JPH02839Y2 - - Google Patents

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JPH02839Y2
JPH02839Y2 JP12587180U JP12587180U JPH02839Y2 JP H02839 Y2 JPH02839 Y2 JP H02839Y2 JP 12587180 U JP12587180 U JP 12587180U JP 12587180 U JP12587180 U JP 12587180U JP H02839 Y2 JPH02839 Y2 JP H02839Y2
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arc
arc extinguishing
extinguishing chamber
blowout coil
fixed contact
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回路しや断器時に発生するアークを
効果的に消弧する回路しや断器に関するものであ
る。
従来の回路しや断器において、今、固定接点を
可動接点間に過電流が流れると、周知の如く可動
接点は固定接点から開離する。この開離時にアー
クが発生し、このアークは消弧室を構成するU字
形あるいはV字形の切欠溝を備えた磁性体からな
る消弧板によつて発生する変歪磁場により、消弧
板の奥端の方向に駆動力を受けて消弧板に交鎖す
る。従つてアークは複数枚の消弧板によつて寸断
され、冷却されて消弧される。
しかしながら、しや断電流が大きくなると、従
来の回路しや断器に使用されている消弧室のみで
は、しや断時に生じるアークの消弧が困難になつ
てくる。即ち、しや断電流の増加に伴いアークエ
ネルギーが上昇し、アークにより発生する回路し
や断器の筐体内の内圧が高くなる。このため絶縁
物からなる筐体が破壊し、しや断不能になる。も
し筐体の強度が充分であつたとしても、アークエ
ネルギーの増加に伴い筐体に設けられた排出口よ
り放出されるアークの発弧量が多くなり、回路し
や断器が組込まれた盤内において、地絡、相間短
絡もしくは電源短絡に及ぶ恐れがあつた。また筐
体内のガスの温度上昇により、固定接点及び可動
接点の近傍、消弧室の周辺、開閉機構部及びアー
ク流路が炭化したり、溶融物が付着したりして損
傷する。このため絶縁抵抗が低下し、回路を完全
にしや断することが不可能となる。さらにアーク
エネルギーにより固定接点及び可動接点の消耗が
著しくなり、しや断完了後再び投入した場合の接
点間の導通が不完全になる等の欠点を有してい
た。
この考案は従来の欠点を除去するためになされ
たもので、消弧室の側部に隔離板を隔ててブロー
アウトコイルを設置し、このブローアウトコイル
を隔離板の外側面に有する溝に収納するようにし
たものである。以下図面によつてこの考案の一実
施例を説明する。
第1図及び第4図はこの考案の一実施例による
回路しや断器の開路時及び閉路時を示す側断面図
である。第2図は第1図の隔離板を示す斜視図で
ある。第3図及び第5図は第1図及び第4図から
隔離板を取除いた状態を示す側断面図である。第
1図乃至第5図において、筐体1は絶縁物で構成
され開閉機構を収納するもので、排出口101を
備えている。固定導体2は筐体1に固定され、一
端に固定接点3が取付けられ、他端には外部導体
(図示せず)が接続されるものである。可動接点
4は固定接点3に相対して可動子5の一端に取付
けられている。操作ハンドル6は可動接点4を固
定接点3に対して開閉するもので操作ハンドル6
と可動子5間に作動ばね7が張架されている。可
撓性のブローアウトコイル8は可動子5とバイメ
タル9の一端間に接続されている。端子板10は
筐体1に固定され、一端はバイメタル9の他端に
接続され、他端は外部導体(図示せず)に接続さ
れるものである。引外しレバー11は軸12によ
つて回動可能に支持されると共に、操作ハンドル
6と一緒に作動ばね7の一端が張架されており、
一端部11aは可動接点3と固定接点4との閉成
時に作動板13に係合するものである。作動板1
3は電磁石14の励磁時にばね15のばね力に抗
して矢印A方向に吸引され、引外しレバー11の
一端部11aと作動板13との係合を引外すもの
である。調整ねじ16はナツト17によつて端子
板10に取付けられ、バイメタル9の湾曲度を調
整するものである。消弧室18は可動接点3の固
定接点4からの開離時に生じるアークを消弧する
もので支持枠181と消弧板182から構成され
ている。隔離板19は消弧室18とブローアウト
コイル8とを隔離するもので、絶縁物から構成さ
れており、且つブローアウトコイル8を収納する
溝191を備えている。ボルト20は隔離板19
を筐体1に取付けるものである。
次に動作を説明する。今、第4図に示す閉路状
態において短絡電流等の過電流が回路に発生する
と、この電流は、固定導体2→固定接点3→可動
接点4→可動子5→ブローアウトコイル8→バイ
メタル9→端子板10を流れる。この過電流によ
つて電磁石1は励磁され、作動板13を矢印A方
向に吸引し、引外しレバー11の一端部11aと
作動板13との係合を引外す。このため引外しレ
バー11は軸12を中心に時計方向に回動し、作
動ばね7の可動子5に対する張架位置を変える。
作動ばね7の張架位置が変わり可動子5に対する
デツドポイントを通過すると第1図に示すように
可動子5は反時計方向に回動して可動接点4を固
定接点3から開離させる。この開離によつてアー
クが発生するが、このアークはブローアウトコイ
ル8に発生する磁束の作用によつて消弧室18の
奥方向に駆動されて良好に消弧される。
即ち、ブローアウトコイル8の巻き方向は電流
しや断時において、固定接点3と可動接点4との
間で発生するアークの電流Iとブローアウトコイ
ル8により発生してアークに交叉する磁場Bとの
ベクトル積I×Bの方向が消弧室18の奥方向に
向くように巻かれている。従つて、固定接点3と
可動接点4との間に発生したアークはブローアウ
トコイル8の作る磁場によつてアーク発生瞬時に
消弧室18の方向に駆動力を受け、且つ大きな事
故電流等が回路しや断器を流れようとすると、可
動接点4は電流集中による反発力を受けるのみな
らず。ブローアウトコイル8によつて可動子5が
電磁反発力を受けるため、従来のものに比べてよ
り早い開離速度を得ることができる。つまり、大
きな事故電流が流れようとすると、ブローアウト
コイル8により可動子5はより早く開離し、その
開離で発生したアークはより早く消弧室18の奥
方向に駆動されるため、より早く、消弧板182
で分断、冷却されて消弧に至る。またこの場合、
ブローアウトコイル8は隔離板19によつて消弧
室18から隔離され、且つ溝191内に安定して
収納されているため、ブローアウトコイル8が電
磁力によつて移動変形したり、アークやホツトガ
スにより損傷を受けることがない。
従つて固定接点3と可動接点4の間に発生する
アーク電圧はより高いものとなり、このアーク電
圧が高くなることで通過事故電流は低下し、しや
断時間も減少する。即ち、低圧回路しや断器の限
流作用が効果的になされるのである。このように
して、通過電流とアーク電圧との積をアーク期間
中時間積分して得られる、いわゆるアークエネル
ギーは従来のものに比較してはるかに少いものと
なる。従つて、アークエネルギーの大きさに直接
関係する以下の事項が改良される。即ち(イ)大電流
しや断時の内圧の増加が抑えられたモールド成形
品である筐体1が破壊しなくなる。(ロ)固定接点3
と可動接点4との接点消耗量が減少してより多数
回のしや断使用に耐えられるようになる。(ハ)排出
口101より外部に放出される火花の量が軽減さ
れて、火花放出量に原因する盤内事故がなくな
る。(ニ)アークによる固定接点3、可動接点4、消
弧室18、及びその他のアークに曝された部分の
溶融、炭化の程度が減少して、電源・負荷間のメ
グオームが向上する。(ホ)アークが良好に消弧され
るため感電事故、火災事故等の二次的災害が発生
することがない。(ヘ)消弧室の側部に設けられた隔
離板によりブローアウトコイルが消弧室から隔離
されるため、しや断時にアークやホツトガスによ
り損傷を受けることがない。(ホ)隔離板の外側面に
有する溝にブローアウトコイルを収納したことに
より、ブローアウトコイルに電磁力が発生しても
初期設置状態に保持されるため、アークに交又す
る磁場を有効かつ確実に作用させることができ
る。なお、上記実施例ではブローアウトコイル8
の巻回数を1巻としたが、アークの必要な駆動力
の大きさに応じて複数回としてもよいことは勿論
のことである。
以上のようにこの考案によればブローアウトコ
イルがしや断時にアークやホツトガスにより損傷
を受けることがなく、しかもブローアウトコイル
に電磁力が発生しても初期の設置状態に保持され
るため、アークに交又する磁場を有効かつ確実に
作用させることができ、消弧性能の優れた回路し
や断器を得ることでがきる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第4図はこの考案の一実施例による
回路しや断器の開路時及び閉路時を示す側断面図
である。第2図は第1図の隔離板を示す斜視図で
ある。第3図及び第5図は第1図及び第4図から
隔離板を取除いた状態を示す側断面図である。 図において、各図中同一部分は同一符号を付し
ており、1は筐体、2は固定導体、3は固定接
点、4は可動接点、5は可動子、8はブローアウ
トコイル、10は端子板、18は消弧室、19は
隔離板、191は溝である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端部に固定接点を有する固定導体、前記固定
    接点に相対する可動接点を一端部に有する可動
    子、前記両接点の開離時に生じるアークを消弧す
    る消弧室、前記可動子と端子板との間に接続され
    前記アークを消弧室の奥方向に駆動する可撓性の
    ブローアウトコイル、及び前記消弧室の側部に設
    けられ、且つ外側面に前記ブローアウトコイルを
    収納する溝を有し、前記消弧室とブローアウトコ
    イルとを隔離する隔離板を備えてなる回路しや断
    器。
JP12587180U 1980-09-03 1980-09-03 Expired JPH02839Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12587180U JPH02839Y2 (ja) 1980-09-03 1980-09-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12587180U JPH02839Y2 (ja) 1980-09-03 1980-09-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5750948U JPS5750948U (ja) 1982-03-24
JPH02839Y2 true JPH02839Y2 (ja) 1990-01-10

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ID=29486318

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