JPH07223121A - 機上放電ツルーイング/ドレッシング方法 - Google Patents

機上放電ツルーイング/ドレッシング方法

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JPH07223121A
JPH07223121A JP3268578A JP26857891A JPH07223121A JP H07223121 A JPH07223121 A JP H07223121A JP 3268578 A JP3268578 A JP 3268578A JP 26857891 A JP26857891 A JP 26857891A JP H07223121 A JPH07223121 A JP H07223121A
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JP
Japan
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grindstone
voltage
cutting
discharge
dressing
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Withdrawn
Application number
JP3268578A
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English (en)
Inventor
Akio Sone
昭夫 曽根
Tatsuhito Yanase
辰仁 柳瀬
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Nachi Fujikoshi Corp
Original Assignee
Nachi Fujikoshi Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nachi Fujikoshi Corp filed Critical Nachi Fujikoshi Corp
Priority to JP3268578A priority Critical patent/JPH07223121A/ja
Publication of JPH07223121A publication Critical patent/JPH07223121A/ja
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 砥石切込み/砥石移動送り速度等の条件設定
が簡単にでき、砥石が電極との接触により削られる事が
なく、放電休止時間が長くなったり放電が不安定になる
事も無く、かつ放電状態を監視する必要が無い、自動制
御方法を提供する。 【構成】 放電直流パルス電源の平均放電電圧レベルを
電圧レベル識別回路内で設定した第1のしきい値電圧と
比較して平均放電電圧レベルの方が低い場合は接点信号
1として出力信号を送り、また、第1のしきい値より低
い第2のしきい値電圧と比較して平均放電電圧レベルの
方が低い場合は接点信号2として出力信号を送る。接点
信号1及び2は研削機械のNC装置の入出力インターフ
ェイスに接続し、NCプログラムで接点信号1及び2の
有無の状態を識別して砥石1の切り込み即ち軸方向送り
を伴う速い又は遅い2種の移動送り、又は砥石の切り込
みがない遅い移動送り、のいずれかを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、研削機械の回転軸に
装着された導電性砥石を装着のまま回転し、前記導電性
砥石に対し直流パルス電源又はパルス状の直流電源から
一方の電圧を供給し、前記直流電源から前記研削機械の
テーブルに設置された電極に対して他方の電圧を供給
し、前記砥石を切り込み/砥石移動送りさせて、前記砥
石面を放電により整形するようにした導電性砥石の機上
放電ツルーイング/ドレッシング方法に関し、特に機上
放電ツルーイング/ドレッシングの自動砥石切込み/砥
石移動送り制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の機上放電ツルーイングの自動送り
速度制御方法としては、例えば「マシニングセンタによ
る硬脆材料の研削加工、第11報;機上放電ツルーイン
グの自動化の試み」として、著者;植松哲太郎、鈴木
清、柳瀬辰仁、宮尾芳一、谷口浩治、中川威雄 各氏:
昭和62年精密工学会秋季大会学術講演会論文集:97
−98頁」に開示されている。このものは、放電ツルー
イング/ドレッシング中の平均極間電圧(極間距離に相
当)が一定になるように、最適間隙に対応するしきい値
電圧を設定しておき、検出された平均極間電圧がこれよ
り高ければテーブルを設定速度で砥石中心に軸方向に接
近させ即ち砥石切込みさせ、低ければNC装置のオーバ
ーライドを0%としてテーブルを停止させ砥石切込みな
しで、その位置で極間が拡がるまで放電を持続するもの
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものはN
Cプログラムとは連動しておらず、ハードウエアだけで
砥石切り込みの有無を行っている。そこでこの方法は研
削機械の送りオーバライドの改造が必要であり、研削機
械によっては改造が困難なものもあるため、適用できる
研削機械が非常に限られており、従来、薄刃砥石の機上
放電ツルーイング/ドレッシング方法では、一定速度の
砥石移動送りで行なわれていた。しかしながら、砥石移
動送り速度を選定するのは放電状態によって砥石移動送
り速度等の条件をこまめに変更しながら条件設定を行う
必要があり、砥石移動送り速度等の条件選定が難しく、
砥石移動送りが早すぎれば砥石と電極が接触し砥石は電
極により削られ、遅すぎれば放電休止時間が長くなった
り放電が不安定になったりする場合があったので、放電
ツルーイング/ドレッシング中は放電状態を監視しなけ
ればならなかった。
【0004】本発明の課題は、導電性砥石の機上放電ツ
ルーイング/ドレッシングにおける自動砥石切込み/砥
石移動送り制御を、研削機械の送りオーバライドの改造
を必要とせず、可能にし、砥石切込み/砥石移動送り速
度等の条件設定が簡単にでき、砥石と電極が接触して砥
石が電極により削られる事がなく、放電休止時間が長く
なったり放電が不安定になる事も無く、かつ放電状態を
監視する必要が無い、機上放電ツルーイング/ドレッシ
ング方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ハー
ドウェアとソフトウェアの組合せによる導電性砥石の機
上放電ツルーイング/ドレッシング方法であって、ハー
ドウェア側では、放電ツルーイング/ドレッシング中の
平均放電電圧を検出し、検出した平均放電電圧を比較器
である電圧レベル識別回路で、予め設定した第1のしき
い値と比較して接点信号1を、次に第1のしきい値より
低い予め設定した第2のしきい値と比較して接点信号2
を、それぞれ前記研削機械のNC装置に入力する。ソフ
トウェア側では、前記NC装置は、前記接点信号1及び
2の有無を識別して前記導電性砥石の切り込み即ち軸方
向送りを伴う速い又は遅い2種の移動送り、又は砥石の
切り込みがない遅い移動送り、のいずれかを選択するよ
うにしたことを特徴とする機上放電ツルーイング/ドレ
ッシング方法を提供することにより上述した従来技術の
課題を解決した。
【0006】
【実施例】以下添付した図1及び図2に基づきこの発明
を詳細に説明する。図1は薄刃砥石の機上放電ツルーイ
ング/ドレッシングを切断、溝入れ加工用の研削機械に
適用した場合の本発明の一実施例機上放電ツルーイング
/ドレッシング方法に使用されるハードウエア装置の構
成を示すブロック図である。図1で、1は砥石全体がメ
タルボンドによるダイヤモンド砥粒層を有する導電性薄
刃砥石、2はそれを軸にして導電性薄刃砥石1を回転す
る回転軸、3は導電性薄刃砥石1の外周面との間で放電
させる電極、4は回転軸2のセンター部に押し付けられ
薄刃砥石に給電するための一例を示す給電ブラシ、5は
電極3と砥石1間に直流パルスを供給する直流パルス電
源で、パルス状の直流電源であってもよい、6は研削盤
本体から電極3を絶縁する絶縁材、7は研削機械のテー
ブル、8は給電ブラシ4にプラス直流パルスを供給する
プラス端子、9は電極3にマイナス電圧を接続するマイ
ナス端子を示す。
【0007】10は放電ツルーイング/ドレッシング時
の砥石1Aの拡大した移動軌跡で22は砥石切り込みそ
して24は電極面18に対してほぼ平行な砥石移動送り
をそれぞれ示す、11は平均放電電圧レベルを識別して
接点信号を出力するための比較器である電圧レベル識別
回路、12は電圧レベル識別回路11に平均放電電圧を
入力するためのプラス端子、13は電圧レベル識別回路
11に平均放電電圧を入力するためのマイナス端子、1
4は電圧レベル識別回路11で平均放電電圧を識別した
結果を出力するための一つ目の接点信号1、15はその
二つ目の接点信号2、16は研削機械のNC装置の入出
力インターフェイス、17は砥石1と電極3との間に研
削液又は加工液を噴出するための加工液ノズルである。
【0008】回転軸2に装着された導電性薄刃砥石1は
装着のまま回転され、砥石1に対し直流パルス電源5か
ら一方の電圧を供給し、直流パルス電源5から研削機械
のテーブル7に設置された電極3に対して他方の電圧を
供給し、砥石1を切込み/移動送りさせて、砥石1の面
を放電により整形するようにされている。
【0009】本発明の砥石の機上放電ツルーイング/ド
レッシング方法は、まず、機上放電ツルーイング/ドレ
ッシング中に、放電直流電源5の平均放電電圧を電圧レ
ベル識別回路11に入力し、それを電圧レベル識別回路
11内で設定した第1のしきい値電圧と比較して平均放
電電圧の方が低い場合は接点信号1として14に出力信
号を送り、また、第1のしきい値より低い第2のしきい
値電圧と比較して平均放電電圧の方が低い場合は接点信
号2として15に出力信号を送る。接点信号1及び2は
研削機械のNC装置の入出力インターフェイスに接続
し、NCプログラムで接点信号1及び2の有無の状態を
識別して砥石1の切り込み即ち軸方向送りを伴う速い又
は遅い2種の移動送り、又は砥石の切り込みがない遅い
移動送り、のいずれかを選択するようにした。このため
本発明では、ソフトウエアのNCプログラム内で砥石切
込み/砥石移動送り速度のON−OFFあるいは条件変
更を行っているため、砥石移動中に接点信号をONにさ
せても切込み/移動送り速度は変化せず、次のサイクル
で切込み/移動送り速度が決定される。
【0010】図2は本発明の一実施例機上放電ツルーイ
ング/ドレッシング方法ソフトウエアを示すNCプログ
ラムのフローチャート例を示す。NCプログラム内では
放電ツルーイング/ドレッシング中(砥石移動中)に接
点信号1及び2の有無を検出し、第1又は第2しきい値
以下の平均放電電圧となると接点信号がONになり、N
C装置側の入出力インターフェイス16に出力される。
接点解除命令信号、即ちRESET 信号が電圧レベル識別回
路11に入力されない限り接点信号はON状態になる。
ただし、このサイクル中の放電ツルーイング/ドレッシ
ング(砥石移動送り)では切込み/移動送り速度は変化
しない。リセット信号はNC装置から毎サイクル毎に出
され、電圧レベル識別回路11の論理回路のON状態を
OFFにして、毎サイクル毎に電圧レベル識別回路11
が作動できるようにする。そして砥石移動1サイクル終
了後に接点信号のON−OFF状態をNC装置の入出力
インターフェイス16から入力し、NCプログラム内で
識別して次のサイクルの砥石切込み/砥石移動送り速度
を決定するようにされている。
【0011】いま 第1のしきい値>第2のしきい値
と仮定する。 平均放電電圧が第1及び第2のしきい値より大きい
場合は、接点信号1及び2は共にOFFであり、速い砥
石移動送り速度1・砥石切り込みONの状態で次のサイ
クルを行う。 平均放電電圧が第1のしきい値より小さく、かつ第
2のしきい値より大きい場合は、接点信号1はON・接
点信号2はOFFであり、遅い砥石移動送り速度2・砥
石切り込みONの状態で次のサイクルを行う。 平均放電電圧が第1及び第2のしきい値より小さい
場合は、接点信号1及び2は共にONであり、遅い送り
速度2・切り込みOFFの状態で、切り込みなしで、次
のサイクルを行う。
【0012】図2で、ブロック20でプログラム起動さ
れると、1回目のサイクルの放電ツルーイング/ドレッ
シング(砥石移動送り)は、ブロック21の予め設定し
た設定砥石移動送り速度が指令され、ブロック22で砥
石切り込みが指令され、ブロック23乃至27の1サイ
クル完了する。ブロック23乃至27の1サイクル間に
平均放電電圧が電圧レベル識別回路11で識別され、ブ
ロック28で接点信号2がONであるときは直ちにブロ
ック29に移行し砥石切り込み(22)なしで遅い送り
速度2でブロック23乃至27の1サイクル完了する。
ブロック28で接点信号2がOFFでかつブロック29
で接点信号2がONであると遅い砥石移動送り速度2・
砥石切り込みONの状態で次のサイクルを行う。そして
ブロック28及び29で接点信号2及び1が共にOFF
であるときは、速い砥石移動送り速度1・砥石切り込み
ONの状態で次のサイクルを行う。
【0013】上記のように、1サイクル毎に平均放電電
圧を識別し、乃至のいずれかの方法で放電ツルーイ
ング/ドレッシングを指定パス回数まで行う。以上のよ
うに切込みと送り速度を制御することにより、放電状態
によって送り速度等の条件をこまめに変更しながら条件
設定を行なう必要がなくなり、放電ツルーイング/ドレ
ッシング中は放電状態を監視する必要が無くなった。ま
た、砥石と電極との接触を自動的に退避することもでき
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により導電
性薄刃砥石の機上放電ツルーイング/ドレッシングにお
ける自動砥石切込み/砥石移動送り速度制御を、送りオ
ーバライドの改造を必要とせず、可能にし、導電性薄刃
砥石の切り込みを伴う速い又は遅い2種の移動送り、又
は砥石の切り込みがない遅い移動送り、の条件設定が簡
単にでき、砥石と電極が接触して砥石が電極により削ら
れる事がなく、放電休止時間が長くなったり放電が不安
定になる事も無く、かつ放電状態を監視する必要が無
い、機上放電ツルーイング/ドレッシング方法を提供す
るものとなった。さらに、この発明は平形薄刃砥石だけ
でなく、V形薄刃砥石、カップ砥石、ストレート砥石の
機上放電ツルーイング/ドレッシングにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】薄刃砥石の機上放電ツルーイング/ドレッシン
グを切断、溝入れ加工用の研削機械に適用した場合の本
発明の一実施例機上放電ツルーイング/ドレッシング方
法に使用されるハードウエア装置の構成を示すブロック
図。
【図2】本発明の一実施例機上放電ツルーイング/ドレ
ッシング方法ソフトウエアを示すNCプログラムのフロ
ーチャート例。
【符号の説明】
1..導電性砥石 2..回転軸 3..電極 5..直流パルス電源(直流パルス電源又はパルス状の
直流電源) 7..研削機械のテーブル 11..電圧レベル識別回路(比較器) 14..接点信号1 15..接点信号2
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、研削機械の回転軸に
装着された導電性砥石を装着のまま回転し、前記導電性
砥石に対し直流パルス電源又はパルス状の直流電源から
一方の電圧を供給し、前記直流電源から前記研削機械の
テーブルに設置された電極に対して他方の電圧を供給
し、前記砥石を切り込み/砥石移動送りさせて、前記砥
石面を放電により整形するようにした導電性砥石の機上
放電ツルーイング/ドレッシング方法に関し、特に機上
放電ツルーイング/ドレッシングの自動砥石切込み/砥
石移動送り制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の機上放電ツルーイングの自動送り
速度制御方法としては、例えば「マシニングセンタによ
る硬脆材料の研削加工、第11報;機上放電ツルーイン
グの自動化の試み」として、著者;植松哲太郎、鈴木
清、柳瀬辰仁、宮尾芳一、谷口浩治、中川威雄 各氏:
昭和62年精密工学会秋季大会学術講演会論文集:97
−98頁」に開示されている。このものは、放電ツルー
イング/ドレッシング中の平均極間電圧(極間距離に相
当)が一定になるように、最適間隙に対応するしきい値
電圧を設定しておき、検出された平均極間電圧がこれよ
り高ければテーブルを設定速度で砥石中心に軸方向に接
近させ即ち砥石切込みさせ、低ければNC装置のオーバ
ーライドを0%としてテーブルを停止させ砥石切込みな
しで、その位置で極間が拡がるまで放電を持続するもの
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このものはN
Cプログラムとは連動しておらず、ハードウエアだけで
砥石切り込みの有無を行っている。そこでこの方法は研
削機械の送りオーバライドの改造が必要であり、研削機
械によっては改造が困難なものもあるため、適用できる
研削機械が非常に限られており、従来、薄刃砥石の機上
放電ツルーイング/ドレッシング方法では、一定速度の
砥石移動送りで行なわれていた。しかしながら、砥石移
動送り速度を選定するのは放電状態によって砥石移動送
り速度等の条件をこまめに変更しながら条件設定を行う
必要があり、砥石移動送り速度等の条件選定が難しく、
砥石移動送りが早すぎれば砥石と電極が接触し砥石は電
極により削られ、遅すぎれば放電休止時間が長くなった
り放電が不安定になったりする場合があったので、放電
ツルーイング/ドレッシング中は放電状態を監視しなけ
ればならなかった。
【0004】本発明の課題は、導電性砥石の機上放電ツ
ルーイング/ドレッシングにおける自動砥石切込み/砥
石移動送り制御を、研削機械の送りオーバライドの改造
を必要とせず、可能にし、砥石切込み/砥石移動送り速
度等の条件設定が簡単にでき、砥石と電極が接触して砥
石が電極により削られる事がなく、放電休止時間が長く
なったり放電が不安定になる事も無く、かつ放電状態を
監視する必要が無い、機上放電ツルーイング/ドレッシ
ング方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、ハー
ドウェアとソフトウェアの組合せによる導電性砥石の機
上放電ツルーイング/ドレッシング方法であって、ハー
ドウェア側では、放電ツルーイング/ドレッシング中の
平均放電電圧を検出し、検出した平均放電電圧を比較器
である電圧レベル識別回路で、予め設定した第1のしき
い値と比較して接点信号1を、次に第1のしきい値より
低い予め設定した第2のしきい値と比較して接点信号2
を、それぞれ前記研削機械のNC装置に入力する。ソフ
トウェア側では、前記NC装置は、前記接点信号1及び
2の有無を識別して前記導電性砥石の切り込み即ち軸方
向送りを伴う速い又は遅い2種の移動送り、又は砥石の
切り込みがない遅い移動送り、のいずれかを選択するよ
うにしたことを特徴とする機上放電ツルーイング/ドレ
ッシング方法を提供することにより上述した従来技術の
課題を解決した。
【0006】
【実施例】以下添付した図1及び図2に基づきこの発明
を詳細に説明する。図1は薄刃砥石の機上放電ツルーイ
ング/ドレッシングを切断、溝入れ加工用の研削機械に
適用した場合の本発明の一実施例機上放電ツルーイング
/ドレッシング方法に使用されるハードウエア装置の構
成を示すブロック図である。図1で、1は砥石全体がメ
タルボンドによるダイヤモンド砥粒層を有する導電性薄
刃砥石、2はそれを軸にして導電性薄刃砥石1を回転す
る回転軸、3は導電性薄刃砥石1の外周面との間で放電
させる電極、4は回転軸2のセンター部に押し付けられ
薄刃砥石に給電するための一例を示す給電ブラシ、5は
電極3と砥石1間に直流パルスを供給する直流パルス電
源で、パルス状の直流電源であってもよい、6は研削盤
本体から電極3を絶縁する絶縁材、7は研削機械のテー
ブル、8は給電ブラシ4にプラス直流パルスを供給する
プラス端子、9は電極3にマイナス電圧を接続するマイ
ナス端子を示す。
【0007】10は放電ツルーイング/ドレッシング時
の砥石1Aの拡大した移動軌跡で22は砥石切り込みそ
して24は電極面18に対してほぼ平行な砥石移動送り
をそれぞれ示す、11は平均放電電圧レベルを識別して
接点信号を出力するための比較器である電圧レベル識別
回路、12は電圧レベル識別回路11に平均放電電圧を
入力するためのプラス端子、13は電圧レベル識別回路
11に平均放電電圧を入力するためのマイナス端子、1
4は電圧レベル識別回路11で平均放電電圧を識別した
結果を出力するための一つ目の接点信号1、15はその
二つ目の接点信号2、16は研削機械のNC装置の入出
力インターフェイス、17は砥石1と電極3との間に研
削液又は加工液を噴出するための加工液ノズルである。
【0008】回転軸2に装着された導電性薄刃砥石1は
装着のまま回転され、砥石1に対し直流パルス電源5か
ら一方の電圧を供給し、直流パルス電源5から研削機械
のテーブル7に設置された電極3に対して他方の電圧を
供給し、砥石1を切込み/移動送りさせて、砥石1の面
を放電により整形するようにされている。
【0009】本発明の砥石の機上放電ツルーイング/ド
レッシング方法は、まず、機上放電ツルーイング/ドレ
ッシング中に、放電直流電源5の平均放電電圧を電圧レ
ベル識別回路11に入力し、それを電圧レベル識別回路
11内で設定した第1のしきい値電圧と比較して平均放
電電圧の方が低い場合は接点信号1として14に出力信
号を送り、また、第1のしきい値より低い第2のしきい
値電圧と比較して平均放電電圧の方が低い場合は接点信
号2として15に出力信号を送る。接点信号1及び2は
研削機械のNC装置の入出力インターフェイスに接続
し、NCプログラムで接点信号1及び2の有無の状態を
識別して砥石1の切り込み即ち軸方向送りを伴う速い又
は遅い2種の移動送り、又は砥石の切り込みがない遅い
移動送り、のいずれかを選択するようにした。このため
本発明では、ソフトウエアのNCプログラム内で砥石切
込み/砥石移動送り速度のON−OFFあるいは条件変
更を行っているため、砥石移動中に接点信号をONにさ
せても切込み/移動送り速度は変化せず、次のサイクル
で切込み/移動送り速度が決定される。
【0010】図2は本発明の一実施例機上放電ツルーイ
ング/ドレッシング方法ソフトウエアを示すNCプログ
ラムのフローチャート例を示す。NCプログラム内では
放電ツルーイング/ドレッシング中(砥石移動中)に接
点信号1及び2の有無を検出し、第1又は第2しきい値
以下の平均放電電圧となると接点信号がONになり、N
C装置側の入出力インターフェイス16に出力される。
接点解除命令信号、即ちRESET 信号が電圧レベル識別回
路11に入力されない限り接点信号はON状態になる。
ただし、このサイクル中の放電ツルーイング/ドレッシ
ング(砥石移動送り)では切込み/移動送り速度は変化
しない。リセット信号はNC装置から毎サイクル毎に出
され、電圧レベル識別回路11の論理回路のON状態を
OFFにして、毎サイクル毎に電圧レベル識別回路11
が作動できるようにする。そして砥石移動1サイクル終
了後に接点信号のON−OFF状態をNC装置の入出力
インターフェイス16から入力し、NCプログラム内で
識別して次のサイクルの砥石切込み/砥石移動送り速度
を決定するようにされている。
【0011】いま 第1のしきい値>第2のしきい値
と仮定する。 平均放電電圧が第1及び第2のしきい値より大きい
場合は、接点信号1及び2は共にOFFであり、速い砥
石移動送り速度1・砥石切り込みONの状態で次のサイ
クルを行う。 平均放電電圧が第1のしきい値より小さく、かつ第
2のしきい値より大きい場合は、接点信号1はON・接
点信号2はOFFであり、遅い砥石移動送り速度2・砥
石切り込みONの状態で次のサイクルを行う。 平均放電電圧が第1及び第2のしきい値より小さい
場合は、接点信号1及び2は共にONであり、遅い送り
速度2・切り込みOFFの状態で、切り込みなしで、次
のサイクルを行う。
【0012】図2で、ブロック20でプログラム起動さ
れると、1回目のサイクルの放電ツルーイング/ドレッ
シング(砥石移動送り)は、ブロック21の予め設定し
た設定砥石移動送り速度が指令され、ブロック22で砥
石切り込みが指令され、ブロック23乃至27の1サイ
クル完了する。ブロック23乃至27の1サイクル間に
平均放電電圧が電圧レベル識別回路11で識別され、ブ
ロック28で接点信号2がONであるときは直ちにブロ
ック29に移行し砥石切り込み(22)なしで遅い送り
速度2でブロック23乃至27の1サイクル完了する。
ブロック28で接点信号2がOFFでかつブロック29
で接点信号2がONであると遅い砥石移動送り速度2・
砥石切り込みONの状態で次のサイクルを行う。そして
ブロック28及び29で接点信号2及び1が共にOFF
であるときは、速い砥石移動送り速度1・砥石切り込み
ONの状態で次のサイクルを行う。
【0013】上記のように、1サイクル毎に平均放電電
圧を識別し、乃至のいずれかの方法で放電ツルーイ
ング/ドレッシングを指定パス回数まで行う。以上のよ
うに切込みと送り速度を制御することにより、放電状態
によって送り速度等の条件をこまめに変更しながら条件
設定を行なう必要がなくなり、放電ツルーイング/ドレ
ッシング中は放電状態を監視する必要が無くなった。ま
た、砥石と電極との接触を自動的に退避することもでき
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明により導電
性薄刃砥石の機上放電ツルーイング/ドレッシングにお
ける自動砥石切込み/砥石移動送り速度制御を、送りオ
ーバライドの改造を必要とせず、可能にし、導電性薄刃
砥石の切り込みを伴う速い又は遅い2種の移動送り、又
は砥石の切り込みがない遅い移動送り、の条件設定が簡
単にでき、砥石と電極が接触して砥石が電極により削ら
れる事がなく、放電休止時間が長くなったり放電が不安
定になる事も無く、かつ放電状態を監視する必要が無
い、機上放電ツルーイング/ドレッシング方法を提供す
るものとなった。さらに、この発明は平形薄刃砥石だけ
でなく、V形薄刃砥石、カップ砥石、ストレート砥石の
機上放電ツルーイング/ドレッシングにも適用できる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 研削機械の回転軸に装着された導電性砥
    石を装着のまま回転し、前記導電性砥石に対し直流パル
    ス電源又はパルス状の直流電源から一方の電圧を供給
    し、前記直流電源から前記研削機械のテーブルに設置さ
    れた電極に対して他方の電圧を供給し、前記砥石を切り
    込み/砥石移動送りさせて、前記砥石の面を放電により
    整形するようにした導電性砥石の機上放電ツルーイング
    /ドレッシング方法において、放電ツルーイング/ドレ
    ッシング中の平均放電電圧を検出し、検出した前記平均
    放電電圧を比較器で、予め設定した第1のしきい値と比
    較して接点信号1を、次に第1のしきい値より低い予め
    設定した第2のしきい値と比較して接点信号2を、それ
    ぞれ前記研削機械のNC装置に入力し、前記NC装置
    は、前記接点信号1及び2の有無を識別して前記砥石の
    切り込み即ち軸方向送りを伴う速い又は遅い2種の移動
    送り、又は砥石の切り込みがない遅い移動送り、のいず
    れかを選択するようにしたことを特徴とする機上放電ツ
    ルーイング/ドレッシング方法。
JP3268578A 1991-09-20 1991-09-20 機上放電ツルーイング/ドレッシング方法 Withdrawn JPH07223121A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102011051772A1 (de) 2010-07-14 2012-01-19 Denso Corporation Ultraschallunterstütztes elektroerosives Schleifverfahren
CN104475887A (zh) * 2014-11-18 2015-04-01 上海交通大学 低刚度圆锥面杆件的电火花磨削加工方法

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DE102011051772A1 (de) 2010-07-14 2012-01-19 Denso Corporation Ultraschallunterstütztes elektroerosives Schleifverfahren
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