JP2000109540A - 硬質ポリウレタンフォームの分解用組成物 - Google Patents

硬質ポリウレタンフォームの分解用組成物

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JP2000109540A
JP2000109540A JP28421498A JP28421498A JP2000109540A JP 2000109540 A JP2000109540 A JP 2000109540A JP 28421498 A JP28421498 A JP 28421498A JP 28421498 A JP28421498 A JP 28421498A JP 2000109540 A JP2000109540 A JP 2000109540A
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JP
Japan
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polyol
amine
polyurethane foam
composition
mol
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JP28421498A
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English (en)
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Yoshiichi Asao
由一 浅尾
Kazuaki Uchiyama
和明 内山
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Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

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  • Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンドリング上の問題なしに、しかもアルキ
レンオキシドの付加工程を必須とすることなく、硬質ポ
リウレタンフォームを迅速かつ副生成物の発生なしに分
解することの可能な組成物、および該組成物を使用した
再生ポリオールの製造方法を提供する 【解決手段】 (A)少なくとも一方の末端に1級の水
酸基を有する、官能基2〜3の非アミンポリオール、及
び(B)少なくとも一方の末端に1級の水酸基を有す
る、官能基3以上のアミンポリオールを含む、硬質ポリ
ウレタンフォーム分解用組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬質ポリウレタン
フォーム分解用組成物、及び該組成物を使用した再生ポ
リオールの製造方法に関する。特に、本発明は、建材、
構造剤、断熱材、あるいはその他の用途に利用された硬
質ポリウレタンフォームの廃材由来の硬質ポリウレタン
フォーム屑の分解のための組成物、及び、該組成物を使
用して、硬質ポリウレタンフォームの原料として使用可
能な再生ポリオールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタンフォームには、大別して、
主として分子量1000以下、官能基3以上のポリエー
テルをポリオールとして用いて製造され、断熱材等に使
用される硬質ポリウレタンフォームと、主として分子量
約3000のグリセリン系ポリエーテルポリオール及び
トリレンジイソシアナート(TDI)を用いて製造さ
れ、マットレス等のクッション材等に使用される軟質ポ
リウレタンフォームとがある。近年、資源の再利用が社
会問題として重要視されていることに伴い、これらのポ
リウレタンフォームの廃材を分解してポリオールを再生
することにより、ポリウレタンフォームを再利用するこ
とに関しても、既にいくつかの方法が提案されている。
硬質ポリウレタンフォームを分解してポリオールを再生
することに関して、例えば、特開平6−192362号
公報には、硬質ポリウレタンフォームを炭素数2〜3の
モノアルカノールアミン中で分解して得られた分解溶液
に、無触媒下またはアミン触媒の存在下に炭素数2〜4
のアルキレンオキサイドを付加してポリオールを再生す
る方法が開示されている。しかしながら、アルカノール
アミンを使用する方法は、アミン臭によるハンドリング
上の問題を回避することができないため、作業員の安全
の観点からも問題がある。一方、軟質ポリウレタンフォ
ームを分解してポリオールを再生することに関して、例
えば、特開平7−224141号公報には、軟質ポリウ
レタンフォーム屑をポリオールと金属水酸化物の混合物
中において水の存在下に加熱分解し、次いで分解液中の
残存水分を除去し、その分解液にアルキレンオキシドを
付加重合させることを特徴とする均質な再生ポリエーテ
ルポリオールの製造方法が開示されている。しかしなが
ら、この方法では、均質な再生ポリオールを得るため
に、アルキレンオキシドの付加重合工程が必須とされて
いることから、工程が複雑となり、また特別な設備が必
要となる。したがって、アミンによる臭気などの作業上
の問題がなく、かつ複雑な工程を経ることなく、品質の
良好な再生ポリオールを得ることが可能な硬質ポリウレ
タンフォームの分解再生方法は得られていないのが現状
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、ハンドリング上の問題なしに、しかもアルキレンオ
キシドの付加工程を必須とすることなく、硬質ポリウレ
タンフォームを迅速かつ副生成物の発生なしに分解する
ことの可能な組成物、および該組成物を使用した再生ポ
リオールの製造方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の目的
を達成するために鋭意検討した結果、特定の非アミンポ
リオールとアミンポリオールを併用することにより、上
記課題を達成することができることを見出し、本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、(A)少なくとも
一方の末端に1級の水酸基を有する、官能基2〜3の非
アミンポリオール、及び(B)少なくとも一方の末端に
1級の水酸基を有する、官能基3以上のアミンポリオー
ルを含むことを特徴とする、硬質ポリウレタンフォーム
分解用組成物を提供する。本発明は、さらに、(1)請
求項1に記載の組成物、金属水酸化物、及び水の混合物
に、硬質ポリウレタンフォームを添加する工程、及び
(2)得られた混合物を加熱する工程を含むことを特徴
とする、再生ポリオールの製造方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】成分(A)の非アミンポリオール
は、少なくとも一方の末端に1級の水酸基を有し、かつ
官能基2〜3の非アミンポリオールであれば、特に制限
はない。官能基は、非アミンポリオールがウレタン原料
として利用可能となるものであれば特に制限されるもの
ではないが、一般には水酸基である。また、1級の水酸
基は、分子の全ての末端にあるのが好ましい。このよう
な非アミンポリオールの例として、エチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオールな
どの低分子量ポリオールが挙げられ、これらのうち、ジ
エチレングリコールが特に好ましい。また、成分(A)
の非アミンポリオールとして、ポリエーテルポリオール
を使用することもできる。ポリエーテルポリオールの例
としては、前記低分子量ポリオールやジプロピレングリ
コール、グリセリン、トリメチロールプロパンなどの多
官能ポリオール1モルに、 エチレンオキシドを3〜20モル付加重合させたポ
リオール、または プロピレンオキシドを3〜15モル付加させた後、
エチレンオキシドを3〜9モルブロック付加重合させた
ポリオール などを挙げることができる。成分(A)の非アミンポリ
オールとして、ポリエーテルポリオールを使用する場合
には、少なくとも一方の末端に1級の水酸基を有する、
官能基2〜3のポリエーテルポリオールを使用するのが
好ましく、特にグリセリン1モルにエチレンオキシドを
3〜16モル付加させることにより得られるポリエーテ
ルポリオールを使用するのが好ましい。
【0006】成分(A)の非アミンポリオールは、取扱
いの容易性の観点から、室温で液状であるのが好まし
い。また、成分(A)の非アミンポリオールとして、水
溶性のポリオールを使用するのが好都合である。成分
(A)の非アミンポリオールの分子量は、使用するポリ
オールの種類にもよるが、一般に重量平均分子量が10
6〜1,000の範囲であるのが好ましく、106〜4
50の範囲であるのがさらに好ましい。さらに、成分
(A)の非アミンポリオールは、特に限定されるもので
はないが、高粘度にならないといったハンドリングの観
点から、100〜1,100(mgKOH/g)、特に160
〜1,100(mgKOH/g)の水酸基価を有するのが好ま
しい。成分(A)の非アミンポリオールとして、ポリエ
ーテルポリオールを使用する場合には、グリセリン1モ
ルにエチレンオキシドを7〜16モル付加させた、水酸
基価400〜800(mgKOH/g)のポリオールが、特に
好適である。
【0007】成分(B)のアミンポリオールは、少なく
とも一方の末端に1級の水酸基を有し、かつ官能基3以
上のアミンポリオールであれば、特に制限はない。官能
基は、アミンポリオールがウレタン原料として利用可能
となるものであれば特に制限されるものではないが、一
般には水酸基である。また、1級の水酸基は、分子の全
ての末端にあるのが好ましく、官能基数は3〜4である
のが好ましい。このようなアミンポリオールの例とし
て、トリエタノールアミンなどの低分子量アミンが挙げ
られる。また、成分(B)のアミンポリオールとして、
ポリエーテルアミンポリオールを使用することもでき
る。ポリエーテルアミンポリオールの例としては、前記
低分子量アミンまたはジエタノールアミン、エチレンジ
アミン、トリエチレンジアミン等のアミン1モルに、 エチレンオキシドを3〜20モル付加重合させたアミ
ンポリオール、または、 プロピレンオキシドを3〜12モル付加させた後、エ
チレンオキシドを3〜15モルブロック付加重合させた
アミンポリオール などを挙げることができる。成分(B)のアミンポリオ
ールとしては、少なくとも一方の末端に1級の水酸基を
有する、官能基3以上のポリエーテルアミンポリオール
を使用するのが好ましく、特にトリエタノールアミンま
たはエチレンジアミン1モルにプロピレンオキシドを3
〜12モル付加させた後、エチレンオキシドを3〜15
モルブロック付加重合させることにより得られるポリエ
ーテルアミンポリオールを使用するのが好ましい。
【0008】成分(B)のアミンポリオールは、取扱い
の容易性の観点から、室温で液状であるのが好ましい。
また、成分(B)のアミンポリオールとして、水溶性の
アミンポリオールを使用するのが好都合である。さら
に、成分(B)のアミンポリオールは、成分(A)の非
アミンポリオールと相溶性であるのが好ましい。成分
(B)のアミンポリオールの分子量は、使用するアミン
ポリオールの種類にもよるが、一般に重量平均分子量が
240〜1,000の範囲であるのが好ましく、400
〜800の範囲であるのがさらに好ましい。さらに、成
分(B)のアミンポリオールは、特に限定されるもので
はないが、臭気や粘度等のハンドリング上の問題の観点
から、170〜600(mgKOH/g)、特に200〜40
0(mgKOH/g)の水酸基価を有するのが好ましい。成分
(B)のアミンポリオールとしては、トリエタノールア
ミン1モルにプロピレンオキシド3モルを付加重合させ
た後、さらにエチレンオキシドを3モルブロック付加重
合させた、水酸基価が373(mgKOH/g)のアミンポリ
オール、あるいは、エチレンジアミンにプロピレンオキ
シド4モルを付加重合させた後、エチレンオキシドを1
0モルブロック付加重合させた、水酸基価が305(mg
KOH/g)のアミンポリオールが、特に好適である。
【0009】本発明の組成物中の、成分(A)の非アミ
ンポリオールの配合量と成分(B)のアミンポリオール
の配合量との比率は、硬質ウレタンフォームの分解速度
の観点、及び最終的に得られる再生ポリオールの品質の
安定性等の観点から、重量比で(A):(B)=5:9
5〜90:10であるのが好ましく、さらに好ましくは
60:40〜85:15である。
【0010】本発明の硬質ポリウレタンフォーム分解用
組成物は、また、末端の水酸基が全て2級であり、かつ
官能基2〜3の追加の非アミンポリオールを含んでいて
もよい。官能基は、非アミンポリオールがウレタン原料
として利用可能となるものであれば特に制限されるもの
ではないが、一般には水酸基である。このような追加の
非アミンポリオールの例として、ジプロピレングリコー
ルなどの低分子量ポリオールが挙げられる。また、追加
の非アミンポリオールとして、ポリエーテルポリオール
を使用することもできる。ポリエーテルポリオールの例
としては、前記末端の水酸基が全て2級の低分子量ポリ
オール、またはエチレングリコール、ジエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオールなどの少なくとも一方の
末端に1級の水酸基を有する低分子量ポリオール、ある
いはジプロピレングリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパンなどの多官能ポリオール1モルに、プロピ
レンオキシドを3〜12モル付加させたポリオールなど
を挙げることができる。追加の非アミンポリオールとし
ては、末端の水酸基が全て2級の、官能基2〜3のポリ
エーテルポリオールを使用するのが好ましく、特にグリ
セリン1モルにプロピレンオキシドを5〜12モル付加
させることにより得られるポリエーテルポリオールを使
用するのが好ましい。
【0011】追加の非アミンポリオールは、取扱いの容
易性の観点から、室温で液状であって、1000cp/
25℃以下の粘度を有するのが好ましい。また、追加の
非アミンポリオールとして、水溶性のポリオールを使用
するのが好都合である。追加の非アミンポリオールの分
子量は、使用するポリオールの種類にもよるが、一般に
重量平均分子量が178〜1,000の範囲であるのが
好ましく、178〜500の範囲であるのがさらに好ま
しい。さらに、追加の非アミンポリオールは、特に限定
されるものではないが、ハンドリングの観点から、15
0〜600(mgKOH/g)、特に200〜500(mgKOH/
g)の水酸基価を有するのが好ましい。追加の非アミン
ポリオールとしては、グリセリン1モルにプロピレンオ
キシドを5〜12モル付加させた、水酸基価213〜4
40(mgKOH/g)のポリオールが、特に好適である。
【0012】本発明の組成物において、追加の非アミン
ポリオールは、成分(A)の非アミンポリオールとの合
計の重量を基準として、80重量%以下の量で使用する
ことができ、75重量%以下の量で使用するのが好まし
い。
【0013】本発明の硬質ポリウレタンフォーム分解用
組成物には、さらに任意成分を、本発明の効果を損なわ
ない範囲で配合することもできる。このような任意成分
としては、水や金属水酸化物等が挙げられる。本発明の
組成物を用いて分解することが可能なポリウレタンフォ
ームとしては、硬質ポリウレタンフォームであれば特に
制限はなく、少なくともイソシアネート成分、ポリオー
ル成分からなる各種の硬質ポリウレタンフォームであっ
て良い。
【0014】本発明の組成物を用いることにより、微粉
砕した硬質ポリウレタンフォームを分解して、再生ポリ
オールを得ることができる。この場合、再生ポリオール
を得るための方法としては、任意の公知の方法を採用す
ることができるが、本発明の組成物、金属水酸化物、及
び水の混合物に、硬質ポリウレタンフォームを添加し、
得られた混合物を加熱することにより、再生ポリオール
を製造するのが好ましい。本発明の再生ポリオールの製
造方法において、本発明の組成物の使用量は、硬質ポリ
ウレタンフォームの分解時間の観点、分解液の粘度の観
点、及び得られる再生ポリオールのハンドリング性の観
点から、硬質ポリウレタンフォームの重量に対して50
〜500%とするのが好ましく、さらには100〜40
0%とするのが好ましい。
【0015】本発明の再生ポリオールの製造方法におい
ては、金属水酸化物を使用する。この金属水酸化物は、
分解触媒として作用しうる。金属水酸化物としては、例
えばNaOH、KOH、Mg(OH)2 、Ca(OH)
2 などのアルカリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物が
挙げられる。これらのうち、NaOH、KOHが好まし
い。また、金属水酸化物の形状としては、特に制限され
るものではないが、フレーク状のものを使用するのが望
ましい。金属水酸化物の使用量は、本発明の組成物の使
用量及び添加する硬質ポリウレタンフォームの量による
が、ウレタンフォームの分解によって生成する酸の中和
の観点、及び得られる再生ポリオールのアルカリ価の観
点から、硬質ポリウレタンフォームの重量に対し、0.5
〜2.0%とするのが好ましく、さらには1.0〜1.5%と
するのが好ましい。
【0016】本発明の再生ポリオールの製造方法におい
ては、さらに、水を使用する。この水は、加水分解の促
進剤として作用しうる。水の使用量は、最終的に得られ
る再生ポリオールの色調の観点、及び続く脱水工程の容
易性の観点から、硬質ポリウレタンフォームの重量に対
し、5〜20%とするのが好ましく、さらには5〜8%
とするのが好ましい。
【0017】本発明の再生ポリオールの製造方法では、
本発明の組成物、金属水酸化物、水及び硬質ポリウレタ
ンフォームの混合物を加熱する。この場合、加熱温度
は、分解速度の観点、及びポリオールの分解による過酸
化物の生成を防止する観点から160〜200℃の範囲
が好ましく、さらには170〜190℃の範囲が好まし
い。
【0018】本発明の製造方法により得られた再生ポリ
オールを使用して、硬質ポリウレタンフォームを製造す
る方法としては、従来から硬質フォームの製造で慣用さ
れている全ての方法が適用可能である。又、目的に応じ
て上記の再生ポリオールと、他のポリオールを併用して
も、硬質ポリウレタンフォームの製造が可能である。簡
便な方法としては、例えば、室温にて前記ポリオール、
東ソー社製のTEDAのような3級アミン触媒、日本ユ
ニカー社製のL−5420のようなシリコーン系整泡
剤、および大伸化学社製のフロン141−bや水のよう
な発泡剤をあらかじめ混合しておいた混合物(プレミッ
クスレジン)と、日本ポリウレタン社製のMR−100
のようなポリメリックMDIなどの有機ポリイソシアネ
ートを1000〜9000rpmの高速回転ラボスター
ラーで強力攪拌混合し、特定容器中で発泡する方法があ
る。
【0019】
【発明の効果】本発明の硬質ポリウレタンフォーム分解
用組成物によれば、特別な設備を必要とすることなく硬
質ポリウレタンフォームを分解し、均質で安定した再生
ポリオールを得ることができる。また、本発明の再生ポ
リオールの製造方法によれば、建築材、断熱材等の硬質
ポリウレタンフォームの原料として利用することがで
き、特に全アミン価が高いことから新たにアミン触媒を
加えることなく建材吹き付け用途等に使用可能な再生ポ
リオールが得られる。
【0020】
【実施例】次に実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明
する。尚、実施例および比較例において分解に用いた硬
質ポリウレタンフォーム(ウレタンチップ)は、屋根下
地モルタル軽量骨材として市販されているウレサンド−
U(宇部興産社製)である。実施例1 ジエチレングリコール214g、トリエタノールアミン
1モルにプロピレンオキシドを3モル、エチレンオキシ
ドを3モルブロック付加した物(水酸基価373mgKOH/
g)150g、グリセリン1モルにプロピレンオキシド
を5.3モル付加させた物(水酸基価420mgKOH/g)6
37gに、フレーク状KOH2g、蒸留水6gを加えた
混合物を2lの四つ口フラスコに仕込み、温度計、環流
冷却器を取り付け、175〜185℃までに加熱したの
ち、微粉砕ウレタンチップ250.4gを約70分で攪
拌しながら分割投入し、分解液状化を行った。投入終了
後、そのままの温度で1時間加熱攪拌して、分解反応を
終了した。分解反応終了後、分解液を110〜120℃
で減圧状態にして、残存水分の脱水を行った。ゴミや不
溶物の除去を100メッシュの篩を用いて行った。
【0021】実施例2 ジエチレングリコール243g、エチレンジアミン1モ
ルにプロピレンオキシドを4モル、エチレンオキシドを
10モルブロック付加した物(水酸基価305mgKOH/
g)170.1g、グリセリン1モルにプロピレンオキ
シドを5.3モル付加した物(水酸基価420mgKOH/g)
723.5gに、フレーク状KOH2.3g、蒸留水
6.8gを加えた混合物を2lの四つ口フラスコに仕込
み、温度計、環流冷却器を取り付け、175〜185℃
までに加熱したのち、微粉砕ウレタンチップ284.5
gを約60分で攪拌しながら分割投入し、分解液状化を
行った。投入終了後、そのままの温度で1時間加熱攪拌
して、分解反応を終了した。分解反応終了後、分解液を
110〜120℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を
行った。ゴミや不溶物の除去を100メッシュの篩を用
いて行った。
【0022】実施例3 ジエチレングリコール653g、トリエタノールアミン
1モルにプロピレンオキシドを3モル、エチレンオキシ
ドを3モルブロック付加した物(水酸基価373mgKOH/
g)115.3gに、フレーク状KOH3.5g、蒸留
水6gを加えた混合物を2lの四つ口フラスコに仕込
み、温度計、環流冷却器を取り付け、175〜185℃
までに加熱したのち、微粉砕ウレタンチップ385gを
約100分で攪拌しながら分割投入し、分解液状化を行
った。投入終了後、そのままの温度で1時間加熱攪拌し
て、分解反応を終了した。分解反応終了後、分解液を1
10〜120℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を行
った。ゴミや不溶物の除去を100メッシュの篩を用い
て行った。
【0023】比較例1 ジエチレングリコール704.6g、ジエタノールアミ
ン38.1gの混合物を2lの四つ口フラスコに仕込
み、温度計、環流冷却器を取り付け、175〜185℃
までに加熱したのち、微粉砕ウレタンチップ370gを
約180分で攪拌しながら分割投入し、分解液状化を行
った。投入終了後、そのままの温度で1時間加熱攪拌し
て、分解反応を終了した。分解反応終了後、分解液を1
10〜120℃で減圧状態にして、残存水分の脱水を行
った。加圧濾過によりゴミや不溶物の除去をした。比較例2 トリエタノールアミン1モルにプロピレンオキシドを5.
5モル付加した物(水酸基価389mgKOH/g)145
g、グリセリン1モルにプロピレンオキシドを5.3モル
付加した物(水酸基価420mgKOH/g)820.7g
に、フレークKOH2gを加えた混合物を2lの四つ口
フラスコに仕込み、温度計、環流冷却器を取り付け、1
75〜185℃までに加熱したのち、微粉砕ウレタンチ
ップ164.1gを約235分で攪拌しながら分割投入
し、分解液状化を行った。投入終了後、そのままの温度
で1時間加熱攪拌して、分解反応を終了した。分解反応
終了後、分解液を110〜120℃で減圧状態にして、
残存水分の脱水を行った。ゴミや不溶物の除去を加圧濾
過にて行った。比較例3 トリエタノールアミン1モルにプロピレンオキシドを3
モル、エチレンオキシドを3モルブロック付加した物
(水酸基価373mgKOH/g)364.1g、グリセリン
1モルにプロピレンオキシドを5.3モル付加した物(水
酸基価420mgKOH/g)636.6gに、フレーク状K
OH2gを加えた混合物を2lの四つ口フラスコに仕込
み、温度計、環流冷却器を取り付け、175〜185℃
までに加熱したのち、微粉砕ウレタンチップ250.1
gを約160分で攪拌しながら分割投入し、分解液状化
を行った。投入終了後、そのままの温度で1時間加熱攪
拌して、分解反応を終了した。分解反応終了後、ゴミや
不溶物の除去を加圧濾過にて行った。実施例1〜3及び
比較例1〜3において、硬質ポリウレタンフォームの分
解に要した時間、及び、最終的に得られた再生ポリオー
ルの性状を、次の表1に示す。
【0024】
【表1】 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1 比較例2 比較例3 反応時間 70min 60min 100min 180min 235min 160min 外観 褐色 褐色 褐色 黒色 黒色 黒色 粘稠液体 粘稠液体 粘稠液体 粘稠液体 粘稠液体 粘稠液体 ウレタンフォーム 分解性*2 ○ ○ ○ × × × * 以下の要領で評価した。 ○:不溶物が少ない ×:不溶物が多い
【0025】実施例4、実施例5及び比較例4 実施例1、実施例3及び比較例1において得られた再生
ポリオールを用いて、以下の処方にて、各々実施例4、
実施例5及び比較例4として、硬質ウレタンフォームを
製造した。具体的には、下記に示すポリオールプレミッ
クスをラボスターラーを用いて3000rpm、5秒間
予備混合した後、所定量のイソシアネートを加え、同様
に3000rpm、10秒間混合して、フリー発泡試験
を行った。 ポリオールプレミックス(単位:重量部) ・再生ポリオール : 100 ・整泡剤(日本ユニカー社製L−5420): 2 ・触媒(東ソー社製TEDA) : 0.2 ・蒸留水 : 1 ・HCFC141−b(大伸化学社製) : 20 イソシアネート ・ポリメリックMDI(日本ポリウレタン社製ミリオネートMR−100): NCOインデックスが105になるように配合
【0026】
【表2】 実施例4 実施例5 比較例4 クリームタイム(sec) 4 45 87 ゲルタイム(sec) 17 72 160 ライズタイム(sec) 56 141 247 タックフリータイム(sec) 18 137 338 発泡倍率 25 24 14 圧縮強度(kg/cm2 ) *1 2.3 2.2 3.0 密度(g/cm 3 ) 0.030 0.033 0.084 フライアビリティ*2 ○ ○ × 寸法安定性*3 ○ ○ × *1 JISK 7220に準拠(測定条件:気温18度、湿度63%、発泡方 向に水平に測定) *2 以下の要領で表示した。 ○:手で押しても崩れない ×:手で押すと脆く崩れる *3 以下の要領で表示した。 ○:1日後の収縮率が3%以下 ×:1日後の収縮率が20%以上
【0027】表2に示す結果から、本発明により得られ
る再生ポリオールは、硬質ポリウレタンフォームの原料
として優れていることが明らかである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F301 AA29 AB02 AB03 AD02 BA21 BE01 BF20 BF31 BG45 CA09 CA13 CA24 CA43 CA65 CA72 CA73 4J034 CA04 CA13 DG03 DG04 DG14 DG23 HA02 HC12 LA06 LA08 LA14 LA34 NA01 QC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)少なくとも一方の末端に1級の水酸
    基を有する、官能基2〜3の非アミンポリオール、及び
    (B)少なくとも一方の末端に1級の水酸基を有する、
    官能基3以上のアミンポリオールを含むことを特徴とす
    る、硬質ポリウレタンフォーム分解用組成物。
  2. 【請求項2】(1)請求項1に記載の組成物、金属水酸
    化物、及び水の混合物に、硬質ポリウレタンフォームを
    添加する工程、及び(2)得られた混合物を加熱する工
    程を含むことを特徴とする、再生ポリオールの製造方
    法。
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