JPH07224868A - ディスクブレーキ装置のディスクロータ - Google Patents

ディスクブレーキ装置のディスクロータ

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Publication number
JPH07224868A
JPH07224868A JP1642994A JP1642994A JPH07224868A JP H07224868 A JPH07224868 A JP H07224868A JP 1642994 A JP1642994 A JP 1642994A JP 1642994 A JP1642994 A JP 1642994A JP H07224868 A JPH07224868 A JP H07224868A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disc
rotor
main body
body part
flame spraying
Prior art date
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Pending
Application number
JP1642994A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Ozaki
義則 尾崎
Takashi Tomota
隆司 友田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP1642994A priority Critical patent/JPH07224868A/ja
Publication of JPH07224868A publication Critical patent/JPH07224868A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D2250/00Manufacturing; Assembly
    • F16D2250/0038Surface treatment
    • F16D2250/0046Coating

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスクブレーキ装置のディスクロータの放
熱性を良好にする。 【構成】 円盤状に成形したベンチレーテッド型のディ
スクロータ10の本体部11の通気孔13を通過すると
ともに同本体部11の肉厚内も通過して摩擦面に露出す
るように、熱伝導率の高い金属で構成したプレート21
を放射状に設ける。プレート21を本体部11の側表面
から突出させて、同突出部を熱伝導率の高い溶射層で覆
う。この溶射層のない本体部11の側表面は密着性の高
い溶射層23及び耐摩耗性の高い溶射層24で覆われて
いる。プレート21は通気孔13内にて外気に触れてい
るとともに、その端部は熱伝導率の高い溶射層を介して
ディスクロータ10の本体部11の摩擦面にまで達して
いるので、摩擦面の熱が通気孔内の空気に速く伝達され
て放熱性が良好になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディスクブレーキ装置の
ディスクロータに係り、特に円盤状に成形された金属性
の本体部に径方向に貫通する複数の通気孔を有するベン
チレーテッド型のディスクロータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のディスクロータは、実開
平1−132828号公報に示されているように、円盤
状に成形された金属性の本体部に径方向に貫通する複数
の通気孔を有し、同通気孔内に熱伝導率の高い放熱体を
径方向に沿って嵌め込むようにして、本体部の両側面で
構成した摩擦面に摩擦部材が押し付けられた際に発生す
る摩擦熱を放熱するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のデ
ィスクロータにおいては、放熱体は摩擦面から離れてい
るために放熱性が不十分であった。特に、ディスクロー
タの軽量化を図るために同ロータをアルミニウム材とし
た場合には、熱膨張、高温時の強度低下により通気孔部
と同通気孔を仕切るフィン部とで撓みが生じてブレーキ
振動が大きくなるため、放熱性をより良好にする必要が
ある。また、アルミ材は耐熱性及び耐摩耗性が劣るた
め、摩擦面にステンレス鋼、銅、鋳鉄などの材料を溶射
あるいは鋳ぐるによりコーティングする必要があるが、
このようなコーティングのために放熱性が悪化すること
もある。
【0004】本発明は上記問題に対処するためになされ
たもので、その目的は放熱性の優れたディスクブレーキ
装置のディスクロータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、円盤状に成形したディス
クロータ本体部の通気孔を通過するとともに同本体部の
肉厚内も通過して、端部を同ロータの摩擦面まで延設し
てなる高熱伝導材を設けたことにある。
【0006】
【発明の作用・効果】上記のように構成した本発明にお
いては、高熱伝導材は通気孔内にて外気に触れていると
ともに、その端部はディスクロータ本体部の摩擦面にま
で達しているので、摩擦面の熱が通気孔内の空気に速く
伝達され、放熱性に優れる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1〜3は本発明の一実施例であるベンチレー
テッド型のディスクロータを示している。
【0008】ディスクロータ10はアルミニウムを主成
分とするアルミニウム材で一体成形され、円盤状に成形
された本体部11とその内周端部から本体部11の側面
に対して垂直に突出した有底の円筒部12とを備えてい
る。本体部11の肉厚内には径方向に貫通する複数の通
気孔13,13…が形成されており、各通気孔13,1
3…は両端にて本体部11の内周面及び外周面にそれぞ
れ開口している。円筒部12はその底部に形成された嵌
合孔14にて図示しないアクスルハブのボス部に嵌合さ
れるとともに同底部に形成されたボルト孔15にてアク
スルハブのフランジ部に固定されて、ディスクロータ1
0は車輪と一体的に回転するようになっている。
【0009】本体部11には、各通気孔13,13…の
周方向のほぼ中央位置にて、同通気孔13,13…を貫
通するとともに同本体部11の肉厚内も貫通する複数の
プレート21,21…が放射状すなわちプレート21,
21…の各面が本体部11の径方向に一致するように鋳
込まれている。プレート21,21…は高熱伝導材(例
えば、熱伝導率の高い金属である銅)で構成されてい
る。各プレート21,21…の両端は、図4に示すよう
に、本体部11の両側表面から僅かに突出しており、そ
れらの各両端の突出部分は高熱伝導材(例えば、熱伝導
率の高い金属である銅)による溶射層22で覆われてい
る。このプレート21,21…及び溶接層22は、図示
しないブレーキパッドがディスクロータに当接している
際、その当接面に常に少なくとも1箇所含まれるように
設けられていることが望ましい。本体部11の両側表面
であって溶射層22以外の部分には、同表面とトップコ
ートの密着性を高めるためにアンダコートとしての密着
性の高い金属(例えば、ニッケルを主成分とするニッケ
ルベース材)による溶射層23が設けられているととも
に、同溶射層23の上には耐摩耗性を高めるためのトッ
プコートとしての耐摩耗性に優れた金属(例えば、炭素
鋼、ステンレス鋼)による溶射層24が設けられてい
る。
【0010】上記のように構成したディスクロータ10
においては、本体部11の両側表面に炭素鋼、ステンレ
ス鋼などの耐摩耗性の高い金属材料による溶射層(トッ
プコート)24を設けたので、同ロータ10の摩耗を少
なく抑えることができる。また、この溶射層24と本体
部11の側表面の間には密着性の高いニッケルベース材
などの金属材料になる溶射層(アンダコート)23を設
けてあるので、溶射層23,24が本体部11の側表面
から剥がれにくくなる。
【0011】さらに、上記構成のディスクロータ10に
おいては、熱伝導率の高い銅などの金属材料で構成した
プレート21の両面が通気孔13内にて外気に接触して
いるとともに、同プレート21は本体部11の肉厚内を
貫通して銅などの熱伝導率の高い金属材料による溶射層
22を介し本体部11の側表面に露出しているので、本
体部11の放熱性が良好に保たれる。その結果、高速走
行している車両に制動力を付与しても、本体部11の温
度上昇を良好に抑えることができ、本体部11を構成す
るアルミニウムを主成分とする金属の熱膨張に伴いフィ
ン部分(通気孔のない部分)と通気孔部分との肉厚差に
よって生じる本体部11の撓み量を少なく抑えることが
できるので、同本体部11の側表面が波打った状態にな
らなくてブレーキ振動を良好に抑制できる。
【0012】また、前記のように本体部11の撓み量を
少なく抑えることができる結果、溶射層23,24が本
体部11の側表面から剥がれにくくなるという効果も奏
する。さらに、上記実施例のプレート21は本体部11
に放射状に設けられていて、その平面は通気孔13の空
気通過方向に沿っているので、通気孔13内を通過する
空気流の流れが阻害されることもなく、従来のベンチレ
ーテッド型のディスクロータの通気孔による冷却効果を
阻害することもない。
【0013】また、上記のような実施例の作用効果を確
認するために、上記実施例のように構成したディスクロ
ータ10と、同ロータ10と同一形状でプレート21を
有さない従来からある鋳鉄製のディスクロータとの比較
実験を実験機を用いて試みた。実験条件は、車速200
Km/hで走行中の車両を想定し、これに減速度0.51×
9.8m/s2を得るための制動力を付与して車速100Km
/hまで減速する制動実験を50秒毎に5回繰り返した後
で、上記実施例のディスクロータ10と前記従来の鋳鉄
製のディスクロータとにおけるロータ温度、ロータの撓
み量及びロータ摩擦係数を測定した。この測定により、
上記実施例のディスクロータ10においては、従来のデ
ィスクロータに比べて、ロータ温度が約100℃低下し
(図5参照)、撓み量が約20μm減少し(図6参
照)、かつロータ摩擦係数がほぼ同じ(図7参照)であ
ることが解った。この実験によっても、上述した上記実
施例によるディスクロータ10の制動性能の低下のない
点、及び放熱性、耐撓み性に対する効果が確認された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係るディスクロータの正
面図である。
【図2】 同ディスクロータの側面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿って見た断面図である。
【図4】 図1のA部の内部拡大断面図である。
【図5】 制動実験による前記実施例に係るディスクロ
ータと従来のディスクロータとのロータ温度の相違を示
すグラフである。
【図6】 制動実験による前記実施例に係るディスクロ
ータと従来のディスクロータとのロータ撓み量の相違を
示すグラフである。
【図7】 制動実験による前記実施例に係るディスクロ
ータと従来のディスクロータとのロータ摩擦係数の相違
を示すグラフである。
【符号の説明】
10…ディスクロータ、11…本体部、12…円筒部、
13…通気孔、21…プレート、22…溶射層、23…
溶射層(アンダコート)、24…溶射層(トップコー
ト)。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属材料で円盤状に成形された本体部に
    径方向に貫通する複数の通気孔を有し、同本体部の両側
    面を制動力を発生するための摩擦面とするディスクブレ
    ーキ装置のディスクロータにおいて、前記通気孔を通過
    するとともに前記本体部の肉厚内も通過してその端部を
    摩擦面まで延設してなる高熱伝導材を設けたことを特徴
    とするディスクブレーキ装置のディスクロータ。
JP1642994A 1994-02-10 1994-02-10 ディスクブレーキ装置のディスクロータ Pending JPH07224868A (ja)

Priority Applications (1)

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JP1642994A JPH07224868A (ja) 1994-02-10 1994-02-10 ディスクブレーキ装置のディスクロータ

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JP1642994A JPH07224868A (ja) 1994-02-10 1994-02-10 ディスクブレーキ装置のディスクロータ

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JPH07224868A true JPH07224868A (ja) 1995-08-22

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JP (1) JPH07224868A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006002471A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-12 Gregory John Hooper Friction device
JP2008025838A (ja) * 2006-07-21 2008-02-07 Dr Ing H C F Porsche Ag 内部換気式ディスクブレーキ
JP2009299887A (ja) * 2008-06-13 2009-12-24 Endless Project:Kk ディスクロータ及びその製造方法

Cited By (3)

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WO2006002471A1 (en) * 2004-06-30 2006-01-12 Gregory John Hooper Friction device
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