JPH07227311A - 乳幼児用シャンプー台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳幼児を安全かつ安定状態でシャンプーでき
るようにする。 【構成】 ほぼ倒Ｖ字状の支持脚（１），（１）を形成
し、これを前部連結杆（５）と後部連結杆（６）で連結
する。この後部連結杆（６）は、前部連結杆（５）より
も高い位置に設けられている。上記前部連結杆（５）と
後部連結杆（６）にわたって、乳幼児が仰向けで着座で
きるようにシート部（７）を設けてある。シート部
（７）の後方には、枕部（１４）が設けられている。乳
幼児は、枕部（１４）に頭をのせた状態で仰向けにな
り、両手で、上記支持脚（１），（１）の上部に形成し
た把持部（１３）を握ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、乳幼児を安心してシャ
ンプーできるようにした乳幼児用シャンプー台に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】乳幼児のシャンプーは、子供が自立でき
なかったり、むずがったりするため、片手で子供を仰向
けに抱き、かつ頭部を支持し、他方の手でお湯をかけた
り、シャンプー液を使用したり、洗い流したりしなけれ
ばならず、面倒であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、そのような
欠点を解決するよう、乳幼児を安全かつ簡単にシャンプ
ーすることができるようにした乳幼児用シャンプー台を
提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、支持脚
上に乳幼児が仰向け状態で着座することができるようシ
ート部を形成し、該シート部の上部側方に把持部を設
け、該シート部の後方に頭部を支持する枕部を形成した
乳幼児用シャンプー台が提供され、上記目的が達成され
る。

【０００５】

【実施例】以下本発明の実施例と共に説明する。図にお
いて、支持脚（１）は、プラスチック材料やステンレ
ス、アルミ合金等の耐食性を有するパイプ材料で作ら
れ、略倒Ｖ字状に屈曲して前脚（２）、後脚（３）を一
連に形成してあるが、これらの脚は種々に形成すること
ができる。なお、該脚（２），（３）の下端には、吸盤
を滑り止め片（４）として設けてあるが、吸盤に代えて
軟質プラスチック材料、ゴム材料等適宜の滑り止め片を
用いることもできる。

【０００６】上記支持脚（１），（１）は、並行状態で
前部連結杆（５）及び後部連結杆（６）により連結され
ている。上記前部連結杆（５）は比較的低い位置に設け
られ、後部連結杆（６）は高い位置に設けられており、
該連結杆（５），（６）にわたってシート部（７）が設
けられている。

【０００７】上記シート部（７）は、乳幼児を仰向け状
態に着座させることができるような形状に形成されてい
る。図においては、プラスチック板状体により中央部
（８）が凹み、上縁（９）及び下縁（１０）がそれぞれ
下方にわん曲するような形状に作られ、上記中央部
（８）等の適所には水抜孔（１１）が設けられている。
なお、上記中央部（８）の両側には立上がり縁（１２）
を形成してあり、該中央部（８）を補強しているが、該
立上がり縁を省略することもできる。

【０００８】上記シート部（７）の上部側方には、乳幼
児が自分でつかむことができるよう把持部（１３）を形
成してある。図においては、該把持部（１３）は、上記
支持脚（１）の前脚（２）と後脚（３）の間の上方部分
に一連に形成してあるが、上記支持脚（１）と別体に設
けてもよいし、上記前脚（２）と後脚（３）を別々に構
成する場合には、前脚若しくは後脚のいずれか一方に連
設するようにしてもよい（図示略）。

【０００９】上記シート部（７）の後方には、乳幼児の
頭を支持することができるよう枕部（１４）が設けられ
ている。該枕部（１４）は、上記シート部（７）と一体
的に形成することもできるが、好ましくは図に示すよう
に取付高さを調節可能に設けるとよい。このような取付
構造としては、種々に構成することができるが、図にお
いては、上記シート部（７）の裏側に取付部（１５）を
設け、該取付部に深さを変化させた複数の取付孔（１６
ａ），（１６ｂ），（１６ｃ）を形成し、枕部（１４）
の支杆（１７）を、適宜の取付孔に差込むことにより乳
幼児の成長に合わせて取付高さと取付位置を変化させる
ことができるようにしてある。なお、上記支杆（１７）
と取付孔（１６ａ），（１６ｂ），（１６ｃ）は、上記
枕部（１４）が回転しないよう異型断面その他適宜の回
り止め構造に形成することが好ましい。また取付部（１
５）はシート部（７）と別体に作り、上面をシート部
（７）の裏面に沿わせ、後部連結杆（６）に掛止めるよ
うにしてもよい。

【００１０】上記シャンプー台を使用するには、乳幼児
を図３に示すように仰向け状態にシート部（７）に着座
させ、両手で上記把持部（１３）を握らせる。なお、こ
の際両側の支持脚（１），（１）間に適宜のベルト（図
示略）をわたして乳幼児の身体をシャンプー台に拘束す
るようにしてもよい。そして、上記乳幼児の頭を枕部
（１４）で支持し、シャワー（１８）等を用いてシャン
プーを行えばよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、乳幼児を仰向けに安定状態で着座させることがで
き、乳幼児の身体が動揺せず、その上幼児等も両手で把
持部（１３）を握ることができるので不安感がなく、安
心して身をまかせることができ、安全にシャンプーする
ことができる。なお、上記把持部（１３）を支持脚
（１）と一連に構成することにより、全体の構成が簡単
となり、滑り止め片を支持脚下端に設けることにより床
面上で滑らずに、またシート部に水抜孔を形成したの
で、乳幼児等は安定状態でシャンプーされ、上記枕部
（１４）の取付高さを調節可能に設けたことにより乳幼
児の成育に合わせて長く使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す斜視図。

【図２】枕部の取付構造の一実施例を示す断面図。

【図３】使用状態を示す斜視図。

【符号の説明】 １ 支持脚 ２ 前脚 ３ 後脚 ４ 滑り止め片 ５ 前部連結杆 ６ 後部連結杆 ７ シート部 ８ 中央部 ９ 上縁 １０ 下縁 １１ 水抜孔 １２ 立上がり縁 １３ 把持部 １４ 枕部 １５ 取付部 １６ａ，１６ｂ，１６ｃ 取付孔 １７ 支持杆 １８ シャワー

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持脚（１）上に乳幼児が仰向けに着座
   できるようシート部（７）を形成し、該シート部（７）
   の上部側方に把持部（１３）を設け、かつ該シート部
   （７）の後方に頭を支持するよう枕部（１４）を設けた
   乳幼児用シャンプー台。
2. 【請求項２】 上記支持脚（１）は、略倒Ｖ字状に屈曲
   したパイプ材料で構成され、上記把持部（１３）は該支
   持脚（１）と一連に形成されている請求項１に記載の乳
   幼児用シャンプー台。
3. 【請求項３】 上記シート部（７）は、プラスチック板
   状体で作られ、適所に水抜孔（１１）が形成されている
   請求項１又は２に記載の乳幼児用シャンプー台。
4. 【請求項４】 上記枕部（１４）は、取付高さを調節可
   能に設けられている請求項１に記載の乳幼児用シャンプ
   ー台。
5. 【請求項５】 上記支持脚（１）の下端には、吸盤等の
   滑り止め片（４）が設けられている請求項１〜４のいず
   れかに記載の乳幼児用シャンプー台。