JPH0722136Y2

JPH0722136Y2 - 空調機能を具えた飾り棚

Info

Publication number: JPH0722136Y2
Application number: JP1989128882U
Authority: JP
Inventors: 一郎土井
Original assignee: 株式会社くろがね工作所
Priority date: 1989-11-02
Filing date: 1989-11-02
Publication date: 1995-05-24
Anticipated expiration: 2004-11-02
Also published as: JPH0367157U

Description

【考案の詳細な説明】《産業上に利用分野》本考案は、アンダーフロア空調システムに対応して、床
面上に配設される空調機能を具えた飾り棚に関するもの
である。

《従来の技術と問題点》近年、事務効率を向上せしめる為、事務所内に設置され
た多数の机を間仕切にて仕切り、ワークステーションを
構成する様にしているが、此の様な場合、各人の机が夫
々の間仕切で囲まれる為、天井から空調された気流がワ
ークステーション内を流れにくく、ワークステーション
内で熱気がこもったり、あるいは冷気が溜り易く、各ワ
ークステーション内での空調を効率良く行えないと言う
問題があった。

又、ワークステーション内の視覚的な環境改善の為、観
葉植物を置いたり、装飾品を陳列したりして、快適で働
き易い環境を得ようとしているが、その設置スペースも
必要となり、執務空間を制限する恐れがあった。

そこで、上記問題を解決する為、飾り棚の下部と、上部
に上部吹出口と下部吹出口をもうけ、これをバイパスダ
クトを介して連通し、下部吹出口とアンダーフロア空調
システムの床吹出口を連通せしめた空調機能を具えた飾
り棚が提供される様になった。

そして、上記飾り棚は、その目的から、ワークステーシ
ョンを結ぶ通路のコーナー部分とか、あるいは喫煙エリ
ア等の中央部分に載置される事が多いので、調和空気は
多方面にわったって吹き出す必要があり、吹出口は飾り
棚の周面に設けられる事が多かった。

この為、上下部の吹出口を通過するバイパスダクトの位
置によっては、各吹出口から吹き出される調和空気の風
速が均一にならず、快適な空調環境が得られないという
問題があった。

本考案は、簡単な構造で、安価に製作出来、調和空気が
周方向に均一に吹き出されて、快適な空調環境、視覚的
やすらぎを容易に得る事が出来る空調機能を具えた飾り
棚を提供する事を目的とし、その構成の要部は、バイパ
スダクトの上下に上下送風スペースを介在せしめ、この
上下送風スペースの上下に上下部吹出口を有する上下部
吹出ボックスを連通せしめたものである。

《実施例》以下、実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、符号１は本考案の飾り棚を示してい
る。

飾り棚１は下部吹出部２、上部吹出部３、装飾棚部４、
間接照明部５、上部吹出部２と下部吹出部３を連通する
バイパスダクト40等より構成されている。

下部吹出部２は、４隅に立設された支柱20・・・間に水
平方向の端部が連結された下部パネル21・・・にて形成
される接続スペース22と、接続スペース22の上方に位置
する下部吹出口ボックス６と、下部吹出口ボックス６の
上方に位置する中間下パネル部60より構成されており、
支柱20の下端部内側には、アジャスター取付座201が連
結され、アジャスター200によって、飾り棚１は安定よ
く設置されている。

下部パネル21は、アンダーフロア空調システムの床吹出
口10の床下に取りつけられたブースファン（図示せず）
のスイッチ211が取りつけられたもの、あるいは水平方
向の端面にカギ形の切り欠き212、212をもうけ、これに
支柱20の内面にとりつけたビスの胴部を係合せしめる一
方、下端面をアジャスター取付座201の下面に飾りネジ
等にて着脱自在にとりつけられて、点検用パネルとして
使用されるものがある。

一方、接続スペース22内には、床吹出口10に嵌挿された
接続ダクト101の上部と、下部吹出ボックス６の下面に
連結された連結ダクト61が位置し、連結ダクト61と接続
ダクト101が連結されて、下部吹出口ボックス６と、床
吹出口10を連通せしめている。

下部吹出口ボックス６は、中央部に角形の下部導入孔62
が形成された下底板63と、下底板63と同形の上部導入孔
64が形成された下天板65と、下底板63の上面と下天板65
の下面間に配設された吹出案内枠66と、下底板63と下天
板65の各端面間に配設された下グリル材67・・・より構
成され、下底板63の中央部下面に上部導入孔64より大な
る角筒状の前記連結ダクト61が連結されている。

吹出案内枠66は、下部導入孔62と上部導入孔64と一致す
る角形の吹出ダクト661と、吹出ダクト661の４隅から
と、下グリル材67・・・の４隅に延設された仕切板662
・・・よりなり、吹出ダクト661、下グリル材67には所
定寸法開口する吹出開口663・・・と、下部吹出口664・
・・が形成されている。

符号665・・・は、下部吹出口664・・・の前側に位置し
て、支柱20間に回動自在に取りつけられたブレードを示
し、符号666・・・は、下グリル材67の内面に取りつけ
られた防虫金網を示している。

そして、吹出ダクト661内には、角筒状のスライドダク
ト667が上下動自在に取りつけられ、下天板65には、ス
ライドダクト667の上下動に連動して、上部導入孔64を
閉塞、及び開口するスライド板（図示せず）が取りつけ
られており、スライドダクト667が上方に移動した状態
で、スライドダクト667の側面部は吹出開口663・・・を
閉塞し、スライド板が上部導入孔64を開口するので、ア
ンダーフロア空調システムの気流はすべて上部導入孔64
より上方に流れる。

一方、スライドダクト667が下動した状態（第２図２点
鎖線に示す状態）で、スライドダクト667は、吹出開口6
63を開放し、スライド板は上部導入孔64を閉塞するの
で、気流は吹出開口663・・・、及び下部吹出口664より
吹き出される。

中間下パネル部60は、各支柱20・・・と連結される中間
下枠601・・・と、下天板65と所定間隔を有する中間下
パネル602よりなり、上部導入孔64に連通する下送風ス
ペース603を形成している。

そして、中間下パネル602の角部にはバイパスダクト40
に連通する下連通孔604が形成されている。

バイパスダクト40は角筒状をなし、一つの支柱20の内面
に位置し、下連通孔604に連通して下端部が中間下パネ
ル602に連結されている。

装飾用棚部４は、３本の支柱20・・・と、バイパスダク
ト40の内面に取りつけられた支柱用ダボに、着脱自在に
載置される複数枚のガラス棚板41・・・と、中間下パネ
ル602の上面より構成されており、人形、生花、観葉植
物等が載置され、装飾的効果を発揮する。

上部吹出部３は、４隅に立設された支柱20・・・間に水
平方向の端部が連結された上部パネル31・・・にて形成
される間接照明装置５の配線スペース32と、配線スペー
ス32の下方に位置する上部吹出口ボックス７と、上部吹
出ボックス６の下方に位置する中間上パネル部70より構
成されている。

中間上パネル部70は、各支柱20・・・と連結される中間
上枠701と、中間上パネル702よりなり、バイパスダクト
40の上端が臨む個所に上連通孔604が形成されている。

上部吹出口ボックス７は、中央部に円形の上部導入孔72
が形成された上底板73と、上底板73と外形寸法が同じ上
天板75と、上底板73と上天板75間に配設された上部吹出
案内枠76と、上底板73と上天板75間の各端面間に配設さ
れた上グリル材77より構成され、上底板73は、前記中間
上パネル702と所定間隔を有し、上送風スペース703を形
成し、上連通孔604と、上部導入孔72を連通せしめてい
る。

上部吹出案内枠76は、上部導入孔72の中心より、上グリ
ル材77の各隅部に放射状に延設された上仕切板761・・
・よりなり、上導入孔72より導入された調和空気により
一層周方向に均一に吹き出される様にしている。

そして、上グリル材77・・・には所定寸法開口する上部
吹出口78・・・が形成されている。

符号781・・・は、上部吹出口78の前側に位置して、支
柱20・・・間に回動自在に取りつけられた上ブレードを
示し、符号782・・・は、上グリル材77・・・の内面に
取りつけられた防虫金網を示している。

上部吹出部３は、上記の如く構成されており、上方に間
接照明部５が設置されない場合は、上部パネル31・・・
の上面に上蓋310（第２図仮想線）が取りつけられる。

間接照明装置５は、支柱20と同形の枠材51・・・に照明
パネル52・・・のそれぞれの端部が連結された照明枠50
と、照明枠50の内部に配設された反射板53と、反射板53
の内部にもうけられた照明灯具54と、照明枠50の上端面
に着脱自在にもうけられた透明な上面カバー55と、上部
パネル31・・・間に配設された安定器取付座56に取りつ
けられた安定器57等よりなり、上部パネル31・・・間の
内部の配線スペース32内で配線処理され、内部の空洞と
なした支柱20・・・の上端から下端にコードが導かれて
いる。

符号521・・・は、照明パネル52・・・にもうけられた
照明灯具54のスイッチを示している。

尚、実施例では、バイパスダクト40を装飾棚部４の隅部
に形成しているが、中央部に形成してもよく、また上部
吹出口78・・・、下部吹出口664・・・の構成は、本考
案の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。

《効果》本考案は、上記の如く、上部吹出部と下部吹出部を連通
するバイパスダクトの下方側に下部吹出部の一部を構成
する下送風スペースを設けているので、床吹出口から接
続ダクトを通って調和空気は、下部吹出口から吹き出さ
れない時は、一旦下送風スペース内に吹き出された後、
バイパスダクトに送風されるので、バイパスダクトに
は、常に安定した送風がなされる。

そして、バイパスダクトの上方側に上部吹出部の一部を
構成する上送風スペースがもうけられているので、バイ
パスダクトの調和空気は一旦上送風スペースに吹き出さ
れた後、上部吹出口ボックス内に送風されるので、常に
上部吹出口からは、均一に、安定した調和空気が吹き出
され、快適な空調環境を得る事が出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例の一つを示し、第１図は本考案の使用状態の斜視図を示し、第２図は本考案の要部縦断面図を示し、第３図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第４図は第２図のＢ−Ｂ線断面図を示している。１……飾り棚２……下部吹出部３……上部吹出部４……装飾棚部 40……バイパスダクト５……間接照明装置６……下部吹出口ボックス 66……下部吹出案内枠 67……下グリル材 603……下送風スペース 664……下部吹出口７……上部吹出口ボックス 77……上グリル材 78……上部吹出口 703……上送風スペース

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】上下方向中間部を装飾用棚部となし、装飾
用棚部の上方に上部吹出部がもうけられ、装飾用棚部の
下方に下部吹出部が配設され、上部吹出部と下部吹出部
がバイパスダクトを介して連通され、下部吹出部は床面
に形成されたアンダーフロアー空調システムの床吹出口
と接続ダクトを介して連通されている空調機能を具えた
飾り棚において、下部吹出部は下部吹出口を有する下部
吹出口ボックスと、下部吹出ボックスの上方に位置しバ
イパスダクトの下部と連通する下送風スペースを有し、
上部の吹出部は、バイパスダクトの上部に連通する上送
風スペースと、上送風スペースの上方に位置し上部吹出
口が形成された上部吹出口ボックスを有している事を特
徴とする空調機能を具えた飾り棚。