JP2545835B2 - 組合わせ式オイルフィルタ取付け用ユニオンボルトと組合わせ式オイルフィルタ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は組合わせ式オイルフィルタ取付け用ユニオン
ボルトと組合わせ式オイルフィルタ装置に関する。

従来の技術 実開昭60−28008号公報には、上記形式のブラケツト
に対して上記形式の組合わせオイルフイルイタを取付け
ているユニオンボルトが記載されている。このユニオン
ボルトは、ブラケツトのねじ穴に螺合する第１のねじ山
部とオイルフイルタのケースのねじ穴に螺合する第２の
ねじ山部とを外面に有しかつ内部に軸方向貫通穴を有す
る概略中空筒状の部材から成り、この部材の内周面はフ
ルフローエレメントからのオイルをブラケツトのフルフ
ロー出口へ導くフルフロー通路を形成する。該部材の内
周面と外周面との間の周壁にはバイパスエレメントから
のオイルをブラケツトのバイパスフロー出口へ導く細長
いバイパス通路が軸方向に形成されていて、その両端部
が該周壁に穿設された小さい入口孔及び出口孔を介して
該周壁の外周面に開口している。

発明が解決しようとする問題点 上記従来技術においては、バイパスフロー通路を形成
するために内外両周面間の周壁に小径の長い孔が要求さ
れるので作業性が悪くコスト高になる等の問題があっ
た。

問題点を解決する手段 本発明に係る組合わせ式オイルフィルタ取付け用ユニ
オンボルトは、フルフローエレメント及びバイパスエレ
メントを収容した組合わせ式オイルフィルタに装着され
るフィルタ側外周面と、エンジンからの入口通路、フル
フロー出口及びバイパスフロー出口を有するエンジン側
ブラケットに装着されるブラケット側外周面と、前記ブ
ラケットと前記オイルフィルタとの間に介在され一端側
が大径部をなし他端側が小径部をなす貫通孔が形成され
た内周面とを形成したユニオンボルト本体を備え、該ユ
ニオンボルト本体の前記貫通孔内に一端側が小径部をな
し他端側が大径部をなすスリーブを設けると共に、該ス
リーブの小径部を前記ユニオンボルト本体の小径部に、
前記スリーブの大径部を前記ユニオンボルト本体の大径
部に同軸に且つ液密に収容固定して前記貫通孔内に独立
したフルフロー通路及びバイパスフロー通路を形成し、
フルフロー通路を前記フルフロー出口に連通し、バイパ
スフロー通路を前記バイパスフロー出口に連通する構成
を特徴とする。

更に本発明に係る組合わせ式オイルフィルタ装置は、
フルフローエレメント及びバイパスエレメントを収容し
た組合わせ式オイルフィルタと、エンジンからの入口通
路、フルフロー出口及びバイパスフロー出口を有するブ
ラケットと、該ブラケットと前記オイルフィルタとの間
に介在され一端側が大径部をなし他端側が小径部をなす
貫通孔が形成されたユニオンボルトと、該ユニオンボル
トの前記貫通孔内にあって一端側が小径部をなし他端側
が大径部をなすスリーブとを備え、該スリーブの小径部
を前記ユニオンボルトの小径部に、前記スリーブの大径
部を前記ユニオンボルトの大径部に同軸に且つ液密に収
容固定して前記ユニオンボルトの前記貫通孔内に独立し
たフルフロー通路及びバイパスフロー通路を形成すると
共に、フルフロー通路を前記フルフロー出口に連通し、
バイパスフロー通路を前記バイパスフロー出口に連通す
る構成を特徴とする。

作用および発明の効果 本発明に径る上記組合わせ式オイルフィルタ取付け用
ユニオンボルト及び組合わせ式オイルフィルタ装置は、
いずれもフルフロー通路及びバイパスフロー通路を形成
するために、貫通孔内を一端側が大径部をなし他端側が
小径部をなすように形成し、この貫通孔内に一端側が小
径部をなし他端側が大径部をなすスリーブを軸に且つ液
密に収容固定するもので、スリーブの小径部を貫通孔内
面の小径部に、スリーブの大径部を貫通孔内面の大径部
に固定することで、スリーブの小径部と貫通孔の大径部
との間にバイパスフロー通路、スリーブの内側にフルフ
ロー通路を形成することができ、そのために特殊な又は
複雑な加工や道具を要することなく、簡単確実な作業で
効率よく組立てることができる。

実施例 第１図において、300はエンジンブロツク（図示せ
ず）に固定的に取付けられた金属製ブラケツト200に対
して後述の組合わせ式オイルフイルタ100を取付けるた
めのユニオンボルトである。

ブラケツト200はエンジンからオイルフイルタ100へオ
イルを導く入口通路230と、ろ過されたオイルをエンジ
ンの潤滑部へ送り出すフルフロー出口240と、ろ過され
たオイルをエンジンのオイルパンへ送り出すバイパスフ
ロー出口210とを有し、ユニオンボルト300はフルフロー
出口240に通じるフルフロー通路310と、バイパスフロー
出口210に通じるバイパスフロー通路320を有する。フル
フロー通路310はユニオン300の上端から下端まで、全長
に亙つて延びているが、バイパスフロー通路320はユニ
オンボルト300の全長に亙つては延びておらず、入口孔3
21と出口孔232はユニオンボルト300の外周面に開口して
いる。以下、第２図−第５図を参照してユニオンボルト
300の構造を詳しく説明する。

第２図及び第３図に明示するようにユニオンボルト30
0の外周面には該出口孔322のすぐ上にナツト係合用の多
角形（図では６角形）のフランジ323が形成されてお
り、このフランジ323よりも下側の部分の外周面にはブ
ラケツト200のフルフロー出口240の内周面に形成された
ねじ山と螺合する第１のねじ山部324が形成されてい
る。フランジ323とバイパスフロー通路320の入口孔321
との間の部分の外周面にも第２のねじ山部325が形成さ
れている。第２のねじ山部325よりも上方の外周面は滑
らかな円筒面326となつている。

ユニオンボルト300は前記第１のねじ山部324と第２の
ねじ山部325とを外周面に有しかつ内部に軸方向貫通穴3
50を有する概略筒状の本体360（第４図）と、前記貫通
穴内に圧入されたスリーブ370（第５図）とを備え、前
記貫通穴350はその途中に設けられた段差部351により大
径穴部352と小径穴部353とに分けられており、前記スリ
ーブ370は前記大径穴部352の内面に液密に密着する大径
端372、前記小径穴部353の長さの一部分の内面に液密に
密着する小径端373、及びこれらの両端の間の中間部374
を有し、前記スリーブ370の該中間部374の外周面と前記
大径穴部352の長さの残部の内周面との間で前記第２の
ねじ山部325の内側には環状の空間320が形成されて前記
バイパスフロー通路を構成し、更に、前記本体360には
該環状の空間320の両端付近に開口する小孔321,322が形
成されてバイパスフロー通路320の入口孔と出口孔とを
構成している。

さて、オイルフイルタ100は一端が開口したケース117
を有し、ケース117の開口端はリインフオースプレート1
30とクロージヤプレート116とから成るベースプレート1
31により閉じられている。クロージヤプレート116はケ
ース117の開口端に対し巻き締めにより固着された環状
のもので、その内周縁部の外面に前記ブラケツト200の
上端のフランジ220に密着するガスケツト115が備えられ
ている。リインフオースプレート130の中央にはユニオ
ン300の第２のねじ山325と螺合する内ねじを形成された
中央穴132と、ブラケツト200の入口通路230と連通する
複数の入口穴133とを有する。入口穴13の内側にはほぼ
笠形を呈するゴム製のチエツクバルブ134が配置されて
いる。ユニオン300はロージヤプレート116の開口及びイ
ンフオースプレート130の中央穴132を通つてオイルフイ
ルタ100内へ延びる。

ケース117内にはほぼ円形のフルフローエレメント101
とバイパスエレメント120とが互いに軸方向に整合した
状態で配置され、ケース117の閉端117aの内面とフルフ
ローエレメント101の上端との間にセツトスプリング118
が配置されて両エレメント101,120にリインフオースプ
レート130方向へのばね荷重をかけている。このばね荷
重は、チエツクバルブ134の上面で支承されている。

フルフローエレメント101は、第６図〜第８図に示す
ように、長い帯状のろ紙401aをジグザグに屈曲して成る
複数個のひだ411から成る複数個のひだ群410を全体とし
て円形に並べて中に中央空間107を有するリング状の構
造としたものであり、全部のひだ群410のひだ411は１枚
のろ紙401aから成る。ろ紙401aの終端は接着剤Ｓで接合
されている。ひだ群410相互の間には半径方向の空間412
と413が形成されており、空間412は半径方向外端がろ紙
401aで閉じられるとともに、半径方向内方に角度θで次
第に広くなり、中央空間107に連通している。空間413は
空間412と１つおきに配置されたもので、半径方向内端
がろ紙401aで閉じられるとともに、半径方向外方に角度
θで次第に広がり、半径方向外端が外に向かつて開口し
ている。半径方向内方に開いた空間412に隣接する各２
個のひだ群410が第６図においてＢで示すように１ブロ
ツクを構成し、各ブロツクＢの軸方向の上端が樹脂接着
剤の層からなる上側端板102により、また、下端が下側
端板103と接着剤とにより閉じられている。かくして、
各ブロツクＢは全体として袋状で、その中にある空間41
2が中央開口107に連通する構造となつており、また、２
つのブロツクＢ間では空間413が半径方向外方に延び
る。オイルはこの空間413から、第７図において矢印で
示すように、ひだ411を構成するろ紙401aを通つて空間4
12に入り、この空間412から中央空間107へ流入する。

リング状構造に成形されたろ紙401aの内側には軸方向
の延びる円筒形のインサイドプロテクタ104が配置さ
れ、このインサイドプロテクタ104の内側が前記中央空
間107となつている。この中央空間107の上端にほぼ環状
のスプリングリテーナ430が第１図に示すように取付け
られ、スプリングリテーナ430とケース117の閉端117aの
内面との間に圧縮コイルばねからなるセツトスプリング
118が介装される。より詳しくは、第９図に示すよう
に、スプリングリテーナ430はフルフローエレメント101
の上側端板102に対してガスケツト500を介して当てられ
ている環状フランジ431と、このフランジ431の内周縁か
ら下方に凹んで中央空間107へ入り込んでいる凹所432と
を有し、この凹所の底壁433の上面にセツトスプリング1
18の下端が当接する。底壁433の中央には穴434が設けら
れている。

第１図及び第10図から分かるように、下側端板103の
中央にも環状の凹所103aが形成されており、この凹所10
3aの中央にも開口が形成されている。

スプリングリテーナ430の凹所432の下面には中空で円
筒形のバルブハウジング105が穴434の周囲でスプリング
リテーナ430に取付けられて穴434と連通する。バルブハ
ウジング105内にはコイルばね108が配置されて、ろ紙10
1aが目詰まりした時に開くようになつているバルブ119
を穴434の周縁部の下面に押し付けている。バルブハウ
ジング105は板材を断面双クランク状に屈曲したもの
で、第１図の紙面と垂直な方向に開いた開口105aがあ
る。また、インサイドプロテクタ104の周壁には多数の
小穴104aが形成されていて、ろ紙101aを通つたオイルを
バルブハウジング105との間の中央空間107へ通すように
なつている。

バイパスエレメント120は円筒状のインサイドプロテ
クタ121の胴部の外周面に帯状のろ紙122を第11図の
（イ）に示すように直径Ｄになるまで密に巻き付けて、
これを第11図の（ニ）に示すように直径ｄ（ｄはＤより
も若干小さい）を有する概略カツプ形のバイパスエレメ
ントケース125内に圧入して成るもので、このろ紙122と
バイパスエレメントケース125の底壁125aとの間にはリ
ング状のろ紙123（第11図の（ロ）参照）と多数の小穴1
24aを有するエンドプレート124（第11図の（ハ）参照）
とが介在配置されている（第１図）。該底壁125aの中央
には円形の開口125bがあり、外周部には盛り上がつた段
差部125cがあり、開口125bと段差部125cとの間には複数
のリブ状突起125dが突設されて互いに円周方向に隔たつ
ている。これにより、該底壁125aとエンドプレート124
との間に半径方向の通路126が形成される（第１図）。
該底壁125aはその内周縁部の下面にて前記チエツクバル
ブ134の中央部の上面と液密に圧接している（第１
図）。

第11図の（ハ）に示すように、エンドプレート124は
その内周縁から立ち上がる円筒部124bと、この円筒部12
4bの上端から半径方向内方に延びるフランジ部124cとを
有し、このフランジ部124cの内縁が中央穴124dを形成す
る。第１図に示すように、前記インサイドプロテクタ12
1の下端部は円筒部124bの外周面と係合している。イン
サイドプロテクタ121内にはフランジ部124cとの間にＯ
リング127を挟持するフランジ128が圧入されている。フ
ランジ128を圧入する際の圧入深さ（位置）を決めるた
めに、インサイドプロテクタ121の内面には円周方向に
隔たる複数個の突起121eが設けられている（第12図）。
Ｏリング127は前記ユニオンボルト300内のバイパス通路
320の入口孔321の上方で該ユニオンの円筒面326と液密
に接するようになつている。半径方向の通路126はバイ
パス通路320の入口孔321と連通する。

第10図の明示するように、インサイドプロテクタ121
の上端から環状の肩部121aが半径方向内方に延び、この
肩部121aの内周縁部から円筒状の凸部121bが起立し、こ
の凸部121bの上端から環状の上壁121cが半径方向内方に
延び、その内周縁部121dは前記フルフローエレメントの
下側端板103の中央の凹所103aの内周縁に沿つて半径方
向外方に曲げもどされて該端板103と係合し、もつて、
フルフローエレメント101とバイパスエレメント120とを
軸方向に整合した状態で位置決めしている。

インサイドプロテクタ121の環状の上壁121cの前記曲
げもどされた部位の内周面が該上壁121cの中央開口121e
を形成し、この中央開口121eを介してフルフローエレメ
ント101の中央空間107がバイパスエレメント120のイン
サイドプロテクタ121内の中央通路129に連通し、この中
央通路129がユニオンボルト300内のフルフロー通路310
と連通する。

フルフローエレメント101の下側端部103とバイパスエ
レメント120のろ紙122の上端面との間に半径方向の通路
142が形成され、この通路142がオイルフイルタ100のケ
ース117の内周面沿いの環状の通路143と連通し、この環
状通路143がバイパスエレメント120とリインフオースプ
レート130との間の半径方向の通路144と連通し、チエツ
クバルブ134が開いた時にこの通路144が入口穴133と連
通するようになつている。また、ケース117の閉端117a
内の空間145は環状通路143と連通している。

次に、作動を説明する。

エンジンから圧送されたオイルはブラケツト200の入
口通路230を通りオイルフイルタ100内へその入口穴133
から入り、チエツクバルブ134を押し開けて通路144へ流
れ、ここから通路143へ上昇し、この通路143において流
れは２つに分かれ、そのうちの１つはフルフローエレメ
ント101を半径方向内方へ通過してろ過される。このろ
過されたオイルはインサイドプロテクタ104の小穴104a
から中央空間107へ流入し、そこからバイパスエレメン
ト120内の中央通路129を経てユニオンボルト300内のフ
ルフロー通路310を通りブラケツト200のフルフロー出口
240からエンジン内の潤滑部へ送り出される。一方、オ
イルのもう一つの流れはフルフローエレメント101とバ
イパスエレメント120との間の半径方向の通路142からバ
イパスエレメント120のろ紙122をその軸方向に通り、次
にろ紙123を通つてろ過された後にエンドプレート124の
小穴124aを通り半径方向の通路126に至り、ここからユ
ニオンボルト300のバイパスフロー通路320を通つてブラ
ケツト200のバイパスフロー出口210からオイルパンへ送
り出される。

上述のバイパスエレメント120は第11図の（イ）に示
したようにろ紙122を巻き付けた構造のものに代えて、
木毛等のろ材を備えたものでもよい。

Ｏリング127は円形ではなく四角形以上の多角形の断
面形状のものでもよい。

セツトスプリング118はコイルばねではなく板ばねで
もよい。

バイパスエレメント120のインサイドプロテクタ121に
対するフランジ128の固定は上述の圧入方式に代えてス
ポツト溶接または接着でもよい。

フルフローエレメント101は、第６図−第８図に示し
た構造のものとする代りに、第13図に示すようにろ紙10
1aを菊花状に折り曲げかつ全体としてリング状に成形し
たものとすることもできる。

更に、フルフローエレメント101とバイパスエレメン
ト120との結合部は、第10図に示した構造とする代り
に、第14図に示すように、バイパスエレメントのインサ
イドプロテクタ121の上壁121cの内周縁に沿つてフルフ
ローエレメントの下側端部103の中央凹所の内周縁部を
曲げもどした構造とすることもできる。

また、貫通孔350に対するスリーブ370の固定は、圧入
の代りに液密的な溶接によつてもよいし、ねじによる螺
合（この場合、螺合部に接着剤を介在させる）によつて
もよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の軸方向断面図、 第２図及び第３図は、それぞれ、ユニオンボルトの上面
図及び軸方向断面図、 第４図及び第５図は、それぞれ、ユニオンボルトの本体
およびスリーブの軸方向断面図、 第６図はフルフローエレメントの一部切欠き平面図、 第７図はフルフローエレメントのろ紙の一部を示す拡大
平面図、 第８図は第６図及び第７図のフルフローエレメントの斜
視図、 第９図は第１図のＡ部の拡大図、 第10図は第１図のＣ部の拡大図、 第11図の（イ）−（ニ）はバイパスエレメントの、それ
ぞれ、インサイドプロテクタに巻き付けられたろ紙、そ
の底部に配置されるリング状のろ紙、エンドプレート、
並びにバイパスエレメントケースを示す斜視図、 第12図は第１図のＢ部の拡大図、 第13図はフルフローエレメントの別の実施例の平面図、 第14図は第10図の構造の変形例を示す図、 である。 100……組合わせ式オイルフイルタ、 101……フルフローエレメント、 117……ケース、120……バイパスエレメント、 200……ブラケツト、230……入口通路、 240……フルフロー出口、 210……バイパスフロー出口、 300……ユニオンボルト、 324,325……ねじ山部、 360……ユニオンボルトの本体、 370……スリーブ、350……貫通穴、 351……段差部、352……大径穴部、 353……小径穴部、372……スリーブの大径端、 373……同小径端、310……フルフロー通路、 320……バイパスフロー通路（環状の空間）、 321……入口孔、322……出口孔。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】フルフローエレメント（101）及びバイパ
   スエレメント（120）を収容した組合わせ式オイルフィ
   ルタ（100）に装着されるフィルタ側外周面（326）と、
   エンジンからの入口通路（230）、フルフロー出口（24
   0）及びバイパスフロー出口（210）を有するエンジン側
   ブラケット（200）に装着されるブラケット側外周面
   と、前記ブラケット（200）と前記オイルフィルタ（10
   0）との間に介在され一端側が大径部（352）をなし他端
   側が小径部（353）をなす貫通孔（350）が形成された内
   周面とを形成したユニオンボルト本体を備え、該ユニオ
   ンボルト本体の前記貫通孔（350）内に一端側が小径部
   （373）をなし他端側が大径部（372）をなすスリーブ
   （370）を設けると共に、該スリーブの小径部（373）を
   前記ユニオンボルト本体の小径部（353）に、前記スリ
   ーブの大径部（372）を前記ユニオンボルト本体の大径
   部（352）に同軸に且つ液密に収容固定して前記貫通孔
   内に独立したフルフロー通路（310）及びバイパスフロ
   ー通路（320）を形成し、フルフロー通路を前記フルフ
   ロー出口に連通し、バイパスフロー通路を前記バイパス
   フロー出口に連通することを特徴とする組合わせ式オイ
   ルフィルタ取付け用ユニオンボルト。
2. 【請求項２】フルフローエレメント（101）及びバイパ
   スエレメント（120）を収容した組合わせ式オイルフィ
   ルタ（100）と、エンジンからの入口通路（230）、フル
   フロー出口（240）及びバイパスフロー出口（210）を有
   するブラケット（200）と、該ブラケットと前記オイル
   フィルタ（100）との間に介在され一端側が大径部（35
   2）をなし他端側が小径部（353）をなす貫通孔（350）
   が形成されたユニオンボルト（300）と、該ユニオンボ
   ルトの前記貫通孔内にあって一端側が小径部（373）を
   なし他端側が大径部（372）をなすスリーブ（370）とを
   備え、該スリーブの小径部を前記ユニオンボルトの小径
   部に、前記スリーブの大径部を前記ユニオンボルトの大
   径部に同軸に且つ液密に収容固定して前記ユニオンボル
   トの前記貫通孔内に独立したフルフロー通路（310）及
   びバイパスフロー通路（320）を形成すると共に、フル
   フロー通路を前記フルフロー出口に連通し、バイパスフ
   ロー通路を前記バイパスフロー出口に連通することを特
   徴とする組合わせ式オイルフィルタ装置。