JPH07224024A - スルホンアミドおよびそれを含む現像剤並びに現像方法 - Google Patents

スルホンアミドおよびそれを含む現像剤並びに現像方法

Info

Publication number
JPH07224024A
JPH07224024A JP6319644A JP31964494A JPH07224024A JP H07224024 A JPH07224024 A JP H07224024A JP 6319644 A JP6319644 A JP 6319644A JP 31964494 A JP31964494 A JP 31964494A JP H07224024 A JPH07224024 A JP H07224024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon atoms
alkyl
toner
ring system
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6319644A
Other languages
English (en)
Inventor
John C Wilson
チャールズ ウィルソン ジョン
Peter S Alexandrovich
スティーブン アレクサンドロビチ ピーター
Steven M Bonser
マーク ボンサー スティーブン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH07224024A publication Critical patent/JPH07224024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09733Organic compounds
    • G03G9/09766Organic compounds comprising fluorine
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09733Organic compounds
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09733Organic compounds
    • G03G9/09775Organic compounds containing atoms other than carbon, hydrogen or oxygen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/097Plasticisers; Charge controlling agents
    • G03G9/09783Organo-metallic compounds

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 従来の負電荷制御剤の欠点を改良した負電荷
制御剤を与えるためのスルホンアミド類を提供する。 【構成】 一般構造: 具体的には、例えば で示される化合物およびそれ等の金属塩を持つスルホン
アミド。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真材料、特に電
荷制御剤、並びにそれらの薬剤を組込んだトナーおよび
現像剤に関する。より具体的には、N−(カルボニル、
カルボンイミドイル、カルボノチオイル)スルホンアミ
ド電荷制御剤並びにそれらの薬剤を含むトナーおよび現
像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真では、画像電荷パターンを支持
体上に形成し、この電荷パターンに引き寄せられる標識
粒子を含有する電子写真現像剤で処理する。これらの粒
子をトナー粒子、もしくは集合的にトナーと呼ぶ。電荷
パターンの現像では、二種類の主要な現像剤のタイプ
(乾式および液体)を用いる。
【0003】電子写真では、画像電荷パターン(静電潜
像とも呼ばれる)を、種々の方法によって、静電写真要
素の絶縁面上に形成する。例えば、静電潜像を、光電導
性層および電導性基体を含んでなる電子写真要素の表面
に予め形成される均一強度の静電界の一部分の強度を像
様に光誘導消失させて、電子写真的に形成することがで
きる。あるいは、静電潜像を、誘電性材料の表面上に静
電界パターンを直接電気的に形成することによって形成
することができる。
【0004】良く知られた静電写真現像剤の一つのタイ
プは、トナー粒子およびキャリア粒子の乾式混合物を含
む。このタイプの現像剤は、カスケードおよび磁気ブラ
シ静電写真現像法で用いられる。トナー粒子およびキャ
リア粒子は、摩擦電気的に異なっており、その結果、現
像剤を形成する混合時に、トナー粒子が一方の極性の電
荷を獲得し、キャリア粒子が反対の極性を獲得する。こ
の相反する電荷は、トナー粒子をキャリア粒子にぴった
りとくっつかせる。現像時に、潜像の静電気力(時に追
加の加えた磁界と組み合せて)が、トナー粒子を引き寄
せる。このトナー粒子はキャリア粒子から引き離され、
像様関係に潜像を帯びている表面に静電気的に結合す
る。そして、生じるトナー画像を、トナー画像の性質お
よび表面により、熱もしくはその他公知の方法を適用し
て定着することができ、もしくは別の表面に転写して定
着することができる。
【0005】トナー粒子はしばしば電荷制御剤を含み、
望ましことに、それは紙もしくはその他の媒体への接着
を損なうことなしに、高均一の正味電荷をトナー粒子に
提供する。現像剤中のトナー粒子に正電荷を与える多く
のタイプの正電荷制御剤、材料が用いられ、それ等は公
開された特許文献に記載されている。反対に、現像剤中
のトナー粒子に負電荷を与えるタイプの負電荷制御剤、
材料は、ほとんど知られていない。
【0006】米国特許第4,480,021号公報に
は、式: R1 −SO2 −R2 もしくはR3 −SO2 −NH−R4 (式中、R1 は炭素数6〜22のアルキル、もしくはア
リールであり、R2 は炭素数6〜18のアリールであ
り、R3 はアリール基もしくはアルキル基であり、そし
てR4 はR3 とは独立した炭素数6〜22のアルキル、
もしくはアリールである)を持つ、スルホンアミド類お
よびスルホン類を負電荷制御剤として使用することが教
示されている。アリールアルキルスルホンアミド類の具
体的な例は、パラ−トリルステアリルスルホンアミド、
パラ−トリルセチルスルホンアミド、パラ−キシリルス
テアリルスルホンアミド、パラ−トリルミリスチルスル
ホンアミド、およびイソプロピルビフェニルステアリル
スルホンアミドである。
【0007】米国特許第4,464,452号公報に
は、一般構造:
【0008】
【化10】
【0009】(式中、RおよびR1 は、H、アルキル、
ハロ、ニトロ、「等」から選ばれる)を持つ負電荷制御
剤を含むトナー組成物が教示されている。また、この特
許公報には、負電荷制御剤の具体例:ジ−トリルスルホ
ンイミド、フェニルトリルスルホンイミド、ジフェニル
スルホンイミド、ジ−1−ナフチルスルホンイミド、ヘ
キサデシルトリルスルホンイミド、メチルトリルスルホ
ンイミド、およびジヘキサデシルスルホンイミドも教示
されている。
【0010】米国特許第3,577,345号公報に
は、一般構造:
【0011】
【化11】
【0012】[式中、Rは、H、Cl、Br、アリー
ル、炭素数1〜6のアルキルから選ばれ、R’および
R”は、H、炭素数1〜12のアリール並びに炭素数1
〜12のアルキル、並びに塩素化されたPh−(Ph)
n −Ph(nは0〜3)から選ばれる]を持つ材料を含
むトナーおよび現像剤が教示されている。この材料は、
電荷制御剤としては使用されないが、むしろ、トナー溶
融および粘度を改良する添加剤として使用される。同じ
ような溶融および粘度改良添加剤が、米国特許第3,8
93,934号および同4,002,776号各公報に
教示されている。これらの添加剤は、一般構造:
【0013】
【化12】
【0014】(式中、R1 およびR2 の一方はCH3
あり他方はHである)を持つ。これらの三つの特許公報
には、これらの材料が、帯電を改良する電荷制御剤とし
てはたらくことができるかどうかは、教示も示唆もされ
ていない。電荷制御剤は、一般的に、0.5〜3.0重
量%の範囲で用いられる。これらの公報では、溶融およ
び粘度添加剤は、トナー中で10〜40重量%の範囲の
濃度を有する。
【0015】米国特許第5,186,736号公報に
は、一般構造:
【0016】
【化13】
【0017】(式中、AおよびBは、水素、アルキル、
アルコキシ、カルボキシ、ニトロ、およびハロゲンから
独立して選ばれ、XおよびYは、水素、ヒドロキシ、ア
ルキル、アルコキシ、カルボキシ、ニトロ、およびハロ
ゲンから独立して選ばれ、そしてyは0もしくは1であ
る)を持つ電荷制御添加剤を有するトナーが教示されて
いる。
【0018】米国特許第5,186,736号公報に
は、一般構造:
【0019】
【化14】
【0020】[式中、R1 は水素もしくは脂肪族基であ
り;R2 およびR3 は、H、アルキルもしくはフェニル
であり;WはO、S、NR4 もしくはNOR4 であり;
XはCHR2 、OもしくはNR4 であり;Lは、(置換
された)、フェニル、ナフチル、もしくは一環のヘテロ
アリール基であり;Aは(置換された)、ピリミジル、
トリアジニル、トリアゾリルもしくは二環のヘテロアリ
ール基であり;R4 は、H、C1 −C3 −アルキル、C
1 −C3 −ハロアルキル、もしくはフェニルであり;そ
してmおよびnは、0もしくは1である)を持つ複素環
式N−アシルスルホンアミド除草剤もしくは成長調節剤
が教示されている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の負電荷制御剤は
種々の欠点を有している。多くの電荷制御剤は、暗着色
されており、シアン、マゼンタ、イエロー、赤、青、お
よび緑等の着色したトナーと一緒には容易に用いること
ができない。いくつかは非常に有毒であり、もしくは非
常に有毒な副生物を生成する。いくつかは、湿度等の環
境条件に対して感受性が高い。いくつかは、ある使用に
おいて、高放出量もしくは反対に作用する摩擦電気特性
を示す。電荷制御剤の使用は、欠点と、特定の状況に適
合する所望する特性とのバランスを取る必要がある。従
って、改良された特性を有する負電荷制御剤の継続する
必要性が存在する。
【0022】
【課題を解決するための手段】好ましい帯電特性を有す
る、負に帯電するトナーを提供することができること
が、本発明の少なくともいくつかの態様の有利な効果で
ある。
【0023】
【具体的な態様】本明細書で使用する「粒子サイズ」、
または「粒子」の用語に関する「サイズ」もしくは「〜
のサイズの」の用語は、Coulter Multisizer(商品名)
(Couler, Inc.製:Hialeah, Florid )等の通常の径測
定装置により測定した中央値体積加重直径を意味する。
中央値体積加重直径は、サンプルの中央値を表わす等重
量の球形粒子の直径である。即ち、サンプルの質量の半
分が、より小さな粒子から構成され、かつサンプルの質
量の半分が、中央値体積加重直径よりも大きな粒子から
構成されている。
【0024】「電荷制御」の用語は、生じるトナーの摩
擦電気帯電特性を改良するトナー添加物の性質をいう。
本明細書で用いる、「ガラス転位温度」もしくは
「Tg 」の用語は、ポリマーがガラス状態からゴム状態
に変化する温度を意味する。この温度(Tg )は、「Te
chniques and Methods of Polymer Evaluation」、Vol.
1, Marcel Dekker, Inc., New York, 1966に開示される
示差熱分析によって測定することができる。
【0025】本発明のスルホンアミドは、電子写真トナ
ーの電荷制御剤として有用であり、一般式:
【0026】
【化15】
【0027】もしくは一般式:
【0028】
【化16】
【0029】によって表わすことができる。記号は全て
以下に定義する。本発明のスルホンアミドは、一般的に
互変異することができる。従って、例えば構造(4)
は、多くの場合また次のように表わされる:
【0030】
【化17】
【0031】簡潔のために、本明細書では、一方の互変
異形状を図示しないが、構造式は、もう一つの互変異体
を包含すると理解されるべきである。例えば、本発明の
次のスルホンアミドのアミド形状:
【0032】
【化18】
【0033】(次に議論する)は、イミノル形状:
【0034】
【化19】
【0035】を包含すると理解されるべきである。本明
細書の全ての構造式では、同一の記号は、より狭い定義
であると特にことわらない限り、例えば、「R1 」は、
全ての構造式で同じ意味である。式(5)で示される化
合物は、Na、Mg、およびKより選ばれる金属「M」
の塩である。この金属は、1価もしくは2価の原子価
「e」を持つ。これらの物質の具体例を、例AP、A
Q、およびARに与える。本発明のこのスルホンアミド
金属塩は、これらの物質を含有するトナーが望ましくな
い低電荷レベルを示したので、一般的に、電荷制御剤と
して使用するには好ましくない。
【0036】T1 は、H、炭素数1〜20のアルキル、
炭素数3〜18のシクロアルキル、並びに単一環または
2〜3の結合もしくは縮合環を持つ芳香族環系およびヘ
テロ芳香族環系より選ばれる。このアルキルもしくは環
系は、Ra およびRb に関連して以下に記載する基で、
置換されていなくても、置換されていても良い。T1
Hでない本発明のスルホンアミド類は、驚くことに、高
放出量および劣った電荷制御のために、電荷制御剤とし
て使用するには好ましくないと決められていた。そのよ
うなスルホンアミド類の具体例を、例AS、AT、およ
びAUに与える。T1 が、Hである場合、一般構造
(4)は、次式:
【0037】
【化20】
【0038】に変る。一般構造(4)、(5)、および
(6)では、R1 はS、O、もしくはNT2である。そ
れぞれの物質を具体的に示すと、R1 がOの場合:N−
(カルボニル)−(アルキルもしくはアリール)スルホ
ンアミド類、R1 がSの場合:N−((アルキルもしく
はアリール)スルホニル)−カルボチオアミド類もしく
はN−(カルボノチオイル)−(アルキルもしくはアリ
ール)スルホンアミド類、そしてR1 がNT2 の場合:
N−((アルキルもしくはアリール)スルホニル)カル
ボキシイミドアミド類もしくはN−(カルボンイミドイ
ル)−(アルキルもしくはアリール)スルホンアミド類
である。
【0039】T2 は、H、R5 もしくは−L−R5 を表
わし、R5 は炭素数1〜20のアルキル、炭素数3〜1
8のシクロアルキル、並びに単一環または2〜3の結合
もしくは縮合環を持つ芳香族環系およびヘテロ芳香族環
系、より選ばれる。このアルキルもしくは環系は、Ra
およびRb に関連して以下に記載する基で、置換されて
いなくても、置換されていても良い。Lは、次式:
【0040】
【化21】
【0041】より選ばれる結合基である。電荷制御剤と
して使用するには、R1 がSもしくはOであることがN
2 に比較して好ましく、OがSに比較して一般的に好
ましい。従って、一般構造:
【0042】
【化22】
【0043】を有する本発明のスルホンアミド類は、一
般的に好ましくない。そのようなスルホンアミド類の具
体例を、例AV、AX、AY、AZ、およびBAに与え
る。 一般構造:
【0044】
【化23】
【0045】を有する本発明のスルホンアミド類は、R
1 がOである本発明のスルホンアミド類程には、非常に
好ましいとは一般的に言えない。R1 がSであるスルホ
ンアミド類の具体例は、例BBおよびBCに説明するN
−(フェニルスルホニル)−カルボチオベンズアミド類
である。T1 およびR1 に好ましい基を考慮すると、一
般構造(4)は、次式:
【0046】
【化24】
【0047】に変る。本発明のスルホンアミド類では、
a およびRb は、それぞれ独立して、H、又は単一環
又は2もしくは3の、結合もしくは縮合環を持つ環系よ
り選ばれる。L1 およびL2 は、それぞれ独立して、直
接結合又は炭素数1〜20の二価のアルキルもしくはフ
ルオロアルキルである。L1 およびL2 が直接結合であ
る場合は、Ra およびRb は、Hよりもむしろ環系もし
くはアルキルである。
【0048】各Ra もしくはRb 環系は、シクロアルキ
ル、芳香族、もしくはヘテロ芳香族系であり、置換基も
しくは置換基(複数)の炭素を含めて炭素原子3〜34
を持つ。本明細書に記載する大部分の具体例では、Ra
およびRb はフェニルであるが、非−フェニルのRa
よびRb 芳香族基は、一般的に好ましくないものではな
い。Ra が縮合環系であるスルホンアミドの例を、例F
1およびF2に与える。
【0049】Ra およびRb 基(環系の場合)は、炭素
数1〜20のアルキル、NO2 、NH2 、OH、COO
H、炭素数3〜6のシクロアルキル、ハロ、炭素数1〜
20のア ルコキシ、炭素数2〜20のアルキルカルボ
ニルオキシ、および炭素数2〜20のカルボアルコキシ
の群より選ばれる一つ以上の置換基で、置換されていな
くても、置換されていても良い。
【0050】Ra −L1 −および−L2 −Rb のいずれ
かがアルキル、もしくは両方ともアルキルである場合の
本発明のスルホンアミド類は、一般的に、電荷制御剤と
して好ましくない。そのような物質の態様の例は、一般
構造:
【0051】
【化25】
【0052】および
【0053】
【化26】
【0054】を持つ化合物である。これらのスルホンア
ミド類の具体例を、例BGおよびBHに与える。本発明
のスルホンアミド類の態様では、電荷制御剤として使用
するのに好ましいものは、Ra もRb もHでなく、かつ
1 およびL2 が直接結合であっても良いか、もしくは
直接結合でなくても良いものである。本発明の多くの態
様では、L1 およびL2 は両方共、直接結合であり、一
般構造(10)は、次式:
【0055】
【化27】
【0056】となる。これらの物質を、N−(カルボニ
ル)−アリールスルホンアミド類もしくはN−アロイル
アリールスルホンアミド類と呼ぶことができる。本発明
のスルホンアミド類では、Ra もしくはRb 、またはそ
の両方が、フェニルであり、そして一つ以上の、炭素数
4〜8の第三アルキルもしくは第三フルオロアルキル基
で置換されていることが望ましい。具体的なt−アルキ
ル置換スルホンアミド類の例には、例A〜G、I〜M、
Q〜Y、Z.A〜Z.B、AA〜AP、AX〜AY、B
A〜BC、およびBHが含まれる。より好ましい例(A
〜G、I〜M、Q〜X、およびAA〜AO.B)では、
a およびRb は、両方ともフェニルであり、R1 はO
であり、T1 はHであり、そしてt−アルキルは、t−
ブチルである。直鎖アルキル置換物質(例えば、例Hの
物質)は、電荷制御剤として使用するには、現在は好ま
しくない。
【0057】本発明のスルホンアミド類のより望ましい
態様では、Ra およびRb は、フェニルであり、そして
a およびRb の一方は、炭素数4〜8の第三アルキル
基で置換されており、他方の環は、電子吸引性基(好ま
しくはNO2 、Cl、Br、F、CN、CO2x (こ
こでRx は、炭素数1〜20のアルキルである)、CF
3 、もしくはSO2 CH3 )で置換されている。これら
の物質の具体例には、例I〜LおよびQ〜Wが含まれ
る。これに対して、電子吸引性置換基のみを持つことは
好ましくない。このことは例N〜Pで説明する。
【0058】特に好ましいものは、Ra およびRb がア
リールであり、そしてRa およびR b の一方が二つのt
−アルキル基もしくはt−フルオロアルキル基で置換さ
れており、そして他方が一つもしくは二つの電子吸引性
基で置換されている物質である。一般的に好ましいもの
は、フェニルRa 基およびRb 基である。具体例には、
例Q〜Wが含まれる。この態様の適当な電子吸引性基
を、正のハメットシグマ値〔非置換の誘導体(置換基が
Hである場合)に対する電気的陰性度の尺度を表わす、
L.P. Hammett, Chem. Revs., vol. 17, P.125 以下参照
(1935) 〕に基づいて選ぶことができる。ハメット置換
基値を、安息香酸に対して定義する。定義によると、安
息香酸の場合で:シグマ=logK−logK゜(Kは
25℃、水中での置換安息香酸のイオン化定数であり、
K゜は安息香酸のイオン化定数)である。Hの場合、s
はゼロである。ゼロより大きい置換基は、Hよりも電気
的に陰性である。ゼロより小さい置換基は、Hよりも電
気的に陰性でない。ハメット置換基値は、オルト置換基
の場合不確定である。単一環の複数置換基の場合、ハメ
ット置換基値を、加算してもしなくても良い。ハメット
シグマ値の例を表Iに示す。
【0059】
【表1】
【0060】好ましくないものは、一方の環上に二つの
電子吸引性基を持ち、他方の環上に単一のt−アルキル
基を持つ本発明のスルホンアミド類であり、例えば、例
Yのスルホンアミド、もしくは例Z、C、およびNにあ
るような、各環上に同じ電気的陰性度の単一の置換基を
持つスルホンアミドである。本発明の別の好ましい態様
を、一般構造(7):
【0061】
【化28】
【0062】(但し、R1 、L1 、L2 は、上記したも
のと同じ意味であるが、Ra およびR b は、両方とも芳
香族環系であり、Ra およびRb の少なくとも一方は、
二つのt−ブチル置換基および三番目の置換基を持つフ
ェニル部分である)で表わすことができる。一つの特定
の態様では、Ra もしくはRb は、次の部分:
【0063】
【化29】
【0064】(式中、Tは炭素数4〜8の第三アルキル
であり、Rは電子供与基)である。適当なR基には、O
H、NH2 、N(CH32 、炭素数1〜8のアルキ
ル、および炭素数1〜8のアルコキシが含まれる。分枝
を有するR基およびその他の比較的大きなR基は、一般
的に最も好ましくない。一般的に最も好ましいものは、
a もしくはRb が、二つのメタt−アルキル基および
一つのパラOH基で置換したフェニルである態様のもの
である。一般的に好ましいt−アルキル基は、t−ブチ
ルである。
【0065】もう一つの態様では、Ra もしくはR
b は、次の部分:
【0066】
【化30】
【0067】である。Tは炭素数4〜8の第三アルキル
であり、好ましくはt−ブチルである。これら両方の態
様では、Ra およびRb のもう一方は非置換であり;も
しくは二つのメタt−アルキル基および一つのパラOH
基で置換されており:もしくは一つ以上のその他の置換
基で置換されている。この態様での、適当な置換基は、
電子吸引性もしくは電子供与性となることができる。適
当な置換基の例には、炭素数1〜20のアルキル、NO
2 、NH2 、OH、COOH、炭素数3〜6のシクロア
ルキル、ハロ、炭素数1〜20のアルコキシ、および炭
素数2〜20のアルキルカルボニルオキシもしくは炭素
数2〜20のカルボアルコキシが含まれる。
【0068】本発明のこの態様でのスルホンアミドの具
体例を次の例に提供する。例AAでは、L1 は直接結合
であり、RaおよびRbはフェニルであり、そしてRb
は、二つのメタt−アルキル基および一つのパラOH基
で置換されている。例AB〜ANでは、L1 およびL2
は両方とも直接結合であり、Ra およびRb はそれぞれ
フェニル環系である。
【0069】次の反応図式は、本発明のスルホンアミド
類の製造を説明する。この図式で製造される例示のスル
ホンアミドは、N−(4−ニトロベンゾイル)−4−t
−ブチルベンゼンスルホンアミド:
【0070】
【化31】
【0071】である。この図式は、KempおよびStephen
の、J. Chem. Soc., 1948, 11 に記載される一般的方法
に従う。芳香族スルホンアミドを、100%正規組成の
過剰のピリジン下で、酸塩化物でアシル化した。次のも
のを除いては、適当な出発物質を換えることにより、同
じ手順で、本発明の他のスルホンアミド類の場合にも続
けることができる。
【0072】N−アリールスルホニルアリールカルボキ
シイミドアミド類およびN−アリールスルホニルアリー
ルカルボチオアミド類を、次の反応図式により、N−ア
ロイルアリールスルホンアミド類から製造することがで
きる:
【0073】
【化32】
【0074】次の反応図式は、N−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシ−ベンゾイル)ベンゼンスルホ
ンアミドおよびその他のジ−t−ブチル−ヒドロキシ置
換したスルホンアミド類の製造を説明する:
【0075】
【化33】
【0076】ヒドロキシル基をアセトキシ等で置き換え
る場合の適当な例では、次の二つの反応図式を用いるこ
とができる:
【0077】
【化34】
【0078】本明細書の請求項に記載のものと異なる、
その他のスルホンアミド類は、米国特許出願第08/1
71,784号(発明の名称:BIS AND TRIS N-(CARBON
YL,CARBONIMIDOYL,CRBONOTHIOYL)SULFONAMIDE CHARGE C
ONTROL AGENTS, TONERS ANDDEVELOPERS、1993年12月22
日出願、発明者:John C. WilsonおよびPeter S. Alexa
ndrovich)明細書に記載されている。
【0079】本発明のトナーは、トナーの特性を改質す
る、好ましくは、改良する有効な量で、本発明の電荷制
御剤を含む。トナーが、相対的に大きな絶体量を有する
負の値に素早く帯電し、そしておおよそ同じレベルの帯
電を維持するように、電荷制御剤がトナーの帯電特性を
改良することが好ましい。一般的に好ましい単位質量当
りの電荷の相対的に大きな値は、25〜35マイクロク
ーロン/gの範囲である。この範囲の上限を越えると、
低濃度のコピーを生じるので好ましくない。本発明のス
ルホンアミド類は負電荷制御剤であるので、本発明のト
ナーは、相対的に大きな絶体量を持つ負電荷を達成し、
維持する(好ましい)。
【0080】この電荷制御剤がトナー組成物の不均一な
帯電を改良することも又好ましい。即ち、この電荷制御
剤は、個々のトナー粒子の実質的に全てが、与えられた
キャリアに対して同じ符号の摩擦電気の電荷を示すこと
を保証する。また、トナー放出量が最小限になることも
好ましい。「トナー放出量」の用語は、機械攪拌される
場合(例えば、現像装置内で)、現像剤混合物から追い
出されるトナー粉末の量をいう。「放出」は、望ましく
ないバックグランド現像を生じ、汚染の問題を発生させ
る。トナーに用いる電荷制御剤が、そのトナー内で相分
離しないこと(650倍率の顕微鏡下のガラススライド
上で溶融したトナーにおいて、相分離を少なくとも目で
見た限りにおいてしない)が、さらに好ましい。そのよ
うな相分離をトナー粉末の凝集化の増加に相関させるこ
とができ、トナーの製造を再現可能にすることができる
ことが、経験的に確立されている。電荷制御剤が無色で
あること(特に、淡色のトナーを使用する場合)もまた
好ましい。本発明の電荷制御剤は、R1 がSであるもの
以外は、無色である。電荷制御剤がメタルフリーであ
り、良好な熱安定性を有することも好ましいことであ
る。本発明の好ましい態様での電荷制御剤は、メタルフ
リーであり、良好な熱安定性を有する。本明細書に記載
した好ましい物質は、単一の特性よりもむしろ特性の組
合せに関する評価に基づいている。
【0081】本発明のトナーマトリックス相として用い
る熱可塑性ポリマーの性質を、広範囲に変えることがで
きる。本発明では、典型的に、好ましくは、50℃〜1
20℃の範囲のガラス転位温度を持つアモルファストナ
ーポリマー、もしくは65℃〜200℃の範囲の溶融温
度を持つ実質的に結晶性ポリマーを含む実質的にアモル
ファスポリマーの配合物を用いる。好ましくは、そのよ
うなポリマーは、不溶性で、非常に高い分子量部分並び
に1000〜500,000の範囲の数平均分子量およ
び2×103 〜3×106 の範囲の重量平均分子量を持
つ一つ以上の部分を含む分子量分布を有する。好ましく
は、本発明の実施に用いる熱可塑性ポリマーは、実質的
にアモルファスである。しかし、上記したように、必要
ならば、実質的に結晶性ポリマーを含む実質的にアモル
ファスポリマーの混合物のような、ポリマー混合物を用
いることができる。
【0082】本発明のトナーのバインダーとして有用な
ポリマーには、50℃〜100℃の範囲のガラス転位温
度を持つスチレン系/アクリル系コポリマーが含まれ
る。本発明の特定の態様では、この樹脂は、懸濁重合も
しくは乳化重合法で製造され、ジビニルベンゼンと架橋
した、スチレンおよびブチルアクリレートのコポリマー
である。この合成には、開始剤、および必要に応じて連
鎖移動剤を用いる。スチレン対ブチルアクリレートの割
合は、90:10〜60:40の範囲であり、ジビニル
ベンゼンを、3重量%以下、好ましくは0.1〜1.0
重量%のレベルで用いる。
【0083】選択的であるが好ましい本発明のトナーの
化合物は、着色剤(顔料もしくは色素)である。適当な
色素および顔料は、例えば、米国特許第4,160,6
44号、米国再発行特許第31,072号、米国特許第
4,416,965号、同4,414,152号、およ
び同2,229,513号各公報に記載されている。白
黒静電写真コピー機およびプリンターに用いるトナーの
特に有用な着色剤は、カーボンブラックである。着色剤
を、一般的に、総トナー粉末重量に基づいて1〜30重
量%、好ましくは2〜15重量%の範囲で用いる。
【0084】本発明のトナーは、均染剤、界面活性剤、
安定剤等を含む従来のトナーに用いられているタイプの
その他の添加剤も含有することができる。そのような添
加剤の総量を変えることができる。ここでは、トナー粉
末組成物の総重量に対して、そのような添加剤を10重
量%以下で用いる。本発明の乾式スチレン系/アクリル
系コポリマートナーは、必要に応じて、米国特許第4,
517,272号および同4,758,491号各公報
に記載されるように、少量の低表面エネルギー物質を組
み入れることができる。必要に応じて、このトナーは、
米国特許第5,192,637号公報に開示される特定
の添加剤のような、その表面に特定の添加剤を含有する
ことができる。
【0085】電荷制御剤は、トナーに組込まれる。たと
えば、乾式静電写真用トナーでは、本発明の電荷制御剤
を、米国特許第4,684,596号および同4,39
4,430号各公報に記載する方法での配合等の便利な
方法で、適当なポリマーバインダー材料およびその他の
望ましい添加剤と混合することができる。そして、この
混合物を所望する粒子サイズにグラインドして、電荷制
御剤を含有するトナー粒子のさらさらした粉末を形成す
る。
【0086】予備生成した、粒状ポリマー粒子、電荷制
御剤、着色剤および添加剤の機械配合物を、択一的に、
ロールミルにかけるか、またはポリマーの配合物もしく
はポリマーの混合物を溶融するのに十分な温度で押出す
るかして、均一に配合された組成物を完成する。冷却
後、生じた材料をグラインドして、必要ならば分類し
て、所望するトナー粉末サイズおよびサイズ分布を達成
する。50℃〜120℃の範囲のTg 、もしくは65℃
〜200℃の範囲のTm を持つポリマーの場合、90℃
〜240℃の範囲の溶融配合温度が、ロールミルもしく
は押出機を用いるのに適している。溶融配合時間、即
ち、高温での溶融配合に曝す時間は、1〜60分の範囲
である。溶融配合および冷却の後、この組成物をグライ
ンドする前に保存することができる。グラインドを通常
の手順で行うことができる。例えば、固体組成物を粉砕
して、そして、例えば、米国特許第4,089,472
号公報に記載されるような流体エネルギーミルもしくは
ジェットミルを用いてグラインドすることができる。一
段階もしくは二段階用いて分類を仕上げることができ
る。
【0087】溶融配合等に換えて、このポリマーを、電
荷制御剤およびその他の添加剤も溶解もしくは分散して
いる溶剤に溶解することできる。生じた溶液を、噴霧乾
燥して、粒子上のトナー粉末を生成する。米国特許第
4,833,060号公報に開示される、限定凝集ポリ
マー懸濁方法が、小さなサイズで均一なトナー粒子を生
成するために、特に有用である。
【0088】このトナー粒子は、平均直径0.1μm〜
100μm、望ましくは、静電写真方法に一般的に用い
るために4μm〜30μmを有する。このトナー粒子の
サイズは、本発明の観点からは比較的に不均一であると
思われるが、むしろ、的確なサイズおよびサイズ分布
は、意図する最終使用用途によって左右される。現在知
られている限りでは、このトナー粒子を全て、公知の静
電写真コピー方法に用いることができる。
【0089】本発明の現像剤には、キャリアおよび本発
明のトナーを含む。キャリアは、電導性、非電導性、磁
気性もしくは非磁気性となることができる。キャリアは
粒状であり、ガラスビーズ;塩化カリウムアルミニウ
ム、塩化アンモニウム、もしくは硝酸ナトリウム等の無
機塩類の結晶;酸化ジルコニウム、シリコーン、もしく
はシリカの粒体;ポリ(メチルメタクリレート)等の硬
質樹脂の粒子;並びに鉄、鋼、ニッケル、カーボランダ
ム、コバルト、酸化鉄およびそれらの混合物等の元素の
金属もしくは合金又は酸化物となることができる。キャ
リアの例は、米国特許第3,850,663号および同
3,970,571号各公報に開示されている。磁気ブ
ラシ現像法で特に有用なものは、多孔質の鉄、酸化表面
を持つ粒子、鋼粒子およびガンマ酸化第二鉄、又はバリ
ウム、ストロンチウム、鉛、マグネシウムもしくはアル
ミニウムのフェライト等のその他の「硬質」および「軟
質」の強磁性体材料である。そのようなキャリアは、米
国特許第4,042,518号、同4,478,925
号、および同4,546,60号各公報に開示されてい
る。
【0090】キャリア粒子は被覆されてなくても良く、
また、皮膜形成樹脂の薄層で被覆して、正確な摩擦電気
関係および用いるトナーとの帯電レベルを確立すること
もできる。適当な樹脂の例は、米国特許第3,547,
822号、同3,632,512号、同3,795,6
18号、同3,898,170号およびベルギー国特許
第797,132号各公報に記載されているポリマーで
ある。その他の有用な樹脂は、ポリテトラフルオロエチ
レン、ポリ(弗化ビニリデン)、これらの混合物および
弗化ビニリデンおよびテトラフルオロエチレンのコポリ
マー等の弗化炭化水素類である。例えば、米国特許第
4,545,060号、同4,478,925号、同
4,076,857号、および同3,970,571号
各公報を参照されたい。ポリマー弗化炭化水素皮膜は、
現像剤を補助して、キャリア粒子およびトナー粒子の両
方の摩擦電気帯電の程度を調節するために、皮膜されて
いないキャリアコア物質のものとは異なる摩擦電気系列
表の位置に、キャリア粒子をシフトすることにより、上
記の静電気力要件に適合させることができる。また、こ
のポリマー弗化炭化水素皮膜は、現像剤流動性を改良す
るためにキャリア粒子の摩擦係数を減らすことができ;
光電導体もしくはその他の構成要素の破損および摩耗を
減らすためにキャリア粒子の表面硬度を減らすことがで
き;トナー粒子もしくはその他の物質の、望ましくない
キャリア粒子の永久的付着の傾向を減らすことができ;
そしてキャリア粒子の電気絶縁性を変えることができ
る。
【0091】本発明の好ましい態様では、キャリアを2
%重量/重量基準で、ポリ(メチルメタクリレート)
(PMMA)でストロンチウムフェライト被覆し、もし
くは米国特許第4,726,994号公報に開示される
デヒドロ弗素化および酸化弗化炭化水素でストロンチウ
ムフェライト皮膜する。この弗化炭化水素を、0.5%
重量/重量基準で塗布する。弗化炭化水素キャリアを、
本明細書で「改質したKynar 」とも呼ぶ。
【0092】特定の態様では、本発明の現像剤は、本発
明のトナーを1〜20重量%、そしてキャリア粒子を8
0〜99重量%含有する。通常、キャリア粒子は、トナ
ー粒子よりも大きい。通常のキャリア粒子は、5〜12
00μmの粒子サイズを有し、一般的には、20〜20
0μmである。本発明のトナーは、キャリアおよびトナ
ーを有する現像剤に限定されず、単一成分現像剤とし
て、キャリア無しで用いることができる。
【0093】本発明のトナーおよび現像剤を、静電パタ
ーンもしくは潜像を現像する種々の方法に用いることが
できる。そのような現像可能な電荷パターンを、多くの
方法で調製することができ、そして適当な要素によって
維持する。この電荷パターンを、例えば、感光性光電導
性要素もしくは絶縁剤コート電導性シート等の不感光性
誘電性面要素に維持される。一つの適当な現像技法で
は、静電パターン全体に現像剤をカスケードする必要が
ある。別の技法では、磁気ブラシからトナー粒子を塗布
する必要がある。この技法は、磁気誘因性キャリアコア
の使用を必要とする。トナー粒子を像様に付着させた
後、この像を、例えば、トナーを加熱して、トナーを保
持する基体に溶融させることによって定着させる。必要
ならば、未溶融画像をコピー用紙のブランクシート(bl
ank sheet )等の受容体に転写して、溶融して永久画像
を形成することができる。
【0094】
【実施例】本発明を以下の例および比較例によりさらに
説明する。特に断らない限り、出発物質は全て市販され
ているものである。例および比較例の融点は、全て補正
されていない。核磁気共鳴(NMR)スペクトルを、Va
rian Gemini-200 NMR分光計(Varian Associates :
Palo Alto, California 製)を用いて、CDCl3もし
くはジメチルスルホキシド−d6 において得た。金属分
析および臭素分析を中性子放射化分析によって行った以
外は、特に断らない限り、元素分析を通常の燃焼方法で
実施した。Perkin-Elmer 7シリーズ熱分析システムを用
いて、空気中で10℃/分の加熱速度で75〜400℃
で、熱重量分析を得た。無色トナーの場合の結果だけ
を、広く、本明細書に報告した。ブラックおよび青トナ
ーの両方を、本明細書に記載する多くのスルホンアミド
電荷制御剤において調製し、結果を全て、無色トナーの
結果と比較した。
【0095】例において、「1」が添えられている文字
は、PMMAコートキャリアを含む現像剤を表わし、
「2」が添えられている文字は、改質されたKynar
コートキャリアを含む現像剤を表わす。例および比較例
の文字記号は、構造式の同一の文字記号に対応してい
る。表2〜19で、「例」及び「比較例」は、それぞれ
例番号もしくは比較例番号である。「CCA」は、電荷
制御剤の構造式の記号である。「m.p.」は、融点で
ある。「濃度」は、スチレン/n−ブチルアクリレート
/ジビニルベンゼンバインダー樹脂中の電荷制御剤の濃
度(バインダー樹脂100部に当りの部数(pph)、
もしくは重量パーセント(wgt%)で表わす)であ
る。「P/S」は、650倍での目で見た相分離であ
る。「2分」および「10分」は、示した時間での、マ
イクロクーロン/gで表わす質量対電荷の比(Q/m)
である。「bich」は、正電荷および負電荷が同時に存在
することを表わす。「T.O.(mg admix)」は、放出量
(mg)である。
【0096】例A1、A2 電荷制御剤の調製: 構造式:
【0097】
【化35】
【0098】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。85.32(0.40モル)の4−t−
ブチルベンゼンスルホンアミド、101.12g(0.
40モル)の塩化3,5−t−ブチルベンゾイルおよび
63.28g(0.80モル)のピリジンを、蒸気浴で
1.5時間加熱して冷却した。この反応混合物を塩化メ
チレン(1リットッル)に溶解し、希釈HClで3回、
水で1回洗浄した。この溶液を硫酸マグネシウム上で乾
燥して濃縮した。残留物をエタノール(3リットル)か
ら再結晶させ、集めて、エタノールで洗浄し、乾燥し
て、118.2g(理論収率68.8%)の生成物を得
た。測定すると、この生成物の融点は232〜234℃
であった。熱重量分析は、257℃まで安定な生成物で
あることを示した。
【0099】上記の手順を繰り返すと、融点231〜2
32℃を持つ生成物を与えた。この生成物の元素分析
は、C=69.98、H=8.13、N=3.20、S
=7.29であった。これは理論値:C=69.89、
H=8.21、N=3.26、S=7.46に対応す
る。ジューテロ化したクロロホルムで核磁気共鳴(NM
R)を実施すると、この生成物の上記構造式を支持し
た。
【0100】無色トナーの調製 50.0gのポリ(スチレン−コ−ブチルアクリレート
−コ−ジビニルベンゼン)および0.5gのスルホンア
ミド電荷制御剤A(構造式A)の乾燥配合物を、加熱し
た二本ロール配合ミルに加えた。ローラー面を150℃
にした。溶融をミルで20分間行い、取り出して冷却し
た。得られたスラブを、まず実験室用ミルで2mmサイ
ズに粗くグラインドして、最終的に、Trost TXジェット
ミルで、おおよそ12μmサイズに微粉状にした。この
ように調製したトナーは、スチレン/n−ブチルアクリ
レート/ジビニルベンゼンバインダー樹脂の1pphの
電荷制御剤の濃度を有していた。電荷制御剤の濃度を変
えてこの手順を繰返すと、同じ基準で、2および4pp
hの濃度を与えた。
【0101】ブラックトナーの調製 3.0gの Regal 300(商標)カーボンブラック(Cabo
t Corp.,製)を配合ミルに入れた乾燥配合物に加え、生
成したスラブを最終的に微粉状にする前に、最初2mm
サイズに粗くグラインドしたこと以外は、同じ手順を、
電荷制御剤Aを1、2、および4pph有する無色トナ
ーの調製に関して続けた。
【0102】青トナーの調製 5部もしくは銅フタロシアニン青顔料(BASF Corp.,
製)を配合ミルに入れた乾燥配合物に加え、生成したス
ラブを最終的に微粉状にする前に、最初2mmサイズに
粗くグラインドしたこと以外は、同じ手順を、電荷制御
剤Aを1、2、および4pph有する無色トナーの調製
に関して続けた。
【0103】現像剤−PMMAコートキャリアの調製 上記のトナー粒子を12重量%濃度で、ポリ(メチルメ
タクリレート)で薄く被覆(約2重量%)したストロン
チウムフェライトコアを含んでなるキャリア粒子と混合
することによって、上記各トナーの現像剤を調製した。
キャリア粒子の体積平均粒子サイズは、約25〜35μ
mであった。
【0104】現像剤−改質Kynarコートキャリアの
調製 上記のトナー粒子を12重量%濃度で、米国特許第4,
726,994号公報に記載するデヒドロ弗化および酸
化した弗化炭化水素で薄く被覆(約0.5重量%)した
ストロンチウムフェライトコアを含んでなるキャリア粒
子と混合することによって、上記各トナーの現像剤を調
製した。キャリア粒子の体積平均粒子サイズは、約25
〜35μmであった。
【0105】相分離の評価 無色トナーを180℃で顕微鏡スライドに塗布溶融し
て、650倍率で相分離の形跡を顕微鏡で検査した。
【0106】トナー帯電の評価 「MECCA 」装置中で、トナー帯電をトナー1g当りのマ
イクロクーロンの単位(mc/g)で測定した。測定前
にこのトナーを帯電させ、4gの現像剤サンプルをプラ
スチックバイアルに入れ、バイアルのキャップをして、
約2ヘルツおよび2分間で約11cmの全体振幅で操作
する「リストアクション(wrist-action)」ロボットシ
ェーカーでこのバイアルを振り動かすことによって、現
像剤を激しく振とうもしくは「動かして」摩擦電気を起
こさせた。振とう後、帯電した現像剤のサンプル100
mgをMECCA 装置に置き、MECCA 装置に移動したトナー
の電荷および質量を測定することにより、各サンプルを
測定した。これには、電極プレート間に設置したサンプ
ル皿に帯電した現像剤サンプル100mgを置き、そし
て、それを同時に30秒間、60Hz磁界およびプレー
ト間で約2000ボルト/cmの電界に供することを要
する。トナーがキャリアから放出され、トナー電荷と反
対極性を持つプレートに引き寄せられ集められる。プレ
ートに接続した電位計で、総トナー電荷を測定し、その
値をプレート上のトナーの重量で割って、トナーの単位
質量当りの電荷(Q/m)を得る。また、2000回転
/分で回転する回転マグネチックコアを備えた円筒状ロ
ールの頂部のガラス瓶に磁化した現像剤を置くことによ
り、さらに10分間現像剤を動かした後、トナー電荷レ
ベル(即ち、電荷対質量比)を測定した。マグネチック
コアは、交互にNおよびS型で、その周囲に配置された
12の磁極を有していた。これは、静電写真プロセスで
の現像剤の典型的な現実の使用に厳密に近似している。
この追加の10分間の運動の後、トナー電荷を、MECCA
装置で測定した。この値を2分及び10分(Q/m)と
して表II〜III に報告する。
【0107】放出の評価 放出値(T.O)を、10分間動かした(2分間動かし
た後)12%トナー濃度の4g現像剤サンプルを採り、
さらに6%トナーを混ぜて最終トナー濃度約18%を与
え、次に、さらに2分間リストアクションシェーカーで
振り動かすことにより、測定した。その後、この現像剤
を、静電現像で使用する磁気ブラシロールに似せた、回
転マグネチックコアを有するロールに置いた。プレクシ
グラス(商品名)ハウジングは、前記集成体を含んでお
り、ロール上に直接取り付けた真空フィルターじょうご
を有していた。2000回転/分で1分間、マグネチッ
クコアを運転した後、一枚のフィルター紙上に集められ
たトナー量(mg)を、放出値として報告する。結果を
表II〜III に報告する。
【0108】例B1、B2〜Z1、Z2 次のこと以外は、実質的に例A1〜A2に記載したのと
同じ手順を続けた。例F1〜F2、G1〜G2、N1〜
N2、Q1〜Q2、T1〜T2、そしてW1〜W2で
は、テトラヒドロフランを、反応混合物に加えた。例V
1〜V2では、構造式(V)を持つ電荷制御剤を、構造
式(E)を持つ電荷制御剤を過マンガン酸酸化すること
により調製した。例X1〜X2では、構造式(X)を持
つ電荷制御剤を、構造式Qを持つ電荷制御剤を触媒還元
する(高圧水素添加)ことにより調製した。
【0109】無色トナーのみ製造した。結果を表II〜II
I に報告する。これらの例で用いたスルホンアミド電荷
制御剤を次の構造式で表わす:
【0110】
【化36】
【0111】
【化37】
【0112】
【化38】
【0113】
【化39】
【0114】
【化40】
【0115】例Z.A1、Z.A2 構造式:
【0116】
【化41】
【0117】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した:4−t−オクチルトルエンの調製 Journal of the American Chemical Society, Vol. 75,
(1935), 6326 ページに記載されるように4−t−オク
チルトルエンを調製した。4−t−オクチル安息香酸の調製 61.31g(0.30モル)の4−t−オクチルトル
エン、161.5gのピリジン、および80.8gの3
2%KOHを、蒸気浴上で加熱した。この混合物に、3
0分毎に10gづつ、117.22g(0.74モル)
のKMnO4を添加した。この反応混合物を一晩加熱し
て、エタノール10mlを加えた。30分後、この混合
物を高温で濾過して、固形分を水洗した。濾過および水
洗の組合せをさらに10分間蒸気浴上で加熱して、再度
濾過して水洗した。二層からなる黄色の濾液を、濃HC
lを用いて酸性にした。冷却すると、上層が結晶化し
た。この固形分を集めて、水洗して乾燥した。この固形
分をリグロイン(bp=35〜60℃)で洗浄し、エー
テルに溶解し、水洗し、MgSO4 上で乾燥して濃縮し
た。残留物をヘプタンから再結晶させた。収量は14.
3g(収率20.34%)であった。融点は153〜1
55℃であった。元素分析実測値は、C=76.72、
H=9.39であった。これはC15222 の理論値:
C=76.88、H=9.46に対応する。期待した生
成物の構造に一致する、CDCl3 での核磁気共鳴(N
MR)スペクトルが得られた。
【0118】N−(4−t−オクチルベンゾイル)ベン
ゼン−スルホンアミドの調製 25.28g(0.10モル)の塩化4−t−オクチル
ベンゾイル(4−t−オクチル安息香酸および塩化オキ
サロイルから調製)、15.72g(0.10モル)の
ベンゼンスルホンアミドおよび15.82g(0.20
モル)のピリジンを、蒸気浴上で1.75時間加熱し、
冷却した。反応混合物を塩化メチレンに溶解し、希釈H
Cl、それから水、そして最後に塩化ナトリウム水溶液
で二回洗浄した。この溶液を、MgSO4 上で乾燥して
濃縮した。固形分を熱いリグロイン(bp=35〜60
℃)で処理し、集めて乾燥した。この固形分を、1:1
のヘプタン:トルエンから再結晶させた。収量は26.
43g(収率70.8%)であった。融点は146〜1
51.5℃であった。元素分析実測値は、C=67.3
6、H=7.16、N=3.75、S=8.69であっ
た。これはC21 27NO3 Sの理論値:C=67.5
3、H=7.29、N=3.75、S=8.58に対応
する。期待した生成物の構造に一致する核磁気共鳴(N
MR)スペクトルが得られた。
【0119】例Z.B1、Z.B2〜Z.E1、Z.E
アロイルスルホンアミド調製での出発物質が異なること
以外は、実質的に例Z.Aに記載したのと同じ手順を続
けた。トナーおよび現像剤を、例A1、A2のように調
製した。結果を表II〜III に報告する。これらの例で用
いたスルホンアミド類を次の構造式の記号で表わす:
【0120】
【化42】
【0121】
【化43】
【0122】
【表2】
【0123】
【表3】
【0124】
【表4】
【0125】
【表5】
【0126】
【表6】
【0127】
【表7】
【0128】
【表8】
【0129】
【表9】
【0130】
【表10】
【0131】
【表11】
【0132】例AA1、AA2 構造式:
【0133】
【化44】
【0134】を持つスルホンアミド電荷制御剤を、次の
ように調製した:3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオン酸を、米国特許第4,
205,176号公報に記載する方法で、2,6−ジ−
t−ブチルフェノールおよびアクリロニトリルから、次
の反応図式に従って調製した:
【0135】
【化45】
【0136】3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルクロライドを、3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオン酸および塩化オキサリルから、次の反応図式
に従って調製した:
【0137】
【化46】
【0138】4−クロロベンゼドスルホンアミド(9.
58g、0.05モル)、3−(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルクロライド
(14.84g、0.05モル)、及びトルエン(10
0ml)の混合物を調製し、還流で加熱した。完全溶液
を得て、酸性蒸気を放散した。還流を約22.5時間継
続した。冷却後、この溶液をロータリーエバポレーター
で濃縮して、オイル状の残留物を得た。この残留物をリ
グロイン(bp=35〜60℃)で混合して、結晶性沈
澱物を得た。この結晶物質を集めて、100mlの1:
1のヘプタン:トルエンから再結晶させた。生じた固形
分を、1:1のヘプタン:トルエンですすいで集め、リ
グロイン(bp=35〜60℃)で洗浄して、乾燥し
た。収量は17.9g(収率79.2%)であった。融
点は166.5〜171℃であった。元素分析実測値
は、C=60.63、H=6.59、N=3.00、C
l=8.19、S=7.08であった。これはC2330
ClNO4 Sの理論値:C=61.12、H=6.6
9、N=3.10、Cl=7.84、S=7.09に対
応する。期待した生成物の構造に一致する核磁気共鳴
(NMR)スペクトルが得られた。
【0139】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表IV〜
V に表わす。例AB1、AB2 構造式:
【0140】
【化47】
【0141】を持つスルホンアミド電荷制御剤を、次の
反応図式に従って調製した:
【0142】
【化48】
【0143】4−クロロベンゼドスルホンアミド(9.
58g、0.050モル)、3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシ−ベンゾイルクロライド(13.44
g、0.050モル)、及びトルエン(100ml)の
混合物を調製し、還流で加熱した。完全溶液を得て、酸
性蒸気を放散した。還流を約18.5時間継続した。こ
の間に固形分が沈澱した。この期間の終りには、酸蒸気
の発生が停止していた。冷却後、白色固形分を集めて、
リグロイン(bp=35〜60℃)で洗浄して、乾燥し
た。この物質を、アセトニトリル(550ml)から再
結晶させて、集めて乾燥した。収量は16.8g(収率
79.25%)であった。融点は260〜261.5℃
であった。元素分析実測値は、C=59.05、H=
6.08、N=3.49、Cl=8.98、S=7.4
0であった。これはC2126ClNO 4 Sの理論値:C
=59.49、H=6.18、N=3.30、Cl=
8.36、S=7.56に対応する。期待した生成物の
構造に一致する核磁気共鳴(NMR)スペクトルが得ら
れた。
【0144】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に記載するのと同じ手順を続けた。結果を表IV〜V に表
わす。例AC1、AC2〜AO.B1〜AO.B2 アロイルスルホンアミド調製での出発物質が異なること
以外は、実質的に例ABに記載したのと同じ手順を続
け、溶剤としてキシレンで、例AEを調製し、そしてテ
トラヒドロフラン中でピリジンおよび4−ジメチルアミ
ノピリジンを用いて例ANを調製した。結果を表IV〜V
に報告する。これらの例で用いたスルホンアミド類を次
の構造式の記号で表わす:
【0145】
【化49】
【0146】
【化50】
【0147】
【化51】
【0148】
【化52】
【0149】例AO.C1〜AO.C2 構造式:
【0150】
【化53】
【0151】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次の反
応図式に従って以下のように調製した。
【0152】
【化54】
【0153】3,5−ジ−t−ブチル−2−ニトロベン
ゾイルクロライドを、3,5−ジ−t−ブチル安息香酸
46.86g(0.20モル)を90%硝酸(150m
l、d=1.5)でニトロ化して、3,5−ジ−t−ブ
チル−2−ニトロ安息香酸(54.6g)得て、次にジ
メチルホルムアミド(1ml)を含む塩化チオニル(2
50ml)で処理して調製した。
【0154】3,5−ジ−t−ブチル−2−ニトロ−ベ
ンゾイルクロライド(29.78g、0.10モル)、
4−クロロベンゼドスルホンアミド(19.16g、
0.10モル)、およびピリジン(15.82g、0.
20モル)の混合物を調製し、攪拌しながら蒸気浴上で
加熱した。5分後、50mlのテトラヒドロフランを加
えた。さらに50mlのテトラヒドロフランを10分後
に加えた。約1.5時間後、この反応混合物を冷却し
て、希釈HClに注いだ。晶出したオイル状の沈澱物を
集めて、2回水洗した。この生成物をイソプロパノール
から再結晶させて、集めて乾燥した。収量は31.55
g(収率69.7%)であった。融点は243〜248
℃であった。元素分析実測値は、C=55.39、H=
5.62、N=6.25、Cl=7.90、S=7.5
2であった。これはC2125ClN25 Sの理論値:
C=55.69、H=5.56、N=6.18、Cl=
7.83、S=7.08に対応する。期待した生成物の
構造に一致する核磁気共鳴(NMR)スペクトルが得ら
れた。
【0155】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表IV〜
Vに表わす。
【0156】
【表12】
【0157】
【表13】
【0158】
【表14】
【0159】
【表15】
【0160】
【表16】
【0161】
【表17】
【0162】例AP1、AP2 構造式:
【0163】
【化55】
【0164】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。例T1〜T2のスルホンアミド(40.
80g、0.10モル)を、4.2g(0.105モ
ル)のNaOHおよび水1リットルと混合した。この反
応混合物を攪拌しながら、加熱して沸騰させ、20分間
還流して冷却した。沈澱物を集めて、水洗して乾燥し
た。この固形分を400mlのメタノールを用いて抽出
し、不溶性物質を濾過して除いた。濾液を濃縮して、乾
燥し、その後、メチルエチルケトンから再結晶させた
(スーパーセルで高温濾過)。収量は14.1g(収率
32.8%)であった。融点は345〜347℃であっ
た。元素分析実測値は、C=58.44、H=5.7
8、N=3.37、Cl=8.52、S=6.22、N
a=5.12であった。これはC2125ClNNaO3
Sの理論値:C=58.67、H=5.86、N=3.
26、Cl=8.25、S=7.46、Na=5.35
に対応する。ジューテロ化したジメチルスルホキシドで
NMRスペクトルを得た。それは、期待した生成物の構
造に一致していた。
【0165】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表VI〜
VIIに表わす。例AO1、AO2 構造式:
【0166】
【化56】
【0167】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。2.61g(0.01モル)のN−ベン
ゾイルベンゼンスルホンアミド、50mlの水に0.8
4g(0.01モル)のNaHCO3 の混合物を調製
し、温めながら攪拌した。泡立ちが観察された。反応混
合物を濾過し、この濾液を乾燥するまで濃縮した。収量
は2.06g(収率79.25%)であった。融点は2
50℃を越えていた。元素分析実測値は、C=54.7
2、H=3.59、N=5.06、S=11.24、N
a=7.9であった。これはC1310NO3 SNaの理
論値:C=55.12、H=3.56、N=4.94、
S=11.32、Na=8.12に対応する。D2 O中
でNMRスペクトルを得た。それは、期待した生成物の
構造に一致していた。
【0168】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表VI〜
VIIに表わす。例AR1、AR2 構造式:
【0169】
【化57】
【0170】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。例Z1〜Z2のスルホンアミド(26.
13g、0.10モル)、MgCO3(4.22g、
0.05モル)および水375mlをフラスコに入れ、
攪拌しながら、3時間加熱した。この時、反応混合物は
透明な淡黄色であった。反応混合物を氷浴中で冷却する
と、ふわふわした白色沈澱を生じた。この固形分を濾別
して、溶液をロータリーエバポレーターで蒸発させる
と、硬い白色固形物を生成した。収量は20.14g
(収率73.9%)であった。融点は400℃を越えて
いた。元素分析実測値は、C=57.00、H=3.7
7、N=5.27、S=11.09、Mg=4.1であ
った。これは(C1310NO3 S)Mgの理論値:C=
57.31、H=3.70、N=5.14、S=11.
77、Mg=4.46に対応する。
【0171】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。
【0172】
【表18】
【0173】
【表19】
【0174】例AS1、AS2 構造式:
【0175】
【化58】
【0176】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。N−メチル−4−クロロベンゼンスルホ
ンアミド(20.57g、0.10モル)および3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾイルクロライ
ド(26.87g、0.10モル)を、トルエン(20
0ml)とフラスコ中で混ぜ、18.5時間還流した。
反応混合物を600mlのリグロイン(bp=35〜6
0℃)に注いだ。晶出した白色固形分を集め、さらにリ
グロインで洗浄し、乾燥し、CH3 CNから再結晶さ
せ、集めて乾燥した。収量は20.1g(収率45.8
9%)であった。融点は169〜172℃であった。元
素分析実測値は、C=60.17、H=6.19、N=
3.36、Cl=8.22、S=8.24であった。こ
れはC2228ClNO4 Sの理論値:C=60.33、
H=6.44、N=3.20、Cl=8.09、S=
7.32に対応する。ジューテロ化したクロロホルムで
NMRスペクトルを得た。それは、期待した生成物の構
造に一致していた。
【0177】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表VIII
〜IXに表わす。例AT1、AT2〜AU1〜AU2 アロイルスルホンアミド調製での出発物質が異なること
以外は、実質的に例AS1〜AS2に記載したのと同じ
手順を続けた。結果を表VIII〜IXに報告する。これらの
例で用いたスルホンアミド類を次の構造式の記号で表わ
す:
【0178】
【化59】
【0179】
【表20】
【0180】
【表21】
【0181】例AV1、AV2 構造式:
【0182】
【化60】
【0183】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。ジクロロメタン(50ml)中のN−
(フェニルスルホニル)−ベンゼンカルボキシイミドイ
ルクロライド(8.39g、0.03モル)に、濃縮N
4 OH(50ml)を加えた。この反応混合物を約1
0分間攪拌している間、発熱反応が生じた。そしてこの
反応混合物を蒸気浴上で加熱して、CH2 Cl2 を追い
出した。晶出した固形分を集めて、水洗し、メタノール
から再結晶させて真空オーブンで乾燥した。収量は5.
9g(収率75.5%)であった。融点は150〜15
2℃であった。元素分析実測値は、C=60.01、H
=4.63、N=10.63、S=12.10であっ
た。これはC131222 Sの理論値:C=59.9
8、H=4.65、N=10.76、S=12.32に
対応する。ジューテロ化したジメチルスルホキシドでN
MRスペクトルを得た。それは、期待した生成物の構造
に一致していた。
【0184】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表X 〜
XIに表わす。例AX1、AX2〜BA1〜BA2 アロイルスルホンアミド調製での出発物質が異なること
以外は、AX1、AX2;AY1、AY2;およびBA
1、BA2では、実質的に例AV1〜AV2に記載した
のと同じ手順を続けた。例AZ1、AZ2を、Journal
of American Chemical Society, vol. 64, (1942),ペー
ジ 2763 および Zh. Org. Khim., Vol 11, No. 1, (197
5), ページ 113に報告されているより具体的な手順に従
って、ベンズアミジン・HClおよびパラ−トルエンス
ルホニルクロライドから調製した。結果を表X 〜XIに表
わす。
【0185】これらの例で用いたスルホンアミド類を次
の構造式の記号で表わす:
【0186】
【化61】
【0187】
【表22】
【0188】
【表23】
【0189】例BB1、BB2 構造式:
【0190】
【化62】
【0191】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。N−(4−クロロベンゼンスルホニル)
−3,5−ジ−t−ブチルベンゼンカルボキシモイルク
ロライドを、次の手順によりまず調製した:30.5g
(0.075モル)のN−(3,5−ジ−t−ブチルベ
ンゾイル)−4−クロロベンゼン−スルホンアミドおよ
び17.13g(0.082モル)のPCl5 の混合物
を、170℃浴中で3時間攪拌子ながら加熱した。この
反応混合物を真空下で蒸気浴上で濃縮した。ヘプタンを
加えて、反応混合物の総量を200mlにした。この反
応混合物をスーパーセルで濾過して、ドライアイス/イ
ソプロパノール浴中で冷却した。晶出した白色固形分を
集めて、リグロイン(bp=35〜60℃)で洗浄し、
そして乾燥した。収量は17.14g(収率53.6
%)であった。融点は91〜92.5℃であった。元素
分析実測値は、C=58.78、H=5.81、N=
3.12、Cl=16.16、S=7.77であった。
これはC2125Cl2 NO2 Sの理論値:C=59.1
5、H=5.91、N=3.28、Cl=16.63、
S=7.52に対応する。ジューテロ化したクロロホル
ムでNMRスペクトルを得た。それは、期待した生成物
の構造に一致していた。
【0192】水150ml中21.62g(0.09モ
ル)のNa2 S・9H2 Oの溶液に、連続して約2分か
けて、テトラヒドロフラン中31.98g(0.075
モル)のN−(4−クロロベンゼンスルホニル)−3,
5−ジ−t−ブチルベンゼンカルボキシモイルクロライ
ドの溶液を加えた。穏やかに発熱反応が生じ、反応混合
物は、緑黄色になった。この反応物を約2時間攪拌し
て、濃HCl(12ml)で酸性にした。反応物が明る
いオレンジ色になり、有機層と水性層とに分離した。有
機層を分離して、水洗してジクロロメタンを加えた。有
機層を分離し、MgSO4 上で乾燥して、オレンジ−黄
色固形残留物に濃縮した。この残留物を、3:1ヘプタ
ン:トルエン(240ml)から再結晶させた。黄色の
針状物を集めて、リグロイン(bp=35〜60℃)で
洗浄し、乾燥した。収量は22.9g(収率72.0
%)であった。融点は177〜179℃であった。元素
分析実測値は、C=59.37、H=6.24、N=
3.26、Cl=8.43、S=14.98であった。
これはC2126ClNO22 の理論値:C=59.4
9、H=6.18、N=3.30、Cl=8.36、S
=15.12に対応する。期待した生成物の構造に一致
したNMRスペクトルを得た。
【0193】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表XII
〜XIIIに表わす。例BC1、BC2 カルボノチオニルスルホンアミド調製の出発物質が異な
ること以外は、実質的に例BBに記載したのと同じ手順
を続けた。結果を表XII 〜XIIIに表わす。例BCで用い
たスルホンアミド類の構造式を次に表わす:
【0194】
【化63】
【0195】
【表24】
【0196】
【表25】
【0197】例BG1、BG2 構造式:
【0198】
【化64】
【0199】を持つスルホンアミド電荷制御剤を次のよ
うに調製した。24.1g(0.20モル)の塩化ピバ
ロイル、19.02g(0.20モル)のメタンスルホ
ンアミド、および31.64g(0.40モル)のピリ
ジンを、蒸気浴上で1.5時間加熱した。そして、この
反応混合物をCH2 Cl2 で取り出し、希釈HClで2
回、水で1回洗浄し、MgSO4 上で乾燥し、濃縮し、
トルエンから再結晶させ、集めて、リグロイン(bp=
35〜60℃)で洗浄し、乾燥した。収量は17.7g
(収率49.38%)であった。融点は128〜12
9.5℃であった。元素分析実測値は、C=40.3
1、H=7.20、N=7.91、S=18.20であ
った。これはC613NO3 Sの理論値:C=40.2
1、H=7.31、N=7.81、S=17.89に対
応する。期待した生成物の構造に一致したNMRスペク
トルを得た。
【0200】無色トナーのみを製造した以外は、トナー
および現像剤の調製、並びに物質評価において、実質的
に例Aに記載するのと同じ手順を続けた。結果を表XIV
〜XVに表わす。例BH1、BH2 アロイルスルホンアミド調製での出発物質が異なること
以外は、実質的に例BGに記載したのと同じ手順を続け
た。結果を表XIV 〜XVに表わす。この例で用いたスルホ
ンアミド類を次の構造式の記号で表わす:
【0201】
【化65】
【0202】
【表26】
【0203】
【表27】
【0204】比較例 比較例1a、1b 電荷制御剤を用いないこと以外は、例A1〜A2と同じ
方法でトナーおよび現像剤を調製し、評価した。比較例2a、2b 構造式:
【0205】
【化66】
【0206】を持つサッカリン(オルト−ベンゾスルフ
ィミド)を、Alcrich Chemical Company(Milwaukee, W
isconsin)から購入した。スルホンアミド電荷制御剤に
換えてサッカリンを用いたこと以外は、トナーおよび現
像剤を例Aと同じ方法で、調製し評価した。結果を表XV
I 〜XVIIに表わす。比較例3a、3b 構造式:
【0207】
【化67】
【0208】を持つ1−(2−ヒドロキシフェニル)−
3−(3,5−ジ−t−ブチルフェニル)−1,3−プ
ロパンジオンを、次の反応図式を用いて調製した:
【0209】
【化68】
【0210】2’−(3,5−ジ−t−ブチルベンゾイ
ルオキシ)−アセトフェノン(55.0g、0.156
モル)、K2 CO3 (165g)、およびトルエン(5
50ml)の混合物を調製し、攪拌しながら蒸気浴上で
加熱した。約2時間以内に、かなりの量の黄色固形分が
生成していた。加熱を計約21時間続けた。この反応混
合物を高温で濾過した。集めた固形分をリグロイン(b
p=35〜60℃)で洗浄し、乾燥し、水中でスラリー
にして、集めて、酢酸と水との1:1混合物で洗浄し
た。この固形分は、タフィー(taffy )状になった。水
性相をデカントし、生成物を水洗し、エタノール(約3
00ml)で再結晶させた。黄色の針形状の固形分を集
めて乾燥した。そしてこの固形分をジクロロメタンに溶
解し、この溶液を濾過して水溶性塩類を除いた。濾液を
水洗し、MgSO4 上で乾燥し濃縮した。冷却すると晶
出するオイル状の残留物を得た。この固形分をエタノー
ル(50ml)から再結晶させた。沈澱物を集めて乾燥
した。収量は20.3g(収率36.9%)であった。
融点は92〜94℃であった(75℃で融解が始まり、
92〜94℃で完全に融解した)。元素分析実測値は、
C=78.37、H=7.93であった。これはC22
223 の理論値:C=78.38、H=8.01に対応
する。ジューテロ化したクロロホルムでNMRスペクト
ルを得た。それは、期待した生成物の構造に一致してい
た。
【0211】スルホンアミド電荷制御剤に換えて、1−
(2−ヒドロキシフェニル)−3−(3,5−ジ−t−
ブチルフェニル)−1,3−プロパンジオンを用いた以
外は、例A1、A2と同じ方法でトナーおよび現像剤を
調製し、評価した。結果を表XVI 〜XVIIに表わす。比較例4a、4b 構造式:
【0212】
【化69】
【0213】を持つビス{1−(2−ヒドロキシフェニ
ル)−3−(4−t−ブチルフェニル)−1,3−プロ
パンジオナート}亜鉛を、次の反応図式を用いて調製し
た:
【0214】
【化70】
【0215】2’−(3,5−ジ−t−ブチルベンゾイ
ルオキシ)−アセトフェノンを、2’−(4−t−ブチ
ルベンゾイルオキシ)アセトフェノンで置き換えた以外
は、比較例4に記載した手順で、1−(2−ヒドロキシ
フェニル)−3−(4−t−ブチルフェニル)−1,3
−プロパンジオンを調製した。メタン(50ml)中の
1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(4−t−ブチ
ルフェニル)−1,3−プロパンジオン(2.96g、
0.01モル)溶液を加熱しながら調製した。この溶液
に、予め加熱した、メタノール(10ml)中の酢酸亜
鉛二水和物(1.11g、5ミリモル)を加えた。生じ
た反応混合物を蒸気浴上で15分間加熱した。生成した
固体結晶性沈澱物を高温で濾過し、メタノールで洗浄し
て乾燥した。収量は1.17gであった。融点は126
〜128℃であった(溶融再結晶すると、250℃を越
える融点を持つ生成物を与える)。元素分析実測値は、
C=69.19、H=5.68、Zn=11.6であっ
た。これはC38386 Znの理論値:C=69.5
7、H=5.84、Zn=9.97に対応する。ジュー
テロ化したクロロホルムでNMRスペクトルを得た。そ
れは、期待した生成物の構造に一致していた。
【0216】スルホンアミド電荷制御剤に換えて、ビス
{1−(2−ヒドロキシフェニル)−3−(4−t−ブ
チルフェニル)−1,3−プロパンジオナート}亜鉛を
用いた以外は、例A1、A2と同じ方法でトナーおよび
現像剤を調製し、評価した。結果を表XVI 〜XVIIに表わ
す。比較例5a、5b 構造式:
【0217】
【化71】
【0218】を持つ3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンゼンスルホンアミドを、次のように調製し
た:3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゼン
スルホニルクロライドを、米国特許第5,157,15
6号公報に記載する方法で調製した。塩化メチレン(1
700ml)中の3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンゼンスルホニルクロライド(149.5g、
0.49モル)の溶液をアンモニアで35分間処理し
た。乳状の有機層を乾燥するまで濃縮し、固形残留物を
アセトンで採り、濾過して濃縮した。この残留物をエー
テルに採り、水洗してMgSO4 上で乾燥し濃縮した。
残留物をイソプロパノール(600ml)から再結晶さ
せると、99.0gの生成物(理論収率70.8%)を
与えた。融点は166〜168℃であった。元素分析実
測値は、C=58.55、H=8.07、N=4.9
8、S=10.93であった。これはC1423NO3
の理論値:C=58.92、H=8.12、N=4.9
1、S=11.23に対応する。期待した生成物の構造
に一致したNMRスペクトルを得た。
【0219】電荷制御剤が異なる以外は、例Bと同じ方
法でトナーおよび現像剤を調製し、評価した。結果を表
XVI 〜XVIIに表わす。
【0220】
【表28】
【0221】
【表29】
【0222】本発明の他の好ましい態様を請求項の形式
で、次ぎに記載する。 (態様1)ポリマーバインダーおよび一般構造:
【0223】
【化72】
【0224】およびそれらの金属塩;[式中、T1 は、
H、炭素数1〜20のアルキル、炭素数3〜18のシク
ロアルキル、並びに単一環または2〜3の結合もしくは
縮合環を持つ芳香族環系およびヘテロ芳香族環系、から
なる群より独立して選ばれ;R1 は、O、S、N−H、
N−R5 、もしくはN−L−R5 であり、(ここで、L
は、
【0225】
【化73】
【0226】から選ばれる結合基であり、R5 は、炭素
数1〜20のアルキル、炭素数3〜18のシクロアルキ
ル、並びに単一環または2〜3の結合もしくは縮合環を
持つ芳香族環系およびヘテロ芳香族環系、からなる群よ
り独立して選ばれ)L1 およびL2 は、それぞれ独立し
て、直接結合または炭素数1〜20の二価のアルキルも
しくはフルオロアルキルであり;そしてRa およびRb
は、H、F、並びに単一環または2〜3の縮合もしくは
結合環を持つ環系からなる群よりそれぞれ独立して選ば
れ、前記環系は、置換もしくは非置換であり、前記環系
は、置換基の炭素を含めて炭素数3〜34である; 但
し、L1 が直接結合の場合は、Ra は環系であり、そし
てL2 が直接結合の場合は、Rb が環系である]を持つ
スルホンアミド類からなる群より選ばれる電荷制御剤を
含んでなる電子写真トナー。 (態様2)電荷制御剤が一般構造:
【0227】
【化74】
【0228】(式中、Mは金属イオンであり、そしてe
はMの原子価である)を持つ態様1に記載のトナー。 (態様3)T1 がHである態様1に記載のトナー (態様4)スルホンアミドが、一般構造:
【0229】
【化75】
【0230】(式中、T2 は、−H、−R5 、もしくは
−L−R5 である)を有する態様3に記載のトナー。 (態様5)Ra およびRb が、HおよびFからなる群よ
り選ばれる態様3に記載のトナー。 (態様6)Ra およびRb の一方がHであり、そしてR
a およびRb のもう一方が環系である態様3に記載のト
ナー。 (態様7)スルホンアミドが、一般構造:
【0231】
【化76】
【0232】(式中、R1 はOもしくはSであり;L1
およびL2 は、それぞれ独立して、直接結合または炭素
数1〜20の二価のアルキルもしくはフルオロアルキル
であり;Ra およびRb は、それぞれ、単一環または2
〜3の縮合もしくは結合環を持つ環系であって、前記環
系は置換基の炭素を含めて炭素数3〜34である)を持
つ態様3に記載のトナー。 (態様8)Ra およびRb の少なくとも一方が、H、炭
素数1〜20のアルキル、NO2 、NH2 、OH、CO
OH、炭素数3〜6のシクロアルキル、ハロ、炭素数2
〜20のアルキルカルボニルオキシもしくは炭素数2〜
20のカルボアルコキシ、および炭素数1〜20のアル
コキシからなる群より選ばれる部分によって置換されて
いる態様7に記載のトナー。 (態様9)R1 がOである態様7に記載のトナー。
【0233】(態様10)Ra およびRb の少なくとも
一方が、炭素数4〜20の第三アルキルによって置換さ
れている態様9に記載のトナー。 (態様11)L1 が直接結合である態様9に記載のトナ
ー。 (態様12)Ra およびRb が、第三ブチルによって置
換されている態様11に記載のトナー。 (態様13)L2 が直接結合である態様12に記載のト
ナー。 (態様14)電荷制御剤が、次式:
【0234】
【化77】
【0235】
【化78】
【0236】からなる群より選ばれる態様9に記載のト
ナー。 (態様15)Ra およびRb の一方が、少なくとも一つ
の電子吸引性基により置換されており、Ra およびRb
のもう一方が、少なくとも一つの炭素数4〜20の第三
アルキルにより置換されている(但し、電子吸引性基の
数は、t−アルキルの数と等しいか、もしくは少な
い)、態様7に記載のトナー。 (態様16)R1 がOである態様15に記載のトナー。 (態様17)Ra およびRb の一方が、少なくとも一つ
の電子吸引性基により置換されており、Ra およびRb
のもう一方が、少なくとも一つの第三ブチルにより置換
されている態様16に記載のトナー。 (態様18)L1 およびL2 が直接結合であり、Ra
よびRb がフェニルである態様16に記載のトナー。 (態様19)スルホンアミドが、次式:
【0237】
【化79】
【0238】
【化80】
【0239】
【化81】
【0240】からなる群より選ばれる態様16に記載の
トナー。 (態様20)Ra およびRb の少なくとも一方が、二種
類のt−ブチル置換基と、NO2 、OH、NH2 、N
(CH32 、炭素数1〜8のアルキル、および炭素数
1〜8のアルコキシからなる群より選ばれる三番目の置
換基とを持つフェニルである態様7に記載のトナー。 (態様21)Ra およびRb の少なくとも一方が、次
式:
【0241】
【化82】
【0242】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ル)である態様7に記載のトナー。 (態様22)Ra およびRb の少なくとも一方が、次の
部分:
【0243】
【化83】
【0244】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ル)を含む態様7に記載のトナー。 (態様23)Ra およびRb の少なくとも一方が、次の
部分:
【0245】
【化84】
【0246】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ルであり;そしてRは、OH、NH2 、N(CH3
2 、炭素数1〜8のアルキル、および炭素数1〜8のア
ルコキシからなる群より選ばれる)を含む態様7に記載
のトナー。 (態様24)R1 がOである態様23に記載のトナー。 (態様25)RがOHである態様23に記載のトナー。 (態様26)Ra およびRb の一方が、一般構造:
【0247】
【化85】
【0248】を持ち、もう一方が、同じ一般構造を持つ
か、もしくは単一環または2〜3の縮合もしくは結合環
を持つ環系である態様23に記載のトナーであって、前
記環系が炭素原子が6〜14を有し、そして炭素数1〜
20のアルキル、NO2 、NH2 、OH、COOH、炭
素数3〜6のシクロアルキル、ハロ、炭素数2〜20の
アルキルカルボニルオキシもしくは炭素数2〜20のカ
ルボアルコキシ、および炭素数1〜20のアルコキシか
らなる群より選ばれる少なくとも一つの置換基を有す
る、トナー。 (態様27)スルホンアミドが一般構造:
【0249】
【化86】
【0250】を有する態様23に記載のトナー。 (態様28)L1 およびL2 が直接結合であり、Ra
よびRb の両方が置換されたフェニル部分を含んでなる
態様23に記載のトナー。 (態様29)電荷制御剤が、
【0251】
【化87】
【0252】
【化88】
【0253】
【化89】
【0254】および
【0255】
【化90】
【0256】からなる群より選ばれる態様23に記載の
トナー。 (態様30)バインダーが、スチレン−ブチル−アクリ
レートコポリマーからなる群より選ばれる態様23に記
載のトナー。 (態様31)態様1記載のトナーおよびキャリア粒子を
含んでなる静電写真現像剤。 (態様32)キャリア粒子が、弗化炭化水素ポリマーも
しくはポリ(メチルメタクリレート)で被覆されている
コアを含んでなる態様31に記載の静電写真現像剤。 (態様33)キャリア粒子および態様1に規定されるト
ナーを含んでなる現像剤を用いて静電潜像を生成し、次
に前記像を適当な基体に転写して、その像をそれに永久
的に貼り付けることを含んでなる静電潜像を現像する方
法。 (態様34)一般構造:
【0257】
【化91】
【0258】(式中、R1 はOもしくはSであり;L1
およびL2 は、それぞれ独立して、直接結合または炭素
数1〜20の二価のアルキルもしくはフルオロアルキ
ル;Ra およびRb は、それぞれ、核として、単一の炭
素数6の環または2〜3の縮合もしくは結合環を持つ環
系であって、前記環系は炭素数6〜34であり、Ra
よびRb の少なくとも一方が炭素数4〜20の第三アル
キルで置換されていることを条件とする)を持つスルホ
ンアミド。 (態様35)Ra およびRb の一方が、少なくとも一つ
の電子吸引性基により置換されており、Ra およびRb
のもう一方が、少なくとも一つの炭素数4〜20の第三
アルキルにより置換されている(但し、電子吸引性基の
数は、t−アルキルの数と等しいか、もしくは少ない)
態様34に記載のスルホンアミド。 (態様36)Ra およびRb の少なくとも一方が、二種
類のt−ブチル置換基と、NO2 、OH、NH2 、N
(CH32 、炭素数1〜8のアルキル、および炭素数
1〜8のアルコキシからなる群より選ばれる三番目の置
換基とを持つフェニルである態様34に記載のスルホン
アミド。 (態様37)Ra およびRb の少なくとも一方が、次
式:
【0259】
【化92】
【0260】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ル)である態様34に記載のスルホンアミド。 (態様38)Ra およびRb の少なくとも一方が、次の
部分:
【0261】
【化93】
【0262】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ルであり;そしてRが、OH、NH2 、N(CH3
2 、炭素数1〜8のアルキル、および炭素数1〜8のア
ルコキシからなる群より選ばれる)を含む態様34に記
載のスルホンアミド。 (態様39)Ra およびRb の少なくとも一方が、次の
部分:
【0263】
【化94】
【0264】(式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキ
ル)を含む態様34に記載のスルホンアミド。
【0265】
【発明の効果】本発明は、好ましい帯電特性を提供す
る、スルホンアミド電荷制御剤、並びに電子写真現像剤
およびトナー並びに使用方法を提供する。このスルホン
アミド電荷制御剤は、一般構造:
【0266】
【化95】
【0267】およびそれらの金属塩を持つスルホンアミ
ド類からなる群より選ばれる。T1は、H、炭素数1〜
20のアルキル、炭素数3〜18のシクロアルキル、並
びに単一環または2〜3の結合もしくは縮合環を持つ芳
香族環系およびヘテロ芳香族環系、からなる群より独立
して選ばれる。R1 は、O、S、N−H、N−R5 、も
しくはN−L−R5 であり、(ここで、Lは、
【0268】
【化96】
【0269】から選ばれる結合基であり、R5 は、炭素
数1〜20のアルキル、炭素数3〜18のシクロアルキ
ル、並びに単一環または2〜3の結合もしくは縮合環を
持つ芳香族環系およびヘテロ芳香族環系、からなる群よ
り独立して選ばれる。L1 およびL2 は、それぞれ独立
して、直接結合または炭素数1〜20の二価のアルキル
もしくはフルオロアルキルである。Ra およびRb は、
H、F、並びに単一環または2〜3の縮合もしくは結合
環を持つ環系からなる群よりそれぞれ独立して選ばれ、
前記環系は、置換基の炭素を含めて炭素数3〜34であ
る。L1 が直接結合の場合は、Ra は環系であり、そし
てL2 が直接結合の場合は、Rb が環系である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ピーター スティーブン アレクサンドロ ビチ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14617, ロチェスター,バン ブアヒス アベニュ 324 (72)発明者 スティーブン マーク ボンサー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14450, フェアポート,ブロードムーア トレイル 82

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般構造: 【化1】 およびそれ等の金属塩;[式中、T1 は、H、炭素数1
    〜20のアルキル、炭素数3〜18のシクロアルキル、
    並びに単一環または2〜3の結合もしくは縮合環を持つ
    芳香族環系およびヘテロ芳香族環系、からなる群より独
    立して選ばれ;R1 は、O、S、N−H、N−R5 、も
    しくはN−L−R5 であり、 (ここで、Lは、 【化2】 から選ばれる結合基であり、R5 は、炭素数1〜20の
    アルキル、炭素数3〜18のシクロアルキル、並びに単
    一環または2〜3の結合もしくは縮合環を持つ芳香族環
    系およびヘテロ芳香族環系、からなる群より独立して選
    ばれ)L1 およびL2 は、それぞれ独立して、直接結合
    または炭素数1〜20の二価のアルキルもしくはフルオ
    ロアルキルであり;そしてRa およびRb は、H、F、
    並びに単一環または2〜3の縮合もしくは結合環を持つ
    環系からなる群よりそれぞれ独立して選ばれ、前記環系
    は、置換もしくは非置換であり、前記環系は、置換基の
    炭素を含めて炭素数3〜34である;但し、L1 が直接
    結合の場合は、Ra は環系であり、そしてL2 が直接結
    合の場合は、Rb が環系である]を持つスルホンアミ
    ド。
  2. 【請求項2】 下記(a)、(b)、(c)、もしくは
    (d)のいずれか一つである請求項1に記載のスルホン
    アミドであって; (a)一般構造: 【化3】 (式中、Mは金属イオンであり、そしてeはMの原子価
    である); (b)一般構造: 【化4】 (式中、T2 は、−H、−R5 、もしくは−L−R5
    ある); (c)一般構造: 【化5】 (式中、Ra およびRb は、HおよびFからなる群より
    選ばれるか、もしくはR a およびRb の一方がHであ
    り、Ra およびRb のもう一方は環系である); (d)一般構造: 【化6】 (式中、R1 はOもしくはSであり;L1 およびL2
    は、それぞれ独立して、直接結合または炭素数1〜20
    の二価のアルキルもしくはフルオロアルキルであり;R
    a およびRb は、それぞれ、単一環または2〜3の縮合
    もしくは結合環を持つ環系であって、前記環系は置換基
    の炭素を含めて炭素数3〜34である);そして、必要
    に応じて、下記(i )〜(vii )のいずれかであること
    を、さらに特徴とする請求項1に記載のスルホンアミ
    ド: (i )Ra およびRb の少なくとも一方が、H、炭素数
    1〜20のアルキル、NO2 、NH2 、OH、COO
    H、炭素数3〜6のシクロアルキル、ハロ、炭素数2〜
    20のアルキルカルボニルオキシもしくは炭素数2〜2
    0のカルボアルコキシ、および炭素数1〜20のアルコ
    キシからなる群より選ばれる部分によって置換されてい
    る; (ii)Ra およびRb の一方が、少なくとも一つの電子
    吸引性基により置換されており、Ra およびRb のもう
    一方が、少なくとも一つの炭素数4〜20の第三アルキ
    ルにより置換されている(但し、電子吸引性基の数は、
    t−アルキルの数と等しいか、もしくは少ない); (iii )Ra およびRb の少なくとも一方が、炭素数4
    〜20の第三アルキルによって置換されている; (iv)Ra およびRb の少なくとも一方が、二種類のt
    −ブチル置換基と、NO2 、OH、NH2 、N(CH
    32 、炭素数1〜8のアルキル、および炭素数1〜8
    のアルコキシからなる群より選ばれる三番目の置換基と
    を持つフェニルである; (v )Ra およびRb の少な
    くとも一方が、次式: 【化7】 (式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキル)である; (vi)Ra およびRb の少なくとも一方が、次の部分: 【化8】 (式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキル)であり、
    そしてもう一方が、同じ一般構造を有するか、または単
    一環または2〜3の縮合もしくは結合環を持つ環系であ
    り、前記環系は、炭素数6〜14を有し、そして少なく
    とも一つの置換基は、炭素数1〜20のアルキル、NO
    2 、NH 2 、OH、COOH、炭素数3〜6のシクロア
    ルキル、ハロ、炭素数2〜20のアルキルカルボニルオ
    キシ、もしくは炭素数2〜20のカルボアルコキシ、お
    よび炭素数1〜20のアルコキシからなる群より選ばれ
    る; (vii )Ra およびRb の少なくとも一方が、次の部
    分: 【化9】 (式中、Tは、炭素数4〜8のt−アルキルであり;そ
    してRが、OH、NH2 、N(CH32 、炭素数1〜
    8のアルキル、および炭素数1〜8のアルコキシからな
    る群より選ばれる)を含む。
  3. 【請求項3】 ポリマーバインダーおよび請求項1に記
    載のスルホンアミドを含んでなる電子写真現像剤。
  4. 【請求項4】 キャリア粒子並びにポリマーバインダー
    および態様1に規定されるスルホンアミドを含むトナー
    を含んでなる現像剤を用いて静電潜像を生成し、次に前
    記像を適当な基体に転写して、その像をそれに永久的に
    貼り付けることを含んでなる潜像を現像する方法。
JP6319644A 1993-12-22 1994-12-22 スルホンアミドおよびそれを含む現像剤並びに現像方法 Pending JPH07224024A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US171783 1993-12-22
US08/171,783 US5405727A (en) 1993-12-22 1993-12-22 N-(carbonyl, carbonimidoyl, carbonothioyl) sulfonamide charge control agents and toners and developers

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07224024A true JPH07224024A (ja) 1995-08-22

Family

ID=22625122

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6319644A Pending JPH07224024A (ja) 1993-12-22 1994-12-22 スルホンアミドおよびそれを含む現像剤並びに現像方法

Country Status (4)

Country Link
US (2) US5405727A (ja)
EP (1) EP0659738B1 (ja)
JP (1) JPH07224024A (ja)
DE (1) DE69405527T2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023063317A1 (ja) * 2021-10-12 2023-04-20 セントラル硝子株式会社 非水電解液、非水電解液電池、及び化合物

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5629124A (en) * 1995-01-31 1997-05-13 Mitsubishi Chemical Corporation Charge controlling agent for electrostatic image development, and toner and charge-imparting material employing it
DE69609916D1 (de) * 1995-09-27 2000-09-28 Eastman Kodak Co Monofunktionelle N-(2-Cyanoethenyl)sulfonamide
US5681680A (en) * 1995-09-27 1997-10-28 Eastman Kodak Company Difunctional N-(2-cyanoethenyl) sulfonamides and toner compositions containing them
US5714293A (en) * 1995-09-27 1998-02-03 Eastman Kodak Company Toner compositions containing N-(2-cyanoethenyl)sulfonamides
US5766815A (en) * 1997-03-14 1998-06-16 Eastman Kodak Company N-(1,2-benzisothiazol-3(2h)-ylideneacetyl 1,1-dioxide)-benzenesulfonamides charge-control agents for electrostatographic toners and developers
US5874194A (en) * 1997-04-09 1999-02-23 Eastman Kodak Company Poly N-vinylbenzoyl)sulfonamides! charge-control agents for electrostatographic toners and developers
US5804348A (en) * 1997-04-09 1998-09-08 Eastman Kodak Company Poly N-(acyl)-4-vinylbenzenesulfonamides! charge-control agents for electrostatographic toners and developers
US6165668A (en) * 1999-12-15 2000-12-26 Eastman Kodak Company N-[2-(1,2-benzisothiazol-3(2H)-ylidene 1,1-dioxide)-2-cyanoacetyl]benzenesulfonamide charge control agents for electrostatographic toners and developers
US6120964A (en) 1999-12-15 2000-09-19 Eastman Kodak Company 2-(1,2-benzisothiazol-3(2H)-ylidene 1,1-dioxide)acetamides negative charge control agents for electrostatographic toners and developers
US6221550B1 (en) 2000-03-31 2001-04-24 Nexpress Solutions Llc 4H-pyran charge control agents for electrostatographic toners and developers
ATE375978T1 (de) * 2002-11-22 2007-11-15 Lilly Co Eli Benzoylsulfonamide als antitumor-mittel
JP2010060851A (ja) * 2008-09-04 2010-03-18 Tomoegawa Paper Co Ltd 静電荷像現像用トナー

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DD71015A (ja) *
US2383874A (en) * 1941-04-24 1945-08-28 Swiss Firm Of J R Geigy A G p-aminobenzenesulphonamides and a process for their manufacture
US3577345A (en) * 1967-06-05 1971-05-04 Xerox Corp Solid xerographic developer
US3547822A (en) * 1968-02-01 1970-12-15 Eastman Kodak Co Scum-retardant carrier particles and compositions thereof
US3632512A (en) * 1969-02-17 1972-01-04 Eastman Kodak Co Method of preparing magnetically responsive carrier particles
US3850663A (en) * 1970-02-05 1974-11-26 Xerox Corp Cellulose coated carriers
US3898170A (en) * 1972-03-21 1975-08-05 Eastman Kodak Co Electrographic carrier vehicle and developer composition
US3795618A (en) * 1972-03-21 1974-03-05 Eastman Kodak Co Electrographic carrier vehicle and developer composition
US4002776A (en) * 1973-02-26 1977-01-11 Xerox Corporation Imaging process employing toner particles containing arylsulphonamide formaldehyde adduct
US3893934A (en) * 1973-02-26 1975-07-08 Xerox Corp Solid developer for electrostatic latent images
USRE31072E (en) * 1973-07-18 1982-11-02 Eastman Kodak Company Electrographic developing composition and process
US4042518A (en) * 1973-09-05 1977-08-16 Xerox Corporation Stoichiometric ferrite carriers
US3970571A (en) * 1974-12-20 1976-07-20 Eastman Kodak Company Method for producing improved electrographic developer
US4076857A (en) * 1976-06-28 1978-02-28 Eastman Kodak Company Process for developing electrographic images by causing electrical breakdown in the developer
US4157257A (en) * 1976-10-01 1979-06-05 Utsunomiya University Benzenesulfonamide derivatives
US4136256A (en) * 1977-09-27 1979-01-23 American Cyanamid Company 4-(monoalkylamino)benzoic acid imidates
US4205176A (en) * 1978-10-18 1980-05-27 Cincinnati Milacron Chemicals Inc. Ester substituted oxazolines
US4394430A (en) * 1981-04-14 1983-07-19 Eastman Kodak Company Electrophotographic dry toner and developer compositions
US4414152A (en) * 1981-05-18 1983-11-08 Eastman Kodak Company Bis aryl-azo derivatives of 2,3-naphthalenediol
US4578491A (en) * 1982-06-28 1986-03-25 Engelhard Corporation Bis(thiocyanato)palladium(II) complexes
US4416965A (en) * 1982-07-14 1983-11-22 Eastman Kodak Company Electrostatographic developers comprising toners containing a polyester having p-hydroxybenzoic acid recurring units
US4546060A (en) * 1982-11-08 1985-10-08 Eastman Kodak Company Two-component, dry electrographic developer compositions containing hard magnetic carrier particles and method for using the same
US4478925A (en) * 1983-03-03 1984-10-23 Eastman Kodak Company Method of preparing carrier particles for electrographic magnetic brush dry development
US4480021A (en) * 1983-03-10 1984-10-30 Xerox Corporation Toner compositions containing negative charge enhancing additives
US4464452A (en) * 1983-05-02 1984-08-07 Xerox Corporation Developer compositions containing diaryl sulfonimides
US4517272A (en) * 1983-08-12 1985-05-14 Eastman Kodak Company Electrostatic dry toner composition
IT8323605V0 (it) * 1983-11-21 1983-11-21 Plasti Max Srl Contrassegno applicabile su articoli in genere con dispositivo di blocco contro l'abusiva rimozione.
JPS60133460A (ja) * 1983-12-21 1985-07-16 Fujitsu Ltd 電子写真用トナ−
EP0194599A3 (en) * 1985-03-14 1988-01-20 Nissan Chemical Industries Ltd. Benzamide derivatives, process for producing the same, and soil fungicides containing the same
US4684596A (en) * 1986-02-18 1987-08-04 Eastman Kodak Company Electrographic toner and developer composition containing quaternary ammonium salt charge-control agent
US4726994A (en) * 1987-02-20 1988-02-23 Eastman Kodak Company Method of modifying the charging propensity of carrier particles for electrostatographic developers and carrier particles produced thereby
JPS63208864A (ja) * 1987-02-25 1988-08-30 Ricoh Co Ltd 静電荷像現像用トナ−
JPS63267754A (ja) * 1987-04-27 1988-11-04 Nissan Chem Ind Ltd ベンズアミド誘導体および土壌病害防除剤
US4758491A (en) * 1987-07-06 1988-07-19 Eastman Kodak Company Dry toner and developer composition
US5186736A (en) * 1988-08-02 1993-02-16 Hoechst Aktiengesellschaft Heterocyclic N-acylsulfonamides and their use as herbicides or growth regulators
JP2623919B2 (ja) * 1990-06-06 1997-06-25 富士ゼロックス株式会社 電子写真用トナー組成物
IT1243364B (it) * 1990-07-26 1994-06-10 Zambon Spa Processo di preparazione di intermedi utili per la sintesi del probucolo
CA2068355A1 (en) * 1991-05-14 1992-11-15 Mark S. Chambers Benzodiazephine derivatives, compositions containing them and their use in therapy

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023063317A1 (ja) * 2021-10-12 2023-04-20 セントラル硝子株式会社 非水電解液、非水電解液電池、及び化合物

Also Published As

Publication number Publication date
EP0659738A1 (en) 1995-06-28
US5405727A (en) 1995-04-11
DE69405527D1 (de) 1997-10-16
DE69405527T2 (de) 1998-04-16
US5616797A (en) 1997-04-01
EP0659738B1 (en) 1997-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5378571A (en) Aryl and aralkyl sulfide, sulfoxide or sulfone compounds as charge regulators
JPH07224024A (ja) スルホンアミドおよびそれを含む現像剤並びに現像方法
US6221550B1 (en) 4H-pyran charge control agents for electrostatographic toners and developers
JPH04346360A (ja) 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー
US5523484A (en) Bis and tris N-(carbonyl, carbonimidoyl, carbonothioyl) sulfonamide charge control agents, toners and developers
US4834921A (en) Quaternary ammonium salts
US5508140A (en) Toners and developers containing quaternary phosphonium 3,5-Di-tertiary-alkyl-4-hydroxybenzenesulfonates as charge-control agents
KR20070088566A (ko) 하전 제어제 및 그 관련 기술
US4851561A (en) Quaternary ammonium salts
US5516616A (en) Quaternary ammonium salts as charge-control agents for toners and developers
US4803017A (en) Quaternary ammonium salts
US5744274A (en) N-(2-cyanoethenyl)sulfonamides having two functionalities and toner compositions containing them
US4812380A (en) Electrostatographic toners and developers containing new charge-control agents
EP0723206B1 (en) Toners and developers containing qauternary ammonium 3,5-di-tertiary-alkyl-4-hydroxybenzenesulfonate salts as charge-control agents
US5681680A (en) Difunctional N-(2-cyanoethenyl) sulfonamides and toner compositions containing them
US4806283A (en) Quaternary ammonium salts
US4806284A (en) New quaternary ammonium salts
WO1992002860A1 (en) Toners and developers containing n-substituted pyridinium salts as charge control agents
EP0718711B1 (en) Toners and developers containing ammonium tetrahaloferrate salts as charge control agents
US5582946A (en) Toners and developers containing bis(ammonium) tetrahalomanganate salts as charge-control agents
JPH09190014A (ja) 静電荷像現像用帯電制御剤、並びにそれを用いたトナーおよび電荷付与材
US5616444A (en) Toners and developers containing BIS(ammonium) tetrahalocuprate salts as charge-control agents
JPH04318561A (ja) 荷電制御剤及び静電荷像現像用トナー
JP2741544B2 (ja) 静電荷像現像用トナー
EP0541631A1 (en) N-substituted pyridiniumborates