JPH07227870A - チップ成形品および成形方法 - Google Patents

チップ成形品および成形方法

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JPH07227870A
JPH07227870A JP6047732A JP4773294A JPH07227870A JP H07227870 A JPH07227870 A JP H07227870A JP 6047732 A JP6047732 A JP 6047732A JP 4773294 A JP4773294 A JP 4773294A JP H07227870 A JPH07227870 A JP H07227870A
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chip
crushed
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binder
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Takashi Nishikino
隆 錦野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は広い範囲の周波数の音に対して
優れた遮音特性を有するチップ成形品を提供することに
ある。 【構成】繊維粉砕物を含有する粉砕物とバインダーとの
混合物からなる成形材料をチップ成形型1によって成形
する場合、該チップ成形型1の外型2と内型3の型面に
熱硬化性合成樹脂含浸プラスチック発泡体からなる保護
シート6を存在せしめて成形品5の表面を該保護シート
6で被覆する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば自動車内装材のイ
ンシュレーター材として用いられるチップ成形品および
該チップ成形品の成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】チップ成形品(15)は、図8に示すように
外型(22)と内型(23)とからなるチップ成形型(21)におい
て、外型(22)内に繊維、プラスチック等の粉砕物にバイ
ンダーを混合した成形材料(24)を充填し、図9に示すよ
うに該成形材料(24)を外型(22)と内型(23)との間でプレ
スしてバインダーが熱硬化性の場合には加熱し、湿気硬
化性の場合には水蒸気を接触させて硬化させることによ
って成形したものである。このようなチップ成形品(25)
の表面を補強するために従来、該チップ成形品(25)に不
織布やプラスチックフィルムを貼着することが提案され
ている(実公平2−1106号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の不織布やプラスチックフィルムでは成形性および剛
性が殆どなく、チップ成形品の表面を保持することは不
可能である。また該不織布やプラスチックフィルムは遮
音性が殆ど期待出来ない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、繊維粉砕物を含有する粉
砕物を所定形状に成形してバインダーで結着した成形体
の表面に、熱硬化性合成樹脂を含浸しているプラスチッ
ク発泡体からなる保護シートを(6) 被着したチップ成形
品(5) を提供し、更に該チップ成形品(5) は外型(2) と
内型(3) とからなるチップ成形型(1) の型面に上記保護
シートを存在せしめ、該外型(2) 内に繊維粉砕物を含有
する粉砕物にバインダーを混合して充填し、外型(2) と
内型(3)との間で該粉砕物をバインダーで結着して成形
する成形方法を提供するものである。
【0005】本発明に使用される粉砕物は、繊維粉砕物
を含むものであり、上記繊維粉砕物としては例えばポリ
プロピレン繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ポ
リアミド繊維、アセテート繊維、綿繊維等の有機繊維の
粉砕物、パルプ、木片、木毛、合板粉砕物、紙粉砕物、
ハードボード粉砕物等の木質繊維粉砕物等がある。上記
繊維粉砕物にはプラスチック粉砕物、プラスチックフィ
ルム粉砕物、プラスチック発泡体粉砕物等が混合されて
いてもよい。しかしながら本発明の粉砕物には繊維粉砕
物が望ましくは30重量%以上、更に望ましくは40重
量%以上、更に望ましくは50重量%以上含まれる。上
記繊維粉砕物は通常径4〜30mm程度の大きさにされ
る。これらの粉砕物は例えば自動車内装材やシート等の
繊維製品のスクラップから得られる。即ち自動車の天井
材はレジンボード、ダンボール、合成樹脂含浸ポリウレ
タン発泡体、ポリスチレン発泡体等からなる基材と不織
布等の表皮材とからなるから、該天井材のスクラップか
らは基材がレジンボードの場合には繊維粉砕物、ダンボ
ールの場合には紙粉砕物と繊維粉砕物、ポリウレタン発
泡体やポリスチレン発泡体の場合にはプラスチック発泡
体粉砕物と繊維粉砕物が得られダッシュボードはフェル
トとポリ塩化ビニルシートとからなるから、該ダッシュ
ボードのスクラップからは繊維粉砕物とポリ塩化ビニル
シート粉砕物とが得られ、自動車床敷用カーペットはカ
ーペット本体と該カーペット本体に裏打ちされるポリエ
チレンフィルムとからなるから、該自動車床敷用カーペ
ットのスクラップからは繊維粉砕物とポリエチレンフィ
ルム粉砕物とが得られ、ドアトリムはハードボードまた
はレジンボード等の基材と不織布等の表皮材とからなる
から、該ドアトリムのスクラップからはハードボードを
基材とする場合には木質粉砕物と繊維粉砕物、レジンボ
ードを基材とする場合には繊維粉砕物が得られ、シート
はポリウレタン発泡体からなるパッドと繊維編織物等の
表皮材とからなるから、該シートのスクラップからはポ
リウレタン発泡体粉砕物と繊維粉砕物が得られる。また
上記天井材やドアトリムの表皮材にはポリエチレン発泡
体、ポリプロピレン発泡体、ポリウレタン発泡体等のワ
ディング材が裏打ちされている場合があり、この場合に
は上記に加えてプラスチック発泡体の粉砕物も得られ
る。本発明においては、上記自動車内装材やシートのス
クラップの他、包装材料のスクラップ、衣料のスクラッ
プ、建築材料のスクラップ等から得られる粉砕物も使用
出来る。
【0006】本発明において繊維を含む粉砕物を結着す
るために用いられるバインダーには、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体、
エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
エステル、ポリスチレン、ポリアミド、フッ素樹脂、熱
可塑性アクリル樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂等の熱可塑
性合成樹脂バインダー、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、
熱硬化型アクリル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂、熱硬化型ポリエステル等のような熱硬化性
合成樹脂バインダー、ウレタン樹脂プレポリマー、エポ
キシ樹脂プレポリマー、メラミン樹脂初期縮合物、尿素
樹脂初期縮合物、フェノール樹脂初期縮合物、ジアリル
フタレートプレポリマー、アクリルオリゴマー、多価イ
ソシアナート、メタクリルエステルモノマー、ジアリル
フタレートモノマー等のプレポリマー、オリゴマー、モ
ノマー等がある。上記バインダーは有機溶剤溶液、エマ
ルジョン、ラテックス、粉末等として用いられ、本発明
の粉砕物に通常3〜40重量%程度添加混合される。
【0007】本発明において用いられる保護シートとし
てはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、
ポリエステル、ポリウレタン等のプラスチックの発泡体
シートにウレタン樹脂、メラミン樹脂、熱硬化型アクリ
ル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、熱
硬化型ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂プレポリマー、
エポキシ樹脂プレポリマー、メラミン樹脂初期縮合物、
尿素樹脂初期縮合物、フェノール樹脂初期縮合物、多価
イソシアナート、ジアリルフタレートモノマー、ジアリ
ルフタレートプレポリマー等のプレポリマー、オリゴマ
ー、モノマー等のような熱硬化性合成樹脂あるいは熱硬
化性合成樹脂前駆体を含浸させたシートである。上記保
護シートの厚みは通常3〜5mm、比重は0.01〜0.
08とされ、熱硬化性合成樹脂の含浸量は通常3〜40
重量%とされる。上記保護シートはチップ成形品の成形
時に、外型と内型とからなるチップ成形型の型面に存在
せしめられ、チップ成形品の成形と同時に該チップ成形
品に接着せしめられる。該保護シートと該チップ成形品
との接着は該保護シートに含浸せしめられている熱硬化
性合成樹脂や該チップ成形品のバインダー、あるいはそ
れとは別個に接着剤を使用することによって行なわれ
る。
【0008】
【作用】本発明によれば、チップ成形品(5) の表面には
保護シート(6) が被着されているから、該成形品(5) の
表面から粉砕物のはがれ落ちは該保護シート(6) によっ
て防止される。一方該保護シート(6) はプラスチック発
泡体からなるので低周波の吸音特性に優れ、チップ成形
品(5) は繊維粉砕物を含有するので高周波の吸音特性に
優れる。熱硬化性合成樹脂を含浸せしめこことによって
該保護シート(6) は優れた成形性と、成形後の剛性即ち
形状保持性に優れ、成形品(5) の表面を強化してその形
状を保持する。また従来、成形品(5) の表面形状は粉砕
物の大きさよりも微細な形状を成形することが出来なか
ったが、上記保護シート(6) を用いれば、該保護シート
(6) のプラスチック発泡体の厚みの変化によってこのよ
うな微細な形状でも成形することが出来る。
【0009】
【実施例】図1〜図4は本発明の第1実施例を示す。図
において、外型(2) と内型(3) とからなり、外型(2) の
底部にはビード形状の型面(2A)が設けられているチップ
成形型(1) の外型(2) 内には図1に示すように下側に保
護シート(6) が挿入され、その上に成形材料(4) が充填
され、更に該成形材料(4) の上に保護シート(6) が載置
され、図2に示すようにその上から内型(3) で押圧し
て、図3に示すような所定形状の成形品(5) が製造され
る。
【0010】上記成形材料(4) としては自動車床敷用の
カーペット、即ちカーペット本体にポリエチレンシート
裏打ちしたカーペットのスクラップの粉砕物(繊維とポ
リエチレンフィルムとの混合粉砕物)に30重量%の割
合でウレタンプレポリマーをバインダーとして混合した
ものを用い、保護シート(6) としては6重量%のウレタ
ンプレポリマーを含浸したポリウレタン発泡体をを用い
る。そして成形時には成形材料(4) に水蒸気が吹付けら
れ、該成形材料(4) と保護シート(6) のウレタンプレポ
リマーが水分によって高分子化しかつ三次元化して硬化
する。このようにして底面にビード形状(5A)を有する成
形品(5) が得られるが、該成形品(5) と保護シート(6)
とは該ウレタンプレポリマー硬化物によって接着され、
そして該成形品(5) の表面は該ウレタンプレポリマー硬
化物によって強化される。
【0011】上記成形品(5) は例えば図4に示すように
自動車床敷用のカーペット(8) の裏面にインシュレータ
ー材としてポリエチレンシート(7) を介して接着され
る。
【0012】図5〜図7には本発明の第2実施例を示
す。図においてチップ成形型(11)は外型(12)と内型(13)
とからなり、外型(12)の底部には微細な凸形状を有する
型面(12A) が設けられている。該成形型(11)の外型(12)
内には図5に示すように下側に保護シート(16)が挿入さ
れ、その上に成形材料(14)が充填され、更に該成形材料
(14)の上に保護シート(16)が載置され、図6に示すよう
にその上から内型(13)で押圧して、図7に示すような所
定形状の成形品(15)が製造される。
【0013】上記成形材料(14)としては自動車天井材の
スクラップの粉砕物(繊維とポリウレタン発泡体シート
およびポリ塩化ビニルレザーとの混合粉砕物)に25重
量%の割合でメラミン樹脂初期縮合物をバインダーとし
て混合したものを用い、保護シート(16)としてはポリ塩
化ビニル発泡体に10重量%のメラミン樹脂初期縮合物
を含浸したものを用いる。そして成形時には成形材料(1
4)は150℃に加熱され、該成形材料(14)中のメラミン
樹脂初期縮合物が高分子化しかつ三次元化して硬化す
る。このようにして上面に細かい凹溝(15A) を有する成
形品(15)が得られる。該凹溝(15A) の巾は成形材料(14)
の粉砕物の径よりも小さいが、該凹溝(15A)は保護シー
ト(16)面に形成されているので、該粉砕物の径には関係
しなくなる。
【0014】
【発明の効果】したがって本発明においては、チップ成
形物の遮音性は広い範囲の周波数にわたって優れたもの
となり、また成形物表面には微細形状を付与することも
出来る。
【図面の簡単な説明】
図1〜図4は本発明の第1実施例を示すものである。
【図1】成形前説明図
【図2】成形時説明図
【図3】成形物断面図
【図4】使用状態説明図図5〜図7は本発明の第2実施
例を示すものである。
【図5】成形前説明図
【図6】成形時説明図
【図7】成形物斜視図
【図8】従来の成形前説明図
【図9】従来の成形時説明図
【符号の説明】
1,11 成形型 2,12 外型 3,13 内型 4,14 成形材料 5,15 成形品 6,16 保護シート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 103:00 105:04 105:06 B29L 9:00 31:58

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維粉砕物を含有する粉砕物を所定形状に
    成形してバインダーで結着した成形体の表面に、熱硬化
    性合成樹脂を含浸しているプラスチック発泡体からなる
    保護シートを被着したことを特徴とするチップ成形品
  2. 【請求項2】外型と内型とからなるチップ成形型の型面
    に上記保護シートを存在せしめ、該外型内に繊維粉砕物
    を含有する粉砕物にバインダーを混合して充填し、外型
    と内型との間で該粉砕物を成形するとともにバインダー
    で結着することを特徴とするチップ成形方法
  3. 【請求項3】上記バインダーは熱硬化性合成樹脂である
    請求項1に記載のチップ成形品
JP6047732A 1994-02-21 1994-02-21 チップ成形品および成形方法 Expired - Lifetime JP2860051B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006115877A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Toray Ind Inc 再生成形材およびその製造方法
CN103817844A (zh) * 2013-11-21 2014-05-28 江苏兆胜建材有限公司 一种开孔结构结合复合孔状的柔性吸音产品

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