JPH0722347A - コンタクト構造およびその形成方法 - Google Patents

コンタクト構造およびその形成方法

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JPH0722347A
JPH0722347A JP15738393A JP15738393A JPH0722347A JP H0722347 A JPH0722347 A JP H0722347A JP 15738393 A JP15738393 A JP 15738393A JP 15738393 A JP15738393 A JP 15738393A JP H0722347 A JPH0722347 A JP H0722347A
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contact hole
forming
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Application number
JP15738393A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamamoto
浩 山本
Nobuyuki Takeyasu
伸行 竹安
Tomohiro Oota
与洋 太田
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単にしかも良好なコンタクトがとれる埋込
プラグの形成方法を提供する。 【構成】 p型Si基板21にpウエル22が形成さ
れ、フィールド酸化膜23で素子間が絶縁分離される。
次に、ゲート酸化膜24、ポリシリコン層25、サイド
ウオール42が形成された後、pウエル22にドレイン
領域26およびソース領域27の拡散層が形成される。
次に、シリサイド膜28a,bが形成される。次に、基
板表面に絶縁層29が形成され、孔径が0.8μm以下
のコンタクト孔29aが開口される。次に、基板表面に
DMAHガスが流され、選択CVD法によりコンタクト
孔29aの内部にAl金属膜が選択堆積され、埋込プラ
グ30が形成される。最後に金属配線が形成され、コン
タクト構造を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクト孔内にAl
からなる埋込プラグを形成したコンタクト構造およびそ
の形成方法に関するものであり、特に、微細化が進んだ
場合にも低いコンタクト抵抗を持ち、かつ接合不良発生
のない、コンタクト構造およびその形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置において、MOSトランジス
タのソース、ドレイン領域と、トランジスタ間を相互に
接続する金属配線との間は、コンタクト構造によって接
続される。このコンタクト構造は従来、トランジスタが
形成されたSi基板表面上にSiO2 などからなる層間
絶縁膜を形成し、その層間絶縁膜の必要な部分を選択的
に除去してコンタクト孔を形成し、例えばTi膜、Ti
N膜、Al合金膜からなる積層金属膜をこの順に、コン
タクト孔内および層間絶縁膜上を含めた基板表面全面
に、スパッタ法によって堆積し、その後、層間絶縁膜上
の積層金属膜を金属配線として必要なパターンに加工す
ることによって形成されていた。ここでTi膜は、堆積
後の熱処理によって拡散層表面の半導体元素と反応して
シリサイド膜を形成し、拡散層と金属配線との間のコン
タクト抵抗を低減させる役目を果たす。TiN膜は拡散
層の半導体元素と金属配線の金属元素の相互の移動を防
止し、拡散層と半導体基板との間に形成された接合が破
壊されることを防ぐ、拡散防止膜の役目を果たす。Al
合金膜は金属配線の主体として電流を流す役目を果た
す。
【0003】しかし、通常のスパッタ法では微細なコン
タクト孔内にAl合金膜を堆積することはできないた
め、最小コンタクト孔寸法0.8μm程度以下に微細化
された半導体装置においては、コンタクト孔内と層間絶
縁膜上に同時に金属膜を堆積するのではなく、コンタク
ト孔内に埋込プラグを形成して、基板表面を概略平坦化
してから金属配線を形成するための金属膜を堆積する方
法が主流化しつつある。
【0004】またMOSトランジスタ自体も、従来は半
導体基板表面に砒素、硼素等の不純物を拡散した拡散層
をソースおよびドレインに使用していたが、ゲート長
0.5μm程度以下に微細化されるとチャンネル抵抗に
比較して拡散層の抵抗が相対的に大きくなり、高速動作
を妨げることが問題になっている。このため、特に高速
論理回路用半導体集積回路等で使用するトランジスタで
は、拡散層の表面にTiSi2 等の高融点金属シリサイ
ド膜を形成し、抵抗を下げた構造が採用されつつある。
【0005】この高融点金属シリサイド膜を使用したM
OSトランジスタに、埋込プラグを使用したコンタクト
構造を形成する工程の一例を図6に示す。
【0006】まず、フィールド酸化膜1で素子間が絶縁
分離されたSi基板のウエル2にMOSFETが形成さ
れる(図6(a)参照)。このMOSFETのゲート部
には、ゲート酸化膜3、ポリシリコン層4およびTiS
2 からなるシリサイド膜5が形成されている。また、
このゲートの両側のSi基板2にはドレイン領域6およ
びソース領域7となる拡散層が形成されており、これら
各領域6、7の表面にはTiSi2 からなる高融点金属
シリサイド膜8が形成されている。この高融点金属シリ
サイド膜5、8の形成には、例えば、文献「C.Y.Ting
他、2nd International IEEE VLSI Multilened Interco
nnection Conference (1985) p.307」に記されたいわゆ
るサリサイド工程を使用する。
【0007】次に、基板表面に層間絶縁層9が形成さ
れ、この層間絶縁層9が選択的に除去されてコンタクト
孔10が形成される。その後、基板全面に薄くTi膜と
TiN膜とをこの順に積層した金属膜(Ti/TiN金
属膜)11が形成される(同図(b)参照)。次に、こ
のTi/TiN金属膜11を密着層として、6フッ化タ
ングステン(WF6 )ガスを原料とする化学気相成長
(CVD)法により基板全面にタングステン(W)金属
膜12が形成される(同図(c)参照)。そして、この
W金属膜12がエッチバックされることにより、コンタ
クト孔10にプラグ13が埋め込まれる(同図(d)参
照)。次に、絶縁層9上に図示しない金属膜が形成さ
れ、この金属膜が金属配線に加工される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の埋込プラグの形成方法においては、コンタクト孔1
0にプラグを形成するため、上述したように、層間絶縁
膜9の全面にTi/TiN金属膜11を一旦形成した
後、このTi/TiN金属膜11を密着膜として全面に
W金属膜12を形成し、さらに、このW金属膜12をエ
ッチバックする必要があり、工程が複雑であった。ま
た、このような従来の埋込プラグの形成方法において
は、コンタクト孔10の側壁が順テーパに形成されてい
ないと、W金属膜12を形成した時、コンタクト孔10
の内部の中央部にシームが形成される。このため、この
シームが配線不良の原因になり、MOSFETの信頼性
が低下する。その上、WF6 ガスを原料として形成され
たW金属膜中には大量に弗素が含まれる。この弗素は強
い腐食性を持ち、金属配線の腐食や、トランジスタの特
性悪化等の問題も発生した。
【0009】一方、上記従来例のように、Ti/TiN
金属膜11を密着層としてW金属膜12を基板全面に形
成するのでなく、選択CVD法によって図7に示す埋込
プラグを形成し、工程を簡略化することも可能である。
つまり、WF6 ガスが基板表面に流され、コンタクト孔
の内部にのみW金属膜が選択堆積されることにより、埋
込プラグ14が選択形成される。なお、同図において、
図6と同一部分については同符号を用いている。この方
法により、微細化が進んでも、また、側壁が順テーパに
形成されていなくても、シームの形成なく、完全にコン
タクト孔を埋込ことができる。しかしながら、このよう
な選択CVD法により埋込プラグ14を形成した場合に
も、W金属膜には大量に弗素が含まれる。その上、原料
ガスとして基板表面に流される弗素系ガスと、コンタク
ト孔の底面に露出するTiSi2からなる高融点金属シ
リサイド膜8とが反応し、シリサイド膜8の表面にTi
3 粒15が生じる。このため、埋込プラグ14と拡散
層6との界面に存在するこのTiF3 粒15が原因にな
り、コンタクト抵抗が増加した。
【0010】この問題の解決のために、コンタクト孔底
部に露出したシリサイド膜表面を窒化し、TiN膜に変
換してからW金属膜の選択堆積を行う方法も提案されて
いた(S.Martin他、1991年、VLSI Technology Symposiu
m,p.41)。しかしこの方法でも、弗素による腐食や特性
悪化の問題は解決されない。
【0011】また、埋込プラグをコンタクト孔に選択形
成するため、WF6 ガスを用いた選択CVD法でなく、
特開平3−110838号公報に示されたような、アル
ミニウム(Al)元素を含む原料ガスを用いた選択CV
D法を用いると、次の問題が生じた。つまり、図8
(a)の断面図および同図(b)の上面図に示すよう
に、シリサイド膜8上の絶縁膜9にコンタクト孔16が
形成された状態で基板表面にAl元素を含む原料ガスが
流され、選択CVD法によって埋込プラグ17が選択形
成される。しかし、コンタクト孔16の孔径が大きい
と、コンタクト孔16内部の埋込プラグ17は図示のよ
うに複数のAl粒によって形成され、埋込プラグ17に
粒界が形成される。このため、埋込プラグ形成後に、ト
ランジスタの特性を向上させるための熱処理や、金属配
線上に絶縁膜を形成するためのCVD成膜等のために、
基板が350℃程度以上の温度に加熱されると、TiS
2 中はSiが容易に移動できるため、拡散層6からシ
リサイド膜8を介し、埋込プラグ17のこの粒界に沿っ
てSi原子が高速に吸い上げられる。この結果、Si原
子が抜けたドレイン領域6には空洞が形成され、この空
洞にプラグからAlが移動する。
【0012】特に、このような粒界を持つ埋込プラグ上
にAl合金膜からなる金属配線19を形成した場合、こ
の金属配線19を構成するAl合金膜内の粒界にそって
大量のSi原子が高速に吸い上げられる。この結果、拡
散層を突き抜けてウエル2に到達するような大きな空洞
が拡散層に形成され、そしてこの空洞内に大量のAl原
子が侵入するため、大きなスパイク18が形成され、接
合不良が発生した。
【0013】この問題の対策として、埋込プラグ中にS
iを、加熱温度での固溶限界以上に添加する方法があ
る。これによって、埋込プラグ中にSiが吸い上げられ
る現象は抑制でき、接合不良発生は低減される。しか
し、良好な選択性をもってAlSi合金膜のCVD堆積
を行うことは困難である。また逆に、高融点金属シリサ
イド表面にSiの析出粒が発生し、コンタクト抵抗が上
昇する問題も発生する。
【0014】また、TiCl4 ガスとSiH4 ガスとを
原料としたCVDによってTiSi2 膜を選択的に形成
する方法も提案されていた。しかし、この方法によるT
iSi2 膜の形成は制御が難しく、拡散層内からSi原
子がTiSi2 膜内に吸い上げられて接合不良が発生し
たり、逆にTiSi2 膜中にSiH4 ガスから供給され
たSi原子が過剰に残留し、コンタクト抵抗が高くなっ
たりする場合がある。特に厚い膜を堆積する場合にはこ
のような不具合の発生を防止することが極めて困難であ
り、この方法で形成したTiSi2 膜のみでコンタクト
孔を埋め込むことはできなかった。
【0015】さらにまた、スパッタ法でAl合金膜を堆
積する際に基板を450℃程度以上の温度に加熱し、堆
積中のAl合金を流動させることによってコンタクト孔
内にAl合金を埋め込む方法も提案されている(例え
ば、T.Hariu 他、1989 International Reliabilty Phys
icis Symposium,p.200)。しかし、この方法でも、コン
タクト抵抗を低くし、Al合金膜堆積中の温度による接
合不良の発生を防止するために、W金属膜を全面に堆積
して埋込プラグを形成する場合と同様に、Ti/TiN
金属膜を必要とする。しかも、この方法で容易に埋め込
めるコンタクト孔寸法は0.8μm程度以上であり、そ
れ以下の寸法のコンタクト孔を埋め込むためには、Ti
N膜上にさらにTi金属膜を形成してからAl合金膜の
堆積を行うなど、さらに複雑な工程を必要とし、実用的
でない。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解消するためになされたもので、半導体基板表面の一
部領域に形成された拡散層に、金属配線を電気的に接続
するコンタクト構造であって、拡散層上の層間絶縁膜に
コンタクト孔が形成されており、拡散層表面の、少なく
ともコンタクト孔底部に露出した領域に、高融点金属シ
リサイド膜が形成されており、このコンタクト孔内に、
Alを含む金属からなる埋込プラグが形成されており、
かつ、このコンタクト孔の寸法が0.8μm以下である
ことを特徴とするものである。
【0017】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造の形成方法であって、拡散層表面の少なくとも一部
領域に高融点金属シリサイド膜を形成する工程と、この
高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する工程
と、この層間絶縁膜を選択的に除去し、0.8μm以下
の寸法にコンタクト孔を形成し、その底部に高融点金属
シリサイド膜を露出させる工程と、このコンタクト孔内
に、化学気相成長法を用いてAlを含む金属膜を選択的
に堆積することによって、埋込プラグを形成する工程を
含むことを特徴とするものである。
【0018】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造であって、拡散層上の層間絶縁膜にコンタクト孔が
形成されており、拡散層表面の、少なくともコンタクト
孔底部に露出した領域に、高融点金属シリサイド膜が形
成されており、このコンタクト孔内に、Alを含む金属
からなる埋込プラグが形成されており、かつ、この埋込
プラグと金属配線との間に、拡散防止膜が形成されてい
ることを特徴とするものである。
【0019】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造の形成方法であって、拡散層表面の少なくとも一部
領域に高融点金属シリサイド膜を形成する工程と、この
高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する工程
と、この層間絶縁膜を選択的に除去し、コンタクト孔を
形成し、その底部に高融点金属シリサイド膜を露出させ
る工程と、このコンタクト孔内に、化学気相成長法を用
いてAlを含む金属膜を選択的に堆積することによっ
て、埋込プラグを形成する工程と、この埋込プラグ上に
拡散防止膜を形成する工程と、この拡散防止膜上に、金
属配線を形成する工程を含むことを特徴とするものであ
る。
【0020】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造であって、拡散層上の層間絶縁膜にコンタクト孔が
形成されており、拡散層表面の、少なくともコンタクト
孔底部に露出した領域に、高融点金属シリサイド膜が形
成されており、このコンタクト孔内に、Alを含む金属
からなる埋込プラグが形成されており、かつ、高融点金
属シリサイド膜と、埋込プラグとの間に拡散防止膜が形
成されていることを特徴とするものである。
【0021】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造の形成方法であって、拡散層表面の少なくとも一部
領域に高融点金属シリサイド膜を形成する工程と、この
高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する工程
と、この層間絶縁膜を選択的に除去し、コンタクト孔を
形成し、その底部に高融点金属シリサイド膜を露出させ
る工程と、このコンタクト孔底部に露出した高融点金属
シリサイド膜の表面を窒化する工程と、このコンタクト
孔内に、化学気相成長法を用いてAlを含む金属膜を選
択的に堆積することによって、埋込プラグを形成する工
程を含むことを特徴とするものである。
【0022】また、半導体基板表面の一部領域に形成さ
れた拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト
構造の形成方法であって、この拡散層上に層間絶縁膜を
形成する工程と、この層間絶縁膜を選択的に除去し、コ
ンタクト孔を形成する工程と、このコンタクト孔内に化
学気相成長法を用いて高融点金属シリサイド膜を選択的
に堆積する工程と、この高融点金属シリサイド膜の表面
を窒化する工程と、コンタクト孔内に、化学気相成長法
を用いてAlを含む金属膜を選択的に堆積することによ
って、埋込プラグを形成する工程を含むことを特徴とす
るものである。
【0023】
【作用】コンタクト孔へのプラグ形成は、選択CVDに
より、Alを含む原料ガスを基板表面に流す工程のみに
よって行われる。また、コンタクト孔の孔径が0.8μ
m以下の大きさに形成されると、コンタクト孔の内部に
形成される埋込プラグは単一のAl粒によって形成さ
れ、埋込プラグ内に粒界は存在しなくなる。
【0024】また、埋込プラグと金属配線との間に拡散
防止膜が形成されていると、拡散層から金属配線へのS
i原子の移動、ならびに金属配線から拡散層へのAl原
子の移動がこの拡散防止膜によって防止される。
【0025】また、高融点金属シリサイド膜と埋込プラ
グとの間に拡散防止膜が形成されていると、拡散層から
金属配線へのSi原子の移動、ならびに金属配線から拡
散層へのAl原子の移動がこの拡散防止膜によって防止
される。そしてまた、この拡散防止膜は、高融点金属シ
リサイド膜表面を窒化することによって容易に形成でき
るし、また、選択CVDによって高融点金属シリサイド
膜を堆積し、その表面を窒化することによって、十分な
効果を持つに必要な膜厚に形成することができる。
【0026】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例によるコンタク
ト構造およびその形成方法を示す工程断面図であり、M
OSFETにおけるドレイン領域の拡散層と金属配線と
の電気的接続がコンタクト構造でとられる場合について
説明する。
【0027】まず、p型Si基板21にpウエル22が
形成され、引き続いてフィールド酸化膜23が形成され
て素子間が絶縁分離される。次に、SiO2 からなるゲ
ート酸化膜24、ポリシリコン層25が形成され、Si
2 からなるサイドウオール42が形成された後、pウ
エル22に砒素(As)が拡散されてn+ 拡散層である
ドレイン領域26およびソース領域27が形成される。
接合深さは約0.12μmである。次に、公知のTiサ
リサイドプロセスを使用してポリシリコン層25上に高
融点金属シリサイド膜28a、ドレイン領域26および
ソース領域27上に高融点金属シリサイド膜28bが形
成される(図1(a)参照)。TiSi2 膜の厚さは約
70nmである。
【0028】次に、基板表面にSiO2 からなる層間絶
縁層29が1μmの厚さに形成され、この層間絶縁層2
9上に図示しないホトレジストが形成される。そして、
このホトレジストがホトリソグラフィ技術によりパター
ニングされ、パターニングされたホトレジストをマスク
に層間絶縁層29が反応性イオンエッチング(RIE)
される。このRIEにより層間絶縁膜29が選択的に除
去されてコンタクト孔29aが開口される(同図(b)
参照)。コンタクト孔29aの底面には高融点金属シリ
サイド膜28bが露出する。次に、ホトレジストが除去
された後、基板表面にジメチルアルミニウムハイドライ
ド(DMAH)ガスが流され、選択CVD法によりコン
タクト孔29aの内部にAl金属膜が選択堆積される。
この選択CVDによってコンタクト孔29aに埋込プラ
グ30が選択形成される(同図(c)参照)。
【0029】DMAHの他に使用可能な有機Al化合物
としては、トリメチルアミンアラン、ジメチルエチルア
ミンアラン、トリエチルアミンアラン、トリイソブチル
アルミニウム、トリメチルアルミニウム、DMAHとト
リメチルアルミニウムとの分子間化合物などがある。
【0030】また、シクロペンタジエニル・トリエチル
フォスフィン銅等の銅を含むガスを同時に供給してAl
−Cu合金を選択堆積することや、その他のアルミ膜質
改善に有効な不純物を含むガスを供給して、Al−T
i,Al−Si,Al−Sc等の合金を選択堆積するこ
とも可能である。
【0031】続いて、この埋込プラグ30が形成された
基板上にAlCu合金膜41を0.8μmの厚さに堆積
し、本発明のコンタクト構造を形成した。その後、RI
Eによって所定のパターンに加工し、金属配線41aを
形成し(図1(d)参照)、トランジスタ特性を安定さ
せるために450℃、30分の熱処理を窒素と水素の混
合雰囲気中で行い、コンタクト特性の測定を行った。
【0032】このような本実施例によれば、コンタクト
孔29aへの埋込プラグ30の形成は、DMAHガスを
基板表面に流す選択CVD工程のみによって行われる。
従って、従来のように、プラグ形成のために、Ti/T
iN金属膜を基板全面に一旦形成した後、このTi/T
iN金属膜を密着膜としてW金属膜を基板全面に形成
し、さらに、このW金属膜をエッチバックするといった
複雑な工程を経る必要はなく、プラグ形成は極めて簡単
に行える。
【0033】また、本実施例によるAl選択CVD法に
よれば、コンタクト孔の形状にかかわらず、コンタクト
孔内にプラグ形成をすることが可能である。つまり、図
3の一部拡大断面図に示すように、シリサイド膜28b
上の絶縁層29に形成されるコンタクト孔が同図(a)
に示すように逆テーパ状のコンタクト孔29cであって
も、また、同図(b)に示すように極めて孔径の小さい
コンタクト孔29dであっても、各コンタクト孔29
c,d内にAl金属膜が選択堆積される。つまり、順テ
ーパ状のコンタクト孔に制約された従来と異なり、本実
施例による埋込プラグ形成方法によればコンタクト孔の
形状にかかわらずプラグ形成が可能である。
【0034】ここで実験のために、以下の2種の試料を
作製した。第1は、拡散層および高融点金属シリサイド
膜の面積および形状を一定にして、コンタクト孔の寸法
を0.4μmから1.6μmまで変化させ、コンタクト
孔の個数を調整することによって合計のコンタクト面積
を同一にした試料、第2は、AlCu合金膜の下に拡散
防止膜として膜厚100nmのTi膜を形成した場合
と、形成しなかった場合とを比較する試料である。な
お、金属配線の面積と合計コンタクト面積との比は50
で一定である。またコンタクト孔マスクパターンは正方
形であり、実際の加工仕上がり後の平面形状は0.8μ
m以下ではほぼ円形、1.2μm以上ではほぼ正方形で
あった。
【0035】図2に作製した試料の接合不良発生率とコ
ンタクト孔径との関係をグラフに示した。ここで縦軸
は、合計412個の試料に対して接合不良を起こした試
料の割合を示す。なお、標準試料としてWの全面堆積技
術を使用してプラグを作製したコンタクト寸法0.8μ
mの試料を作製し、この標準試料の逆方向リーク電流の
平均値(測定値をそのまま使用して得た平均値に対して
30倍以上のデータは除外して、再度計算した値)に対
して、30倍以上のリーク電流が測定された試料を不良
と判定した。標準試料の不良発生率は3%程度であり、
主として拡散層形成工程およびサリサイド工程に起因す
る。
【0036】このグラフから、まず、AlCu合金膜の
下に拡散防止膜を形成しなかった場合について、コンタ
クト孔径が0.8μm以下の場合にはほとんど接合不良
は発生しないが、0.8μmを越えると急激に不良発生
率が増大することが分かる。これは、コンタクト孔径
0.8μm以下では埋込プラグが単一のAl粒によって
形成されるのに対して、0.8μmを越えると複数の粒
から形成されるために起きた現象である。すなわち、
0.8μm以下では埋込プラグが単一のAl粒によって
形成されるため、プラグ内をSiやAlが移動する速度
が極めて遅くなり、界面状態に変化が起きない。それに
対して、0.8μmを越えると、複数の粒から形成さ
れ、この粒界ならびにそれにつながったAlCu膜中の
粒界に沿ってSiおよびAlが高速に移動できるため、
拡散層中のSiがプラグおよび金属配線中に高速に移動
し、拡散層中に形成された空洞にプラグおよび金属配線
からAlが侵入し、スパイクが形成されるために、接合
不良が発生する。なお、コンタクト孔径0.8μm以下
の場合にも標準試料に比較して僅かに高い不良率が測定
されている。この不良を起こした試料について解析を行
ったところ、いくつかの試料については埋込プラグが複
数の粒から構成されていることが観察された。これは、
Alの選択CVDを行う際に、コンタクト孔底部に露出
したTiSi2 膜表面に何等かの汚染物が残留してお
り、この汚染物を核にして、0.8μm以下の場合にも
プラグ内に粒界が発生したと考えられる。従って、選択
CVDを行う基板の清浄化技術がさらに向上すれば、標
準試料と同程度の不良率になるものと考えられる。
【0037】次にAlCu合金膜の下に拡散防止膜を形
成した場合について、コンタクト孔径が0.8μm以下
の場合には、拡散防止膜がない場合に比較してさらに不
良率が減少し、0.8μmを越えても、拡散防止膜が無
い場合ほどには不良発生率が増大しないことが分かる。
これは、金属配線のAlCu膜との間に拡散防止膜が形
成されているため、埋込プラグ内に粒界が存在しても、
SiおよびAlの移動が拡散層と埋込プラグ間のみに限
定され、AlCu膜には及ばないため、同様に粒界が存
在する場合にも形成されるスパイクが小さくなり、接合
不良発生に至らない場合が多くなるためである。
【0038】なお、高融点金属シリサイド膜を形成しな
い拡散層に直接選択Al−CVDによる埋込プラグを形
成した試料も作製したが、この場合には熱処理を行う以
前から90%以上の不良率が観察された。これはCVD
によるAl膜堆積中に拡散層とAlとの直接の反応が発
生し、スパイクが発生したためである。
【0039】この結果により、コンタクト孔寸法を0.
8μm以下にすることによって接合不良発生率を低くす
ることができることが明確になった。また、埋込プラグ
と金属配線との間に拡散防止膜を形成することも接合不
良発生率を低くするために有効であることが明確になっ
た。
【0040】なお、金属配線に使用するAl合金膜にS
iを1.0wt%添加し、AlSiCu合金にしたとこ
ろ、拡散防止膜を形成しない場合の不良率が減少し、拡
散防止膜を使用した場合と同程度になった。1.0wt
%は450℃での固溶限界を越えるため、埋込プラグ内
に粒界が存在しても、SiおよびAlの移動がAlSi
Cu膜には及ばないため、形成されるスパイクが小さく
なり、接合不良発生に至らない場合が多くなるためであ
る。このように金属配線にSiを添加したAl合金膜を
使用することも接合不良発生抑制のために有効である。
ただし、このようにSiを固溶限界以上に添加した場合
には熱処理によって金属配線中にSi粒の析出が発生す
る。微細化が進んだ半導体装置では、このようなSi粒
析出による金属配線の抵抗増大や信頼性の劣化が問題に
なるので注意が必要である。
【0041】また、ここでは正方形のマスクパターンを
使用してコンタクト孔を形成した場合についての実験結
果を示したが、必ずしも正方形である必要はなく、例え
ば長方形のマスクパターンを使用してもよい。この場合
は、面積が0.8×0.8=0.64μm2 以下であれ
ば接合不良発生率は低くできる。
【0042】ここでは高融点金属シリサイド膜としてサ
リサイド工程によって形成したTiSi2 膜を使用した
が、他の方法で形成することも、他の材料を使用するこ
も可能である。例えば基板全面にTiSi2 膜をスパッ
タ法で堆積し、不要な部分をエッチング除去する方法、
TiCl4 とSiH4 とを混合した雰囲気中でTiSi
2 膜を拡散層表面上にのみ選択CVD堆積する方法など
が可能である。材料としては、CoSi2 ,NiSi2
等についてはTiと同様のサリサイド工程による形成が
可能である。その他WSi2 ,TaSi2 等がCVDも
しくはスパッタによる堆積が可能である。
【0043】拡散防止膜としてはTiN以外に、WN,
TaN,ZrN,HfN等の高融点金属窒化物、TiO
N等の高融点金属酸窒化物、TiB等の高融点金属硼化
物等が使用できる。またここではn+ 拡散層に金属配線
を電気的に接続するコンタクト構造を形成した例を示し
たが、p+ 拡散層に接続するコンタクト構造を形成する
場合にも本発明の構造および形成方法は有効である。
【0044】次に、本発明の第2の実施例によるコンタ
クト構造およびその形成方法について説明する。図4は
本実施例によるコンタクト構造の形成方法を示す工程断
面図であり、図1と同一または相当する部分については
同符号を用いてその説明は省略する。
【0045】まず、上記第1の実施例と同様にSi基板
21にMOSFETが形成される(図2(a)参照)。
次に、このMOSFET上に絶縁膜29が形成され、こ
の絶縁膜29がホトリソグラフィ技術およびRIEエッ
チング技術を用いてパターニングされ、コンタクト孔3
1が開口される(同図(b)参照)。次に、アンモニア
ガス雰囲気中で750℃で1分間の加熱処理、つまり、
ラピッド・サーマル・ナイトライゼーション(RTN)
処理が実施され、コンタクト孔31の底面に露出する高
融点金属シリサイド膜28bが窒化される。このRTN
処理により、TiSi2 からなるシリサイド膜28bは
TiNからなる窒化膜32に変換される(同図(c)参
照)。次に、基板表面にDMAHガスが流され、選択C
VD法によりコンタクト孔31の底面に形成された窒化
膜32上にAl金属膜が選択堆積され、埋込プラグ33
が形成される(同図(d)参照)。そして、この埋込プ
ラグ上に金属配線を形成して、本発明のコンタクト構造
を得る。
【0046】このような第2の実施例によれば、コンタ
クト孔31の孔径は上記第1の実施例のように0.8μ
m以下に限定されることはなく、任意の孔径であってよ
い。つまり、埋込プラグ33が複数のAl粒から形成さ
れ、埋込プラグ33の内部にAl粒界が存在しても、埋
込プラグ33と拡散層26との間に窒化膜32が存在
し、拡散防止膜として機能するため、Si基板21中の
Si原子の移動はこの窒化膜32によって阻止される。
このため、従来のようにSi基板中のSi原子が埋込プ
ラグ内のAl粒界に吸い取られることはなく、Si基板
中に空洞が形成され、埋込プラグおよび金属配線からA
lが移動してスパイクが形成されることはない。このよ
うな第2の実施例においては、接合不良発生率は上記の
第1実施例の場合より低下し、標準試料と同程度になっ
た。従って、MOSFETの信頼性はさらに向上する。
【0047】次に、本発明の第3の実施例について、図
5の工程断面図を用いて説明する。なお、図1と同一ま
たは相当する部分について同符号を用いる。
【0048】まず、p型Si基板21にpウエル22が
形成され、フィールド酸化膜23により素子間が絶縁分
離される。次に、ゲート酸化膜24、ポリシリコン層2
5が形成された後、SiO2 からなるサイドウオール4
2が形成され、pウエル22にドレイン領域26および
ソース領域27となる拡散層が形成される。本実施例に
おいてはこの段階では拡散層表面にシリサイド膜は形成
されない(図1(a)参照)。
【0049】次に、基板表面に絶縁層29が形成され、
この絶縁層29はホトリソグラフィ技術およびRIE技
術を用いてパターニングされ、コンタクト孔34が開口
される(同図(b)参照)。次に、TiCl4 とSiH
4 との混合ガスが、750℃に加熱された基板表面に流
される。この選択CVD法により、コンタクト孔34の
底面に露出するドレイン領域26の表面に、TiSi2
からなるシリサイド膜35が100nmの厚さに選択堆
積される。引き続き、アンモニア雰囲気中において75
0℃で1分間のRTN処理が施され、コンタクト孔34
の底面に露出するシリサイド膜35の表面がナイトライ
ズ化され、シリサイド膜35の表面の一部が窒化膜36
に変換される(同図(c)参照)。次に、基板表面にD
MAHガスが流され、選択CVD法によってコンタクト
孔34の底面に露出する窒化膜36の表面にAl金属膜
が選択堆積され、埋込プラグ37が形成される(同図
(d)参照)。
【0050】このような第3の実施例によれば、上記第
2の実施例と同様な効果が奏される。つまり、埋込プラ
グ37とドレイン領域26との間に窒化膜36が存在す
るため、Si基板21中のSi原子の移動はこの窒化膜
36が拡散防止膜として機能することによって阻止さ
れ、コンタクト孔34の孔径にかかわらず、良好なコン
タクトをとることが可能となる。さらに、この第3の実
施例においては、コンタクト孔34の底面に所望厚の高
融点金属シリサイド膜35を堆積し、この表面の一部を
窒化膜36に変換することが可能である。これに対し、
上記第2の実施例においては、Si原子の移動を阻止す
る窒化膜32は、拡散層26の表面に形成された高融点
金属シリサイド膜28bが窒化されて形成される。
【0051】従って、窒化膜32の膜厚は高融点金属シ
リサイド膜28bの膜厚によって制限される。ところ
が、トランジスタの微細化が進むにつれて拡散層は薄く
なり、それに従って高融点金属シリサイド膜の膜厚も薄
くなる。従って第2の実施例では半導体装置の微細化が
進行するにつれて適用が困難になる。それに対して第3
の実施例では、高融点金属シリサイド膜はトランジスタ
の寸法に関係なく設定できるため、微細化が進んでも適
用できなくなることはない。
【0052】なおここでは、サリサイド工程を使用して
トランジスタを形成した第1、第2の実施例と異なり、
拡散層表面の、コンタクト孔底部に露出した領域にのみ
高融点金属シリサイド膜を形成したが、第1、第2の実
施例と同様にサリサイド工程を使用して、拡散層表面上
全面に高融点金属シリサイド膜を形成してから層間絶縁
膜、コンタクト孔の形成を行い、コンタクト孔底部に露
出した高融点金属シリサイド表面に、TiSi2 のCV
D堆積を行うことも可能である。この方がトランジスタ
のソース、ドレイン拡散層の抵抗が低減され、高速動作
が可能になる。また他の形成方法で、拡散層表面上に部
分的に高融点金属シリサイド膜を形成してから層間絶縁
膜、コンタクト孔の形成を行い、TiSi2 のCVD堆
積を行っても良い。
【0053】またここでは、コンタクト孔内に選択堆積
したTiSi2 膜表面を窒化して拡散防止膜を形成した
後に、Alの選択CVDを行って埋込プラグを形成した
場合の例を示したが、コンタクト孔寸法が0.8μm以
下である場合は、拡散防止膜の形成を行わずに埋込プラ
グの形成を行っても、第1の実施例の場合と同様に良好
なコンタクト特性を得ることができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、コ
ンタクト孔への埋込プラグ形成は、Alを含む原料ガス
を基板表面に流す工程のみによって行われる。このた
め、埋込プラグは極めて簡単に形成される。しかも、コ
ンタクト孔の形状にかかわらずプラグを埋め込むことが
可能となる。また、拡散層と埋込プラグとの間に高融点
金属シリサイド膜が形成されているため、埋込プラグの
形成の際に拡散層中のSiとAlとの反応が起きて接合
不良が発生することもない。そして、コンタクト孔の孔
径が0.8μm以下の寸法に形成されると、コンタクト
孔の内部に形成される埋込プラグは単一のAl粒によっ
て形成され、埋込プラグ内に粒界は存在しなくなる。こ
のため、拡散層と埋込プラグおよび金属配線との間のS
iおよびAlの原子移動はなくなり、スパイクの発生に
よる接合不良の発生は起きず、良好なコンタクトが形成
される。また、埋込プラグと金属配線の間に拡散層防止
膜が形成されていれば、SiおよびAl原子の移動が拡
散層と埋込プラグとの間に制限されるため、さらに接合
不良の発生は減少する。
【0055】また、拡散層と埋込プラグと導体との間に
拡散防止膜が形成されていると、拡散層から埋込プラグ
へのSi原子の移動はこの窒化された拡散防止膜によっ
て阻止される。このため、コンタクト孔の孔径にかかわ
らず、拡散層から埋込プラグへのSi原子移動を阻止で
き、良好なコンタクトが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるコンタクト構造の
形成方法を示す工程断面図である。
【図2】コンタクト孔の孔径と接合不良発生率との関係
を示すグラフである。
【図3】コンタクト孔の種々の断面形状を示す図であ
る。
【図4】本発明の第2の実施例によるコンタクト構造の
形成方法を示す工程断面図である。
【図5】本発明の第3の実施例によるコンタクト構造の
形成方法を示す工程断面図である。
【図6】全面CVD法を用いた従来のコンタクト構造の
形成方法を示す工程断面図である。
【図7】選択CVD法を用いた従来の埋込プラグ形成方
法で得られたコンタクト構造の断面図である。
【図8】拡散層と埋込プラグおよび金属配線との間のS
iおよびAl原子の移動と、それによるスパイク形成を
示す図である。
【符号の説明】
21…Si基板、22…pウエル、23…フィールド酸
化膜、24…ゲート酸化膜、25…ポリシリコン層、2
6…ドレイン領域、27…ソース領域、28a,b、3
5…高融点シリサイド膜、29…絶縁層、29a、3
1、34…コンタクト孔、30、33、37…埋込プラ
グ、32、36…窒化膜、42…サイドウオール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/768

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    であって、 前記拡散層上の層間絶縁膜にコンタクト孔が形成されて
    おり、 前記拡散層表面の、少なくとも前記コンタクト孔底部に
    露出した領域に、高融点金属シリサイド膜が形成されて
    おり、 このコンタクト孔内に、Alを含む金属からなる埋込プ
    ラグが形成されており、かつ、このコンタクト孔の寸法
    が0.8μm以下であることを特徴とする、コンタクト
    構造。
  2. 【請求項2】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    の形成方法であって、 前記拡散層表面の少なくとも一部領域に高融点金属シリ
    サイド膜を形成する工程と、 この高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 この層間絶縁膜を選択的に除去し、0.8μm以下の寸
    法にコンタクト孔を形成し、その底部に前記高融点金属
    シリサイド膜を露出させる工程と、 このコンタクト孔内に、化学気相成長法を用いてAlを
    含む金属膜を選択的に堆積することによって、埋込プラ
    グを形成する工程を含むことを特徴とする、コンタクト
    構造の形成方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    であって、 前記拡散層上の層間絶縁膜にコンタクト孔が形成されて
    おり、 前記拡散層表面の、少なくとも前記コンタクト孔底部に
    露出した領域に、高融点金属シリサイド膜が形成されて
    おり、 このコンタクト孔内に、Alを含む金属からなる埋込プ
    ラグが形成されており、かつ、この埋込プラグと前記金
    属配線との間に、拡散防止膜が形成されていることを特
    徴とする、コンタクト構造。
  4. 【請求項4】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    の形成方法であって、 前記拡散層表面の少なくとも一部領域に高融点金属シリ
    サイド膜を形成する工程と、 この高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 この層間絶縁膜を選択的に除去し、コンタクト孔を形成
    し、その底部に前記高融点金属シリサイド膜を露出させ
    る工程と、 このコンタクト孔内に、化学気相成長法を用いてAlを
    含む金属膜を選択的に堆積することによって、埋込プラ
    グを形成する工程と、 この埋込プラグ上に拡散防止膜を形成する工程と、 この拡散防止膜上に、前記金属配線を形成する工程を含
    むことを特徴とする、コンタクト構造の形成方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    であって、 前記拡散層上の層間絶縁膜にコンタクト孔が形成されて
    おり、 前記拡散層表面の、少なくとも前記コンタクト孔底部に
    露出した領域に、高融点金属シリサイド膜が形成されて
    おり、 このコンタクト孔内に、Alを含む金属からなる埋込プ
    ラグが形成されており、かつ、前記高融点金属シリサイ
    ド膜と、前記埋込プラグとの間に拡散防止膜が形成され
    ていることを特徴とする、コンタクト構造。
  6. 【請求項6】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    の形成方法であって、 前記拡散層表面の少なくとも一部領域に高融点金属シリ
    サイド膜を形成する工程と、 この高融点金属シリサイド膜上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 この層間絶縁膜を選択的に除去し、コンタクト孔を形成
    し、その底部に前記高融点金属シリサイド膜を露出させ
    る工程と、 このコンタクト孔底部に露出した前記高融点金属シリサ
    イド膜の表面を窒化する工程と、 このコンタクト孔内に、化学気相成長法を用いてAlを
    含む金属膜を選択的に堆積することによって、埋込プラ
    グを形成する工程を含むことを特徴とする、コンタクト
    構造の形成方法。
  7. 【請求項7】 半導体基板表面の一部領域に形成された
    拡散層に、金属配線を電気的に接続するコンタクト構造
    の形成方法であって、 この拡散層上に層間絶縁膜を形成する工程と、 この層間絶縁膜を選択的に除去し、コンタクト孔を形成
    する工程と、 このコンタクト孔内に化学気相成長法を用いて高融点金
    属シリサイド膜を選択的に堆積する工程と、 この高融点金属シリサイド膜の表面を窒化する工程と、 前記コンタクト孔内に、化学気相成長法を用いてAlを
    含む金属膜を選択的に堆積することによって、埋込プラ
    グを形成する工程を含むことを特徴とする、コンタクト
    構造の形成方法。
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US08/264,928 US5652180A (en) 1993-06-28 1994-06-24 Method of manufacturing semiconductor device with contact structure
CN94109012.4A CN1110007A (zh) 1993-06-28 1994-06-27 具有接触结构的半导体器件及其制造方法
EP94304660A EP0631309A3 (en) 1993-06-28 1994-06-27 Semiconductor device with contact structure and its manufacturing process.

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100459930B1 (ko) * 2002-07-19 2004-12-03 동부전자 주식회사 부분적으로 셀프 얼라인 된 살리사이드 콘택 형성 방법
US7709376B2 (en) 2007-07-18 2010-05-04 Kabushiki Kaisha Toshiba Method for fabricating semiconductor device and semiconductor device

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