JPH0722468Y2 - 木製ドア - Google Patents

木製ドア

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JPH0722468Y2
JPH0722468Y2 JP4349290U JP4349290U JPH0722468Y2 JP H0722468 Y2 JPH0722468 Y2 JP H0722468Y2 JP 4349290 U JP4349290 U JP 4349290U JP 4349290 U JP4349290 U JP 4349290U JP H0722468 Y2 JPH0722468 Y2 JP H0722468Y2
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JP
Japan
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groove
plate
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door
wedge
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Application number
JP4349290U
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JPH042891U (ja
Inventor
希一 野中
Original Assignee
株式会社ノナカ
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は一般に建築用の建具、ことに木製ドアに利用さ
れるものであって、特にいわゆるドイツ張りの木製ドア
について開発された考案である。
従来の技術 典型的なドイツ張りのドアは、水平方向に延びる厚い板
材をドアの両面において上下方向に並べて形成した鏡板
を有するものである。第4図に示す板材2がこの板材で
あって、符号1は木枠を示す。
考案が解決しようとする課題 上述のようなドイツ張りの木製ドアは、レッドオークの
ようなオーク材、日本ではならのような堅木で作られる
ことが多く、堅ろうで重厚な趣味感があるものの、こと
に高温多湿の日本においてはそり、ゆがみが生ずること
があり、問題となっていた。
課題を解決するための手段 本考案は上述の従来のドイツ張りのドアの欠点を解決す
るものであって、細長い板材を複数本並べて構成した鏡
板を間隔を隔てて両面に相対峙させて成る木製ドアにお
いて、これら板材にその横断方向に延びるありみぞを形
成し、このありみぞを構成する片側ありみぞに係合する
片側ありみぞを一方の側に有し他方の側は平面状の通し
材を2本前記両面の板材間に配設し、これら通し材間に
くさび材を打ち込んだことを特徴とする木製ドアにあ
る。
作用 上述の構成によれば、鏡板を構成する板材は通し材によ
って一体化され、そのそりは通し材との係合により確実
に阻止される。
実施例 第2図および第1図に本考案の好適な第1の実施例を示
してある。本考案によれば第4図に示したドイツ張り木
製ドアの両側部の内部に縦方向にありみぞとくさびを利
用した仕口が形成してある。このうち第2図左側の仕口
を第1図の拡大断面斜視図に詳細に示す。
第1図に明かなように、鏡板を構成する水平方向に長い
板材2(第3図ではこの板材2が10枚でドアの片面の鏡
板となっている)が、ドアの前面および後面に2枚適宜
の間隔dを隔てて配設される。これらの板材のそれぞれ
の内面には縦方向に幅広のありみぞが相対峙して形成し
てあり、そのひとつのありみぞの片側を符号7で示して
ある。従ってこれを以後片側ありみぞ7と呼称する。
符号3は角材を加工した通し材で、その片面の両側に
は、上述の板材2の片側ありみぞ7に対し補形的な形状
の片側ありみぞ8を形成し(第1図左側の通し材3に注
目)、その中央には前述の1対の板材2の間の間隔dに
等しい凸部を形成している。この通し材3の他方の面9
は平面状としてある。
この通し材と全く同じものが、板材のありみぞを形成す
る他方の片側ありみぞ7(図中右側のもの)に係合させ
てある。
符号5,6はこれら通し材3,3の間に打ち込んだ長いくさび
材で、そのくさび面を符号4で示してある。
符号1はその凸部10を板材2,2間の間隔dに挿入せしめ
た木枠である。
上述の通し材3,3およびくさび材5,6は複数枚の板材2か
ら成るドアの実質的に全長にわたって存在している。
この木製ドアの組立を述べれば次のとおりである。ま
ず、2本の通し材(第2図の場合ドアの両側に同じ仕口
が形成してあるので、全部を数えれば4本となる)の片
側ありみぞ8を上下方向に並んだ複数枚の板材2(第3
図のドアの場合、片面で10枚の板材)の片側ありみぞ7
に係合させる。反対面の板材2に対しても同様な係合を
果させた上で、これら通し材3,3の間の隙間に、まずく
さび材5を挿入し、このくさび材5に対して他方のくさ
び材6を打ち込む。
このようにすればありみぞ7,8間はしっかりと締め上げ
て係合せしめられ、片面の板材ばかりか全面の板材が全
部一体に強固に組み合されることとなる。この際くさび
材5,6間のくさび面4にのみのり付けすることができ
る。
次いで木枠1を周囲に取付けてドアは完成することとな
る。
第2図では上述のように2本に仕口が形成してあるが、
場合によってはこれが3本(幅600〜700mmの場合)、4
本(800〜850mmの場合)、さらには5本(幅900〜1000m
mの場合)と任意の数にすることができる。
第3図に示す第2の実施例は、縦縁甲のドアすなわち縁
甲をなす板2′が上下方向に細長いドアの場合である。
この場合には本考案を実施した仕口は点線で示すように
水平方向に延びるものである。この仕口は上述の第1の
実施例と同一のものである。框にはムクの材を使い、ほ
ぞをつける。
考案の効果 上述の構成によれば、板材2のそり(板材の木目からし
て板の横断方向に発生する)はありみぞの係合によって
完全に阻止することができる。
くさび材5,6によるくさび締めは上述のありみぞの係合
を強固確実なものとし、両面の複数枚(第4図の場合20
枚)の板材を確実に一体化する。なお、くさび面4のみ
をのり付けすれば、そりは阻止しながら板材2の乾燥収
縮を逃すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の木製ドアの仕口を説明する拡大斜視図
で第2図のI−I線に沿う断面を示す図、第2図は本考
案木製ドアの第1の実施例の上部部分の正面図、第3図
は第2の実施例である木製ドアの正面図、第4図はドイ
ツ張りの木製ドアの全面を示す正面図である。 1……木枠、2,2′……板材、3……通し材、4……く
さび材、5,6……くさび材、7,8……片面ありみぞ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】細長い板材を複数本並べて構成した鏡板を
    間隔を隔てて両面に相対峙させて成る木製ドアにおい
    て、これら板材にその横断方向に延びるありみぞを形成
    し、このありみぞを構成する片側ありみぞに係合する片
    側ありみぞを一方の側に有し他方の側は平面状の通し材
    を2本前記両面の板材間に配設し、これら通し材間にく
    さび材を打ち込んだことを特徴とする木製ドア。
JP4349290U 1990-04-25 1990-04-25 木製ドア Expired - Lifetime JPH0722468Y2 (ja)

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JPH042891U JPH042891U (ja) 1992-01-10
JPH0722468Y2 true JPH0722468Y2 (ja) 1995-05-24

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