JPH0722655B2 - 内燃機関用の組合せ式オイルフイルタ装置 - Google Patents

内燃機関用の組合せ式オイルフイルタ装置

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JPH0722655B2
JPH0722655B2 JP61186550A JP18655086A JPH0722655B2 JP H0722655 B2 JPH0722655 B2 JP H0722655B2 JP 61186550 A JP61186550 A JP 61186550A JP 18655086 A JP18655086 A JP 18655086A JP H0722655 B2 JPH0722655 B2 JP H0722655B2
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oil filter
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bypass flow
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克己 中村
広司 上田
英男 加茂
仁 梅本
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日本電装株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は車両の内燃機関に用いられるオイルフイルタ装
置に係り、特にフルフロー用フイルタとバイパスフロー
用フイルタとを併用する組合せ式オイルフイルタ装置に
関する。
(従来の技術) 組合せ式オイルフイルタ装置は良好な清浄効果が得られ
るという利点から内燃機関、特に中・大型デイーゼル機
関などに多く用いられる。
この種のオイルフイルタ装置として、実公昭60−26810
号公報には、フルフロー用およびバイパスフロー用の両
フイルタエレメントを一つのケーシングに収容し、これ
を内燃機関側のブラケツトに螺着可能な所謂スピンオン
型としてサービス性の向上を計る構造が示されている。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述のスピンオン型式構造では、フルフ
ロー用およびバイパスフロー用の両エレメントはそれぞ
れ別個のフイルタエレメントとして作られ、軸方向に単
に積み重ねられてケーシング内に配置されている。この
ため、フイルタエレメントのみならず流路等フイルタ装
置全体の構造が複雑となり、構成部品点数の増加および
装置寸法の増大などの問題がある。
従つて、本発明の目的は、簡素な構造でサービス性に優
れたコンパクトな、内燃機関用の組合せ式オイルフイル
タ装置を提供することである。
(問題点を解決するための手段および作用) 本発明は、フルフロー用エレメントとバイパスフロー用
エレメントとを併有する内燃機関用の組合せ式オイルフ
ィルタ装置において、前述の両エレメントを共通の筒状
プロテクタ部材上に一体的に保持せしめ、このプロテク
タ部材と共に両エレメントを内燃機関側のブラケットに
取付自在なケーシング内に同軸状に収納した組合せ式オ
イルフィルタ装置を提供する。同オイルフィルタ装置で
は、両エレメントの周囲に濾過されるオイルの流入路を
画定し、さらにプロテクタ部材内部にフルフロー用エレ
メントに連通したフルフロー流路を形成するとともに、
内燃機関側のブラケットに取り付けられた状態で該ブラ
ケットと協働して、フルフロー流路と、バイパスフロー
用エレメントに連通したバイパスフロー流路とを隔離す
る隔離部材をプロテクタ部材に設けている。
また、本発明の他の局面による組合せ式オイルフィルタ
装置は、円筒状のフルフロー用エレメントと、円筒状の
バイパスフロー用エレメントと、フルフロー用エレメン
トの内周に位置する筒状壁面とバイパスフロー用エレメ
ントの内周に位置する筒状壁面とを長さ方向に連続して
有し、フルフロー用エレメントとバイパスフロー用エレ
メントとを一体的に保持してなる筒状プロテクタ部材
と、筒状プロテクタ部材の内部に形成されフルフロー用
エレメントに連通したフルフロー流路と、バイパスフロ
ー用エレメントに連通したバイパスフロー流路との間に
位置し、筒状プロテクタ部材に保持されるシール部材と
を備える。
上記のいずれの構成においても、フルフロー用とバイパ
スフロー用のエレメントが、共通の筒状プロテクタ部材
により保持されて、一体構造となる。プロテクタ部材が
フルフロー流路を提供し、このフルフロー流路を、プロ
テクタ部材に設けた隔離部材あるいは同部材に保持した
シール部材によって、バイパスフロー用エレメントに連
通したバイパスフロー流路から隔てている。エレメント
周囲から流入してフルフロー用エレメントにより濾過さ
れたオイルは、プロテクタ部材内に形成された流路を通
り、バイパスフローとは分かれて良好に流出する。な
お、シール部材をプロテクタ部材に保持させることで、
フィルタ交換時に同時にシール部材を交換することがで
きる。
(実施例) 以下、添付図面に示す実施例に基づいて本発明を説明す
る。
第1図は、本発明の第1実施例に係る組合せ式オイルフ
イルタ装置1を示す。同図において、装置1はユニオン
ボルト40を介して内燃機関側のブラケツト50に装着され
た状態にある。オイルフイルタ装置1は、薄板金属で作
られかつ一端を閉鎖されたほぼ筒状のケーシング2と、
このケーシング内に収容されたフイルタエレメント3と
を有する。
フイルタエレメント3はそれぞれほぼ筒状のフルフロー
用エレメント部4およびバイパスフロー用エレメント部
5を含み、これらエレメント4および5は両者間に軸方
向隙間6を設けて共通のプロテクタ部材7上に形成され
ている。プロテクタ部材7は薄板金属で筒状に形成され
ており、ユニオンボルト40の先端部分の外径より大きな
内径を備える。プロテクタ部材には、フルフロー用エレ
メント部4の装架部分に多数の開孔7aが形成され、また
エレメント部5の装架部位に半径方向内方へ突出したシ
ール保持部7bが設けられている。さらに、フイルタエレ
メント3の上端部には、弁8が接着等の方法で取付けら
れる。弁8は、その弁部材が開孔7a側のプロテクタ部材
端部に位置するように配置されている。弁8の弁部材は
スプリングで押圧されてこのプロテクタ部材端部を閉鎖
しており、フルフロー用エレメント部4に作用する油圧
の差圧が低温時にある値、例えば1kg/cm2以上となる場
合に開弁してオイルを逃すように構成される。
この様に構成されたフイルタエレメント3はケーシング
2内に同軸状に配置され、このエレメントの周囲にはケ
ーシング2の側壁との間に濾過されるオイルの流入路9
が形成される。また、両エレメント部4および5間の軸
方向隙間6は流入路9と連通し、バイパスフロー用エレ
メント部5への流入路として作用する。
一方、軸方向隙間6とは反対側のエレメント部5の下端
面に、濾材10、端板11、さらに圧入ケース12が配置され
ている。濾材10はエレメント材料の屑等を捕捉する機能
を備え、エレメント部5の下端面に適合した形状を有す
る。端板11はほぼ円板状の形状であり、中央にユニオン
ボルト40を通すための開口を設けられている。端板11に
は更に、オイルを通すための孔および軸方面に隆起した
リブ11aが多数形成される。圧入ケース12は軸方向隙間
6を除いてエレメント部5を覆う筒形状であり、その閉
鎖底部の中央に開口を備える。フイルタエレメント3の
エレメント部5はこのケース12に圧入固定され、ケース
12の底部との間で濾材10および端板11を挾持する。な
お、ケース12の底部は凹凸に形成されており、端板11の
リブ11aと協同して軸方向空隙を確保し、バイパスフロ
ー流路13を形成している。また、端板11の内周部はプロ
テクタ部材7に嵌入する円筒形に成形され、その端縁は
プロテクタ部材7のシール保持部7bと対向し、両者間に
シール部材14を装着するための溝を画定する。
ケーシング2の開放端を閉じるために、円形の補強板15
が同端に取付けられる。補強板15は、ユニオンボルト40
の外ネジに噛合係合可能な内ネジを形成した中央突起部
15aを有する。補強板15にはさらに、オイル流入路9に
つながる入口15bが中央突起部15aの周囲に複数穿設され
ている。また、逆流防止のために、入口15bを覆つて可
撓性材料の円板状弁部材16が設けられる。この弁部材16
はその中央に形成れさた開口を補強板15の中央突起部15
aに嵌合して、補強板15の内側に位置決めされている。
補強板15の中央突起部15aには更に、弁部材16に重ねて
圧入ケース12底部の開口が嵌合する。この補強板15との
係合によつて、フイルタエレメント3の半径方向位置決
めが行なわれる。一方、フイルタエレメント3は、その
上端部とケーシング2との間に配置された板バネ17によ
つて、下方即ち補強板15の方へ押付けられている。この
ため、弁部材16は圧入ケース12底部で押圧されて、補強
板15に当接する。
補強板15の外側には、ケーシング2の周縁に沿つて環状
の囲い板18が配設される。囲い板18はケーシング2の全
周にわたつて同周縁とかしめ結合され、補強板15を所定
位置に保持する。囲い板18の内周部はチヤンネル状に形
成されており、ここにガスケツト19が取付けられてい
る。
第1図において、オイルフイルタ装置1はその補強板15
の内ネジをユニオンボルト40の外ネジに噛合い係合し
て、内燃機関側のブラケツト50に装着されている。この
場合、ユニオンボルト40の先端部が、同ボルト40内に形
成されたフルフロー通路41を連通させるように、オイル
フイルタ装置のプロテクタ部材7内に進入する。同時
に、プロテクタ部材7内のシール部材14がユニオンボル
ト40の外周面に密封係合して、プロテクタ部材7内のフ
ルフロー流路20を他の流路から隔てている。かくして、
シール部材14は、ユニオンボルト40と協働して、フルフ
ロー流路とバイパスフロー流路を隔てる隔離部材を構成
する。また、第2a図および第2b図に示す様に、ユニオン
ボルト40にはフルフロー通路41と並列にバイパスフロー
通路42が設けられており、オイルフイルタ装置のバイパ
スフロー流路13はこのバイパスフロー通路42に連通す
る。一方、内燃機関側のブラケツト50には、ユニオンボ
ルト40の通路にそれぞれ接続されるフルフローおよびバ
イパスフロー導出路51、52と共に、ユニオンボルト40を
取り巻いて開口するようにオイル導入路53が設けられて
いる。オイルフイルタ装置1のブラケツト50への装着に
よつて、このオイル導入路53に装置1側の入口15bが接
続され、かつその周囲でガスケツト19がブラケツト50に
密封係合してオイルの漏出を防止する。
なお、第2a図および第2b図において、ユニオンボルト40
のバイパスフロー通路42は、ボルト軸線に平行に形成さ
れた袋穴の開放端の打込み又は接着等で盲栓43により閉
じて、形成されている。ユニオンボルト40の側部には、
このバイパスフロー通路42をオイルフイルタ装置側のバ
イパスフロー流路13に連通させるための開孔44が穿設さ
れる。また、バイパスフロー通路42の他端には、同通路
をブラケツト50のバイパスフロー導出路52へ接続するた
めに、孔45が形成される。この孔45は、バイパスフロー
側の流量を制限するために、孔径をバイパスフロー通路
42よりも小さく設定されている。第2b図中、参照符号46
はシール部材14との接触面、47、48はそれぞれオイルフ
イルタ装置1およびブラケツト50に係合するネジ部を示
す。さらに、ユニオンボルト40にはシール面49が形成さ
れており、このシール面49がブラケツト50側の対応する
面に当接してバイパスフロー導出路52とオイル導入路53
とを隔てるようにされている。
第3図に、第1図の実施例に用いられているプロテクタ
部材7の単独の形態を示す。第3図に示されるようにプ
ロテクタ部材107は、弁部8の弁部材が万一脱落した場
合にフルフロ側通路41を閉塞しない様に弁部材を保持す
るための絞り部110が形成されている。プロテクタ部材1
07は、同一の径となるようそれぞれ別個に成形された第
1および第2の筒状プロテクタ部分108および109で構成
される。フルフロー用エレメント部への連通用開孔107a
および前述の絞り部110は、第1のプロテクタ部分108に
設けられている。2つのプロテクタ部分108、109は、シ
ール保持部107bを形成するために互の端部を突合せてか
しめにより一体に結合される。すなわち、第4図に第3
図のA部分を拡大して示すように、第1のプロテクタ部
分108の端部周縁108とは半径方向内方へ折曲げられ、こ
の折曲周縁108e上に折重ねて第2プロテクタ部分109の
端部周縁109fをかしめ付け、シール保持部107bを形成し
ている。
第5図および第6図は第3図に示されるプロテクタ部材
の変更例を示す。第5図に示す、プロテクタ部207は薄
板金属の一体成形構造であり、前述の変更例の場合と同
様に、エレメント部への連通用開孔207aおよび絞り部21
0が設けられている。この変更例の場合、シール保持部2
07bは半径方向内方へ突出するよう薄板材料の周囲に形
成されたリブで構成される。また、第6図の変更例で
も、プロテクタ部材307は薄板金属で一体に形成され、
複数の連通用開孔307aおよび強度向上用の絞り部310を
設けられている。しかし、シール保持部307bは前述の例
と異つて、リング状の別部品308を溶接等の方法でプロ
テクタ部材307の内側に固定することで形成される。第
7図ないし第9図は上述したプロテクタ部材の断面部材
の3つの例を表わしている。
いずれの断面形状であつてもよい。第7図は円筒状に巻
いて合せ部を溶接したもの、第8図は円筒状に絞り加工
したもの、第9図は円筒状に巻いて合せ部を巻締め接合
したものである。続いて、第10図から第15図を参照し
て、本発明に係るオイルフイルタ装置のエレメント構造
を説明する。
第10図は第1図に示した第1実施例のフルフロー用エレ
メント部を横断面で示し、エレメント部4はジグザグに
屈曲した比較的目の荒い濾材21で構成されている。第11
図に見られる様に、濾材21はジグザグに屈曲されて断面
が扇状の波形形状部22を形成し、複数の波形形状部22が
互に隣接しかつ全体としてほぼ筒状を成すように中央空
間23のまわりに放射状に配置される。これら複数の波形
形状部22は、一枚の濾材21を半径方向内方および外方へ
順次屈曲してその両端をB点(第10図)で接着剤等によ
り接合して形成されている。このため、各波形形状部22
内には隣接の屈曲部分間に半径方向の隙間24が、また隣
接する波形形状部22間に半径方向の隙間25がそれぞれ形
成される。各波形形状部22内の隣接屈曲部はそれらの半
径方向内端においてつなげられ、また隣接する波形形状
部22はそれらの半径方向外端でつなげられているため、
半径方向隙間24は中央空間23に連通し、一方隙間25はエ
レメント部4の外に向けて開口している。接着剤層26が
波形形状部22上下面接着にされ、各波形形状部22の軸方
向両端を閉鎖している。この接着剤層26は例えば紙にポ
リアミド系のホツトメルトをコーテイングしたシート状
に作られ、濾材21を第12図に示す様な形状に保持する。
この様に構成されたエレメント部4は、第1図中に参照
符号4aで示す様に、接着剤等でプロテクタ部材7上に接
着・固定される。なお、第10図に見られる通り、ケーシ
ング2は螺着用工具を係合し易くするために、その側面
を多角形状に成形されている。
さらに、第1図の第1実施例のバイパスフロー用エレメ
ント部5を横断面で第13図に示す。エレメント部5は、
第14図に示す如く、前述のフルフロー用エレメント部4
の濾材21よりも目の細かい濾材27をプロテクタ部材7の
周囲に巻き付けて構成される。濾材27の内端Cはプロテ
クタ部材7に、またその外端Dは巻き付けられた同濾材
27の外面にそれぞれ接着剤等により固定される(第13
図)。この様に形成されたエレメント部5は、濾材10お
よび端板11と共に圧入ケース12に装入される。
なお、フルフロー用エレメントとしては、第10図に示し
た例の外に第15図の如き菊花型エレメント28も使用可能
である。このエレメント28の場合、同エレメントの内お
よび外の両側に多孔プロテクタ407が取付けられる。多
孔プロテクタ407は前述の実施例におけるプロテクタ部
材と同様である。
第16図から第19図により本発明の第2の実施例に係る組
合せ式オイルフイルタ装置501を説明する。本実施例は
プロテクタ部材および圧入ケースが合成樹脂等の材料で
それぞれ一体成形されている点を除いて第1の実施例と
ほぼ同様な構成であり、第16図中の同様な構成部分につ
いては第1の実施例の場合と同様な参照符号で示し、詳
細な説明を省略する。プロテクタ部材507は合成樹脂材
等の型成形で作られ、第1の実施例のプロテクタ部材と
同様に筒状の形状を有する。第17図に詳細に示す様に、
プロテクタ部材507にはフルフロー用エレメント部4と
の連通用の多数の開孔507a、半径方向内方へ突出しかつ
周方向に延在するシール保持用のリブ507b、さらに別の
リブ507cが一体に設けられている。開孔507aは本実施例
では周方向溝であり、またリブ507bはエレメント部4お
よび5を軸方向に隔てるための位置決め突起で、半径方
向外方へ突出しかつ周方向に延びている。
一方、バイパスフロー用エレメント部5を収納するため
のケース512も合成樹脂材等から型成形で作られるが、
本実施例ではこのケース512が第1実施例における端板1
1と圧入ケース12の機能を備える。即ち、第18図に拡大
して示す通り、ケース512は中央部に開口を備えた有底
筒形状であり、バイパスフロー流路確保用の多数のリブ
512a、このバイパスフロー流路をユニオンボルト側の通
路につなぐための複数の油孔512b、そしてシール材保持
用のリブ512cが設けられている。リブ512aはケース512
の底部内側に放射状に形成され、各リブは半径方向に分
割される。また、ケース512の中央部は、プロテクタ部
材507内に嵌合可能な円筒状に成形されている。ケース5
12底部のこの円筒状中央部に油孔512bが穿設され、さら
に半径方向内方へ突出しかつ周方向に延びるようにリブ
512cが形成される。
本実施例でも前述の第1実施例の場合と同様に、エレメ
ント部5は収納ケース512内へ圧入・固定される。この
状態では、第19図に示す如く、エレメント部5とケース
512の底部との間にバイパスフロー流路となる空間がリ
ブ512aによつて確保され、このバイパスフロー流路は油
孔512bに連通している。また、プロテクタ部材507のリ
ブ507bとケース512のリブ512cとによつて溝が画定さ
れ、この溝にシール部材14が装着される。
次に、再び第1図を参照して上述の構成に成るオイルフ
イルタ装置の清浄作用の説明を行う。内燃機関の作動
時、オイルはオイルポンプ(図示せず)によつて内燃機
関より圧送され、ブラケツト50のオイル導入路53を通つ
てオイルフイルタ装置1の入口15bに至る。圧送された
オイルはその圧力により弁部材16を押し開き、装置1内
へ入る。装置1の流入路9を通つたオイルは、大部分が
流れ抵抗の小さいフルフロー用エレメント部4に流入
し、一部分がバイパスフロー用エレメント部5への流入
路即ち隙間6へ流入する。エレメント部4に流入したオ
イルは、同エレメント部で含有していたスラツジを濾過
され、その後プロテクタ部材7の開孔7a、フルフロー流
路20、ユニオンボルト40のフルフロー通路41、さらにブ
ラケツト50のフルフロー導出路51を通つて内燃機関の潤
滑部分(図示なし)へ送られる。一方、バイパスフロー
用エレメント部5に流入したオイルは、同エレメント部
内を下方へゆつくりと流れて、内燃機関の燃焼時に生成
されたカーボン等の微細の混入粒子まで濾過される。続
いて、濾過されたオイルはエレメント部5下方のバイパ
スフロー流路13を通り、ユニオンボルト40のバイパスフ
ロー通路42およびブラケツト50のバイパスフロー導出路
を経て、内燃機関のオイル溜(図示なし)へ送られる。
なお、エレメントの目づまり等によつてフルフロー用エ
レメント部4前後の油圧差が所定値を越えた場合には、
フイルタエレメント3上端部の弁8が開いてオイルをフ
ルフロー溜路20へ逃がし、所定量のオイル供給を確保す
る。また、作動の説明を第1の実施例について行つた
が、第2実施例も同様な清浄作用を行うものである。
(発明の効果) 上述した実施例の説明からも明らかな通り、本発明は、
フルフロー用とバイパスフロー用の両エレメントを共通
のプロテクタ部材に保持し、一体構造部品としている。
このため、フィルタエレメントの構造を簡素化し、部品
点数を削減可能である。また、フィルタエレメント自体
の交換あるいはオイルフィルタ装置の組み立てに於い
て、両エレメントを一体構造のまま、相対的位置にずれ
を生ずることなく、ケーシング内へ容易かつ確実に取付
け出来る。加えて、この装置を内燃機関側のブラケット
に装着すれば、プロテクタ部材の隔離部材ないしシール
部材が該ブラケットと協働し、フルフロー流路とバイパ
スフロー流路を確実に隔てて、両流路のオイル流れを確
保する。かくして、容易に交換可能なオイルフィルタ装
置が得られ、本発明は、オイル清浄効果の良好な組合せ
式オイルフィルタ装置を、構造を簡素化して経済的に提
供するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例による組合せ式オイルフイ
ルタ装置を、同装置が内燃機関側のブラケツトに装着さ
れた状態で示す断面図、第2a図および第2b図は内燃機関
側のブラケツトに取付けられるユニオンボルトのそれぞ
れ正面図および断面側図、第3図は本発明のオイルフイ
ルタ装置に用いられるプロテクタ部材の例を示す断面略
図、第4図は第3図中にAで示す要部の拡大図、第5図
はプロテクタ部材の他の例を示す第3図と同様な図、第
6図はプロテクタ部材のさらに別の例を示す断面略図、
第7図ないし第9図はプロテクタ部材の断面形状例をそ
れぞれ示す断面図、第10図は第1図中のX−X線に沿つ
た横断面図、第11図は第1図の第1実施例に用いられる
フルフロー用エレメントを示す一部破断上面図、第12図
は第11図のエレメントの全体形状を示す斜視図、第13図
は第1図中のXIII−XIII線に沿つた横断面図、第14図は
第1図の実施例に用いられるバイパスフロー用エレメン
トを示す斜視図、第15図は本発明のオイルフイルタ装置
に使用可能なフルフロー用エレメントの他の例を示す断
面図、第16図は本発明の第2の実施例を示す断面図、第
17図は第16図の実施例に用いられるプロテクタ部材を示
す一部破断斜視図、第18図は第16図の実施例に用いられ
るバイパスフロー用エレメント収納ケースを示す一部破
断斜視図、そして第19図は第16図の実施例の要部を拡大
断面で示す斜視図である。 図中、1、501……組合せ式オイルフイルタ装置、2…
…ケーシング、3……フイルタエレメント、4……フル
フロー用エレメント部、5……バイパスフロー用エレメ
ント部、7、107、207、307、407、507……プロテクタ
部材、9……流入路、20……フルフロー流路、50……ブ
ラケツト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F01M 11/03 7604−3G (72)発明者 梅本 仁 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−162906(JP,U)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルフロー用エレメントとバイパスフロー
    用エレメントとを併有する内燃機関用の組合せ式オイル
    フィルタ装置において、 前記両エレメントを共通の筒状プロテクタ部材上に一体
    的に保持せしめ、 このプロテクタ部材と共に前記両エレメントを内燃機関
    側のブラケットに取付自在なケーシング内に同軸状に収
    納して、前記両エレメントの周囲に濾過されるオイルの
    流入路を画定し、 さらに前記プロテクタ部材内部に前記フルフロー用エレ
    メントに連通したフルフロー流路を形成するとともに、 内燃機関側のブラケットに取り付けられた状態で該ブラ
    ケットと協働して、前記フルフロー流路と、前記バイパ
    スフロー用エレメントに連通したバイパスフロー流路と
    を隔離する隔離部材を前記プロテクタ部材に設けたこと
    を特徴とする組合せ式オイルフィルタ装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記両エレメントは相互間に
    軸方向隙間を設けて前記プロテクタ部材上に配置され、
    また前記軸方向隙間を除いて前記バイパスフロー用エレ
    メントを覆う筒状ケースを設けて、前記軸方向隙間から
    前記バイパスフロー用エレメントを通るバイパスフロー
    流路を形成することを特徴とする組合せ式オイルフィル
    タ装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項記載の組
    合せ式オイルフィルタ装置において、前記隔離部材は、
    前記オイルフィルタ装置が前記内燃機関側のブラケット
    に装着された状態で該ブラケットに密封接触して前記プ
    ロテクタ部材内部のフルフロー流路を他の流路から隔離
    するシール部材と、該シール部材を保持する突出部とを
    有することを特徴とする組合せ式オイルフィルタ装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記プロテクタ部材は、それ
    ぞれが薄板金属から筒状に成形されかつかしめにより一
    体に結合された第1および第2のプロテクタ部分で構成
    され、このかしめ結合部が前記突出部となることを特徴
    とする組合せ式オイルフィルタ装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第3項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記プロテクタ部材は薄板金
    属で形成され、前記突出部はこのプロテクタ部材の周囲
    から半径方向内方に突設されたリブであることを特徴と
    する組合せ式オイルフィルタ装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第3項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記プロテクタ部材および突
    出部は合成樹脂により一体に形成されることを特徴とす
    る組合せ式オイルフィルタ装置。
  7. 【請求項7】円筒状のフルフロー用エレメントと、 円筒状のバイパスフロー用エレメントと、 前記フルフロー用エレメントの内周に位置する筒状壁面
    と前記バイパスフロー用エレメントの内周に位置する筒
    状壁面とを長さ方向に連続して有し、前記フルフロー用
    エレメントと前記バイパスフロー用エレメントとを一体
    的に保持してなる筒状プロテクタ部材と、 前記筒状プロテクタ部材の内部に形成され前記フルフロ
    ー用エレメントに連通したフルフロー流路と、前記バイ
    パスフロー用エレメントに連通したバイパスフロー流路
    との間に位置し、前記筒状プロテクタ部材に保持される
    シール部材と、 を備えることを特徴とする組合せ式オイルフィルタ装
    置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第7項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記シール部材は、前記組合
    せ式オイルフィルタ装置を内燃機関側のブラケットに装
    着した状態で該ブラケットと協働して前記フルフロー流
    路と前記バイパスフロー流路とを隔離することを特徴と
    する組合せ式オイルフィルタ装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第8項記載の組合せ式オイ
    ルフィルタ装置において、前記シール部材は、前記筒状
    プロテクタ部材の内部に挿入される内燃機関側のブラケ
    ットのボルトの外周面と、前記筒状プロテクタ部材の内
    面との間に接触して、前記筒状プロテクタ部材の内部を
    前記フルフロー流路と前記バイパスフロー流路とに隔離
    することを特徴とする組合せ式オイルフィルタ装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第9項記載の組合せ式オ
    イルフィルタ装置において、前記プロテクタ部材は、そ
    の内面に前記シール部材を保持するための突出部を備え
    ることを特徴とする組合せ式オイルフィルタ装置。
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