JPH07221564A - D級増幅器 - Google Patents

D級増幅器

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Publication number
JPH07221564A
JPH07221564A JP6007483A JP748394A JPH07221564A JP H07221564 A JPH07221564 A JP H07221564A JP 6007483 A JP6007483 A JP 6007483A JP 748394 A JP748394 A JP 748394A JP H07221564 A JPH07221564 A JP H07221564A
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JP
Japan
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signal
input
differential
feedback
inverting
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Application number
JP6007483A
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English (en)
Inventor
Masahiko Hatanaka
正彦 畠中
Kazuya Iwata
和也 岩田
Katsuyoshi Fujii
克芳 藤井
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パルス増幅器をBTL接続した際の入力段の
構成を簡略化する。 【構成】 差動入力積分器2は、入力信号と第1の帰還
信号とを反転入力端子に入力し、且つ位相反転部1で位
相反転した反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入
力端子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力す
る。1ビット量子化器17は差動積分信号の極性を判定
して1ビットのデジタル信号に変換した後任意のクロッ
ク周波数に同期したタイミングでデジタル信号を標本化
する。第1,第2のパルス増幅器4,5は1ビット量子
化器17から出力されるデジタル信号を電力増幅する。
第1,第2の帰還回路7,8は、第1,第2のパルス増
幅器4,5により増幅された第1,第2のパルス出力信
号を第1,第2の帰還信号として出力する。そして、ロ
ーパスフィルタ6は第1,第2のパルス増幅器4,5の
出力の必要な周波数帯域の信号のみを通過させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はBTL構成された出力段
パルス増幅器を持つD級増幅器に関するものであり、特
に簡単な構成で帰還制御を行うものである。
【0002】
【従来の技術】近年、音響信号の高効率電力増幅器のと
してD級増幅器が用いられ、特に高レベルにある電力を
高い効率で処理できるという利点を有している。
【0003】ところで、この種のD級増幅器において更
に電源利用効率を高めようとする場合、出力段のパルス
増幅器をBTL構成にすることが考えられる。
【0004】従来のBTL構成によるD級増幅器は、例
えば図6に示すようなものが考えられている。
【0005】図6は従来のD級増幅器のブロック図を示
すものである。図6において、1は位相反転部、11は
入力信号と第1の帰還回路13から送出される第1の帰
還信号とを反転入力端子に入力し差分積分を行った後積
分結果を出力する第1の差分積分器、12は位相反転部
1から出力される反転入力信号と第2の帰還回路14か
ら送出される第2の帰還信号とを反転入力端子に入力し
差分積分を行った後積分結果を出力する第2の差分積分
器、3は第1の差分積分器11及び第2の差分積分器1
2から出力される積分信号の極性を判定して1ビットの
デジタル信号に変換した後特定の周波数に同期したタイ
ミングで前記デジタル信号を標本化する1ビット量子化
器、4は入力信号と同相のデジタル信号を増幅する第1
のパルス増幅器、5は入力信号と逆相のデジタル信号を
増幅する第2のパルス増幅器、6は第1及び第2のパル
ス増幅器4,5から出力される出力信号のうち必要な周
波数帯域の信号のみを通過させるローパスフィルタ、9
は電力を取り出すための負荷である。
【0006】以上のように構成された従来のD級増幅器
について、以下その動作について説明する。
【0007】まず、順次入力される入力信号は、第1の
パルス増幅器4の出力信号が第1の帰還回路13によっ
て帰還される第1の帰還信号と共に第1の差分積分器1
1の反転入力端子に入力され、2信号間の差分値が積分
された後、第1の差分積分器11から第1の差分積分信
号が順次出力される。一方、位相反転部1によって順次
入力される入力信号の位相を反転した反転入力信号は、
第2のパルス増幅器5の出力信号が第2の帰還回路14
によって帰還される第2の帰還信号と共に第2の差分積
分器12の反転入力端子に入力され、2信号間の差分値
が積分された後、第2の差分積分器12から第2の差分
積分信号が出力される。第1及び第2の差分積分信号は
順次1ビット量子化器3にそれぞれ入力され、1ビット
量子化器3は1ビットのデジタル信号に変換した後、例
えば外部から与えられるクロック周波数に同期したタイ
ミングでD型フリップフロップ(以下、D型F/Fと呼
ぶ)を動作させ前記デジタル信号を標本化した結果を1
ビットデジタル信号として出力する。
【0008】次に、1ビットデジタル信号のうち入力信
号と同相のデジタル信号は第1のパルス増幅器4により
順次増幅されると共に入力信号と逆相のデジタル信号は
第2のパルス増幅器5により順次増幅され、第1のパル
ス増幅器4の出力信号は第1の帰還回路13を介して第
1の差分積分器11の反転入力端子に入力されると共に
コイル及びコンデンサから成るローパスフィルタ6に入
力される。一方、第2のパルス増幅器5の出力信号は第
2の帰還回路14を介して第2の差分積分器12の反転
入力端子に入力されると共にローパスフィルタ6のもう
一方の端子に接続される。第1及び第2のパルス増幅器
4,5の出力信号はローパスフィルタ6によって不要な
周波数帯域の成分が除去された後、負荷へ入力される。
【0009】第1の差分積分器11,1ビット量子化器
3,第1のパルス増幅器4,第1の帰還回路13から成
る閉回路ループ、及び第2の差分積分器12,1ビット
量子化器3,第2のパルス増幅器5,第2の帰還回路1
4から成る閉回路ループは、それぞれ負帰還回路を構成
しているから、閉ループを構成する各ブロックの時定数
による特定の周波数で発振(サンプリング)する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、入力信号と同相、逆相各々の信号を入力するた
めの差分積分器が必要となり、回路が極めて複雑となる
という問題点を有していた。
【0011】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、簡単な構成で出力段をBTL構成にすることのでき
る高効率のD級電力増幅器を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明のD級増幅器は、入力信号の位相を反転させる位
相反転部と、入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端
子に入力し且つ反転入力信号と第2の帰還信号とを非反
転入力端子に入力して差分積分した後差分積分信号を出
力する差動入力積分器と、差動積分信号の極性を判定し
て1ビットのデジタル信号に変換した後、特定のクロッ
ク周波数に同期したタイミングで標本化を行いその結果
を1ビットデジタル信号として出力する1ビット量子化
器と、1ビット量子化器から出力される1ビットデジタ
ル信号を電力増幅する第1及び第2のパルス増幅器と、
第1のパルス増幅器により増幅された第1のパルス出力
信号を第1の帰還信号として差動入力積分器の反転入力
端子に送出する第1の帰還回路と、第2のパルス増幅器
により増幅された第2のパルス出力信号を第2の帰還信
号として差動入力積分器の非反転入力端子に送出する第
2の帰還回路と、第1及び第2のパルス増幅器の出力に
接続され、必要な周波数帯域の信号のみを通過させるロ
ーパスフィルタとにより構成されている。
【0013】また、本発明のD級増幅器は、入力信号の
位相を反転させる位相反転部と、入力信号と第1の帰還
信号とを反転入力端子に入力し且つ反転入力信号と第2
の帰還信号とを非反転入力端子に入力して差分積分した
後差分積分信号を出力する差動入力積分器と、差動積分
信号の極性を判定して1ビットのデジタル信号に変換し
た後、特定のクロック周波数に同期したタイミングで標
本化を行いその結果を1ビットデジタル信号として出力
する1ビット量子化器と、1ビット量子化器から出力さ
れる1ビットデジタル信号を電力増幅する第1及び第2
のパルス増幅器と、第1のパルス増幅器により増幅され
た第1のパルス出力信号の高域周波数成分を除去した後
第1の帰還信号として差動入力積分器の反転入力端子に
送出する第1の帰還回路と、第2のパルス増幅器により
増幅された第2のパルス出力信号の高域周波数成分を除
去した後第2の帰還信号として差動入力積分器の非反転
入力端子に送出する第2の帰還回路と、第1及び第2の
パルス増幅器の出力に接続され、必要な周波数帯域の信
号のみを通過させるローパスフィルタとにより構成され
ている。
【0014】また、本発明のD級増幅器は、入力信号の
位相を反転させる位相反転部と、入力信号と第1の帰還
信号とを反転入力端子に入力し且つ反転入力信号と第2
の帰還信号とを非反転入力端子に入力して差分積分した
後差分積分信号を出力する差動入力積分器と、差動入力
積分器の出力信号の高域周波数成分を除去する高域補正
部と、高域補正部から出力される信号の極性を判定して
1ビットのデジタル信号に変換した後、特定のクロック
周波数に同期したタイミングで標本化を行いその結果を
1ビットデジタル信号として出力する1ビット量子化器
と、1ビット量子化器から出力される1ビットデジタル
信号を電力増幅する第1及び第2のパルス増幅器と、第
1のパルス増幅器により増幅された第1のパルス出力信
号を第1の帰還信号として差動入力積分器の反転入力端
子に送出する第1の帰還回路と、第2のパルス増幅器に
より増幅された第2のパルス出力信号を第2の帰還信号
として差動入力積分器の非反転入力端子に送出する第2
の帰還回路と、第1及び第2のパルス増幅器の出力に接
続され、必要な周波数帯域の信号のみを通過させるロー
パスフィルタとにより構成されている。
【0015】
【作用】本発明は上記した構成により、差動入力積分
器,1ビット量子化器,第1及び第2のパルス増幅器と
第1及び第2の帰還回路で閉ループ回路を構成する。第
1のパルス増幅器から出力される出力信号は第1の帰還
回路を介して差動入力積分器の反転入力端子に入力さ
れ、且つ第2のパルス増幅器から出力される出力信号は
第2の帰還回路を介して差動入力積分器の非反転入力端
子に入力される。これにより、第1及び第2の帰還回路
から帰還される帰還信号はデジタル信号のまま差動入力
積分器に入力することができ出力段をBTL接続する場
合、積分器の数を増やす必要がない。これにより、差動
入力積分器から出力される差分積分信号の高域周波数に
おける出力振幅特性を補正することができ、安定した差
分積分結果を1ビット量子化器へ出力することができ
る。
【0016】また、上記した構成により、第1及び第2
の帰還回路はローパスフィルタで構成する。これによ
り、第1及び第2のパルス増幅器から出力される出力信
号の高域周波数成分を除去したのち差動入力積分器の反
転入力端子、及び非反転入力端子に帰還信号を入力する
ため、差動入力積分器の高域周波数における差分積分特
性を予め補正した形で帰還信号を入力することができ安
定した差分積分を行うことができる。
【0017】また、上記した構成により、差動入力積分
器,高域補正部,1ビット量子化器,第1及び第2のパ
ルス増幅器と第1及び第2の帰還回路で閉ループ回路を
構成する。第1のパルス増幅器から出力される出力信号
は第1の帰還回路を介して差動入力積分器の反転入力端
子に入力され、且つ第2のパルス増幅器から出力される
出力信号は第2の帰還回路を介して差動入力積分器の非
反転入力端子に入力される。差動入力積分器は反転入力
端子及び非反転入力端子から入力された信号をそれぞれ
差分積分しその結果を高域補正部へ出力する。高域補正
部は差動入力積分器から出力される信号の高域周波数成
分を除去した後の信号を1ビット量子化器へ出力する。
【0018】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0019】図1は本発明の第1の実施例におけるD級
増幅器のブロック図を示すものである。図1において、
2は入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端子に入力
し且つ反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入力端
子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力する差
動入力積分器、7は第1のパルス増幅器4により増幅さ
れた第1のパルス出力信号を第1の帰還信号として差動
入力積分器2の反転入力端子に送出する第1の帰還回
路、8は第2のパルス増幅器5により増幅された第2の
パルス出力信号を第2の帰還信号として差動入力積分器
2の非反転入力端子に送出する第2の帰還回路である。
なお、位相反転部1、1ビット量子化器17、第1のパ
ルス増幅器4、第2のパルス増幅器5、ローパスフィル
タ6及び負荷9は従来と同様の構成である。
【0020】以上のように構成された本実施例のD級増
幅器について、以下その動作について説明する。
【0021】まず、順次入力される入力信号は、第1の
パルス増幅器4の出力信号が第1の帰還回路7によって
帰還される第1の帰還信号と加算された後差動入力積分
器2の反転入力端子に入力されると共に、位相反転部1
によって順次入力される入力信号の位相を反転した反転
入力信号は、第2のパルス増幅器5の出力信号が第2の
帰還回路8によって帰還される第2の帰還信号と加算さ
れた後差動入力積分器2の非反転入力端子に入力され
る。
【0022】次に、差動入力積分器2は順次入力される
前記反転及び非反転の入力信号を積分した結果得られる
積分信号を順次1ビット量子化器17に入力する。1ビ
ット量子化器17は順次入力される積分信号を1ビット
のデジタル信号に変換した後例えば外部から与えられる
クロック周波数に同期したタイミングでD型F/Fを動
作させ前記デジタル信号を標本化した結果を1ビットデ
ジタル信号として順次出力する。
【0023】ここで、1ビット量子化器17は、積分信
号が1ビット量子化器17の量子化レベル(例えば0ボ
ルト)以上ならば1ビット量子化器17の出力は”1”
になり、量子化レベル以下ならば1ビット量子化器17
の出力は”0”となる。
【0024】閉ループ回路は負帰還回路を構成してお
り、差動入力積分器2、1ビット量子化器17、第1,
第2のパルス増幅器4,5の時定数により発振し、閉ル
ープ回路が発振している状態でこの1ビット量子化器1
7及び第1,第2のパルス増幅器4,5から出力される
パルス波形即ち第1,第2の帰還信号は、差動入力積分
器2に入力されることにより入力信号との誤差を引き算
した信号となり、且つバイアスされる。
【0025】次に、バイアスされた積分信号は1ビット
量子化器17により量子化され、更にD型F/Fによっ
て任意のクロック周波数に同期したタイミングで標本化
されるためバイアスされた量、即ち入力信号に応じてパ
ルス密度変調された信号が1ビット量子化器17より出
力される。この1ビットデジタル信号はPDM(Pulse
Density Modulation)信号となり、その量子化雑音スペ
クトルは例えば図4の(C)に示す特性となる。なお、
図4において、(a)は積分を行わない場合であり、こ
の時の量子化雑音スペクトルの振幅値を1とした時の多
次積分との比較を示している。(b)〜(e)はそれぞ
れ1次積分〜4次積分を行った場合の特性である。
【0026】更に、1ビット量子化器17から順次出力
される入力信号と同相の1ビットデジタル信号が第1の
パルス増幅器4に順次入力され且つ入力信号と逆相の1
ビットデジタル信号が第2のパルス増幅器5に順次入力
され各々増幅された後、ローパスフィルタ6に入力され
不要な周波数信号成分が除去されて負荷9へ送出される
と共に、第1のパルス増幅器4の出力信号が第1の帰還
回路7を介して差動入力積分器2の反転入力端子に入力
され且つ第2のパルス増幅器5の出力信号が第2の帰還
回路8を介して差動入力積分器2の非反転入力端子に入
力される。
【0027】以上の動作を繰り返すことにより入力信号
を電力増幅した信号が負荷9から取り出すことができ
る。
【0028】以上のように、第1の実施例によれば、入
力信号の位相を反転させる位相反転部(1)と、入力信
号と第1のパルス出力信号を第1の帰還信号として反転
入力端子に供給され且つ反転入力信号と第2のパルス出
力信号を第2の帰還信号として非反転入力端子に供給さ
れ各々の入力端子から順次入力される信号の差分を積分
した差分積分信号を出力する差動入力積分器(2)と、
差動入力積分器の出力である積分信号の極性を判定して
1ビットのデジタル信号に変換した後例えば外部から与
えられるクロック周波数に同期したタイミングでD型F
/Fを動作させ前記デジタル信号を標本化した結果を1
ビットデジタル信号として順次出力する1ビット量子化
器(17)と、1ビット量子化器(17)から出力され
る入力信号と同相の1ビットデジタル信号を電力増幅す
る第1のパルス増幅器(4)と、1ビット量子化器(1
7)から出力される入力信号と逆相の1ビットデジタル
信号を電力増幅する第2のパルス増幅器(5)と、第1
のパルス増幅器(4)のパルス出力信号を第1の帰還信
号として差動入力積分器(2)の反転入力端子に送出す
る第1の帰還回路(7)と、第2のパルス増幅器(5)
のパルス出力信号を第2の帰還信号として差動入力積分
器(2)の非反転入力端子に送出する第2の帰還回路
(8)と、第1,第2のパルス増幅器(4),(5)の
出力信号の不要な周波数帯域成分を除去するローパスフ
ィルタとを設けることにより、BTL接続された第1,
第2のパルス増幅器から帰還される第1,第2の帰還信
号を1つの差動入力積分器(2)へ入力することとな
る。
【0029】次に、図2は本発明の第2の実施例におけ
るD級増幅器のブロック図を示すものである。図2にお
いて、15は第1のパルス増幅器4から出力される出力
信号の高域周波数成分を除去した信号を第1の帰還信号
として差動入力積分器2の反転入力端子に入力する第1
の帰還回路、16は第2のパルス増幅器5から出力され
る出力信号の高域周波数成分を除去した信号を第2の帰
還信号として差動入力積分器2の非反転入力端子に入力
する第2の帰還回路であり、その他は第1の実施例と同
様の構成である。
【0030】以上のように構成された本実施例のD級増
幅器について、以下その動作について説明する。
【0031】まず、順次入力される入力信号は、第1の
パルス増幅器4の出力信号が第1の帰還回路15によっ
て帰還される第1の帰還信号と加算された後差動入力積
分器2の反転入力端子に入力されると共に、位相反転部
1によって順次入力される入力信号の位相を反転した反
転入力信号は、第2のパルス増幅器5の出力信号が第2
の帰還回路16によって帰還される第2の帰還信号と加
算された後差動入力積分器2の非反転入力端子に入力さ
れる。
【0032】ここで、第1の帰還回路15及び第2の帰
還回路16は抵抗器及びコンデンサで構成されるローパ
スフィルタとして動作し第1及び第2の帰還信号の高域
周波数成分を除去した後第1の帰還信号を差動入力積分
器2の反転入力端子へ且つ第2の帰還信号を差動入力積
分器2の非反転入力端子へそれぞれ入力する。
【0033】次に、差動入力積分器2は順次入力される
前記反転及び非反転の入力信号をそれぞれ差分積分した
結果得られる積分信号を順次1ビット量子化器17に入
力する。1ビット量子化器17は順次入力される積分信
号を1ビットのデジタル信号に変換した後例えば外部か
ら与えられるクロック周波数に同期したタイミングでD
型F/Fを動作させ前記デジタル信号を標本化した結果
を1ビットデジタル信号として順次出力する。
【0034】ここで、差動入力積分器2から出力される
積分信号は例えば図5の(b)に示すような振幅特性と
なる。同図からも明らかなように高域周波数帯域での積
分結果が安定して得られていることがわかる。また、第
1,第2の帰還回路15,16のコンデンサを除去した
状態での積分出力波形の振幅特性は同図の(a)に示す
ように高域での出力振幅の特性が変化してしまう。
【0035】更に、1ビット量子化器17から順次出力
される入力信号と同相の1ビットデジタル信号は第1の
パルス増幅器4に順次入力され且つ入力信号と逆相の1
ビットデジタル信号は第2のパルス増幅器5に順次入力
され各々増幅された後、ローパスフィルタ6に入力され
不要な周波数信号成分が除去されて負荷9へ送出される
と共に、第1のパルス増幅器4の出力信号が第1の帰還
回路15を介して差動入力積分器2の反転入力端子に入
力され且つ第2のパルス増幅器5の出力信号が第2の帰
還回路16を介して差動入力積分器2の非反転入力端子
に入力される。
【0036】以上の動作を繰り返すことにより入力信号
を電力増幅した信号が負荷9から取り出すことができ
る。
【0037】以上のように、第2の実施例によれば、入
力信号の位相を反転させる位相反転部(1)と、入力信
号と第1のパルス出力信号を第1の帰還信号として反転
入力端子に供給され且つ反転入力信号と第2のパルス出
力信号を第2の帰還信号として非反転入力端子に供給さ
れ各々の入力端子から順次入力される信号の差分を積分
した差分積分信号を出力する差動入力積分器(2)と、
差動入力積分器(2)の出力である積分信号の極性を判
定して1ビットのデジタル信号に変換した後外部から与
えられるクロック周波数に同期したタイミングでD型F
/Fを動作させ前記デジタル信号を標本化した結果を1
ビットデジタル信号として順次出力する1ビット量子化
器(17)と、1ビット量子化器(17)から順次出力
される入力信号と同相の1ビットデジタル信号を電力増
幅する第1のパルス増幅器(4)と、1ビット量子化器
(17)から順次出力される入力信号と逆相の1ビット
デジタル信号を電力増幅する第2のパルス増幅器(5)
と、第1のパルス増幅器(4)から出力されるパルス出
力信号の高域周波数帯域の成分を除去した後第1の帰還
信号として差動入力積分器(2)の反転入力端子に送出
する第1の帰還回路(15)と、第2のパルス増幅器
(5)から出力されるパルス出力信号の高域周波数帯域
の成分を除去した後第2の帰還信号として差動入力積分
器(2)の非反転入力端子に送出する第2の帰還回路
(16)とを設けることにより、差動入力積分器(2)
の出力振幅特性を予め第1の帰還信号及び第2の帰還信
号によって補正することとなる。
【0038】図3は本発明の第3の実施例におけるD級
増幅器のブロック図を示すものである。図3において、
2は入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端子に入力
し且つ反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入力端
子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力する差
動入力積分器、10は差動入力積分器2から出力される
信号の高域周波数成分を除去する高域補正部、7は第1
のパルス増幅器4により増幅された第1のパルス出力信
号を第1の帰還信号として差動入力積分器2の反転入力
端子に送出する第1の帰還回路、8は第2のパルス増幅
器5により増幅された第2のパルス出力信号を第2の帰
還信号として差動入力積分器2の非反転入力端子に送出
する第2の帰還回路である。なお、位相反転部1、1ビ
ット量子化器17、第1のパルス増幅器4、第2のパル
ス増幅器5、ローパスフィルタ6及び負荷9は従来と同
様の構成である。
【0039】以上のように構成された本実施例のD級増
幅器について、以下その動作について説明する。
【0040】まず、順次入力される入力信号は、第1の
パルス増幅器4の出力信号が第1の帰還回路7によって
帰還される第1の帰還信号と加算された後差動入力積分
器2の反転入力端子に入力されると共に、位相反転部1
によって順次入力される入力信号の位相を反転した反転
入力信号は、第2のパルス増幅器5の出力信号が第2の
帰還回路8によって帰還される第2の帰還信号と加算さ
れた後差動入力積分器2の非反転入力端子に入力され
る。
【0041】次に、差動入力積分器2は順次入力される
前記反転及び非反転の入力信号を積分した結果得られる
積分信号を順次高域補正部10へ出力する。高域補正部
10は例えば抵抗とコンデンサとで構成され、順次入力
される積分信号の高域周波数成分を除去した後の積分信
号を1ビット量子化器17に入力する。1ビット量子化
器17は順次入力される積分信号を1ビットのデジタル
信号に変換した後例えば外部から与えられるクロック周
波数に同期したタイミングでD型F/Fを動作させ前記
デジタル信号を標本化した結果を1ビットデジタル信号
として順次出力する。ここで、高域補正部10から出力
される積分信号は例えば図5の(b)に示すような振幅
特性となる。同図からも明らかなように高域周波数帯域
での積分結果が安定して得られていることがわかる。更
に、1ビット量子化器17から順次出力される入力信号
と同相の1ビットデジタル信号が第1のパルス増幅器4
に順次入力され且つ入力信号と逆相の1ビットデジタル
信号が第2のパルス増幅器5に順次入力され各々増幅さ
れた後、ローパスフィルタ6に入力され不要な周波数信
号成分が除去されて負荷9へ送出されると共に、第1の
パルス増幅器4の出力信号が第1の帰還回路7を介して
差動入力積分器2の反転入力端子に入力され且つ第2の
パルス増幅器5の出力信号が第2の帰還回路8を介して
差動入力積分器2の非反転入力端子に入力される。
【0042】以上の動作を繰り返すことにより入力信号
を電力増幅した信号が負荷9から取り出すことができ
る。
【0043】以上のように、第3の実施例によれば、入
力信号の位相を反転させる位相反転部(1)と、入力信
号と第1のパルス出力信号を第1の帰還信号として反転
入力端子に供給され且つ反転入力信号と第2のパルス出
力信号を第2の帰還信号として非反転入力端子に供給さ
れ各々の入力端子から順次入力される信号の差分を積分
した差分積分信号を出力する差動入力積分器(2)と、
差動入力積分器から出力される信号の高域周波数成分を
除去して得られる積分信号を1ビット量子化器(17)
へ出力する高域補正部(10)と、高域補正部(10)
から出力された積分信号の極性を判定して1ビットのデ
ジタル信号に変換した後外部から与えられるクロック周
波数に同期したタイミングでD型F/Fを動作させて前
記デジタル信号を標本化した結果を1ビットデジタル信
号として順次出力する1ビット量子化器(17)と、1
ビット量子化器(17)から順次出力される入力信号と
同相の1ビットデジタル信号を電力増幅する第1のパル
ス増幅器(4)と、1ビット量子化器(17)から順次
出力される入力信号と逆相の1ビットデジタル信号を電
力増幅する第2のパルス増幅器(5)とを設けることに
より、差動入力積分器(2)の出力振幅特性を補正した
後1ビット量子化器(17)によってデジタル信号に変
換されることとなる。
【0044】
【発明の効果】以上のように、本発明は、第1のパルス
増幅器の出力信号を帰還信号として差動入力積分器の反
転入力端子に入力すると共に第2のパルス増幅器の出力
信号を帰還信号として差動入力積分器の非反転入力端子
へ入力するようにしたので、出力段をBTL構成にする
際入力段の回路構成を複雑にすることなく帰還をかける
ことができる。
【0045】また、第1及び第2のパルス増幅器の出力
信号を帰還信号として差動入力積分器の反転入力端子及
び非反転入力端子に入力する際差動入力積分器の出力振
幅特性を補正するよう予め帰還信号の高域周波数成分を
除去するようにしたので、安定した積分結果を得ること
のできる帰還信号を帰還することができる。
【0046】また、差動入力積分器によって積分された
信号を高域補正部によって高域周波数成分を除去し、そ
の結果得られる積分信号を1ビット量子化器に入力する
ようにしたので安定した積分結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるD級増幅器の構
成を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例におけるD級増幅器の構
成を示すブロック図
【図3】本発明の第3の実施例におけるD級増幅器の構
成を示すブロック図
【図4】本発明の第1の実施例における量子化雑音スペ
クトルを示した特性図
【図5】本発明の第2及び第3の実施例における差動入
力積分器及び高域補正部の出力振幅特性を示した特性図
【図6】従来のD級増幅器の構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 位相反転部 2 差動入力積分器 3,17 1ビット量子化器 4 第1のパルス増幅器 5 第2のパルス増幅器 6 ローパスフィルタ 7,13,15 第1の帰還回路 8,14,16 第2の帰還回路 9 負荷 10 高域補正部 11 第1の差分積分器 12 第2の差分積分器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号の位相を反転させる位相反転部
    と、 前記入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端子に入力
    し且つ前記反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入
    力端子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力す
    る差動入力積分器と、 前記差動積分信号の極性を判定して1ビットのデジタル
    信号に変換した後任意のクロック周波数に同期したタイ
    ミングで前記デジタル信号を標本化する1ビット量子化
    器と、 前記1ビット量子化器から出力される前記デジタル信号
    を電力増幅する第1,第2のパルス増幅器と、 前記第1のパルス増幅器により増幅された第1のパルス
    出力信号を前記第1の帰還信号として前記差動入力積分
    器の反転入力端子に送出する第1の帰還回路と、 前記第2のパルス増幅器により増幅された第2のパルス
    出力信号を前記第2の帰還信号として前記差動入力積分
    器の非反転入力端子に送出する第2の帰還回路と、 前記第1及び第2のパルス増幅器の出力に接続され、必
    要な周波数帯域の信号のみを通過させるローパスフィル
    タとを備えたD級増幅器。
  2. 【請求項2】 入力信号の位相を反転させる位相反転部
    と、 前記入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端子に入力
    し且つ前記反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入
    力端子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力す
    る差動入力積分器と、 前記差動積分信号の極性を判定して1ビットのデジタル
    信号に変換した後任意のクロック周波数に同期したタイ
    ミングで前記デジタル信号を標本化する1ビット量子化
    器と、 前記1ビット量子化器から出力されるデジタル出力信号
    を電力増幅する第1,第2のパルス増幅器と、 前記第1のパルス増幅器により増幅された第1のパルス
    出力信号の高域周波数成分を除去した後前記第1の帰還
    信号として前記差動入力積分器の反転入力端子に送出す
    る第1の帰還回路と、 前記第2のパルス増幅器により増幅された第2のパルス
    出力信号の高域周波数成分を除去した後前記第2の帰還
    信号として前記差動入力積分器の非反転入力端子に送出
    する第2の帰還回路と、 前記第1及び第2のパルス増幅器の出力に接続され、必
    要な周波数帯域の信号のみを通過させるローパスフィル
    タとを備えたD級増幅器。
  3. 【請求項3】 入力信号の位相を反転させる位相反転部
    と、 前記入力信号と第1の帰還信号とを反転入力端子に入力
    し且つ前記反転入力信号と第2の帰還信号とを非反転入
    力端子に入力して差分積分した後差分積分信号を出力す
    る差動入力積分器と、 前記差動積分器の出力信号の高域周波数成分を除去する
    高域補正部と、 前記高域補正部から出力される信号の極性を判定して1
    ビットのデジタル信号に変換した後任意のクロック周波
    数に同期したタイミングで前記デジタル信号を標本化す
    る1ビット量子化器と、 前記1ビット量子化器から出力される前記デジタル信号
    を電力増幅する第1,第2のパルス増幅器と、 前記第1のパルス増幅器により増幅された第1のパルス
    出力信号を前記第1の帰還信号として前記差動入力積分
    器の反転入力端子に送出する第1の帰還回路と、 前記第2のパルス増幅器により増幅された第2のパルス
    出力信号を前記第2の帰還信号として前記差動入力積分
    器の非反転入力端子に送出する第2の帰還回路と、 前記第1及び第2のパルス増幅器の出力に接続され、必
    要な周波数帯域の信号のみを通過させるローパスフィル
    タとを備えたD級増幅器。
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