。そして、印字ヘッド16aをプラテン16bに近づ
けて行くと、該印字ヘッド16aはプラテン16bに接
触し、これを、制御部25はAGセンサ24の出力から
判別する。
【0044】制御部25は、AGセンサ24の出力から
印字ヘッド16aがプラテン16bに接触したと判別す
ると、AGモータ22の駆動を開始してからAGセンサ
24が印字ヘッド16aとプラテン16bとの接触を検
出するまでの間にカウントしたスリット数を、用紙が無
い場合における印字ヘッド16aの移動量として記憶す
る。そして、制御部25は、AGモータ22を駆動し
て、印字ヘッド16aをホームポジションに戻す。この
とき、印字ヘッド16aの移動量は、上述したように求
めた用紙が無い場合における印字ヘッド16aの移動量
と同じである。
【0045】次に、制御部25は、後述するように、自
動給紙装置により繰り出された用紙2がプラテン16b
上に搬送されてくると、AGモータ22を駆動して、ホ
ームポジションに戻した印字ヘッド16aをプラテン1
6bに近づく方向に移動させる。この時、AGスリット
センサ23は、AGモータ22が駆動されることで回転
するスリットディスクのスリットを検出しており、制御
部25は、AGモータ22の駆動を開始してからのスリ
ット数をカウントする。
【0046】そして、印字ヘッド16aをプラテンに近
づけて行くと、該印字ヘッド16aはプラテン16b上
の用紙2に接触し、これを、制御部25はAGセンサ2
4の出力から判別する。制御部25は、AGセンサ24
の出力から印字ヘッド16aがプラテン16b上の用紙
2に接触したと判別すると、AGモータ22の駆動を開
始してからAGセンサ24が印字ヘッド16aとプラテ
ン16b上の用紙2との接触を検出するまでの間にカウ
ントしたスリット数を、用紙がある場合における印字ヘ
ッド16aの移動量として記憶する。
【0047】そして、用紙がない場合における印字ヘッ
ド16aの移動量と用紙がある場合における印字ヘッド
16aの移動量の差を求めることで、用紙1枚の厚みを
求めることができ、制御部25は求めた用紙厚に基づい
て用紙厚に応じたヘッドギャップを形成すると共に、こ
の用紙厚のデータを記憶部25aに記憶しておき、必要
に応じてこの用紙厚データを自動給紙装置の自動給紙装
置制御部21に送り、自動給紙装置制御部21では、こ
の送られてきた用紙厚の情報からモータドライバ19を
制御して、カム9を回転させるパルスモータ18を駆動
するようになっている。
【0048】図8,図9は第2の実施例における自動給
紙動作の流れを示すフローチャート、図10はカムの回
転による用紙分離用板の給紙ローラに対する押し付け力
の変化を示すグラフであり、以下に、第2の実施例の作
用を説明する。給紙ローラ6はパスルモータ17により
回転し、スプリング5により押し付けられている用紙収
納ケース1内の用紙2を送り出す。この時、用紙2は用
紙分離用板7と給紙ローラ6との間に挟み込まれる形で
進入し、給紙ローラ6と用紙2との摩擦力および用紙2
と用紙分離用板7との摩擦力によって1枚ずつ分離して
印字部16に用紙2が給紙され印字が行われる。
【0049】ここで、一般的にプリンタで使用される用
紙には、上質紙等の紙厚の薄い物からはがき用紙等の紙
厚の厚い物まであり、これに対応するために、第2の実
施例では以下に示す手順を実行する。プリンタ側からの
印字情報により、自動給紙装置制御部21はモータドラ
イバ19を制御して、パルスモータ18を駆動してカム
9を矢印a方向に回転させる(SC1)。カム9が矢印
a方向に回転すると、スリットディスク11も矢印a方
向に回転し、スリットディスク11が矢印a方向に回転
すると、センサ12がスリット孔を検出しなくなる。自
動給紙装置制御部21は、センサ12の出力からスリッ
ト孔が無くなったと判別すると(SC2)、パルスモー
タ18の駆動を停止する(SC3)。このときのカム9
の位置がカム9の基準位置で、このカム9の基準位置
は、図5(a)に示すように、用紙分離用板7と給紙ロ
ーラ6との隙間がゼロで、用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力が最大となる位置であり、この時
の押し付け力の大きさを図10“A”に示す。
【0050】カム9が基準位置となったところで、自動
給紙装置制御部21は用紙ロード信号を受け(SC
4)、印字情報から繰り出す用紙が1枚目であるか否か
を判別する(SC5)。前記SC5で用紙が1枚目であ
ると判別すると、自動給紙装置制御部21は、モータド
ライバ19を制御して、パルスモータ17を駆動して給
紙ローラ6を矢印b方向に回転させる(SC6)。続い
て、パルスモータ18を駆動してカム9を矢印c方向
(用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力が
弱くなる方向)へ回転させる(SC7)。上述したよう
に、カム9を基準位置から矢印c方向に回転させると、
図10“B”に示すように、用紙分離用板7の給紙ロー
ラ6に対する押し付け力が弱まって行く。このとき、あ
る時点までは、給紙ローラ6による用紙2のフィード力
より用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力
の方が強く、用紙2の先端が給紙ローラ6と用紙分離用
板7との間に入り込むことができず、該用紙2は送られ
ない。
【0051】そして、カム9が回転することで用紙分離
用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力が弱まって行
くと、給紙ローラ6が用紙2をフィードする力によって
用紙分離用板7と給紙ローラ6との間に隙間ができ、用
紙2の厚みが薄い場合には、図5(b)に示すように、
用紙分離用板7と給紙ローラ6との間の隙間が小さい時
点で、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け
力が給紙ローラ6が用紙2をフィードする力より弱くな
って、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け
力が用紙収納ケース1に収納された用紙2の厚さに対し
て最適となり、また、用紙2の厚みが厚い場合には、図
5(c)に示すように、用紙分離用板7と給紙ローラ6
との間の隙間が大きくなった時点で、用紙分離用板7の
給紙ローラ6に対する押し付け力が給紙ローラ6が用紙
2をフィードする力より弱くなって、用紙分離用板7の
給紙ローラ6に対する押し付け力が用紙収納ケース1に
収納された用紙2の厚さに対して最適となり、1枚の用
紙2の先端が給紙ローラ6と用紙分離用板7との間に入
り込んで、該給紙ローラ6による搬送が開始される。な
お、この時の押し付け力の大きさを図10“C”に示
す。
【0052】給紙ローラ6により用紙2の給紙が開始さ
れた後、センサ15が該用紙2の先端を検出するまで
は、パルスモータ18の駆動は続けられ、カム9は矢印
c方向に回転し続ける(SC7)。そして、自動給紙装
置制御部21は、センサ15の出力がOFFとなったこ
とにより、該センサ15が用紙2の先端を検出したと判
別すると(SC8)、モータドライバ19を制御してパ
ルスモータ18の駆動を停止してカム9の矢印c方向へ
の回転を停止させる(SC9)。この時の用紙分離用板
7の給紙ローラ6に対する押し付け力の大きさを、図1
0“D”に示す。
【0053】次に、モータドライバ19を制御してパル
スモータ18を逆方向に駆動し、カム9を矢印a方向に
回転させる。これにより、用紙分離用板7の給紙ローラ
6に対する押し付け力が図10“E”に示すように徐々
に強くなり、このように、カム9を矢印a方向に回転さ
せて、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け
力が、給紙ローラ6による用紙2のフィード力より若干
強くなった時点でパルスモータ18の駆動を停止する
(SC10)。この時の用紙分離用板7の給紙ローラ6
に対する押し付け力の大きさを、図10“F”に示す。
なお、この時のカム9の回転量は予め実験的に求めてお
き、これをパルスモータ18のステップ数としてモータ
ドライバ19に与える。
【0054】さらに、自動給紙装置制御部21は、セン
サ15の出力がOFFとなって該センサ15が用紙2の
先端を検出したと判別した後、モータドライバ19を制
御してパルスモータ17を任意量駆動し続け、用紙2の
先端を印字部16のプラテン16bにかかる位置まで送
り込んだ後、パルスモータ17の駆動を停止し、給紙ロ
ーラ6の回転を停止させる(SC11)。
【0055】プリンタの制御部25は、自動給紙装置か
ら用紙が送られてくると、プラテン16bを回転させて
自動給紙装置から繰り出された用紙2を吸入するととも
に(SC12)、この用紙の紙厚に応じたヘッドギャッ
プを形成するために、上述したように自動紙厚調整動作
を行う(SC13)。すなわち、制御部25は、初期動
作として、予め用紙2がプラテン16b上に無い状態に
おいて、AGモータ22を駆動して、プラテン16bか
ら離れたホームポジションにある印字ヘッド16aをプ
ラテン16bに近づく方向に移動させ、AGセンサ24
の出力から印字ヘッド16aがプラテン16bに接触し
たと判別すると、AGモータ22の駆動を開始してから
AGセンサ24が印字ヘッド16aとプラテン16bと
の接触を検出するまでの間にカウントしたスリット数
を、用紙が無い場合における印字ヘッド16aの移動量
として記憶した後、印字ヘッド16aをホームポジショ
ンに戻しておく。
【0056】そして、上述したように、自動給紙装置に
より繰り出された用紙2がプラテン16b上に搬送され
てくると、制御部25は、AGモータ22を駆動して、
ホームポジションに位置する印字ヘッド16aをプラテ
ン16bに近づく方向に移動させ、AGセンサ24の出
力から印字ヘッド16aがプラテン16b上の用紙2に
接触したと判別すると、AGモータ22の駆動を開始し
てからAGセンサ24が印字ヘッド16aとプラテン1
6b上の用紙2との接触を検出するまでの間にカウント
したスリット数を、用紙がある場合における印字ヘッド
16aの移動量として記憶する。そして、制御部25
は、用紙がない場合における印字ヘッド16aの移動量
と用紙がある場合における印字ヘッド16aの移動量の
差を求めることで、用紙1枚の厚みを求め、この用紙厚
のデータを記憶部25aに記憶しておくと共に、制御部
25はこの求めた用紙厚に基づいて用紙厚に応じたヘッ
ドギャップを形成した後、印字ヘッドおよびプラテンを
駆動して、給紙ローラ6により繰り出された最上位の用
紙2をプラテン16bにより送りながら印字を行う(S
C14)。
【0057】この時、用紙分離用板7の給紙ローラ6に
対する押し付け力の大きさは、図10“G”に示すよう
に、給紙ローラ6による用紙2のフィード力より若干強
い時点で一定であり、これにより、搬送される最上位の
用紙につられて、最上位以降の用紙が搬送されることは
ない。そして、自動給紙装置制御部21は、センサ15
の出力がONとなったことにより、印字が行われている
用紙2の後端が該センサ15を通過したと判別すると
(SC15)、モータドライバ19を制御してパルスモ
ータ18を駆動し、カム9を矢印a方向に回転させ(S
C1)、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付
け力を図10“H”に示すように強めていく。そして、
センサ12の出力からカム9が基準位置(用紙分離用板
7の給紙ローラ6に対する押し付け力が最大となる位
置:図10“I”)にきたと判別すると(SC2)、パ
ルスモータ18の駆動を停止する(SC3)。
【0058】1枚目の用紙を給紙してカム9を基準位置
に戻した後、用紙ロード信号を受けると(SC4)、自
動給紙装置制御部21は、上述したように1枚目の用紙
を繰り出しているので、印字情報から繰り出す用紙が2
枚目であると判別し(SC5)、用紙が2枚目であると
判別すると、自動給紙装置制御部21は、モータドライ
バ19を制御して、パルスモータ18を駆動してカム9
を矢印a方向に回転させる。この時、自動給紙装置制御
部21は、プリンタ本体側において1枚目の用紙に対し
て印字を実行した際に、自動紙厚調整動作時に求めて記
憶部25aに記憶されている用紙厚情報を制御部25か
ら受け、この用紙厚情報に基づいて、自動給紙装置制御
部21は、用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し
付け力が用紙収納ケース1に収納された用紙2の厚さに
対して最適となるカム9の回転量を決定して、この回転
量だけカム9を矢印a方向に回転させた後、パルスモー
タ18の駆動を停止する(SC16)。なお、この時の
用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力の大
きさを図10“J”に示し、この2枚目の用紙以降はカ
ム9を基準位置に戻すことなく、1枚目の用紙の用紙厚
に応じて決定した押し付け力(図10“J”)のままで
用紙の給紙を行う。
【0059】ここで、上述したプリンタ側の自動紙厚調
整動作における用紙厚情報によるカム9の回転量は、予
め、複数の用紙厚毎に最適な用紙分離用板7の給紙ロー
ラ6に対する押し付け力を実験で求めて、これを自動給
紙装置制御部21に記憶しておき、この情報に基づい
て、プリンタの制御部25から送られてくる用紙厚情報
からカム9の回転量を決めるものである。図11は用紙
厚と用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力
との関係を示すグラフで、一般的に、用紙厚が薄い場合
には押し付け力を弱くする必要があり、用紙厚が厚い場
合には押し付け力を強くする必要があるので、カム9が
基準位置にある場合において、自動給紙装置制御部21
は、用紙厚が薄い場合にはカム9の回転量が大きくなる
ように制御し、用紙厚が厚い場合にはカム9の回転量が
小さくなるように制御する。
【0060】自動給紙装置制御部21は、用紙が2枚目
であって上記SC15でカム9を所定の位置まで回転さ
せると、モータドライバ19を制御してパルスモータ1
7を駆動し、給紙ローラ6を矢印b方向に回転させる
(SC17)。これにより、用紙2の搬送が開始され
る。給紙ローラ6により用紙2の給紙が開始された後、
センサ15が該用紙2の先端を検出するまでは、パルス
モータ17の駆動は続けられ、給紙ローラ6は矢印b方
向に回転し続ける。そして、自動給紙装置制御部21
は、センサ15の出力がOFFとなったことにより、該
センサ15が用紙2の先端を検出したと判別すると(S
C18)、この時点から、さらにパルスモータ17を任
意量駆動し続け、用紙2の先端を印字部16のプラテン
16bにかかる位置まで送り込んだ後、パルスモータ1
7の駆動を停止し、給紙ローラ6の回転を停止させる
(SC19)。
【0061】プリンタの制御部25は、自動給紙装置か
ら用紙が送られてくると、プラテン16bを回転させて
自動給紙装置から繰り出された用紙2を吸入するととも
に(SC20)、この用紙の紙厚に応じたヘッドギャッ
プを形成するために、上述したような自動紙厚調整動作
を行う(SC21)。そして、プリンタの制御部25は
自動紙厚調整動作により求めた用紙厚に基づいて用紙厚
に応じたヘッドギャップを形成した後、印字ヘッドおよ
びプラテンを駆動して、給紙ローラ6により繰り出され
た最上位の用紙2をプラテン16bにより送りながら印
字を行う(SC22)。
【0062】そして、自動給紙装置制御部21は、セン
サ15の出力がONとなったことにより、印字が行われ
ている用紙2の後端が該センサ15を通過したと判別す
ると(SC23)、モータドライバ19を制御してパル
スモータ17を駆動し、給紙ローラ6を矢印b方向に回
転させる(SC17)。この時、上述したように、カム
9は用紙分離用板7の給紙ローラ6に対する押し付け力
が用紙収納ケース1に収納された用紙2の厚さに対して
最適となる位置に固定されており、押し付け力を最適な
状態で一定としてあるので、上述したように給紙ローラ
6を回転させることにより、3枚目の用紙が用紙収納ケ
ース1から繰り出される。
【0063】以下、連続して用紙に印字を行う場合に
は、カム9を回転させることなく、用紙分離用板7の給
紙ローラ6に対する押し付け力を一定に保ちながら、セ
ンサ15のON/OFFに基づいて給紙ローラ6を回転
させて用紙の繰り出しを行う。この時、用紙分離用板7
の給紙ローラ6に対する押し付け力が用紙収納ケース1
に収納された用紙2の厚さに対して最適となっているの
で、最上位の用紙2に重なって最上位以降の用紙2が送
られることはない。
【0064】このように、用紙厚が判別できない1枚目
の用紙に対しては、カム9を回転させて用紙分離用板7
の給紙ローラ6に対する押し付け力を変化させながら給
紙ローラ6を回転させて用紙2を搬送することで、用紙
2を1枚のみ確実に繰り出し,搬送できる最適なフィー
ド力が用紙2の厚みに応じて得られると共に、この1枚
目の用紙を用いてプリンタ側の自動紙厚調整動作により
用紙厚を判別することで、2枚目以降の用紙に対して
は、この判別した用紙厚に基づいて用紙2を1枚のみ確
実に繰り出し,搬送できる最適なフィード力を得ること
ができ、常に最適な状態で用紙を搬送することができ
る。
【0065】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、第1の発
明は、用紙の給紙動作に伴って、用紙分離用板と給紙ロ
ーラとによる用紙に対する押し付け力を、最大の状態か
ら徐々に弱めて行くことで、用紙に対する押し付け力が
最適となったところで用紙の繰り出しが開始されるの
で、セットされる用紙の厚さに関係なく、用紙分離用板
と給紙ローラとによる用紙に対する押し付け力を、用紙
1枚毎に最適なものとすることができ、上記動作を繰り
返すことで、厚みの異なった用紙に対してもそれぞれ給
紙に必要な一定の摩擦力を与えることができるので、安
定したフィード力を保つことができ、重送やホッピング
ミス等の給紙ミスの少ない信頼性の高い装置を提供でき
る。
【0066】また、第2の発明は、用紙厚に応じたヘッ
ドギャップを形成するために自動紙厚調整機構で求めた
用紙厚に基づいて、用紙分離用板と給紙ローラによる用
紙に対する押し付け力を最適となるようにしたので、用
紙分離用板と給紙ローラとによる用紙に対する押し付け
力が、用紙の厚さに応じて最適なものとなり、常に給紙
に必要な一定の摩擦力を与えることができるので、安定
したフィード力を保つことができると共に、連続して用
紙を繰り出す場合に用紙毎での押し付け力の調整を省く
ことで無駄な時間をかけることなく、重送やホッピング
ミス等の給紙ミスの少ない信頼性の高い装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における自動用紙給紙機
構の制御ブロック図である。
【図2】第1の実施例における自動用紙給紙機構を備え
た印字装置の概略側面図である。
【図3】カムの位置を検出するための機構を示す説明図
である。
【図4】第1の実施例における自動給紙動作の流れを示
すフローチャートである。
【図5】用紙の厚さとカムの位置との関係を示す説明図
である。
【図6】第1の実施例における用紙分離用板の給紙ロー
ラに対する押し付け力の変化を示すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施例における自動用紙給紙機
構を備えた自動給紙装置および印字装置の制御ブロック
図である。
【図8】第2の実施例における自動給紙動作の流れを示
すフローチャートである。
【図9】第2の実施例における自動給紙動作の流れを示
すフローチャートである。
【図10】第2の実施例における用紙分離用板の給紙ロ
ーラに対する押し付け力の変化を示すグラフである。
【図11】用紙厚と用紙分離用板の給紙ローラに対する
押し付け力との関係を示すグラフである。
【図12】従来の自動用紙給紙機構を備えた印字装置の
概略側面図である。
【図13】従来の自動用紙給紙機構の制御ブロック図で
ある。
【図14】従来の自動用紙給紙装置を備えた印字装置の
動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
6 給紙ローラ 7 用紙分離用板 9 カム 12 センサ 15 センサ 18 パルスモータ 20 自動給紙装置制御部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積み重ねて収納された用紙の最上位の1
    枚に接し、回転することで用紙を繰り出す給紙ローラ
    と、 前記給紙ローラと対向配置され、該給紙ローラに対して
    接近,離間する方向に移動可能な用紙分離用板とを備え
    た印字装置の自動用紙給紙機構において、 前記用紙分離用板を給紙ローラに対して接近,離間する
    方向に移動させて、給紙ローラと用紙分離用板との間に
    挟み込まれる用紙に対する該給紙ローラの押し付け力を
    順次変動させる押し付け力変動機構と、 前記用紙分離用板と給紙ローラによる用紙に対する押し
    付け力が最大となる押し付け力変動機構の基準位置を検
    出する押し付け力検出手段と、 用紙が給紙ローラと用紙分離用板との間を通過したこと
    を検出する用紙位置検出手段と、 前記押し付け力変動機構を制御して、基準位置にある該
    押し付け力変動機構を給紙動作に伴って押し付け力が弱
    くなるようにし、用紙位置検出手段で用紙の通過を検出
    すると、押し付け力変動機構を基準位置に戻す制御手段
    を備えたことを特徴とする印字装置の自動用紙給紙機
    構。
  2. 【請求項2】 積み重ねて収納された用紙の最上位の1
    枚に接し、回転することで用紙を繰り出す給紙ローラ
    と、 前記給紙ローラと対向配置され、該給紙ローラに対して
    接近,離間する方向に移動可能な用紙分離用板とを備え
    た印字装置の自動用紙給紙機構において、 前記用紙分離用板を給紙ローラに対して接近,離間する
    方向に移動させて、給紙ローラと用紙分離用板との間に
    挟み込まれる用紙に対する該給紙ローラの押し付け力を
    順次変動させる押し付け力変動機構と、 用紙の用紙厚を判別し、この用紙厚に基づいてヘッドギ
    ャップを形成する自動紙厚調整機構と、 用紙分離用板と給紙ローラによる用紙に対する押し付け
    力が最適となるように、前記自動紙厚調整機構で求めた
    用紙厚に基づいて、押し付け力変動機構を制御する制御
    手段を備えたことを特徴とする印字装置の自動用紙給紙
    機構。
  3. 【請求項3】 請求項1および2記載の印字装置の自動
    用紙給紙機構において、 押し付け力変動機構は、半径が順次変化するカムで、該
    カムの外周が用紙分離用板に接していることを特徴とす
    る印字装置の自動用紙給紙機構。
JP2146094A 1994-02-18 1994-02-18 印字装置の自動用紙給紙機構 Pending JPH07228374A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015048218A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社デュプロ 給紙装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015048218A (ja) * 2013-09-02 2015-03-16 株式会社デュプロ 給紙装置

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