JPH0721897A - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
- Publication number
- JPH0721897A JPH0721897A JP18437193A JP18437193A JPH0721897A JP H0721897 A JPH0721897 A JP H0721897A JP 18437193 A JP18437193 A JP 18437193A JP 18437193 A JP18437193 A JP 18437193A JP H0721897 A JPH0721897 A JP H0721897A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- opening
- closing mechanism
- circuit breaker
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01H—ELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
- H01H71/00—Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
- H01H71/02—Housings; Casings; Bases; Mountings
- H01H71/0207—Mounting or assembling the different parts of the circuit breaker
- H01H71/0235—Contacts and the arc extinguishing space inside individual separate cases, which are positioned inside the housing of the circuit breaker
Landscapes
- Breakers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】電流遮断時の内圧上昇を遮断部に限局して本体
ケースや本体カバーを耐圧構造にすることを不要にす
る。 【構成】固定接触子4及び可動接触子6からなる遮断部
を各極ごとに遮断ケース17に納め、これを本体ケース
1に着脱自在に取り付ける。これにより、電流遮断時の
内圧上昇が遮断ケース17内に限局されるので、本体ケ
ース1や本体カバー2を耐圧構造とする必要がなく安価
となる。また、短絡遮断により遮断部が損傷してもこの
部分だけ交換して他は活かせるので経済的である。
ケースや本体カバーを耐圧構造にすることを不要にす
る。 【構成】固定接触子4及び可動接触子6からなる遮断部
を各極ごとに遮断ケース17に納め、これを本体ケース
1に着脱自在に取り付ける。これにより、電流遮断時の
内圧上昇が遮断ケース17内に限局されるので、本体ケ
ース1や本体カバー2を耐圧構造とする必要がなく安価
となる。また、短絡遮断により遮断部が損傷してもこの
部分だけ交換して他は活かせるので経済的である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、配線用遮断器や漏電
遮断器などの低圧の回路遮断器に関し、詳しくはその遮
断部の構成に関する。
遮断器などの低圧の回路遮断器に関し、詳しくはその遮
断部の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】上記回路遮断器は一般に、モールド樹脂
からなる絶縁容器内に遮断部や開閉機構部が収容された
構造となっている。図3は従来のこの種の3極回路遮断
器の一例を示すもので、本体ケース1と本体カバー2と
から絶縁容器が形成され、本体ケース1にねじ3で固定
された固定接触子4と開閉機構5で開閉駆動される可動
接触子6とにより遮断部が構成されている。固定接触子
4には電源側端子4aが一体形成されている。
からなる絶縁容器内に遮断部や開閉機構部が収容された
構造となっている。図3は従来のこの種の3極回路遮断
器の一例を示すもので、本体ケース1と本体カバー2と
から絶縁容器が形成され、本体ケース1にねじ3で固定
された固定接触子4と開閉機構5で開閉駆動される可動
接触子6とにより遮断部が構成されている。固定接触子
4には電源側端子4aが一体形成されている。
【0003】可動接触子6は各極ごとにホルダ7に保持
され、各極のホルダ7はこれらを一体的に連結する開閉
軸8を介して本体ケース1に回動自在に支持されてい
る。開閉機構5は図示しないフレームを介して本体ケー
ス1に支持され、そのトグルリンク9と図示中央極のホ
ルダ7とがピン10を介して連結されている。可動接触
子6は可撓導体11によりトリップ装置12に接続さ
れ、トリップ装置12は本体ケース1に固定された負荷
側端子13に接続されている。なお、固定接触子4と可
動接触子6との接触部を囲むように消弧室14が設けら
れている。
され、各極のホルダ7はこれらを一体的に連結する開閉
軸8を介して本体ケース1に回動自在に支持されてい
る。開閉機構5は図示しないフレームを介して本体ケー
ス1に支持され、そのトグルリンク9と図示中央極のホ
ルダ7とがピン10を介して連結されている。可動接触
子6は可撓導体11によりトリップ装置12に接続さ
れ、トリップ装置12は本体ケース1に固定された負荷
側端子13に接続されている。なお、固定接触子4と可
動接触子6との接触部を囲むように消弧室14が設けら
れている。
【0004】図示投入状態において、電流は電源側端子
4aから固定接触子4、可動接触子6、可撓導体11及
びトリップ装置12を経て負荷側端子13に流れる。こ
の状態で、本体カバー2から突出する操作ハンドル15
を図の右方向に倒すと開閉スプリング16の作用により
トグルリンク9が反転し、ホルダ7が時計方向に駆動さ
れて可動接触子6が開離する。その状態から、操作ハン
ドル15を左に倒すと、再び図示の状態に投入される。
また、投入状態で過電流状態が発生すると、トリップ装
置12が作動して開閉機構5の鎖錠が解かれ、トグルリ
ンク9が反転して可動接触子6が急速開離する。
4aから固定接触子4、可動接触子6、可撓導体11及
びトリップ装置12を経て負荷側端子13に流れる。こ
の状態で、本体カバー2から突出する操作ハンドル15
を図の右方向に倒すと開閉スプリング16の作用により
トグルリンク9が反転し、ホルダ7が時計方向に駆動さ
れて可動接触子6が開離する。その状態から、操作ハン
ドル15を左に倒すと、再び図示の状態に投入される。
また、投入状態で過電流状態が発生すると、トリップ装
置12が作動して開閉機構5の鎖錠が解かれ、トグルリ
ンク9が反転して可動接触子6が急速開離する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような回路遮断器
において、電流遮断時には固定・可動接触子間のアーク
のため周辺は数千度の高温に曝され、生じたアークガス
により遮断部の圧力は衝撃的に上昇する。この圧力上昇
は瞬時に絶縁容器内全体に及び、本体ケース1及び本体
カバー2に大きな荷重となって作用する。したがって、
本体ケース1や本体カバー2は大電流遮断時の内圧の上
昇に耐えうる十分な機械的強度を持つとともに、耐熱性
及び耐アーク性に優れていることが要求され、高級な樹
脂材料で肉圧に構成されて高価なものとなっている。
において、電流遮断時には固定・可動接触子間のアーク
のため周辺は数千度の高温に曝され、生じたアークガス
により遮断部の圧力は衝撃的に上昇する。この圧力上昇
は瞬時に絶縁容器内全体に及び、本体ケース1及び本体
カバー2に大きな荷重となって作用する。したがって、
本体ケース1や本体カバー2は大電流遮断時の内圧の上
昇に耐えうる十分な機械的強度を持つとともに、耐熱性
及び耐アーク性に優れていることが要求され、高級な樹
脂材料で肉圧に構成されて高価なものとなっている。
【0006】また、遮断部とその他の部分とが十分に隔
離されていないため、各部がアークガスの影響を受けや
すく、短絡電流などの大電流の遮断を2回程度行うと回
路遮断器全体を交換する必要があった。そこで、この発
明は、電流遮断時のアークの影響を遮断部のみに限局し
て寿命の延長やコストダウンを図った回路遮断器を提供
することを目的とするものである。
離されていないため、各部がアークガスの影響を受けや
すく、短絡電流などの大電流の遮断を2回程度行うと回
路遮断器全体を交換する必要があった。そこで、この発
明は、電流遮断時のアークの影響を遮断部のみに限局し
て寿命の延長やコストダウンを図った回路遮断器を提供
することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、固定接触子と可動接触子とからなる遮
断部を各極ごとに遮断ケースに納め、この遮断ケースを
本体ケースに着脱可能に固定するとともに、前記遮断ケ
ースから突出する前記可動接触子の操作端部を前記本体
ケースに固定された開閉機構に着脱可能に連結するもの
とする。その場合において、可動接触子の開閉支点は開
閉機構と対向する遮断ケースの背壁に設けるのがよく、
また遮断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させ
るのがよい。
に、この発明は、固定接触子と可動接触子とからなる遮
断部を各極ごとに遮断ケースに納め、この遮断ケースを
本体ケースに着脱可能に固定するとともに、前記遮断ケ
ースから突出する前記可動接触子の操作端部を前記本体
ケースに固定された開閉機構に着脱可能に連結するもの
とする。その場合において、可動接触子の開閉支点は開
閉機構と対向する遮断ケースの背壁に設けるのがよく、
また遮断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させ
るのがよい。
【0008】
【作用】この発明は、遮断部を絶縁容器本体と別途の遮
断ケースに納めて本体ケースに着脱可能に固定し、同時
に本体ケースに固定した開閉機構と可動接触子とを着脱
可能に連結する。これにより、電流遮断時の内圧上昇は
遮断ケース内に限局され本体ケースや本体カバーには及
ばなくなる。また、短絡遮断などで遮断ケースや固定・
可動接触子などが損傷を受けた際にも遮断部のみを交換
すればよく、開閉機構や絶縁容器本体はそのまま活かす
ことができる。可動接触子の開閉支点を開閉機構と対向
する遮断ケースの背壁に設ければ、可動接触子の開閉運
動に必要な遮断ケースの開口部は最小限に抑えられ、ア
ークガスの絶縁容器内への漏出が少なくなる。また、遮
断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させれば、
アークガスを電源端子側にのみ放出して開閉機構などへ
の影響を小さくできる。
断ケースに納めて本体ケースに着脱可能に固定し、同時
に本体ケースに固定した開閉機構と可動接触子とを着脱
可能に連結する。これにより、電流遮断時の内圧上昇は
遮断ケース内に限局され本体ケースや本体カバーには及
ばなくなる。また、短絡遮断などで遮断ケースや固定・
可動接触子などが損傷を受けた際にも遮断部のみを交換
すればよく、開閉機構や絶縁容器本体はそのまま活かす
ことができる。可動接触子の開閉支点を開閉機構と対向
する遮断ケースの背壁に設ければ、可動接触子の開閉運
動に必要な遮断ケースの開口部は最小限に抑えられ、ア
ークガスの絶縁容器内への漏出が少なくなる。また、遮
断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させれば、
アークガスを電源端子側にのみ放出して開閉機構などへ
の影響を小さくできる。
【0009】
【実施例】以下、図1及び図2に基づいてこの発明の実
施例を説明する。ここで、図1は回路遮断器の投入状態
の縦断面図、図2はその遮断時の要部縦断面図である。
なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用いるも
のとする。図1において、この回路遮断器には本体ケー
ス1及び本体カバー2とは別途にモールド樹脂からなる
箱状の遮断ケース17が各極ごとに設けられ、その底面
に固定接触子4がねじ3で固定され、また開閉機構5と
対向する背壁17aに可動接触子6が支持ピン18を介
して回動自在に支持されている。
施例を説明する。ここで、図1は回路遮断器の投入状態
の縦断面図、図2はその遮断時の要部縦断面図である。
なお、従来例と対応する部分には同一の符号を用いるも
のとする。図1において、この回路遮断器には本体ケー
ス1及び本体カバー2とは別途にモールド樹脂からなる
箱状の遮断ケース17が各極ごとに設けられ、その底面
に固定接触子4がねじ3で固定され、また開閉機構5と
対向する背壁17aに可動接触子6が支持ピン18を介
して回動自在に支持されている。
【0010】支持ピンが貫通する可動接触子6の支持部
6aは円弧状の輪郭を持っており、この部分は背壁17
aにあけられた同形の窓に密に接して摺動するようにな
っている。また、可動接触子6には支持部6aと連続し
て円弧状の輪郭を持つ操作端部6bが形成されており、
この操作端部6bは背壁17aから開閉機構5に向かっ
て突出している。遮断ケース17には反開閉機構側にガ
ス放出口19が開口しており、これに面するように消弧
室14が設けられている。この遮断ケース17はねじ2
0により本体ケース1に着脱自在に取り付けられてい
る。
6aは円弧状の輪郭を持っており、この部分は背壁17
aにあけられた同形の窓に密に接して摺動するようにな
っている。また、可動接触子6には支持部6aと連続し
て円弧状の輪郭を持つ操作端部6bが形成されており、
この操作端部6bは背壁17aから開閉機構5に向かっ
て突出している。遮断ケース17には反開閉機構側にガ
ス放出口19が開口しており、これに面するように消弧
室14が設けられている。この遮断ケース17はねじ2
0により本体ケース1に着脱自在に取り付けられてい
る。
【0011】一方、開閉機構5には新たに絶縁物からな
る開閉レバー21が各極別に設けられ、開閉レバー21
はこれらを一体的に連結する開閉軸22により本体ケー
ス1に回動自在に支持されている。開閉レバー21は図
3の従来構成におけるホルダ7と同様の働きをするもの
で、その一端はトグルリンク9に連結されている。な
お、開閉機構5は開閉レバー21を除いては、従来構成
におけるものと実質的に同じ構成、動作のものである。
開閉レバー21の遮断ケース17側の端部には方形の凹
部23が設けられ、その中にコ字形のスライド駒24が
スライド自在に嵌め込まれている。スライド駒24は凹
部23の底面との間に挿入された接触スプリング25に
より図の上方に付勢されている。そして、スライド駒2
4には可動接触子6の操作端部6bが着脱自在に挿入さ
れている。
る開閉レバー21が各極別に設けられ、開閉レバー21
はこれらを一体的に連結する開閉軸22により本体ケー
ス1に回動自在に支持されている。開閉レバー21は図
3の従来構成におけるホルダ7と同様の働きをするもの
で、その一端はトグルリンク9に連結されている。な
お、開閉機構5は開閉レバー21を除いては、従来構成
におけるものと実質的に同じ構成、動作のものである。
開閉レバー21の遮断ケース17側の端部には方形の凹
部23が設けられ、その中にコ字形のスライド駒24が
スライド自在に嵌め込まれている。スライド駒24は凹
部23の底面との間に挿入された接触スプリング25に
より図の上方に付勢されている。そして、スライド駒2
4には可動接触子6の操作端部6bが着脱自在に挿入さ
れている。
【0012】各極の遮断ケース17には背面から底面に
沿ってL字形の接続導体26が設けられ、本体ケース1
の底面に沿う固定導体27の一端と一緒にねじ28で締
め付けられている。接続導体26の図の上端は二股状に
なっており、この部分は可動接触子6の支持部6aと操
作端部6bとの間の部分を挟んでこれに摺動接触してい
る。また、固定導体27の他端はトリップ装置12の通
電部にねじ29で締め付けられている。
沿ってL字形の接続導体26が設けられ、本体ケース1
の底面に沿う固定導体27の一端と一緒にねじ28で締
め付けられている。接続導体26の図の上端は二股状に
なっており、この部分は可動接触子6の支持部6aと操
作端部6bとの間の部分を挟んでこれに摺動接触してい
る。また、固定導体27の他端はトリップ装置12の通
電部にねじ29で締め付けられている。
【0013】図1の投入状態において、可動接触子6は
開閉機構5から図の反時計方向の力を受け、固定接触子
4に押圧されている。その際、接触スプリング25が適
宜の圧縮代で圧縮され、固定・可動接触子4,6間に適
切な接触圧力を与えている。電流は電源側端子4aから
固定接触子4、可動接触子6、接続導体26、固定導体
27及びトリップ装置12を経て負荷側端子13に流れ
る。ここで、操作ハンドル15を図の右方向に倒し、あ
るいはトリップ装置12が働いて開閉機構5の鎖錠が解
かれると、トグルリンク9が開閉スプリング16の作用
で反転し、開閉レバー21を反時計方向に回動させる。
これにより、可動接触子6は時計方向に駆動され、固定
接触子4から開離する。図2は開離が完了した瞬間の状
態を示している。なお、図2ではトグルリンク9は簡略
的に鎖線で示してある。
開閉機構5から図の反時計方向の力を受け、固定接触子
4に押圧されている。その際、接触スプリング25が適
宜の圧縮代で圧縮され、固定・可動接触子4,6間に適
切な接触圧力を与えている。電流は電源側端子4aから
固定接触子4、可動接触子6、接続導体26、固定導体
27及びトリップ装置12を経て負荷側端子13に流れ
る。ここで、操作ハンドル15を図の右方向に倒し、あ
るいはトリップ装置12が働いて開閉機構5の鎖錠が解
かれると、トグルリンク9が開閉スプリング16の作用
で反転し、開閉レバー21を反時計方向に回動させる。
これにより、可動接触子6は時計方向に駆動され、固定
接触子4から開離する。図2は開離が完了した瞬間の状
態を示している。なお、図2ではトグルリンク9は簡略
的に鎖線で示してある。
【0014】図2に示す遮断時には、固定・可動接触子
4,6間にアーク30が発生する。このアーク30は図
2では省略してある消弧室14(図1)に引き込まれ、
冷却されてやがて消弧されるが、その過程で周辺の空気
が加熱されて膨張し、また消弧室14を形成する樹脂や
接点材が蒸発してアークガス31が生じ、遮断ケース1
7内の圧力は急激に上昇する。この内圧上昇は遮断ケー
ス17で受け止められ、またアークガス31はガス放出
口19から外部に放出される。
4,6間にアーク30が発生する。このアーク30は図
2では省略してある消弧室14(図1)に引き込まれ、
冷却されてやがて消弧されるが、その過程で周辺の空気
が加熱されて膨張し、また消弧室14を形成する樹脂や
接点材が蒸発してアークガス31が生じ、遮断ケース1
7内の圧力は急激に上昇する。この内圧上昇は遮断ケー
ス17で受け止められ、またアークガス31はガス放出
口19から外部に放出される。
【0015】上述実施例においては、遮断時の内圧上昇
は遮断ケース17で受け止められ、本体ケース1や本体
カバー2には及ばない。したがって、耐圧性や耐熱性、
耐アーク性などは遮断ケース17のみに持たせればよ
く、絶縁容器全体をそのような構造にする従来構成に比
べて安価となる。また、遮断部と開閉機構5(図1)と
は遮断ケース17により完全に分離されているので、ア
ークガス31は開閉機構5やその他の部品に影響を与え
ない。したがって、短絡遮断などにより回路遮断器が損
傷した場合にも、ねじ20を弛めて遮断ケース17に内
装される遮断部のみを交換すればよく経済的である。
は遮断ケース17で受け止められ、本体ケース1や本体
カバー2には及ばない。したがって、耐圧性や耐熱性、
耐アーク性などは遮断ケース17のみに持たせればよ
く、絶縁容器全体をそのような構造にする従来構成に比
べて安価となる。また、遮断部と開閉機構5(図1)と
は遮断ケース17により完全に分離されているので、ア
ークガス31は開閉機構5やその他の部品に影響を与え
ない。したがって、短絡遮断などにより回路遮断器が損
傷した場合にも、ねじ20を弛めて遮断ケース17に内
装される遮断部のみを交換すればよく経済的である。
【0016】特に、図示実施例では可動接触子6の開閉
支点となる支持ピン18はは開閉機構5と対向する遮断
ケース17の背壁17aに設けられ、支持部6aは円弧
面で背壁17aと摺動接触している。したがって、可動
接触子6の開閉運動に必要な遮断ケース17の開口部は
最小限に抑えられ、アークガス31が絶縁容器本体内に
漏れ出すことがほとんどない。また、遮断ケースの反開
閉機構側にガス放出口19があけられているのでアーク
ガス31は電源端子側にのみ放出され、閉機構部5に影
響することが一層小さい。なお、図示実施例の固定接触
子4は可動接触子6との間に電磁反発力を生じさせるよ
うにコ字状に折り返した形状としているが、これは必要
な遮断性能に応じて直線状としてもよく、あるいは二種
類の遮断部を用意しておいて仕様に応じて交換して使用
することも可能である。
支点となる支持ピン18はは開閉機構5と対向する遮断
ケース17の背壁17aに設けられ、支持部6aは円弧
面で背壁17aと摺動接触している。したがって、可動
接触子6の開閉運動に必要な遮断ケース17の開口部は
最小限に抑えられ、アークガス31が絶縁容器本体内に
漏れ出すことがほとんどない。また、遮断ケースの反開
閉機構側にガス放出口19があけられているのでアーク
ガス31は電源端子側にのみ放出され、閉機構部5に影
響することが一層小さい。なお、図示実施例の固定接触
子4は可動接触子6との間に電磁反発力を生じさせるよ
うにコ字状に折り返した形状としているが、これは必要
な遮断性能に応じて直線状としてもよく、あるいは二種
類の遮断部を用意しておいて仕様に応じて交換して使用
することも可能である。
【0017】
【発明の効果】以上述べた通り、この発明によれば、遮
断部を遮断ケースに納めて本体ケースに着脱可能に固定
するとともに、本体ケースに固定した開閉機構と可動接
触子とを着脱可能に連結すことにより、以下の種々の効
果が得られる。 (1) 電流遮断時の内圧上昇やアークの影響が遮断ケース
内に限局され本体ケースや本体カバーには及ばないの
で、耐圧、耐熱、耐アーク構造とするのは遮断ケースの
みで済み、回路遮断器全体としてコストダウンが図れ
る。 (2) 短絡遮断などで遮断ケースや固定・可動接触子など
が損傷を受けた際にも遮断部のみを交換すればよく、開
閉機構や絶縁容器本体はそのまま活かすことができるの
で経済的である。 (3) 遮断部の取り換えにより遮断性能の異なる回路遮断
器を簡単に構成できる。更に、 (4) 可動接触子の開閉支点を開閉機構と対向する遮断ケ
ースの背壁に設ければ、可動接触子の開閉運動に必要な
遮断ケースの開口部は最小限に抑えられ、アークガスの
絶縁容器本体内への漏れが少なくなる。 (5) 遮断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させ
れば、アークガスを電源端子側にのみ放出され、他の部
品に対するアークガスの影響がより小さくなる。
断部を遮断ケースに納めて本体ケースに着脱可能に固定
するとともに、本体ケースに固定した開閉機構と可動接
触子とを着脱可能に連結すことにより、以下の種々の効
果が得られる。 (1) 電流遮断時の内圧上昇やアークの影響が遮断ケース
内に限局され本体ケースや本体カバーには及ばないの
で、耐圧、耐熱、耐アーク構造とするのは遮断ケースの
みで済み、回路遮断器全体としてコストダウンが図れ
る。 (2) 短絡遮断などで遮断ケースや固定・可動接触子など
が損傷を受けた際にも遮断部のみを交換すればよく、開
閉機構や絶縁容器本体はそのまま活かすことができるの
で経済的である。 (3) 遮断部の取り換えにより遮断性能の異なる回路遮断
器を簡単に構成できる。更に、 (4) 可動接触子の開閉支点を開閉機構と対向する遮断ケ
ースの背壁に設ければ、可動接触子の開閉運動に必要な
遮断ケースの開口部は最小限に抑えられ、アークガスの
絶縁容器本体内への漏れが少なくなる。 (5) 遮断ケースの反開閉機構側にガス放出口を開口させ
れば、アークガスを電源端子側にのみ放出され、他の部
品に対するアークガスの影響がより小さくなる。
【図1】この発明の実施例を示す回路遮断器の投入状態
の縦断面図である。
の縦断面図である。
【図2】図1の回路遮断器の遮断時の要部縦断面図であ
る。
る。
【図3】従来の回路遮断器の投入状態の縦断面図であ
る。
る。
1 本体ケース 2 本体カバー 4 固定接触子 5 開閉機構 6 可動接触子 14 消弧室 17 遮断ケース 17a 背壁 19 ガス放出口 30 アーク 31 アークガス
Claims (3)
- 【請求項1】固定接触子と可動接触子とからなる遮断部
を各極ごとに遮断ケースに納め、この遮断ケースを本体
ケースに着脱可能に固定するとともに、前記遮断ケース
から突出する前記可動接触子の操作端部を前記本体ケー
スに固定された開閉機構に着脱可能に連結したことを特
徴とする回路遮断器。 - 【請求項2】可動接触子の開閉支点を開閉機構と対向す
る遮断ケースの背壁に設けたことを特徴とする請求項1
記載の回路遮断器。 - 【請求項3】遮断ケースの反開閉機構側にガス放出口を
開口させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載
の回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18437193A JPH0721897A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18437193A JPH0721897A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 回路遮断器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0721897A true JPH0721897A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=16152051
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18437193A Pending JPH0721897A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0721897A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001071750A1 (fr) * | 2000-03-17 | 2001-09-27 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Disjoncteur |
JP2001307612A (ja) * | 2000-04-21 | 2001-11-02 | Kawamura Electric Inc | 配線用遮断器 |
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1993
- 1993-06-29 JP JP18437193A patent/JPH0721897A/ja active Pending
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