JPH07220123A - 非接触改札機 - Google Patents

非接触改札機

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JPH07220123A
JPH07220123A JP6032851A JP3285194A JPH07220123A JP H07220123 A JPH07220123 A JP H07220123A JP 6032851 A JP6032851 A JP 6032851A JP 3285194 A JP3285194 A JP 3285194A JP H07220123 A JPH07220123 A JP H07220123A
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JP
Japan
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ticket gate
communication
card
contact
area
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JP6032851A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Wakabayashi
尚之 若林
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明は、アンテナと非接触媒体との通信開
始位置を特定することにより、1回のデータ処理動作で
確実に改札処理することができる非接触媒体の通信性能
を高めた非接触改札機の提供を目的とする。 【構成】この発明は、改札機本体の伝送許容域に非接触
媒体を対応させて読取った媒体データに基づいて改札規
制/許容する非接触改札機であって、上記伝送許容域の
特定出力領域に、人間/媒体が侵入したことを検知する
検知手段と、この検知手段が特定出力領域に人間/媒体
の侵入を検知したとき、非接触媒体との通信を許容する
通信許容手段を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば駅務で乗車利
用される定期券や乗車カード等の非接触媒体を非接触に
読取って改札処理する非接触改札機に関し、さらに詳し
くは非接触媒体の改札管理性能を高めた非接触改札機に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、駅務の自動改札機に使用される
ような非接触改札機は、改札機本体の伝送許容域に非接
触媒体を近づけて送受信させることにより、非接触媒体
のデータを非接触に読取って自動改札している。この非
接触化利用により、乗客に対しては改札動作を円滑化し
てサービス性の向上を図り、改札機に対しては券やカー
ドの搬送処理系を省略および改札処理速度の向上を図っ
ている。
【0003】しかし、この種の非接触改札機は、図22
に示すように、非接触媒体221との通信に備えて、常
にアンテナ222から通信用の電波223を出力して通
信待機しているため、非接触媒体221を携帯した通行
人224が改札機本体225の近傍位置を通過するだけ
で改札データ処理を開始したり、周辺機器にノイズによ
る悪影響を及ぼす原因となっていた。
【0004】また、電波の出力方向がアンテナの側方に
広がったサイドローブ等の不安定な通信対応位置および
伝送許容域の境界部分で非接触媒体が通信を開始する
と、非接触媒体の位置変化に伴って通信データが途切れ
ることがあり、この場合は通信処理が中断されるため、
再度アンテナに対応させるような再データ処理を要する
問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明は、ア
ンテナと非接触媒体との通信開始位置を特定することに
より、1回のデータ処理動作で確実に改札処理すること
ができる非接触媒体の通信性能を高めた非接触改札機の
提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、改札機本体
の伝送許容域に非接触媒体を対応させて読取った媒体デ
ータに基づいて改札規制/許容する非接触改札機であっ
て、上記伝送許容域の特定出力領域に、人間/媒体が侵
入したことを検知する検知手段と、この検知手段が特定
出力領域に人間/媒体の侵入を検知したとき、非接触媒
体との通信を許容する通信許容手段を備えたことを特徴
とする。
【0007】また、改札機本体の伝送許容域に非接触媒
体を対応させて読取った媒体データに基づいて改札規制
/許容する非接触改札機であって、上記伝送許容域の特
定出力領域に、人間/媒体が侵入したことを検知する検
知手段と、この検知手段が特定出力領域に人間/媒体の
侵入を検知したとき、伝送許容域に対する送信電力を出
力する出力手段を備えたことを特徴とする。
【0008】さらに、改札機本体の伝送許容域に非接触
媒体を対応させて読取った媒体データに基づいて改札規
制/許容する非接触改札機であって、上記非接触媒体の
種類を検出する検出手段と、この検出手段が検出した非
接触媒体の種類に応じて通信条件を切換える切換え手段
を備えたことを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明によれば、改札機本体と非接触媒体と
のデータ伝送対応時に、改札機本体から出力される伝送
許容域の特定出力領域に、人間/媒体が侵入したことを
検知手段が検知したとき、通信許容手段が非接触媒体と
の通信を許容する。
【0010】また、改札機本体から出力される伝送許容
域に特定出力領域を設定し、この特定出力領域に人間/
媒体の侵入を検知手段が検知するまでは、送信電力を停
止しておき、検知手段が人間/媒体の侵入を検知する
と、出力手段が伝送許容域に対する送信電力を出力す
る。
【0011】さらに、改札機本体と非接触媒体とのデー
タ伝送対応時に、検出手段が非接触媒体の種類を検出
し、この検出した非接触媒体の種類に応じて切換え手段
が通信処理に適した通信条件に切換えて、非接触媒体の
通信データを処理する。
【0012】
【発明の効果】したがって、通信が確実な領域を特定出
力領域に設定すれば、改札利用する人間およびその客が
携帯する非接触媒体や荷物等の媒体が特定出力領域に侵
入した時点で通信を開始することになり、確実に安定し
た通信処理ができる。このため、通行人が改札機本体の
近傍位置を通過するだけでは改札データ処理がなされ
ず、また伝送許容域の境界部分等の不安定な位置でデー
タ通信をしなくなり、信頼性の高い安定した通信処理が
できる。
【0013】また、人間/媒体が特定出力領域に侵入し
た時に、伝送許容域の送信電力を出力するため、改札利
用客がないときは送信電力を停止させて消費電力を低減
することができ、また送信電力の出力停止中はノイズを
発生させないため、周辺機器に悪影響を及ぼすことがな
くなる。
【0014】さらに、定期券、乗車カード等の非接触媒
体の種類に応じて、その通信処理に適した通信条件に切
換えることにより、改札される非接触媒体に応じたデー
タ処理が実行でき、様々な種類の非接触媒体を取扱うこ
とができる。
【0015】
【実施例】この発明の実施例を以下図面に基づいて詳述
する。 [第1実施例]図面は駅務で使用される非接触改札機を
示し、図1および図2において、この非接触改札機は改
札機本体11の通路入口側の上面に改札機アンテナ12
を装備し、この改札機アンテナ12で非接触カード13
の乗車データを非接触に読取って改札許容する。
【0016】上述の改札機アンテナ12は、非接触カー
ド13と通信するための伝送許容域14を上方の一定空
間域に出力しており、この伝送許容域14のうち、非接
触カード13との通信が確実にとれる改札機アンテナ1
2の中心位置に近い領域を特定出力領域15に設定し、
この特定出力領域15に非接触カード13が侵入したと
き、非接触カード13との通信を許容する。
【0017】これは、非接触カード13が特定出力領域
15に侵入した時点で通信を開始し、この通信を開始し
た後に非接触カード13が改札客の改札移動に伴って位
置変化しても、改札機アンテナ12に近い伝送許容域1
4のエリア内で通信終了し、確実に通信が確立する。
【0018】このように、通信開始位置を改札機アンテ
ナ12に近い位置に特定できるため、サイドローブ14
aや伝送許容域の境界部分14bでの通信処理がなくな
り、また通行人16が改札機本体11の近傍位置を通過
するだけでは改札データ処理がなされず、改札通路17
を利用する適正な改札客18だけを改札データ処理する
信頼性の高い安定した通信処理ができる。
【0019】図3は改札機アンテナ12の特定出力領域
15に非接触カード13が侵入したときの検知構成例を
示し、改札機アンテナ12には超音波発振器12aと超
音波受信器12bとを備え、非接触カード13には超音
波振動片13aを備えて、カードから反射した超音波信
号を捉えることにより、非接触カード13の接近した位
置を検出し、これにより非接触カード13が特定出力領
域15に侵入したか否かを判定する。
【0020】図4は改札機アンテナの構成を示し、超音
波発生回路41から発生させた超音波を発振制御回路4
2を介して超音波発振器12aより超音波を出力させ、
この超音波が非接触カード側と対応して共振し、この共
振した周波数の超音波を超音波受信器12bで受信し、
これを受信制御回路43で検出する。この場合、非接触
カード13の超音波振動片13aの種類によって、様々
なカード、例えば定期券の場合、1か月定期券、3か月
定期券、6か月定期券等の種類に分けて設定することが
できる。
【0021】図5は改札機アンテナおよび非接触カード
の波形を示し、超音波発振器12aは定間隔に一定の超
音波aを発振/停止し、このとき非接触カードの超音波
振動片13aは特定出力領域15に侵入した時点で超音
波を受けて共振bし始め、また超音波受信器12bはそ
の時点で残響cの発生が伴う。このとき、超音波を繰返
し発振/停止させる停止中の信号の大きさにより非接触
カードの接近状態を正確に検出することができる。これ
により、改札機アンテナと非接触カードとの遠近距離の
位置関係dを明確に検出でき、非接触カードが特定出力
領域15に侵入した検出時点eを正確に検出できる。
【0022】図6は非接触改札機の制御回路ブロック図
を示し、CPU61はROM62に格納されたプログラ
ムに沿って各回路装置を制御し、その制御データをRA
M63で読出し可能に記憶する。
【0023】改札機アンテナ12は、特定出力領域15
に導かれた非接触カード13との伝送対応時に通信開始
し、通行検知センサ64は改札機本体11の改札通路側
面に沿って配設され、この改札通路を通過する改札客の
通過状態を検知する。
【0024】案内表示器65は、改札機本体11の出口
側上面に装備して、改札利用時に改札規制/許容等の確
認案内を改札客に文字にて表示案内する。扉開閉装置6
6は、CPU61が改札データの内容に応じて判定した
判定結果に基づいて開閉扉を開閉動作し、このとき伝送
異常やカード異常等で改札規制する時は、これに併せて
警報器67で警報音を鳴して、その改札利用客に改札不
適であることを知らせる。
【0025】このように構成された非接触改札機の処理
動作を図7のフローチャートを参照して説明する。通
常、この非接触改札機は、改札機アンテナ12の上方空
間部に非接触カード13を検知するための超音波を伝送
許容域14として出力しており、この非接触カード待機
状態で、改札客が非接触カード13を手に持って、改札
機アンテナ12の上方に出力された伝送許容域14に対
応させたとき、図1および図2に示すように、非接触カ
ード13がサイドローブ14aの位置や伝送許容域の境
界部分14bの位置であれば、改札機アンテナ12と離
れた不安定な通信領域のため通信許容せず、この非接触
カード13が特定出力領域15の位置に侵入するまで待
機する(ステップn1 )。
【0026】一方、非接触カード13が特定出力領域1
5に侵入すると、これと同時に通信を開始する。この通
信開始直後に、改札客の改札移動に伴って非接触カード
13が位置変化しても、改札機アンテナ12に近い伝送
許容域14のエリア内で通信終了するため、確実に通信
が確立して改札処理する(ステップn2 )。
【0027】このため、通行人16が改札機本体11の
近傍位置を通過するだけでは改札データ処理がなされ
ず、改札通路17を改札利用する適正な改札客18だけ
を改札データ処理する信頼性の高い安定した通信処理が
できる。
【0028】また、このように超音波を用いて通信処理
した場合は、超音波の大きさ度合いによって非接触カー
ドの接近状態や検知位置を求めることができ、しかも超
音波の周波数により非接触カードの種類を判定すること
ができる。さらに、超音波利用によって非接触カードを
検知するための指向性の設定が容易となり、ことに磁気
を使用しないため、電磁界の影響を受けない特徴を有し
ている。 [第2実施例]図8に示す非接触改札機は、改札機本体
81の通路入口側の上面に装備される改札機アンテナ8
2と、この改札位置に改札客83が対応したことを検知
する改札位置検知センサ84とを備えて、非接触カード
85をデータ処理する。
【0029】上述の改札機アンテナ82は、非接触カー
ド85と通信するための伝送許容域86を上方の一定空
間域に出力許容して設け、この伝送許容域86のうち、
非接触カード85との通信が確実にとれるアンテナ82
の中心位置に近い領域を特定出力領域87に設定し、こ
の特定出力領域87に非接触カード85が侵入したと
き、非接触カード85との通信を許容する。
【0030】この特定出力領域87を設定することによ
り、特定出力領域87に非接触カード85が侵入した時
点で通信を開始することになり、この通信を開始した後
に、非接触カード85が改札客83の移動に伴って位置
変化しても、改札機アンテナ82から出力した伝送許容
域86のエリア内で通信を終了させることができる。
【0031】このように、通信開始位置を確実に通信が
確立する位置に特定してあるため、サイドローブや伝送
許容域の境界部分での不安定な通信処理がなくなり、通
行人が改札機本体81の近傍位置を通過するだけでは通
信対応しないため改札データ処理がなされず、改札通路
88を利用する適正な改札客83だけを改札データ処理
する。
【0032】また、特定出力領域87に、改札客83や
その客の携帯する荷物/非接触カード85のいずれかが
侵入したことを改札位置検知センサ84が検知するまで
は、改札機アンテナ82の送信電力を停止しておき、改
札位置検知センサ84が改札位置に改札客83が侵入し
たことを検知すると、改札機アンテナ82の送信電力を
出力する。このため、改札待機中は、送信電力を停止し
て消費電力を低減することができ、また送信電力の停止
中はノイズを発生させないため、自動券売機等の周辺機
器に悪影響を及ぼすこともない。
【0033】改札位置検知センサ84は、超音波センサ
や赤外線焦電センサ等を使用して改札機本体81の通路
入口側の改札位置に装備され、このセンサ84の検知信
号に基づいて電力送信/停止を制御管理する。
【0034】例えば、図9のタイムチャートに示すよう
に、この改札位置検知センサ84がONのとき電力送信
し、一定時間T1 経過しても通信対応しない場合は、非
接触カードを携帯しない改札客と判定して電力送信を停
止する。これに対し、電力送信して一定時間T1 経過す
るまでに非接触カードと通信対応した場合は、適正な改
札客と判定して電力送信を維持し、その後、所定時間T
2 が経過すると、通信完了したと判定して電力送信を停
止する。
【0035】図10は改札機アンテナ82の特定出力領
域87に非接触カード85が侵入したときの検知構成例
を示し、改札機アンテナ82にはカード検出コイル82
aを備え、非接触カード85には共振回路85aを備え
て、カード検出コイル82aのインピーダンスを測定す
ることで、非接触カード85の接近した位置を検出し、
これにより非接触カード85が特定出力領域87に侵入
したか否かを判定する。
【0036】この場合、図11に示すように、カード検
出コイル82aは、非接触カード85が近づく程、イン
ピーダンスが高くなり、通信結合度合いが高くなる傾向
にある。
【0037】図12は改札機アンテナの構成を示し、制
御部121は、既述した改札位置検知センサ84がON
のとき、インピーダンス測定用発振器122に一定の電
圧を出力制御し、このときに流れるカード検出コイル8
2aへの電流を電流検出部123で検出し、この検出値
により非接触カード85に設けられた共振回路85aと
の結合度合いを推定する。
【0038】また、図13に示すように、非接触カード
検出時の出力と、電流との関係において、カードの検出
出力Pに伴ってインピーダンスZが変化し、この変化度
合いを求めて、非接触カード85が特定出力領域87に
侵入したか否かを判定する。Lはインピーダンス検知レ
ベルを示す。さらに、共振回路85aの共振周波数の種
類によって、定期券、乗車カード等の様々な種類の非接
触カード85に設定することができる。
【0039】図14は非接触カードの共振回路85aの
構成を示し、改札機アンテナ82のカード検出コイル8
2aから送信出力された電力が処理開始電圧以上の値に
なれば、この共振回路85aが処理動作を開始するもの
であって、この処理動作を開始する処理開始電圧を処理
開始電圧検出回路141により設定している。この回路
141は、非接触カード85が特定出力領域87に侵入
した時点に設定し、この領域87から離れて通信限界と
なる伝送許容域86を超えるまでの間に、通信確立する
電圧に設定している。また、処理開始電圧を下回ったと
きは、電源回路142によりリセット信号を出力して通
信停止する。図中、143は受信コイル、144は共振
コンデンサ,145は整流器、146は平滑コンデンサ
である。
【0040】図15は非接触カードが通信開始/通信停
止する処理開始状態を示し、改札機アンテナ82の特定
出力領域87に侵入した適正対応カードAの場合は、処
理開始電圧以上の通信処理時間帯Cで確実に通信処理さ
れるが、特定出力領域87に侵入しない不適正対応カー
ドBの場合は、処理開始電圧以下のため通信処理されな
い。
【0041】このように構成された非接触改札機の処理
動作を図16のフローチャートを参照して説明する。
今、図8に示すように、改札客83が改札通路88の改
札位置に来るまでは、改札機アンテナ82の送信電力を
停止して待機している。この待機状態で、改札通路88
の改札位置に改札客83が来たことを改札位置検知セン
サ84が検知すると、これに基づいて改札機アンテナ8
2は送信電力を出力する。
【0042】この場合、改札客83が非接触カード85
を手に持って、改札機アンテナ82の方向に対応させた
とき、非接触カード85がサイドローブの位置や伝送許
容域の境界部分の位置であれば、改札機アンテナ82と
離れた不安定な通信領域のため、この改札機アンテナ8
2は通信許容せず、この非接触カード85が特定出力領
域87の位置に侵入するまで待機する(ステップn1
1)。
【0043】この待機中に、非接触カード85が改札機
アンテナ82の特定出力領域87に侵入した場合は、通
信可能な処理開始電圧のため通信を開始し、この通信開
始直後に、改札客83の移動に伴って非接触カード85
が位置変化しても、改札機アンテナ82から出力した伝
送許容域86のエリア内で通信が確立し、確実に通信し
て改札処理する(ステップn12〜n13)。 [第3実施例]図17に示す非接触改札機は、非接触カ
ードの改札処理に先立って、この非接触カードの種類を
検出し、この検出した種類から制御部が、この種類に適
した通信処理に切換えて改札処理を実行するものであっ
て、改札機本体171の通路入口側の上面に装備される
改札機アンテナ172の上面中央付近に指向方向を上向
きに設定したスキャナやCCDカメラ等の光学式検知セ
ンサ173を配設し、このセンサ173で、図18にも
示すように、非接触カード174の表面に記録された記
号175や大きさを検出して、接近させた非接触カード
174と改札機アンテナ172との接近距離176を求
める。
【0044】またこの場合、非接触カード174の表面
に記録された記号を、円等の2次元の大きさを持つもの
に設定することで、距離以外に傾きについても求めるこ
とができる。例えば、光学式検知センサ173にスキャ
ナを用いた場合、図19に示すように、記号の縦サイズ
191、横サイズ192はスキャナ出力のパルス出力し
ている時間および最大パルス幅193により、距離と傾
きを演算して求めることができる。
【0045】図20は光学式検知センサ173の制御回
路ブロック図を示し、センサ制御部201が非接触カー
ド174の改札処理時に、光学式検知センサ173を出
力動作させて、非接触カードの表面に記録された記号や
大きさを光学検出して読取り、この読取り結果を非接触
カード位置検出部202により位置検出させて、非接触
カード174の接近位置を検出することができる。
【0046】また、非接触カードの種類を検出する場
合、改札機アンテナの出力を変化させ、この変化に伴う
検知信号を測定することで、非接触カードの種類を検出
することができる。例えば、改札機アンテナに超音波発
振器を組込んだ場合、この超音波発振器により共振させ
た周波数の受信レベルを測定することにより、非接触カ
ードの種類を検出する。また、改札機アンテナにカード
検出コイルを組込んだ場合、このコイルにより出力した
共振作用により高められたインピーダンスを測定して、
非接触カードの種類を検出する。
【0047】ところで、非接触カードの種類は、鉄道利
用の場合、有効期限を定めた定期券/乗車カード/複合
カード等が用いられ、また通信条件の切換えに際して
は、第1実施例で用いた超音波利用による通信、第2実
施例で用いたインピーダンス利用による通信に切換え操
作したり、通信周波数/プロトコル/リセット電圧や処
理開始電圧等の設定電圧/カード検出時の検知レベル度
合い等を非接触カードに適した値に切換える。
【0048】このように構成された非接触改札機の処理
動作を図21のフローチャートを参照して説明する。
今、改札客が非接触カード174を手に持って、改札機
アンテナ172の検知方向に対応させたとき、光学式検
知センサ173が非接触カード174の表面に記録され
た記号175や大きさを光学検出して読取ることに基づ
いて、非接触カード174の接近位置を検出し(ステッ
プn21)、この非接触カードの接近に伴い、非接触カー
ド174の種類を超音波利用あるいはインピーダンス利
用により検出し(ステップn22)、この検出されたカー
ドの種類に適した通信条件に切換えて、改札データ処理
を実行する(ステップn23〜n24)。
【0049】上述のように、通信が確実な領域を特定出
力領域に設定すれば、改札客や非接触カードが特定出力
領域に侵入した時点で通信を開始することになり、確実
に安定した通信処理ができる。このため、通行人が改札
機本体の近傍位置を通過するだけでは改札データ処理が
なされず、またサイドローブや伝送許容域の境界部分等
の不安定な位置でデータ通信をしなくなり、信頼性の高
い安定した通信処理ができる。
【0050】また、改札客や非接触カードが特定出力領
域に侵入した時点で、伝送許容域の送信電力を出力する
ため、改札客がないときは送信電力を停止して消費電力
を低減することができ、また送信電力の停止中はノイズ
を発生させないため、周辺機器に悪影響を及ぼさなくな
る。
【0051】さらに、定期券、乗車カード等の非接触カ
ードの種類に応じて、その通信処理に適した通信条件に
切換えることにより、改札される非接触カードに応じた
データ処理が実行でき、様々な種類の非接触カードを取
扱うことができる。
【0052】この発明と、上述の実施例の構成との対応
において、この発明の非接触媒体は、実施例の各非接触
カード13,85,174に対応し、以下同様に、検知
手段は、超音波発振器12aおよび超音波受信器12b
と、改札位置検知センサ84と、光学式検知センサ17
3とに対応し、通信許容手段は、CPU61に対応し、
出力手段は、制御部121に対応し、検出手段は、改札
機アンテナの出力変化に伴う超音波やインピーダンスか
ら求められる検知信号に対応し、切換え手段は、制御部
に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに
限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例の非接触改札機の使用状
態を示す平面図。
【図2】この発明の第1実施例の通信出力状態を示す要
部拡大側面図。
【図3】この発明の第1実施例の超音波による通信対応
状態を示す要部斜視図。
【図4】この発明の第1実施例の改札機アンテナを示す
概略構成図。
【図5】この発明の第1実施例の改札機アンテナと非接
触カードの波形説明図。
【図6】この発明の第1実施例の非接触改札機の制御回
路ブロック図。
【図7】この発明の第1実施例の非接触改札機の処理動
作を示すフローチャート。
【図8】この発明の第2実施例の非接触改札機の使用状
態を示す平面図。
【図9】この発明の第2実施例の非接触改札機の電力送
信状態を示すタイムチャート。
【図10】この発明の第2実施例の通信対応状態を示す
要部斜視図。
【図11】この発明の第2実施例のインピーダンスと通
信結合度合いの関係を示す図表。
【図12】この発明の第2実施例の改札機アンテナの制
御回路ブロック図。
【図13】この発明の第2実施例のカード検出出力と電
流との関係を示す図表。
【図14】この発明の第2実施例の非接触カードの制御
回路ブロック図。
【図15】この発明の第2実施例の通信処理開始域を示
す図表。
【図16】この発明の第2実施例の非接触改札機の処理
動作を示すフローチャート。
【図17】この発明の第3実施例の通信対応状態を示す
要部斜視図。
【図18】この発明の第3実施例の非接触カードの記号
検出状態を示す説明図。
【図19】この発明の第3実施例の非接触カードの検出
データを示す図表。
【図20】この発明の第3実施例の改札位置検知センサ
の制御回路ブロック図。
【図21】この発明の第3実施例の非接触改札機の処理
動作を示すフローチャート。
【図22】従来の非接触改札機の通信対応状態を示す平
面図。
【符号の説明】
11,81,171…改札機本体 12,82,172…改札機アンテナ 12a…超音波発振器 12b…超音波受信器 13,85,174…非接触カード 13a…超音波振動片 14,86…伝送許容域 15,87…特定出力領域 18,83…改札客 61…CPU 82a…カード検出コイル 84…改札位置検知センサ 85a…共振回路 121…制御部 173…光学式検知センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】改札機本体の伝送許容域に非接触媒体を対
    応させて読取った媒体データに基づいて改札規制/許容
    する非接触改札機であって、上記伝送許容域の特定出力
    領域に、人間/媒体が侵入したことを検知する検知手段
    と、上記検知手段が特定出力領域に人間/媒体の侵入を
    検知したとき、非接触媒体との通信を許容する通信許容
    手段を備えた非接触改札機。
  2. 【請求項2】改札機本体の伝送許容域に非接触媒体を対
    応させて読取った媒体データに基づいて改札規制/許容
    する非接触改札機であって、上記伝送許容域の特定出力
    領域に、人間/媒体が侵入したことを検知する検知手段
    と、上記検知手段が特定出力領域に人間/媒体の侵入を
    検知したとき、伝送許容域に対する送信電力を出力する
    出力手段を備えた非接触改札機。
  3. 【請求項3】改札機本体の伝送許容域に非接触媒体を対
    応させて読取った媒体データに基づいて改札規制/許容
    する非接触改札機であって、上記非接触媒体の種類を検
    出する検出手段と、上記検出手段が検出した非接触媒体
    の種類に応じて通信条件を切換える切換え手段を備えた
    非接触改札機。
JP6032851A 1994-02-04 1994-02-04 非接触改札機 Pending JPH07220123A (ja)

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