JPH07221868A - 通信処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】通信処理装置で端末装置の載置状態を検出し、
公衆回線の閉結動作や、端末装置からの光信号の指示に
よってダイヤリング動作や、データ情報送出動作、およ
び、通信先からの応答メッセージの受信動作ができ、装
置の操作性を向上させると共に、携帯性、移動性、設置
性に優れ、初心者でも安心して送信操作を行なうことが
できる装置を提供すること。 【構成】通信処理装置１７に、端末装置１５の筐体に設
けられた発光部１６に相対する位置に受光部１３を設
け、さらに、装置１５が装置１７に載置されたことを検
出する検出スイッチ４の動作で公衆回線を電話機から装
置１７に切り換え、装置１５の指示によって装置１７は
ダイヤリングの動作やデータ情報の送出動作、および、
通信先からの応答メッセージの受信を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、情報の収集を目的に開
発された携帯可能なハンディターミナル等の端末装置お
よび光通信アダプタ等の光通信処理装置に関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】通信処理装置として、発呼者側から送信
相手の端末に対する発呼要求と、送信相手の端末に接続
されている機器（例えば、ファックス、ホームコントロ
ーラ）に切り換える制御信号の送出までを自動的に行な
う、自動ダイヤル発信機能を備えた通信処理装置が特開
昭６３−１８７７５４号公報に記載されている。しか
し、この通信処理装置は公衆回線に直接接続されている
ために携帯や移動が不可能であり、送信するデータを入
力する場合には通信処理装置の設置場所まで移動しなけ
ればならず、操作性および設置性が困難な処理装置であ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の装
置は、発呼から制御信号の送出までを自動的に行なえて
も装置が公衆回線に直接接続されているために送信する
データ入力の操作性が悪く、携帯や移動が困難であっ
た。また、送信相手の端末に間違いなくつながったかど
うか簡単に確認する手段がなく、目の不自由な人や高齢
者、または、初心者などは不安感が募り問題を有する。

【０００４】本発明はこの点に着目し、従来の端末装置
の機能をキーボードやバーコード等を使用してデータの
入力と、通信処理装置に対して自動ダイアル送出指示や
データ信号送出指示等を行なう機能の端末装置と、公衆
回線の閉結制御やダイヤル送出制御およびデータ信号送
出制御、さらに、初心者でも簡単に回線接続が確認可能
な披呼側の応答メッセージ制御等ができる通信処理装置
に二分割にした。

【０００５】また、端末装置と通信処理装置との相互通
信には光や無線、電磁など（以下、光で説明する）があ
り、これらを使用することで端末装置は携帯や移動が可
能になり、操作性と設置性の向上を図り得る通信処理装
置を提供するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記目
的は、データ入力や通信制御の指示を行なう端末装置
と、回線の制御などを行なう通信処理装置に二分割にす
ることによって、端末装置にデータを入力する時の操作
場所についての制約がなく持ち運びや移動が簡単にでき
る。さらに、端末に入力したデータを公衆回線を使って
送信相手に送信するときにのみ通信処理装置に載置する
だけで良い。

【０００７】また、通信処理装置は載置した端末装置か
らの光信号によって、送信相手の端末に対する発呼要求
のダイヤル情報を受信した時、ダイヤル信号を送出する
手段と、披呼側の応答メッセージを内蔵したスピーカに
よって確認する手段と、端末装置から光信号によりデー
タ情報を受信した時、公衆回線へそのデータを送出する
情報送出手段とを持たせることにより達成される。

【０００８】

【作用】この結果、送出指示などを行なう端末装置は、
携帯が可能となり操作性の向上を容易に図ることができ
る。

【０００９】また、通信処理装置は、載置した端末装置
からの光信号を受信することにより、光信号の情報に応
じて、公衆回線へ自動的にダイアル信号の送出動作が行
なわれると共に、この発呼によって送信相手が応答メッ
セージを送り帰してきたら内蔵のスピーカでその内容を
確認することができる。

【００１０】さらに、載置した端末装置を操作すること
で、データ情報の光信号を受信した通信処理装置は、自
動的に公衆回線へデータの送出を行なうことができる。

【００１１】したがって、携帯性、移動性、操作性に優
れた通信処理装置を構成することができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１、図２、図３
により説明する。図１は、本発明による通信処理装置の
システム構成図である。

【００１３】図１において、１は公衆回線、２は電話
機、３ａ，３ｂはモジュラージャックで、３ａは公衆回
線１に、３ｂは電話機に接続されている。４は検出スイ
ッチで、端末装置１５が通信処理装置１７に載置された
ことを検出するスイッチで、接点５が可動接点Ａ、固定
接点Ｂ，Ｃより構成されている。通信処理装置１７に端
末装置１５が載置されていない時には、接点５の可動接
点Ａは固定接点Ｂ側に続がれ電話機２は公衆回線１に接
続されて一般的な電話機として使用できる。また、通信
処理装置１７に端末装置１５が載置された時は、接点５
の可動接点Ａは固定接点Ｃ側に続がれ本発明の通信処理
装置１７が公衆回線１に接続され動作を開始する。６は
ダイオードブリッジで局電圧の整流化を図っている。７
は通話回路で、公衆回線１の閉結動作や公衆回線１に信
号を送出したり、通信相手からの信号を受信する機能を
持っている。８は増幅回路で、通話回路７で送信相手か
らの信号（例えば、呼出し音、話中音、応答メッセージ
等）をスピーカ９から音として出力するために増幅を行
なっている。１０は信号発生回路で、ダイアルパルスの
信号発生とＤＴＭＦ（Ｄｕａｌ Ｔｏｎｅ Ｍｕｌｔｉ
Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）信号発生の機能回路とからな
り、マイクロコンピュータ１１の指令によってそれぞれ
の動作を行なう。公衆回線１がダイアル式回線の場合
は、ダイアルパルス発生回路１２を動作させ、公衆回線
で定められたフォーマットに従いダイアル信号を送出す
る。また、プッシュボタン式回線の場合は、ＤＴＭＦ信
号を通話回路７に送る回路である。１３は受光部で、端
末装置１５の発光部１６から光信号を受信して電気信号
に変換する回路である。１９は、信号発生回路１０とマ
イクロコンピュータ１１などに供給する電源回路であ
る。

【００１４】一方、受光部１３で受信した光信号によっ
て動作するマイクロコンピュータ１１と信号発生回路１
０を一つのチップの中に納めた信号発生回路内臓のマイ
クロコンピュータを使用した制御回路１４でも同じ機能
が実現できる。

【００１５】図２は本発明による端末装置を載置した通
信処理装置の斜視図である。

【００１６】披呼側の端末に対しデータ送信を行なう時
は、通信処理装置１７に端末装置１５を載置すると、検
出スイッチ４の接点５の可動接点Ａは固定接点Ｃ側に続
がれ通話回路７に公衆回線１の局電圧が印加され、公衆
回線１は閉結状態になる。

【００１７】そこで、端末装置１５に登録してある送信
先の電話番号のボタン（例えば、ダイアル送信ボタン）
を操作して発光部１６より光信号にて通信処理装置１７
の受光部１３に信号を送る。

【００１８】次に、通信処理装置１７の受光部１３で送
信先の電話番号情報を受信するとマイクロコンピュータ
１１は公衆回線１に送出する信号は、ダイアルパルス信
号かＤＴＭＦ信号かの送出指示を受け、その指示のもと
に自動的にダイアル番号に応じたダイアル信号を公衆回
線１に送出する。この時、端末装置１５の表示部１８に
は「ダイアル中」であることを表示すると同時に、通信
処理装置１６のスピーカ９からダイアル中の信号音を出
力することができる。

【００１９】一方、送信先ダイアル信号を送出した後に
公衆回線からの呼出し音をスピーカ９で確認でき、今、
呼出し中であることが判る。

【００２０】その後、送信相手が着信するとスピーカ９
から送信相手から送られてくる応答メッセージが聞こえ
る。その応答メッセージ（例えば、「こちらは、＊＊商
店です。送信ボタンを押してください。」）の内容に従
い、端末装置１５を操作して入力したデータの送信を行
なうことができる。

【００２１】次に、データの送信が終了するとスピーカ
９から送信相手から送られてくる応答メッセージ（例え
ば、「送信内容は＊＊です。ありがとうございまし
た。」）が聞こえ一連の送信動作が完了する。しかし、
データの送信途中で何らかの通信不良が起きた時には、
データ送信が終了した時点で、送信相手から送られてく
る応答メッセージ（例えば、「ご注文内容にエラーがあ
りました。もう一度、＊＊ボタンを押してくださ
い。」）を換えることにより、端末装置を操作する人に
対し、判り易く、安心して、初心者でも簡単に送信操作
を可能にすることができる。

【００２２】なお、送信相手から送られてくる応答メッ
セージについては、本通信端末システムを使用する業務
によって異なることは必須である。

【００２３】図３は本通信処理装置と送信先端末の動作
フロー図である。

【００２４】データ送信操作時の動作フローについて説
明する。まず、１５１で端末装置の電源スイッチをオン
にして端末装置に送信したいデータを入力する。１５２
で入力終了した端末装置を通信処理装置に載置する。載
置すると同時に公衆回線は電話機から本通信処理装置に
切り換わり回線が閉結する。この時、スピーカからダイ
アルトーンが聞こえる。１５３で端末装置を操作して送
信相手に電話をかける。この時、スピーカからダイヤル
音が聞こえる。１５４でスピーカから呼出し音が聞こえ
呼出し中であることが確認できる。１５５で送信相手が
着信すると送信相手からの応答メッセージが聞こえ、正
しく送信相手に続がったことを確認できる。さらに、応
答メッセージの内容に従い端末装置の操作を１５６で行
ない、データの送信動作を行なう。１５７で送信相手が
データの受信を完了すると応答メッセージを返してく
る。１５８で戻ってきた応答メッセージの内容に従い端
末装置の操作（例えば、通信正常か、通信エラーかによ
り操作を行なう。）をする。 （１）通信がエラーの時には、１５８で戻ってきた応答
メッセージの内容に従い端末装置の操作を行なって１５
６の操作に再度戻り、データの再送信を行なう。 （２）通信が正常ならば１５９で通信処理装置から端末
装置を外して、１６０で端末装置の電源スイッチをオフ
にする。以上の操作でデータの送信動作が完了する。

【００２５】

【発明の効果】本発明によれば、端末装置を載置したこ
とを検知した通信処理装置は、公衆回線の閉結動作や端
末装置からの光信号によって、ダイヤリング動作やデー
タ情報の送出動作、および、通信相手からの応答メッセ
ージの受信動作ができるために、装置の操作性が向上
し、携帯性、移動性、操作性に優れ、さらに、判り易く
簡単で、初心者でも安心して送信操作が可能な通信処理
装置を構成することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す端末装置を載置する光
通信処理装置のシステム構成図である。

【図２】本発明の端末装置を載置する光通信処理装置の
斜視図である。

【図３】本通信処理装置と送信先端末の動作フロー図で
ある。

【符号の説明】

１…公衆回線、 ２…電話機、 ３ａ，３ｂ…モジュラージャック、 ４…検出スイッチ、 ５…接点、 ６…ダイオードブリッジ、 ７…通話回路、 ８…増幅回路、 ９…スピーカ、 １０…信号発生回路、 １１…マイクロコンピュータ、 １２…ダイアルパルス発生回路、 １３…受光部、 １４…制御回路、 １５…端末装置、 １６…発光部、 １７…通信処理装置、 １８…表示部、 １９…電源回路。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】端末装置を載置でき、しかも、端末装置か
   らの指示によって動作する通信処理装置において、載置
   した端末装置を検出して公衆回線を閉結する手段と、載
   置した端末装置から送信相手の端末に対する発呼要求の
   ダイヤル情報を、光信号によって受信した時ダイヤル信
   号を送出する手段と、前記ダイヤル信号送出手段による
   ダイヤル信号送出後、通信処理装置に内蔵したスピーカ
   によって披呼側が着信したことを知らせる応答メッセー
   ジを確認する手段と、前記応答メッセージの確認後、再
   び、送信相手の端末に対するデータ情報を光信号によっ
   て受信した時、公衆回線へそのデータを送出する手段、
   とを備えたことを特徴とする通信処理装置。