JPH0721981U - 窓ガラスの昇降装置 - Google Patents

窓ガラスの昇降装置

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JPH0721981U JP5308693U JP5308693U JPH0721981U JP H0721981 U JPH0721981 U JP H0721981U JP 5308693 U JP5308693 U JP 5308693U JP 5308693 U JP5308693 U JP 5308693U JP H0721981 U JPH0721981 U JP H0721981U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 窓ガラスの昇降状態に応じて、窓ガラス駆動
用の電動モータを最適に制御することができる窓ガラス
の昇降装置を提供すること。 【構成】 窓ガラス2を駆動する電動モータ22の駆動
電圧を制御装置30によって制御し、窓ガラス2が昇降
を開始するときは駆動電圧を徐々に上げ、そして窓ガラ
ス2が位置P3 を過ぎてから下降限位置P6 に近づくに
したがって駆動電圧を徐々に下げ、また窓ガラス2が位
置P2 を過ぎてから上昇限位置P0 に近づくにしたがっ
て駆動電圧を徐々に下げる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、窓ガラスの昇降装置に係り、特に、自動車のサイドドアの窓ガラス (サイドガラス)の開閉のために用いて好適な窓ガラスの昇降装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車のサイドドアの窓ガラス(サイドガラス)の昇降装置は、例えば 、ガイドレールによって窓ガラスを昇降自在にガイドし、その窓ガラスを電動モ ータの正逆転の駆動力により昇降させる構成となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の昇降装置は、単に、規定の駆動電圧の印加方向を変えて 電動モータを正転または逆転させることによって窓ガラスを昇降させるため、窓 ガラスの昇降位置のそれぞれにおいて次のような問題があった。
【0004】 窓ガラスの昇降開始時に、電動モータが規定のトルクを急に発生するため 窓ガラスに衝撃力が加わって、それがスムーズに昇降を開始せず、しかも、窓ガ ラスの位置を微調整すべく、それをわずかだけ昇降させることが難しかった。ま た、特に窓ガラスが全閉の上昇限位置にあるときは、窓ガラスとドアウェザスト リップとが強く密着しているため、その上昇限位置から窓ガラスの下降を開始し た場合、窓ガラスがドアウェザストリップから離れた瞬間に窓ガラスの下降抵抗 が急に減少して、それが一時的に急下降して不快な衝撃音を発することがある。
【0005】 窓ガラスが全開の下降限位置まで下降した時、窓ガラスの下降がストッパ により機械的に拘束された瞬間に、電動モータの規定のトルクによって窓ガラス の駆動系に備わるワイヤ等に過大な衝撃力が加わり、その耐久性が損われるおそ れがあった。
【0006】 窓ガラスが全閉の上昇限位置まで上昇した時、窓ガラスが電動モータの規 定のトルクによって閉め切られるため、その瞬間に不快な衝撃が発生することが ある。
【0007】 本考案の目的は、上記の問題,,を解消すべく、窓ガラスの昇降状態に 応じて、窓ガラス駆動用の電動モータを最適に制御することができる窓ガラスの 昇降装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の窓ガラスの昇降装置の第1形態は、電動モータの駆動力により窓ガラ スを昇降可能な窓ガラスの昇降装置において、前記窓ガラスの昇降開始時に、前 記電動モータの駆動電圧を徐々に上げる電圧制御手段を備えたことを特徴とする 。
【0009】 本考案の窓ガラスの昇降装置の第2形態は、電動モータの駆動力により窓ガラ スを昇降可能な窓ガラスの昇降装置において、前記窓ガラスの昇降開始時に、前 記窓ガラスの昇降速度を徐々に上げるように電気電動モータの駆動電圧を制御す る電圧制御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】 本考案の窓ガラスの昇降装置の第3形態は、電動モータの駆動力により窓ガラ スを昇降可能な窓ガラスの昇降装置において、前記窓ガラスの昇降位置を検出す る位置検出手段と、前記位置検出手段の検出位置に応じて前記電動モータの駆動 電圧を制御する電圧制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】
【作用】
本考案の窓ガラスの昇降装置は、窓ガラスの昇降開始時に、窓ガラス駆動用の 電動モータの駆動電圧を徐々に上げたり、窓ガラスの昇降速度を徐々に上げるよ うに電動モータの駆動電圧を制御することにより、窓ガラスのスムーズな昇降開 始を可能とする。
【0012】 また、窓ガラスの昇降位置に応じて、窓ガラス駆動用の電動モータの駆動電圧 を制御することにより、窓ガラスの昇降位置に応じた電動モータの最適な制御を 可能とする。
【0013】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。本実施例は、自動車のサ イドドアの窓ガラス(サイドガラス)の昇降装置としての適用例である。
【0014】 図1は、本実施例の昇降装置10を備えた自動車のサイドドア1の概略側面図 であり、昇降装置10には、窓ガラス2に取付けられたキャリア3をガイドレー ル4に沿って昇降させる駆動機構20が備えられている。本例の駆動機構20は 、キャリア3に連結されたワイヤ21を電動モータ22(図2参照)の正逆転に よって矢印A1 ,A2 方向に移動させることにより、キャリア3と共に窓ガラス 2を昇降させる構成となっている。電動モータ22には、その回転数に応じたパ ルス信号を出力する回転センサ23(図2参照)が備えられている。また、サイ ドドア1の内側には、窓ガラス2を昇降操作するためのスイッチ操作部24が備 えられている。これらの電動モータ22,回転センサ23およびスイッチ操作部 24は、制御装置(制御手段)30に接続されている。
【0015】 図2において、31は、制御装置30の電源回路を構成する電圧変換部であっ て、電源(車載バッテリ)32に接続されている。33は、制御装置30の各部 の制御処理やデータ処理等を実行する演算処理部(CPU)、34は、その処理 手順等を格納したりワークエリアとして用いられる記憶部(RAM,ROM)、 35は、所定のタイミングで割り込み要求を出す割り込み要求部である。36は 、モータ22の駆動電圧を制御する駆動電圧制御部、37は、その駆動電圧の印 加方向を制御してモータ22を正転または反転させる正反転制御部である。さら に、38は、回転センサ23からのパルス信号の出力周期を演算して、それに対 応するモータ22の回転速度の検出信号(以下、「速度信号」という)S1 を出 力する周期演算部、39は、回転センサ23のパルス信号を計数して、それに対 応する窓ガラス2の昇降位置を求める位置カウンタ(位置検出手段)である。こ れら制御装置30内の各部の機能は作用と共に詳述する。
【0016】 次に、作用について説明する。
【0017】 本例においては、図1に示すように、窓ガラス2の昇降位置が7つ(P0 〜P 6 )設定されている。P0 は窓ガラス2が全閉となる上昇限位置であり、それよ りも下方の位置にP1 ,P2 が設定されている。P6 は窓ガラス2が全開となる 下降限位置であり、それよりも上方の位置にP5 ,P4 ,P3 が設定されている 。そして、図3に示すように、窓ガラス2の下降時は、それがP0 からP3 の間 のときは後述する制御モード1が選定され、それがP3 からP6 の間のときは後 述する制御モード2が選定される。一方、窓ガラス2の上昇時は、それがP6 か らP2 の間のときは制御モード1が選定され、それがP2 からP0 の間のときは 後述する制御モード3が選定される。
【0018】 制御装置30の演算処理部33は、図4,図5および図6のメインルーチンを 実行する。
【0019】 A「初期設定」 A−1「カウント値Cのリセット動作」 図4のステップS1〜S10は、カウンタ39(図2参照)のカウント値Cを “0”にリセットする初期設定のための処理である。まず、ステップS1,S2 にて、SWモード1,2のサブルーチンを実行する。
【0020】 SWモード1のサブルーチンは、図7に示すように、スイッチ操作部24(図 1,図2参照)からの窓ガラス2を下降させるための「DOWN信号」、または それを上昇させるための「UP信号」の入力を待ち(ステップS51,S52) 、それらの信号が入力されたときには、窓ガラス2を自動的に連続して下降また は上昇させるオート機能の動作指令があるか否かを判定し(ステップS53,S 54)、その動作指令がないときは「DOWNリレー」または「UPリレー」を 起動し(ステップS55,S56)、その動作指令があるときはオートフラグを セット(ステップS57,S58)してから、「DOWNリレー」または「UP リレー」を起動させる。DOWNリレーおよびUPリレーは、それぞれ正反転制 御部37(図2参照)に備えられており、前者が作動することによって、窓ガラ ス2を下降させる方向にモータ22が回転し、後者が作動することによって、窓 ガラス2を上昇させる方向にモータ22が回転する。
【0021】 SWモード2のサブルーチンは、図8に示すように、UPリレーの作動中に、 オートフラグがセットされていないときはUP信号が入力されなくなることを条 件(ステップS61,S62,S63)として、またオートフラグがセットされ ているときは逆のDOWN信号が入力されたことを条件(ステップS61,S6 2,S64)として、UPリレーの停止(ステップS65)とオートフラグのリ セット(ステップS66)をしてから、カウンタ39(図2参照)のカウント値 CをCA として格納する(ステップS67)。一方、DOWNリレーの作動中に 、オートフラグがセットされていないときはDOWN信号が入力されなくなった ことを条件(ステップS61,S68,S69)として、またオートフラグがセ ットされているときは逆のUP信号が入力されたことを条件(S61,S68, S70)として、DOWNリレーの停止(ステップS71)とオートフラグのリ セット(ステップS72)をしてから、カウンタ39(図2参照)のカウント値 CをCA として格納する(ステップS73)。
【0022】 再び図4に戻り、次のステップS3にて、スイッチ操作部24が操作されてい ること(例えば、DOWN信号またはUP信号が入力されていること)を条件と して、周期演算部38(図2参照)の速度信号S1 から窓ガラス2の昇降速度S を読込む(ステップS4)。そして、窓ガラス2が昇降中(S≠0)のときは先 のステップS2に戻り、それが停止(S=0)したときは、タイマT1 を起動( ステップS6)してからSWモード2のサブルーチンを実行する(ステップS7 )。その後、再びスイッチ操作部24が操作されているか否かを判定し、それが 操作されていなければ先のステップS1に戻り、それが操作されているときは、 タイマT1 のタイムアップを待ってカウンタ39(図2参照)のカウント値Cを “0”にリセットする(ステップS10)。
【0023】 結局、図4のステップS1〜S10によって、窓ガラス2をそれが停止する位 置まで上昇または下降させて、そのときのカウント値Cを“0”にリセットする ことになる。
【0024】 A−2「最大カウント値CMAX のセット」 図5のステップS11〜S22は、最大カウント値CMAX をセットする初期設 定のための処理である。
【0025】 ステップS11〜S19は、前述した図4のステップS1〜S9と同様である 。そして、次のステップS20にてカウンタ39のカウント値Cを読込み、その 絶対値が基準値A未満のときはステップS21から先のステップS11に戻り、 その絶対値が基準値Aよりも大きいときは、そのカウント値Cを最大値CMAX と してセットする(ステップS21,S22)。基準値Aは、窓ガラス2が上昇限 位置P0 と下降限位置P6 との間の距離分移動したときにカウンタ39がカウン トするカウント値、若しくはそれよりも若干小さな値とされている。
【0026】 結局、図5のステップS11〜S22では、先のステップS10(図4参照) の時点にて窓ガラス2が下降位置にあるときは、それが停止するまで上昇させ、 一方、先のステップS10の時点にて窓ガラス2が上昇位置にあるときは、それ が停止するまで下降させて、それらのときのカウント値CをCMAX としてセット することになる。
【0027】 B「通常の制御」 図6の処理は、窓ガラス2の昇降位置に応じて、前述した3つの制御モード1 ,2または3(図3参照)を選定して、それらの制御モード1,2または3の後 述するサブルーチンを実行するものである。なお、以下においては、図3に示す ように、窓ガラス2が上昇限位置P0 に移動したときのカウンタ39のカウント 値CをC0 (=0)、それが下降限位置P6 に移動したときのカウント値CをC 6 (=CMAX )とし、同様に位置P1 〜P5 のそれぞれのときのカウント値Cを C1 〜C6 とする。
【0028】 まず、SWモード1のサブルーチンを実行(ステップS23)した後、DOW N信号を入力しているとき、つまり窓ガラス2が下降するときは、カウント値C がC3 未満であれば、制御モード1を選定してそのサブルーチンを実行し(ステ ップS24,S25,S26)、またカウント値CがC3 以上であれば、制御モ ード2を選定してそのサブルーチンを実行する(ステップS24,S25,S2 7)。一方、UP信号を入力しているとき、つまり窓ガラスが上昇するときは、 カウント値CがC2 を越えていれば、制御モード1を選定してそのサブルーチン を実行し(ステップS24,S28,S26)、またカウント値CがC2 以下で あれば、制御モード3を選定してそのサブルーチンを実行する(ステップS24 ,S28,S29)。
【0029】 ステップS26にて実行される制御モード1のサブルーチンによって、後述す るようにモータ22(図2参照)の駆動電圧が最大のVMAX とされた後、スイッ チ操作部24が引き続き操作されていることを条件(ステップS30)として、 SWモード2のサブルーチンを実行する(ステップS31)。スイッチ操作部2 4が操作されなくなれば先のステップS23に戻る。その後、さらにスイッチ操 作部24の引き続きの操作によってDOWN信号が入力されているとき、つまり 窓ガラス2が下降を続行するときは、カウント値CがC3 以上となるまで、先の ステップS31に戻ってモータ22の駆動電圧をVMAX に維持し(ステップS3 1,S32,S33,S34)、そしてカウント値CがC3 以上となったときに 、選定する制御モードを制御モード1に代えてそのサブルーチンを実行する(ス テップS35)。一方、スイッチ操作部24の引き続きの操作によってUP信号 が入力されているとき、つまり窓ガラス2が上昇を続行するときは、カウント値 CがC2 以下となるまで、先のステップS31に戻ってモータ22の駆動電圧を VMAX に維持し(ステップS31,S32,S33,S36)、そしてカウント 値がC2 以下となったときに、選定する制御モードを制御モード3に代えてその サブルーチンを実行する(ステップS37)。
【0030】 結局、図3に示すように、窓ガラス2の下降時は、C<C3 の範囲では制御モ ード1、C≧C3 の範囲では制御モード2をそれぞれ選定し、また、窓ガラス2 の上昇時は、C>C2 の範囲では制御モード1、C≦C2 の範囲では制御モード 3をそれぞれ選定することになる。
【0031】 次に、制御モード1,2,3のサブルーチンについて説明する。
【0032】 (制御モード1) 制御モード1のサブルーチンを図9に示し、それを実行したときのモータ22 の駆動電圧Vと窓ガラス2の移動速度Sの変化を図10に示す。
【0033】 まず、図9のステップS81にて、モータ22の駆動電圧Vを所定の起動電圧 V1 に設定し、その起動電圧V1 によってモータ22を起動させる。そして、タ イマT2 を起動(ステップS82)させてからSWモード2のサブルーチンを実 行(ステップS83)した後、UPリレーまたはDOWNリレーが引き続き作動 していることを条件(ステップS84)として、タイマT2 がタイムアップする までステップS85から先のステップS83に戻る。したがって、図10に示す ように、モータ22を起動してからタイマT2 がタイムアップするt2 時間(例 えば、10msec)経過するまでは、モータ22に起動電圧V1 が印加される ことになる。
【0034】 その後、タイマT2 がタイムアップしてからは、モータ22の起動時における カウンタ39のカウント値CA (図8参照)と現在のカウンタ39のカウント値 Cとの差CB (=|C−CA |)が所定のカウント値Bに達するまで、つまり窓 ガラス2が所定のカウント値Bに相当する距離だけ移動するまでは、所定の速度 S1 を窓ガラス2の目標速度としてモータ22の駆動電圧Vを制御する。すなわ ち、ステップS86,S87からステップS88に進み、速度S1 を目標速度S A として設定してから、その目標速度SA と現在の窓ガラス2の移動速度Sとの 差ΔS、および、その差ΔS分に相当する補正電圧ΔV(=a・ΔS)を求め( ステップS89,S90)、その電圧ΔV分だけ現在の駆動電圧Vを補正して、 それを新たな駆動電圧Vとしてモータ22を駆動し(ステップS91)、そして 先のステップS82に戻る。したがって、図10に示すように、窓ガラス2がカ ウント値Bに相当する距離だけ移動する間は、タイマT2 がタイムアップするt 2 間隔毎に、窓ガラス2の移動速度Sを目標速度S1 とするように駆動電圧Vを 逐次補正することになる。
【0035】 窓ガラス2がカウント値Bに相当する距離以上に移動したときは、ステップS 87からステップS92に進み、駆動電圧Vが最大電圧VMAX に達するまで、そ の駆動電圧Vを所定の電圧ΔVC ずつ段階的に大きくする(ステップS92〜S 97)。すなわち、まず、電動電圧VをΔVC だけ大きくし(ステップS92) 、その電動電圧Vが最大電圧VMAX に達しないことを条件(ステップS93)と して、タイマT2 を起動(ステップS94)、およびSWモード2のサブルーチ ンを実行し(ステップS95)、さらに、UPリレーまたはDOWNリレーが引 き続き作動しかつタイマT2 がタイムアップしたことを条件(ステップS96, S97)として、先のステップS92に戻る。このように、駆動電圧Vを所定の 電圧ΔVC ずつ段階的に大きくすることにより、窓ガラス2の移動速度Sは図1 0に示すように徐々に上昇することになる。したがって、窓ガラス2をわずかだ け開閉する操作もしやすくなる。
【0036】 (制御モード2) 制御モード2のサブルーチンを図11に示し、それを実行したときの駆動電圧 Vの変化を図12に示す。
【0037】 この制御モード2は、窓ガラス2が位置P3 以下の範囲内にて下降する際、そ の窓ガラス2の下降位置に応じて駆動電圧Vを変更する。すなわち、まず、カウ ント値CがC4 未満であるか否かを判定し(ステップS101)、それがC4 未 満のときは、駆動電圧Vを所定の電圧V2 としてからSWモード2のサブルーチ ンを実行し(ステップS102,S103)、そしてスイッチ操作部24が引き 続き操作されていることを条件(ステップS104)として先のステップS10 1に戻る。カウント値CがC4 以上のときは、駆動電圧Vを所定の電圧V3 (< V2 )としてからSWモード2のサブルーチンを実行し(ステップS105,S 106)、そしてスイッチ操作部24が引き続き操作されかつカウント値CがC 5 未満であることを条件(ステップS107,S108)として先のステップS 106に戻る。カウント値CがC5 以上のときは、DOWNリレーの作動を停止 して(ステップS109)、オートフラグをリセットする(ステップS110) 。
【0038】 結局、図12(a)に示すように、窓ガラス2の下降位置に応じて駆動電圧V が段階的にV2 およびV3 に減少し、そして下降限位置P6 の前方の位置P5 に て駆動電圧Vが“0”となる。窓ガラス2は、その自重等によって位置P5 から 下降限位置P6 まで下降する。同図(b)は、窓ガラス2がC3 ≦C<C4 の範 囲から下降を開始したときの状態、同図(c)は、窓ガラス2がC4 ≦C<C5 の位置から下降を開始したときの状態を示す。
【0039】 (制御モード3) 制御モード3のサブルーチンを図13に示し、それを実行したときのモータ2 2の駆動電圧Vと窓ガラス2の上昇速度Sの変化を図14,図15,図16に示 す。
【0040】 まず、窓ガラス2の上昇開始位置に応じて、駆動電圧VをV4 またはV5 (< V4 )とする。すなわち、図14,図15のようにC>C1 の範囲からの上昇の ときは駆動電圧VをV4 、図16にようにC≦C1 の範囲からの上昇のときは駆 動電圧VをV5 とし(ステップS121,S122,S123)、そしてタイマ T2 を起動(ステップS124)、およびSWモード2のサブルーチンを実行し (ステップS125)、さらに、スイッチ操作部24が引き続き操作されかつタ イマT2 がタイムアップ前であることを条件(ステップS126,S127)と して、先のステップS125に戻る。したがって、駆動電圧Vがt2 時間だけV 4 またはV5 に維持されることになる。
【0041】 その後、窓ガラス2の上昇位置に応じて、窓ガラス2の目標速度SA をS2 ま たはS3 (<S2 )に設定する。すなわち、C>C1 の範囲のときは目標速度S A をS2 に設定し、C≦C1 の範囲のときは目標速度SA をS3 に設定する(ス テップS128,S129,S130)。そして、窓ガラス2の移動速度(上昇 速度)Sが“0”でないこと、つまり窓ガラス2が上昇限位置P0 に達していな いことを条件(ステップS131)として、目標速度SA と現在の窓ガラス2の 移動速度Sとの差ΔS、およびその差ΔS分に相当する補正電圧ΔV(=a・Δ S)を求め(ステップS132,S133)、その電圧ΔVだけ現在の駆動電圧 Vを補正して、それを新たな駆動電圧Vとしてモータ22を駆動し(ステップS 134)、そして先のステップS124に戻る。従って、図14に示すように、 窓ガラス2がC>C1 の範囲のときは、タイマT2 がタイムアップするt2 間隔 毎に、窓ガラスの移動速度(上昇速度)Sを目標速度S2 とするように駆動電圧 Vを逐次補正し、また、窓ガラス2がC≦C1 の範囲のときは、t2 間隔毎に、 移動速度Sを目標速度S3 とするように駆動電圧Vを逐次補正することになる。
【0042】 窓ガラス2が上昇限位置P0 まで上昇して、速度Sが“0”となったときは、 STOPフラグのセット(ステップS136)、およびタイマT3 の起動(ステ ップS137)後、ステップS132に進む。このようにSTOPフラグをセッ トした後は、ステップS135からステップS138,S132に進み、タイマ T3 がタイムアップするまで、前述した窓ガラス2の移動(上昇)中と同様に、 速度Sを目標速度S3 とすべく駆動電圧Vを逐次補正する。ここでは、速度Sが “0”であるため、駆動電圧Vは必然的に最大のVMAX まで急上昇し、タイマT 3 がタイムアップするt3 時間(例えば、100msec)経過するまで窓ガラ ス2が強く閉め切られることになる(図14,図15,図16参照)。したがっ て、窓ガラス2の閉め切り力が低下することなく、その上昇速度が下げられるこ とになり、また、その上昇速度を下げることによって、窓ガラス2の上端と窓枠 との間への障害物の挾み込みを未然に防止できることにもなる。
【0043】 そして、t3 時間経過後は、UPリレーの停止(ステップS139)、STO Pフラグのリセット(ステップS140)、カウント値Cのリセット(ステップ S141)を行う。
【0044】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の窓ガラスの昇降装置は、窓ガラスの昇降開始時 に、窓ガラス駆動用の電動モータの駆動電圧を徐々に上げたり、窓ガラスの昇降 速度を徐々に上げるように電動モータの駆動電圧を制御することにより、窓ガラ スをスムーズに昇降開始させることができる。
【0045】 また、本考案の窓ガラスの昇降装置は、窓ガラスの昇降位置に応じて、窓ガラ ス駆動用の電動モータの駆動電圧を制御することにより、窓ガラスの昇降位置に 応じて電動モータを最適に制御することができる。例えば、窓ガラスが下降限位 置または上昇限位置に近づくにしたがって、電動モータの駆動電圧を徐々に小さ くしたり、窓ガラスの上昇速度を徐々に下げるように電動モータの駆動電圧を制 御することにより、窓ガラスが下降限位置または上昇限位置に到達したときの衝 撃力を小さく抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を備えた自動車のサイドドア
の概略構成図である。
【図2】図1に示す制御装置のブロック構成図である。
【図3】図2に示す制御装置における制御形態の種類の
説明図である。
【図4】図2に示す制御装置による初期設定動作の一部
を説明するためのフローチャートである。
【図5】図2に示す制御装置による初期設定動作の他の
一部を説明するためのフローチャートである。
【図6】図2に示す制御装置による通常の制御を説明す
るためのフローチャートである。
【図7】図4に示すSWモード1のサブルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図8】図4に示すSWモード2のサブルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図9】図6に示す制御モード1のサブルーチンを説明
するためのフローチャートである。
【図10】図6に示す制御モード1による制御例の説明
図である。
【図11】図6に示す制御モード2のサブルーチンを説
明するためのフローチャートである。
【図12】図6に示す制御モード2による制御例の説明
図である。
【図13】図6に示す制御モード3のサブルーチンを説
明するためのフローチャートである。
【図14】図6に示す制御モード3による制御例の説明
図である。
【図15】図6に示す制御モード3による他の制御例の
説明図である。
【図16】図6に示す制御モード3によるさらに他の制
御例の説明図である。
【符号の説明】
2 窓ガラス 10 昇降装置 20 駆動機構 22 電動モータ 23 回転センサ 30 制御装置(制御手段) 39 位置カウンタ(位置検出手段) P0 上昇限位置 P6 下降限位置

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの駆動力により窓ガラスを昇
    降可能な窓ガラスの昇降装置において、 前記窓ガラスの昇降開始時に、前記電動モータの駆動電
    圧を徐々に上げる電圧制御手段を備えたことを特徴とす
    る窓ガラスの昇降装置。
  2. 【請求項2】 電動モータの駆動力により窓ガラスを昇
    降可能な窓ガラスの昇降装置において、 前記窓ガラスの昇降開始時に、前記窓ガラスの昇降速度
    を徐々に上げるように前記電動モータの駆動電圧を制御
    する電圧制御手段を備えたことを特徴とする窓ガラスの
    昇降装置。
  3. 【請求項3】 電動モータの駆動力により窓ガラスを昇
    降可能な窓ガラスの昇降装置において、 前記窓ガラスの昇降位置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の検出位置に応じて前記電動モータの
    駆動電圧を制御する電圧制御手段とを備えたことを特徴
    とする窓ガラスの昇降装置。
  4. 【請求項4】 前記電圧制御手段は、前記窓ガラスが下
    方寄りの昇降範囲内にて下降するときに、前記窓ガラス
    が下降限位置に近づくにしたがって前記電動モータの駆
    動電圧を徐々に下げるものであることを特徴とする請求
    項3に記載の窓ガラスの昇降装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧制御手段は、前記窓ガラスが上
    方寄りの昇降範囲内にて上昇するときに、前記窓ガラス
    が上昇限位置に近づくにしたがって前記電動モータの駆
    動電圧を徐々に下げるものであることを特徴とする請求
    項3に記載の窓ガラスの昇降装置。
  6. 【請求項6】 前記電圧制御手段は、前記窓ガラスが上
    方寄りの昇降範囲内にて上昇するときに、前記窓ガラス
    が上昇限位置に近づくにしたがって該窓ガラスの上昇速
    度を下げるように前記電動モータの駆動電圧を制御する
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の窓ガラス
    の昇降装置。
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