JPH07226825A - カラー画像読取装置 - Google Patents

カラー画像読取装置

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JPH07226825A
JPH07226825A JP6018527A JP1852794A JPH07226825A JP H07226825 A JPH07226825 A JP H07226825A JP 6018527 A JP6018527 A JP 6018527A JP 1852794 A JP1852794 A JP 1852794A JP H07226825 A JPH07226825 A JP H07226825A
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JP
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image
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Application number
JP6018527A
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English (en)
Inventor
Yuichi Ichikawa
市川裕一
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 結像レンズの色収差による読み取り画像の劣
化を防止し、高精度なカラー画像読み取りを達成するこ
とができるカラー画像読取装置。 【構成】 カラー画像3を結像レンズ4を介して1チッ
プ内に異なる色情報を読み取る複数の一次元画素列51
〜53を同一面内に平行に有する受光素子5に結像して
読み取る場合、結像レンズ4として射出光主光線を光軸
に平行とするテレセントリック特性を有するものを用
い、受光素子5をレンズ4の軸上色収差に応じてレンズ
4の光軸に対して所定角度θに傾けて配置すると共に、
受光素子5上の一次元画素列51〜53の読み取り色の
配置をレンズ4の軸上色収差に応じて割り当てることに
より、レンズ4の倍率色収差を補償しながら、複数の色
成分光を全て一次元画素列51〜53上に正確に焦点を
合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー画像読取装置に
関し、より詳しくは、カラー画像を三原色に色分解して
読み取る読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、種々のカラー画像読取装置が
提案されているが、より高い精細度及び読み取り原稿サ
イズの大型化が要望されるようになってきたのに伴っ
て、長焦点距離の結像光学系が要求されるようになって
きた。結像光学系の距離が長くなると、それに比例して
軸上色収差が大きくなるため、検出される画像のピント
が合わなくなり、画質が劣化する。また、光学系の調整
及びレンズ設計が困難となる。
【0003】そこで、1つのCCDセンサ等からなる受
光素子を用いて、原稿の読み取りを3回あるいは4回に
別けて、光源あるいはフィルタを交換し、各色毎にピン
ト調整を行うカラー画像読取装置が提案されている。こ
の構造によれば、1つの受光素子のみで済み、基本的に
はモノクロ画像読取装置と同様の構造を備えるものであ
ってよいため、比較的コストは少なくて済む。しかしな
がら、原稿を数回に分けて走査するために、走査の開始
位置のずれ等による画質の劣化が発生しやすく、また読
み取りに比較的長時間を要する。
【0004】第2の方法として、3つのセンサと、色分
解プリズムとを用いたカラー画像読取装置も提案されて
いる。この場合、1回の走査で画像が読み取れることに
加え、プリズムにより各色(波長)による結像光学系の
焦点の調整も可能である。しかしながら、センサが3つ
必要であるばかりでなく、比較的複雑であってしかも高
い精度を要する色分解プリズムが必要となることから、
多大なコストが必要となる。
【0005】第3の方法として、1チップ内に3つのラ
インセンサを有する受光素子を用い、それぞれのライン
センサ上に波長選択性のフィルタを組み合せて画像を読
み取るカラー画像読取装置も提案されている。すなわ
ち、図9に示すように、光源1に所望波長域の全ての成
分を含む白色光源を用い、この光源1によりプラテンガ
ラス2上に載置された原稿3を照明し、この照明された
原稿3からの反射光を結像する結像レンズ11と、上記
のように、ラインセンサ上に波長選択性のフィルタを組
み合せて1チップ上にB(青色光)、G(緑色光)、R
(赤色光)の3色の分光感度特性を有するように設定さ
れた3つの一次元画素列51、52、53を副走査方向
に配列した受光素子5とを備え、原稿3を相対的に副走
査方向に走査しながらそのカラー画像を読み取るもので
ある。
【0006】この場合、1回の走査で画像が読み取れる
ことに加え、色分解プリズムが不要であるため、比較的
コストが少なくて済む。しかしながら、結像レンズ11
で発生する各色(波長)による焦点距離の差(軸上色収
差)を補正することができないため、図10に受光素子
5上での結像状態を示すように、特定の色についてのみ
読み取り画質が劣化したり、結像面における結像レンズ
11の焦点深度が狭くなり、結像レンズ11の位置調整
が困難であるという不都合がある。また、結像レンズ1
1にアポクロマートのような高級なレンズを用いること
も考えられるが、そのためには多大なコストが必要であ
り、また完全に色収差を補正することが困難である。し
たがって、図9のように、原稿3面と受光素子5の相対
的な位置関係を相互に平行に配置した場合には、各色成
分の像を同一平面上に同倍率で正確に結像させることが
困難である。
【0007】そこで、図11に示すように、受光素子5
を結像レンズ11の色収差量に応じて所定の角度に傾け
て配置すると共に、複数の一次元画素列51、52、5
3の読み取る色の並び順も、上記結像レンズ11の軸上
色収差に応じて決定することにより、各色成分の像を正
確に結像させるという方式が提案されている(特開平4
−65965号)。
【0008】この方式によれば、結像レンズ11の軸上
色収差に起因する色毎の焦点ずれの問題は回避されるも
のの、受光素子5を傾斜させたことで結像位置が変化す
るため、色毎の結像倍率が異なり、読み取り画像の色ず
れが発生するという問題がある。また、受光素子5を傾
けることによる一次元画素列51、52、53に対応す
る原稿上の実効的な読み取りライン間の間隔が、必ずし
も読み取りラインの1ライン分の幅の整数倍になるとは
限らず、その場合、副走査方向の補間処理等の必要があ
り、信号処理回路の規模が大きくなる等の問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
に鑑みてなされたものであり、その主な目的は、結像レ
ンズの色収差による読み取り画像の劣化を防止し、高精
度なカラー画像読み取りを達成することができるカラー
画像読取装置を提供することである。
【0010】本発明のもう一つの目的は、各色に対する
結像レンズの像面深度を深くし、結像レンズの調整が容
易なカラー画像読取装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の第1のカラー画像読取装置は、カラー画像を結像光
学系を介して1チップ内に異なる色情報を読み取る複数
の一次元画素列を同一面内に平行に有する受光素子に結
像して読み取るカラー画像読取装置において、前記結像
光学系は、射出光の主光線が光軸に平行となるように設
定されたテレセントリック特性を有するものであり、前
記受光素子を前記結像光学系の軸上色収差に応じて前記
結像光学系の光軸に対して所定角度に傾けて配置すると
共に、前記受光素子上の複数の一次元画素列の読み取り
色の配置を前記結像光学系の軸上色収差に応じて割り当
てたことを特徴とするものである。
【0012】この場合、受光素子を傾けることによる受
光素子上の各一次元画素列の副走査方向の読み取り位置
の実効的な間隔が、受光素子の副走査方向の一次元画素
列の1ライン分の幅の整数倍であるようにすることが望
ましい。
【0013】また、本発明の第2のカラー画像読取装置
は、カラー画像を結像光学系を介して1チップ内に異な
る色情報を読み取る複数の一次元画素列を同一面内に平
行に有する受光素子に結像して読み取るカラー画像読取
装置において、前記受光素子上に段差構造を有する透明
部材を設け、前記結像光学系からそれぞれの一次元画素
列までの光路内に透明部材のそれぞれ異なる厚さの部分
を配置して、前記の一次元画素列各々に到る光路長に差
を持たせることにより、前記結像光学系の軸上色収差を
補償するようにしたことを特徴とするものである。
【0014】この場合、受光素子は、例えば、1チップ
内に3列の一次元画素列を有し、それぞれ異なるB(青
色)光、G(緑色)光、R(赤色)光に感度を有するよ
うに設定された3ラインカラーセンサである。
【0015】また、上記の透明部材は、受光素子の一次
元画素列を形成したチップ上に直接接着して設けること
ができ、その透明部材は、ガラス基板をエッチングでパ
ターニングするか、透明樹脂材料をプレス成形してその
段差構造を形成することができる。
【0016】また、結像光学系としては、その軸上色収
差によるG(緑色)光の結像位置が、R(赤色)光の結
像位置よりも近く、B(青色)光の結像位置が、G(緑
色)光あるいはR(赤色)光の結像位置とほぼ等しく設
定されていることが望ましい。
【0017】
【作用】第1の本発明においては、結像光学系としてテ
レセントリック特性を有するものを用い、受光素子を結
像光学系の軸上色収差に応じて結像光学系の光軸に対し
て所定角度に傾けて配置すると共に、受光素子上の複数
の一次元画素列の読み取り色の配置を結像光学系の軸上
色収差に応じて割り当てるようにしたので、アポクロマ
ート等の高価なレンズを使用することなく、複数の色成
分光を全て複数の一次元画素列上に正確に焦点を合わせ
ることができると共に、結像光学系にテレセントリック
系を用いるので、結像光学系の倍率色収差がなくなり、
色ずれのない高品位なカラー画像読み取りを行うことが
できる。
【0018】第2の本発明においては、受光素子上に段
差構造を有する透明部材を設け、結像光学系からそれぞ
れの一次元画素列までの光路内に透明部材のそれぞれ異
なる厚さの部分を配置して、一次元画素列各々に到る光
路長に差を持たせることにより、結像光学系の軸上色収
差を補償するようにしたので、アポクロマート等の高価
なレンズを使用することなく、複数の色成分光を全て複
数の一次元画素列上に正確に焦点を合わせることが可能
で、高精細な画像読み取りができるようになり、また、
各色に対する結像光学系の像面深度を深くすることがで
きるので、結像光学系の調整を容易にすることが可能と
なる。
【0019】なお、何れの発明おいても、受光素子上の
各一次元画素列の副走査方向の読み取り位置の実効的な
間隔を、受光素子の副走査方向の一次元画素列の1ライ
ン分の幅の整数倍にすることにより、受光素子からの読
み取り信号処理回路の複雑化を避けることができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明のカラー画像
読取装置の実施例について説明する。図1は本発明のカ
ラー画像読取装置の1実施例を示す光学系の説明図であ
り、(a)は主走査方向断面図、(b)は副走査方向断
面図である。同図において、1は発光光束が可視波長域
のほぼ全域を含む白色光源1、2は原稿3を載置するた
めのプラテンガラスであり、光源1から発光された白色
光線は、プラテンガラス2を透過して原稿3を照明し、
原稿3で反射した反射光が、射出光の主光線が光軸に平
行となるように設定された像側テレセントリック特性を
有する結像レンズ4により受光素子5上に結像される。
なお、結像レンズ4を像側テレセントリック特性を有す
るようにするには、例えば、図示のように、結像レンズ
4の物体側焦点面に絞り7を挿入して構成すればよい。
【0021】受光素子5は、図2に示すように、1チッ
プ上に所定のピッチP1 、P2 、ここでは、P1 =P2
=0.168mmずつ離れて並列に配置された3列の一
次元画素列51、52、53を有している従来と同様な
3ラインカラーセンサである。そして、それぞれの一次
元画素列には、主走査方向にピッチp=0.014mm
で感光画素が約5000並んでいる。したがって、受光
素子5上の3列の一次元画素列51、52、53相互の
間隔は、主走査方向、副走査方向をそれぞれ同一ピッチ
でサンプリングする場合には、丁度12ライン分離れて
いることになる。それぞれの一次元画素列51、52、
53上には、カラーフィルタを形成し、それぞれG(緑
色)光読み取り用、B(青色)光読み取り用、R(赤
色)光読み取り用としてあり、画像情報を三原色に対応
した3つの電気信号として出力させる。受光素子5は、
結像レンズ4の軸上色収差量に応じて、その受光面の法
線は、図1(b)に示すように、結像レンズ4の光軸に
対して角度θ傾けて配置される。
【0022】本実施例における結像レンズ4は、上記し
たように、射出光の主光線が光軸に平行となるように設
定された像側テレセントリック特性を有し、結像レンズ
4から射出された光線は、上記のように受光素子5の受
光面を傾けて配置し、各色成分毎に異なる光路長にて受
光素子5上に結像される場合においても、像倍率の変化
が生ずることはなく、各色成分の像倍率は同一となり、
各色間の主走査方向の結像の倍率誤差はない。
【0023】また、結像レンズ4は、受光素子5を傾け
て配置することを考慮し、受光素子5上の3列の一次元
画素列51、52、53にそれぞれG(緑色)光の結像
点、B(青色)光の結像点、R(赤色)光の結像点がく
るように、予めその軸上色収差による各色成分光の焦点
距離が等間隔になるように調整されたものである。図3
に、本実施例で用いた結像レンズ4の各色成分光に対す
る結像位置とMTFの関係を示す。この図から分かるよ
うに、B成分光のMTFのピークを示す結像位置42
は、G成分光のMTFのピーク位置41とR成分光のM
TFのピーク位置43とのほぼ中間に位置しており、そ
れぞれのピーク間の間隔l1 、l2 は約0.07mmで
ある。
【0024】このような結像レンズ4を用いた場合に、
上記受光素子5を配置するときの傾斜角度θは、図4の
その傾斜角度を説明するための図から明らかなように、
以下の等式: l1 =P1 ・sinθ ・・・(1) l2 =P2 ・sinθ (1') を満足すればよく、さらに好ましくは、同時に、 P1 ・cosθ=mp ・・・(2) P2 ・cosθ=mp ・・・(2') (p:主走査方向の画素ピッチ、m:整数)を満足する
ことが望ましい。ここで、P1 =P2 、l1 =l2 であ
るから、本実施例は、受光素子5の傾斜角度θを23.
6度とした。こうすることで、P1 ・sinθ=P2
sinθ=0.067mm、P1 ・cosθ=P2 ・c
osθ=0.154mmとなり、式(1)、(1’)、
(2)、(2’)をほぼ満足することができた。ここ
で、実際のl1 、l2 は約0.07mmで、式(1)、
(1’)から得られる一次元画素列の位置の移動量0.
067mmとわずかに異なるが、問題となるレベルでは
なく、受光素子5の各一次元画素列51、52、53の
位置と各成分光のMTFのピーク位置41、42、43
をほぼ一致させることができ、各成分光を正確に各一次
元画素列上に結像することができた。
【0025】なお、本実施例のカラー画像読取装置にお
いては、受光素子5上の一次元画素列51、52、53
が等間隔に並んだものを用いたが、結像レンズ4の縦色
収差量による各色成分の結像位置の間隔は設計によりあ
る程度調整することができるので、必ずしも受光素子5
上の各一次元画素列51、52、53が等間隔に並んで
いなくてもよい。
【0026】また、本実施例のカラー画像読取装置にお
いて、結像レンズ4の縦色収差による各色成分の結像位
置はG成分光、B成分光、R成分光の順となっている
が、必ずもこの順である必要はなく、B成分光、G成分
光、R成分光の順、あるいは、G成分光、R成分光、B
成分光の順とし、それに応じて受光素子5の各一次元画
素列51、52、53の読み取り色を設定することも可
能である。
【0027】以上の実施例は、結像レンズ4の軸上色収
差による各色成分光の結像位置ずれの影響を、受光素子
5を結像レンズ4の光軸に対して傾けて配置すると共
に、結像レンズ4をテレセントリック光学系にすること
により抑制するものであったが、次に、段差構造を有す
る透明部材を用いて結像レンズ4の軸上色収差を補償す
る別の実施例について説明する。
【0028】図5はこの実施例の光学系の副走査方向断
面図であり、同図において、図1の実施例と同じ構成要
素は同じ番号で示してある。ただし、この場合、結像レ
ンズ4は必ずしも像側テレセントリック特性を有するも
のではない。
【0029】この実施例において、結像レンズ4は、カ
ラー画像読み取り用に設計された4群6枚レンズ構成の
もので、極力その色収差を抑えた設計がなされてはいる
が、図6に示すように、その結像特性は各色(波長)成
分ごとに異なり、異なる結像位置にてそのMTFのピー
クを示している。ここでは、B(青色)光とR(赤色)
光の結像位置はほぼ一致しているが、G(緑色)光の結
像位置のみ結像レンズ4寄りに約0.1mmずれてい
る。したがって、この結像レンズ4では、従来構造の3
ラインカラーセンサの同一平面上に3色全ての成分光を
正確に焦点を合わせることはできない。より高精度な読
み取りを行うためには、この結像位置のずれ分を、本実
施例に基づいて光学的に補償する。
【0030】本実施例における受光素子5は、図2の場
合と同様、1チップ上に所定のピッチP1 、P2 、ここ
では、P1 =P2 =0.168mmずつ離れて並列に配
置された3列の一次元画素列51、52、53を有した
3ラインカラーセンサである。それぞれの一次元画素列
には、主走査方向にピッチp=0.014mmで感光画
素が約5000並んでいる。そして、それぞれの一次元
画素列51、52、53上には、カラーフィルタが形成
され、それぞれB(青色)光読み取り用、G(緑色)光
読み取り用、R(赤色)光読み取り用としてあり、画像
情報を三原色に対応した3つの電気信号として出力させ
るようになっている。
【0031】受光素子5の受光面上には、図7に断面を
示すように、結像レンズ4の軸上色収差量に応じて、段
差の高さt1 、t2 が決定された色収差補正のための透
明段差部材50が位置合わせされた状態で接着剤により
直接接着して配置されている。ここでは、透明部材50
の屈折率は空気の屈折率よりも大きいため、このような
構造にすることにより、結像レンズ4からそれぞれの一
次元画素列51、52、53までの光路長を各ライン毎
に変化させることが可能となる。
【0032】透明部材50の段差部材の高さt1 、t2
は、結像レンズ4の軸上色収差量と透明部材50の屈折
率により決定される。ここでは、G(緑色)光の結像位
置を約0.1mmの長さ分だけ(図6)結像レンズ4か
ら遠ざけることで、3色の成分全てを受光素子5のそれ
ぞれ対応する一次元画素列51、52、53上に正確に
結像することが可能となる。屈折率nの平行平面の透明
部材の厚さとdと、それを透過したときの結像位置のず
れ量d’は次式で表される。
【0033】 d’=d・(1−1/n) ・・・(3) この実施例では、透明部材50は、屈折率nが約1.5
2のガラス材料を用いている。したがって、結像位置の
ずれ量d’を+0.1mmとするためには、上記式
(3)より、透明部材の厚さの差を約0.29mmとす
ればよい。そこで、透明部材50にレジストパターンで
マスキングした後に、段差部材50の段差の高さt1
2 がそれぞれ0.29mmとなるように、エッチング
により段差部材50を形成する。
【0034】このような透明部材50を受光素子5の受
光面上に配置することにより、図8に示すように、受光
素子5の3列の一次元画素列51、52、53上にそれ
ぞれ対応する色光の像を正確に結像することができるよ
うになった。また、各色に対する結像レンズ4の位置調
整の許容誤差範囲を大きくすることができるので、結像
レンズ4の調整を容易にすることが可能となる。
【0035】本実施例における結像レンズ4は、その軸
上色収差によるG(緑色)光の結像位置がR(赤色)光
の結像位置よりも近く、B(青色)光の結像位置がR
(赤色)光の結像位置とほぼ等しいものを用いたが、こ
のことにより透明部材50の2つの段差t1 、t2 を等
しくすることができ、一度のエッチングでそれら段差を
形成できるというメリットがある。また、結像レンズ4
は、その軸上色収差によるG(緑色)光の結像位置がR
(赤色)光の結像位置よりも近く、B(青色)光の結像
位置がG(緑色)光の結像位置とほぼ等しいものを用い
た場合でも、透明部材50の2つの段差t1 を0に、段
差t2 部のみを所定の高さになるようにエッチングすれ
ばよいので、この場合も一度のエッチングでその段差を
形成できるというメリットがある。
【0036】また、上記の実施例における透明部材50
には、熱的寸法精度の安定したガラス材料を用いたが、
成形が容易で安価な透明樹脂材料を用いてもよい。その
場合は、例えば、透明樹脂材料をプレス成形して上記の
ような段差構造を形成することができる。
【0037】なお、この実施例の方式により読み取られ
る画像において、倍率色収差が問題になるようなレベル
である場合には、図1の実施例のように、結像レンズ4
として、射出光の主光線が光軸に平行となるような像側
テレセントリック系のレンズを用いることにより、この
倍率色収差をなくすこともできる。
【0038】以上、本発明のカラー画像読取装置を実施
例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に
限定されず種々の変形が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のカラー画像読取装置によれば、比較的低コストで、結
像レンズの軸上色収差による各成分光の結像位置ずれの
影響を効果的に抑制し、各成分光全てを受光素子上の複
数の一次元画素列上にそれぞれ正確に焦点を合わせるこ
とができる。また、各色に対する結像レンズの位置調整
の許容誤差範囲を大きくすることができるので、結像レ
ンズの調整を容易にすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のカラー画像読取装置の1実施例を示
す光学系の説明図。
【図2】 図1の実施例における受光素子の平面図。
【図3】 図1の実施例の結像レンズにおける三原色G
BR成分光の結像位置とMTF値との関係を示す図。
【図4】 図1の実施例における受光素子の傾斜角度を
説明するための図。
【図5】 別の実施例の光学系の副走査方向断面図。
【図6】 図5の実施例の図3と同様な図。
【図7】 図5の実施例における受光素子と色収差補正
のための透明部材を説明する断面図。
【図8】 図5の実施例における受光素子上への結像を
説明するための図。
【図9】 従来の一つのカラー画像読取装置の構成図。
【図10】 図9のカラー画像読取装置における受光素
子上への結像を説明するための図。
【図11】 図9を改良した従来のカラー画像読取装置
の構成図。
【符号の説明】
1…白色光源、2…プラテンガラス、3…原稿、4…結
像レンズ、5…受光素子、7…絞り、41、42、43
…色成分光のMTFのピーク位置、50…透明段差部
材、51、52、53…一次元画素列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // G03F 3/00 Z

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を結像光学系を介して1チッ
    プ内に異なる色情報を読み取る複数の一次元画素列を同
    一面内に平行に有する受光素子に結像して読み取るカラ
    ー画像読取装置において、 前記結像光学系は、射出光の主光線が光軸に平行となる
    ように設定されたテレセントリック特性を有するもので
    あり、 前記受光素子を前記結像光学系の軸上色収差に応じて前
    記結像光学系の光軸に対して所定角度に傾けて配置する
    と共に、前記受光素子上の複数の一次元画素列の読み取
    り色の配置を前記結像光学系の軸上色収差に応じて割り
    当てたことを特徴とするカラー画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記受光素子を傾けることによる受光素
    子上の各一次元画素列の副走査方向の読み取り位置の実
    効的な間隔が、前記受光素子の副走査方向の一次元画素
    列の1ライン分の幅の整数倍であることを特徴とする請
    求項1記載のカラー画像読取装置。
  3. 【請求項3】 カラー画像を結像光学系を介して1チッ
    プ内に異なる色情報を読み取る複数の一次元画素列を同
    一面内に平行に有する受光素子に結像して読み取るカラ
    ー画像読取装置において、 前記受光素子上に段差構造を有する透明部材を設け、前
    記結像光学系からそれぞれの一次元画素列までの光路内
    に透明部材のそれぞれ異なる厚さの部分を配置して、前
    記の一次元画素列各々に到る光路長に差を持たせること
    により、前記結像光学系の軸上色収差を補償するように
    したことを特徴とするカラー画像読取装置。
  4. 【請求項4】 前記受光素子は、1チップ内に3列の一
    次元画素列を有し、それぞれ異なるB(青色)光、G
    (緑色)光、R(赤色)光に感度を有するように設定さ
    れた3ラインカラーセンサであることを特徴とする請求
    項3記載のカラー画像読取装置。
  5. 【請求項5】 前記透明部材は、前記受光素子の一次元
    画素列を形成したチップ上に直接接着されていることを
    特徴とする請求項3記載のカラー画像読取装置。
  6. 【請求項6】 前記透明部材は、ガラス基板をエッチン
    グでパターニングすることによりその段差構造が形成さ
    れていることを特徴とする請求項3記載のカラー画像読
    取装置。
  7. 【請求項7】 前記透明部材は、透明樹脂材料をプレス
    成形してその段差構造が形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載のカラー画像読取装置。
  8. 【請求項8】 前記結像光学系は、その軸上色収差によ
    るG(緑色)光の結像位置が、R(赤色)光の結像位置
    よりも近く、B(青色)光の結像位置が、G(緑色)光
    あるいはR(赤色)光の結像位置とほぼ等しく設定され
    ていることを特徴とする請求項3記載のカラー画像読取
    装置。
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