JPH07227225A - サブミクロン食品素材の製造法 - Google Patents

サブミクロン食品素材の製造法

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JPH07227225A
JPH07227225A JP6054336A JP5433694A JPH07227225A JP H07227225 A JPH07227225 A JP H07227225A JP 6054336 A JP6054336 A JP 6054336A JP 5433694 A JP5433694 A JP 5433694A JP H07227225 A JPH07227225 A JP H07227225A
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JP
Japan
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food material
submicron
grinding
ground
order
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JP6054336A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Nakamura
務 中村
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SEIBUTSU KANKYO SYST KOGAKU KE
SEIBUTSU KANKYO SYST KOGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SEIBUTSU KANKYO SYST KOGAKU KE
SEIBUTSU KANKYO SYST KOGAKU KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、各種の食品材料、健康食品材
料をサブミクロンの大きさまで粉砕することにより、そ
れら材料に新しい機能を持たせた食品素材を提供するこ
とである 【構成】磨砕装置としてスーパー・グラインデルを用い
て、酸化防止剤などを含む食用油、アルコール、水など
に分散した食品材料や健康食品材料を0.4η以下の粒
子径もしくは繊維径にまで粉砕こることにより、例え
ば、吸水性、良いノド越などの機能を付与したサブミク
ロンの食品素材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、従来考えられていなか
ったサブミクロンの粒子径または繊維径を持った食品素
材と共にその製造法を提供するものであり、産業上の利
用分野は主として食品産業である
【0002】
【従来の技術】穀物を粉砕する技術を例として、食品産
業における従来の粉砕技術および出来た粉体について概
観する。小麦を粉にしてパンに加工することは、古代エ
ジプト時代から行われていた。当時、小麦を粉にするの
に用いられたのは石臼であった。それ以前には、小麦を
石の上に置き、もう一つの石で叩いて粉にしていた。こ
れを小麦に作用する力から見ると、前者においては圧縮
せん断力が主であり、後者においては衝撃せん断力が主
である。以来 粉砕の技術はこの二つの力をどのように
して装置化するかということで発達してきた。現在 圧
縮せん断型の粉砕機には回転ロール型、回転摺動型のも
のがある。また、衝撃せん断の粉砕機にはハンマー型、
ケージ型のものがある。粉砕された粉体については、そ
の粒子径は0・20mm位のものが微粉末のほうであ
る。(食糧ハンドブック、寺本四郎編集、p277−p
302 参照)。このように従来技術にあっては、穀物
など食品材料をサブミクロンの粒子、繊維径にすること
自体考えられていなかった。勿論、現存の粉砕機でそれ
を試みることもなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく本発明者
は従来技術にあっては考えられていなかったパラダイ
ム、サブミクロンの粒子、繊維径を持つ食品素材という
ものを作り出すことを本発明が解決すべき課題とした。
この課題を解決するためには、先ず食品材料をサブミク
ロンの粒子、繊維径に粉砕する粉砕機を選び出すこと、
次にその粉砕機を用いて穀物、野菜、海藻、茶、魚肉、
クロレラ、スピルリナ等をその成分の変化を抑えながら
サブミクロンの粒子、繊維径にまで粉砕する条件を作り
出さなければならないという二つの別の課題を解決する
必要がある。また、その粉砕が大量に安価に行われなけ
れば意味がない。これが今一つの解決しなければならな
い課題である。これら三つの課題を解決して初めて本発
明が解決しようとするサブミクロンの粒子、繊維径を持
つ食品素材を作りだすという課題が解決されるのである
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記の課題を
解決するために、先ず 種々の食品材料をサブミクロン
の粒子、繊維径にまで粉砕する手段を探索した結果スー
パー・グラインデル(増幸産業株式会社 製)という挽
き臼型の粉砕機が適していることが分かった。この粉砕
機は機構的には食品材料を磨砕するものである。次に
この粉砕機を使って種々の食品材料を、その成分の変化
を抑えながらサブミクロンの粒子、繊維径に磨砕するた
めの条件の検討を行い、その結果 食用油、アルコー
ル、水等の液体を被磨砕物と共存させることにより、磨
砕中の被磨砕物の温度を50°C以下に保ち成分の熱変
性を避ける手段となることが分かった。サブミクロンの
粒子、繊維径にされた食品素材は磨砕の過程で酸化を受
け易くなるが、それを避けるために、上記の液体中にビ
タミンC、ビタミンEなどの抗酸化剤を溶かし込むのが
有効な手段であることを明らかにした。また 磨砕を大
量かつ安価に行うために磨砕の時間を出来るだけ短くす
ることにした。以上の諸手段が総合されて、はじめて本
発明の課題が解決されたのである。
【0005】
【作用】先ず 本発明者がその有効性を見つけ出した粉
砕機スーパー・グラインデルについてその作用を説明す
る。スーパー・グラインデルは、挽き臼型の粉砕機であ
り、溝を彫った二枚の摺動板が所定の間隙をもって逆方
向に回転し被磨砕物を磨砕する物である。摺動板の間隙
の最小部分の大きさは5η から2η 位まで調節する
ことが出来る。この装置を用いて、乾式で食品材料を磨
砕しても一部分しかサブミクロンまで細かくすることが
出来ないしカゼインのような蛋白質類は熱変性を受ける
場合がある。それを避けるために磨砕の際に、被磨砕物
と食用油、アルコール、水等の液体を共存させることに
より、磨砕中の被磨砕物の温度を熱変性の起こらない範
囲に抑えることを見い出した。更に この場合磨砕され
たものが殆ど0・4η 以下の粒子・繊維径になること
が分かった。此れは 液体が共存することで、磨砕の際
に被磨砕物粒子間の直接的な摩擦が減り、温度上昇を抑
えるのに役立ったものと考えられる。粒子、繊維径が低
下したのは液体の粘性効果で被磨砕物が引きちぎられる
結果である。また 種々の食物材料を0・4η以下の粒
子、繊維径にすると表面が活性化されるために、酸化も
され易くなる。これを防ぐために、上記の液体にビタミ
ンC,ビタミンEなどの抗酸化剤を溶かしたものを用い
た。磨砕を大量に しかも安価に行うために磨砕に要す
る時間を出来るだけ短くするのは当然である。即ち 被
磨砕物の滞留時間を秒単位にすることができた。これは
非磨砕物の変性を防ぐ上からも有効であった。以下実施
例により本発明を説明する。
【0006】
【実施例】
1. ワカメにスーパー・グラインデルを使って湿式粉
砕を試みた結果得られたものの走査電子顕微鏡像の写真
を 図1に示した。ワカメがそれを構成するミクロフィ
ブリルの単位、直径約0.2−0.4η程度に超微細繊
維化されていることが分かる。図1上、より太い繊維状
のものは、これら構成ミクロフィブリルの集合体と考え
られる。粉砕条件は、常温、常圧でワカメを10wt%
水に分散しビタミンC100ppmを添加したものを5
回繰り返し湿式粉砕を行った。
【0007】2. 次に、同じく食用の海藻であるヒジ
キをスーパー・グラインデルを使って湿式粉砕した結果
得られたものの走査電子顕微鏡像の写真を 図2に示し
た。図2 では、ヒジキの繊維が少し見られるが0.4
η以下の粒状になったものが多く見られる。粉砕条件は
ワカメの場合と同じである。
【0008】3. 実施例2に用いたヒジキ10wt%
水分散液を高圧ホモゲナイザー(三丸機械株式会社製)
を用いて、1000kg/cmの圧力で二回通したも
のの走査電子顕微鏡像の写真を 図3に示した。図3で
は、ヒジキは数ηの粒子径にしか粉砕されていないこと
が分かる。
【0009】4. 次に、小麦粉(中力粉)の3wt%
水分散液をスーパー・グラインデルを用いて湿式で粉砕
したのち噴霧乾燥したものを加えて うどん を作っ
た。配合量は表1に示した。 ただし、表1の添加剤はカードラン製剤 CD−3(武
田薬品工業株式会社製)を使用した。対照区、試験区両
者を定法に従って製麺した後、ゆで、種々の物性値を測
定した。その中の2、3の物性値を示す。生地上がり量
は両者とも同じで417gであった。ゆで上がり量は、
対照区が690gであったのに対して試験区のものは8
30gであった。ゆで時間15分で対照区は肌荒れが目
立ったが、試験区では肌荒れがなかった。残さテストの
結果、試験区は対照区の30%以下の残さ量であった。
食感も試験区のもののほうが こし があった。小麦粉
の粒子がサブミクロンにまで粉砕されたため、水和量が
増し澱粉粒子同士の結合が強くなったためである。米で
も同じ傾向の物性変化を認めた。クロレラ及びスピルリ
ナは食用油とビタミンE各100ppm存在下で湿式粉
砕した。両者の粉砕物の走査電子顕微鏡像の写真から、
両者とも95%以上0.4η以下の粒子、繊維径に超微
粉化されていることを確認した。
【0010】
【発明の効果】本発明の効果は上記の実施例に示したよ
うに、先ず種々の食品素材をサブミクロンまで超微粉化
することにより、それぞれの素材に新しい機能を発現さ
せたことである。食用の海藻はそれによりノド越の良い
ドリンク剤としての用途が開けた。また、麺類には別に
吸水剤を添加しなくても、適量の水を吸収することを可
能にしたのである。また、ビタミン類の添加で素材の酸
化変性が抑えられた。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワカメの超微細化物の走査電子顕微鏡像。
【図2】ヒジキの超微細化物の走査電子顕微鏡像。
【図3】ヒジキを従来法で粉砕したものの走査電子顕微
鏡像。
【符号の説明】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】穀物、野菜、海藻、茶、魚肉などの食品材
    料やクロレラ、スピルリナなどの健康食品材料を磨砕
    し、その95%以上の粒子径または繊維径を 0・4μ
    以下にしたものを食品素材とすることを特徴とするサ
    ブミクロン食品素材の製造法
  2. 【請求項2】磨砕に際し被磨砕物と食用油、アルコー
    ル、水または、これらの液体にビタミンC,ビタミンE
    などの抗酸化剤を溶解したものの中から一種または二種
    以上を共存させ、磨砕中の被磨砕物の温度を50°C以
    下に保つことを特徴とする特許請求の範囲 請求項1記
    載のサブミクロン食品素材の製造法
  3. 【請求項3】磨砕装置として、スーパー・グラインデル
    (増幸産業株式会社 製)を用いて磨砕することを特徴
    とする特許請求の範囲 請求項1および請求項2記載の
    サブミクロン食品素材の製造法
JP6054336A 1994-02-14 1994-02-14 サブミクロン食品素材の製造法 Pending JPH07227225A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005058093A (ja) * 2003-08-12 2005-03-10 Bows & Company Inc ダイエット食品
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JP2007174993A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nard Inst Ltd 海藻微細化物の分散系コロイド状組成物およびその製造方法

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