JPH07219086A - 立体画像表示装置 - Google Patents

立体画像表示装置

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Publication number
JPH07219086A
JPH07219086A JP6015581A JP1558194A JPH07219086A JP H07219086 A JPH07219086 A JP H07219086A JP 6015581 A JP6015581 A JP 6015581A JP 1558194 A JP1558194 A JP 1558194A JP H07219086 A JPH07219086 A JP H07219086A
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JP
Japan
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image
eye
observer
display device
light
Prior art date
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Pending
Application number
JP6015581A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Omori
繁 大森
Kunimasa Katayama
國正 片山
Tomohiko Hattori
知彦 服部
Sadayuki Sakuma
貞行 佐久間
Haruhiko Kamijo
治彦 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
Application filed by Terumo Corp filed Critical Terumo Corp
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Publication of JPH07219086A publication Critical patent/JPH07219086A/ja
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  • Stereoscopic And Panoramic Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 装着部に右目用画像および左目用画像を装着
し、撮影装置によって撮影された観察者の顔半面像を照
明用図形表示装置7a、7bに表示し、その顔半面像を
照明として、レンズ6a、6bにより、前記右目用画像
または左目用画像をその観察者の右目または左目のみに
観察されるよう働かせる。 【効果】 観察者の移動が可能となり、多数の観察者が
同時に立体画像を観察できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業用、医療用もしく
は家庭用に用いる固定画像(スチル画像)を表示するた
めの立体画像表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の固定画像を表示する立体画像表示
装置としては、右目用、左目用の覗き穴をそれぞれ設
け、あらかじめ一定の輻輳角を視差として与えられた2
つのカメラによって撮影された、右眼用および左眼用の
ステレオ画像を、それぞれの覗き穴から観察するものが
一般的である。
【0003】図10は、前記従来の立体画像表示装置の
表示部の一例の構成を示したもので、60a、60bは
それぞれ左目用、右目用の覗き穴、61a、61bは右
目用、左目用の画像をそれぞれ装着するための装着部、
62a、62bは立体画像を構成する右目用、左目用の
画像として、ポジフィルムである。
【0004】以上のように構成された従来の例における
立体画像表示装置の表示部の動作を説明する。観察者
は、覗き穴60aを覗くことにより装着部61aに装着
された左目用の画像62aを観察し、覗き穴60bを覗
くことにより装着部61bに装着された右目用の画像6
2bを観察することで立体視を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら本発明者
らの検討によれば、上記のような従来例における立体画
像表示装置では、観察者はステレオ画像を右眼および左
眼に独立して観察するために、覗き穴に顔を密着させな
ければならないため煩わしく、特に化粧をした女性など
は装置に化粧が付着する等の問題があり、また複数の観
察者が同時に観察することは不可能であるなどの課題を
有していた。
【0006】本発明は、観察者の位置に依存することな
く同時に多人数が立体視できる立体画像表示装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の解決すべき課題
は、立体画像を構成する右目用、左目用の光透過性画像
をそれぞれ装着するための一対の装着部と、装着された
光透過性画像を裏面より照明するための一対の照明用図
形表示装置と、前記装着部と前記照明用図形表示装置の
間に位置し前記照明用図形表示装置の表示部分を拡大す
るための一対のレンズ又は凹面鏡と、前記装着部に装着
された右目用、左目用の光透過性画像を1つに合成する
ための合成手段と、観察者の顔画像を撮影するための少
なくとも1つの撮影装置とを備え、前記一対の照明用図
形表示装置のそれぞれは、前記撮影装置によって撮影さ
れた顔画像から得た図形を表示することにより、前記一
対の空間変調素子を照明することを特徴とする立体画像
表示装置によって達成される。
【0008】また、前記立体画像表示装置において、光
透過性画像とは、ポジフィルム又はX線フィルムである
ことが好ましい。
【0009】さらに、前記立体画像表示装置は、前記撮
影装置を2つ設け、前記一対の照明用図形表示装置のそ
れぞれには前記撮影装置のそれぞれによって撮影された
観察者の右顔画像、左顔画像が照明用図形として表示さ
れるものであることが好ましい。
【0010】また更に、前記立体画像表示装置は、観察
者を左右から異なる2波長の赤外線で照明するための照
明装置を備え、前記2つの撮影装置のそれぞれは、前記
異なる2波長の赤外線のそれぞれを選択的に撮影できる
ものとすることが好ましい。
【0011】また、前記立体画像表示装置は、前記撮影
装置を1つ設け、前記一対の照明用図形表示装置のそれ
ぞれには前記撮影装置によって撮影された観察者の片顔
画像、および該片顔画像のネガポジ反転像が表示される
ことが好ましい。
【0012】さらに、前記立体画像表示装置において、
前記合成手段は、ハーフミラーであることが好ましい。
【0013】前記立体画像表示装置においては、前記照
明用図形表示装置の画像出力面を、前記レンズ又は凹面
鏡の焦点距離外に設置することが好ましい。
【0014】本発明の解決すべき課題は、立体画像を構
成する右目用、左目用の画像をそれぞれ装着するための
装着部と、前記装着部と観察者との間に位置する空間変
調素子と、前記空間変調素子と観察者との間に位置する
レンズ又は凹面鏡と、観察者の顔画像を撮影するための
少なくとも1つの撮影装置と、前記装着部に装着された
右目用、左目用の画像を1つに合成するための合成手段
とを備え、前記空間変調素子は、前記撮影装置によって
撮影された顔画像から得た光透過図形、もしくは光遮断
図形を表示することにより、前記装着部に装着された画
像を選別して観察可能とすることを特徴とする立体画像
表示装置によっても達成される。
【0015】前記立体画像表示装置において、前記合成
手段は、ハーフミラーであることが好ましい。
【0016】また、前記立体画像表示装置において、立
体画像を構成する画像とは、ポジフィルムやX線フィル
ム等の光透過性画像であってもよい。
【0017】また、前記立体画像表示装置において、立
体画像を構成する画像とは、写真、印刷物等の光反射性
画像であってもよい。
【0018】さらに、前記立体画像表示装置は、前記撮
影装置を2つ設け、前記一対の照明用図形表示装置のそ
れぞれには前記撮影装置のそれぞれによって撮影された
観察者の右顔画像、左顔画像が光透過図形として表示さ
れるものであることが好ましい。
【0019】また更に、前記立体画像表示装置は、観察
者を左右から異なる2波長の赤外線で照明するための照
明装置を備え、前記2つの撮影装置のそれぞれは、前記
異なる2波長の赤外線のそれぞれを選択的に撮影できる
ものとすることが好ましい。
【0020】また、前記立体画像表示装置は、前記撮影
装置を1つ設け、前記一対の照明用図形表示装置のそれ
ぞれには前記撮影装置によって撮影された観察者の片顔
画像、および該片顔画像のネガポジ反転像が光透過図形
として表示されることが好ましい。
【0021】前記立体画像表示装置においては、空間変
調素子として透過型液晶ディスプレイを用いることが好
ましい。
【0022】本発明の解決すべき課題は、立体画像を構
成する右目用、左目用の画像をそれぞれ装着するための
装着部と、前記装着部に装着された右目用、左目用の画
像を1つに合成するための合成手段と、前記合成された
画面と観察者との間に位置する液晶表示素子と、前記液
晶表示素子の表示部分を拡大するための指向性を有する
レンズまたは凹面鏡と、観察者を撮影するための撮影装
置と、前記装着された右目用、左目用の画像のそれぞれ
を互いに直交する偏光を有する状態で前記液晶表示素子
に入射させる画像偏光化手段とを有し、前記液晶表示素
子は、前記直交する偏光のいずれかと平行な偏光透過特
性を有する偏光板を片面に備えるとともに、前記液晶表
示素子の表示面上における前記撮影装置によって撮影さ
れた観察者の右顔面もしくは左顔面に相当する位置に、
特定偏光の光を透過させるための図形を表示させること
を特徴とする立体画像表示装置によっても達成される。
【0023】前記立体画像表示装置において、前記合成
手段は、ハーフミラーもしくはスクリーンであることが
好ましい。
【0024】また、前記立体画像表示装置において、立
体画像を構成する画像とは、ポジフィルムやX線フィル
ム等の光透過性画像であってもよい。
【0025】また、前記立体画像表示装置において、立
体画像を構成する画像とは、写真、印刷物等の光反射性
画像であってもよい。
【0026】さらに、前記立体画像表示装置において、
画像偏光化手段とは、偏光フィルタを設けたバックライ
トであることが好ましい。
【0027】前記立体画像表示装置は、観察者の右顔面
又は左顔面を所定の波長の赤外線で照明するための照明
装置を備え、前記撮影装置は前記照明装置の赤外線波長
に対し選択的に透過できる波長フィルタを設けたもので
あることが好ましい。
【0028】前記立体画像表示装置においては、照明装
置として赤外線を放射するランプユニットもしくは赤外
域の発光波長を有するLEDを用いることが好ましい。
【0029】前記レンズは指向性を有するものが好まし
く、具体的には凸レンズまたはフレネルレンズが好まし
い。
【0030】
【作用】本第1発明は、前記の構成により、照明用図形
表示装置には、撮影装置によって撮影された観察者の顔
画像から得た右顔、左顔に相当する図形を表示する。観
察者はレンズ又は凹面鏡を通して、前記照明用図形表示
装置に表示された図形によって照明された右目用、左目
用の光透過性画像を観察することが可能となる。
【0031】ここで、レンズ又は凹面鏡は、その拡大作
用によって、前記右顔又は左顔に相当する図形をレンズ
(又は凹面鏡)いっぱいに拡大して観察者に見せる。す
なわち、観察者の右目には、前記照明用図形表示装置に
表示された観察者像の右顔の図形がレンズいっぱいに拡
大されて見え、左目には、前記照明用図形表示装置にお
ける観察者像の左顔の図形がレンズいっぱいに拡大され
て見えるのであるが、この時、前記照明用図形表示装置
における観察者像の左顔の図形を、発光していないもの
とすると、右目には前記光透過性画像は見えるが、左目
には前記光透過性画像は見えない。また、逆に右顔の図
形を発光させず、左顔の図形のみを発光させると、左目
には前記光透過性画像は見えるが、右目には前記光透過
性画像は見えない。したがって、右目用画像は右目だけ
に、左目用画像は左目だけに観察させることが可能とな
る。
【0032】これら右目用、左目用の立体画像を同時に
観察者に観察させる方法としては、両画像をハーフミラ
ーによって合成する方法とが考えられる。
【0033】また、観察者が移動すると前記照明用図形
表示装置に表示された観察者自身の顔半面像も追従する
ため、前述した立体視条件は維持されることとなる。同
様の理由により観察者が多人数である場合においてもそ
れぞれの観察者において立体視が可能となる。
【0034】本願第2発明は、前記の構成により、空間
変調素子には、撮影装置によって撮影された観察者の顔
画像から得た右顔、左顔に相当する図形を光透過図形も
しくは光遮断図形として表示する。観察者はレンズ又は
凹面鏡を通して、前記空間変調素子に表示された図形に
よって光が透過する部分における装着された立体画像を
観察することが可能となる。
【0035】ここで、レンズ又は凹面鏡は、その拡大作
用によって、前記右顔又は左顔に相当する図形をレンズ
(又は凹面鏡)いっぱいに拡大して観察者に見せる。す
なわち、観察者の右目には、前記空間変調素子に表示さ
れた観察者像の右顔の図形がレンズいっぱいに拡大され
て見え、左目には、前記空間変調素子における観察者像
の左顔の図形がレンズいっぱいに拡大されて見えるので
あるが、この時、前記空間変調素子における観察者像の
左顔の図形を光遮断図形とすると、右目には前記空間変
調素子を通して前記装着された立体画像は見えるが、前
記空間変調素子によって遮断されるため左目には前記装
着された立体画像は見えない。また、逆に右顔の図形を
光遮断図形とし、左顔の図形のみを光透過図形とする
と、左目には前記装着された立体画像は見えるが、右目
には前記装着された立体画像は見えない。したがって、
右目用立体画像は右目だけに、左目用立体画像は左目だ
けに観察させることが可能となる。
【0036】これら右目用、左目用の立体画像を同時に
観察者に観察させる方法としては、これらの画像をハー
フミラーによって合成する方法が考えられる。
【0037】また、観察者が移動すると前記空間変調素
子に表示された観察者自身の顔半面像も追従するため、
前述した立体視条件は維持されることとなる。同様の理
由により観察者が多人数である場合においてもそれぞれ
の観察者において立体視が可能となる。
【0038】本願第3発明は、前記の構成により、液晶
表示素子には、撮影装置によって撮影された観察者の顔
画像から得た右顔又は左顔に相当する図形を特定偏光の
光透過図形として表示する。観察者はレンズ又は凹面鏡
を通して、前記液晶表示素子に表示された図形によって
特定偏光の光が透過する部分における装着された立体画
像を観察することが可能となる。
【0039】前記液晶表示素子は偏光透過特性を有する
偏光板を片面に備えているため、前記図形の表示された
箇所と、表示の無い箇所とは、互いに直交する異なる偏
光の光をそれぞれ透過する。すなわち、前記構成による
液晶表示素子は、直交した異なる偏光を有する光を入射
させたとき、図形表示部分と非表示部分とが、その光透
過特性において相反する偏光依存性を示すことになり、
液晶表示素子の背後に、図形表示部分の偏光透過特性に
一致した偏光を有する光源もしくは発光面が存在すると
き、観察者の右目は液晶表示素子の背後を見ることがで
きる。したがって、装着部の一方に装着された右目用画
像に、画像偏光化手段によって図形表示部分の偏光透過
特性に一致した偏光を持たせることで、前記右目用画像
は前記図形を透過し、指向性を有するレンズ又は凹面鏡
を通して、倒立像として観察者の右目に映ずることにな
る。このとき、観察者の左目は、指向性を有するレンズ
又は凹面鏡によって前記液晶表示素子に表示された観察
者の左顔面部分を見ることになるが、前記液晶表示素子
の左顔面に相当する部分は異なる偏光透過特性を有して
いるため、前記右目用画像は透過することなく、観察者
の左目では見えない。
【0040】左目用画像については、前記液晶表示素子
の機能において、図形表示部分が透過できる偏光と直交
する偏光を有する光を入射させたとき、前記図形表示部
分は透過しないが、図形の非表示部分が光透過性を示す
ため、前記装着部の他方に装着した左目用画像に、前記
画像偏光化手段によって右目用画像とは直交した偏光を
もたせることにより、液晶表示素子の表示面における観
察者の左顔面像に一致する部分を透過し、指向性を有す
るレンズ又は凹面鏡を通して、倒立像として観察者の左
目に映ずることになり、観察者の右目は左目用画像を観
察できない。
【0041】ここで、レンズ又は凹面鏡は、その拡大作
用によって、前記右顔又は左顔に相当する図形をレンズ
(又は凹面鏡)いっぱいに拡大して観察者に見せる。す
なわち、右顔に相当する図形を表示したときを例にして
説明すると、観察者の右目には、前記液晶表示素子に表
示された観察者像の右顔の図形がレンズいっぱいに拡大
されて見え、左目には、前記液晶表示素子における右顔
の図形の隣(左顔に相当する箇所)がレンズいっぱいに
拡大されて見える。この時、前記右目用、左目用画像の
それぞれは互いに直交する偏光を有するために、前記液
晶表示素子における観察者像の右顔に相当する図形は右
目用の立体画像と平行な偏光のみを透過し、その他の部
分は左目用の立体画像と平行な偏光のみを透過する。従
って、右目には右目用の立体画像のみが、左目には左目
用の立体画像のみが観察されることとなる。左右の条件
をすべて入れ替えることも無論可能である。
【0042】これら右目用、左目用の立体画像を合成す
る方法としては、前記右目用、左目用の立体画像をハー
フミラーによって合成する方法と、前記右目用、左目用
の立体画像を光透過性画像とし、これらをプロジェクタ
ーによって映写することにより、両者を同一のスクリー
ンに投影する方法とが考えられる。前者は発光強度の高
い画像が得られる点で優れており、後者は大型の画像が
得られる点で優れている。
【0043】また、観察者が移動すると前記液晶表示素
子に表示された観察者自身の顔半面像も追従するため、
前述した立体視条件は維持されることとなる。同様の理
由により観察者が多人数である場合においてもそれぞれ
の観察者において立体視が可能となる。
【0044】本発明の立体画像表示装置は、医療の現場
でX線写真等を立体的に観察することができるために、
患者の治療や、病気の早期発見などに役立つことが期待
できる。
【0045】
【実施例】
(実施例1)図1は、本第1発明の実施例1の立体画像
表示装置の外観を示したものである。図1において、1
は観察すべき立体画像を表示する表示画面、2a、2b
は撮影装置としてCCDカメラ、3a、3bはX線フィ
ルムやポジフィルム等の光透過性画像5a、5bを装着
するための装着部、4a、4bは照明装置としてそれぞ
れ波長850nmと950nmのLEDライトを示して
いる。
【0046】図2は図1に示す本第1発明の実施例1の
内部構造を説明した透視図である。図2において、5
a、5bはそれぞれ左目用、右目用の光透過性画像、6
a、6bは光透過性画像5a、5bの裏面にそれぞれ位
置するレンズとして焦点距離150mmのフレネルレン
ズである。7a、7bは発光機能を有する照明用図形表
示装置として白黒CRTであり、レンズ6a、6bを挟
んで光透過性画像5a、5bと反対側に位置し、レンズ
6a、6bの焦点距離よりも遠い、レンズ6a、6bよ
り160mm離れた位置に設置する。8は右目用、左目
用の光透過性画像を1つに合成するためのハーフミラー
を示している。
【0047】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作を図2を用いて説明する。観察者が観察する立体
画像は、その左眼用画像と右眼用画像とが、装着部3
a、3bにそれぞれ装着され、ハーフミラー8にて合成
されることにより発生する。
【0048】一対のCCDカメラ3a、3bは、それぞ
れLEDライト4a、4bの波長に合わせて選択的に撮
影できるよう、波長フィルタが装着されている。これに
より、CCDカメラ3aは観察者の左顔のみを、CCD
カメラ3bは観察者の右顔のみを撮影することができ
る。
【0049】CCDカメラ3a、3bによって得られた
観察者の左顔半面像および右顔半面像は、白黒CRT7
a、7bにそれぞれ表示される。ここで、白黒CRT7
a、7bには、フレネルレンズ6a、6bの作用を考慮
して、前述の左顔半面像および右顔半面像を上下反転さ
せて表示させる。また、この際、顔面領域が白く高輝度
で表示されるよう白黒CRT7の輝度およびコントラス
トを調整しておく。更に、白黒CRT7bに表示させる
顔半面像は、ハーフミラー8で反射されることを考慮し
て、鏡像を表示する。同様の理由から、装着部3bに挿
入される光透過性画像も裏表を逆にして鏡像としてお
く。
【0050】次に、フレネルレンズ6a、6bの作用に
ついて説明する。フレネルレンズ6a、6bは、白黒C
RT7a、7bに上下反転して表示された観察者の左右
半面像を、観察者が虚像として観察できるよう設置する
が、白黒CRT7a、7bとの距離をフレネルレンズ6
a、6bの焦点距離外に設定することにより、各観察者
の左眼、右眼に白黒CRT7a、7bの画面上における
それぞれ左顔、右顔に当たる領域のみを、独立してしか
もフレネルレンズ6a、6bの有効径を限度として拡大
して観察させることができる。このため、観察者の右顔
半面像が表示された場合には、観察者にとって自分自身
の右顔半面像が、フレネルレンズ6a、6bの有効径相
当の大きさの右眼への選択性を有する照明として作用す
るものとすることができる。この時、観察者の左顔面に
相当する領域は発光しないため、左眼には白黒CRT7
a、7bからの光は入光しない。同様に該左顔半面像が
表示された場合には、右顔半面像が表示されたときには
無発光部分だった左顔半面部が発光部となるため、該発
光部がフレネルレンズ6a、6bの有効径相当の大きさ
の左眼への選択性を有する照明として作用する。この
時、該右顔半面像における発光部であった領域は発光し
ないため、右眼には白黒CRT7a、7bからの光は入
光しない。
【0051】以上説明した本装置の動作により、図1、
図2における表示画面1に表示された右眼用の立体画像
は、観察者の右眼だけにとり裏面より照明されて観察可
能となり、表示画面1に表示された左眼用の立体画像
は、観察者の左眼だけにとり裏面より照明されて観察可
能となるため、観察者は前記一対の立体画像を観察で
き、共に立体視が可能となる。また観察者が移動して
も、白黒CRT7a、7bに表示された顔半面像が移動
するため、立体視が継続できることになる。
【0052】なお、本実施例では撮影装置を2つ設け、
それぞれが観察者の右半面像、左半面像を撮影したが、
1つの撮影装置で観察者の片面像を撮影し白黒CRTの
一方へ表示し、白黒CRTの残る一方には前記片面像の
ネガポジ反転像を表示することによっても同様の効果を
得ることができる。
【0053】(実施例2)図3は、本第2発明の実施例
2における、立体画像表示装置の外観を示したもので、
1は観察すべき立体画像を表示する表示画面、2a、2
bは撮影装置としてCCDカメラ、3a、3bはステレ
オ画像5a、5bを装着するための装着部、4a、4b
は照明装置としてそれぞれ波長850nmと950nm
のLEDライトを示している。
【0054】図4は図3に示す本第2発明の実施例2の
内部構造を説明した透視図である。図4において、1は
図3における表示画面、2a、2bは撮影装置としてC
CDカメラ、3a、3bはステレオ画像5a、5bを装
着するための装着部、8は2つの画像を合成するための
ハーフミラー、9a、9bは空間変調素子として透過型
の液晶ディスプレイ、6は空間変調素子9a、9bと観
察者との間に位置するレンズとして焦点距離150mm
のフレネルレンズ、10はステレオ画像5bの光路を曲
げるための鏡である。
【0055】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作は、基本的には図2に示した本発明の実施例1と
同様であるため、同一箇所には同一番号を付与して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。
【0056】カメラ3a、3bで撮像された観察者の顔
画像の映像信号は、空間変調素子9a、9bに左右顔半
面に基づく光透過図形としてそれぞれ表示される。
【0057】観察者の右目は、液晶ディスプレイ9bに
右顔半面が光透過図形として表示されると、該図形を通
して装着部3bに装着された右目用ステレオ画像5bを
観察し、このとき左目には液晶ディスプレイ9bが光を
遮断するために、右目用ステレオ画像5bは見えない。
液晶ディスプレイ9aに左顔半面が光透過図形として表
示されたときは逆に左目のみが左目用ステレオ画像5a
を観察することとなる。以上は液晶ディスプレイ5a、
5bが非表示状態において光を遮断する場合について述
べたが、逆に液晶ディスプレイ5a、5bが非表示状態
において光を透過する場合には、上述した左右の顔半面
像は光遮断図形として表示する。
【0058】右目用ステレオ画像5bは鏡10に反射
し、液晶ディスプレイ9bを通してハーフミラー8に反
射し、観察者の見る表示画面1から観察可能となり、左
目用ステレオ画像aは液晶ディスプレイ9aを通してハ
ーフミラー8を通して表示画面1から観察可能となり、
両ステレオ画像が合成される。
【0059】ここで、ステレオ画像5a、5bは、フレ
ネルレンズ6により倒立像となるため、上下を逆さまに
して装着する必要がある。
【0060】また、ステレオ画像5a、5bが実施例1
のような光透過性画像の場合には、装着部3a、3bの
背後にバックライトの設置し、ステレオ画像5a、5b
が写真や印刷物のような光反射性画像の場合にはステレ
オ画像5a、5bの表面に照明が当たるようにライトを
設置する必要がある。
【0061】なお、本実施例では撮影装置を2つ設け、
それぞれが観察者の右半面像、左半面像を撮影したが、
1つの撮影装置で観察者の片面像を撮影し白黒CRTの
一方へ表示し、白黒CRTの残る一方には前記片面像の
ネガポジ反転像を表示することによっても同様の効果を
得ることができる。
【0062】(実施例3)図5は、本第3発明の実施例
3における、立体画像表示装置の外観を示したもので、
1は観察すべき立体画像を表示する表示画面、2は撮影
装置としてCCDカメラ、3a、3bはステレオ画像5
a、5bを装着するための装着部、4は照明装置として
LEDライトを示している。
【0063】図6は図5に示す本第3発明の実施例3の
内部構造を説明した透視図である。図6において、1は
図5における表示画面、2は撮影装置としてCCDカメ
ラ、3a、3bはステレオ画像5a、5bを装着するた
めの装着部、8は2つの画像を合成するためのハーフミ
ラー、6は空間変調素子9a、9bと観察者との間に位
置するレンズとして焦点距離150mmのフレネルレン
ズ、10はステレオ画像5bの光路を曲げるための鏡、
11は片面に偏光板を備える液晶表示素子として透過型
の液晶ディスプレイ、12a、12bはステレオ画像5
a、5bのそれぞれを互いに直交する偏光を有する状態
で前記液晶表示素子に入射させる画像偏光化手段として
偏光フィルタを設けたバックライトであり、該偏光フィ
ルタは互いに直交した偏光特性を有している。
【0064】以上のように構成された立体画像表示装置
の動作は、基本的には図2に示した本発明の実施例1と
同様であるため、同一箇所には同一番号を付与して説明
を省略し、異なる点のみ説明する。
【0065】カメラ2で撮像された観察者の顔画像の映
像信号は、左右いずれかの顔半面に基づく偏光透過図形
として、液晶ディスプレイ11に表示される。
【0066】次に、透過型液晶ディスプレイ11の構造
および動作について図7〜9を用いて説明する。図7に
示したように、ガラス基板100で挟まれた液晶102
は、透明電極101に電圧を印加することにより液晶1
02の配向が制御される。また、片側の面には偏光板1
03が取り付けられている。電圧を印加しない状態にお
いては、図8に示したように、偏光方向110を有する
入射光は、液晶分子の配向に従い90度偏光方向が回転
し、偏光板103の偏光透過特性と一致するためこれを
透過するが、直交した偏光111を有する入射光は、液
晶分子106の配向と直交するためこれを透過できな
い。また、電圧を印加した状態においては、図9に示し
たように、液晶分子106が電圧の印加方向に従って配
向するため、入射光は偏光に関わらず液晶層102を透
過するが、偏光110を有する入射光は、偏光板103
を透過できず、逆に偏光111を有する入射光は偏光板
103の偏光透過特性と一致するためこれを透過するこ
とができる。すなわち、以上説明した透過型液晶ディス
プレイ13を用いれば、直交する2つの偏光を有する光
を用いることで、液晶ディスプレイ13の表示面におい
て、電圧を印加した箇所は一方の偏光成分だけ透過さ
せ、電圧を印加しない箇所は残る片方の偏光成分だけを
透過させることが可能となる。
【0067】したがって、例えば前記したところの透過
型液晶ディスプレイ11に表示される観察者の顔面の右
半面領域の偏光透過特性と、バックライト12bに取り
付けた偏光フィルタによる偏光方向とを適合させること
で、観察者は右目だけで右目用ステレオ画像5bに表示
された画像を観察することができる。また、観察者の顔
面の左半面領域、すなわち透過型液晶ディスプレイ11
に表示される観察者の顔面の右半面領域以外の領域の偏
光透過特性と、バックライト12aに取り付けた偏光フ
ィルタによる偏光方向とを適合させることで、観察者は
左目だけで左目用ステレオ画像5aを観察することがで
きる。ただし、ステレオ画像5a、5bは、フレネルレ
ンズ6によって倒立像を観察することとなるため、上下
を反転させて挿入する。
【0068】また、図示してはいないが、実施例1〜3
においてレンズの代わりに凹面鏡を用いた場合でも同様
の効果を得ることができる。この場合、凹面鏡に入射す
る光は凹面鏡の前後で光軸が90度程度変化するため、
各要素の配置をそれに併せて変化させる必要がある。
【0069】なお、装着部3a、3bの位置は、レンズ
(または凹面鏡)からの距離が同一になるように注意し
なければならない。距離に差が生じると、左右のステレ
オ画像5a、5bの大きさにズレが生じるため、正確な
立体視が困難となる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明の構成によれ
ば、一対のステレオ画像を用いる立体画像表示装置にお
いて、観察者の位置に依存することなく同時に多人数が
同時にしかも前記観察者が移動しても同一の条件で立体
視できる立体画像表示装置を得ることができるため、立
体画像表示装置の実用化並びに用途拡大に大きく寄与す
るものである。
【0071】また、本発明の立体画像表示装置は、医療
の現場でX線写真等を立体的に観察することができるた
めに、患者の治療や、病気の早期発見などに役立つこと
が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における立体画像表示装置の
外観図である。
【図2】本発明の実施例1における立体画像表示装置の
内部構成図である。
【図3】本発明の実施例2における立体画像表示装置の
外観図である。
【図4】本発明の実施例2における立体画像表示装置の
内部構成図である。
【図5】本発明の実施例3における立体画像表示装置の
外観図である。
【図6】本発明の実施例3における立体画像表示装置の
内部構成図である。
【図7】本発明の実施例3における立体画像表示装置に
使用する液晶表示素子の要部断面図である。
【図8】本発明の実施例3における立体画像表示装置に
使用する液晶表示素子の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例3における立体画像表示装置に
使用する液晶表示素子の動作説明図である。
【図10】従来の例の立体画像表示装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 画像表示画面 2、2a、2b CCDカメラ 3a、3b 装着部 4、4a、4b LEDライト 5a、5b ステレオ画像 6、6a、6b レンズ 7a、7b 白黒CRT 8 ハーフミラー 9a、9b 液晶ディスプレイ 10 鏡 11 液晶ディスプレイ 12a、12b バックライト 60a、60b 覗き穴 61a、61b 装着部 62a、62b ステレオ画像 100 ガラス基板 101 透明電極 102 液晶 103 偏光板 104、105 配向膜 106 液晶分子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐久間 貞行 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内 (72)発明者 上條 治彦 神奈川県足柄上郡中井町井ノ口1500番地 テルモ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体画像を構成する右目用、左目用の光
    透過性画像をそれぞれ装着するための一対の装着部と、
    装着された光透過性画像を裏面より照明するための一対
    の照明用図形表示装置と、前記装着部と前記照明用図形
    表示装置の間に位置し前記照明用図形表示装置の表示部
    分を拡大するための一対のレンズ又は凹面鏡と、前記装
    着部に装着された右目用、左目用の光透過性画像を1つ
    に合成するための合成手段と、観察者の顔画像を撮影す
    るための少なくとも1つの撮影装置とを備え、前記一対
    の照明用図形表示装置のそれぞれは、前記撮影装置によ
    って撮影された顔画像から得た図形を表示することによ
    り、前記一対の空間変調素子を照明することを特徴とす
    る立体画像表示装置。
  2. 【請求項2】 立体画像を構成する右目用、左目用の画
    像をそれぞれ装着するための装着部と、前記装着部と観
    察者との間に位置する空間変調素子と、前記空間変調素
    子と観察者との間に位置するレンズ又は凹面鏡と、観察
    者の顔画像を撮影するための少なくとも1つの撮影装置
    と、前記装着部に装着された右目用、左目用の画像を1
    つに合成するための合成手段とを備え、前記空間変調素
    子は、前記撮影装置によって撮影された顔画像から得た
    光透過図形、もしくは光遮断図形を表示することによ
    り、前記装着部に装着された画像を選別して観察可能と
    することを特徴とする立体画像表示装置。
  3. 【請求項3】 立体画像を構成する右目用、左目用の画
    像をそれぞれ装着するための装着部と、前記装着部に装
    着された右目用、左目用の画像を1つに合成するための
    合成手段と、前記合成された画面と観察者との間に位置
    する液晶表示素子と、前記液晶表示素子の表示部分を拡
    大するための指向性を有するレンズまたは凹面鏡と、観
    察者を撮影するための撮影装置と、前記装着された右目
    用、左目用の画像のそれぞれを互いに直交する偏光を有
    する状態で前記液晶表示素子に入射させる画像偏光化手
    段とを有し、前記液晶表示素子は、前記直交する偏光の
    いずれかと平行な偏光透過特性を有する偏光板を片面に
    備えるとともに、前記液晶表示素子の表示面上における
    前記撮影装置によって撮影された観察者の右顔面もしく
    は左顔面に相当する位置に、特定偏光の光を透過させる
    ための図形を表示させることを特徴とする立体画像表示
    装置。
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