JPH07225058A - 空気調和機の過熱度制御装置 - Google Patents

空気調和機の過熱度制御装置

Info

Publication number
JPH07225058A
JPH07225058A JP6018497A JP1849794A JPH07225058A JP H07225058 A JPH07225058 A JP H07225058A JP 6018497 A JP6018497 A JP 6018497A JP 1849794 A JP1849794 A JP 1849794A JP H07225058 A JPH07225058 A JP H07225058A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
temperature
opening
superheat
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6018497A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3232852B2 (ja
Inventor
Takao Aizawa
孝夫 相澤
Takashi Tsuchino
隆志 土野
Tomohiko Tsutsumi
智彦 堤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP01849794A priority Critical patent/JP3232852B2/ja
Publication of JPH07225058A publication Critical patent/JPH07225058A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3232852B2 publication Critical patent/JP3232852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2600/00Control issues
    • F25B2600/21Refrigerant outlet evaporator temperature

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バイパス回路を設けることなく、低能力の室
内熱交換器が接続された際の高圧側冷媒圧力の上昇を防
止する。 【構成】 マイコン22は、暖房運転時に、サーミスタ
12からの室外熱交換器出口温度とサーミスタ13から
の低圧飽和温度に基づいて過熱度制御を実施する。更
に、サーミスタ21からの凝縮温度の最大値が所定温度
を越えた際に回転制御部19を制御して圧縮機2の回転
周波数を段階的に低下させる。さらに、圧縮機2の回転
周波数が下限値の場合は、弁制御部20を制御して第1
電動膨張弁EV0の開度を通常の加熱度制御における下
限値よりも小さい所定開度に設定すると共に、過熱度制
御の目標値を大きくする。こうして、上記圧縮機2の圧
縮能力および室外熱交換器5の見掛け上の能力を低下さ
せることによって高圧側冷媒の圧力上昇を防止して、圧
縮機2の使用範囲内での暖房運転を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、低コストで最適に過
熱度制御を実施できる空気調和機の過熱度制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、過熱度制御可能な空気調和機にお
ける室外ユニットとして図4に示すようなものがある。
この空気調和機は多室型空気調和機であり、上記室外ユ
ニット1は複数の室(A室,B室,C室,D室)に設けられ
た複数台の室内ユニット(図示せず)に接続されている。
【0003】上記室外ユニット1は、ガス側冷媒管4,
四路切換弁3,圧縮機2,室外熱交換機5および液側冷媒
管6を連結して冷媒回路を形成している。そして、液側
冷媒管6における反室外熱交換機側にはヘッダー7を介
して4本の液側支管8,8,…が並列に接続されている。
一方、ガス側冷媒管4における反四路切換弁側にはヘッ
ダー9を介して4本のガス側支管10,10,…が並列に
接続されている。上記液側冷媒管6には弁開度を任意の
開度に制御可能な第1電動膨張弁EV0を介設してい
る。そして、この第1電動膨張弁EV0とヘッダー7と
の間には受液器11を介装して、稼働されている室内ユ
ニットの台数変化による室外ユニット1の能力と室内ユ
ニットの能力とのアンバランスによる余分な液冷媒を溜
るようにしている。さらに、各液側支管8,8,…には弁
開度を任意の開度に制御可能な第2電動膨張弁EV1,
…,EV4を介設している。
【0004】上記構成の室外ユニット1は、暖房時には
四路切替弁3を破線の位置に切り替えて冷媒を実線の矢
印で示すように循環させて以下のように動作する。すな
わち、暖房運転開始後安定期に入ると、サーミスタ12
によって検出される室外熱交換器出口温度“T1"とサー
ミスタ13によって検出される低圧飽和温度“T2"とに
基づいて、式(1)によって偏差Eが算出される。そし
て、上記算出された偏差EがE=0になるように第1電
動膨張弁EV0の開度が制御されて、室外熱交換器5の
出口側(すなわち、圧縮機2の吸い込み側)の低圧ガス冷
媒の過熱度が一定(SH)になるように過熱度制御が実施
されるのである。 E=(T1−T2)−SH …(1) ここで、SH:過熱度目標値(例えば、5℃)
【0005】こうして、過熱度制御が実施されるに際し
て、上記室外ユニット1に接続されている複数の室内ユ
ニットのうちある室内ユニットにおける室内熱交換器の
能力が低い場合には、ガス側冷媒管4内の冷媒の圧力が
上昇して、圧縮機2がダメージを受けたり高圧スイッチ
HPSが作動して保護動作に入ったりしてしまう。
【0006】そこで、能力の小さい室内熱交換器が設置
されている室内ユニットにおける室内熱交換器の凝縮温
度が所定温度以上になると、圧縮機2を駆動する電動機
(図示せず)の回転周波数を下げて圧縮機2の圧縮能力を
低下させるのである。そして、さらに、上記圧縮機2の
回転周波数が下限値に至っても当該室内ユニットにおけ
る室内熱交換器の凝縮温度が所定温度まで低下しない場
合には、電磁弁SVBを開放してバイパス回路14を介
して圧縮機2から吐出された高圧高温のガス冷媒の一部
を圧縮機2の吸い込み側に戻し、冷媒の循環量を下げて
圧縮機2の圧縮効率を低下させるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記従
来の過熱度制御可能な空気調和機における室外ユニット
1には、低能力の室内熱交換器が接続された際における
高圧側の冷媒圧力の異常な上昇を防止するために、圧縮
機2から吐出された冷媒の一部を圧縮機2の吸い込み側
に戻すバイパス回路14を必要とし、コストアップにな
るという問題がある。
【0008】そこで、この発明の目的は、バイパス回路
を設けることなく、低能力の室内熱交換器が接続された
際の高圧側冷媒の圧力の上昇を防止できる空気調和機の
過熱度制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、図1および図2に例示するように、圧
縮機2,四路切換弁3,複数の室内熱交換器28・28・
…,受液器11,電動膨張弁EV0および室外熱交換器5
を順次環状に連結して成る空気調和機における上記電動
膨張弁EV0の開度を,暖房時における上記圧縮機2の
吸い込み側の冷媒の過熱度が目標値になるように制御す
る空気調和機の過熱度制御装置において、上記複数の室
内熱交換器28,28,…夫々の凝縮温度を検出する温度
検出部21,21,…と、上記温度検出部21,21,…に
よって検出された各室内熱交換器28,28,…の凝縮温
度に基づいて上記各凝縮温度の最大値が所定温度を越え
たか否かを判断する温度判断部24と、上記圧縮機2の
回転周波数が下限値を越えたか否かを判断する回転周波
数判断部25と、上記温度判断部24によって上記各凝
縮温度の最大値が所定温度を越えたと判断された際に,
上記回転周波数判断部25の判断結果に基づいて,上記
圧縮機2の回転周波数が下限値を越えていない場合には
上記圧縮機2の回転周波数を所定値だけ低下させる回転
制御信号を出力する一方,上記圧縮機2の回転周波数が
上記下限値を越えた場合には,上記電動膨張弁EV0
開度を上記過熱度制御時における下限値よりも低い所定
開度に設定させる開度制御信号を出力すると共に,上記
過熱度の目標値をより大きな値に再設定する制御部26
と、上記制御部26からの回転制御信号を受けて,この
回転制御信号に基づいて上記圧縮機2の回転周波数を制
御する回転制御部19と、上記制御部26からの開度制
御信号を受けて,この開度制御信号に基づいて電動膨張
弁EV0の開度を制御する弁制御部20を備えたことを
特徴としている。
【0010】
【作用】暖房時における圧縮機2の吸い込み側の低圧ガ
ス冷媒の過熱度が目標値になるように過熱度制御が実施
されるに際して、温度検出部21,21,…で検出された
各室内熱交換器28,28,…の凝縮温度の最大値が所定
温度を越えたか否かが温度判断部24によって判断され
る。さらに、圧縮機2の回転周波数が下限値を越えてい
ないか否かが回転周波数判断部25によって判断され
る。
【0011】そして、上記温度判断部24によって上記
各凝縮温度の最大値が所定温度を越えたと判断された際
には、制御部26によって、上記回転周波数判断部25
の判断結果に基づいて、上記圧縮機2の回転周波数が下
限値を越えていない場合には上記圧縮機2の回転周波数
を所定値だけ低下させる回転制御信号が出力される。そ
うすると、回転制御部19によって、この回転制御信号
に基づいて上記圧縮機2の回転周波数が所定値だけ低下
されて、圧縮機2の圧縮能力が低下される。一方、上記
圧縮機2の回転周波数が上記下限値を越えた場合には、
上記制御部26によって、上記電動膨張弁EV0の開度
を上記過熱度制御時における下限値よりも低い所定開度
に設定させる開度制御信号が出力される。そうすると、
この開度制御信号に基づいて上記電動膨張弁EV0の開
度が上記過熱度制御時における下限値よりも低い所定開
度に設定される。さらに、上記過熱度の目標値がより大
きな値に再設定され、以後は再設定後の目標値に従って
過熱度制御が実施される。
【0012】こうして、過熱度を大きく取ることによっ
て、室外熱交換器5の見掛け上の能力が低下され、その
結果、複数の室内熱交換器28,28,…のうちある室内
熱交換器28の能力が極端に低い場合であっても、高圧
側冷媒圧力が異常に上昇することが抑制される。
【0013】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例の空気調和機の過熱度制御装
置のブロック図であり、図2はこの過熱度制御装置によ
って過熱度制御される空気調和機における室外ユニット
の冷媒回路図である。図2に示す室外ユニットは、基本
的には、図4に示す従来の過熱度制御可能な空気調和機
における室外ユニット1の冷媒回路から電磁弁SVB
介設したバイパス回路14を除去した構成を有してい
る。したがって、図2においては、図4と同じ部材には
同じ番号を付して詳細な説明は省略する。
【0014】以下、図1および図2に従って、本実施例
における過熱度制御装置の構成について説明する。この
過熱度制御装置は、圧縮機2を駆動する電動機18の回
転を制御する回転制御部19、第1電動膨張弁EV0
開度を制御する弁制御部20、各部の温度を検出して温
度信号を出力するサーミスタ12,13,21、各サーミ
スタ12,13,21からの温度信号に基づいて回転制御
部19及び弁制御部20を制御するための回転制御信号
および開度制御信号を出力するマイクロコンピュータ
(以下、マイコンと略称する)22から構成される。
【0015】上記サーミスタ12は、四路切換弁3と圧
縮機2の吸い込み側とを連結する低圧側ガス冷媒管15
に設けられている。一方、サーミスタ13は、受液器1
1と低圧側ガス冷媒管15とをキャピラリ17を介して
連結する冷媒管16におけるキャピラリ17の下流側に
設けられている。そして、両サーミスタ12,13から
出力された温度信号は、A/D変換部27によってディ
ジタル変換されてマイコン22に送出される。また、上
記サーミスタ21,21,…は各室内熱交換器28,28,
…に設けられており、このサーミスタ21,21,…から
出力された温度信号は、A/D変換部29によってディ
ジタル変換されてマイコン22に送出される。
【0016】上記マイコン22は、各種制御情報を格納
するメモリ23,温度判断部24,回転周波数判断部25
および制御部26を有している。上記温度判断部24
は、上記サーミスタ21,21,…からの温度信号を取り
込んで、各室内熱交換器28,28,…における凝縮温度
の最大値がメモリ23に格納されている所定温度を越え
たか否かを判断する。一方、回転周波数判断部25は、
メモリ23に格納されている圧縮機2の現在の回転周波
数と回転周波数の下限値とに基づいて、圧縮機2の回転
周波数が上記下限値を越えたか否かを判断する。そし
て、上記制御部26は、上記サーミスタ12,13から
の温度信号および両判断部24,25の判断結果に基づ
いて、圧縮機2の回転周波数および第1電動膨張弁EV
0の開度を最適に設定する。そして、圧縮機2の回転周
波数を制御するための回転周波数信号を回転制御部19
に送出する一方、第1電動膨張弁EV0の開度を最適に
制御するための開度制御信号を弁制御部20に送出する
のである。尚、その際に、上記設定された圧縮機2の回
転周波数および第1電動膨張弁EV0の開度の最新の値
は、常にメモリ23の夫々の領域に格納される。
【0017】上記構成の空気調和機の過熱度制御装置
は、次のように動作して暖房時に低能力の室内熱交換器
が接続された際の高圧側冷媒圧力の異常な上昇を防止す
る。すなわち、図4に示す過熱度制御可能な空気調和機
における室外ユニットの場合と同様に、暖房時には上記
四路切替弁3を破線の位置に切り替えて冷媒を実線の矢
印で示すように循環させる。その際に、マイコン22に
おける制御部26によって、サーミスタ12,13から
の温度信号に基づいて、室外熱交換器出口温度“T1"と
低圧飽和温度“T2"とメモリ23に格納されている過熱
度目標値“SH"を用いて、式(1)によって上記偏差E
が算出される。そして、E=0にするような第1電動膨
張弁EV0の開度を表す開度制御信号が弁制御部20に
送出され、この開度制御信号に基づいて、弁制御部20
によって第1電動膨張弁EV0の開度が制御されて過熱
度制御が実施される。その際に、稼働されている室内ユ
ニットの台数変化や室内熱交換器28の能力変化による
室外ユニット1の能力と室内ユニットの能力とのアンバ
ランスによる余分な液冷媒は、受液器11に溜められる
のである。
【0018】こうして、過熱度制御が実施されている際
に、上記室外ユニット1に接続されている複数の室内ユ
ニットのうちある室内ユニットにおける室内熱交換器2
8の能力が低い場合には、当該室内熱交換器28の凝縮
温度が上昇する。そして、マイコン22の温度判断部2
4によって、各サーミスタ21,21,…からの温度信号
に基づく各室内熱交換器28,28,…の凝縮温度“DC
n(n:室番号)")の最大値“MAXDC"がメモリ23
から読み出された所定値“DCA"を越えたと判断され
ると、圧縮機2の回転周波数を所定値だけ低下させるよ
うな回転制御信号が制御部26から回転制御部19に送
出されて、圧縮機2の回転周波数が低下される。このよ
うにして、上記圧縮機2の圧縮能力を低下させることに
よって、ガス側冷媒管4内の高圧側ガス冷媒の圧力上昇
を抑えるのである。
【0019】そして更に、上記温度判断部24および回
転周波数判断部25によって、圧縮機2の回転周波数が
下限値に至っても未だ各室内熱交換器28,28,…の凝
縮温度“DCn"の最大値“MAXDC"が上記所定値
“DCA"を越えていると判断された場合には、制御部
26によって、通常の加熱度制御における下限値よりも
小さく設定された所定開度“EV0A"がメモリ23から
読み出され、第1電動膨張弁EV0の開度を上記所定開
度“EV0A"にするような開度制御信号が弁制御部20
に送出されて、第1電動膨張弁EV0の開度が通常の加
熱度制御における下限値よりも小さい上記“EV0A"に
設定される。また、上記制御部26は、上記メモリ23
に格納されている過熱度目標値の値“SH"をより大き
い値“SHA"に更新して、低圧ガス冷媒の過熱度を高
く設定する。こうして、上記室外熱交換器5の見掛け上
の能力を減少させて、高圧側冷媒の圧力上昇を抑えるの
である。
【0020】図3は上記マイコン22によって実施され
る過熱度制御処理動作のフローチャートである。以下、
図3に従って本実施例における過熱度制御処理動作につ
いて詳細に説明する。上記マイコン22の制御の下に、
四路切換弁3が破線の位置に設定され、弁制御部20に
よって第1電動膨張弁EV0の開度が初期設定され、回
転制御部19によって電動機18の回転数が初期設定さ
れる。そして、圧縮機2によって冷媒が実線の矢印方向
に循環されて暖房運転が開始されて、過熱度制御処理動
作に入る。
【0021】ステップS1で、例えばメモリ23のフラ
グを参照することによって暖房運転中であるか否かが判
別される。その結果、暖房運転中であればステップS2
に進み、そうでなければステップS10に進む。ステップ
S2で、上記制御部26によって、室外熱交換器出口温
度“T1",低圧飽和温度“T2"および過熱度目標値“S
H"が取り込まれて上記偏差Eが算出される。そして、
この偏差Eの値に基づいて過熱度制御が実施される。
尚、その際に、メモリ23に格納されている第1電動膨
張弁EV0の開度が現在の開度に更新される。ステップ
S3で、各室内ユニットから送出されてくる各室内熱交
換器28,28,…の凝縮温度“DCn"が取り込まれる。
ステップS4で、上記温度判断部24によって、メモリ
23に格納されている上記制御値“DCA"が読み出さ
れ、上記取り込んだ各凝縮温度“DCn"の最大値“MA
XDC"が所定値“DCA"を越えたか否かが判別され
る。その結果、越えていればステップS5に進み、そう
でなければ上記ステップS2に戻って過熱度制御が続行
される。
【0022】ステップS5で、上記回転周波数判断部2
5によって、メモリ23に格納されている圧縮機2の現
回転周波数および回転周波数の下限値が読み出される。
ステップS6で、さらに、上記読み出された現回転周波
数が上記下限値に至ったか否かが判別され、下限値に至
っていればステップS7に進み、そうでなければステッ
プS9に進む。ステップS7で、上記制御部26によっ
て、メモリ23に格納されている上記制御値“EV0A"
が読み出され、第1電動膨張弁EV0の開度を所定開度
“EV0A"にするための開度制御信号が弁制御部20に
出力される。ステップS8で、上記メモリ23に格納さ
れている上記過熱度目標値がより大きい値“SHA"に
更新されて、ステップS10に進む。
【0023】ステップS9で、上記制御部26によっ
て、圧縮機2の現回転周波数が未だ下限値に至っていな
いので、圧縮機2の回転周波数を所定値だけ低下させる
回転制御信号が回転制御部19に出力される。ステップ
S10で、外部からの指令等を参照して、上記過熱度制御
処理動作を続行するか否かが判別される。その結果、続
行する場合には上記ステップS1に戻って更新後の過熱
度目標値“SHA"に基づく過熱度制御が実行され、そ
うでなければ上記過熱度制御処理動作を終了する。
【0024】上述のように、本実施例においては、上記
マイコン22の制御の下に、暖房運転時に過熱度制御を
実施している際に、複数室内ユニットにおける最小能力
の室内熱交換器の凝縮温度“MAXDC"が所定値“D
CA"を越えた場合には、先ず回転制御部19によっ
て、圧縮機2の回転周波数を所定値ずつ段階的に低下さ
せて圧縮機2の圧縮能力を低下させる。そして、圧縮機
2の回転周波数が下限値に至った場合には、弁制御部2
0によって、第1電動膨張弁EV0の開度を通常の過熱
度制御における下限値よりも小さい値“EV0A"に設定
し、更に過熱度目標値“SH"をより大きい値“SHA"
に変更して低圧ガス冷媒の過熱度を高く設定し、室外熱
交換器5の見掛け上の能力を減少させる。こうして、上
記圧縮機2の圧縮能力および室外熱交換器5の見掛け上
の能力を低下させることによって、暖房時に低能力の室
内熱交換器28が接続された際における高圧側冷媒の圧
力上昇を防止して、圧縮機2の使用範囲内での暖房運転
を可能にする。
【0025】尚、この発明における過熱度制御処理動作
のアルゴリズムは、図3に示すフローチャートに限定さ
れるものではない。
【0026】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の空
気調和機の過熱度制御装置は、温度検出部,温度判断部,
回転周波数判断部,制御部,回転制御部および開度制御部
を有して、暖房時に過熱度制御を実施するに際して、複
数の室内熱交換器における凝縮温度の最大値が所定温度
を越えた際に、圧縮機の回転周波数が下限値を越えてい
ない場合には、上記圧縮機の回転周波数を所定値だけ低
下させる一方、上記圧縮機の回転周波数が上記下限値を
越えた場合には、上記電動膨張弁の開度を上記過熱度制
御時における下限値よりも低い所定開度に設定すると共
に、上記過熱度の目標値をより大きな値に再設定するの
で、上記圧縮機の圧縮能力および室外熱交換器の見掛け
上の能力を低下させることができる。したがって、暖房
時において、低能力の室内熱交換器28が接続されてい
ることに起因する高圧側冷媒の圧力上昇を防止して、圧
縮機の使用範囲内での暖房運転が可能となる。
【0027】すなわち、この発明によれば、圧縮機から
の高圧ガス冷媒をこの圧縮機の吸い込み側に戻すバイパ
ス回路を設けることなく、低能力の室内熱交換器が接続
されていることに起因する高圧側冷媒の圧力上昇を防止
できる。したがって、高圧制御可能な過熱制御装置を低
コストで実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の空気調和機の過熱度制御装置におけ
るブロック図である。
【図2】図1に示す過熱度制御装置によって過熱度制御
される空気調和機における室外ユニットの冷媒回路図で
ある。
【図3】図1におけるマイコンによって実施される過熱
度制御処理動作のフローチャートである。
【図4】従来の過熱度制御が可能な空気調和機における
室外ユニットの冷媒回路図である。
【符号の説明】
1…室外ユニット、 2…圧縮機、3…
四路切換弁、 5…室外熱交換器、1
1…受液器、 12,13,21…サ
ーミスタ、18…電動機、 19…
回転制御部、20…弁制御部、 22
…マイコン、23…メモリ、 24
…温度判断部、25…回転周波数判断部、 2
6…制御部、28…室内熱交換器、 EV
0…第1電動膨張弁。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(2),四路切換弁(3),複数の室内
    熱交換器(28,28,…),受液器(11),電動膨張弁(E
    0)および室外熱交換器(5)を順次環状に連結して成る
    空気調和機における上記電動膨張弁(EV0)の開度を、
    暖房時における上記圧縮機(2)の吸い込み側の冷媒の過
    熱度が目標値になるように制御する空気調和機の過熱度
    制御装置において、 上記複数の室内熱交換器(28,28,…)夫々の凝縮温度
    を検出する温度検出部(21,21,…)と、 上記温度検出部(21,21,…)によって検出された各室
    内熱交換器(28,28,…)の凝縮温度に基づいて、上記
    各凝縮温度の最大値が所定温度を越えたか否かを判断す
    る温度判断部(24)と、 上記圧縮機(2)の回転周波数が下限値を越えたか否かを
    判断する回転周波数判断部(25)と、 上記温度判断部(24)によって上記各凝縮温度の最大値
    が所定温度を越えたと判断された際には、上記回転周波
    数判断部(25)の判断結果に基づいて、上記圧縮機(2)
    の回転周波数が下限値を越えていない場合には、上記圧
    縮機(2)の回転周波数を所定値だけ低下させる回転制御
    信号を出力する一方、上記圧縮機(2)の回転周波数が上
    記下限値を越えた場合には、上記電動膨張弁(EV0)の
    開度を上記過熱度制御時における下限値よりも低い所定
    開度に設定させる開度制御信号を出力すると共に、上記
    過熱度の目標値をより大きな値に再設定する制御部(2
    6)と、 上記制御部(26)からの回転制御信号を受けて、この回
    転制御信号に基づいて上記圧縮機(2)の回転周波数を制
    御する回転制御部(19)と、 上記制御部(26)からの開度制御信号を受けて、この開
    度制御信号に基づいて電動膨張弁(EV0)の開度を制御
    する弁制御部(20)を備えたことを特徴とする空気調和
    機の過熱度制御装置。
JP01849794A 1994-02-15 1994-02-15 空気調和機の過熱度制御装置 Expired - Lifetime JP3232852B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01849794A JP3232852B2 (ja) 1994-02-15 1994-02-15 空気調和機の過熱度制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01849794A JP3232852B2 (ja) 1994-02-15 1994-02-15 空気調和機の過熱度制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07225058A true JPH07225058A (ja) 1995-08-22
JP3232852B2 JP3232852B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=11973265

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01849794A Expired - Lifetime JP3232852B2 (ja) 1994-02-15 1994-02-15 空気調和機の過熱度制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3232852B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006078073A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
CN100408946C (zh) * 2003-08-29 2008-08-06 三洋电机株式会社 冷冻系统
WO2009069256A1 (ja) 2007-11-30 2009-06-04 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
WO2009069258A1 (ja) 2007-11-30 2009-06-04 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
CN104132432A (zh) * 2014-08-22 2014-11-05 四川长虹空调有限公司 电子膨胀阀逼近式控制方法
KR20150121906A (ko) * 2014-04-22 2015-10-30 엘지전자 주식회사 공기조화기의 제어방법
CN115127205A (zh) * 2021-03-26 2022-09-30 松下电器研究开发(苏州)有限公司 空调器及其控制方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100408946C (zh) * 2003-08-29 2008-08-06 三洋电机株式会社 冷冻系统
JP2006078073A (ja) * 2004-09-09 2006-03-23 Sanyo Electric Co Ltd 空気調和装置
JP4651334B2 (ja) * 2004-09-09 2011-03-16 三洋電機株式会社 空気調和装置
WO2009069256A1 (ja) 2007-11-30 2009-06-04 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
WO2009069258A1 (ja) 2007-11-30 2009-06-04 Daikin Industries, Ltd. 冷凍装置
EP2354727A1 (en) 2007-11-30 2011-08-10 Daikin Industries, Limited Refrigeration apparatus
KR20150121906A (ko) * 2014-04-22 2015-10-30 엘지전자 주식회사 공기조화기의 제어방법
CN104132432A (zh) * 2014-08-22 2014-11-05 四川长虹空调有限公司 电子膨胀阀逼近式控制方法
CN104132432B (zh) * 2014-08-22 2016-06-29 四川长虹空调有限公司 电子膨胀阀逼近式控制方法
CN115127205A (zh) * 2021-03-26 2022-09-30 松下电器研究开发(苏州)有限公司 空调器及其控制方法
CN115127205B (zh) * 2021-03-26 2024-02-13 松下电气设备(中国)有限公司 空调器及其控制方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3232852B2 (ja) 2001-11-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH09310927A (ja) 空気調和機の冷媒制御装置
JPH07225058A (ja) 空気調和機の過熱度制御装置
JP3187167B2 (ja) 空気調和機
JP2695288B2 (ja) 多室型空気調和機
JPH1030853A (ja) 空気調和機の制御装置
JP3223918B2 (ja) 多室形空気調和システム
JPH08226721A (ja) 多室用空気調和機の運転制御装置
JP2928245B2 (ja) 多室形空気調和機
JP4211122B2 (ja) 空気調和機
JP3218180B2 (ja) 空気調和機
KR100667097B1 (ko) 멀티형 공기조화기의 운전방법
JPH06100395B2 (ja) 冷凍装置の運転制御装置
JP3609437B2 (ja) 空気調和装置の除霜方法
JP3443442B2 (ja) 空気調和機
JP3109369B2 (ja) 空気調和機
JPH062918A (ja) 空気調和機の制御装置
JP2597011B2 (ja) 空気調和機
JP2755040B2 (ja) ヒートポンプシステム
JP2002048382A (ja) 空気調和装置
JPH04347440A (ja) 空気調和機の露付き回避装置
JP2009115385A (ja) 冷凍装置
JPH0721345B2 (ja) 空気調和装置の制御装置
JP3401873B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP2005069655A (ja) マルチ式空気調和機
JP2600815B2 (ja) ヒートポンプシステム

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 11