JPH0722692A - 半導体レーザ - Google Patents

半導体レーザ

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JPH0722692A
JPH0722692A JP16091993A JP16091993A JPH0722692A JP H0722692 A JPH0722692 A JP H0722692A JP 16091993 A JP16091993 A JP 16091993A JP 16091993 A JP16091993 A JP 16091993A JP H0722692 A JPH0722692 A JP H0722692A
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JP
Japan
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layer
semiconductor laser
buried layer
inp
mesa stripe
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JP16091993A
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English (en)
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Kazuhisa Uomi
和久 魚見
Shinji Sasaki
真二 佐々木
Hironori Kusunoki
浩典 楠
Toshihiro Kono
敏弘 河野
Tomonobu Tsuchiya
朋信 土屋
Yae Okuno
八重 奥野
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、埋込層に異常成長の生じることな
く有機金属気相成長法により埋込層を形成することによ
り、電流阻止効果の大きい埋込ヘテロ構造半導体レ−ザ
を提供することにある。 【構成】 有機金属気相成長法により埋込ヘテロ構造半
導体レ−ザの埋込層を形成するとき異常成長が生じさせ
ないために、n型埋込層の不純物の種類、及び不純物濃
度を適切に選ぶこと、及び活性層幅、多重量子井戸型活
性層の,井戸数、及び分布帰還型構造の共振器構造を適
切に設定した半導体レ−ザ。 【効果】 高温動作時においても、電流阻止効果の大き
い埋込ヘテロ構造半導体レ−ザを提供できるので、低し
きい値化に対して効果がある。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、埋込ヘテロ構造半導体
レ−ザに関する。
【0002】
【従来の技術】半導体レ−ザの低閾値化を達成するため
には、活性領域以外を流れるリ−ク電流の低減が必須で
ある。埋込ヘテロ(BH;Buried Heterostructure)構
造レ−ザでは、従来電流ブロック層を形成する際に液層
成長法が用いられてきた。しかし、液層成長法では、成
長層膜厚などの不均一が生じやすく、又大面積のウエハ
の成長が不可能であり、レーザアレイへの適用、低コス
トが不可能であった。これに対して、面内均一性、量産
製に優れた全有機金属気相成長法によるp型半導体基板
上へのBHレーザがごく最近、Electronics Letters, V
ol. 28, pp.1844-1845, 1992、及び、IEEE, Photonics
Technology Letters, Vol. 4, pp.954-957, 1992に記載
されている。この時は、図5(a)に示すように、Si
2エッチングマスク35を用い変曲点の無い滑らかな
側面形状を持つメサストライプを形成した後、有機金属
気相成長法独自の成長メカニズムである成長速度の成長
面方位依存性を利用し、第1埋込層5表面に成長律速面
をあらかじめ形成し、その上に第2埋込層6を成長す
る。この時、第2埋込層6は活性層の上側のクラッド層
に接することなく形成できる。従って、特に、p型半導
体基板を用いたときは第2埋込層6と上側のクラッド層
はn型であるが、この両者が接して電子が第2埋込層6
に注入されることは無く、電流阻止効果は保たれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、特
にp型半導体基板を用い第2埋込層6がn型半導体であ
り、且つその導電型不純物としてSeを用い、さらに電
流阻止効果を高めるために高濃度ドーピング(特に1.
5×1018cm-3以上)を行うと、図5(b),(c)
に示すようなメサストライプ部近傍の第2埋込層6の先
端領域で異常成長が観測された。まず、図5(b)で
は、Seの不純物濃度を3×1018cm-3とした場合で
あるが、VI族元素であるSeにより成長阻止核が生じ、
(100)面、(011-)面が発生した。又、図5
(c)では、Seの不純物濃度を1.7×1018cm-3
とした場合であるが、第2埋込層6の先端領域部にSe
濃度の低い異常領域6Aが生じた。以上のような第2埋
込層6の先端領域部に異常成長領域が存在すると、電流
阻止効果が低減し、半導体レーザの特性、特に高温動作
時のしきい電流の増加、量子効率の低下を引き起こし
た。
【0004】本発明の目的は、埋込層に異常成長の生じ
ることなく有機金属気相成長法により埋込層を形成する
ことにより、電流阻止効果の大きいBHレ−ザを提供す
ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では第2埋込層の導電型不純物にIV族元素で
あるSiを用いること、及びSeの不純物濃度を1.3
×1018cm-3以下に設定すること、さらに電流阻止効
果を高めるために、メサストライプ近傍の第2埋込層の
先端部の位置が活性層の上面よりも下に形成すること、
又、分布帰還型の共振器を有する場合はレーザ発振波長
を自然放出光波長よりも長波長側に設定すること、及び
活性層の幅を1.3〜1.8μmに制御することによ
り、達成される。
【0006】
【作用】以下、本発明の作用について説明する。VI族元
素であるSeはV族サイトに入るので、特に高濃度ドー
ピングの際に上記第2埋込層6の先端領域部の異常成長
領域が形成される。一方、本発明では、IV族元素である
Siをn型の導電型不純物として用いるので、SiはII
I族サイトに入り高濃度ドーピングを行っても、図5
(a)のように第2埋込層6の先端領域部に異常成長領
域は形成されない。又、Seを用いた場合でも、Seの
不純物濃度を1.3×1018cm-3以下に設定した場合
は、Seによる異常成長の度合いは低減するので、電流
阻止効果は保たれた。
【0007】さらに、メサストライプ近傍の第2埋込層
の先端部の位置が活性層の上面よりも下に形成すること
により、特にp型基板を用いたレーザにおいて上側のク
ラッド層から第2埋込層6へ注入される電子を抑圧で
き、電流阻止効果を高めることができた。
【0008】又、分布帰還型の共振器を有する場合は、
レーザ発振波長λLDと自然放出光波長(≒最大光学利
得波長)λsの差をΔλ(=λLD−λs)とした時、
Δλの温度依存性dΔλ/dTは約−0.2〜−0.3
nm/℃である。従って、室温においてΔλを零に設定
すると、高温動作、例えば85℃では、Δλは−15n
mとなり、しきい電流の大幅な増加を招く。本発明で
は、上記した電流阻止効果の優れた埋込構造に加え、室
温でのΔλを+10〜+25nmと設定しているので、
高温動作時のΔλは零近傍に保たれるので、高温時のレ
ーザ特性は良好に保たれた。
【0009】さらに、本発明において、電流阻止効果の
優れた埋込構造を用いた場合でも、活性層の幅が狭い場
合、図6に示すようにしきい電流の特性温度(25℃と
85℃の)は悪化する。これは、素子抵抗増大による電
流阻止効果の若干の低減、及び活性層への光閉じ込め係
数の低減に起因するものである。又、活性層幅を2μm
以上に設定すると、高次横モードが発生する。従って、
本発明の活性層幅1.3〜1.8μmを用いると、電流
阻止効果が良く高温動作時のレーザ特性の優れた半導体
レーザを実現できた。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1〜4、図7を
用いて説明する。
【0011】[実施例1]図1は本発明をp型基板上
1.3μm帯半導体レーザに適用したものである。有機
金属気相成長法により、p−InP基板1上にp-InP
クラッド層2(キャリア濃度〜1×1018cm-3、厚さ
〜2μm)を成長した後、アンド-プInGaAsP/InG
aAsP−MQW(多重量子井戸)活性層3(波長1.3μ
m、井戸数5〜10)、n-InPクラッド層4(キャリア
濃度〜2×1018cm-3、厚さ〜1μm)を成長する。
この時活性層3はアンド-プInGaAsPバルク活性層で
も良く、MQW構造に限定されない。その後CVD法に
よりSiO2膜を被着しホトリソ工程を経た後、SiO2
をマスクとしてウェットエッチングにより図中に示され
るような変曲点の無い滑らかな側面を有するメサストラ
イプを形成する。メサストライプはSiO2膜下部が側面
からエッチングされSiO2膜がオ−バ−ハング状になる
ようにする。また活性層幅は1.3〜1.8μm、メサ
深さは2.5〜3.7μmである。次に、SiO2膜を被
着したまま、有機金属気相成長法により、メサストライ
プの側面をp-InP埋込層5(キャリア濃度〜1×10
18cm-3、厚さ0.5〜1μm)、n-InP埋込層6(キ
ャリア濃度〜2×1018cm-3、厚さ0.5〜1μm)、
p-InP埋込層7(キャリア濃度〜2×1018cm-3
厚さ1〜3μm)、n-InP層8(キャリア濃度〜2×1
18cm-3、厚さ〜0.5μm)で埋め込んだ。以上のよ
うにして埋め込んだ構造においては、n-InP埋込層6
に異常成長が生じること無く、周囲をp-InP層で囲わ
れた構造となり、リ−ク電流の要因であるn-n接続の
無い理想的なブロック層構造となった。さらに、メサス
トライプ近傍のn-InP埋込層6の先端部の位置が活性
層3の上面よりも下になるように形成している。又、n
-InP層8はp-n接合と再成長界面を分離するために
設けたもので、本発明においては特に挿入を限定される
ものでは無い。
【0012】次に、SiO2膜を除去した後、有機金属気
相成長法によりn-InP平坦化層9(キャリア濃度〜2
×1018cm-3、厚さ〜2μm)、n-InGaAs(P)
キャップ層10(キャリア濃度>5×1018cm-3、厚
さ〜0.3μm)で平坦に埋め込んだ。以上の有機金属
気相成長法において、n型不純物はSi、p型不純物は
Znを用いた。その後SiO2膜11で電流狭窄を行った
後n電極12を形成、更に基板側を研磨してト−タル膜
厚100μm程度にした後p電極13を蒸着により形成
し素子化を行った。その後、共振器長150〜300μ
mに劈開し、後端面に反射率70%の高反射率膜を施し
た。
【0013】本実施例によるBHレ−ザでは、発振波長
1.3μm、室温でのしきい電流値5〜10mA、スロ−
プ効率0.4〜0.6mW/mA、85℃でのしきい電流
値13〜28mA、スロ−プ効率0.3〜0.4mW/mA
の素子が高歩留りで得られ、低リ−ク電流で且つ低しき
い値の半導体レ−ザが実現できた。又、前端面に反射率
70%の高反射率膜、後端面に反射率95%の高反射率
膜を施した素子では、その強い電流狭窄効果を反映し
て、85℃でのしきい電流値3〜5mA、スロ−プ効率
0.3〜0.4mW/mAが得られた。
【0014】[実施例2]図2は本発明をp型基板上
1.55μm帯半導体レーザに適用したものである。有
機金属気相成長法により、p−InP基板上に実施例1
と同様の成長層を形成した。ここで異なる点は、活性層
がアンド-プInGaAs(膜厚5〜8nm)/InGaAs
P(膜厚5〜10nm)からなる波長1.55μm帯の
MQW活性層14(井戸数5〜10)である点である。そ
の後、素子の寄生容量を低減するための溝15をウェッ
トエッチングにより、形成した。ここで、溝15に挟ま
れた活性領域の幅は10〜30μm、溝の深さは約5〜
7μmと、埋込層を除去できるまでの深さとした。その
後、SiO2膜11を図2のごとく形成し電流狭窄を行っ
た後n電極12を形成、更に基板側を研磨してト−タル
膜厚100μm程度にした後p電極13を蒸着により形
成し素子化を行った。その後、共振器長150〜350
μmに劈開し、後端面に反射率70%の高反射率膜を施
した。
【0015】本実施例によるBHレ−ザでは、発振波長
1.55μm、室温でのしきい電流値7〜12mA、スロ
−プ効率0.3〜0.5mW/mA、85℃でのしきい電
流値18〜33mA、スロ−プ効率0.2〜0.35mW
/mAの素子が高歩留りで得られ、低リ−ク電流で且つ
低しきい値の半導体レ−ザが実現できた。又、寄生容量
を10pF以下に低減できたので、600Mbit/s
の変調が十分に可能であった。
【0016】[実施例3]図3は本発明をp型基板上
0.98μm帯半導体レーザに適用したものである。有
機金属気相成長法により、p−GaAs基板16上にp
-InGaPクラッド層17、SCH(Separate Confin
ement Heterostructure)型MQW(多重量子井戸)活
性層18、n-InGaPクラッド層19を順次成長す
る。ここで、活性層18は、井戸数1〜3の膜厚6nm
のInGaAs歪量子井戸層(In組成0.15)と膜
厚10nmのGaAs障壁層と、膜厚30nmのn型I
nGaAsP−SCH層から形成されている。その後、
実施例1と同様のメサストライプを形成した後、有機金
属気相成長法により、メサストライプの側面をp-InG
aP埋込層20(キャリア濃度〜1×1018cm-3、厚
さ0.5〜1μm)、n-InGaP埋込層21(キャリア
濃度〜2.5×1018cm-3、厚さ0.5〜1μm)、p
-InGaP埋込層22(キャリア濃度〜2×1018cm-
3、厚さ1〜3μm)で埋め込んだ。
【0017】次に、SiO2膜を除去した後、有機金属気
相成長法によりn-IGanP平坦化層23(キャリア濃
度〜2×1018cm-3、厚さ〜2μm)、n-GaAsキャ
ップ層33(キャリア濃度>8×1018cm-3、厚さ〜
0.3μm)で平坦に埋め込んだ。以上の有機金属気相
成長法において、n型不純物はSi、p型不純物はZn
を用いた。その後SiO2膜11で電流狭窄を行った後n
電極12を形成、更に基板側を研磨してト−タル膜厚1
00μm程度にした後p電極13を蒸着により形成し素
子化を行った。その後、共振器長150〜300μmに
劈開し、後端面に反射率70%の高反射率膜を施した。
【0018】本実施例によるBHレ−ザでは、発振波長
0.98μm、室温でのしきい電流値1〜4mA、スロ
−プ効率0.6〜0.8mW/mA、85℃でのしきい電
流値1.5〜6mA、スロ−プ効率0.5〜0.7mW/m
Aの素子が高歩留りで得られ、低リ−ク電流で且つ低し
きい値の半導体レ−ザが実現できた。又、前端面に反射
率70%の高反射率膜、後端面に反射率95%の高反射
率膜を施した素子では、その強い電流狭窄効果を反映し
て、室温でのしきい電流値0.2〜0.5mAの極低電
流動作が得られた。
【0019】[実施例4]図4は本発明をn型基板上
1.3μm帯半導体レーザに適用したものである。有機
金属気相成長法により、n−InP基板24上にn-In
Pクラッド層25を成長した後、アンド-プInGaAsP
/InGaAsP−MQW(多重量子井戸)活性層3(波長
1.3μm、井戸数5〜10)、n-InPクラッド層26
を成長する。その後、実施例1と同様のメサストライプ
を形成した後、有機金属気相成長法により、メサストラ
イプの側面をp-InP埋込層28(キャリア濃度〜1.
5×1018cm-3、厚さ1.5〜3μm)、n-InP埋込
層29(キャリア濃度〜2×1018cm-3、厚さ0.8〜
1.5μm)、p-InP層30(キャリア濃度〜1.5×
1018cm-3、厚さ0.5μm)で埋め込んだ。次に、
SiO2膜を除去した後、有機金属気相成長法によりp-
InP平坦化層27、p-InGaAs(P)キャップ層3
4で平坦に埋め込んだ。以上の有機金属気相成長法にお
いて、n型不純物はSi、p型不純物はZnを用いた。
その後SiO2膜11で電流狭窄を行った後p電極13を
形成、更に基板側を研磨してト−タル膜厚100μm程
度にした後n電極12を蒸着により形成し素子化を行っ
た。その後、共振器長150〜300μmに劈開し、後
端面に反射率70%の高反射率膜を施した。
【0020】本実施例によるBHレ−ザでは、発振波長
1.3μm、室温でのしきい電流値6〜12mA、スロ−
プ効率0.4〜0.6mW/mA、85℃でのしきい電流
値15〜30mA、スロ−プ効率0.3〜0.4mW/mA
の素子が高歩留りで得られ、低リ−ク電流で且つ低しき
い値の半導体レ−ザが実現できた。
【0021】[実施例5]図7は本発明をp型基板上
1.3μm帯分布帰還型半導体レーザに適用したもので
ある。有機金属気相成長法により、p−InP基板1上
にp-InPクラッド層2(キャリア濃度〜1×1018
m-3、厚さ〜2μm)を成長した後、回折格子31を形
成した。その後、有機金属気相成長法により、p−In
GaAsP光ガイド層32、InGaAsP/InGaAsP
−MQW(多重量子井戸)活性層3(波長1.3μm、井
戸数5〜10)、n-InPクラッド層4(キャリア濃度〜
2×1018cm-3、厚さ〜1μm)を成長する。この
時、回折格子31のκLは0.7〜1.5となるよう
に、深さは15〜30nmに設定した。又、レーザ発振
波長λLDと自然放出光波長(≒最大光学利得波長)λ
sの差Δλ(=λLD−λs)が室温においてΔλを+
10〜+25nmとなるように、回折格子31の周期は
約210nmに設定した。その後、実施例1と同様のメ
サストライプを形成した後、有機金属気相成長法によ
り、メサストライプの側面をp-InP埋込層5(キャリ
ア濃度〜1×1018cm-3、厚さ0.5〜1μm)、n-
InP埋込層6(キャリア濃度〜2.5×1018cm-3
厚さ0.5〜1μm)、p-InP埋込層7(キャリア濃度
〜2×1018cm-3、厚さ1〜3μm)、n-InP層8
(キャリア濃度〜2×1018cm-3、厚さ〜0.3μm)
で埋め込んだ。次に、SiO2膜を除去した後、有機金属
気相成長法によりn-InP平坦化層9(キャリア濃度〜
2.5×1018cm-3、厚さ〜2μm)、n-InGaAs
(P)キャップ層10(キャリア濃度>7×1018cm-
3、厚さ〜0.3μm)で平坦に埋め込んだ。以上の有機
金属気相成長法において、n型不純物はSi、p型不純
物はZnを用いた。その後SiO2膜11で電流狭窄を行
った後n電極12を形成、更に基板側を研磨してト−タ
ル膜厚100μm程度にした後p電極13を蒸着により
形成し素子化を行った。その後、共振器長150〜35
0μmに劈開し、前端面に反射率1%の低反射率膜、後
端面に反射率70%の高反射率膜を施した。
【0022】本実施例による分布帰還型BHレ−ザで
は、発振波長1.30μmにおいて、副モード抑圧比3
5〜45dB、室温でのしきい電流値5〜15mA、ス
ロ−プ効率0.35〜0.6mW/mAが得られ、室温に
おいてのΔλは典型的に+10nmから+25nmの範
囲であった。又、85℃でのΔλはほぼ零であり、高温
での特性は悪化せず、しきい電流値13〜30mA、ス
ロ−プ効率0.3〜0.45mW/mAの素子が高歩留り
で得られ、低リ−ク電流で且つ低しきい値の半導体レ−
ザが実現できた。
【0023】本実施例では半導体レ−ザへの適用につい
て説明したが、本発明は、他の波長帯の半導体レーザ、
例えば、1.48μm帯高出力半導体レーザに対して
も、又半導体レ−ザに限らず電流狭窄を行う必要のある
他のデバイス、例えば半導体光増幅器についても適用可
能である。又、以上の実施例では、第2埋込層6、2
1、29のn型導電型の不純物がSiの場合について説
明したが、Seを用いてその不純物濃度を(0.7〜
1.3)×1018cm-3にしたレーザ素子でもほぼ同様
の特性が得られた。さらに、本実施例では、単体の半導
体レーザ素子への適用に行いて説明したが、光インタコ
ネクト、波長多重通信などに使用する半導体レーザアレ
イについても、適用可能であることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】本発明では、変曲点の無い滑らかな側面
形状を持つメサストライプを用いp-n接合により埋め
込んだ構造において、n型埋込層の不純物の種類、及び
不純物濃度を適切に選ぶことにより、有機金属気相成長
法によるn型埋込層形成時に異常成長が生じないので、
電流阻止効果の大きいBHレ−ザを提供できる。従っ
て、リ−ク電流を低減でき活性層への効率的な電流注入
が行えるため半導体レーザの低しきい値化に対して効果
がある。さらに、活性層幅、多重量子井戸型活性層の,
井戸数、及び分布帰還型構造の共振器構造を適切に設定
しることにより、その電流狭窄効果は大きくなり、尚一
層の半導体レーザの低しきい値化に対して効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を表す構造図。
【図2】本発明の実施例を表す構造図。
【図3】本発明の実施例を表す構造図。
【図4】本発明の実施例を表す構造図。
【図5】本発明による埋込層形成断面図(a)と従来技術
による埋込層形成図(b),(c)。
【図6】本発明の一作用を示す図。
【図7】本発明の実施例を表す構造図で、(b)は(a)のA
−A’線光軸方向断面図。
【符号の説明】
1…p-InP基板、2…p-InPクラッド層、3、14
…MQW活性層、4…n-InPクラッド層、5…p-In
P埋込層、6…n-InP埋込層、7…p-InP層、8…
n-InP層、9…n-InP平坦化層、10…n-InGa
AsPキャップ層、11…SiO2膜、12…n電極、1
3…p電極、16…p-GaAs基板、20…p−In
GaP埋込層、21…n−InGaP埋込層、22…p
−InGaP埋込層、24…n-InP基板、28…p-
InP埋込層、29…n-InP埋込層、31…回折格
子、32…光ガイド層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 敏弘 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所光技術開発推進本部内 (72)発明者 土屋 朋信 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 奥野 八重 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に、第1のクラッド層、活性
    層、及び第2のクラッド層が順次積層されたメサストラ
    イプ構造を有し、該メサストライプ構造の両側面に接し
    て積層された第1導電型の第1埋込層と、上記メサスト
    ライプ構造の両側面に接しないで形成された第2導電型
    の第2埋込層を有する半導体レーザにおいて、上記第2
    導電型の第2埋込層の導電型不純物がSiであることを
    特徴とする半導体レーザ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体レーザにおいて、上
    記Siの不純物濃度が1×1018cm-3以上であること
    を特徴とする半導体レーザ。
  3. 【請求項3】半導体基板上に、第1のクラッド層、活性
    層、及び第2のクラッド層が順次積層されたメサストラ
    イプ構造を有し、該メサストライプ構造の両側面に接し
    て積層された第1導電型の第1埋込層と、上記メサスト
    ライプ構造の両側面に接しないで形成された第2導電型
    の第2埋込層を有する半導体レーザにおいて、上記第2
    導電型の第2埋込層の導電型不純物がSeであり、Se
    の不純物濃度が(0.7〜1.3)×1018cm-3であ
    ることを特徴とする半導体レーザ。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、上記第1埋込層と上記第2埋込層が有機
    金属気相成長法により形成されたことを特徴とする半導
    体レーザ。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、上記メサストライプ構造の両側面が変曲
    点の無い滑らかな曲面で形成されたことを特徴とする半
    導体レーザ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、上記メサストライプ構造近傍の上記第2
    導電型の第2埋込層の先端部の位置が上記活性層の上面
    よりも下であることを特徴とする半導体レーザ。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、活性層近傍に周期的な回折格子を有する
    分布帰還型の共振器を有し、レーザ発振波長をλLD
    と、しきい電流の0.9倍の注入電流での自然放出光波
    長をλs、回折格子による光の結合定数をκ,共振器長
    をLと定義したときに、室温での(λLD−λs)の値
    が+10〜+25nmに、かつκLの値が0.7〜1.
    5であることを特徴とする半導体レーザ。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、半導体基板がp型InP基板で、かつ上
    記第1埋込層及び第2埋込層がInPであることを特徴
    とする半導体レーザ。
  9. 【請求項9】請求項1〜7のいずれかに記載の半導体レ
    ーザにおいて、半導体基板がp型GaAs基板で、かつ
    上記第1埋込層及び第2埋込層の全部あるいは一部がI
    nGaPであることを特徴とする半導体レーザ。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の半導体
    レーザにおいて、上記第2導電型の第2埋込層の上部に
    第1導電型の第3埋込層を有することを特徴とする半導
    体レーザ。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれかに記載の半導
    体レーザにおいて、上記メサストライプ構造及びメサス
    トライプ外部の埋込層の上部に形成した第2導電型の平
    坦化層を有し、該第2導電型の平坦化層の導電型不純物
    がSiであり、該Siの不純物濃度が(1〜3.5)×
    1018cm-3であることを特徴とする半導体レーザ。
  12. 【請求項12】請求項1〜11のいずれかに記載の半導
    体レーザにおいて、上記活性層の幅が1.3〜1.8μ
    mであることを特徴とする半導体レーザ。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の半導
    体レーザにおいて、上記活性層が多重量子井戸構造であ
    り、かつ量子井戸数が5〜10であることを特徴とする
    半導体レーザ。
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