JPH07224141A - 軟質ポリウレタンフォーム屑からの再生ポリエーテルポリオールの製造方法 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォーム屑からの再生ポリエーテルポリオールの製造方法

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JPH07224141A
JPH07224141A JP6037654A JP3765494A JPH07224141A JP H07224141 A JPH07224141 A JP H07224141A JP 6037654 A JP6037654 A JP 6037654A JP 3765494 A JP3765494 A JP 3765494A JP H07224141 A JPH07224141 A JP H07224141A
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polyol
polyurethane foam
koh
alkylene oxide
decomposition
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Akira Koshiro
暁 小城
Atsushi Kazuno
淳 数野
Hiroichi Tsukaguchi
博一 塚口
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軟質ポリウレタンフォーム層からポリオール
成分とアミン成分を分離回収することなく、更には安定
した液物性の均質な再生ポリオールを製造する方法を提
供する。 【構成】 軟質ポリウレタンフォーム屑をポリオールと
金属水酸化物の混合物中において水の存在下に加熱分解
し、次いで分解液中の残存水分を除去し、その分解液に
アルキレンオキシドを付加重合させて、均質な再生ポリ
エーテルポリオールの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、廃棄物となった軟質ポ
リウレタンフォームの分解液から得られる、ポリウレタ
ン原料として使用可能な再生ポリエーテルポリオールの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、資源の再利用が社会問題として重
要視されていることから、ポリウレタンフォーム屑の再
利用に関しても既にいくつかの方法が提案されている。
その中でもフォーム屑を分解液状化し、元の原料を回収
する技術により開発が進められている。
【0003】例えばポリウレタンの加水分解による液状
化方法としては、特公昭53−39920号(米国フォ
ード社)では反応装置内でポリウレタンを水蒸気と反応
させることによって、ポリアミンとポリエーテルを分離
回収する方法を提案しており、更に特開昭54−343
96号(米国フォード社)ではアンモニア導入による加
水分解によって、ポリアミンとポリエーテルを分離回収
し、ポリアミンをポリイソシアネートに転化させる方法
を提案している。しかし、これらの単なる加水分解方法
ではポリオールとポリアミンに分離して回収しており、
ポリオールは原料として再利用可能であるが、ポリアミ
ンの有効な処理方法は挙げられておらず、ポリアミンを
ポリイソシアネートに転化させるには特別な設備が必要
となりコスト高につながる。
【0004】また、特開昭57−155234号(米国
フォード社)では、アルコール中で加水分解させて得ら
れた混合液から、アルカンを用いてポリエーテルポリオ
ールを抽出回収する方法を提案されているが、アルカン
を用いて抽出するため特別な設備が必要となり、更には
残ったポリアミンの有効な処理方法は見出されていな
い。即ち、ポリウレタンの加水分解においては、副生成
物であるポリアミンについての経済的有用な処理方法が
見出されていないのが現状である。
【0005】又、ポリウレタンフォームをグリコールと
のエステル交換反応によって液状化するという研究も数
多くなされている。例えば、特公昭53−29359号
(米国アップジョン社)には、アルキル基を持った炭素
数2〜6の脂肪族ジオールによって分解液状化する方法
が記載されている。しかしこの方法では、脂肪族ジオー
ルはフォーム屑の全重量を超えないという限定があった
り、脂肪族ジオールとしてエチレングリコールは使用で
きない(実施例3)とされている。更に特公昭53−4
0236号(第一工業製薬)では、アルコール又はアル
コール若しくはアミンのアルキレンオキシド付加重合体
の、いずれかの部分アルコラートと、アミンを併用し、
又はこれに金属水酸化物を添加したものを用いて分解
し、更にアルキレンオキシド付加重合させてポリエーテ
ルポリオールを再生させる方法などが挙げられる。
【0006】これらのグリコールによるポリウレタンの
分解反応は、一般に次のように行われると考えられてい
る。 R−NHCOOR' + R"−OH → R−NHCO
OR" + R'−OH R−NHCONH−R + R"−OH → R−NH
COOR" + R−NH2 R:イソシアネート成分 R':ポリオール成分 R":
グリコール
【0007】しかし、分解しようとするポリウレタンフ
ォームは廃棄物であり、特に軟質ポリウレタンフォーム
の場合は連続気泡であり水を含みやすく、こうした状態
で分解を行うと上記反応以外に一部 R−NHCOOR' + H2O → R−NH2
R'−OH + CO2↑ R−NHCONHR + H2O → 2R−NH2
CO2↑ なる反応が起こると予想される。これによって水酸基
価、粘度といった分解液物性は大きく影響を受け、アル
キレンオキシド付加重合工程の有無にかかわらず、安定
した液物性のポリオールを供給することが困難となる。
そのため、ウレタンフォーム屑をオーブンなどで乾燥さ
せる方法も考えられるが、経済的に不利となるのは明ら
かである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はこのよ
うな問題を解消せんとするもので、軟質ポリウレタンフ
ォーム層からポリオール成分とアミン成分を分離回収す
ることなく、更には安定した液物性の均質な再生ポリオ
ールを製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は軟質ポリウレタ
ンフォーム屑をポリオールと金属水酸化物の混合物中に
おいて水の存在下に加熱分解し、次いで分解液中の残存
水分を除去し、その分解液にアルキレンオキシドを付加
重合させることを特徴とする均質な再生ポリエーテルポ
リオールの製造方法に係る。
【0010】本発明で使用する軟質ポリウレタンフォー
ムは少なくともイソシアネート成分、ポリオール成分か
らなる各種のポリウレタンフォームであってよい。好ま
しい軟質ポリウレタンフォームは少なくとも分子量20
00以上のポリエーテルポリオールと、トリレンジイソ
シアネートから誘導された軟質ポリウレタンフォームで
ある。この分子量2000以上のポリエーテルポリオー
ルはアクリロニトリル、スチレンなどをラジカル重合さ
せた、変性ポリエーテルのポリマーポリオールでも構わ
ない。
【0011】本発明に使用する分解熱媒のポリオールと
しては、20〜1806(mg KOH/g)の水酸基価を
有するポリオールが好ましい。例えばエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、ブタンジオール、グリセリン等
の低分子量ポリオール、又はこれらにアルキレンオキシ
ドを付加重合させたポリオール、又はトリエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、エチルアミン、プロピルア
ミン、エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン等の低分子量アミンに、アルキレンオ
キシドを付加重合させたポリオールが挙げられる。分解
反応により生成するポリオールとの相溶性が良いという
点でOHVが30〜1476(mg KOH/g)のポリオ
ールが好ましい。
【0012】本発明では熱媒のポリオールにより、分解
液が2層を形成する場合があるが、後処理のアルキレン
オキシドを付加重合させることにより、均質化すること
ができる。熱媒のポリオールとしてはプロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のプロピレンオキシド誘導体のOHVが56〜1
476のポリオールを使用するのが好ましい。
【0013】本発明の、分解触媒として使用する金属水
酸化物としてはNaOH、KOH、Mg(OH)2、Ca(O
H)2等のアルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸
化物が挙げられるが、その中でもNaOH、KOHが好
ましく、これらの金属水酸化物の使用量は、ポリウレタ
ンフォームに対し1wt%以上使用するのが好ましい。1
wt%以下では分解反応が遅くなり、好ましくは3wt%以
上使用するのが良い。また、熱媒ポリオールに対する溶
解性や、後で中和するのに用いる酸の必要量などの経済
性から10wt%以下が好ましい。
【0014】本発明の分解反応に用いる水の量は、少な
くともポリウレタンフォームに対し5〜20wt%とす
る。これ以下では反応が完全に進行せず、これ以上であ
ると次の脱水工程に手間がかかるだけである。好ましく
は10〜15wt%用いるのが良い。本発明において、ポ
リウレタンフォームを分解する温度は、120〜200
℃の範囲が好ましく、これ以下では分解速度が小さくな
り、これ以上では熱媒ポリオールが分解する恐れがあ
る。本発明において、分解するポリウレタンフォーム
は、熱媒ポリオールに対し重量で0.5〜5倍量の範囲
が好ましく、これ以上であると分解に長時間を要すると
ともに分解液の粘度も高くなる。工業化における経済性
から、1〜3倍量の範囲で行うのが好ましい。
【0015】本発明では、第一段階で得られた分解液の
全アミン価に対して、少なくとも2倍当量以上のアルキ
レンオキシドを、80〜160℃の範囲で付加重合させ
ることが好ましい。またこのアルキレンオキシド付加量
を調整することにより任意の水酸基価の再生ポリエーテ
ルを得ることができる。アルキレンオキシドとしてはエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシ
ド、これらを組み合わせてブロック重合させたものも用
いられるが、特に再生ポリオールの均質化のためにも、
プロピレンオキシドを単独付加重合させるのが好まし
い。
【0016】以上のように本発明では、特別な設備を必
要とすることなく、ポリオール中で軟質ポリウレタンフ
ォーム屑を加水分解することにより、ポリオールとポリ
アミンにまでに分解するため、液組成がシンプルとなり
液物性の安定した分解液を得ることができる。更に、ア
ルキレンオキシドを付加重合させることにより、ポリア
ミンをポリオールヘ変換することができ、均質で安定し
た再生ポリオールを得ることができる。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げ本発明を更に詳細に説明
する。なお、実施例において分解に用いた軟質ポリウレ
タンフォームは次の組成のものである。
【0018】参考例1 軟質ポリウレタンフォーム 3官能ポリエーテルポリオール(OHV 56) 100重量部 TDI−80(トリレンジイソシアネート) 50 水 4 シリコン整泡剤 1 3級アミン触媒 0.15 スタナスオクトエート 0.30 上記成分を混合後、撹拌5秒により発泡させ恒温槽中
で、80℃、10分キュアーの後、1日静置して軟質ポ
リウレタンフォームを得た。
【0019】実施例1 プロピレングリコール 500gに、KOH 15gを加え
た分解熱媒を160〜170℃まで加熱し、微細化した
参考例1の軟質ポリウレタンフォーム 500gを水 5
0gと同時に、2時間かけて投入し、分解液状化を行っ
た。投入終了後、そのままの温度で3時間加熱撹拌し
て、分解反応を終了した。分解反応終了後、分解液を1
00〜110℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を行
つた。分解液のOHVは909.4mg KOH/g、全ア
ミン価は112.9mg KOH/g、粘度は584cps/2
5℃であった。
【0020】この分解液 500gをオートクレーブに移
し120〜140℃の温度で500gのプロピレンオキ
シドを導入し、付加重合を行った。これによって、均質
なポリエーテルポリオールを得ることができた。得られ
たポリエーテルをシュウ酸で中和、濾過を行い、アルカ
リ成分を除去した。これによって、褐色の均質な再生ポ
リオールを得ることができた。この再生ポリオールのO
HVは511.2mg KOH/g、pHは8.8、粘度は6
20cps/25℃であった。
【0021】実施例2 ジプロピレングリコール 500gに、KOH 25gを加
えて170〜180℃まで加熱し、参考例1の軟質ポリ
ウレタンフォーム 500gと水 50gを2時間かけて同
時に投入した。投入終了後、5時間加熱撹拌して、分解
反応を終了した。そして100〜110℃で減圧状態に
して、残存水分の脱水を行つた。分解液のOHVは57
2.7mg KOH/g、全アミン価は112.8mg KOH
/g、粘度は622cps/25℃であった。
【0022】この分解液 500gをオートクレーブに移
し120〜140℃の温度で200gのプロピレンオキ
シドを導入し、付加重合を行った。得られたポリエーテ
ルをシュウ酸で中和、濾過を行い、アルカリ成分を除去
した。これによって、褐色の均質な再生ポリオールを得
ることができた。この再生ポリオールのOHVは48
9.6mg KOH/g、pHは8.9、粘度は556cps/2
5℃であった。
【0023】実施例3 ジエチレングリコール 250gに、KOH 25gを加え
て160〜170℃まで加熱し、参考例1の軟質ポリウ
レタンフォーム 500gと水 50gを2時間かけて同時
に投入した。投入終了後、3時間加熱撹拌して、分解反
応を終了した。そして100〜110℃で減圧状態にし
て、残存水分の脱水を行つた。
【0024】分解液は2層に分離した。この2層分離液
500gをオートクレーブに移し、120〜140℃の
温度で325gのプロピレンオキシドの付加重合を行っ
た。これにより、褐色の均質なポリエーテルを得ること
ができた。そしてシュウ酸で中和、濾過を行い、アルカ
リ成分を除去した。この再生ポリオールのOHVは43
0.2mg KOH/g、pHは9.9、粘度は685cps/2
5℃であった。
【0025】応用例1 実施例1〜3で得られた再生ポリオールを用いて、硬質
ウレタンフォームを製造した。表1に示すように、再生
ポリオールはウレタン原料として、充分使用可能である
ことがわかった。
【0026】
【表1】
【0027】実施例4 プロピレングリコール 100gに、KOH 5gを加え1
60〜170℃まで加熱する。これに100℃で48時
間で乾燥させた、軟質ポリウレタンフォーム100gに
水を添加して、2時間かけて投入し、分解液状化を行っ
た。投入終了後、そのままの温度で3時間加熱撹拌し
て、分解反応を終了した。水の添加量に対して、得られ
る分解液の物性変化を図1に示す。水を含みやすい連続
気泡の軟質ウレタンフォームを分解するにおいては少な
くとも軟質ウレタンフォームに対して5〜20wt%の水
を加えることにより粘度、OHVの安定した分解液が得
られる。更に、アルキレンオキシド付加工程の際にも、
この開始剤となる分解液が一定であるため、品質の安定
した再生ポリオールを得ることができた。
【0028】比較例1 参考例1で得られた軟質ポリウレタンフオーム 500g
を、プロピレングリコール 500g、KOH 15gの1
60〜170℃の溶液中に3時間かけて投入し、投入
後、3時間撹拌して反応を終了し、脱水を行った。これ
を3回繰り返した。 OHV=790.7〜870.3(mg KOH/g) 粘度=720〜1080(cps/25℃) この様に分解液物性が大きくばらつく。それに対し本発
明では実施例4のグラフの様に OHV=905.2〜910.3(mg KOH/g) 粘度=570〜600(cps/25℃) と液物性が安定している。
【0029】実施例5 ポリプロピレングリコール(平均分子量3000、OH
V=56)500gに、KOH 25gを加えた分解熱媒
を170〜180℃まで加熱し、微細化した参考例1の
軟質ポリウレタンフォーム 500gを水 50gと同時
に、3時間30分かけて投入し、分解液状化を行った。
投入終了後、そのままの温度で5時間加熱撹拌して、分
解反応を終了した。分解反応終了後、分解液を100〜
110℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を行つた。
分解液のOHVは152.3mg KOH/g、全アミン価
は110.3g KOH/mg、粘度は1580cps/25℃
であった。
【0030】この分解液 500gをオートクレーブに移
し120〜140℃の温度で1840gのプロピレンオ
キシドを導入し、付加重合を行った。これによって、均
質なポリエーテルポリオールを得ることができた。得ら
れたポリエーテルをシュウ酸で中和、濾過を行い、アル
カリ成分を除去した。これによって、褐色の均質な再生
ポリオールを得ることができた。この再生ポリオールの
OHVは56.3mg KOH/g、pHは7.2、粘度は3
30cps/25℃であった。
【0031】実施例6 ポリプロピレングリコール(平均分子量5000、OH
V=32)500gに、KOH 20gを加えた分解熱媒
を180〜190℃まで加熱し、微細化した参考例1の
軟質ポリウレタンフォーム 500gを水 50gと同時
に、4時間かけて投入し、分解液状化を行った。投入終
了後、そのままの温度で7時間加熱撹拌して、分解反応
を終了した。分解反応終了後、分解液を100〜110
℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を行つた。分解液
のOHVは125.7mg KOH/g、全アミン価は10
8.3mg KOH/mg、粘度は1860cps/25℃であ
った。
【0032】この分解液 500gをオートクレーブに移
し120〜140℃の温度で1550gのプロピレンオ
キシドを導入し、付加重合を行った。これによって、均
質なポリエーテルポリオールを得ることができた。得ら
れたポリエーテルをシュウ酸で中和、濾過を行い、アル
カリ成分を除去した。これによって、褐色の均質な再生
ポリオールを得ることができた。この再生ポリオールの
OHVは57.2mg KOH/g、pHは7.0、粘度は2
80cps/25℃であった。
【0033】応用例1 実施例5〜6で得られた再生ポリオールを用いて、軟質
ウレタンフォームを製造した。表2に示すように、再生
ポリオールはウレタン原料として、充分使用可能である
ことがわかった。
【0034】
【表2】
【0035】
【発明の効果】本発明においては軟質ポリウレタンフォ
ーム屑を分解する際、水を加えることにより液状性、品
質の安定した均質なポリエーテルポリオールを得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水の添加量と、得られる再生ポリオールの粘
度、OHVとの関係を示すグラフである。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質ポリウレタンフォーム屑をポリオー
    ルと金属水酸化物の混合物中において水の存在下に加熱
    分解し、次いで分解液中の残存水分を除去し、その分解
    液にアルキレンオキシドを付加重合させることを特徴と
    する均質な再生ポリエーテルポリオールの製造方法。
  2. 【請求項2】 軟質ポリウレタンフォームが少なくとも
    分子量2000以上のポリエーテルポリオールと、トリ
    レンジイソシアネートから誘導された軟質ポリウレタン
    フォームである請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】 ポリオールが20〜1806(mg KO
    H/g)の水酸基価を有するポリオールである請求項1
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ポリオールがエチレングリコール、ジエ
    チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
    ングリコール、ブタンジオール、グリセリン等の低分子
    量ポリオール、又はこれらにアルキレンオキシドを付加
    重合させた20〜1806(mg KOH/g)の水酸基価
    を有するポリオール、又はトリエタノールアミン、ジエ
    タノールアミン、エチルアミン、プロピルアミン、エチ
    レンジアミン、トリエチレンジアミン、ジエチレントリ
    アミン等の低分子量アミンに、アルキレンオキシドを付
    加重合させた20〜1806(mg KOH/g)の水酸基
    価を有するポリオールである請求項3の製造方法。
  5. 【請求項5】 ポリオールがエチレングリコール、ジエ
    チレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレ
    ングリコール、ブタンジオール、グリセリン等の低分子
    量ポリオール、又はこれらにアルキレンオキシドを付加
    重合させた20〜1806(mg KOH/g)の水酸基価
    を有するポリオールである請求項4の製造方法。
  6. 【請求項6】 金属水酸化物がNaOH、KOH、Mg
    (OH)2又はCa(OH)2である請求項1の製造方法。
  7. 【請求項7】 加熱温度が120〜200℃である請求
    項1の製造方法。
  8. 【請求項8】 ポリウレタンフォーム屑をポリオールに
    対して重量で0.5〜5倍量使用する請求項1の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 金属水酸化物をポリウレタンフォーム屑
    に対して1〜10wt%使用する請求項1の製造方法。
  10. 【請求項10】 ポリウレタン分解時に用いる水の量
    は、ポリウレタンに対し5〜20wt%である請求項1の
    製造方法。
  11. 【請求項11】 ポリウレタン分解時に用いる水の量
    は、ポリウレタンに対し10〜15wt%である請求項1
    0の製造方法。
  12. 【請求項12】 アルキレンオキシドを分解液の全アミ
    ン価の少なくとも2倍当量以上反応させる請求項1の製
    造方法。
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