JP2506894Y2 - 回路遮断器 - Google Patents
回路遮断器Info
- Publication number
- JP2506894Y2 JP2506894Y2 JP1991048050U JP4805091U JP2506894Y2 JP 2506894 Y2 JP2506894 Y2 JP 2506894Y2 JP 1991048050 U JP1991048050 U JP 1991048050U JP 4805091 U JP4805091 U JP 4805091U JP 2506894 Y2 JP2506894 Y2 JP 2506894Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc extinguishing
- arc
- extinguishing chamber
- fixed contact
- chamber
- Prior art date
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- Arc-Extinguishing Devices That Are Switches (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、遮断アークにより発生
する圧力波の反射を抑制する手段を備えた回路遮断器に
関する。
する圧力波の反射を抑制する手段を備えた回路遮断器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回路遮断器は、図4に示すよう
に、主回路1に短絡電流等の過電流が流れると、引外し
装置(図示せず)が作動し、可動接触子2が固定接触子
3から開離されて主回路1が遮断される。この時、両接
点2a,3a間に発生するアークは、消弧室4内に設け
られた消弧装置5により消弧されるが、一旦アークが発
生すると、そのアークの高熱により消弧室4内の圧力が
急激に上昇するため、消弧室4の後部壁の上部に圧力逃
がし孔6を形成して、この圧力逃がし孔6から圧力を逃
がすようにしている。
に、主回路1に短絡電流等の過電流が流れると、引外し
装置(図示せず)が作動し、可動接触子2が固定接触子
3から開離されて主回路1が遮断される。この時、両接
点2a,3a間に発生するアークは、消弧室4内に設け
られた消弧装置5により消弧されるが、一旦アークが発
生すると、そのアークの高熱により消弧室4内の圧力が
急激に上昇するため、消弧室4の後部壁の上部に圧力逃
がし孔6を形成して、この圧力逃がし孔6から圧力を逃
がすようにしている。
【0003】ところで、上記従来構成においては、アー
クにより発生する圧力波が、消弧装置5のデアイオング
リット7に沿って矢印A方向へと進行した後、消弧室4
の後部壁4aに衝突して反射し、両接点2a,3a側に
逆流する現象が生じる。この現象により、高温で且つ電
子密度の高い空気が両接点2a,3a間に逆流して、再
点弧が発生するという問題があった。
クにより発生する圧力波が、消弧装置5のデアイオング
リット7に沿って矢印A方向へと進行した後、消弧室4
の後部壁4aに衝突して反射し、両接点2a,3a側に
逆流する現象が生じる。この現象により、高温で且つ電
子密度の高い空気が両接点2a,3a間に逆流して、再
点弧が発生するという問題があった。
【0004】そこで、この問題を解決するために、特開
昭63−21195号公報では、図5に示すように消弧
室4の後部壁を後方に突出させるように成形して圧力緩
衝室8を形成し、この圧力緩衝室8と消弧室4とを、複
数の孔9を有する金属板10で仕切り、アークにより発
生する圧力波の反射を圧力緩衝室8で抑制するようにし
ている。
昭63−21195号公報では、図5に示すように消弧
室4の後部壁を後方に突出させるように成形して圧力緩
衝室8を形成し、この圧力緩衝室8と消弧室4とを、複
数の孔9を有する金属板10で仕切り、アークにより発
生する圧力波の反射を圧力緩衝室8で抑制するようにし
ている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】上記公報記載の構成で
は、消弧室4の後部壁を後方に突出させて圧力緩衝室8
を形成しているので、固定接触子3に接続する電源端子
(図示せず)の配置スペースを、従来構造(図4)のも
のに比して、圧力緩衝室8のスペース分だけ後方にずら
して設けざるを得ない。このため、従来構造のものに比
して、回路遮断器が圧力緩衝室8のスペース分だけ大形
化してしまうという問題があった。
は、消弧室4の後部壁を後方に突出させて圧力緩衝室8
を形成しているので、固定接触子3に接続する電源端子
(図示せず)の配置スペースを、従来構造(図4)のも
のに比して、圧力緩衝室8のスペース分だけ後方にずら
して設けざるを得ない。このため、従来構造のものに比
して、回路遮断器が圧力緩衝室8のスペース分だけ大形
化してしまうという問題があった。
【0006】本考案は、上記事情を考慮してなされたも
ので、従ってその目的は、アークにより発生する圧力波
の反射を抑制できて再点弧を確実に防止できると共に、
コンパクト化できる回路遮断器を提供することにある。
ので、従ってその目的は、アークにより発生する圧力波
の反射を抑制できて再点弧を確実に防止できると共に、
コンパクト化できる回路遮断器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の回路遮断器は、
主回路中に設けられた固定接触子及びこの固定接触子に
接離する可動接触子と、前記主回路に過電流が流れたと
きに前記可動接触子を前記固定接触子から開離させるよ
うに作動する引外し装置と、前記可動接触子が前記固定
接触子から開離するときに両接点間で発生するアークを
消弧する消弧室とを備えたものにおいて、前記固定接触
子の端子側の部分を前記消弧室の後方に延長してその部
分をほぼコ字状に曲成し、そのコ字状部分と前記消弧室
の後部壁とで囲む空間を圧力緩衝室とすると共に、前記
消弧室の後部壁に、前記アークにより発生する圧力波を
前記消弧室から前記圧力緩衝室内に逃がす孔を形成した
構成としたものである。
主回路中に設けられた固定接触子及びこの固定接触子に
接離する可動接触子と、前記主回路に過電流が流れたと
きに前記可動接触子を前記固定接触子から開離させるよ
うに作動する引外し装置と、前記可動接触子が前記固定
接触子から開離するときに両接点間で発生するアークを
消弧する消弧室とを備えたものにおいて、前記固定接触
子の端子側の部分を前記消弧室の後方に延長してその部
分をほぼコ字状に曲成し、そのコ字状部分と前記消弧室
の後部壁とで囲む空間を圧力緩衝室とすると共に、前記
消弧室の後部壁に、前記アークにより発生する圧力波を
前記消弧室から前記圧力緩衝室内に逃がす孔を形成した
構成としたものである。
【0008】
【作用】主回路に短絡電流等の過電流が流れると、引外
し装置が作動して、可動接触子を固定接触子から開離さ
せて主回路を遮断する。この遮断時に、可動接触子と固
定接触子との両接点間にアークが発生し、このアークに
より消弧室内で圧力波が発生するが、この圧力波は、消
弧室の後部壁に形成された孔を通って圧力緩衝室へと逃
がされるので、消弧室の後部壁での圧力波の反射は抑制
され、両接点間への高温・高電子密度の空気の逆流が阻
止されて、再点弧が防止される。
し装置が作動して、可動接触子を固定接触子から開離さ
せて主回路を遮断する。この遮断時に、可動接触子と固
定接触子との両接点間にアークが発生し、このアークに
より消弧室内で圧力波が発生するが、この圧力波は、消
弧室の後部壁に形成された孔を通って圧力緩衝室へと逃
がされるので、消弧室の後部壁での圧力波の反射は抑制
され、両接点間への高温・高電子密度の空気の逆流が阻
止されて、再点弧が防止される。
【0009】この場合、固定接触子の端子側部分をコ字
状に曲成し、このコ字状部分と消弧室の後部壁とで囲む
空間を圧力緩衝室としているので、固定接触子の端子側
のコ字状部分が圧力緩衝室の室壁を兼ねることになり、
固定接触子の端子側のスペースが有効に利用されて、回
路遮断器のコンパクト化が図られる。
状に曲成し、このコ字状部分と消弧室の後部壁とで囲む
空間を圧力緩衝室としているので、固定接触子の端子側
のコ字状部分が圧力緩衝室の室壁を兼ねることになり、
固定接触子の端子側のスペースが有効に利用されて、回
路遮断器のコンパクト化が図られる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図1乃至図3に基
づいて説明する。全体構成を示す図2及び図3におい
て、絶縁材料製の上ケース21と下ケース22及び下ケ
ース22の底面部に取り付けられた裏蓋23とで本体ケ
ース24を構成している。この本体ケース24内には、
消弧室25が設けられていると共に、ピン26を介して
支持された手動開閉用の操作ハンドル27、過電流検出
時に作動する引外し装置28及びリンク機構29等が組
み込まれている。
づいて説明する。全体構成を示す図2及び図3におい
て、絶縁材料製の上ケース21と下ケース22及び下ケ
ース22の底面部に取り付けられた裏蓋23とで本体ケ
ース24を構成している。この本体ケース24内には、
消弧室25が設けられていると共に、ピン26を介して
支持された手動開閉用の操作ハンドル27、過電流検出
時に作動する引外し装置28及びリンク機構29等が組
み込まれている。
【0011】このリンク機構29は、第一のリンク30
と第二のリンク31とを備え、これら両リンク30,3
1を互いにピン32を介して連結すると共に、第一のリ
ンク30の上端部をピン33を介して操作ハンドル27
に連結している。一方、第二のリンク31の図示右端部
は、ピン34を介して回動可能に支持されたキャッチ3
5下部のキャッチピン36によって係止され、この第二
のリンク31の下端部は、可動絶縁台37を上方から押
圧した状態となっている。この可動絶縁台37は、過電
流検出時に第二のリンク31の回動に伴って上方へスラ
イドできるように支持されている。
と第二のリンク31とを備え、これら両リンク30,3
1を互いにピン32を介して連結すると共に、第一のリ
ンク30の上端部をピン33を介して操作ハンドル27
に連結している。一方、第二のリンク31の図示右端部
は、ピン34を介して回動可能に支持されたキャッチ3
5下部のキャッチピン36によって係止され、この第二
のリンク31の下端部は、可動絶縁台37を上方から押
圧した状態となっている。この可動絶縁台37は、過電
流検出時に第二のリンク31の回動に伴って上方へスラ
イドできるように支持されている。
【0012】また、引外し装置28の近傍にはL字状の
可動鉄片38が設けられ、過電流検出時に、この可動鉄
片38がばね39に抗して引外し装置28に吸引され、
それによってキャッチ35を図示反時計回り方向に回動
させてキャッチピン36を第二のリンク31から外して
後述する遮断動作を行うようになっている。
可動鉄片38が設けられ、過電流検出時に、この可動鉄
片38がばね39に抗して引外し装置28に吸引され、
それによってキャッチ35を図示反時計回り方向に回動
させてキャッチピン36を第二のリンク31から外して
後述する遮断動作を行うようになっている。
【0013】一方、消弧室25内には、複数枚のデアイ
オングリッド40を有する消弧装置41が配設され、こ
の消弧装置41の下部には固定接触子42が設けられて
いる。この固定接触子42は、消弧室25内において固
定接点42aが斜め上向きとなるように曲成されてい
る。この固定接点42aに対応して、可動接点43aを
有する可動接触子43が設けられている。この可動接触
子43は、開離用ばね44により上方に付勢されて可動
絶縁台37の下部に押し付けられた状態に維持され、閉
路時はこの状態で可動接点43aが固定接点42aに接
触した状態に維持される。一方、過電流検出時には、前
述した第二のリンク34の回動に伴い、開離用ばね44
の弾発力により可動絶縁台37を押し上げつつ可動接点
43aを固定接点42aから離間させて主回路を遮断す
る。
オングリッド40を有する消弧装置41が配設され、こ
の消弧装置41の下部には固定接触子42が設けられて
いる。この固定接触子42は、消弧室25内において固
定接点42aが斜め上向きとなるように曲成されてい
る。この固定接点42aに対応して、可動接点43aを
有する可動接触子43が設けられている。この可動接触
子43は、開離用ばね44により上方に付勢されて可動
絶縁台37の下部に押し付けられた状態に維持され、閉
路時はこの状態で可動接点43aが固定接点42aに接
触した状態に維持される。一方、過電流検出時には、前
述した第二のリンク34の回動に伴い、開離用ばね44
の弾発力により可動絶縁台37を押し上げつつ可動接点
43aを固定接点42aから離間させて主回路を遮断す
る。
【0014】而して、消弧室25の後部壁45に隣接し
て圧力緩衝室46が次のようにして設けられている。即
ち、図1に示すように固定接触子42の端子側部分を消
弧室25の後方(図示左方)に延長してその部分をコ字
状に曲成し、そのコ字状部分42bと消弧室25の後部
壁45とで囲まれた空間を圧力緩衝室46としている。
そして、消弧室25の後部壁45の上部には、アークガ
スを外部に逃がすための排気口47が形成され、また、
後部壁45のうちの圧力緩衝室46に面する部分には、
アークにより発生する圧力波を圧力緩衝室46内に逃が
すための複数の孔48が形成されている。この場合、固
定接触子42のコ字状部分42bの上部に電源端子(図
示せず)が接続されることになる。尚、各相の圧力緩衝
室46は図3に示すように下ケース22に形成した突出
壁22aにより仕切られている。
て圧力緩衝室46が次のようにして設けられている。即
ち、図1に示すように固定接触子42の端子側部分を消
弧室25の後方(図示左方)に延長してその部分をコ字
状に曲成し、そのコ字状部分42bと消弧室25の後部
壁45とで囲まれた空間を圧力緩衝室46としている。
そして、消弧室25の後部壁45の上部には、アークガ
スを外部に逃がすための排気口47が形成され、また、
後部壁45のうちの圧力緩衝室46に面する部分には、
アークにより発生する圧力波を圧力緩衝室46内に逃が
すための複数の孔48が形成されている。この場合、固
定接触子42のコ字状部分42bの上部に電源端子(図
示せず)が接続されることになる。尚、各相の圧力緩衝
室46は図3に示すように下ケース22に形成した突出
壁22aにより仕切られている。
【0015】次に、上記構成の作用について説明する。
主回路を流れる電流が通常状態であるときは、固定接点
42aと可動接点43aとが接触しており、主回路は閉
じた状態にある。この後、主回路に短絡電流等の過電流
が流れると、引外し装置28の磁気吸引力がばね39の
引張力よりも大きくなり、可動鉄片38は引外し装置2
8に引き寄せられる。これにより、キャッチ35が図中
反時計方向に回動するので、第二リンク31はキャッチ
ピン36から脱離する。この結果、第二リンク31の可
動絶縁台37に対する下方への押圧力が開放されること
になるので、可動絶縁台37と可動接触子43とは、開
離用ばね44の弾発力により一体となって上方へと押し
上げられる。これにより、可動接触子43の可動接点4
3aが固定接点42aから上方へ開離して、主回路が遮
断される。
主回路を流れる電流が通常状態であるときは、固定接点
42aと可動接点43aとが接触しており、主回路は閉
じた状態にある。この後、主回路に短絡電流等の過電流
が流れると、引外し装置28の磁気吸引力がばね39の
引張力よりも大きくなり、可動鉄片38は引外し装置2
8に引き寄せられる。これにより、キャッチ35が図中
反時計方向に回動するので、第二リンク31はキャッチ
ピン36から脱離する。この結果、第二リンク31の可
動絶縁台37に対する下方への押圧力が開放されること
になるので、可動絶縁台37と可動接触子43とは、開
離用ばね44の弾発力により一体となって上方へと押し
上げられる。これにより、可動接触子43の可動接点4
3aが固定接点42aから上方へ開離して、主回路が遮
断される。
【0016】この遮断時には、両接点42a,43a間
に、電流の慣性によりアークが発生する。このアーク
は、消弧装置41内のデアイオングリッド40の磁気駆
動により引き延ばされ、分断されるなどして、消弧され
る。
に、電流の慣性によりアークが発生する。このアーク
は、消弧装置41内のデアイオングリッド40の磁気駆
動により引き延ばされ、分断されるなどして、消弧され
る。
【0017】このアークの発生時には、アークの高熱に
より両接点42a,43a間に過大な圧力上昇が引き起
こされて、圧力波が発生する。この圧力波は、消弧装置
41内のデアイオングリッド40に沿って消弧室25の
後部壁45の方向へ進行していくが、消弧室25の後部
壁45には複数の孔48が形成され、その孔48が圧力
緩衝室46に連通しているので、後部壁45の方向へ進
行する圧力波は、後部壁45の複数の孔48から圧力緩
衝室46内へ逃がされ、そこで外方に飛び散ることなく
減衰されるようになり、消弧室25の後部壁45での圧
力波の反射は抑制される。
より両接点42a,43a間に過大な圧力上昇が引き起
こされて、圧力波が発生する。この圧力波は、消弧装置
41内のデアイオングリッド40に沿って消弧室25の
後部壁45の方向へ進行していくが、消弧室25の後部
壁45には複数の孔48が形成され、その孔48が圧力
緩衝室46に連通しているので、後部壁45の方向へ進
行する圧力波は、後部壁45の複数の孔48から圧力緩
衝室46内へ逃がされ、そこで外方に飛び散ることなく
減衰されるようになり、消弧室25の後部壁45での圧
力波の反射は抑制される。
【0018】このため、デアイオングリッド40に沿っ
て磁気駆動により引き延ばされたアークをデアイオング
リッド40内から両接点42a,43a間へ押し戻そう
とする圧力は大幅に軽減され、デアイオングリッド40
内にアークが止まるので、再点弧することなく速やかに
消弧されて、遮断性能が大幅に向上する。
て磁気駆動により引き延ばされたアークをデアイオング
リッド40内から両接点42a,43a間へ押し戻そう
とする圧力は大幅に軽減され、デアイオングリッド40
内にアークが止まるので、再点弧することなく速やかに
消弧されて、遮断性能が大幅に向上する。
【0019】しかも、固定接触子42の端子側の部分を
コ字状に曲成し、このコ字状部分42bと消弧室25の
後部壁45とで囲む空間を圧力緩衝室46としているの
で、固定接触子42の端子側のコ字状部分が圧力緩衝室
46の室壁を兼ねることになり、従って固定接触子42
の端子側部分と圧力緩衝室46の室壁とを別々に配置す
る必要がなく、固定接触子42の端子側のスペースを有
効に利用できて、回路遮断器をコンパクト化できる。
コ字状に曲成し、このコ字状部分42bと消弧室25の
後部壁45とで囲む空間を圧力緩衝室46としているの
で、固定接触子42の端子側のコ字状部分が圧力緩衝室
46の室壁を兼ねることになり、従って固定接触子42
の端子側部分と圧力緩衝室46の室壁とを別々に配置す
る必要がなく、固定接触子42の端子側のスペースを有
効に利用できて、回路遮断器をコンパクト化できる。
【0020】また、上記実施例では、消弧室25の後部
壁45の上部に排気口47が形成されているので、消弧
室25内に充満したアークガスをこの排気口47から外
部へ排出できて、消弧室25内の圧力上昇を抑制できる
利点がある。
壁45の上部に排気口47が形成されているので、消弧
室25内に充満したアークガスをこの排気口47から外
部へ排出できて、消弧室25内の圧力上昇を抑制できる
利点がある。
【0021】尚、本考案は上記実施例に限定されず、消
弧室25の後部壁45に形成する孔48の大きさや数を
変化させて、アーク発生時の圧力波反射抑制効果を調節
したり、或は、消弧室25の後部壁45上部の排気口4
7に金属製フィルタ部材(図示せず)を装着して、この
金属製フィルタ部材により排出ガスを冷却するようにし
ても良い等、種々の変形が可能である。
弧室25の後部壁45に形成する孔48の大きさや数を
変化させて、アーク発生時の圧力波反射抑制効果を調節
したり、或は、消弧室25の後部壁45上部の排気口4
7に金属製フィルタ部材(図示せず)を装着して、この
金属製フィルタ部材により排出ガスを冷却するようにし
ても良い等、種々の変形が可能である。
【0022】
【考案の効果】本考案は以上の説明から明らかなよう
に、固定接触子の端子側の部分をほぼコ字状に曲成し、
そのコ字状部分と消弧室の後部壁とで囲む空間を圧力緩
衝室とすると共に、消弧室の後部壁に、アークにより発
生する圧力波を消弧室から圧力緩衝室内に逃がす孔を形
成したので、消弧室の後部壁での圧力波の反射を効果的
に抑制でき、再点弧することなく速やかにアークを消弧
することができて、遮断性能を大幅に向上させることが
できる。
に、固定接触子の端子側の部分をほぼコ字状に曲成し、
そのコ字状部分と消弧室の後部壁とで囲む空間を圧力緩
衝室とすると共に、消弧室の後部壁に、アークにより発
生する圧力波を消弧室から圧力緩衝室内に逃がす孔を形
成したので、消弧室の後部壁での圧力波の反射を効果的
に抑制でき、再点弧することなく速やかにアークを消弧
することができて、遮断性能を大幅に向上させることが
できる。
【0023】しかも、固定接触子の端子側のコ字状部分
と消弧室の後部壁とで囲む空間を圧力緩衝室とするの
で、固定接触子の端子側のスペースを有効に利用でき
て、回路遮断器のコンパクト化が可能となる。
と消弧室の後部壁とで囲む空間を圧力緩衝室とするの
で、固定接触子の端子側のスペースを有効に利用でき
て、回路遮断器のコンパクト化が可能となる。
【図1】本考案の一実施例を示す要部の拡大縦断側面図
【図2】回路遮断器の全体構成を示す縦断側面図
【図3】回路遮断器の背面図
【図4】従来の消弧室を示す縦断側面図
【図5】従来の改良された消弧室を示す縦断側面図
25は消弧室、28は引外し装置、41は消弧装置、4
2は固定接触子、42aは固定接点、42bはコ字状部
分、43は可動接触子、43aは可動接点、45は後部
壁、46は圧力緩衝室、48は孔である。
2は固定接触子、42aは固定接点、42bはコ字状部
分、43は可動接触子、43aは可動接点、45は後部
壁、46は圧力緩衝室、48は孔である。
Claims (1)
- 【請求項1】 主回路中に設けられた固定接触子及びこ
の固定接触子に接離する可動接触子と、前記主回路に過
電流が流れたときに前記可動接触子を前記固定接触子か
ら開離させるように作動する引外し装置と、前記可動接
触子が前記固定接触子から開離するときに両接点間で発
生するアークを消弧する消弧室とを備えた回路遮断器に
おいて、前記固定接触子の端子側の部分を前記消弧室の
後方に延長してその部分をほぼコ字状に曲成し、そのコ
字状部分と前記消弧室の後部壁とで囲む空間を圧力緩衝
室とすると共に、前記消弧室の後部壁に、前記アークに
より発生する圧力波を前記消弧室から前記圧力緩衝室内
に逃がす孔を形成したことを特徴とする回路遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991048050U JP2506894Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 回路遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991048050U JP2506894Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 回路遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH052344U JPH052344U (ja) | 1993-01-14 |
JP2506894Y2 true JP2506894Y2 (ja) | 1996-08-14 |
Family
ID=12792511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991048050U Expired - Lifetime JP2506894Y2 (ja) | 1991-06-25 | 1991-06-25 | 回路遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2506894Y2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5744126A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-12 | Toshiba Corp | Liquid-crystal display device |
JPS5821113A (ja) * | 1981-07-29 | 1983-02-07 | Denki Onkyo Co Ltd | 磁電変換素子を用いた傾度計 |
JPS5959682A (ja) * | 1982-08-25 | 1984-04-05 | エル・ジボ−ダン・エ・コンパニ−・ソシエテ・アノニム | スピロラクトン化合物およびその製造法 |
-
1991
- 1991-06-25 JP JP1991048050U patent/JP2506894Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH052344U (ja) | 1993-01-14 |
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