JPH07223476A - 内装部品における緩衝構造 - Google Patents
内装部品における緩衝構造Info
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- JPH07223476A JPH07223476A JP1757894A JP1757894A JPH07223476A JP H07223476 A JPH07223476 A JP H07223476A JP 1757894 A JP1757894 A JP 1757894A JP 1757894 A JP1757894 A JP 1757894A JP H07223476 A JPH07223476 A JP H07223476A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 アームレストパッドなど内装部品における緩
衝構造において、簡易な構成でかつ荷重に対して底づき
感がなく滑らかな感触を確保するようにした緩衝構造を
提供することを目的とする。 【構成】 芯材11の表面側に中空部13を介して表皮
材12を被覆して構成される緩衝構造であって、表皮材
12の裏面側に芯材11側にその先端を向けて、長さ寸
法の異なるスペーサリブ14a,14bを配置し、初期
荷重に対して長手側スペーサリブ14aの弾性作用で受
け、長手側のスペーサリブ14aの弾性限界後は、短手
側のスペーサリブ14bの弾性作用で受けることによ
り、滑らかな感触をもたらす。
衝構造において、簡易な構成でかつ荷重に対して底づき
感がなく滑らかな感触を確保するようにした緩衝構造を
提供することを目的とする。 【構成】 芯材11の表面側に中空部13を介して表皮
材12を被覆して構成される緩衝構造であって、表皮材
12の裏面側に芯材11側にその先端を向けて、長さ寸
法の異なるスペーサリブ14a,14bを配置し、初期
荷重に対して長手側スペーサリブ14aの弾性作用で受
け、長手側のスペーサリブ14aの弾性限界後は、短手
側のスペーサリブ14bの弾性作用で受けることによ
り、滑らかな感触をもたらす。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ドアトリムや車両用
シートに設置されるアームレスト等に好適な内装部品に
おける緩衝構造に関する。
シートに設置されるアームレスト等に好適な内装部品に
おける緩衝構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ドアトリムあるいは車両用シー
トには、乗員が肘をかけて休めるようにアームレストが
通常設置されており、このアームレストには、乗員が肘
をかけた場合、その荷重に耐え得る強度と、表面感触を
含めた良好な緩衝性とを備えるようになっている。
トには、乗員が肘をかけて休めるようにアームレストが
通常設置されており、このアームレストには、乗員が肘
をかけた場合、その荷重に耐え得る強度と、表面感触を
含めた良好な緩衝性とを備えるようになっている。
【0003】図9は、アームレスト機能を有するドアト
リムを示す斜視図であり、ドアトリム1の中央にはアー
ムレスト2が車室内側に膨出するように設けられてお
り、特に、乗員の肘をのせやすい部位には、アームレス
トパッド3が設置されている。
リムを示す斜視図であり、ドアトリム1の中央にはアー
ムレスト2が車室内側に膨出するように設けられてお
り、特に、乗員の肘をのせやすい部位には、アームレス
トパッド3が設置されている。
【0004】このアームレストパッド3の構成は、図1
0に示すように、軽量化ならびに良好な緩衝機能を得る
ように、PP樹脂,ABS樹脂等の合成樹脂材料を射出
成形してなる樹脂芯材4の表面側に、軟質塩ビあるいは
ゴム等の弾性材料からなる表皮材5を被覆貼着するとと
もに、樹脂芯材4と表皮材5との間に中空部を形成する
ためにスペーサリブ6が表皮材5と一体成形されてい
る。
0に示すように、軽量化ならびに良好な緩衝機能を得る
ように、PP樹脂,ABS樹脂等の合成樹脂材料を射出
成形してなる樹脂芯材4の表面側に、軟質塩ビあるいは
ゴム等の弾性材料からなる表皮材5を被覆貼着するとと
もに、樹脂芯材4と表皮材5との間に中空部を形成する
ためにスペーサリブ6が表皮材5と一体成形されてい
る。
【0005】そして、このアームレストパッド3に乗員
が肘をのせた場合、スペーサリブ6が倒れ込み、その弾
性反発力により得られる弾性作用により良好なクッショ
ン機能が得られるというものである。
が肘をのせた場合、スペーサリブ6が倒れ込み、その弾
性反発力により得られる弾性作用により良好なクッショ
ン機能が得られるというものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
アームレストパッド3の構成においては、表皮材5と一
体にスペーサリブ6を設けている構成であり、表皮材5
自体の硬度で弾力性能が決定されるため、ソフト感を得
るために弾性度の優れた材料を使用すれば、高温時にお
ける保形性能に劣り、適切な保形性が得られないという
不具合があった。
アームレストパッド3の構成においては、表皮材5と一
体にスペーサリブ6を設けている構成であり、表皮材5
自体の硬度で弾力性能が決定されるため、ソフト感を得
るために弾性度の優れた材料を使用すれば、高温時にお
ける保形性能に劣り、適切な保形性が得られないという
不具合があった。
【0007】さらに、アームレストパッド3に加わる荷
重と表皮材5の撓み変位量との関係を図11のグラフに
示すと、所定の荷重を加えた場合、スペーサリブ6が急
激に倒れ込み、いわゆる底づき感を与え、満足のいくク
ッション性能が得られないという不具合もあった。
重と表皮材5の撓み変位量との関係を図11のグラフに
示すと、所定の荷重を加えた場合、スペーサリブ6が急
激に倒れ込み、いわゆる底づき感を与え、満足のいくク
ッション性能が得られないという不具合もあった。
【0008】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、環境温度に左右されることなく、適切な保
形性能が確保されるとともに、外部からの荷重に対して
段階的に撓み変形し、良好なクッション性能が得られる
内装部品における緩衝構造を提供することを目的とす
る。
れたもので、環境温度に左右されることなく、適切な保
形性能が確保されるとともに、外部からの荷重に対して
段階的に撓み変形し、良好なクッション性能が得られる
内装部品における緩衝構造を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る内装部品における緩衝構造は、芯材
と、この芯材の表面側を中空部を介して被覆する表皮材
とからなり、上記表皮材は、弾性体で構成されていると
ともに、その裏面側にスペーサリブが一体成形され、該
スペーサリブは、その先端が芯材側に突出するように少
なくとも2種以上の寸法の異なるスペーサリブにより構
成されていることを特徴とする。
に、本発明に係る内装部品における緩衝構造は、芯材
と、この芯材の表面側を中空部を介して被覆する表皮材
とからなり、上記表皮材は、弾性体で構成されていると
ともに、その裏面側にスペーサリブが一体成形され、該
スペーサリブは、その先端が芯材側に突出するように少
なくとも2種以上の寸法の異なるスペーサリブにより構
成されていることを特徴とする。
【0010】また、芯材と、この芯材の表面側を中空部
を介して被覆する表皮材とからなり、中空部内に弾性パ
ッドが介挿されており、この弾性パッドの裏面側から芯
材に向けて、少なくとも2種以上の寸法の異なるスペー
サリブが一体成形されていることを特徴とする。
を介して被覆する表皮材とからなり、中空部内に弾性パ
ッドが介挿されており、この弾性パッドの裏面側から芯
材に向けて、少なくとも2種以上の寸法の異なるスペー
サリブが一体成形されていることを特徴とする。
【0011】上記スペーサリブは、弾性材料で構成する
ことが条件であり、表皮材として塩ビ樹脂,ゴム等の弾
性材料を使用する場合には、表皮材の裏面一体に設けて
もよく、また、中空部にウレタンフォーム等の弾性材料
からなるパッドを介挿して、このパッドの裏面側にスペ
ーサリブを一体成形してもよい。
ことが条件であり、表皮材として塩ビ樹脂,ゴム等の弾
性材料を使用する場合には、表皮材の裏面一体に設けて
もよく、また、中空部にウレタンフォーム等の弾性材料
からなるパッドを介挿して、このパッドの裏面側にスペ
ーサリブを一体成形してもよい。
【0012】スペーサリブの形状としては、円柱形状の
リブを縦横所定間隔毎に配置してもよく、また、縦方向
あるいは横方向にプレート状のスペーサリブを所定間隔
毎に設定してもよい。
リブを縦横所定間隔毎に配置してもよく、また、縦方向
あるいは横方向にプレート状のスペーサリブを所定間隔
毎に設定してもよい。
【0013】いずれの場合においても、少なくとも2段
階でスペーサリブの長さ寸法を相違させることが必須条
件である。
階でスペーサリブの長さ寸法を相違させることが必須条
件である。
【0014】
【作用】以上の構成から明らかなように、本発明に係る
緩衝構造は、表皮材の裏面側から樹脂芯材の表面側に向
けて、長さ寸法の異なるスペーサリブを中空部内に介挿
設置するという構成であるため、表皮材の表面側から荷
重を加えた場合、まず寸法の長いスペーサリブが撓みは
じめ、このスペーサリブが倒れ込むときに寸法の短いス
ペーサリブで荷重を受けるというメカニズムが得られ、
従来のように、急激に倒れ込むような不快な感触が緩和
でき、荷重に対してスペーサリブが連続的に撓み変位す
る。
緩衝構造は、表皮材の裏面側から樹脂芯材の表面側に向
けて、長さ寸法の異なるスペーサリブを中空部内に介挿
設置するという構成であるため、表皮材の表面側から荷
重を加えた場合、まず寸法の長いスペーサリブが撓みは
じめ、このスペーサリブが倒れ込むときに寸法の短いス
ペーサリブで荷重を受けるというメカニズムが得られ、
従来のように、急激に倒れ込むような不快な感触が緩和
でき、荷重に対してスペーサリブが連続的に撓み変位す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明に係る内装部品における緩衝構
造の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
造の実施例について、添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0016】図1は本発明の緩衝構造を適用したアーム
レストパッドを設置した自動車用ドアトリムを示す斜視
図、図2は同アームレストパッドの構成を示す一部破断
斜視図、図3は同アームレストパッドの作用を示す説明
図、図4は同アームレストパッドの作用を示すグラフ、
図5は本発明に係る緩衝構造を適用したアームレストパ
ッドの別実施例を示す一部破断斜視図、図6ないし図8
は本発明に係る緩衝構造を適用したアームレストパッド
の変形例を示す断面図並びにグラフである。
レストパッドを設置した自動車用ドアトリムを示す斜視
図、図2は同アームレストパッドの構成を示す一部破断
斜視図、図3は同アームレストパッドの作用を示す説明
図、図4は同アームレストパッドの作用を示すグラフ、
図5は本発明に係る緩衝構造を適用したアームレストパ
ッドの別実施例を示す一部破断斜視図、図6ないし図8
は本発明に係る緩衝構造を適用したアームレストパッド
の変形例を示す断面図並びにグラフである。
【0017】まず、図1ないし図4に基づいて、本発明
の第1実施例について説明する。
の第1実施例について説明する。
【0018】図1において、本発明に係る緩衝構造を適
用したアームレストパッド10は、ドアトリム20のほ
ぼ中央部に車室内側に向けて膨出状に形成されたアーム
レスト部21の上面に設置されており、このアームレス
トパッド10の構成は、図2に示すように、ABS樹
脂,PP樹脂等の合成樹脂の射出成形体からなる芯材1
1と、この芯材11の表面側に中空部13を介して被覆
一体化される表皮材12とから構成されている。
用したアームレストパッド10は、ドアトリム20のほ
ぼ中央部に車室内側に向けて膨出状に形成されたアーム
レスト部21の上面に設置されており、このアームレス
トパッド10の構成は、図2に示すように、ABS樹
脂,PP樹脂等の合成樹脂の射出成形体からなる芯材1
1と、この芯材11の表面側に中空部13を介して被覆
一体化される表皮材12とから構成されている。
【0019】上記表皮材12としては、この実施例では
軟質塩ビ樹脂が使用されているが、合成ゴムでもよく、
軟質樹脂や合成ゴム,天然ゴム等、弾性を備えた材料で
あれば、特にその材質は問わない。
軟質塩ビ樹脂が使用されているが、合成ゴムでもよく、
軟質樹脂や合成ゴム,天然ゴム等、弾性を備えた材料で
あれば、特にその材質は問わない。
【0020】そして、表皮材12の裏面側には、その先
端を芯材11側に向けて円柱形状のスペーサリブ14が
縦横方向に一定間隔を配して複数個形成されている。
端を芯材11側に向けて円柱形状のスペーサリブ14が
縦横方向に一定間隔を配して複数個形成されている。
【0021】さらに、このスペーサリブ14は、本実施
例では2種類の長さ寸法、長手側のスペーサリブ14
a,短手側のスペーサリブ14bというように、長手側
スペーサリブ14aと短手側スペーサリブ14bとが交
互に配置するように設置されている。
例では2種類の長さ寸法、長手側のスペーサリブ14
a,短手側のスペーサリブ14bというように、長手側
スペーサリブ14aと短手側スペーサリブ14bとが交
互に配置するように設置されている。
【0022】したがって、図3に示すように、アームレ
ストパッド10の表面側からF1 の荷重がまず加われ
ば、長手側のスペーサリブ14aが撓み、さらに荷重が
F2 に強まれば、長手側のスペーサリブ14aが倒れ込
むと同時に、今度は短手側のスペーサリブ14bが芯材
11と当接して、荷重F2 を受けて、この短手側のスペ
ーサリブ14bが撓んで、段階的に荷重F1 ,F2 を有
効に吸収することが可能となり、乗員に底づき感等の不
快感を与えることがないのである。
ストパッド10の表面側からF1 の荷重がまず加われ
ば、長手側のスペーサリブ14aが撓み、さらに荷重が
F2 に強まれば、長手側のスペーサリブ14aが倒れ込
むと同時に、今度は短手側のスペーサリブ14bが芯材
11と当接して、荷重F2 を受けて、この短手側のスペ
ーサリブ14bが撓んで、段階的に荷重F1 ,F2 を有
効に吸収することが可能となり、乗員に底づき感等の不
快感を与えることがないのである。
【0023】上述した荷重に対する表皮材12における
撓み変位量の関係を、図4のグラフにて示す。
撓み変位量の関係を、図4のグラフにて示す。
【0024】そして、このグラフに示す曲線から明らか
なように、グラフ中aの範囲では長手側のスペーサリブ
14aの弾性作用が、グラフ中bの範囲では短手側のス
ペーサリブ14bの弾性作用が得られ、従来の荷重−撓
み変位量との関係を示すグラフのように、すぐに底づき
現象に到達するものとは大きく相違する。
なように、グラフ中aの範囲では長手側のスペーサリブ
14aの弾性作用が、グラフ中bの範囲では短手側のス
ペーサリブ14bの弾性作用が得られ、従来の荷重−撓
み変位量との関係を示すグラフのように、すぐに底づき
現象に到達するものとは大きく相違する。
【0025】以上説明した本発明による第1実施例のも
のは、円柱形状のスペーサリブ14を使用したが、図5
に示すように、プレート状のスペーサリブ14´を使用
することもできる。
のは、円柱形状のスペーサリブ14を使用したが、図5
に示すように、プレート状のスペーサリブ14´を使用
することもできる。
【0026】この第2実施例では、プレート状のスペー
サリブ14´を長手方向に沿って配置したが、スペーサ
リブ14´の配設方向をこれと直交する方向に配設して
もよい。
サリブ14´を長手方向に沿って配置したが、スペーサ
リブ14´の配設方向をこれと直交する方向に配設して
もよい。
【0027】この実施例においても、スペーサリブ14
´は長さ寸法を相違させた長手側のスペーサリブ14´
a,短手側のスペーサリブ14´bを交互に配置して、
良好なクッション機能を確保できる作用効果は第1実施
例と同様であるが、この第2実施例においては、第1実
施例のものに比べ、金型加工が簡単に行なえるととも
に、保形性において優れるという利点がある。
´は長さ寸法を相違させた長手側のスペーサリブ14´
a,短手側のスペーサリブ14´bを交互に配置して、
良好なクッション機能を確保できる作用効果は第1実施
例と同様であるが、この第2実施例においては、第1実
施例のものに比べ、金型加工が簡単に行なえるととも
に、保形性において優れるという利点がある。
【0028】また、図6に示すように、スペーサリブ1
4の長さ寸法を3段階に可変させてもよい。
4の長さ寸法を3段階に可変させてもよい。
【0029】この実施例においても、上述したように、
アームレストパッド10に加わる荷重に対して、スペー
サリブ14a,14b,14cが順次倒れ込むことにな
り、図7に示すような、荷重−撓み変位量曲線が得ら
れ、よりきめ細かでソフト感の優れた感触を得ることが
できる。
アームレストパッド10に加わる荷重に対して、スペー
サリブ14a,14b,14cが順次倒れ込むことにな
り、図7に示すような、荷重−撓み変位量曲線が得ら
れ、よりきめ細かでソフト感の優れた感触を得ることが
できる。
【0030】なお、この場合、長さ寸法の異なるスペー
サリブ14a,14b,14cにおいて、そのリブ幅を
相違させて、14a>14b>14cに設定すれば、各
スペーサリブ14a,14b,14cにおける荷重−撓
み変位量の相関関係を示す曲線が近似するようになるた
め、均一な感触を得ることができる。
サリブ14a,14b,14cにおいて、そのリブ幅を
相違させて、14a>14b>14cに設定すれば、各
スペーサリブ14a,14b,14cにおける荷重−撓
み変位量の相関関係を示す曲線が近似するようになるた
め、均一な感触を得ることができる。
【0031】以上、各説明した実施例は、表皮材12と
一体にスペーサリブ14を設けたが、図8に示すよう
に、表皮材12と別体にスペーサリブを設置してもよ
い。
一体にスペーサリブ14を設けたが、図8に示すよう
に、表皮材12と別体にスペーサリブを設置してもよ
い。
【0032】この実施例においては、芯材11と表皮材
12との間にポリウレタンフォームからなる弾性パッド
30を介挿し、この弾性パッド30に芯材11側にその
先端が向くスペーサリブ31を一体に形成し、スペーサ
リブ31の長さ寸法を相違させることにより(長手側ス
ペーサリブ31a,短手側スペーサリブ31bに設定す
る)、荷重に対して段階的にこの荷重を吸収する作用効
果は同一である。
12との間にポリウレタンフォームからなる弾性パッド
30を介挿し、この弾性パッド30に芯材11側にその
先端が向くスペーサリブ31を一体に形成し、スペーサ
リブ31の長さ寸法を相違させることにより(長手側ス
ペーサリブ31a,短手側スペーサリブ31bに設定す
る)、荷重に対して段階的にこの荷重を吸収する作用効
果は同一である。
【0033】そして、本実施例では、弾性パッド30の
弾性作用を利用するため、表皮材12としては、弾性材
料に限定されることがないため、クロスあるいはカーペ
ット等、手触り感や装飾性に優れたものを使用できる利
点がある。
弾性作用を利用するため、表皮材12としては、弾性材
料に限定されることがないため、クロスあるいはカーペ
ット等、手触り感や装飾性に優れたものを使用できる利
点がある。
【0034】この弾性パッド30の素材としては、ポリ
ウレタンフォームのほかに、天然ゴム,合成ゴム,軟質
塩ビ等、種々のものを使用することができる。
ウレタンフォームのほかに、天然ゴム,合成ゴム,軟質
塩ビ等、種々のものを使用することができる。
【0035】以上、本発明に係る緩衝構造の実施例とし
て、ドアトリム10に設置されるアームレストパッド1
0に適用した実施例について説明したが、例えばドアト
リム20のウエスト部22に本願の緩衝構造を適用する
ことも可能であり、乗員の肘や体の一部が触れる箇所で
あれば、本発明に係る緩衝構造を適用することが可能で
あり、本発明に係る緩衝構造の用途は広範囲に適用でき
る。
て、ドアトリム10に設置されるアームレストパッド1
0に適用した実施例について説明したが、例えばドアト
リム20のウエスト部22に本願の緩衝構造を適用する
ことも可能であり、乗員の肘や体の一部が触れる箇所で
あれば、本発明に係る緩衝構造を適用することが可能で
あり、本発明に係る緩衝構造の用途は広範囲に適用でき
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明に係る緩衝構
造は、芯材の表面側に中空部を介して表皮材を被覆して
構成されるとともに、表皮材の裏面側から芯材側に向け
て少なくとも2種類の長さ寸法の異なるスペーサリブを
配置することにより、表皮材の表面側に荷重が加わった
際、長さ寸法の異なるスペーサリブによる底づき感のな
い円滑な撓み変形が得られ、長期にわたり良好なクッシ
ョン性能が得られるという効果を有する。
造は、芯材の表面側に中空部を介して表皮材を被覆して
構成されるとともに、表皮材の裏面側から芯材側に向け
て少なくとも2種類の長さ寸法の異なるスペーサリブを
配置することにより、表皮材の表面側に荷重が加わった
際、長さ寸法の異なるスペーサリブによる底づき感のな
い円滑な撓み変形が得られ、長期にわたり良好なクッシ
ョン性能が得られるという効果を有する。
【0037】さらに、長さ寸法の異なるスペーサリブを
3種類以上設置すれば、衝撃荷重に対応して滑らかな感
触を得ることができ、より快適な感触が期待できるとい
う効果を有する。
3種類以上設置すれば、衝撃荷重に対応して滑らかな感
触を得ることができ、より快適な感触が期待できるとい
う効果を有する。
【図1】本発明に係る緩衝構造を適用したアームレスト
パッドを設置した自動車用ドアトリムを示す斜視図。
パッドを設置した自動車用ドアトリムを示す斜視図。
【図2】本発明に係る緩衝構造を適用したアームレスト
パッドの第1実施例を示す一部破断斜視図。
パッドの第1実施例を示す一部破断斜視図。
【図3】図2に示すアームレストパッドの作用を示す説
明図。
明図。
【図4】図2に示すアームレストパッドにおける荷重−
撓み変位量との相関関係を示すグラフ。
撓み変位量との相関関係を示すグラフ。
【図5】本発明に係る緩衝構造を適用したアームレスト
パッドの第2実施例を示す一部破断斜視図。
パッドの第2実施例を示す一部破断斜視図。
【図6】本発明に係る緩衝構造を適用したアームレスト
パッドのさらに別実施例を示す断面図。
パッドのさらに別実施例を示す断面図。
【図7】図6に示すアームレストパッドの荷重−撓み変
位量との相関関係を示すグラフ。
位量との相関関係を示すグラフ。
【図8】本発明に係る緩衝構造を適用したアームレスト
パッドの別実施例の構成を示す断面図。
パッドの別実施例の構成を示す断面図。
【図9】従来のアームレストパッドを設置したドアトリ
ムを示す斜視図。
ムを示す斜視図。
【図10】従来のアームレストパッドの構成を示す断面
図。
図。
【図11】従来のアームレストパッドにおける荷重−撓
み変位量との相関関係を示すグラフ。
み変位量との相関関係を示すグラフ。
10 アームレストパッド 11 芯材 12 表皮材 13 中空部 14,14´ スペーサリブ 14a,14´a 長手側スペーサリブ 14b,14´b 短手側スペーサリブ 30 弾性パッド 31 スペーサリブ
Claims (5)
- 【請求項1】 芯材(11)と、この芯材(11)の表
面側を中空部(13)を介して被覆する表皮材(12)
とからなり、上記表皮材(12)は、弾性体で構成され
ているとともに、その裏面側にスペーサリブ(14)が
一体成形され、該スペーサリブ(14)は、その先端が
芯材(11)側に突出するように少なくとも2種以上の
寸法の異なるスペーサリブ(14a,14b,…)によ
り構成されていることを特徴とする内装部品における緩
衝構造。 - 【請求項2】 芯材(11)と、この芯材(11)の表
面側を中空部(13)を介して被覆する表皮材(12)
とからなり、中空部(13)内に弾性パッド(30)が
介挿されており、この弾性パッド(30)の裏面側から
芯材(11)に向けて、少なくとも2種以上の寸法の異
なるスペーサリブ(31a,31b,…)が一体成形さ
れていることを特徴とする請求項1記載の内装部品にお
ける緩衝構造。 - 【請求項3】 長さ寸法の異なるスペーサリブ(14,
31)は、長さが短くなるに従い、小径、あるいは巾狭
に調整されていることを特徴とする請求項1,2記載の
内装部品における緩衝構造。 - 【請求項4】 ドアトリム(20)のアームレスト部
(21)に設置されていることを特徴とする請求項1な
いし3記載の内装部品における緩衝構造。 - 【請求項5】 ドアトリム(20)のウエスト部(2
2)に設置されていることを特徴とする請求項1ないし
3記載の内装部品における緩衝構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757894A JPH07223476A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 内装部品における緩衝構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1757894A JPH07223476A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 内装部品における緩衝構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07223476A true JPH07223476A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11947799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1757894A Withdrawn JPH07223476A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 内装部品における緩衝構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07223476A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013159122A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Nihon Iac Kk | 自動車内装品及び自動車内装品用表皮材の製造方法 |
JP2014125122A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 重ね合わせ複合部品 |
CN107082036A (zh) * | 2016-02-16 | 2017-08-22 | 福特全球技术公司 | 具有图案化的通道阵列的可变形扶手 |
JP2018002071A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | しげる工業株式会社 | 車両用アームレスト |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1757894A patent/JPH07223476A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013159122A (ja) * | 2012-02-01 | 2013-08-19 | Nihon Iac Kk | 自動車内装品及び自動車内装品用表皮材の製造方法 |
JP2014125122A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Toyoda Iron Works Co Ltd | 重ね合わせ複合部品 |
CN107082036A (zh) * | 2016-02-16 | 2017-08-22 | 福特全球技术公司 | 具有图案化的通道阵列的可变形扶手 |
JP2018002071A (ja) * | 2016-07-07 | 2018-01-11 | しげる工業株式会社 | 車両用アームレスト |
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