JPH0722620A - Mos型電界効果トランジスタの製造方法 - Google Patents

Mos型電界効果トランジスタの製造方法

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JPH0722620A
JPH0722620A JP16364193A JP16364193A JPH0722620A JP H0722620 A JPH0722620 A JP H0722620A JP 16364193 A JP16364193 A JP 16364193A JP 16364193 A JP16364193 A JP 16364193A JP H0722620 A JPH0722620 A JP H0722620A
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JP
Japan
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gate electrode
effect transistor
substrate
field effect
drain
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JP16364193A
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Koichiro Takeuchi
浩一郎 竹内
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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    • H01L29/66Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
    • H01L29/66007Multistep manufacturing processes
    • H01L29/66075Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials
    • H01L29/66227Multistep manufacturing processes of devices having semiconductor bodies comprising group 14 or group 13/15 materials the devices being controllable only by the electric current supplied or the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched, e.g. three-terminal devices
    • H01L29/66409Unipolar field-effect transistors
    • H01L29/66477Unipolar field-effect transistors with an insulated gate, i.e. MISFET
    • H01L29/66568Lateral single gate silicon transistors
    • H01L29/66575Lateral single gate silicon transistors where the source and drain or source and drain extensions are self-aligned to the sides of the gate
    • H01L29/6659Lateral single gate silicon transistors where the source and drain or source and drain extensions are self-aligned to the sides of the gate with both lightly doped source and drain extensions and source and drain self-aligned to the sides of the gate, e.g. lightly doped drain [LDD] MOSFET, double diffused drain [DDD] MOSFET
    • H01L29/66598Lateral single gate silicon transistors where the source and drain or source and drain extensions are self-aligned to the sides of the gate with both lightly doped source and drain extensions and source and drain self-aligned to the sides of the gate, e.g. lightly doped drain [LDD] MOSFET, double diffused drain [DDD] MOSFET forming drain [D] and lightly doped drain [LDD] simultaneously, e.g. using implantation through the wings a T-shaped layer, or through a specially shaped layer

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゲート電極の直下域への空乏層の拡がりが少
なく、短チャネル効果を抑制できると共にゲート電極の
配線抵抗が小さいMOS型電界効果トランジスタを製造
でき、且つ製造工程を簡略化できて製品コストを低減で
きるMOS型電界効果トランジスタの製造方法を提供す
る。 【構成】 基板10の表面上にゲート酸化膜1を形成
し、このゲート酸化膜1上に例えばポリシリコン膜を形
成し、このポリシリコン膜をECRエッチング装置を使
用して選択的にエッチングすることにより、上部より下
部の方が短い形状のゲート電極2を形成する。その後、
ゲート電極2の厚い部分は貫通せずに薄い部分は貫通す
る条件で第1の不純物を基板10に向けてイオン注入し
て、基板10の表面にソース・ドレイン4a,4bを形
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超LSI等の高密度集
積回路に好適のMOS型電界効果トランジスタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、超LSIの高集積化及び高速化の
要求を満たすために、MOS型電界効果トランジスタの
微細化が促進されている。しかし、MOS型電界効果ト
ランジスタを微細化するために、素子の寸法を縮小する
と、ゲート電極長もそれにつれて短くなり、その結果と
して、しきい値電圧の低下、ソースとドレインとの間の
耐圧の低下及びサブスレッショルド係数の増大等の所謂
短チャネル効果という問題点が生じる。
【0003】図7(a)、(b)は夫々ゲート電極長が
十分に長いMOS型電界効果トランジスタ及びゲート電
極長が短いMOS型電界効果トランジスタの空乏層の形
状を示す断面図である。半導体基板20の表面には適長
間隔をおいてソース24a及びドレイン24bが形成さ
れており、このソース24a及びドレイン24b間の基
板表面上にはゲート酸化膜21を介して例えばポリシリ
コンからなるゲート電極22が設けられている。このよ
うに構成されたMOS型電界効果トランジスタにおい
て、例えば、nチャネルMOS型電界効果トランジスタ
を例にとると、ソース24aをGND(アース)に接続
し、ドレイン24b及びゲート電極22に所定の電圧を
印加することでトランジスタを動作させるが、このと
き、ゲート電極22の電圧によりゲート電極22直下の
基板表面に空乏層23が拡がる。また、ドレイン24b
にも電圧が印加されているので、ドレイン電極24bの
周囲にも空乏層23が拡がる。この空乏層23の幅dは
ゲート電極22によるトランジスタの制御性に直ちに影
響してくる。
【0004】ゲート電極22が十分に長い場合には、図
7(a)に示すように、ドレイン24b近傍で空乏層幅
dはドレイン電圧によって若干拡がるものの、チャネル
長cに較べて無視できるほどに小さい。つまり、ゲート
電極22による制御が支配的である。
【0005】一方、ゲート電極22が短い場合には、図
7(b)に示すように、ドレイン24近傍での空乏層2
3の広がりがチャネル長cに較べて相対的に大きくなる
ために、ドレイン24b近傍での空乏層の広がりが無視
できなくなるほどに大きくなる。つまり、ゲート電極2
2によるトランジスタの制御性が低下する。
【0006】このために、ゲート電極長が短いMOS型
電界効果トランジスタでは、ゲート電極の制御性が低下
し、その結果しきい値電圧の低下等の短チャネル効果が
発生する。
【0007】このように、短チャネル効果はドレイン近
傍の空乏層の拡がりに起因するものであるので、短チャ
ネル効果を防止するためにはドレイン近傍の空乏層の拡
がりを抑制すればよい。空乏層幅dは下記数式1により
表される。
【0008】
【数1】d2=2ε0εSi(VR+VB)/(qNA) 但し、d;空乏層の幅 ε0;真空の誘電率 εSi;シリコンの比誘電率 q;電子の電荷量 VR;接合に加わる逆バイアス(=5V) VB;ビルトイン電圧(≒0.6V) NA;シリコン基板中の不純物濃度。
【0009】この数式1から明らかなように、空乏層幅
dは半導体基板の不純物濃度NAの平方根に反比例す
る。従って、空乏層幅dの拡がりを抑制するためには、
半導体基板の不純物濃度NAを高くすれば良い。
【0010】しかし、半導体基板の不純物濃度NAを上
げると、前記短チャネル効果は抑制されるものの、MO
S型電界効果トランジスタの性能が低下するという問題
点がある。下記数式2に、MOS型電界効果トランジス
タのしきい値電圧VTHと不純物濃度NAとの関係を示
す。
【0011】
【数2】 VTH=(2・ε0・εSi・q・NA(2φF))1/2/COX 但し、VTH;しきい値電圧 φF;真性フェルミレベルEiとフェルミレベルEFとの
差 COX;ゲート酸化膜の容量。
【0012】この数式2に示すように、しきい値電圧V
THは基板の不純物濃度NAの平方根に比例することか
ら、前述の如く、短チャネル効果の抑制のために不純物
濃度NAを増大すると、しきい値電圧VTHが適正値より
も増大してしまい、MOS型電界効果トランジスタの性
能を損なってしまう。
【0013】そこで、半導体基板の不純物濃度をソース
・ドレイン近傍の領域でのみ選択的に高めることによ
り、しきい値電圧VTHを実質的に高めることなく、空乏
層幅dの拡がりを抑制する方法が提案されている。この
方法には、ソース・ドレインを避けて斜め方向からソー
ス・ドレイン下の半導体基板内に半導体基板と同一導電
型の不純物をイオン注入する方法(HORI他:IED
M’91、p641)がある。この方法によれば、ドレ
イン近傍での空乏層の拡がりを低減することができて、
短チャネル効果を抑制することができる。
【0014】また、短チャネル効果を抑制するために、
ソース及びドレインの相互に対向する側の端部に浅い拡
散層を設けたLDD(Lightly Doped Drain)構造が採
用されることがある。
【0015】図8は従来のLDD構造のMOS型電界効
果トランジスタの製造方法を示す断面図である。先ず、
シリコン基板30上にゲート酸化膜31を形成し、この
ゲート酸化膜31上にゲート電極32を選択的に形成す
る。次に、比較的弱いエネルギーで不純物(例えば、リ
ン)を基板表面に向けてイオン注入する。この不純物
は、ゲート電極32を貫通することができないので、ゲ
ート電極32の直下域の基板表面には注入されず、ゲー
ト電極32の直下域を挟む基板表面の領域に浅い拡散層
37が形成される。次に、全面に例えばSiO2 からな
る絶縁膜をCVD(化学気相成長)法により形成し、こ
の絶縁膜をエッチングバックすることにより、ゲート電
極32の側部に側壁絶縁膜39を形成する。次いで、比
較的高いエネルギーで不純物(例えば、砒素)を基板表
面に向けて高濃度にイオン注入する。この不純物はゲー
ト電極32及び側壁絶縁膜39を貫通することができな
いので、ゲート電極32及び側壁絶縁膜39の直下域を
挟む基板表面の領域に、高濃度で深い拡散層38が形成
される。これにより、高濃度で深い拡散層38の端部に
浅い拡散層37が設けられてなるソース・ドレインを得
ることができる。
【0016】このようにして製造されたLDD構造のM
OS型電界効果トランジスタは、ソース・ドレインの相
互に対向する端部に浅い拡散層が設けられているため、
空乏層の拡がりを抑制することができる。また、基板上
に形成される金属配線等とは高濃度の拡散層部分で接続
されるため、金属配線等とのコンタクト抵抗が小さいと
いう利点もある。
【0017】一方、MOS型電界効果トランジスタを微
細化することにより、ゲート電極の配線抵抗が増大する
という問題点もある。図9は、従来のMOS型電界効果
トランジスタを示す模式的平面図である。シリコン基板
20上にはゲート酸化膜(図示せず)を介してゲート電
極22が直線状に形成されている。そして、ゲート酸化
膜及びゲート電極22上には層間絶縁膜(図示せず)が
形成されており、この層間絶縁膜上には所定のパターン
で金属配線(図示せず)が形成されている。この金属配
線は、層間絶縁膜に選択的に形成されたコンタクトホー
ル25,26,27を介してソース24a、ドレイン2
4b及びゲート電極22に電気的に接続されている。
【0018】MOS型電界効果トランジスタの微細化に
伴ってゲート電極22のチャネル方向の長さLを縮小す
ると、ゲート電極22の断面積も縮小するため配線抵抗
が増大し、幅W方向での電圧降下が大きくなる。特にト
ランジスタが高速で動作する場合、この配線抵抗の容量
成分が高速動作を著しく阻害する。
【0019】このような問題点を回避するために、従来
は、ゲート電極上にWSix又はTiSix等のシリコン
化合物からなる導電膜を形成し、配線抵抗を小さくして
いる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た基板表面に基板と同一導電型の不純物を部分的に注入
することにより短チャネル効果を抑制する方法において
は、基板と同一導電型のイオンを基板表面にイオン注入
する工程が必要であり工程数が増加すると共に、イオン
注入装置に特殊な加工を施す必要があるという欠点があ
る。また、LDD構造とすることにより短チャネル効果
を抑制する方法においては、ソース・ドレインを形成す
るためのイオン注入工程が2回必要であると共に側壁絶
縁膜を形成する工程が必要であり、製造工程が多くなる
という欠点がある。従って、短チャネル効果を抑制する
ための従来の方法は、いずれも製造工程が複雑になり生
産性の低下及び半導体装置の製造コストの上昇を招来す
る。
【0021】また、従来、前述したように、ゲート電極
上にチタン又はタングステン等のシリコン化合物からな
る導電膜を形成しゲート電極を微細化することによる抵
抗の増大を抑制しているが、この方法は工程数の増大を
招来し、半導体装置の製造がより一層複雑になって半導
体装置の製造コストが上昇する。
【0022】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、短チャネル効果を抑制できると共にゲート
電極の配線抵抗が小さく、高集積化及び高速動作が可能
のMOS型電界効果トランジスタを製造できて、且つ、
製造工程を簡略化でき製品コストを低減できるMOS型
電界効果トランジスタの製造方法を提供することを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明に係るMOS型電
界効果トランジスタの製造方法は、基板上にチャネル方
向の長さが上部より下部の方が短い形状のゲート電極を
設ける工程と、前記ゲート電極の厚い部分は貫通せずに
薄い部分は貫通する条件で第1の不純物を基板に向けて
イオン注入することにより前記基板表面にソース・ドレ
イン領域を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明においては、先ず、基板上にチャネル方
向の長さが上部より下部の方が短いゲート電極を形成す
る。このような形状のゲート電極は、例えばプラズマエ
ッチング等のエッチング工程で発生するノッチング現象
を利用することにより形成することができる。その後、
このゲート電極の厚い部分は貫通せずに薄い部分は貫通
する条件で第1の不純物を前記基板に向けてイオン注入
する。そうすると、イオンは前記ゲート電極の厚い部分
の直下域の基板表面には注入されず、イオンが飛来する
際にゲート電極が全く介在しない部分の基板表面には比
較的深くまでイオンが注入される。また、ゲート電極の
薄い部分を貫通したイオンは、その直下域の基板表面に
比較的浅くイオン注入される。このようにして、本発明
方法によれば、1回のイオン注入工程で、浅い不純物領
域と深い不純物領域とを形成することができて、実質的
にLDD構造と同様のMOS型電界効果トランジスタを
製造することができ、製造工程を著しく簡略化すること
ができる。この場合に、イオン注入装置は従来使用して
いるものをそのまま使用することができるので、装置の
改造等の必要はない。
【0025】また、本発明方法により製造されたMOS
型電界効果トランジスタは、ゲート電極の上部部分のチ
ャネル方向の長さが長いので、ゲート長が同一である従
来のMOS型電界効果トランジスタに比してゲート電極
の断面積が大きく、導電性が良好である。従って、ゲー
ト電極上にチタン又はタングステン等のシリコン化合物
からなる導電膜を形成する必要がない。
【0026】なお、前記ソース・ドレインを形成する際
に、ゲート電極の厚い部分は貫通せずに薄い部分は貫通
する条件で第1の不純物を基板に向けてイオン注入し、
前記ゲート電極の薄い部分も貫通しない条件で第2の不
純物を基板に向けてイオン注入すると、従来のLDD構
造と略同一の構造のMOS型電界効果トランジスタを製
造することができる。また、一般的に、ゲート電極の厚
さは0.3乃至0.5μmであるため、前記第1及び第
2の不純物は200keV以下のエネルギーでイオン注
入すればよい。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0028】図1乃至図6は本発明の実施例に係るMO
S型電界効果トランジスタの製造方法を工程順に示す断
面図である。
【0029】先ず、図1に示すように、シリコン基板1
0の表面に、公知の方法により、素子分離膜3を選択的
に形成し、素子分離膜3により基板10の表面を複数の
素子形成領域に分離する。
【0030】次に、図2に示すように、素子形成領域の
基板表面を熱酸化させてゲート酸化膜1を例えば約0.
8nmの厚さに形成する。その後、CVD法により、全
面にポリシリコン膜5を例えば約0.4μmの厚さに形
成する。
【0031】次に、図3に示すように、ポリシリコン膜
5上に、通常のフォトリソグラフィー法によって、所望
のゲート電極のパターン(チャネル方向の長さが例えば
約1μmのパターン)でレジスト6を形成する。
【0032】その後、図4に示すように、レジスト6を
マスクとして、ECR(電子サイクロトロン共鳴)エッ
チング装置によってポリシリコン膜5をエッチングし、
ゲート電極2をパターン形成する。このECRエッチン
グ工程においては、ゲート電極2の下部が基板表面に平
行な方向にエッチングされる所謂ノッチング現象が生じ
る。そこで、このノッチング現象を利用して、ゲート電
極2の下部の両側を例えば約0.25μmの高さで基板
表面に平行な方向に各0.3μm程度だけエッチングす
る。これにより、ゲート電極2のゲート酸化膜1に接す
る電極下部の長さ(ゲート長)は例えば約0.4μm、
上部の長さは例えば約1μmとなり、ゲート電極2はT
字形の形状をなす。従って、ゲート電極2はチャネル方
向の中央部が厚く、その両側の側部は薄くなる。
【0033】次に、図5に示すように、レジスト6を剥
離した後、例えば約160keVのエネルギーで全面に
リン(P)イオンをイオン注入する。このリンイオンは
厚さが例えば約0.4μmのゲート電極2の中央部の厚
い部分を貫通できないため、このゲート電極2の厚い部
分の直下の基板10にはイオンが導入されない。一方、
ゲート電極2の上部はり出し部分を貫通したイオンは、
その直下の基板内に例えば約0.05μmの深さまで進
入する。また、イオンの飛来工程にゲート電極2が全く
介在しない部分のシリコン基板内には、例えば約0.2
μmの深さのソース・ドレイン4a,4bが自己整合的
に形成される。
【0034】次いで、図6に示すように、公知の方法に
より基板10上に層間絶縁膜13を形成し、この層間絶
縁膜13のソース・ドレイン4a,4b及びゲート電極
2に整合する位置にコンタクト孔を形成する。そして、
このコンタクト孔をAl-Siで埋め込み、ソース・ド
レイン4a,4b及びゲート電極2と電気的に接続する
Al-Si電極12、11を得る。これにより、MOS
型電界効果トランジスタが完成する。
【0035】本実施例においては、1回のイオン注入に
より、相互に対向する側の端部に浅い拡散層が設けられ
たソース・ドレインを形成することができる。このよう
な形状のソース・ドレインを有するMOS型電界効果ト
ランジスタは、従来のLDD構造のMOS型電界効果ト
ランジスタと同様に、ドレイン近傍での空乏層の拡がり
を抑制できるので、短チャネル効果に起因する種々の不
都合の発生を回避することができる。また、図6に示す
ように、電極12は、ソース・ドレイン4a,4bの深
い拡散層部分でこれらと電気的に接続できるため、電極
とソース・ドレインとのコンタクト抵抗の増大も回避で
きる。更に、ゲート電極の断面形状がT字型であるた
め、ゲート長が同一の従来のMOS型電界効果トランジ
スタに比してゲート電極の配線抵抗が小さく、ゲート電
極上に個別に導電膜を形成する必要がないと共に、ゲー
ト電極と金属配線とのコンタクト面積を大きくすること
ができて、ゲート電極と金属配線とのコンタクト抵抗を
低減することもできる。更にまた、本実施例において
は、イオン注入装置等は従来のものをそのまま使用する
ことができるので、製造工程を簡略化できることと相俟
って、半導体装置の製造コストを低減することができ
る。例えば、下記表1に示すように、本実施例において
はLDDイオン注入工程からエッチングバック後の洗浄
工程までの工程を削減することができて、ソース・ドレ
インを形成するための工程を従来の1/3に低減するこ
とができる。
【0036】
【表1】
【0037】更にまた、本実施例においては、側壁絶縁
膜を使用することなく従来のLDD構造に近い構造のソ
ース・ドレインを形成することができるため、従来のL
DD構造のMOS型トランジスタに特有のエッチングバ
ック工程における側壁絶縁膜のばらつき等の不都合がな
い。
【0038】なお、上記実施例においては、ソース・ド
レイン4a,4bにリンイオンのみを注入したが、この
とき、リンのイオン注入は低濃度で注入し、その後、砒
素イオンを例えば80keVのエネルギーで高濃度にイ
オン注入すると、例えば約0.05μmの深さに拡散層
が形成される。このとき、ゲート電極部分ではノッチン
グ部分さえも、砒素イオンは貫通できないので砒素拡散
層はゲート電極直下には拡がらず、従来の側壁絶縁膜を
利用したMOS型電界効果トランジスタの製造方法によ
り製造されたLDD構造により一層近い拡散層構造のト
ランジスタを製造することができる。この場合は、例え
ばソース・ドレインと金属電極とのコンタクト抵抗の低
減化等の理由によりリンと砒素の2重拡散構造を形成す
る際に、従来のLDD構造のMOS型トランジスタの製
造方法のように2つのイオン注入工程の間に側壁絶縁膜
成膜工程又はエッチングバッグ工程が介在しないので、
装置間の移動時間及び工程数を短縮できるという効果を
得ることができる。
【0039】また、上述した実施例では、nチャネルM
OS型電界効果トランジスタの製造方法について具体的
に述べたが、基板としてn型半導体基板を用い、注入す
るイオン種をリン又は砒素からボロン(B)に変更すれ
ば、pチャネルMOS型電界効果トランジスタを製造す
ることができる。
【0040】更に、nチャネルMOS型電界効果トラン
ジスタとpチャネルMOS型電界効果トランジスタとを
組み合わせることにより、CMOS集積回路を製造する
ことも可能である。この場合は、ゲート電極形成からソ
ース・ドレイン拡散層形成までの工程を従来のLDD構
造のMOS型トランジスタの製造方法に対して半分以下
にすることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ャネル方向の長さが上部よりも下部の方が短いゲート電
極を基板上に形成した後に、前記ゲート電極の厚い部分
は貫通せずに薄い部分は貫通する条件で不純物を前記基
板に向けてイオン注入するから、短チャネル効果を抑制
できるMOS型電界効果トランジスタを少ない工程で製
造することができ、半導体装置の製造コストを低減でき
る。また、本発明により製造されたMOS型電界効果ト
ランジスタは、ゲート電極の上部のチャネル方向の長さ
が長く、断面積が大きいのでゲート電極の配線抵抗が小
さく、従来、配線抵抗を低減するために必要とされてい
たWSix又はTiSix等の導電膜をゲート電極の上部
に成膜する工程が不要である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の1工程を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の次の工程を示す断面図である。
【図3】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の次の工程を示す断面図である。
【図4】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の次の工程を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の次の工程を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例に係るMOS型電界効果トラン
ジスタの製造方法の次の工程を示す断面図である。
【図7】(a)、(b)は夫々ゲート電極長が十分に長
いMOS型電界効果トランジスタ及びゲート電極長が短
いMOS型電界効果トランジスタの空乏層の形状を示す
断面図である。
【図8】従来のLDD構造の電界効果トランジスタの製
造方法を示す断面図である。
【図9】従来のMOS型電界効果トランジスタを示す模
式的平面図である。
【符号の説明】
1,21,31;ゲート酸化膜 2,22,32;ゲート電極 3;素子分離膜 4a,4b;ソース・ドレイン 5;ポリシリコン膜 6;レジスト 10,20,30;基板 11,12;Al-Si電極 13;空乏層 23;空乏層 37,38;拡散層 39;側壁絶縁膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にチャネル方向の長さが上部より
    下部の方が短い形状のゲート電極を設ける工程と、前記
    ゲート電極の厚い部分は貫通せずに薄い部分は貫通する
    条件で第1の不純物を基板に向けてイオン注入すること
    により前記基板表面にソース・ドレイン領域を形成する
    工程とを有することを特徴とするMOS型電界効果トラ
    ンジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ソース・ドレイン領域の形成工程
    は、前記第1の不純物をイオン注入した後、前記ゲート
    電極の薄い部分も貫通しない条件で第2の不純物を基板
    表面に向けてイオン注入する工程を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載のMOS型電界効果トランジスタの製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の不純物は200ke
    V以下のエネルギーでイオン注入することを特徴とする
    請求項1又は2に記載のMOS型電界効果トランジスタ
    の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007067322A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Denso Corp Ldd構造の半導体装置の製造方法

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