JPH07223790A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH07223790A
JPH07223790A JP3789594A JP3789594A JPH07223790A JP H07223790 A JPH07223790 A JP H07223790A JP 3789594 A JP3789594 A JP 3789594A JP 3789594 A JP3789594 A JP 3789594A JP H07223790 A JPH07223790 A JP H07223790A
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JP
Japan
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transport
congestion degree
conveyance
sensor group
infrared sensor
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JP3789594A
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English (en)
Inventor
Takayoshi Kodama
貴義 兒玉
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Escalators And Moving Walkways (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送速度を自動的に可変制御し、搬送効率良
く、しかも安全に人体を搬送する搬送装置を提供する。 【構成】 搬送装置の搬送開始部に複数の赤外線センサ
からなる第1の赤外線センサ群8を設け、搬送終了部に
複数の赤外線センサからなる第2の赤外線センサ群9を
設け、第1、第2の赤外線センサ群8,9の赤外線セン
サにより人体からの赤外線を検出し、第1、第2の赤外
線センサ群8,9の検出信号に基づき、それぞれ、搬送
開始混雑度測定部26により搬送開始部6の人体の混雑度
を測定し、搬送終了混雑度測定部29により搬送終了部の
人体の混雑度を測定し、両測定結果に基づき、搬送状況
判断部30により搬送状況を判断し、搬送制御手段31によ
り、搬送状況判断部30の判断結果に基づき、そのときの
搬送状況に応じて搬送速度の減速や上昇といった可変制
御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エスカレータや動く歩
道等の搬送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】人体を連続的に搬送する搬送装置とし
て、エスカレータ、動く歩道等の様々な搬送装置があ
り、図7には、搬送装置として機能する下りエスカレー
タが示されている。同図において、エスカレータ1に
は、手すりベルト13と搬送ベルト11が設けられており、
手すりベルト13と搬送ベルト11は、図示されていないエ
スカレータ制御手段の制御により、図の矢印のように、
共に斜め下部側に移動するようになっており、人体5が
エスカレータ1の搬送開始部6側から搬送ベルト11に乗
ると、人体5は搬送ベルト11により、矢印の方向に搬送
されて搬送終了部2側に送り込まれるようになってい
る。
【0003】図6に示すように、エスカレータ1にはエ
スカレータ制御手段16が設けられており、エスカレータ
制御手段16にはエスカレータ1の搬送速度を設定する搬
送速度設定手段15が接続されており、エスカレータ制御
手段16は搬送速度設定手段15により設定された搬送速度
でエスカレータ1の運転を行うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、エスカ
レータ1により搬送する人体5の数が多くなり、搬送速
度設定手段15に予め入力されている通常の搬送速度によ
るエスカレータ1の搬送能力を超過し、人体5のエスカ
レータ1による搬送が搬送開始部6の混雑増加に追いつ
かないときには、搬送開始部6に人が滞留し、搬送開始
部6が非常に混雑することになる。そうなると、エスカ
レータ1による人体5の搬送効率が悪化し、エスカレー
タ1の利用者は非常に不快な思いをするといった問題が
あった。
【0005】そこで、そのような問題を解決するため
に、予め混雑が予想される場合には、通常の搬送速度設
定値よりも高い搬送速度の値を搬送速度設定手段15に入
力し、通常よりも高い搬送速度でエスカレータ1を運転
するようにすれば、搬送開始部6付近の混雑度は解消さ
れるが、そのようにした場合には、搬送終了部2側に搬
送される人体5の数が増して、搬送終了部2側の混雑度
が増加し、今度は搬送終了部2側の人が不快感を覚える
というだけではなく、エスカレータ1による人体5の搬
送中に、不測の事態により搬送終了部2付近の混雑度が
増して、搬送終了部2から進行方向へ移動し難くなり、
搬送終了部2に完全に人が滞留し、継続して搬送を続け
ることが不可能となったときには、人体5が転倒して将
棋倒しとなる事故が発生したりするために、非常に危険
であった。
【0006】そのため、エスカレータ1を常に安全に、
かつ、搬送効率が良い状態で運転するためには、エスカ
レータ1の搬送状況に合わせて搬送速度設定手段15に設
定する搬送速度設定値を可変し、そのときの状況に合わ
せたエスカレータ1の運転を行う人員をエスカレータ1
ごとに配置するしかなく、膨大な数のエスカレータ1ご
とに運転人員を配置することは非常に困難であり、その
ための費用も多くかかるために問題であった。
【0007】本発明は、上記従来の課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、常に搬送効率良
く、かつ、安全に自動的に運転することができる搬送装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のように構成されている。すなわち、本
発明は、人体を連続的に搬送する搬送装置であって、該
搬送装置の搬送開始部と搬送終了部には人体から放出さ
れる赤外線を検出する複数の赤外線センサがそれぞれ設
けられており、搬送装置には搬送開始部に設けた第1の
赤外線センサ群の検出信号に基づいて搬送開始部の人体
の混雑度を測定する搬送開始混雑度測定部と;搬送終了
部に設けた第2の赤外線センサ群の検出信号に基づいて
搬送終了部の人体の混雑度を測定する搬送終了混雑度測
定部と;前記搬送開始混雑度測定部と搬送終了混雑度測
定部との測定結果に基づいて人体の搬送状況を判断する
搬送状況判断部と;搬送状況判断部の判断に基づいて人
体の搬送速度を可変制御する搬送制御手段と;が設けら
れていることを特徴として構成されている。
【0009】また、前記第1の赤外線センサ群と第2の
赤外線センサ群の少なくとも一方側は1次元アレイ状に
配置したこと、第1の赤外線センサ群と第2の赤外線セ
ンサ群の少なくとも一方側は2次元アレイ状に配置した
ことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0010】
【作用】上記構成の本発明において、搬送開始部の第1
の赤外線センサ群および搬送終了部の第2の赤外線セン
サ群の複数の赤外線センサにより人体から放射される赤
外線が検知され、第1の赤外線センサ群で検出される検
出信号に基づいて、搬送開始混雑度測定部により搬送開
始部の人体の混雑度が測定され、第2の赤外線センサ群
で検出される検出信号に基づいて搬送終了混雑度測定部
により搬送終了部の人体の混雑度が測定され、搬送開始
部と搬送終了部での人体の混雑度の測定結果に基づい
て、搬送状況判断部により人体の搬送状況が判断され、
その判断に基づいて、例えば、搬送開始部の混雑度が増
して搬送開始部付近に人体が滞留しそうになり、かつ、
搬送終了部の混雑度は小さいときには、搬送速度を上昇
させるようにし、搬送終了部の混雑度が増して搬送終了
部付近に人体が滞留しそうになったときには搬送速度低
下させるように、搬送制御手段により人体の搬送速度が
可変制御される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。なお、本実施例の説明において、従来例と同一名
称部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
図2には、本発明の搬送装置であるエスカレータ1の一
実施例が示されている。本実施例が従来例と異なる特徴
的なことは、エスカレータ1の搬送開始部6と搬送終了
部2に、人体5から放射される赤外線を検知する複数の
赤外線センサ3を設け、その赤外線センサ3により搬送
開始部6側には第1の赤外線センサ群8を配設し、搬送
終了部2側には第2の赤外線センサ群9を形成し、搬送
開始部6を第1の赤外線センサ群8の検知エリア10とし
て第1の赤外線センサ群8による赤外線検出を行い、搬
送終了部2を第2の赤外線センサ群9の検知エリア4と
して第2の赤外線センサ群9による検出を行い、第1、
第2の赤外線センサ群8,9の検知信号に基づいて、エ
スカレータ1の搬送速度を可変制御できるように構成し
たことである。
【0012】図3に示すように、第1の赤外線センサ群
8は2次元アレイ状に複数配置した赤外線センサ3によ
り形成されており、第1の赤外線センサ群8の下部側に
はフレネルレンズ等の赤外レンズ18が設けられている。
第1の赤外線センサ群8の検知エリア10内の各エリア14
内の熱源から自然に放射されている赤外線(輻射光)
が、図の点線のように赤外レンズ18に入射すると、赤外
レンズ18により輻射光が集光されて、第1の赤外線セン
サ群8の各赤外線センサ3の検知部に赤外映像が結像さ
れるようになっており、例えば、熱源が検知エリア10の
1つのエリア14aの位置にある場合には、熱源の赤外映
像は、赤外線センサ3の3aの位置に映し出されるよう
になっている。
【0013】また、第2の赤外線センサ群9も第1の赤
外線センサ群8と同様に、2次元アレイ状に複数配置し
た赤外線センサ3により形成されており、第2の赤外線
センサ群9の下部側には赤外レンズ18が設けられてお
り、第1の赤外線センサ群8と同様にして検知エリア4
の熱源映像を映し出すようになっている。
【0014】図1に示すように、第1、第2の赤外線セ
ンサ群8,9には、エスカレータ制御部21が接続されて
おり、エスカレータ制御部21は、信号増幅手段19,22、
信号処理手段20,23、搬送開始混雑度測定部26、搬送終
了混雑度測定部29、搬送状況判断部30、搬送制御手段31
を有して構成されており、搬送開始混雑度測定部26は、
混雑度検出手段24と混雑度判断手段25を有し、搬送終了
混雑度測定部29も、混雑度検出手段27と混雑度判断手段
28とを有している。
【0015】信号増幅手段19,22は、それぞれ、第1、
第2の赤外線センサ群8,9の赤外線センサ3の検出信
号を受けて、その信号を増幅する働きをするものであ
り、増幅した信号を、それぞれ、信号処理手段20,23に
加える。信号処理手段20,23は、それぞれ、信号増幅手
段19,22により増幅された信号を受けて、赤外線センサ
3の検出信号を、例えば、二値化したり、レベル弁別し
たりして、搬送物の混雑度および移動速度検出に適した
信号に処理する働きをするものであり、赤外線センサ3
の検出信号のうち、混雑度検出に必要な情報信号を、そ
れぞれ、搬送開始混雑度測定部26、搬送終了混雑度測定
部29に加える。なお、混雑度検出に必要な情報信号と
は、例えば、エスカレータ1の搬送終了部2に存在する
複数の人体5が占める面積の値である。
【0016】搬送開始混雑度測定部26の混雑度検出手段
24は、信号処理手段20からの信号を受けて、搬送開始部
6の混雑度を検出するものであり、混雑度検出手段24に
予め入力されている搬送終了部2の床面積の値B1 と、
次式(1)により混雑度C1を求め、求めた混雑度C1
の値を混雑度判断手段25に加える。
【0017】C1 =A1 /B1 ・・・・・(1)
【0018】なお、式(1)のA1 は、前記エスカレー
タ1の搬送開始部6に存在する複数の人体5が占める面
積である。
【0019】また、同様に、搬送終了混雑度測定部29の
混雑度検出手段27は、信号処理手段23からの信号を受け
て、搬送終了部2の混雑度を検出するものであり、混雑
度検出手段27に予め入力されている搬送終了部2の床面
積の値B2 と、次式(2)により混雑度C2 を求め、求
めた混雑度C2 の値を混雑度判断手段28に加える。
【0020】C2 =A2 /B2 ・・・・・(2)
【0021】なお、式(2)のA2 は、前記エスカレー
タ1の搬送終了部2に存在する複数の人体5が占める面
積である。
【0022】混雑度判断手段25,28には、それぞれ、予
め設定した混雑度基準値(混雑度設定値)C0 が入力さ
れており、混雑度判断手段25は前記混雑度検出手段24で
検出した混雑度の値C1 と、混雑度基準値C0 とを比較
し、混雑度判断手段28は混雑度検出手段27で検出した混
雑度の値C2 と混雑度基準値C0 とを比較して、それぞ
れ、比較結果を搬送状況判断部30に加える。なお、本実
施例では混雑度基準値C0 の値を0.8 として各混雑度判
断手段25,28に入力した。
【0023】搬送状況判断部30は、搬送開始混雑度測定
部26の混雑度判断手段25からの信号と搬送終了混雑度測
定部29の混雑度判断手段28からの信号を受けて、搬送状
況を判断するものであり、例えば、搬送開始混雑度測定
部26と搬送終了混雑度測定部29の各混雑度判断手段25,
28により判断された搬送開始部6、搬送終了部2の各混
雑度C1 ,C2 が、共に予め設定された混雑度設定値C
0 未満のときには、搬送速度が適切であると判断し、混
雑度判断手段25により、そのときの搬送開始部6の混雑
度C1 が、予め設定された混雑度設定値C0 以上と判断
され、なおかつ、混雑度判断手段28により、そのときの
搬送終了部2の混雑度C2 が、予め設定された混雑度設
定値C0 未満と判断された場合には、搬送速度が遅すぎ
ると判断し、前記混雑度C1 が混雑度設定値C0 未満で
あり、かつ、混雑度C2 が混雑度設定値C0 以上の値で
ある場合には、搬送速度が速すぎると判断する。
【0024】そして、搬送状況判断部30は、搬送速度が
適切である、又は遅すぎる、又は速すぎるといった、そ
れらの判断信号を搬送制御手段31に加える。
【0025】搬送制御手段31は、搬送状況判断部30から
の判断信号を受けて、搬送物の搬送速度を可変制御する
ものであり、搬送速度が適切であるという判断信号が加
えられたときには、予め設定された搬送速度でエスカレ
ータ1を可動制御して搬送物の搬送を行い、搬送速度が
遅すぎるという判断信号が加えられたときには、エスカ
レータ1の速度を上昇させ、搬送速度が速すぎるという
判断信号が加えられたときにはエスカレータ1の速度を
減速したりするものである。
【0026】本実施例は以上のように構成されており、
次に、その動作について、図4のフローチャートおよび
図1に基づいて説明する。まず、ステップ101 でエスカ
レータ1の運転が開始されると、ステップ102 で、第
1、第2の赤外線センサ群8,9の各赤外線センサ3に
より、それぞれ、搬送開始部6、搬送終了部2の赤外線
強度が検出されて、その信号が信号増幅手段19,22によ
りそれぞれ増幅される。その増幅信号は、ステップ103
で、それぞれ、信号処理手段20,23により信号処理さ
れ、搬送開始混雑度測定部26と搬送終了混雑度測定部29
に加えられ、各混雑度測定部26,29の各混雑度検出手段
24,27により、それぞれ、搬送開始部6、搬送終了部2
の人体5の混雑度C1 ,C2 が検出される。
【0027】そして、ステップ104 で、各混雑度判断手
段25,28により混雑度C1 , C2 は共に混雑度設定値C
0 未満かどうかが判断され、設定値未満のときは、搬送
状況判断部30は搬送速度が適切であると判断して、ステ
ップ102 に戻り、エスカレータ1の通常の速度での搬送
運転が続行され、混雑度C1 , C2 の少なくとも一方側
が設定値以上のときには、ステップ105 に進む。
【0028】そして、ステップ105 で搬送開始部6の混
雑度C1 が混雑度設定値C0 以上で、かつ、搬送終了部
2の混雑度C2 が混雑度設定値C0 未満であると判断さ
れたときには、搬送状況判断部30ではエスカレータ1の
搬送速度が遅すぎると判断し、搬送制御手段31により搬
送速度を上昇してステップ102 に戻り、ステップ105
で、搬送開始部6の混雑度C1 が混雑度設定値C0 未満
又は搬送終了部2の混雑度C2 が混雑度設定値C0 以上
のときにはステップ107 に進む。
【0029】そして、ステップ107 で搬送開始部6の混
雑度C1 が混雑度設定値C0 未満で、かつ、搬送終了部
2の混雑度C2 が混雑度設定値C0 以上であると判断さ
れた場合には、搬送状況判断部30はエスカレータ1の搬
送速度が速すぎると判断し、ステップ108 で搬送速度を
減速し、また、搬送開始部6の混雑度C1 が混雑度設定
値C0 以上又は搬送終了部2の混雑度C2 が混雑度設定
値C0 未満であり、かつ、ステップ109 で、搬送終了部
2の混雑度C2 が搬送開始部6の混雑度C1 よりも大き
いときには、搬送状況判断部30により搬送速度が速すぎ
ると判断され、ステップ110 で搬送制御手段31により搬
送速度の減速が行われる。また、ステップ109 で搬送終
了部2の混雑度C2 が搬送開始部6の混雑度C1 以下の
ときには、搬送速度はそのままでステップ102 に戻り、
通常のエスカレータ運転を行う。
【0030】本実施例によれば、上記動作により、搬送
開始部6の混雑度C1 と搬送終了部2の混雑度C2 を常
に混雑度設定値C0 と比較してエスカレータ1の搬送速
度が適切かどうかを判断し、搬送速度が遅すぎるときに
は、自動的に搬送速度を上昇するようにし、搬送速度が
速すぎると判断されたときには、自動的に搬送速度を減
速するようになっているために、エスカレータ1は常に
適切な搬送速度で人体5を搬送することが可能となり、
搬送速度が遅すぎて搬送開始部6に人が滞留するといっ
た状況は解消され、常に搬送効率が良い状態で人体5の
搬送を行うことが可能となり、また、搬送速度が速すぎ
て搬送終了部2に人が滞留して搬送終了部2付近の人が
不快感を覚えたり、転倒や将棋倒し等の事故が起こるこ
とを防ぐことができ、常にエスカレータ1を安全に自動
的に運転することができる。
【0031】また、搬送開始部6、搬送終了部2の混雑
度C1 ,C2 を求める際には、第1、第2の赤外線セン
サ群8,9にそれぞれアレイ状に配置した赤外線センサ
3により、エスカレータ1の搬送開始部6と搬送終了部
2における赤外線の強度分布を検出し、その強度分布に
基づき、上記のようにして、搬送開始部6と搬送終了部
2における人体5(熱源)の混雑度が測定されるため
に、例えば、赤外線センサ3の代わりに複数の超音波セ
ンサを用いる場合のように、超音波干渉したりすること
もなく、搬送開始部6や搬送終了部2の混雑度を正確に
求めることが可能であり、しかも、複数の光電スイッチ
を用いる場合のように、光軸合わせといった面倒な手間
もかからず、容易に混雑度を求めることができる。
【0032】なお、本発明は上記実施例に限定されるこ
とはなく、様々な実施の態様を採り得る。例えば、上記
実施例では、搬送開始混雑度測定部26および搬送終了混
雑度測定部29は、それぞれ、混雑度検出手段24,27と混
雑度判断手段25,28を有して構成されていたが、各混雑
度測定部26,29の構成は特に限定されることはなく、ま
た、混雑度の測定も上記実施例と同様にして測定される
とは限らず、第1、第2の赤外線センサ群8,9の複数
の赤外線センサ3の検出信号に基づいて測定が行われれ
ば良い。
【0033】さらに、上記実施例では、赤外線センサ3
は、図3に示すように、縦横4枚ずつ2次元アレイ状に
配設されており、隣り合うセンサ3が互いに当接してい
たが、赤外線センサ3は、必ずしも2次元アレイ状に当
接して配設されるとは限らず、例えば、図5の(a)に
示すように、1次元アレイ状に配設されていても構わな
いし、図5の(b),(c)に示すように、隣り合うセ
ンサ3が間隔を介して配設されていても構わないし、赤
外線センサ3の配設数や配設状態は特に限定されるもの
ではない。
【0034】さらに、上記実4例では、混雑度設定値C
0 は0.8 としたが、混雑度設定値C0 は0.8 とは限ら
ず、仕様に応じて適宜設定されるものである。また、混
雑設定値C0 は、必ずしも搬送開始混雑度測定部26の混
雑度検出手段14と搬送終了混雑度測定部29の混雑度検出
手段17とに同じ値を入力するとは限らず、混雑度検出手
段24に入力する混雑度設定値C0 と混雑度検出手段27に
入力する混雑度設定値C0 の値が異なる値でも構わな
い。
【0035】さらに、上記実施例では、ステップ108 お
よびステップ110 でエスカレータ1の搬送速度を減速し
て搬送を継続したが、ステップ108 およびステップ110
で搬送速度を減速した後、エスカレータ1を停止させ、
エスカレータ1停止後も、第1、第2の赤外線センサ群
8,9による赤外線検出を行い、搬送終了部2の混雑度
2 が減少したときには、再び穏やかな速度でエスカレ
ータ1の運転を開始するようにし、その後、搬送速度を
通常の速度にするようにしても構わない。
【0036】さらに、上記実施例では、搬送制御手段31
によるエスカレータ1の搬送速度を可変制御する構成と
したが、搬送制御手段31によりエスカレータ1の搬送速
度を可変制御するだけでなく、例えば、搬送制御手段31
に搬送速度報知手段等を設け、搬送速度を正常の速度よ
りも上昇させたり、減少させたりするときには、アナウ
ンスや表示等の搬送速度報知手段により搬送速度の可変
状況の報知を行うようにしても良い。そのように、搬送
速度の可変状況を報知するように構成すれば、エスカレ
ータ1の利用者がそのときのエスカレータ1の搬送状況
を知ることができるために、後続の人に注意を促したり
することができ、好ましい。
【0037】さらに、本発明の搬送装置は、下りエスカ
レータ1とは限らず、上りエスカレータでも良く、動く
歩道等、人体を連続的に搬送する搬送装置に広く適用さ
れるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、搬送開始部と搬送終了
部に複数の赤外線センサが設けられており、搬送開始部
の第1の赤外線センサ群の検出信号に基づいて、搬送開
始混雑度測定部により搬送開始部の人体の混雑度が測定
され、搬送終了部の第2の赤外線センサ群の検出信号に
基づいて、搬送終了混雑度測定部により搬送終了部の人
体の移動速度が測定され、搬送開始混雑度測定部と搬送
終了混雑度測定部との測定結果に基づいて、人体の搬送
状況が判断され、搬送速度が可変制御され、例えば、所
定の値よりも搬送開始部の混雑度が高く、所定の値より
も搬送終了部の混雑度が低いときには、搬送速度を上昇
させるといったように、そのときの搬送状況に応じて搬
送速度を減速したり、上昇させたりして常にその状況に
対応した適宜の速度で自動的に搬送運転を行うようにす
ることができる。
【0039】そのため、装置の搬送速度が遅すぎて搬送
装置の利用者がいらいらしたりすることは防止され、ま
た、搬送終了部付近に人体が滞留して人が将棋倒しにな
ったりするといった事故等を未然に防ぐことが可能とな
り、常に効率良く、かつ、安全に人体を搬送し、かつ、
利用者が快適に装置を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る搬送装置の一実施例の制御部要部
構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の搬送装置の一実施例の動作を示す説明
図である。
【図3】上記実施例の第1の赤外線センサ群8に配置し
た赤外線センサ3と第1の赤外線センサ群8の検出エリ
ア4を示す説明図である。
【図4】上記実施例の動作を具体的に示すフローチャー
トである。
【図5】本発明の搬送装置の他の実施例における赤外線
センサ3の配設状態例を示す説明図である。
【図6】従来のエスカレータの制御部を示す説明図であ
る。
【図7】従来のエスカレータの動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 エスカレータ 2 搬送終了部 3 赤外線センサ 6 搬送開始部 8 第1の赤外線センサ群 9 第2の赤外線センサ群 26 搬送開始混雑度測定部 29 搬送終了混雑度測定部 30 搬送状況判断部 31 搬送制御手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人体を連続的に搬送する搬送装置であっ
    て、該搬送装置の搬送開始部と搬送終了部には人体から
    放出される赤外線を検出する複数の赤外線センサがそれ
    ぞれ設けられており、搬送装置には搬送開始部に設けた
    第1の赤外線センサ群の検出信号に基づいて搬送開始部
    の人体の混雑度を測定する搬送開始混雑度測定部と;搬
    送終了部に設けた第2の赤外線センサ群の検出信号に基
    づいて搬送終了部の人体の混雑度を測定する搬送終了混
    雑度測定部と;前記搬送開始混雑度測定部と搬送終了混
    雑度測定部との測定結果に基づいて人体の搬送状況を判
    断する搬送状況判断部と;搬送状況判断部の判断に基づ
    いて人体の搬送速度を可変制御する搬送制御手段と;が
    設けられていることを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 第1の赤外線センサ群と第2の赤外線セ
    ンサ群の少なくとも一方側は1次元アレイ状に配置した
    ことを特徴とする請求項1記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 第1の赤外線センサ群と第2の赤外線セ
    ンサ群の少なくとも一方側は2次元アレイ状に配置した
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の搬送装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008137789A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Mitsubishi Electric Corp マンコンベアの制御装置
JP2010168126A (ja) * 2009-01-20 2010-08-05 Toshiba Elevator Co Ltd マンコンベア監視装置およびマンコンベアシステム

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JP2008137789A (ja) * 2006-12-04 2008-06-19 Mitsubishi Electric Corp マンコンベアの制御装置
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