JPH0722195U - 差し込み管継手 - Google Patents

差し込み管継手

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JPH0722195U
JPH0722195U JP985492U JP985492U JPH0722195U JP H0722195 U JPH0722195 U JP H0722195U JP 985492 U JP985492 U JP 985492U JP 985492 U JP985492 U JP 985492U JP H0722195 U JPH0722195 U JP H0722195U
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JP
Japan
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pipe
retaining ring
groove
ring
circumference
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Application number
JP985492U
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Inventor
隆夫 本木
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Riken Corp
Original Assignee
Riken Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 抜け止めリングの形状に改良を加えて機能を
高めた好適な差し込み管継手を提供する。 【構成】 管20の端部が挿入される差し込み部12を
備えた継手本体11と、管の端部及び差し込み部間に密
着して装着される弾性パッキン40と、管の端部に設け
られた環状溝21に装着される抜け止めリング30と、
を含み、差し込み部の挿入口側に設けられたテーパ部1
3によって環状溝内の抜け止めリングを押圧した状態
で、管の引き抜きを防止するよう構成されたものにおい
て、抜け止めリングが断面空洞でリング周に沿って設け
られた周溝34を有すると共に、リング周の一部を断続
して切欠部35を設け、差し込み部のテーパ部による押
圧で周溝及び切欠部が閉じて抜け止めリングの変形を可
能にしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、給水、給湯配管に使用される差し込み管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4は、2つの管の接続する差し込み管継手の一例であり、図はその左半分の 組立断面を示す。互いの端部を向い合わせて臨ませた一方の管1と他方の管(図 示せず)を継手本体2を介して接続する。両管の接続端部には現場加工して外周 に環状溝(グルーブ)3が設けられ、環状溝3に抜け止めリング4を落し込んで 装着することで、両管の接続後の抜け出しを防止するようになっている。 継手本体2はその両端部に差し込み部5が膨出した形状で設けられ、両管の接 続端部をそれぞれが臨む側の差し込み部5に挿入する。また、管1の端部と差し 込み部5との間には両部材に密着して環状の弾性パッキン6が介装され、組立接 続後のシール性を確保するようになっている。抜け止めリング4は例えばコイル 巻してスプリング形状としたものを輪環状に成形した部材であり、弾性によって 輪環の大きさを若干拡径または縮径できるようになっている。 ところで、抜け止めリング4の場合、その弾性による拡大縮小で管1の端部外 周に装着されたときの径と、図示のように環状溝3に収まったときの径に対応で きる。従って、環状溝3に収まった状態では差し込み部5との間に僅かなクリア ランスが生じることになる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の差し込み管継手の場合、生じたクリアランスのために抜け止めリング4 の装着中や装着後に偏心や傾きが発生し、管1の差し込みが困難となることがあ る。また、クリアランスが生じることは管1の引き抜き阻止力を不安定かつ低減 させる原因となるものである。 従って、本考案は、抜け止めリングの形状に改良を加えて機能を高めた好適な 差し込み管継手を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案による管継手は、管の端部が挿入される差し込み部を備えた継手本体と 、管の端部及び差し込み部間に密着して装着される弾性パッキンと、管の端部に 設けられた環状溝に装着される抜け止めリングと、を含み、差し込み部の挿入口 側に設けられたテーパ部によって環状溝内の抜け止めリングを押圧した状態で、 管の引き抜きを防止するよう構成されたものにおいて、抜け止めリングが断面空 洞でリング周に沿って設けられた周溝を有すると共に、リング周の一部を断続し て切欠部を設け、差し込み部のテーパ部による押圧で周溝及び切欠部が閉じて抜 け止めリングの変形を可能にしている。 抜け止めリングとしては、横向きV字形の空洞断面に成形して、開先部を管の 環状溝に係合する係合部として円形に成形すると共に、開先部両端間を係合部の 周に沿って設けられた周溝とすることができる。 また、抜け止めリングを円形の空洞断面に成形して、円形の一部が欠けてこれ がリング周に沿って延びる周溝を設けかつリング周の一部を断続させて切欠部を 設けることもできる。 また、本考案の場合、管の端部に設けられる環状溝をV字状に成形し、このV 形環状溝に抜け止めリングを係合させるようにすることも可能である。
【0005】
【作用】
管の接続に際し、継手本体の差し込み部に予め弾性パッキン及び抜け止めリン グをセットしておくことができる。差し込み部に管の端部を挿入すると、管端部 の環状溝に抜け止めリングが係合する。さらに管の引っ張りによって、差し込み 部のテーパ部が環状溝に係合している抜け止めリングに当接する。テーパ部の斜 面分力によって環状溝との間で抜け止めリングが圧迫される。継手本体の差し込 み部と管との間では、抜け止めリングが常に圧迫された状態で原形に復元しよう とする力で堅く当接するため、管の挿入中でも抜け止めリングの姿勢が安定して 挿入し易く、また接続組立後の管の抜けを防止できる。
【0006】
【実施例】
以下、本考案による差し込み管継手の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は、実施例の差し込み管継手による管の接続組立構造の左半分を示した部 分組立断面図である。差し込み管継手10は筒状の継手本体11を有し、継手本 体11の両端部に膨出成形された差し込み部12に、一方の接続管20及び他方 の接続管(図示せず)を向かい合わせて挿入する。差し込み部12に挿入される 部分の管20の接続端部には外周に沿って環状溝21が設けてあり、この環状溝 21に抜け止めリング30が装着される。抜け止めリング30によって差し込み 部12に挿入後の管20の抜け出しが防止される。差し込み部12は外端に向か って次第に縮径したテーパ部13を有し、このテーパ部13の傾斜内面14の傾 斜力を利用して抜け止めリング30を押圧することが可能である。
【0007】 また、継手本体11の差し込み部12では、管20の接続端部との間にゴム等 による環状の弾性パッキン40が介装され、差し込み部12のストレート内面1 5及び管20の外周面に密着してシール性を確保するようになっている。この弾 性パッキン40は予め差し込み部12に組み込みセットしておくことができる。
【0008】 ここで、図1、図2及び図3に示すように、本考案の骨子部材である抜け止め リング30は、耐食性を考慮してステンレス鋼等の金属、又はプラスチック等に よって、断面の形状を横向きのV字形状にしてこれを管20の外周に係合できる 大きさのリングに成形したものである。抜け止めリング30はV字形に閉じた閉 端部31、及び開先部両端を円形に成形した係合部32とにより構成されていて 、係合部32では両端の周縁33、33と両周縁間の周溝34が環状となってい る。更に、正面からみた図3のように、抜け止めリング30にはそのリング形の 周の一部に切欠部35が設けられている。このような形状によって抜け止めリン グ30は全体で弾性による変形が可能となり、外方からの押圧力が加わることに よって周溝34及び切欠部35が閉じるようになっている。
【0009】 また、周溝34及び切欠部35が開いた原形状態のとき、係合部32の断面径 D3はリング外周径D1とリング内周径D2との差D1−D2である。また、同じく 原形状態で係合部32におけるリング外周径D1は継手本体11側の差し込み部 12の内周径d1よりも大きくD1>d1であり、リング内周径D2は環状溝21の 端部外径d2よりも小さくD2<d2である。また、周溝34及び切欠部35が閉 じたときの係合部32の外周曲率は管20の環状溝21にほぼ適合するよう設定 されている。閉端部31は環状溝21外に延びて差し込み部12の内周面及びテ ーパ部13の傾斜内面14に係脱可能な長さ及び大きさを有する。
【0010】 次に、以上の構成による実施例の差し込み管継手10による接続態様例及び作 用を説明する。 継手本体11に抜け止めリング30及び弾性パッキン40が仮組みされた状態 で、一方側から管20(及び他方側から)を差し込み部12に挿入する。仮組状 態において、抜け止めリング30は、図1及び図3のように、係合部32の周溝 34と切欠部35が開いた開放状態になっている。管20の端部を差し込み部1 2に押し入れると、管20の端部外周面と差し込み部12の内面との間で抜け止 めリング30が圧迫を受け、係合部32の周溝34及び切欠部35が開いた原形 状態から、周溝34及び切欠部35が閉じる方向にリング全体が変形する。管2 0の押し入れ中、管20や差し込み部12との摩擦で抜け止めリング30を回転 させる力が働くが、閉端部31が管20の端部外周面、もしくは差し込み部12 の内面に突き当たって回り止めの機能を有し、抜け止めリング30が一回転を免 れてほぼそのままの姿勢を保持できる。そのため、管20の差し込み作業が円滑 に行われる。
【0011】 管20をなおも押し込むと、管20の環状溝21に抜け止めリング30の係合 部32が落ち込んで係合する。係合した瞬間、環状溝21の深さに相応して抜け 止めリング30が圧迫力から解放され、それまで閉じていた周溝34及び切欠部 35が弾性復元力で開いて原形に戻ろうとする。管20の引っ張り続行によって 、今度は差し込み部12のテーパ部13の傾斜内面14が係合部32に当接し、 図2のように環状溝21に係合した状態でテーパ部13の傾斜分力によって周溝 34及び切欠部35が再び閉じる方向に圧迫される。抜け止めリング30は、そ の係合部32が管20の挿入中に、常に管20と差し込み部12との間で圧迫を 受け、原形に復元しようとする弾性力で堅く密着することになる。
【0012】 なお、実施例では、抜け止めリング30の断面形状として横向きのV字形のも のが示されたが、このV字形断面に替えて管20の環状溝21にのみ係合する真 円形断面でも可能である。即ち、円形の一部が欠けてここからリング周に沿って 環状に延びる周溝34を設け、更にリング周の一部を切欠して切欠部35を設け ることにより、押圧力で変形可能とする。また、環状溝21の形状も、実施例の ような半円断面に限定されず、V断面溝とすれば抜け止めリング30の「座り」 や「姿勢」が安定するという利点がある。
【0013】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案による差し込み管継手は、継手本体の差し込み部 と管との間で抜け止めリングが常に圧迫された状態で原形に復元しようとする力 で堅く当接するため、管の挿入中でも抜け止めリングの姿勢が安定して挿入し易 く、また接続組立後の管の抜けを防止できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による実施例の差し込み管継手におい
て管の挿入中の組立構造の左半分を示した部分組立断面
図である。
【図2】 本考案による実施例の差し込み管継手におい
て管の組立後の左半分を示した部分組立断面図である。
【図3】 実施例の抜け止めリングの正面図である。
【図4】 従来例の差し込み管継手において管の組立後
の左半分を示した部分組立断面図である。
【符号の説明】
11・・継手本体、12・・差し込み部、13・・テー
パ部、20・・管、21・・環状溝(グルーブ)、30
・・抜け止めリング、31・・閉端部、32・・係合
部、34・・周溝、35・・切欠部、40・・弾性パッ
キン

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管の端部が挿入される差し込み部を備え
    た継手本体と、管の端部及び差し込み部間に密着して装
    着される弾性パッキンと、管の端部に設けられた環状溝
    に装着される抜け止めリングと、を含み、差し込み部の
    挿入口側に設けられたテーパ部によって環状溝内の抜け
    止めリングを押圧した状態で、管の引き抜きを防止する
    よう構成された差し込み管継手において、抜け止めリン
    グが断面空洞でリング周に沿って設けられた周溝を有す
    ると共に、リング周の一部を断続して切欠部を設け、差
    し込み部のテーパ部による押圧で周溝及び切欠部が閉じ
    て抜け止めリングの変形を可能にしたことを特徴とする
    差し込み管継手。
  2. 【請求項2】 抜け止めリングを横向きV字形の空洞断
    面に成形して、開先部を管の環状溝に係合する係合部と
    して円形に成形すると共に、開先部両端間を係合部の周
    に沿って設けられた周溝とした「請求項1」に記載の差
    し込み管継手。
  3. 【請求項3】 抜け止めリングを円形の空洞断面に成形
    して、円形の一部が欠けてこれがリング周に沿って延び
    る周溝を設けかつリング周の一部を断続させて切欠部を
    設けた「請求項1」に記載の差し込み管継手。
  4. 【請求項4】 管の環状溝の断面がV字状である「請求
    項1」に記載の差し込み管継手。
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